JP6100075B2 - アレイアンテナおよび無線通信装置 - Google Patents

アレイアンテナおよび無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6100075B2
JP6100075B2 JP2013093584A JP2013093584A JP6100075B2 JP 6100075 B2 JP6100075 B2 JP 6100075B2 JP 2013093584 A JP2013093584 A JP 2013093584A JP 2013093584 A JP2013093584 A JP 2013093584A JP 6100075 B2 JP6100075 B2 JP 6100075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna element
distributor
antenna
sub
power combiner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013093584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014216887A (ja
Inventor
久功 松本
久功 松本
誠 谷川原
誠 谷川原
小檜山 智久
智久 小檜山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2013093584A priority Critical patent/JP6100075B2/ja
Priority to PCT/JP2014/051004 priority patent/WO2014174858A1/ja
Publication of JP2014216887A publication Critical patent/JP2014216887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6100075B2 publication Critical patent/JP6100075B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/29Combinations of different interacting antenna units for giving a desired directional characteristic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/20Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart the units being spaced along or adjacent to a curvilinear path
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

本発明は、ビームの指向性を変えることができるアレイアンテナおよび無線通信装置に関する。
スマートフォンやタブレット端末などの高機能な無線携帯端末の普及と共に、リアルタイム測位技術を利用したサービスが急速に発展している。測位インフラとなる無線機には、従来、無線LAN、IMES(indoor messaging system)、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線、等の無線規格が適用されている。これらの無線機にて測位精度の高いシステムを実現するためには、一般的には無線機にはなるべく指向性の鋭いアンテナを用いることが望ましい。ただし、電波伝搬環境や構築する測位サービスの仕様などに関連して、場合によっては指向性をブロードにしたいこともあるため、無線機を設置した場所に応じて指向性の鋭さを制御できる機能を備えたアンテナであればより望ましい。鋭い指向性を得るために、複数のアンテナエレメントを2次元的に配置したアレイアンテナが良く知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1には、低軌道周回衛星を用いた衛星通信システムなどに適用可能な、主ビーム方向に適合したビーム幅並びに利得分布を有する成形ビームを形成する素子アンテナの位相設定量の演算時間を短縮したアンテナ装置が示されている。
特開2001−44741号公報
しかしながら、特許文献1に示されるアンテナ装置は、多数の素子アンテナのそれぞれに移相器を設け、主ビーム方向を指示する角度指示回路から指示された主ビーム方向に指向するための各素子アンテナの位相設定量を演算で求め、この位相設定量を前記移相器に設定するように構成されているため、アレイアンテナは寸法が大きく、かつたくさんの振幅調整器および可変移相器を用いるため高コストであることが課題であった。
また、従来のアレイアンテナは電波の最大放射方向を制御することが主眼であり、主ビームの鋭さを効率的に制御する方法については明らかにされていなかった。
本発明は、上記した従来技術の問題点にかんがみ、小型、低コストで、かつ、指向性の鋭さを制御可能な無線通信装置およびアレイアンテナを提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するため、1個の主アンテナエレメントとN個の副アンテナエレメントからなるアレイアンテナにおいて、
前記主アンテナエレメントを中心とした所定半径の円上に前記副アンテナエレメントが配置されると共に、前記所定半径が無線通信に用いる搬送波の波長の1/4に設定され、前記主アンテナエレメントの給電点電圧と副アンテナエレメントの給電点電圧との振幅比と、位相差が、所定値になるように設定されたことを特徴とした。
また、上記に記載のアレイアンテナにおいて、前記主・副の両アンテナエレメントの給電点電圧の振幅比と位相差は、前記両アンテナエレメントで形成されるビームの指向性を強めるように設定されたことを特徴とする。
また、上記に記載のアレイアンテナにおいて、前記アレイアンテナはプリント基板で作製され、前記主アンテナエレメントおよび前記副アンテナエレメントは導体パターンによる平面アンテナであることを特徴とする。
また、上記に記載のアレイアンテナにおいて、前記アレイアンテナはプリント基板で作製され、前記主アンテナエレメントおよび前記副アンテナエレメントはプリント基板上に実装されたチップアンテナであることを特徴とする。
また本発明は、上記に記載のアレイアンテナと、1対N+1のポートをもつ電力合成・分配器と、第1の振幅調整器と、可変移相器と、第2の振幅調整器と、送受信機からなる無線通信装置において、
前記主アンテナエレメントに繋がる給電点は前記第1の振幅調整器と前記可変移相器とを介して前記電力合成・分配器のN+1個に分配されたポートの1つと接続され、
前記副アンテナエレメントのそれぞれに繋がる給電点は前記電力合成・分配器のN+1個に分配されたポートに接続され、前記電力合成・分配器の合成されたポートは前記第2の振幅調整器を介して前記送受信機のアンテナ端子に接続され、
前記主・副の両アンテナエレメントの給電点電圧の振幅比と位相差は、前記両アンテナエレメントで形成されるビームの指向性を強めるように制御されることを特徴とする。
また本発明は、上記に記載のアレイアンテナと、1対Nのポートをもつ電力合成・分配器と、1対2のポートをもつ電力合成・分配器と、第1の振幅調整器と、可変移相器と、第2の振幅調整器と、送受信機からなる無線通信装置において、
前記主アンテナエレメントに繋がる給電点は前記1対2のポートをもつ電力合成・分配器の2個に分配されたポートのひとつと接続され、
前記副アンテナエレメントのそれぞれに繋がる給電点は前記1対Nのポートをもつ電力合成・分配器のN個のポートに分配されたポートに接続され、
前記1対Nのポートをもつ電力合成・分配器の合成されたポートは前記第1の振幅調整器と前記可変移相器とを介して前記1対2の電力合成・分配器の2個に分配されたポートのひとつと接続され、
前記1対2のポートをもつ電力合成・分配器の合成されたポートは、前記第2の振幅調整器を介して前記送受信機のアンテナ端子に接続され、
前記主・副の両アンテナエレメントの給電点電圧の振幅比と位相差は、前記両アンテナエレメントで構成されるビームの指向性を強めるように制御されることを特徴とする。
また、上記に記載の無線通信装置において、前記振幅調整器は可変減衰器で構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、アレイアンテナおよび無線通信装置の小型化と指向性の向上を図ることができ、かつ指向性の鋭さを制御することができる。また、振幅調整手段および可変移相器の使用数を最小限とすることで、低コスト化を図ることができる。
本発明に係るアレイアンテナの実施例1のレイアウト図。 本発明に係る無線通信装置の実施例1のブロック図。 図1に示したアレイアンテナのE/E可変時の放射特性図。 図1に示したアレイアンテナのφ可変時の放射特性図。 本発明に係る無線通信装置を用いた屋内測位システムのイメージ図。 本発明に係る無線通信装置の実施例2のブロック図。 本発明に係る無線通信装置の実施例3のブロック図。 本発明に係る無線通信装置の実施例3の層構成図。 本発明に係る無線通信装置の実施例3のアンテナ層レイアウト図。 図9に示したアレイアンテナに関する放射特性図。 本発明に係るアレイアンテナの実施例4のレイアウト図。 本発明に係る無線通信装置の実施例3の配線層レイアウト図。
(実施例1)
図1は本発明に係るアレイアンテナの実施例1を示した模式図である。x、yは紙面に沿った平面の直交座標を示し、zは紙面に直角な軸を示す。正方形の絶縁基板3上に、1個の主アンテナエレメント1と、主アンテナエレメント1を中心とした円上にN個の副アンテナエレメント2−1〜2−4とを配置してアレイアンテナ30を構成している。本実施例1では副アンテナエレメントが4個の場合を示している。主アンテナエレメント1を中心とした円の所定半径d(主アンテナエレメント1と副アンテナエレメント2−1〜2−4との距離)は、無線通信で用いる搬送波の波長の1/4に設定される。ここで、副アンテナエレメントは回転対称となる位置に配置した。
主アンテナエレメントと副アンテナエレメントとの距離dを搬送波の波長の1/4にする理由を図1を参照しながら説明する。図1のアンテナが受信アンテナである場合、電波がz軸方向(アンテナの正面方向)から到来したとき(平面波を仮定)、5つの主・副アンテナエレメントが受信する信号は全て同相である。一方、電波がx軸方向(アンテナの真横方向)から到来したとき、副アンテナエレメント2−1と副アンテナエレメント2−3が受信する信号は位相が180度異なり、これらのアンテナエレメントが受信する信号はキャンセルされる。すなわち、x軸方向からの到来波に対しては、図1のアンテナは主アンテナエレメント1と副アンテナエレメント2−2および2−4の、3つのアンテナエレメントから構成されたアンテナと等価となる。電波の到来方向によって実質的なアンテナエレメントの数が変わるため、図1のアンテナは指向性を持つ。さらに、後段の振幅調整器と可変移相器により合成比を調整することで、指向性の鋭さを制御することができる。なお、本説明では受信アンテナを想定したが、送受信アンテナの対称性から、送信アンテナの場合も同様の効果がある。
上記の説明の通り、図1において距離dを波長の1/4とすることで副アンテナエレメント2−1と副アンテナエレメント2−3が受信する信号はキャンセルされるが、距離dが波長の1/4からずれると完全にキャンセルされず、副アンテナエレメント2−1と2−3の合成信号が残る。この合成信号がキャンセル前の信号に対して-20dB以下に抑制されていれば実用上は問題ない。合成信号を-20dB以下とすることを考えると、距離dは波長の1/4に対して±6%の範囲内にあればよい。一例として、搬送波の周波数を1GHzとすると、波長の1/4は約75mmであるから、距離dは70.5mmから79.5mmの範囲内で設計すればよい。
図2は本発明に係る無線通信装置100の一例を示したブロック図で、副アンテナエレメントをN個(2−1〜2−N)備えている。無線通信装置100は、アレイアンテナ30と、第1の振幅調整器(可変減衰器)4と、可変移相器5と、1対N+1のポートをもつ電力合成・分配器6と、第2の振幅調整器(可変減衰器)16と、送受信機7からなる。
アレイアンテナ30の主アンテナエレメント1に繋がる給電点は、第1の振幅調整器4と可変移相器5とを介して電力合成・分配器6のN+1個に分配されたポートのひとつと接続される。アレイアンテナ30のN個の副アンテナエレメント2−1〜2−Nのそれぞれに繋がる給電点は、電力合成・分配器6のN+1個に分配された各ポートに接続される。電力合成・分配器6の合成されたポートは、第2の振幅調整器16を介して送受信機7のアンテナ端子に接続される。
第1の振幅調整器4は主アンテナエレメント1の給電点電圧Eを個別に制御し、可変移相器5は主アンテナエレメント1の位相を個別に制御する。第2の振幅調整器16は、主アンテナエレメント1の給電点電圧Eと副アンテナエレメントの給電電圧Eを同時に制御する。
送信時を考えた場合、第1の振幅調整器4と可変移相器5の値を調整することで、主アンテナエレメント1の給電点電圧Eと、副アンテナエレメント2−1〜2−Nの給電点電圧Eとの振幅比(E/E)および位相差(φ)を制御するように構成される。E/E、φは放射特性に大きく影響するため、これらを適切に制御することで指向性の鋭さを必要に応じて変更することが可能である。なお、E/E、φはアンテナの利得も変化させる。E/E、φを制御した際に、所望の方向におけるアンテナの利得を一定に保つように、全体を調整するために第2の振幅調整器16の値は調整される。このように、第1の振幅調整器4と可変移相器5と第2の振幅調整器16の値を調整することにより、無線通信装置100から放射される電波は利得を一定に保ったまま、指向性の鋭さ(強さ)のみを変化させることが可能となる。
また、受信時を考えた場合もアンテナの可逆性により、同様に指向性の制御が可能である。
図3は図1のアレイアンテナ30において、φ=π、E/E=0、1、2、3としたときの放射特性の計算結果を示す図ある(zx平面での断面)。横軸はアンテナの放射角を示し、縦軸は利得をプロットした(最大放射方向である正面方向の値にて正規化した)。ここで、主アンテナエレメント1および副アンテナエレメント2−1〜2−Nは、理想的な無指向性の点波源を仮定した。図3の結果から、前記主・副の両アンテナエレメントで形成されるビーム幅は、E/E=3のときに狭まって指向性が最も鋭く(強く)、E/Eが小さくなるにつれてビーム幅が広がって指向性が弱くなっていることが分かる。本計算により求められた3dBのビーム幅は、E/E=0、1、2、3のときそれぞれ175度、114度、83度、55度であった。
また、図4はE/E=3、φ=0、π、としたときの放射特性の計算結果を示す図である。図4に示すとおり、E/Eを3に固定して、φを0とπに変化制御しても指向性の鋭さを変化させることが可能である。ただし、φ=π付近で位相を変化させたときに指向性の鋭さは急激に変動するため注意が必要である。
このように、第1の振幅調整器4、第2の振幅調整器16、可変移相器5、のパラメータを変えることで、主ビームの鋭さ(半値角)を制御することができる。そして、主ビームに指向性を強める(鋭くする)ためには、E/E=3付近に制御して設定するのが良い。また、よりブロードな指向性が適する場合は、E/Eを1や2などの値に設定すればよい。
図5は本発明に係る無線通信装置100を、屋内測位システムに適用した一例を示したイメージ図である。無線通信装置100は好適には天井に設置され、電波は天井から下向きに放射されてビームが形成される。歩行者がスマートフォンなどの携帯端末を持って、無線通信装置100の通信エリアに侵入すると、測位に関する電波を受信し、その測位情報に基づくサービスが歩行者に提供される。無線通信装置100を設置する環境は常に一定ではなく、天井の高さ、周囲の散乱体の有無、床や壁の材質の違い、等により放射された電波の受信エリアの形状は変化する。図5で、電波の受信エリアの形状を最適にするため、左側ではビーム幅をブロードに、右側ではビーム幅をシャープに設定している例を模式的に示した。
このような個々の設置環境に応じて無線通信装置100から放射された受信エリアを最適な形状に補正するために、本発明の制御によって指向性の鋭さが制御される。指向性の制御は、無線通信装置100が設置された際に、電波の受信エリアの形状の最適値の調整がなされ、それ以降は固定の状態で使用されても良いし、または、測位システムが運用されている期間中に動的に変更されても良い。指向性の動的制御には、歩行者の測位信号の受信状況を多数収集したデーターベースを利用して、機械的に最適化を行うアルゴリズム等が利用可能である。
(実施例2)
図6は本発明に係る無線通信装置の別の例(実施例2)を示したブロック図である。無線通信装置100は、アレイアンテナ30と、1対Nのポートをもつ電力合成・分配器19と、第1の振幅調整器4と、可変移相器5と、1対2のポートをもつ電力合成・分配器17と、第2の振幅調整器16と、送受信機7からなる。アレイアンテナ30の主アンテナエレメント1に繋がる給電点は、1対2の電力合成・分配器17の2個に分配されたポートのひとつと接続される。アレイアンテナ30の副アンテナエレメント2−1〜2−Nのそれぞれに繋がる給電点は、1対Nの電力合成・分配器19のN個に分配されたポートに接続される。1対Nの電力合成・分配器19の合成されたポートは、第1の振幅調整器4と可変移相器5とを介して1対2の電力合成・分配器17の2個に分配されたポートのひとつと接続される。1対2の電力合成・分配器17の合成されたポートは、第2の振幅調整器16を介して送受信機7のアンテナ端子に接続される。上記構成において、実施例1と同様の原理で指向性の鋭さが調整される。
前記実施例1では、主アンテナエレメントの給電点電圧の振幅と位相を変えることで、E/Eおよびφを制御し、電波の指向性の鋭さ(強さ)を調整しているが、本実施例2では副アンテナエレメントの給電点電圧の振幅と位相を、それぞれ、第1の振幅調整器4と可変移相器5で変えることで、E/Eおよびφを制御し電波の指向性を調整している。
上記の電波の指向性の調整で、主アンテナエレメントを制御するか、副アンテナエレメントを制御するかは、無線モジュールの回路パターンのレイアウトの都合や、使用する無線ICの制約によって選択される。
(実施例3)
図7は本実施例3に係る無線通信装置100の送信機としてのブロック図である。図7では、図2に示す実施例1の無線通信装置100に部品を追加し、さらに電力合成・分配器6内の詳細な構成について示す。
本実施例3では2個の振幅調整器4、16として可変減衰器を用い、副アンテナエレメントは2−1〜2−4の4個で構成される。1対5の電力合成・分配器6は、方向性結合器15、追加部品としてのRFスイッチ20および1対4の電力合成・分配器18の直列回路で構成される。また、可変移相器5と前記方向性結合器15の間に上記とは別のRFスイッチ20が追加接続され、副アンテナエレメント2−1〜2−4は前記電力合成・分配器18の4個のポートに接続される。前記方向性結合器15には送受信機(本実施例では送信機)7からの出力が振幅調整器4を介して供給される。
上記構成において、送受信機7からの出力が方向性結合器15を介して主アンテナエレメントの空中線電力Pと、副アンテナエレメントの空中線電力Pと、主アンテナエレメント1の給電点電圧Eと、副アンテナエレメントの給電点電圧Eの関係は、
/P=(E/E
となる。
図3の放射特性の計算結果から、E/Eを3前後で制御することを考えると、電力合成・分配器6の主アンテナに繋がるポートからの出力は、他のポートからの出力に対して10dB以上の電力であることが望ましい。したがって、方向性結合器15の結合度は-10dBとした。さらに電力合成・分配器18で減衰して、この出力電力は-6dBとなり、電力合成・分配器6の主アンテナ1に繋がるポートの出力電力と、副アンテナに繋がるポートの出力電力の差は16dBとなる。
前記RFスイッチ20は高周波信号を入切するスイッチで、主アンテナエレメントあるいは副アンテナエレメントを、アクティブと非アクティブにするために追加挿入されている。主アンテナエレメント側のRFスイッチ20をOFFとしたときE/E=0に対応し、副アンテナエレメント側のRFスイッチ20をOFFとしたときE/E=∞となる。
図8は、実施例3の無線通信装置100を層構成の絶縁基板で作成した場合の一例である。図8では無線通信装置100はアンテナも含めて3層基板により1モジュールが構成されている。無線通信装置100は、アンテナ層10と、誘電体層11と、グランド層12と、誘電体層13と、配線層14にて構成される。アンテナ層10、グランド層12、配線層14は好適には銅が用いられ、誘電体層11、13は好適にはFR4が用いられる。アンテナ層10は、基板上に形成された導体パターンによる平面アンテナで構成される。
配線層14にRF回路が構成される。図7に示した各回路ブロックはチップ部品を実装することで実現しても良いが、方向性結合器15、電力合成・分配器6等をプリント基板上のパターンで形成しても良い。また、図8は3層基板で示したが、RFスイッチ、可変減衰器4、可変移相器5を制御するための電源層を追加した4層基板としても良い。
図9はアンテナ層10のレイアウトの一例である。この例において、寸法100mmの正方形の絶縁基板(プリント基板)上に、銅からなる主アンテナエレメント1および副アンテナエレメント2−1〜2−4が、片側短絡狭幅パッチアンテナで構成されている。ここで、搬送波の動作周波数としてIMESの使用帯域である1.575GHz帯を想定している。主アンテナエレメントおよび副アンテナエレメントは偏波の方向を揃えて配置されている。主アンテナエレメントと副アンテナエレメントとの距離は、1.575GHzの自由空間での4分の1波長に対応する47.6mmに設定した。また、各アンテナエレメントは正方形のメタルパターンで構成され、その一辺の寸法は4分の1波長であるが、FR4基板の誘電率に応じて波長短縮が起こるため、22.5mmとなっている。
8は給電点8で信号の入力ポートである。9はスルーホールであってグランド層12と短絡しており、パッチアンテナは片側短絡することにより、寸法が半分に短縮されている。給電点8とスルーホール9の距離は4.0mmに設定されている。
図12は配線層14のレイアウトの一例である。この例において、可変減衰器4、16、可変移相器5、電力合成・分配器18−1、18−2,18−3等はチップ部品によって構成されている。マイクロストリップライン21は、主・副アンテナの給電点P1〜5での各信号の位相差が適切な値となるように長さが設計される。
図10は、図9のアレイアンテナ30において、φ=π、E/E=0、1、2、3としたときの放射特性の電磁界シミュレーション結果である(zx平面での断面)。横軸はアンテナの放射角を示し、縦軸は利得をプロットした(最大放射方向である正面の値で正規化した)。図3の結果と同様に図10でもE/E=3のときに指向性は最も鋭く、E/Eが小さくなるにつれてビーム幅が広がって指向性が弱くなっていることが分かる。本シミュレーションにより求められた3dBビーム幅は、E/E=0、1、2、3のとき、それぞれ78度、71度、61度、43度であった。
(実施例4)
図11は実施例4のアンテナ層10のレイアウト図である。アレイアンテナ30は、主アンテナエレメント1と副アンテナエレメント2−1〜2−6で構成され、各アンテナエレメントにはチップアンテナが用いられている。本例では動作周波数は無線LANやBluetoothなどに用いられる2.4GHz帯を想定した。したがって、主アンテナエレメントと副アンテナエレメントとの距離は2.4GHzの自由空間における4分の1波長に相当する31.25mmとした。なお、各アンテナエレメントの偏波の方向は揃えて配置した。
実施例1〜4を通じて、アンテナエレメントと副アンテナエレメントとしてチップアンテナを用いることで、より小型なアレイアンテナおよび無線通信装置が実現できるメリットがある。
なお、本発明における無線通信装置はE/Eおよびφを制御することで指向性の鋭さを変更可能としたが、ある特定のビーム幅が最適であることが事前にわかっている場合は、それに応じてE/Eおよびφが固定された無線通信装置を設計することで、小型かつ指向性の鋭いアレイアンテナ、もしくは無線通信装置とすることもできる。E/Eおよびφが固定の場合、振幅調整器と可変移相器は不要であるため、より低コストに無線通信装置を実現できる。
以上、説明したように、本発明は第1の振幅調整器4、第2の振幅調整器16、可変移相器5、のパラメータを変えることで、主ビームの鋭さ(半値角)を制御することができる。また、本発明に係るアレイアンテナおよび無線通信装置は、好適には2.4GHz帯や5GHz帯の無線LAN、IMES、429MHz帯や920MHz帯の特定小電力無線やアクティブタグ、920MHz帯パッシブタグ、Bluetooth、ZigBee、等に用いられる。
1…主アンテナエレメント、
2−1、2−2、2−3、2−4、2−5、2−6、2−N…副アンテナエレメント、
3…基板(プリント基板)
30…アレイアンテナ、
4…第1の振幅調整器(可変減衰器)、
5…可変移相器、
6…電力合成・分配器、
7…送受信機、
8…給電点、
9…スルーホール、
10…アンテナ層、
11…誘電体層、
12…グランド層、
13…誘電体層、
14…配線層、
15…方向性結合器、
16…第2振幅調整器(可変減衰器)、
17…電力合成・分配器、
18…電力合成・分配器、
18−1、2、3…電力合成・分配器、
19…電力合成・分配器、
20…RFスイッチ、
21…マイクロストリップライン、
100…無線通信装置
d…半径
E1…主アンテナエレメントの給電点電圧
E2…副アンテナエレメントの給電点電圧
E1/E2…振幅比
P1〜4…主・副アンテナエレメントの給電点
φ…位相差

Claims (2)

  1. 1個の主アンテナエレメントとN個の副アンテナエレメントからなるアレイアンテナと、前記主アンテナエレメントの給電点電圧と副アンテナエレメントの給電点電圧との振幅比を設定可能な第1の振幅調整器と、前記主アンテナエレメントと副アンテナエレメントとの位相差を設定可能な可変移相器と、1対N+1のポートをもつ電力合成・分配器と、第2の振幅調整器と、送受信機と、を備え、
    前記主アンテナエレメントを中心とした所定半径の円上に前記副アンテナエレメントが配置されると共に、前記所定半径が無線通信に用いる搬送波の波長の1/4に設定され、
    前記主アンテナエレメントに繋がる給電点は前記第1の振幅調整器と前記可変移相器とを介して前記電力合成・分配器のN+1個に分配されたポートの1つと接続され、
    前記副アンテナエレメントのそれぞれに繋がる給電点は前記電力合成・分配器のN+1個に分配されたポートに接続され、前記電力合成・分配器の合成されたポートは前記第2の振幅調整器を介して前記送受信機のアンテナ端子に接続されることを特徴とした無線通信装置。
  2. 1個の主アンテナエレメントとN個の副アンテナエレメントからなるアレイアンテナと、前記主アンテナエレメントの給電点電圧と副アンテナエレメントの給電点電圧との振幅比を設定可能な第1の振幅調整器と、前記主アンテナエレメントと副アンテナエレメントとの位相差を設定可能な可変移相器と、1対Nのポートをもつ電力合成・分配器と、1対2のポートをもつ電力合成・分配器と、第2の振幅調整器と、送受信機と、を備え、
    前記主アンテナエレメントを中心とした所定半径の円上に前記副アンテナエレメントが配置されると共に、前記所定半径が無線通信に用いる搬送波の波長の1/4に設定され、
    前記主アンテナエレメントに繋がる給電点は前記1対2のポートをもつ電力合成・分配器の2個に分配されたポートのひとつと接続され、
    前記副アンテナエレメントのそれぞれに繋がる給電点は前記1対Nのポートをもつ電力合成・分配器のN個のポートに分配されたポートに接続され、
    前記1対Nのポートをもつ電力合成・分配器の合成されたポートは前記第1の振幅調整器と前記可変移相器とを介して前記1対2の電力合成・分配器の2個に分配されたポートのひとつと接続され、
    前記1対2のポートをもつ電力合成・分配器の合成されたポートは、前記第2の振幅調整器を介して前記送受信機のアンテナ端子に接続されることを特徴とした無線通信装置。
JP2013093584A 2013-04-26 2013-04-26 アレイアンテナおよび無線通信装置 Expired - Fee Related JP6100075B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013093584A JP6100075B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 アレイアンテナおよび無線通信装置
PCT/JP2014/051004 WO2014174858A1 (ja) 2013-04-26 2014-01-20 アレイアンテナおよび無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013093584A JP6100075B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 アレイアンテナおよび無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014216887A JP2014216887A (ja) 2014-11-17
JP6100075B2 true JP6100075B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=51791446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013093584A Expired - Fee Related JP6100075B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 アレイアンテナおよび無線通信装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6100075B2 (ja)
WO (1) WO2014174858A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190061969A (ko) * 2017-11-28 2019-06-05 광운대학교 산학협력단 와이파이 기반 실내 측위를 위한 빔포밍 안테나

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110519684A (zh) * 2019-08-20 2019-11-29 深圳市微能信息科技有限公司 用于测量蓝牙载波相位和相位差的天线阵列及定位系统
US20230146159A1 (en) * 2020-05-26 2023-05-11 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Antenna solution for mm-wave systems
US20210399425A1 (en) * 2020-06-18 2021-12-23 Sony Group Corporation Antenna device for wireless positioning

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6175327B1 (en) * 1999-01-16 2001-01-16 Sensors Systems, Inc. GPS receivers with adaptive antenna systems for suppressing interference signals
JP2003179424A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Ntt Docomo Inc 超指向性アレイアンテナシステム、超指向性アレイアンテナ制御方法
JP2004072489A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Univ Kyoto アダプティブアンテナのサイドローブ抑圧方法
JP4879122B2 (ja) * 2006-08-31 2012-02-22 パナソニック株式会社 アダプティブアンテナ装置及び無線通信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190061969A (ko) * 2017-11-28 2019-06-05 광운대학교 산학협력단 와이파이 기반 실내 측위를 위한 빔포밍 안테나
KR101994964B1 (ko) 2017-11-28 2019-07-01 광운대학교 산학협력단 와이파이 기반 실내 측위를 위한 빔포밍 안테나

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014216887A (ja) 2014-11-17
WO2014174858A1 (ja) 2014-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9692126B2 (en) Millimeter (mm) wave switched beam antenna system
WO2019102869A1 (ja) 高周波モジュールおよび通信装置
US20090015483A1 (en) Wafer-Scale Phased Array
JP4296282B2 (ja) 多周波共用マイクロストリップアンテナ
KR101988382B1 (ko) 안테나 장치 및 그를 구비하는 전자 기기
US9711849B1 (en) Antenna reconfigurable circuit
JP6954376B2 (ja) アンテナアレイおよびアンテナモジュール
EP3258540A1 (en) Planar antenna array
JP6100075B2 (ja) アレイアンテナおよび無線通信装置
US11469526B2 (en) Electronic devices having multiple phased antenna arrays
KR20160042740A (ko) 안테나, 안테나 패키지 및 통신 모듈
US10230161B2 (en) Low-band reflector for dual band directional antenna
JP6437375B2 (ja) アンテナ装置及び測位信号の送信機
US20080238797A1 (en) Horn antenna array systems with log dipole feed systems and methods for use thereof
US9812778B2 (en) Integrated circuit apparatus with switched antennas
CN109546356B (zh) 基于混合馈电网络的倒l形印刷振子天线阵列装置
JP2019047238A (ja) アレイアンテナ
KR100968973B1 (ko) 패치 안테나
US20150333408A1 (en) Antenna device and wireless transmission device
US8068796B2 (en) Power divider and dual-output radio transmitter
EP3364500A1 (en) Antenna unit and antenna array
JP2003347824A (ja) アレーアンテナ装置及びこれを用いた無線通信装置
Letavin et al. Simulation of 3600–3800 MHz frequency band antenna for fifth generation mobile communication
JP2008244733A (ja) 平面アレーアンテナ装置とそれを備えた無線通信装置
US11158945B2 (en) Phased array antenna apparatus and control method therefor

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20141027

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6100075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees