JP5582747B2 - 配管ジョイント、ガスタービンおよび固有振動数調整方法 - Google Patents

配管ジョイント、ガスタービンおよび固有振動数調整方法 Download PDF

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Description

この発明は、配管ジョイント、この配管ジョイントを備えたガスタービンおよび固有振動数調整方法に関するものである。
ガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンとを備えており、圧縮機で圧縮された空気と燃料とを燃焼器で燃焼し、生成された高温・高圧のガス(燃焼ガス)をタービンで膨張させて動力を発生する。
ガスタービンの作動時において、加熱されるガスタービン内部の部材の表面の温度が上昇し過ぎると、その部材の表面が劣化する等、不具合が生じる可能性がある。このため、加熱されるガスタービン内部の部材の表面の温度上昇を抑制するためにさまざまな技術が案出されている。例えば、燃焼器の周囲に配管を敷設し、この配管に圧縮機で圧縮された空気を流通させて燃焼器の壁面を冷却する場合がある。
ここで、ガスタービン内の温度上昇に基づいて、ガスタービン内に敷設される配管が熱延び(熱膨張)するので、配管と配管との繋ぎ目にベローズと呼ばれる蛇腹状の配管を使用する場合がある。ベローズは蛇腹状に形成されていることから、単なる円筒状の配管と比較して伸縮変形や曲げ変形が容易である。このため、熱延びによる配管と配管との繋ぎ目部分の歪みをベローズにより吸収することができる。
ところで、ベローズの固有振動数と単なる円筒状の配管の固有振動数とが異なるため、ベローズと配管との共振が発生したり、配管の振動によってベローズが曲げ方向に大きく揺れたりする虞がある。このため、例えば、ベローズの外周面にオイルを付着させ、このオイルの粘性によりダンパ作用を発生させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このようにすることで、ベローズの共振を抑制しようとしている。
特許第3586052号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ベローズの共振を抑制できるものの、オイルの粘性による共振抑制には限界があると共に、ベローズの固有振動数を調整することが困難である。とりわけ、ガスタービンに用いられるベローズは、例えば、蒸気タービンに用いられるベローズと比較して小型・軽量であることから、配管による振動の影響を受けやすい。このため、効率よく確実にベローズの共振を回避し、ベローズの曲げ方向の振動を低減しにくいという課題がある。
また、ベローズの外周面にオイルを付着させる必要があるので、ベローズからオイルが垂れる虞があり、オイルの飛散を避けたい箇所では使用することが困難であるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効率よく確実にベローズの共振を回避することができ、ベローズの曲げ方向の振動を低減できる配管ジョイント、この配管ジョイントを用いるのに好適なガスタービンおよび固有振動数調整方法を提供するものである。
また、さまざまな使用環境で利用することができる配管ジョイント、この配管ジョイントを用いるのに好適なガスタービンおよび固有振動数調整方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る配管ジョイントは、1つのベローズと、前記ベローズの少なくとも一部に設けられ、前記ベローズの固有振動数を調整するための振動調整手段とを備え、前記ベローズの一部に蛇腹状に形成しない平面部を形成し、前記振動調整手段は、前記平面部に固定され、複数の孔を有するリブと、前記リブの前記複数の孔のうち任意の前記孔に挿入されることで前記ベローズの固有振動数を調整する錘部とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る固有振動数調整方法は、1つのベローズと、前記ベローズの少なくとも一部に設けられ、前記ベローズの固有振動数を調整するための振動調整手段とを備え、前記ベローズの一部に蛇腹状に形成しない平面部を形成し、前記振動調整手段は、前記平面部に固定され、複数の孔を有するリブと、前記リブの前記複数の孔に挿入する錘部とからなる配管ジョイントの固有振動数を調整する固有振動数調整方法であって、前記錘部を、前記ベローズの固有振動数が調整されるように、前記複数の孔のうち少なくとも1つ以上の前記孔に挿入することを特徴とする。
このように構成することで、振動調整手段により、ベローズの固有振動数を調整できるので、ベローズの共振を効率よく確実に回避し、ベローズの曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、従来のようにオイルが飛散する虞がないので、さまざまな使用環境で配管ジョイントを利用することが可能になる。
また、このように構成することで、リブに取り付ける錘部の重量や数を変化させるだけで容易にベローズの固有振動数を調整することができる。このため、ベローズの共振を容易、かつ確実に回避し、ベローズの曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、ベローズを製作した後であってもこのベローズの固有振動数を調整することができるので、共振を回避するためにベローズを再製作する必要がなく、製造コストを低減することが可能になる。
本発明に係るガスタービンは、圧縮空気を生成する圧縮機と、この圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する燃焼器と、前記圧縮空気、および前記燃焼ガスの一部を所定の箇所に導く複数の配管と、上記の何れか1に記載の配管ジョイントとを備え、前記複数の配管の一部を前記配管ジョイントを介して接続したことを特徴とする。
このように構成することで、効率よく確実にベローズの共振を回避し、ベローズの曲げ方向の振動を低減することができるガスタービンを提供できる。
本発明に係るガスタービンは、前記燃焼器の周囲に配置され、前記圧縮空気を流通して前記燃焼器を冷却する複数の配管の間に、前記配管ジョイントを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ガスタービン運転時の燃焼器を効率的に冷却しつつ、ベローズの共振による騒音を低減することができる。
本発明によれば、振動調整手段により、ベローズの固有振動数を調整できるので、ベローズの共振を効率よく確実に回避し、ベローズの曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、従来のようにオイルが飛散する虞がないので、さまざまな使用環境で配管ジョイントを利用することが可能になる。
本発明の第一実施形態におけるガスタービンを示す模式的な半断面図である。 本発明の第一実施形態における燃焼器の周辺の拡大図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第一実施形態における配管ジョイントの概略構成図である。 本発明の第一実施形態における配管ジョイントのリブの斜視図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 本発明の参考例1における配管ジョイントの概略構成図である。 本発明の参考例1における振動調整手段の平面図である。 本発明の参考例Aにおける配管ジョイントの概略構成図である。 本発明の参考例2における配管ジョイントの概略構成図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 本発明の参考例3における配管ジョイントの概略構成図である。 本発明の参考例4における配管ジョイントの概略構成図である。 本発明の参考例Bにおける配管ジョイントの概略構成図である。
(第一実施形態)
(ガスタービン)
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は、ガスタービン1を示す模式的な半断面図である。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気を生成する圧縮機2と、圧縮機2から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する複数の燃焼器3と、少なくとも1段ずつのタービン静翼5、およびタービン動翼6を有し、燃焼器3から供給される燃焼ガスにより回転動力を発生させるタービン4とを備えている。
また、ガスタービン1には、軸線方向Dに延びるロータ7が、圧縮機2からタービン4まで一体的に取り付けられている。このロータ7は、一端が圧縮機2内に設けられた軸受部23によって軸線O回りであるタービン4の周方向Rに回転可能に支持されると共に、他端がタービン4に設けられた軸受部41によってタービン4の周方向Rに回転可能に支持されている。
なお、以下の説明において、ロータ7の軸線方向Dに沿って圧縮機2側を前側とし、タービン4側を後側とする。
(圧縮機)
圧縮機2は、空気を取り込む空気取入口20aを前側に向けて配設された圧縮機ケーシング20と、この圧縮機ケーシング20内に配設された複数の圧縮機静翼21、および複数の圧縮機動翼22とを備えている。
圧縮機静翼21は、それぞれ圧縮機ケーシング20の内周面に固定されると共に、ロータ7側に向けて延設される圧縮機静翼本体51を備えている。圧縮機静翼本体51は、タービン4の周方向Rに互いに等しい間隔をあけて配列している。
また、圧縮機動翼22は、ロータ7の外周面に固定されると共に、圧縮機ケーシング20の内周面に向けて延設される圧縮機動翼本体52を備えている。圧縮機動翼本体52は、タービン4の周方向Rに互いに等しい間隔をあけて配列している。そして、これら圧縮機静翼21と圧縮機動翼22は、軸線方向Dに沿って交互になるように多段配置されている。
(燃焼器)
燃焼器3は、内部に図示しないバーナを有する内筒30と、圧縮機2から供給される圧縮空気を内筒30に導く外筒31と、内筒30に燃料を供給する図示しない燃料噴射器と、内筒30からの燃焼ガスをタービン4に導く尾筒32とを備えている。
このように構成された燃焼器3によれば、内筒30内において、外筒31から導かれる圧縮空気と燃焼噴射機から供給される燃料とを混合し、混合された流体をバーナにより燃焼させることで燃焼ガスを生成することが可能となる。そして、この燃焼ガスを尾筒32を通してタービン4に導くことができる。
複数の燃焼器3は、タービン4の周方向Rに配置されると共に、前端部が圧縮機ケーシング20の後端部に連結された燃焼器ケーシング33の内部に配設されている。
(タービン)
タービン4は、前端部が燃焼器ケーシング33の後端部に連結されたタービンケーシング40と、このタービンケーシング40内に軸方向に交互に多段に配設されたタービン静翼5、およびタービン動翼6とを備えている。
各段のタービン静翼5は、周方向Rに環状に等しい間隔をあけて配列され、それぞれタービンケーシング40側に固定されると共にロータ7側に向けて放射状に複数延設されるタービン静翼本体53を備えている。複数のタービン静翼本体53は、略円弧状に形成された外側シュラウド60、および内側シュラウド61に連結されている。
一方、各段のタービン動翼6も、周方向Rに環状に等しい間隔をあけて配列され、ロータ7側に固定されると共に、タービンケーシング40側に向けて放射状に延設されるタービン動翼本体54を備えている。
また、タービンケーシング40の後端部には、後側に向けて開口した排気室42が連結されている。この排気室42には、タービン静翼5、およびタービン動翼6を通過した燃焼ガスの動圧を静圧に変換する排気ディフューザ42aが備えられている。
以上のように構成されたガスタービン1においては、まず、圧縮機2の空気取入口20aから取り込まれた空気が、多段に配置された圧縮機静翼21、および圧縮機動翼22を通過して圧縮され圧縮空気が生成される。次いで、燃焼器3にて、圧縮空気から燃焼ガスが生成され、この燃焼ガスがタービン4に導かれる。
そして、この燃焼ガスがタービン静翼5、およびタービン動翼6が配列する範囲を燃焼ガス流路4aとして通過することでロータ7が回転駆動され、ガスタービン1は、回転動力を出力することができる。そして、ロータ7を回転駆動した後の排気ガスは、排気室42の排気ディフューザ42aで静圧に変換された後、大気に放出される。
ここで、タービン4には、圧縮機2内部の空気が圧縮機2から燃焼器3を迂回(バイパス)して供給される図示しないバイパス流路が設けられている。このバイパス流路を通してタービン4に供給された空気は、冷却ガスとしてタービン静翼本体53及びタービン動翼本体54それぞれの内部を流通するようになっている。
一方、燃焼器3には、この外周面に沿って冷却管路59が敷設されている(図2参照)。冷却管路59は、この内部に圧縮機2内部の空気を燃焼器3を冷却するための冷却ガス
として流通させるためのものである。
図2、図3に基づいて、冷却管路59について詳述する。
図2は、燃焼器3の周辺の拡大図である。図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。
図2、図3に示すように、燃焼器ケーシング33には、燃焼器3とタービン4との間近傍に、内側に向かって隔壁33aが突設されている。隔壁33aには、タービン静翼5の外側シュラウド60を取り囲むように、翼環62が前側(図2における左側)に向かって突設されている。
翼環62、および燃焼器3の尾筒32には、これらの外周面に沿って冷却管路59が螺旋状に敷設されている。すなわち、冷却管路59は、この始端59aが翼環62上に配置されている。そして、翼環62から燃焼器3に向かって螺旋状に敷設された後、さらに燃焼器3から翼環62に向かって螺旋状に敷設されている。冷却管路59の終端59bは、翼環62上であって始端59aに隣接配置されている。
冷却管路59の始端59aは圧縮機2内部と連通しており、これによって、圧縮機2内部の空気が冷却管路59内に導入される。一方、冷却管路59の終端59bは、例えば、ガスタービン1を不図示の蒸気タービンと連結してコンバインドサイクルを形成する場合、不図示の蒸気タービンと連通する。つまり、冷却管路59を流通して温められた空気は、蒸気タービンを駆動するために利用される。
ここで、図3に示すように、冷却管路59は、それぞれ直列に配置された複数の配管63と、隣接する配管63同士を連結する配管ジョイント64とで構成されている。そして、複数の配管63のうち、一部の配管63がブラケット65を介して翼環62、および燃焼器3に支持されている。
(配管ジョイント)
図4は、配管ジョイント64の概略構成図、図5は、配管ジョイント64のリブ66の斜視図、図6は、図4のB−B線に沿う断面図である。なお、以下の説明において、各配管ジョイント64は、全て略同一構造で構成されているので、1つの配管ジョイント64にのみ説明し、他の配管ジョイント64については説明を省略する。
図4〜図6に示すように、配管ジョイント64は、ベローズ67と、ベローズ67の外周面に取り付けられた振動調整手段68とで構成されている。ベローズ67は蛇腹状に形成された配管であって、外周面に周方向全体に亘って形成された複数の溝74が軸方向に沿って並設された状態になっている。
ベローズ67の軸方向両端には、配管63(図3参照)を連結するための端板70a,70bが溶接等により固定されている。端板70a,70bは、ベローズ67の外径よりもやや大きくなるように形成された環状の板であって、それぞれ複数の貫通孔(不図示)が周方向に沿って等間隔に形成されている。これら貫通孔は、配管63を連結する際、ボルト(不図示)を挿入するボルト孔として用いられる。ベローズ67、および配管ジョイント64は、互いに端板70a,70bを介して連通した状態になる。
ベローズ67の外周面には、軸方向略中央に、蛇腹状に形成されていない平面部69が全周に亘って設けられている。この平面部69を設けることにより、ベローズ67の軸方向略中央は括れた状態になっており、ここに振動調整手段68が取り付けられている。
振動調整手段68は、平面部69に外嵌固定されたリング状のリブ66を有している。このリブ66は、平面部69に溶接により固定されている。したがって、平面部69には、リブ66の軸方向両側面に対応する位置に、溶接部71が形成されている。
リブ66には、複数の雌ネジ部72が周方向に沿って等間隔に形成されている。これら複数の雌ネジ部72のうち、任意の箇所(この第一実施形態では周方向に等間隔に4箇所)にボルト73が螺入されている。このボルト73は、ベローズ67の固有振動数を調整する錘として機能する。
すなわち、この第一実施形態では、リブ66に4つのボルト73を周方向に等間隔で螺入している。しかしながら、これに限られるものではなく、配管ジョイント64によって連結された配管63とベローズ67との共振を回避すべく、リブ66に締結固定するボルト73の数、質量、固定箇所を変化させることができる。このようにすることで、ベローズ67の固有振動数を調整できるようになっている。
したがって、上述の第一実施形態によれば、ベローズ67の一部、つまり、軸方向略中央の外周面に、蛇腹状に形成されていない平面部69を周方向全体に亘って設け、この平面部69の外周面に振動調整手段68を構成するリブ66を取り付け、このリブ66にボルト73を締結固定することにより、ベローズ67の固有振動数を調整できる。このため、例えば、蒸気タービン等に用いられるベローズと比較して、小型で軽量なベローズ67の共振を容易、かつ確実に効率よく回避し、ベローズ67の曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、従来のようにオイルが飛散する虞がないので、さまざまな使用環境で配管ジョイントを利用することが可能になる。
さらに、ベローズ67を製作した後であってもこのベローズ67の固有振動数を調整することができるので、共振を回避するためにベローズ67を再製作する必要がなく、製造コストを低減することが可能になる。
そして、ベローズ67の外周面にリブ66が取り付けられているので、例えば、ガスタービン1の運転中等のベローズ67の振動状況を確認しながら任意の箇所にボルト73を螺入し、ベローズ67の共振を防止することができる。このため、調整作業性のよい配管ジョイント64を提供することができる。
なお、上述の第一実施形態では、ベローズ67の軸方向略中央に平面部69を全周に亘って形成し、この平面部69の外周面にリング状のリブ66を取り付けた場合について説明した。しかしながら、平面部69の形成箇所は、ベローズ67の軸方向略中央に限られるものではなく、ベローズ67の一部であればよい。また、平面部69の形成箇所に応じてリブ66を形成すればよく、このリブ66をリング状に形成しなくてもよい。
さらに、平面部69を全周に亘って形成した場合であってもリブ66をリング状に形成せずに、平面部69の外周面に沿って略円弧状に形成してもよい。この場合、リブ66を平面部69の任意の箇所に固定してよい。
また、上述の第一実施形態では、リブ66に複数の雌ネジ部72を周方向に等間隔に形成し、任意の雌ネジ部72にボルト73を螺入してベローズ67の固有振動数を調整する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも1つ雌ネジ部72を形成すればよい。リブ66に少なくとも1つボルト73を螺入するだけで、ベローズ67にかかる重量が変化するので、ベローズ67の固有振動数を調整することが可能になる。
さらに、ボルト73の頭部に別途錘(例えば、高比重の樹脂)を設け、これにより、ベローズ67の固有振動数を調整してもよい。
そして、雌ネジ部72に代わってリブ66に単なる貫通孔を形成し、この貫通孔にボルト73に代わって錘を挿入するように構成してもよい。このように構成した場合であっても、任意の貫通孔に錘を挿入することで、ベローズ67の固有振動数を容易、かつ確実に調整することが可能になる。
また、上述の第一実施形態では、ベローズ67に形成された平面部69の外表面にリブ66を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、平面部69の内表面にリブ66を設けてもよい。このように構成することで、例えば、ベローズ67の周囲に空きスペースを確保することができ、配管ジョイント64のレイアウト性を高めることが可能になる。
参考例1
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例1を図7、図8に基づいて説明する。
図7は、配管ジョイント84の概略構成図、図8は、振動調整手段88の平面図である。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明する(以下の実施形態、参考例についても同様)。
この参考例1において、ガスタービン1は、圧縮空気を生成する圧縮機2と、圧縮機2から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する複数の燃焼器3と、少なくとも1段ずつのタービン静翼5、およびタービン動翼6を有し、燃焼器3から供給される燃焼ガスにより回転動力を発生させるタービン4とを備えている点、燃焼器3の尾筒32、および翼環62の外周に冷却管路59が螺旋状に敷設されている点、冷却管路59は、直列配置された複数の配管63を有し、これら複数の配管63のうち、一部の配管63がブラケット65を介して燃焼器3、および翼環62に支持されている点、隣接する配管63同士が配管ジョイント84を介して連結されている点、配管ジョイント84は、蛇腹状に形成されたベローズ67と、ベローズ67に取り付けられた振動調整手段88とを有し、ベローズ67の軸方向両端には、配管63を連結するための端板70a,70bが溶接等により固定されている点等の基本的構成は前述の第一実施形態と同様である(以下の実施形態、参考例についても同様)。
ここで、図7、図8に示すように、参考例1の配管ジョイント84のベローズ67は、前述の第一実施形態のように平面部69が形成されていない。一方、振動調整手段88は、ベローズ67の外周面に形成されている溝74に嵌合可能なリング状のリブ86を2つ有している。すなわち、ベローズ67の外周面に形成されている複数の溝74のうち、軸方向略中央に形成されている2つの溝74,74にそれぞれリブ86,86が取り付けられている。
リブ86は半円状に形成された2つのリブ片87a,87aを周方向に重ね合わせてなるものであって、周方向に2分割可能に構成されている。
各リブ片87aは、断面長方形状の外周部78を有し、この外周部78の内周面側に、ベローズ67の溝74に嵌合する嵌合部79が一体成形されている。嵌合部79は、ベローズ67の溝74に対応するように先端側に向かうに従って、つまり、径方向内側に向かうに従って徐々に先細りとなるように形成されている。また、嵌合部79には、溝74との接触面にコーティング89が塗布されている。コーティング89に使用される材料としては、例えば、樹脂、プラスチック等の柔らかい材料やゴム等の柔軟な材料等であれば特に限定されるものではない。
各外周部78の合わせ面、つまり、各リブ片87aの周方向両端には、ボルト取付け座83が径方向外側に向かって突設されている。このボルト取付け座83には、ボルト82を挿通するための挿通孔(不図示)が形成されている。これら挿通孔にボルト82を挿通し、ボルト82の先端にナット81を螺入することによって、2つのリブ片87a,87aが一体化され、リング状のリブ86が形成されるようになっている。
このような構成のもと、リブ86は、この嵌合部79が溝74に嵌まり込むようにしてベローズ67の外周面に取り付けられるので、リブ86によってベローズ67が拘束された状態になる。
したがって、上述の参考例1によれば、リブ86によってベローズ67の一部を拘束できると共に、リブ86の重量を変化させることでベローズ67の重量を容易に変化させることができる。このため、ベローズ67の固有振動数を容易に調整することができる。よって、ベローズ67の共振を確実に回避し、ベローズ67の曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、ベローズ67の製作時に特殊な方法を用いることなく、製作したベローズ67にリブ86を後付けすることができる。このため、リブ86を後付けするだけで容易にベローズ67の固有振動数を調整することが可能になり、ベローズ67の製造コストの増大を防止できる。
ここで、リブ86によってベローズ67が拘束された状態において、ベローズ67が熱延び等を起こすと、リブ86とベローズ67との間に無理な力が作用し、リブ86の嵌合部79、およびベローズ67が摩耗してしまう虞がある。しかしながら、この参考例1によれば、嵌合部79の溝74との接触面にコーティング89が塗布されているので、ベローズ67とリブ86との摩擦抵抗が低減される。このため、ベローズ67に無理な力がかかることなく、スムーズにベローズ67の熱延びが行われる。よって、ベローズ67の熱変形に伴うベローズ67とリブ86との摩耗を防止することができる。
なお、上述の参考例1では、リブ86を周方向に2分割とし、2つのリブ片87a,87aを重ね合わせるように構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、リブ86を3分割以上に分割してもよい。この場合、分割された各リブ片87aの周方向両端にボルト取付け座83を設けるようにすればよい。
また、上述の参考例1では、リブ片87aのボルト取付け座83に不図示の挿通孔を形成し、ここにボルト82を挿通する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、2つのリブ片87a,87aのうち、一方のボルト取付け座83に雌ネジ部を形成し、他方のボルト取付け座83から挿入したボルト82を一方の取付け座83に螺入するように構成してもよい。
さらに、上述の参考例1では、ベローズ67の外周面に形成されている複数の溝74のうち、軸方向略中央に形成されている2つの溝74,74にそれぞれリブ86,86が取り付けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも1つの溝74にリブ86を取り付ければよい。また、リブ86を取り付ける箇所は、ベローズ67の軸方向略中央に限られるものではなく、ベローズ67の共振に応じてリブ86の取り付け箇所を調整すればよい。
そして、上述の参考例1では、リブ86をベローズ67に外嵌固定可能に構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、リブ86をベローズ67の内周面に形成されている溝に嵌合可能に構成してもよい。
すなわち、リブ86を構成するリブ片87aにおいて、外周部78の外周面側にベローズ67の溝に勘合する嵌合部79を設けると共に、リブ片87aの周方向両端に形成されるボルト取付け座83を径方向内側に向かって突設させてもよい。このように構成することで、リブ86をベローズ67に内嵌固定することが可能になる。このため、ベローズ67の周囲に空きスペースを確保することができ、配管ジョイント84のレイアウト性を高めることが可能になる。
参考例A
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例Aを図9に基づいて説明する。
図9は、参考例Aにおける配管ジョイント94の概略構成図である。
同図に示すように、配管ジョイント94に設けられている振動調整手段98は、ベローズ67の周囲を取り囲むように形成された蛇腹状の補強用ベローズ97を有している。この補強用ベローズ97の外径は、ベローズ67の外径よりも大きく設定されている。そして、ベローズ67に対して同心円上に配置されている。
補強用ベローズ97の軸方向両端には、それぞれ環状の支持部材91が取り付けられている。この支持部材91は、補強用ベローズ97をベローズ67の端板70a,70bに取り付けるためのものであって、支持部材91の内径は、ベローズ67の外径よりもやや大きく設定されている。そして、補強用ベローズ97は、この軸方向の長さをベローズ67の軸方向の長さよりもやや長く設定され、若干圧縮した状態で支持部材91を介して端板70a,70bの内面(図9における紙面中央側の面)に固定されている。
ここで、補強用ベローズ97の圧縮力は、ベローズ67の圧縮力と略同一であってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、ベローズ67の固有振動数に応じて適宜調整するようにする。
したがって、上述の参考例Aによれば、ベローズ67の周囲に補強用ベローズ97を設けるので、振動調整手段98とベローズ67との接触を回避でき、振動調整手段98によるベローズ67の損傷を回避できる。これに加え、補強用ベローズ97を設けることにより、ベローズ67の剛性を高めることができると共に、ベローズ67の固有振動数を変化させることができる。このため、ベローズ67の共振を回避し、ベローズ67の曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
また、補強用ベローズ97に別途高比重の樹脂(樹脂製のウェート)等を付着させることで補強用ベローズ97自体の重量を変化させ、これによりベローズ67の固有振動数を微調整することも可能になる。
なお、上述の参考例Aでは、補強用ベローズ97の外径をベローズ67の外径よりも大きく設定し、ベローズ67に対して同心円上に配置した場合について説明した。しかしながら、補強用ベローズ97によって、ベローズ67の剛性を高めることが可能に構成されていればよく、ベローズ67に対して補強用ベローズ97を同心円上に配置しなくてもよい。
また、補強用ベローズ97の外径をベローズ67の内径よりも小さく設定し、補強用ベローズ97をベローズ67の内周面側に配置してもよい。このように構成することで、例えば、ベローズ67の周囲に空きスペースを確保することができ、配管ジョイント94のレイアウト性を高めることが可能になる。
参考例2
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例2を図10、図11に基づいて説明する。
図10は、参考例2における配管ジョイント104の概略構成図、図11は、図10のC−C線に沿う断面図である。
ここで、図10、図11に示すように、前述の第実施形態と参考例2との相違点は、前述の第実施形態の振動調整手段98は、補強用ベローズ97を有しているのに対し、参考例2の振動調整手段108は、補強用ベローズ97に代わってコイルバネ96を複数有している点にある。
より詳しくは、ベローズ67の周囲には、軸方向に沿うように形成された4つのコイルバネ105が周方向に等間隔に配置されている。各コイルバネ105の自由長は、ベローズ67の軸方向の長さよりも長く設定されている。また、各コイルバネ105の軸方向両端には、このコイルバネ105をベローズ67の端板70a,70bに取り付けるための略円板状の支持部材101が取り付けられている。
そして、各コイルバネ105は、圧縮された状態でベローズ67の周囲であって端板70a,70b間に、支持部材101を介して固定されている。
したがって、上述の参考例2によれば、前述の第実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、コイルバネ105を圧縮した状態で取り付けているので、このコイルバネ105の復元力が作用し、ベローズ67の剛性が高まる。このため、補強用ベローズ97に代わってコイルバネ96を設けた場合であっても、振動調整手段98によるベローズ67の損傷を回避しつつ、コイルバネ96の復元力を利用してベローズ67の固有振動数を調整することができる。よって、ベローズ67の共振を回避し、ベローズ67の曲げ方向の振動を低減することが可能になる。
なお、上述の参考例2では、ベローズ67の外周側に、周方向に沿って等間隔に4つのコイルバネ105を配置した場合について説明した。しかしながら、コイルバネ105の配置個数は4つに限られるものではなく、少なくとも1つコイルバネ105が配置されていればよい。また、コイルバネ105を周方向に等間隔に配置しなくてもよい。
さらに、コイルバネ105の配置箇所は、ベローズ67の外周側に限られるものではなく、複数のコイルバネ105をベローズ67の内周側に周方向に沿って配置してもよい。このように構成することで、ベローズ67の周囲に空きスペースを確保することができるので、前述の第実施形態と同様の効果を奏することができる。
参考例3
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例3を図12に基づいて説明する。
図12は、参考例3における配管ジョイント114の概略構成図である。
同図に示すように、配管ジョイント114に設けられている振動調整手段118は、ベローズ67の周囲に設けられた複数のコイルバネ105と、ベローズ67の溝74に塗布された充填材115とを有している。
ここで、ベローズ67の周囲に設けられたコイルバネ105は、前述の参考例2におけるコイルバネ105と同様の構成により、支持部材101を介して端板70a,70bの内面に固定されているので、説明を省略する。
充填材115は、ベローズ67に形成されている複数の溝74のうち、軸方向一端側(図11における右端側)の溝74と、この溝74に隣接する溝74の2つの溝74に全周に亘って塗布されている。
充填材115としては、シリコン、ゴム、接着剤等を用いることができる。
したがって、上述の参考例3によれば、前述の参考例2と同様の効果に加え、ベローズ67の溝74に充填材115を塗布することにより、ベローズ67の剛性をさらに高めることができる。また、ベローズ67の質量を増加させ、ベローズ67の共振をより確実に回避し、ベローズ67の曲げ方向の振動を低減することができる。
さらに、ベローズ67の溝74に充填材115を塗布すればよいので、ベローズ67の共振に対する応急処置的な対策としても実施することが可能である。
なお、上述の参考例3では、ベローズ67に形成されている複数の溝74のうち、軸方向一端側の溝74と、この溝74に隣接する溝74の2つの溝74に、充填材115が全周に亘って塗布されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、複数の溝74うちの1部に充填材115が塗布されていればよい。
また、上述の参考例3では、ベローズ67の外周面に形成された溝74に充填材115を塗布した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ベローズ67の内周面に形成されている溝に充填材115を塗布するように構成してもよい。
参考例4
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例4を図13に基づいて説明する。
図13は、参考例4における配管ジョイント124の概略構成図である。
同図に示すように、参考例4のベローズ67aは、軸方向に2分割されており、2つのベローズ片125a,125bを形成している。2つのベローズ片125a,125bの間には、振動調整手段128が設けられている。
振動調整手段128は、略環状に形成されたスペーサ126である。スペーサ126の外径は2つのベローズ片125a,125bの外径よりも大きく設定されている。スペーサ126の材料としては、例えば、ステンレス鋼等が用いられる。しかしながら、これに限られるものではなく、鉄、ゴム等さまざまな材料を用いることが可能である。
このように構成されたスペーサ126は、一方のベローズ片125aの端板70aとは反対側の端部に設けられている端板129aと、他方のベローズ片125bの端板70bとは反対側の端部に設けられている端板129bとにより挟持されている。
各端板129a,129bは、スペーサ126の形状に対応するように略環状に形成されている。これら端板129a,129b、およびスペーサ126の外周部には、それぞれ軸方向に貫通する孔(不図示)が周方向に等間隔で複数形成されている。これら孔の一方からボルト127を挿入し、他方からボルト127にナット129を螺入することによって、端板129a,129bにスペーサ126が締結固定された状態になる。
したがって、上述の参考例4によれば、1つのベローズ67aを2分割して2つのベローズ片125a,125bを形成し、これらベローズ片125a,125bの間にスペーサ126を介装しているので、このスペーサ126の重量分ベローズ67aの質量を変化させることができる。このため、ベローズ67aの固有振動数を調整することができる。
ここで、スペーサ126の肉厚は、ベローズ67a全体で必要とする固有振動数に応じて設定すればよい。すなわち、スペーサ126の肉厚を変化させることにより、スペーサ126の重量が変化し、この結果ベローズ67aの質量が変化することになる。このため、ベローズ片125a,125bとしては既に製作されているものをそのまま利用することができ、これらベローズ片125a,125bに何ら加工を施すことなくベローズ67aの固有振動数を調整することが可能になる。
また、スペーサ126を製作するにあたって、ゴム等の弾性を有する材料を使用する場合、スペーサ126によってベローズ67aの振動を減衰することが可能になる。
なお、上述の参考例4では、ベローズ67aを軸方向に2分割して2つのベローズ片125a,125bを形成し、これらベローズ片125a,125bの間に振動調整手段128であるスペーサ126を介装した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ベローズ67aを3つ以上に分割してもよい。この場合、ベローズ67aの分割数に応じて形成された各ベローズ片の間に、振動調整手段128を介装させればよい。
また、上述の参考例4では、スペーサ126、および端板129a,129bの外径が2つのベローズ片125a,125bの外径よりも大きく設定されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、スペーサ126、および端板129a,129bの外径を2つのベローズ片125a,125bの外径と略同一に設定、または2つのベローズ片125a,125bの外径よりも小さく設定してもよい。
このように構成することで、例えば、ベローズ67の周囲に空きスペースを確保することができ、配管ジョイント124のレイアウト性を高めることが可能になる。
参考例B
(配管ジョイント)
次に、この発明の参考例Bを図14に基づいて説明する。
図14は、参考例Bにおける配管ジョイント134の概略構成図である。
同図に示すように、配管ジョイント134に設けられている振動調整手段138は、ベローズ67の外周側であって、ベローズ67の軸心を中心に対向配置された2つの防振バー131,131を有している。
ここで、以下の説明において、2つの防振バー131,131は同一構成からなるので、1つの防振バー131についてのみ説明する。
防振バー131は、軸方向に沿って延び、互いに直列配置された1対の支持棒132,132と、これら1対の支持棒132,132間に設けられ、1対の支持棒132,132を連結する防振ゴム133とで構成されている。各支持棒132は、それぞれベローズ67の端板70a,70bにボルト135により締結固定されている。
防振ゴム133の材料としては、例えば、フッ素ゴム等の耐食性のあるものが用いられる。
このような構成のもと、配管ジョイント134の両側にある配管63(図3参照)から配管ジョイント134に伝達される振動は、支持棒132,132を介して防振ゴム133に伝達される。そして、防振ゴム133によりベローズ67に伝達される振動を減衰することができる。
ここで、防振ゴム133による減衰量は、防振ゴム133の大きさを変化させることにより調整することが可能である。また、支持棒132の断面積を変化させることにより、支持棒132の剛性を変化させ、ベローズ67の固有振動数を調整することも可能である。
したがって、上述の参考例Bによれば、振動調整手段138によるベローズ67の損傷を回避しつつ、防振バー131によってベローズ67の共振を回避することができる。
なお、上述の参考例Bでは、ベローズ67の外周側に、2つの防振バー131,131をベローズ67の軸心を中心に対向配置した場合について説明した。しかしながら、防振バー131の設置箇所は、ベローズ67の周囲であればどこでもよい。例えば、ベローズ67の内周側に配置してもよい。
また、防振バー131の配置個数は2つに限られるものではなく、少なくとも1つの防振バー131が配置されていればよい。
さらに、上述の参考例Bでは、防振バー131が1対の支持棒132,132と、これら1対の支持棒132,132間に設けられた防振ゴム133とで構成されている場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、3つ以上の支持棒132と、各支持棒132間に配置される複数の防振ゴム133とにより防振バー131を構成するようにしてもよい。また、例えば、1つの支持棒132の軸方向両端にそれぞれ防振ゴム133を設け、これら防振ゴム133をベローズ67の端板70a,70bに固定するように構成してもよい。さらに、防振ゴム133のみで防振バー131を構成し、この防振バー131をベローズ67の端板70a,70b間を跨るように設けてもよい。
そして、上述の参考例Bでは、ベローズ67の振動を減衰させる手段として防振ゴム133を用いた場合について説明した。しかしながら、防振ゴム133に限られるものではなく、柔軟性、弾性を確保できる材料であればよい。
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 燃焼器
63 配管
64,84,94,104,114,124,134 配管ジョイント
66 リブ
67,67a ベローズ
68,88,98,108,118,128,138 振動調整手段
69 平面部
72 雌ネジ部(孔)
73 ボルト(錘部)
74 溝
86 リブ(リング部材)
89 コーティング(熱変形許容部)
97 補強用ベローズ(防振部材)
105 コイルバネ
115 充填材
125a,125b ベローズ片
126 スペーサ
131 防振バー
132 支持棒
133 防振ゴム(弾性部)

Claims (4)

  1. 1つのベローズと、
    前記ベローズの少なくとも一部に設けられ、前記ベローズの固有振動数を調整するための振動調整手段とを備え、
    前記ベローズの一部に蛇腹状に形成しない平面部を形成し、
    前記振動調整手段は、
    前記平面部に固定され、複数の孔を有するリブと、
    前記リブの前記複数の孔のうち任意の前記孔に挿入されることで前記ベローズの固有振動数を調整する錘部とからなることを特徴とする配管ジョイント。
  2. 圧縮空気を生成する圧縮機と、
    この圧縮機から供給される圧縮空気に燃料を供給して燃焼ガスを生成する燃焼器と、
    前記圧縮空気、および前記燃焼ガスの一部を所定の箇所に導く複数の配管と、
    請求項に記載の配管ジョイントとを備え、
    前記複数の配管の一部を前記配管ジョイントを介して接続したことを特徴とするガスタービン。
  3. 前記燃焼器の周囲に配置され、前記圧縮空気を流通して前記燃焼器を冷却する複数の配管の間に、前記配管ジョイントを設けたことを特徴とする請求項に記載のガスタービン。
  4. 1つのベローズと、
    前記ベローズの少なくとも一部に設けられ、前記ベローズの固有振動数を調整するための振動調整手段とを備え、
    前記ベローズの一部に蛇腹状に形成しない平面部を形成し、
    前記振動調整手段は、
    前記平面部に固定され、複数の孔を有するリブと、
    前記リブの前記複数の孔に挿入する錘部とからなる配管ジョイントの固有振動数を調整する固有振動数調整方法であって、
    前記錘部を、前記ベローズの固有振動数が調整されるように、前記複数の孔のうち少なくとも1つ以上の前記孔に挿入することを特徴とする固有振動数調整方法。
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