JP5582736B2 - 放射イミュニティ試験装置 - Google Patents
放射イミュニティ試験装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5582736B2 JP5582736B2 JP2009155093A JP2009155093A JP5582736B2 JP 5582736 B2 JP5582736 B2 JP 5582736B2 JP 2009155093 A JP2009155093 A JP 2009155093A JP 2009155093 A JP2009155093 A JP 2009155093A JP 5582736 B2 JP5582736 B2 JP 5582736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- array antenna
- signal
- radiation
- antenna
- distribution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
Description
また、複数のアンテナを用いた放射イミュニティ評価装置として、高周波信号発生器と複数の放射アンテナと、高周波信号発生器から出力した信号を放射アンテナに分配する第一の分配回路と、上記複数の放射アンテナと同数の電力増幅装置を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、上記のような複数のアンテナを用いた放射イミュニティ評価装置の場合、アンプの個体差を考慮して、照射電界の電界強度の制御や電界均一度の制御を行うために移相器を使った場合、広帯域の移相器は高価であるという問題があった。また、規格や技術基準で決められた放射イミュニティ試験では、水平と垂直の両偏波を照射する必要があるため、この両偏波を考慮したアレーパターンを作る必要があった。また、いくつもの分配回路を用いる場合、分配回路の個体差による分配回路のロスや、分配出力された試験信号間のレベルの違いにより、最終的に素子アンテナ個々への入力レベルが変わり、放射パターンが設計通りに形成されないことも問題の一つであった。
図1は、この発明の実施の形態1による放射イミュニティ試験装置の構成と動作状態を示す説明図である。
図において、素子アンテナ5は、複数個均等に配列されてアレーアンテナを構成している。今、アレーアンテナの放射面をボアサイト方向から視た面を座標平面と見立てて、当該平面を、その中心で直交する2直線で四つの同面積の平面(象限または区分)に分けて考える。この場合、各象限の素子パターン領域を構成する素子アンテナ5の数は同数である。また、複数の素子アンテナ5は、ボアサイト方向から見たときに重ならないように配置されており、また、ボアサイト方向に向って配置されているものとする。
信号発生器1は、電磁ノイズである試験信号を発生すると、出力試験信号を初段の分配回路2に与える。分配回路2では、信号発生器1から入力された試験信号をアレーアンテナの象限宛に4つに均等に分配し、各出力分配信号を次段の分配回路3にそれぞれ与える。分配回路3では、分配回路2で分配された象限単位の試験信号を、1象限を構成している全素子アンテナ5宛に均等に分配し、各素子アンテナ5の入力段に接続されたアンプ4にそれぞれ与える。各アンプ4では、分配回路3で分配された素子アンテナ単位の試験信号を増幅し、増幅後の信号を対応する素子アンテナ5に与える。各素子アンテナ5は、アンプ4で増幅された試験信号を受けとると、その試験信号を空中に電波放射する。
なお、上記例では、素子アンテナに与える試験信号は、分配回路2と分配回路3の2段で分配しているが、象限内の素子アンテナ数が多いアレーアンテナの場合にはさらに分配回路の段数を増やして分配する構成としてもよい。
また、上記例では、アレーアンテナの象限数(分割数)を4つにしているが、この発明はこの分割数を制限するものではない。すなわち2分割(上と下、左と右、あるいは内側と外側など)や3分割、6分割、8分割などのようにしてもよい。
図3は、この発明の実施の形態2による放射イミュニティ試験装置の構成と動作状態を示す説明図である。図において、図1、図2と同じ部分には同一符号を付し、原則として同じ部分の説明は省略する。
上記実施の形態1の場合は、アレーアンテナの放射面の形状をボアサイト方向に対して中央が凹状となるように複数の素子アンテナ5を配置した例について示したが、この実施の形態2の場合は、複数の素子アンテナ5からなるアレーアンテナの放射面の形状が、図3に示すように直線となるように複数の素子アンテナ5を配置している。また、図4に示すように放射面の形状が平面となるように、複数の素子アンテナ5を2次元に配置してもよい。さらに、アレーアンテナの曲面形状は、2次曲面、楕円曲面、球面などでもよいし、さらにまた平面と曲面の組み合せによるものでもよい。
図5は、この発明の実施の形態3による放射イミュニティ試験装置の構成と動作状態を示す説明図である。図において、図2と同じ部分には同一符号を付し、同一部分の説明は原則として省略する。
上記実施の形態1の場合は、複数のアンプ4が分配回路3により分配された試験信号を増幅し、複数の素子アンテナ5がアンプ4により増幅された試験信号を放射するものについて説明したが、この実施の形態3の場合は、図5に示すように、アンプ41を分配回路3の前段に追加し、初段の分配回路2により分配された試験信号を増幅するようにしている。すなわち、分配回路とアンプの組み合わせは、必要な電界強度を得るためにツリー状に幾重にも接続すればよい。
図6は、この発明の実施の形態4による放射イミュニティ試験装置の構成と動作状態を示す説明図である。図において、図2と同じ部分には同一符号を付し、同一部分の説明は原則として省略する。
上記実施の形態1〜実施の形態3の場合は、アレーアンテナを構成している複数の素子アンテナ5がボアサイト方向に向けて配置されていたが、この実施の形態4の場合は、図6に示すように、複数の素子アンテナ5が放射口を凹状の面の法線方向に向けて配置されている。このように配置することにより、アレーアンテナの全象限に均等に分配された電力が各象限から均等に照射されるため、均一かつ強電界な電界分布8を形成することができる。
また、図6および図7では、複数の素子アンテナ5を1次元状に配置しているものを示しているが、この複数の素子アンテナ5を直線状に配置しても、1次曲面に配置しても、また2次曲面や球面状の曲面形状のアレーアンテナでもよいし、さらに、平面と曲面の組み合せによるものでもよい。また、各素子アンテナ5が2次曲面や球面の法線方向を向いていてもよい。
図8は、この発明の実施の形態5による放射イミュニティ試験装置の構成と動作状態を示す説明図である。図において、図1と同じ部分には同一符号を付し、同一部分の説明は原則として省略する。
図8において、回転機構9は、アレーアンテナ全体を支持しながら素子パターンを電界放射方向に垂直な面内で90度回転させ、放射電界の偏波面を90度切り替える手段である。ここで、素子アンテナ5中の矢印は電界の向きを示す。回転機構9でアレーアンテナ全体を90度回転させることにより、図8(a)から図8(b)の状態に電界の向きが90度変わるため、垂直偏波、水平偏波の両偏波についてイミュニティ評価を実施することが可能になる。
図9は、この発明の実施の形態6による放射イミュニティ試験装置の素子アンテナの概略構造を示す透視斜視図である。
この実施の形態6では、アレーアンテナを構成する素子アンテナ5として、図9に示すような広帯域アンテナであるテーパスロットアンテナ10を使用することを提案している。このテーパスロットアンテナ10は電波の放射口を除きシールドケース11で囲まれた構造となっている。このシールドケース11により、隣接および近在する他のアンテナとの電磁結合を抑制することが可能になるため、テーパスロットアンテナ10から照射する電力が他のアンテナで受信されて、装置が破壊されるのを防ぐことができる。また、シールドケース11の構造に導波管としての機能を具備することも可能である。また、シールドケース11を設けたことで、素子アンテナの交換時などに、テーパスロットアンテナ10自身に触れることなく作業できるため、破損を防ぐことができる。
なお、この実施の形態6では、広帯域アンテナとしてテーパスロットアンテナを用いているが、所望の電界分布と電界強度が広帯域に渡って得られるならば、この発明におけるアンテナの種類については特に限定されるものではない。
図10は、この発明の実施の形態5による放射イミュニティ試験装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
この実施の形態5では、初段の分配回路2の出力段に位相制御部12をそれぞれ設けた構成となっている。これらの位相制御部12は、試験信号の励振位相を制御する手段である。このように、位相制御部12を実装することで、同じ段の入力レベルや位相を制御することが可能になる。その結果、複数の素子アンテナ5から放射される電界の位相を制御することが可能になり、強電界や電界均一度を制御することが可能になる。
なお、上記位相制御部12の具体例としては、試験信号の位相を制御することができるものであればよく、例えば移相器やラインストレッチャーなどでもでもよい。
Claims (6)
- 複数の素子アンテナを所定の素子パターンに配置したアレーアンテナと、
所定の電磁ノイズの試験信号を発生する信号発生器と、
前記信号発生器の出力試験信号を前記アレーアンテナの素子パターン領域に対して均等に分配する信号分配手段と、
前記信号分配手段による出力分配信号のそれぞれを増幅して前記素子アンテナにそれぞれ供給する複数のアンプを備え、
前記信号分配手段は、
前記信号発生器の出力試験信号を均等に分配する第1の分配回路と、
前記第1の分配回路による出力分配信号を、前記アレーアンテナの放射面を象限に分けた場合の各象限の対応関係にある前記素子アンテナ宛に均等に分配する第2の分配回路を有したことを特徴とする放射イミュニティ試験装置。 - アレーアンテナは、複数の素子アンテナが放射口を凹状の面の法線方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1記載の放射イミュニティ試験装置。
- アレーアンテナ全体を支持し素子パターンを電界放射方向に垂直な面内で90度回転させて、放射電界の偏波面を90度切り替える回転機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の放射イミュニティ試験装置。
- アレーアンテナを構成している素子アンテナは、隣接および近在する他の素子アンテナアとの間の電磁結合を抑制するシールド構造を有したことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の放射イミュニティ試験装置。
- アレーアンテナを構成している各素子アンテナから放射される電界の励振位相を制御する位相制御部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の放射イミュニティ試験装置。
- アレーアンテナは、放射面の形状がボアサイト方向に対して中央が凹状の曲面となるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の放射イミュニティ試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155093A JP5582736B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 放射イミュニティ試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009155093A JP5582736B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 放射イミュニティ試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011012990A JP2011012990A (ja) | 2011-01-20 |
JP5582736B2 true JP5582736B2 (ja) | 2014-09-03 |
Family
ID=43592062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009155093A Expired - Fee Related JP5582736B2 (ja) | 2009-06-30 | 2009-06-30 | 放射イミュニティ試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5582736B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110967562A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-07 | 北京无线电计量测试研究所 | 一种辐射敏感度试验场均匀域测量方法及装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07326921A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Sony Corp | マイクロストリップアレイアンテナ |
JP3585115B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2004-11-04 | 日本電気株式会社 | 平面アンテナ |
JP2008072538A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Maspro Denkoh Corp | ホーンアンテナ及びemc試験用アンテナ装置 |
JP5230178B2 (ja) * | 2007-12-04 | 2013-07-10 | 三菱電機株式会社 | 放射イミュニティ試験装置 |
-
2009
- 2009-06-30 JP JP2009155093A patent/JP5582736B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011012990A (ja) | 2011-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10001517B2 (en) | Antenna system | |
US7791536B2 (en) | High power phased array antenna system and method with low power switching | |
CN107850663B (zh) | 发送模块、具备该发送模块的阵列天线装置以及发送装置 | |
US10854938B2 (en) | Antenna apparatus including phase shifter | |
KR101937820B1 (ko) | 다중 빔 배열 안테나 장치 | |
Lee et al. | Microwave orbital angular momentum mode generation and multiplexing using a waveguide butler matrix | |
US10243268B2 (en) | Antenna device having a settable directional characteristic and method for operating an antenna device | |
Saitou et al. | Four-value multiplexing orbital angular momentum communication scheme using loop antenna arrays | |
US5302960A (en) | Multi-element susceptibility room | |
US8004456B2 (en) | Antenna calibration | |
CN116223924A (zh) | 一种基于移相控制的可变极化阵列天线强辐射场模拟系统 | |
JP2011176512A (ja) | アクティブフェーズドアレイアンテナ装置 | |
JP5582736B2 (ja) | 放射イミュニティ試験装置 | |
JP6100075B2 (ja) | アレイアンテナおよび無線通信装置 | |
JP4526945B2 (ja) | Emc試験用アンテナ装置及びemc試験装置 | |
CN112946585A (zh) | 一种基于空间功率合成的干扰机和干扰方法 | |
JP4593188B2 (ja) | 妨害排除能力試験装置 | |
JP6752097B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP5230178B2 (ja) | 放射イミュニティ試験装置 | |
CN110416706B (zh) | 用于波束成形天线和相关基站天线的校准电路 | |
JP2005236595A (ja) | 妨害排除能力試験装置および電磁波発生装置 | |
JP2005221436A (ja) | 妨害排除能力試験装置および電磁波発生装置 | |
KR100921556B1 (ko) | 배열 안테나 시스템 | |
JP7356952B2 (ja) | 基地局装置試験システム、基地局装置試験方法 | |
JP5494198B2 (ja) | アレーアンテナ装置およびアレーアンテナ装置のアンプの配置方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130820 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131008 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140617 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140715 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5582736 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |