JP5582561B2 - 鉗子支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉗子支持装置に関し、特に、人体の腹腔内の消化器等に対して行う内視鏡治療等において、消化器等の疾患の治療に用いられる鉗子を内視鏡と共に支持するのに有効な鉗子支持装置に関する。
近年、人体の腹腔内の消化器等の疾患に対して治療を行う場合、人体に対する侵襲を極力少なくするために、内視鏡を口や鼻等から体内に挿入し、内視鏡に取り付けた鉗子を用いて消化器等の疾患の治療を行っている。
このような内視鏡治療には、例えば、特許文献1に記載されているような内視鏡手術ロボットが用いられる。この内視鏡手術ロボットは、内視鏡と、一対の鉗子アームと、内視鏡及び一対の鉗子アームを支持するヘッド支持部と、各鉗子アームの先端に設けられる鉗子部とを備えている。
各鉗子部は、ヘッド支持部に取り付けられる第1スリーブと、第1スリーブに第1可撓性チューブを介して連結される第2スリーブと、第2スリーブに連結される第2可撓性チューブと、第2可撓性チューブの先端に開閉自在に取り付けられる一対の鉗子と、第2スリーブの周囲に揺動可能に取り付けられる3本の首振りレバーと、一対の鉗子を開閉させるワイヤと、各首振りレバーを揺動させるワイヤとから構成されている。
上記のような構成の内視鏡手術ロボットは、ワイヤを操作して何れかの首振りレバーを揺動させることにより、その首振りレバーに追従して第1可撓性チューブが第1スリーブを基点として屈曲し、第1可撓性チューブに追従して第2スリーブ及び第2可撓性チューブを介して一対の鉗子が同一方向に揺動する。また、第1可撓性チューブを屈曲させた状態でワイヤを操作して他の何れかの首振りレバーを揺動させることにより、その首振りレバーに追従して第1可撓性チューブがその方向にさらに屈曲し、第1可撓性チューブの屈曲に追従して第2スリーブ及び第2可撓性チューブを介して一対の鉗子がその方向に回転する。
上記のような機能を備えた内視鏡手術ロボットを口や鼻等から体内に挿入し、ワイヤの操作によって各首振りレバーを揺動させて一対の鉗子を揺動又は回転させ、一対の鉗子を消化器官等の疾患に対応する位置に位置決めし、その位置においてワイヤを操作して一対の鉗子を開閉させることにより、消化器等の疾患に対して所定の治療を行うことができるものである。
特開2004−180781号公報
ところで、上記のような構成の内視鏡手術ロボットにあっては、ワイヤを操作して首振りレバーを揺動させて第1可撓性チューブを屈曲させ、第1可撓性チューブに追従して一対の鉗子を揺動又は回転させることにより、一対の鉗子を消化器等の疾患に対応する位置に位置決めしているため、一対の鉗子の位置決め精度が第1可撓性チューブの屈曲応答性に依存してしまい、一対の鉗子を高精度で所望の位置に位置決めすることができない。
また、一対の鉗子を消化器等の疾患に対応させた後、その位置で各鉗子の前後方向の位置を調整する場合、ワイヤを操作して首振りレバーを再度揺動させて第1可撓性チューブを屈曲させるか、或いは内視鏡手術ロボットの全体を前後させて、一対の鉗子の前後方向の位置を調整しなければならず、一対の鉗子の前後方向への位置の微調整を高精度よく行うことができない。
さらに、一対の鉗子は、同一面上で開閉可能に構成されているため、治療に必要な前後交差を行いづらい。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、一対の鉗子を高精度で所望の位置に位置決めすることができるとともに、その位置での微調整を高精度で行うことができ、さらに、様々な形態の疾患に対応することが可能な鉗子支持装置を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、内視鏡治療に用いられる鉗子を支持する鉗子支持装置であって、フレームと、該フレームの両端に設けられる一対の鉗子支持部と、該各鉗子支持部に設けられて、前記鉗子を水平方向及び垂直方向に揺動可能に支持する鉗子支持手段と、該鉗子支持手段を水平方向及び垂直方向に揺動させる駆動手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、鉗子は、鉗子支持手段によって水平方向及び揺動可能に支持され、駆動手段によって鉗子支持手段を駆動させることにより、鉗子支持手段に追従して水平方向及び垂直方向に揺動することになり、鉗子支持手段による水平方向及び垂直方向への揺動角度を調整することにより、鉗子を所望の位置に高精度で位置決めすることができる。
また、各鉗子を独立して水平方向及び垂直方向へ揺動させることができるので、一対の鉗子の角度を任意に調整することができ、様々な形態の疾患に対応することが可能となり、各種の疾患に適用することが可能となる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鉗子支持装置であって、前記鉗子支持手段は、前記各鉗子支持部に水平方向に揺動可能に結合される第1アームと、前記各鉗子支持部に垂直方向に揺動可能に結合される第2アームと、前記第1アームと前記第2アームとの間に架設されて、前記第1アームに追従して水平方向に揺動可能、及び前記第2アームに追従して垂直方向に揺動可能な鉗子支持部材とを備え、該鉗子支持部材によって前記鉗子が支持されていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、第1アームを水平方向に揺動させることにより、第1アームに追従して鉗子支持部材及び鉗子が同一方向に揺動し、第2アームを垂直方向に揺動させることにより、第2アームに追従して鉗子支持部材及び鉗子が同一方向に揺動することになる。従って、鉗子の水平方向への揺動角度を第1アームで調整でき、垂直方向への揺動角度を第2アームで調整できるので、鉗子を水平方向及び垂直方向の所望の位置に高精度で位置決めできるとともに、位置の微調整も高精度で行うことができる。
さらに、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の鉗子支持装置であって、前記駆動手段は、前記第1アームに一端が連結されるとともに、前記フレームの長手方向に進退可能な第1ワイヤと、前記第2アームに一端が連結されるとともに、前記フレームの長手方向に進退可能な第2ワイヤと、前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤを進退させるアクチュエータとを備えていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、アクチュエータによって第1ワイヤを前進又は後退させることにより、第1ワイヤを介して第1アームを水平方向に揺動させ、第1アームに追従して鉗子支持部材を介して鉗子を同一方向に揺動させることができる。また、アクチュエータによって第2ワイヤを前進又は後退させることにより、第2ワイヤを介して第2アームを垂直方向に揺動させ、第2アームに追従して鉗子支持部材を介して鉗子を同一方向に揺動させることができる。
さらに、請求項4に係る発明は、請求項2に記載の鉗子支持装置であって、前記鉗子支持部材は、回転及びスライド可能に前記鉗子を支持していることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、鉗子を回転操作することができるとともに、スライド操作することができ、鉗子の前後方向の位置及び回転角度を調整することができる。また、鉗子支持部材は、既存の鉗子を支持することができるので、新たな鉗子を用いることなく、既存の鉗子をそのまま用いることができる。
さらに、請求項5に係る発明は、請求項3に記載の鉗子支持装置であって、前記第1アームと前記第2アームとの間に架設される外筒と、外筒の内周側にスライド可能に挿着される内筒とを備え、前記外筒の両端部には、前記外筒を前記第1アーム及び前記第2アームに回動可能に係合させる軸受部が設けられていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、第1アームと第2アームとの間に架設されている鉗子支持部材は、外筒の両端部の軸受が第1アーム及び第2アームと回動可能に係合されているので、第1アームを水平方向に揺動させて、第1アームに追従して鉗子支持部材及び鉗子を同一方向に揺動させる場合に、鉗子支持部材の第2アームとの接触部が外筒の軸受部を介して回動することになり、また、第2アームを水平方向に揺動させて、第2アームに追従して鉗子支持部材及び鉗子を同一方向に揺動させる場合に、鉗子支持部材の第1アームとの接触部が外筒の軸受部を介して回動することになり、第1アームの水平方向への揺動、及び第2アームの垂直方向への揺動に追従して鉗子支持部材及び鉗子を同一方向に円滑に揺動させることができる。
さらに、請求項6に係る発明は、請求項1から5の何れか1項に記載の鉗子支持装置であって、前記フレームには内視鏡支持部が設けられ、該内視鏡支持部に内視鏡支持手段を介して内視鏡が前記フレームの長手方向に進退可能に支持されていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、内視鏡支持手段によって内視鏡をフレームの長手方向に前進又は後退させることにより、内視鏡のレンズを前後方向に移動させることができることになる。
さらに、請求項7に係る発明は、請求項6に記載の鉗子支持装置であって、前記内視鏡支持手段は、前記フレームに長手方向にスライド可能に装着されるスライド部材を備え、該スライド部材に前記内視鏡が支持されていることを特徴とする。
本発明の鉗子支持装置によれば、内視鏡支持手段のスライド部材をフレームの長手方向にスライドさせることにより、スライド部材に支持されている内視鏡をフレームの長手方向に移動させることができ、内視鏡のレンズを所望の位置に位置決めすることができる。
以上説明したように、本発明の鉗子支持装置によれば、一対の鉗子を高精度で所望の位置に位置決めすることができるとともに、所望の位置において、一対の鉗子の位置を高精度で微調整することができる。また、各鉗子を独立して水平方向及び垂直方向に揺動させることができるので、各鉗子の角度を任意に調整することができ、様々な形態の疾患に対応することができ、適用可能な範囲を広げることができる。
本発明による鉗子支持装置の一実施の形態を示した斜視図であって、鉗子を開いた状態を示した斜視図である。 図1の平面図である。 図1の裏面図である。 図1の左側面図である。 図1の正面図である。 鉗子を開いた状態を示した斜視図である。 図6の平面図である。 図6の裏面図である。 図6の左側面図である。 図6の正面図である。 図7のフレームの上板を取り除いた拡大である。 鉗子支持部と第1アームと第2アームと外筒との関係を示した説明図である。 フレームと鉗子支持部と鉗子支持手段との関係を示した説明図である。 鉗子支持部材の拡大図である。 本発明による鉗子支持装置の他の実施の形態を示した正面図である。 図15のA−A線に沿って見た拡大断面図である。 図15の第1ストッパー部の拡大図である。 内筒の斜視図である。 図15の内筒と外筒とワイヤ取付部とワイヤガイドとの関係を示した説明図である。 図19の拡大横断面図である。 図19のB矢視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図14には、本発明による鉗子支持装置の一実施の形態が示されている。本実施の形態に係る鉗子支持装置1は、例えば、腹腔内の消化器等の疾患に対して行う低侵襲の内視鏡治療において、内視鏡治療に用いられる鉗子を支持するのに有効なものであって、図1〜図5、及び図6〜図9に示すように、フレーム2と、フレーム2の両側部に設けられる一対の鉗子支持部11、11と、フレーム2の内部に設けられる内視鏡支持部45と、各鉗子支持部11にそれぞれ設けられるとともに、各鉗子支持部11に鉗子60を水平方向及び垂直方向に揺動可能に支持する鉗子支持手段20と、内視鏡支持部45に設けられるとともに、内視鏡支持部45に内視鏡(図示せず)を前進後退可能に支持する内視鏡支持手段46と、各鉗子支持手段20を介して各鉗子60を水平方向及び垂直方向に揺動させ、及び内視鏡手段46を介して内視鏡を前進後退させる駆動手段とを備えている。本発明において、内視鏡支持部45は、既存の内視鏡をそのまま支持することができるよう、その形状が規定されている。
フレーム2は、図13に示すように、上下方向に間隔をおいて互いに平行に設けられる四角形板状の上板3及び下板5と、上板3及び下板5の長手方向の一端間にねじを介して連結される四角形板状の前板7と、上板3及び下板5の長手方向の他端間にねじを介して連結される一対の帯板状の側板9、9とから構成される略箱形状をなすものであって、このフレーム2の両側部に一対の鉗子支持部11、11が設けられている。
なお、本実施の形態においては、各側板9を上板3及び下板5と一体に形成し、各側板9の端部を下板5及び上板3にねじを介して連結しているが、各側板9を上板3及び下板5と別体に形成し、各側板9の両端部を上板3と下板5の後端間にねじを介して連結するように構成してもよい。
各鉗子支持部11は、図12及び図13に示すように、帯板状の上板12と、上板12の下方に間隔をおいて平行に設けられる帯板状の下板13と、上板12と下板13との間を上下方向に連結する帯板状の側板14とから構成されるものであって、上板12の長手方向の一端がフレーム2の上板3の長手方向の一端にねじを介して連結され、下板13の長手方向の一端がフレーム2の下板5の長手方向の一端にねじを介して連結されている。
各鉗子支持部11は、フレーム2の両側面に対して外方にV形状に広がるように、上板12及び下板13がフレーム2の上板3及び下板5に連結され、適宜の駆動手段を操作することによってフレーム2に対するそのV形状を構成する開き角度を調整することができ(例えば、それぞれの鉗子支持部11が30〜60度、好ましくは40度程度)、これにより、各鉗子支持部11に後述する鉗子支持手段20を介して支持される鉗子60のフレーム2に対する角度を調整することができる。したがって、身体への挿入時には、各鉗子支持部11をフレーム2と接するように閉じることにより、装置全体の断面積を小さくすることができて身体への負担を減らすことができながら、治療患部においては、各鉗子支持部11のV形状の開き角度を任意に調整することができるので、鉗子の動作範囲を大きくとることができる。
鉗子支持手段20は、図12〜図14に示すように、各鉗子支持部11の上板12の長手方向の他端に第1ピン26を介して回動可能に結合され、第1ピン26を中心として水平方向に揺動(ヨーイング)可能な第1アーム21と、各鉗子支持部11の側板14に第2ピン32を介して回動可能に結合され、第2ピン32(図11参照)を中心として垂直方向に揺動(ピッチング)可能な第2アーム27と、第1アーム21と第2アーム27との間に水平に架設され、第1アーム21及び第2アーム27に追従して水平方向及び垂直方向に揺動可能な鉗子支持部材35とから構成されている。このように、第1ピンと第2ピンとの間に所定の距離が存在しているため、動作軸にヨーイング及びピッチング方向への十分な力を伝える構成でありながら、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
第1アーム21は、図12に示すように、帯板状のものを長手方向の中間から屈曲させてL形状に形成したものであって、各鉗子支持部11の上板12の下面側に第1ピン26を介して回動可能に結合される取付部22と、取付部22の長手方向の一端から下方に垂下されるとともに、中央部に鉗子支持部材35を挿通させる挿通孔24が設けられる鉗子取付部23と、取付部22の幅方向の一端から水平方向に突出するレバー部25とを備え、図13に示すように、第1ピン26を中心として全体が水平方向に揺動可能に構成されている。
第2アーム27は、図12に示すように、帯板状のものを長手方向の中央部から屈曲させてL形状に形成したものであって、各鉗子支持部11の側板14の内面側に第2ピン32(図11参照)を介して回動可能に結合される取付部28と、取付部28の長手方向の一端から水平方向に突出するとともに、中央部に鉗子支持部材35を挿通させる挿通孔30が設けられる鉗子取付部29と、取付部28の長手方向の他端に設けられる上方にL形状に突出するレバー部31とを備え、図13に示すように、第2ピン32を中心として全体が垂直方向に揺動可能に構成されている。
鉗子支持部材35は、図14に示すように、第1アーム21の鉗子取付部23と第2アーム27の鉗子取付部29との間に架設される外筒36と、外筒36の内周側に回転及びスライド可能に挿着される内筒38とを備え、内筒38の内周側に鉗子60が取り付けられるようになっている。
鉗子支持部材35は、外筒36の両端部を第1アーム21の鉗子取付部23の挿通孔24と第2アーム27の鉗子取付部29の挿通孔30との間に挿通させ、両端部の軸受部37、37を第1アーム21の挿通孔24の内周面及び第2アーム27の挿通孔30の内周面と係合させることにより、第1アーム21の鉗子取付部23と第2アーム27の鉗子取付部29との間に架設されている。
各軸受部37は、外筒36の両端部を第1アーム21の挿通孔24の内周面及び第2アーム27の挿通孔30の内周面に回動可能に係合させる形状(例えば、球面状)をなすものであって、この軸受部37により、第1アーム21と一体に鉗子支持部材35を水平方向に揺動させたときに、鉗子支持部材35の外筒36の第2アーム27の挿通孔30の内周面との接触部が軸受部37を介して回動する。また、第2アーム27と一体に鉗子支持部材35を垂直方向に揺動させたときに、鉗子支持部材35の外筒36の第1アーム21の挿通孔24の内周面との接触部が軸受部37を介して回動することになる。これにより、後述する駆動手段によって第1アーム21及び第2アーム27と一体に鉗子支持部材35を水平方向及び垂直方向に円滑に揺動させる際に、鉗子支持部材35に支持される鉗子60を水平方向及び垂直方向に円滑に揺動させることができる。
内筒38の両端部には、図11に示すように、筒状のストッパー部39がそれぞれ一体に設けられ、このストッパー部39、39の端面に外筒36の長手方向の両端面が当接する範囲内で、内筒38がスライド可能に構成されている。内筒38を外筒36の内周側でスライドさせることにより、内筒38と一体に鉗子60が同一方向にスライドすることになる。一方のストッパー部の39外周面には、後述する駆動手段51の第3ワイヤ54の一端が連結されるようになっている。
フレーム2の内部は、内視鏡を支持する内視鏡支持部45に構成され、この内視鏡支持部45に内視鏡支持手段46を介して内視鏡がフレーム2の長手方向に前進後退可能に設けられている。
内視鏡支持手段46は、図11に示すように、内視鏡支持部45にスライド可能に設けられるスライド部材47と、スライド部材47の内側に嵌合される筒状部材52とを備え、筒状部材52の内周側に内視鏡(図示せず)が嵌合されるようになっている。
スライド部材47は、略筒状の前部材48と、前部材48の後端部に先端部が嵌合される略筒状の後部材51とから構成され、前部材48及び後部材51の内周側に筒状部材52を介して内視鏡の先端部が嵌合されている。
スライド部材47の前部材48の上下端部には、上方及び下方に突出する突出部49、49が一体に設けられ、上側の突出部49をフレーム2の上板3の中央部に設けられているスライド溝4内に係合させ、下側の突出部49をフレーム2の下板5の中央部に設けられているスライド溝6内に係合させることにより、スライド部材47がフレーム2の長手方向に前進後退可能に支持される。
スライド部材47及び筒状部材52を介して内視鏡をフレーム2の長手方向に前進後退させることにより、内視鏡のレンズを前後方向に移動させることができ、レンズの前後方向の位置を調整することができる。
なお、フレーム2の前板7の中央部には、スライド部材47に筒状部材52を介して支持した内視鏡のレンズを挿通させる開口8が設けられ、この開口8により内視鏡の前進後退時にレンズがフレーム2の前板と干渉するのを防止することができる。
スライド部材47の前部材48の上側の突出部49には、後述する駆動手段55の第4ワイヤ59の一端が連結され、第4ワイヤ59を介してスライド部材47が前進後退するようになっている。
駆動手段は、図11に示すように、各鉗子支持手段20の第1アーム21のレバー部25に一端が連結されるとともに、フレーム2の長手方向に前進後退可能な第1ワイヤ56と、第1ワイヤ56を駆動させる第1アクチュエータ(図示せず)と、第2アーム27のレバー部31に一端が連結されるとともに、フレーム2の長手方向に前進後退可能な第2ワイヤ57と、第2ワイヤ57を駆動させる第2アクチュエータ(図示せず)と、鉗子支持部材35の内筒38に一端が連結されるとともに、フレーム2の長手方向に前進後退可能な第3ワイヤ58と、第3ワイヤ58を駆動させる第3アクチュエータ(図示せず)と、スライド部材47に一端が連結されるとともに、フレーム2の長手方向に前進後退可能な第4ワイヤ59と、第4ワイヤ59を駆動させる第4アクチュエータ(図示せず)とを備えている。
駆動手段の第1アクチュエータを作動させて、第1ワイヤ56を介して鉗子支持手段20の第1アーム21を水平方向に揺動させることにより、第1アーム21と第2アーム27との間に架設されている鉗子支持部材35が第1アーム21に追従して同一方向に揺動し、鉗子支持部材35に支持されている鉗子60が同一方向(水平方向)に揺動し、鉗子60の水平方向への揺動位置が調整される。
また、第2アクチュエータを作動させて、第2ワイヤ57を介して鉗子支持手段20の第2アーム27を垂直方向に揺動させることにより、第1アーム21と第2アーム27との間に架設されている鉗子支持部材35が第2アーム27に追従して同一方向に揺動し、鉗子支持部材35に支持されている鉗子60が同一方向(垂直方向)に揺動し、鉗子60の垂直方向への揺動位置が調整される。
さらに、第3アクチュエータを作動させて、第3ワイヤ58を介して鉗子支持部材35の内筒38をスライドさせることにより、内筒38に追従して内筒38の内周側に支持されている鉗子60が同一方向にスライドし、鉗子60の先端の前後方向の位置が調整される。
さらに、第4アクチュエータを作動させて、第4ワイヤ59を介して内視鏡支持部材47を前進又は後退させることにより、内視鏡支持部材47に支持されている内視鏡のレンズを同一方向に移動させることができ、レンズの前後方向の位置を調整することができる。
一対の鉗子60、60は、例えば、図1〜図5に示すように、互いに平行をなすように水平方向及び垂直方向へ位置決めされ、この状態で鼻や口等から人体の内部に挿入され、消化器官等の疾患に対応する位置に位置決めされる。
また、図6〜図10に示すように、図1〜図5に示す状態から一対の鉗子60、60を水平方向及び垂直方向へ揺動させ、一対の鉗子60、60の先端間を接近させた状態とし、さらに回転させることにより、一対の鉗子60、60の先端間で疾患に対して各種の多様な治療を行うことができる。
上記のように構成した本実施の形態による鉗子支持装置1にあっては、フレーム2の両側部に一対の鉗子支持部11、11を設け、各鉗子支持部11に鉗子支持手段20を介して鉗子60を支持し、鉗子支持手段20の第1アーム21を駆動手段の第1ワイヤ56の操作によって水平方向へ揺動させることにより、第1アーム21に追従して鉗子支持部材35を介して鉗子60を同一方向に揺動させ、また、第2アーム27を駆動手段の第2ワイヤ57の操作によって水平方向へ揺動させることにより、第2アーム27に追従して鉗子支持部材35を介して鉗子60を同一方向に揺動させるように構成したので、応答遅れが生じることなく、高精度で鉗子60を水平方向及び垂直方向の所望の位置に位置決めすることができるとともに、位置決めした位置において、水平方向及び垂直方向に位置の微調整を高精度で行うこともできる。
さらに、各鉗子支持手段20によって各鉗子60を独立して水平方向及び垂直方向へ揺動させることができるので、一対の鉗子60、60の角度を任意に調整することができ、消化器等の疾患の様々な形態に対応することができ、適用可能な範囲を広げることができる。
さらに、鉗子支持部材35を外筒36の内周側の内筒38を第3ワイヤ58の操作によってスライド可能に構成したので、内筒38の内周側に支持される鉗子60の前後方向の微調整も高精度で行うことが可能となる。
さらに、内視鏡のレンズを第4ワイヤ59の操作によってスライド部材47をスライドさせることにより前後方向に移動可能に構成したので、内視鏡の前後方向の位置の調整も高精度で行うことが可能となる。
なお、第1〜第4ワイヤ56,57,58,59は、駆動手段を用いることなく、手動で操作してもよいことはもちろんであり、また、ワイヤをロッドに替えてもよく、さらには、これらのワイヤないしはロッドを、上記の駆動手段に替えて他の駆動手段によって駆動することもできる。
図15〜図21には、本発明による鉗子支持装置の他の実施の形態が示されている。本実施の形態の鉗子装置1は、図15に示すように、各鉗子60をフレーム2に回転可能、かつ回転方向の任意の位置に位置決め可能に支持する回転機構61と、各鉗子60をフレーム2に前進後退可能、かつ前後方向の任意の位置に位置決め可能に支持するスライド機構85とを備えたものであって、その他の構成は前記実施の形態に示すものと同様である。
回転機構61は、図15、図16、図19、及び図21に示すように、鉗子支持部材35の外筒36の外周側の長手方向の中央部に一体に設けられる外筒36よりも大径の筒状のワイヤ取付部62と、ワイヤ取付部62の外周側に相対回転可能に設けられるワイヤ取付部62よりも大径の筒状のワイヤガイド63と、フレーム2の上部に固定されて、先端部(下端部)がワイヤガイド63の頂部に係合される回転規制ピン80と、ワイヤ取付部62の周囲を互いに逆方向から周回して、一端がワイヤ取付部62の頂部に連結され、他端が回転規制ピン80の中心部を貫通してフレーム2の上部に引き出され、フレーム2の上部に沿って図15の右方向に引き出される一対の第5ワイヤ84(84a、84b)とを備えている。
ワイヤガイド63は、ワイヤ取付部62の前方側の部分(図15の左側の部分)の外周側に相対回転可能に設けられる筒状の第1ガイド64と、ワイヤ取付け部62の後方側の部分(図15の右側の部分)の外周側に相対回転可能に設けられる筒状の第2ガイド70とから構成されている。
第1ガイド64は、図21に示すように、内周面が大径部65と小径部66の2段に形成され、小径部66の内周側に外筒36を挿通させ、大径部65の内周側にワイヤ取付部62の前方側の部分を挿入させ、ワイヤ取付部62の前方側の端面を小径部66と大径部65との境界面に当接させることにより、ワイヤ取付け部62の前方側の部分の外周側に相対回転可能に取り付けられる。
第2ガイド70は、図21に示すように、第1ガイド64と同様に、内周面が大径部71と小径部72の2段に形成され、小径部72の内周側に外筒36を挿通させ、大径部71の内周側にワイヤ取付部62の後方側の部分を挿入させ、ワイヤ取付部62の後方側の端面を小径部72と大径部71との境界面に当接させることにより、ワイヤ取付部62の前方側の部分の外周側に相対回転可能に取り付けられる。
第1ガイド64及び第2ガイド70をワイヤ取付部72の外周側に取り付けることにより、図15、図19、図21に示すように、両ガイド64、70間にワイヤ取付部72の全周に亘る所定幅の案内溝76が設けられ、この案内溝76によって一対の第5ワイヤ84、84がワイヤ取付部62の周囲を周回した状態に案内される。
第1ガイド64及び第2ガイド70は、例えば、第1ガイド64の前方側の端面及び第2ガイドの後方側の端面に隣接する外筒36の外周面の部分にそれぞれ環状の溝(図示せず)を設け、この溝内に止め輪(図示せず)を嵌着させることにより、ワイヤ取付部62の外周側の所定の位置に相対回転可能に保持される。
案内溝76の上部は、図15、図19、及び図21に示すように、第1ガイド64の第2ガイド70との対向面、及び第2ガイド70の第1ガイド64との対向面にそれぞれ設けられた略半円形状の上切欠部68、74によって略円形状の係合穴77に形成され、この係合穴77内に回転規制ピン80の先端部を係合させることにより、第1ガイド64及び第2ガイド70の回転が規制され(第1ガイド64及び第2ガイド70がフレーム2側に固定され)、第1ガイド64及び第2ガイド70の内周面側でワイヤ取付部62、外筒36、及び内筒38を介して鉗子60を回転させることが可能となる。
案内溝76の下部は、図15、図19、及び図21に示すように、第1ガイド64の第2ガイド70との対向面、及び第2ガイド70の第1ガイド64との対向面にそれぞれ設けられた略台形状の下切欠部69、75によって略六角形状のガイド穴78に形成され、このガイド穴78によって案内溝76によって案内される一対の第5ワイヤ84の絡まりが防止される。
図16に示すように、一方の第5ワイヤ84aは、一端がワイヤ取付部62の頂部に連結されるとともに、他端がワイヤ取付部62の周囲を反時計回りに周回して上方に引き出され、回転規制ピン80の中心部を貫通してフレーム2の上部に引き出され、フレーム2の上部に沿って図15の右方向に引き出されている。また、他方の第5ワイヤ84bは、一端がワイヤ取付部62の頂部に連結されるとともに、他端がワイヤ取付部62の周囲を時計回りに周回して上方に引き出され、回転規制ピン80の中心部を貫通してフレーム2の上部に引き出され、フレーム2の上部に沿って図15の右方向に引き出されている。
回転規制ピン80は、図15、図16に示すように、先端(下端)が曲面に形成された丸棒状の係合部81と、係合部81の上端に一体に設けられるとともに、フレーム2の第1アーム21に固定される円板状の基部82とを備え、係合部81及び基部82の中心部にそれらを軸線方向に貫通する貫通孔83が設けられ、この貫通孔83内を一対の第5ワイヤ84が下方から上方に貫通している。なお、図16には、回転規制ピン80の基部82のみ示している。
回転規制ピン80は、図15に示すように、係合部81の先端部がワイヤガイド63の第1ガイド64の上切欠部68と第2ガイド70の上切欠部74との間に形成される係合穴77内に係合され、これにより、ワイヤガイド63の第1ガイド64及び第2ガイド70の回転が規制され、第1ガイド64及び第2ガイド70の内周面側でワイヤ取付部62、外筒36、及び内筒38を介して鉗子60が回転可能となる。
一方の第5ワイヤ84aを図15の右方向に引くことにより、ワイヤガイド63の内周側でワイヤ取付部62が反時計回りに回転し、ワイヤ取付部62と一体に外筒36、内筒38、及び鉗子60が同一方向に回転する。また、一方の第5ワイヤ84aを図15の左方向に押すことにより、ワイヤガイド63の内周側でワイヤ取付部62が時計回りに回転し、ワイヤ取付部62と一体に外筒36、内筒38、及び鉗子60が同一方向に回転する。
さらに、他方の5ワイヤ84bを図15の右方向に引くことにより、ワイヤガイド63の内周側でワイヤ取付部62が時計回りに回転し、ワイヤ取付部62と一体に外筒36、内筒38、及び鉗子60が同一方向に回転する。また、他方の第5ワイヤ84bを図15の左方向に押すことにより、ワイヤガイド63の内周側でワイヤ取付部62が反時計回りに回転し、ワイヤ取付部62と一体に外筒36、内筒38、及び鉗子60が同一方向に回転する。
スライド機構85は、図15、図17、図18、及び図20に示すように、鉗子支持部材35の内筒38の一部に設けられる、内筒38の内外周面間を貫通する内筒38の全長に亘る所定幅のスライド溝38aと、スライド溝38aに対応する外筒36の内周面の部分に内方に突出した状態でかつ外筒36の全長に亘って設けられる、内筒38のスライド溝38a内にスライド自在に係合される突起36aと、外筒36の前方側(図15の左側)の内筒38の外周側の部分に一体に設けられる第1ストッパー部88と、外筒36の後方側(図15の右側)の内筒38の外周側の部分に一体に設けられる第2ストッパー部89と、第1ストッパー部88又は第2ストッパー部89にそれぞれの一端が連結され、他端が図15の右方向に引き出される一対の第6ワイヤ90とを備えている。第1ストッパー部88の内側には、第1ストッパー部88と相対回転可能にして、内筒38が固定される相対回転体88aが設けられている。なお、第2ストッパー部89の内側にも、同様な相対回転体(図示せず)が設けられている。
一方の第6ワイヤ90aは、一端が第1ストッパー部88に連結されるとともに、他端がワイヤガイド63の下方のフレーム2の下板13の部分に固定されている筒状のワイヤ支持部86を上下方向に貫通して下板13の下部に引き出され、下板13の下部に沿って図15の右方向に引き出されている。また、他方の第6ワイヤ90bは、一端が第2ストッパー部89に連結されるとともに、他端がフレーム2の下板13の上部に沿って一旦前方に引き出され、ワイヤ支持部86を上下方向に貫通して下板13の下部に引き出され、下板13の下部に沿って図15の右方向に引き出されている。
一方の第6ワイヤ90aを図15の右方向に引くことにより、第1ストッパー部88が図15の右方向に引っ張られて、第1ストッパー部88と一体に内筒38が右方向に移動し、内筒38の内側に一体に設けられている鉗子60が図15の右方向に移動する。また、他方の第6ワイヤ90bを図15の右方向に引くことにより、第2ストッパー部89が図15の左方向に引っ張られて、第2ストッパー部89と一体に内筒38が図15の左方向に移動し、内筒38の内側に一体に設けられている鉗子60が図15の左方向に移動する。
この場合、内筒38のスライド溝38a内に外筒36の突起36aが係合され、この状態で、内筒38は、外筒36と共まわりしつつ、外筒36に対して軸線方向に相対移動することになるので、一方の第6ワイヤ90aが絡まることなく、内筒38を介して鉗子60の回転を許容しつつ鉗子60を軸線方向の前後に移動させることができる。
なお、内筒38及び鉗子60は、図15に示すように、第1ストッパー部88が外筒36の前方側の端面に当接し、第2ストッパー部89が外筒36の後方側の端面に当接する範囲内で、外筒36の内周側を前後方向に移動することになる。
上記のように構成した本実施の形態による鉗子支持装置1にあっても、前記実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏する他、回転機構61によって各鉗子60を回転可能、かつ回転方向の所望の位置に位置決め可能に構成し、スライド機構85によって各鉗子60を前後方向に移動可能、かつ前後方向の所望の位置に位置決め可能に構成したので、消化器等の疾患の様々な形態に対応することができ、適用可能な範囲を更に広げることができる。
なお、本実施の形態においても、第5ワイヤ84及び第6ワイヤ90は、手動で操作してもよいし、駆動手段によって操作してもよいし、ワイヤをロッドに替えてもよい。
1 鉗子支持装置
2 フレーム
3 上板
4 スライド溝
5 下板
6 スライド溝
7 前板
8 開口
9 側板
11 鉗子支持部
12 上板
13 下板
14 側板
20 鉗子支持手段
21 第1アーム
22 取付部
23 鉗子取付部
24 挿通孔
25 レバー部
26 第1ピン
27 第2アーム
28 取付部
29 鉗子取付部
30 挿通孔
31 レバー部
32 第2ピン
35 鉗子支持部材
36 外筒
36a 突起
37 軸受部
38 内筒
38a スライド溝
39 ストッパー部
45 内視鏡支持部
46 内視鏡支持手段
47 スライド部材
48 前部材
49 突出部
51 後部材
52 筒状部材
56 第1ワイヤ
57 第2ワイヤ
58 第3ワイヤ
59 第4ワイヤ
60 鉗子
61 回転機構
62 ワイヤ取付部
63 ワイヤガイド
64 第1ガイド
65 大径部
66 小径部
68 上切欠部
69 下切欠部
70 第2ガイド
71 大径部
72 小径部
74 上切欠部
75 下切欠部
76 案内溝
77 係合穴
78 ガイド穴
80 回転規制ピン
81 係合部
82 基部
83 貫通孔
84 第5ワイヤ
84a 一方の第5ワイヤ
84b 他方の第5ワイヤ
85 スライド機構
86 ワイヤ支持部
88 第1ストッパー部
89 第2ストッパー部
90 第6ワイヤ
90a 一方の第6ワイヤ
90b 他方の第6ワイヤ

Claims (6)

  1. 内視鏡治療に用いられる鉗子を支持する鉗子支持装置であって、
    フレームと、該フレームの両端に設けられる一対の鉗子支持部と、該各鉗子支持部に設けられて、前記鉗子を水平方向及び垂直方向に揺動可能に支持する鉗子支持手段と、該鉗子支持手段を水平方向及び垂直方向に揺動させる駆動手段とを備えている鉗子支持装置において、
    前記鉗子支持手段は、前記各鉗子支持部に水平方向に揺動可能に結合される第1アームと、前記各鉗子支持部に垂直方向に揺動可能に結合される第2アームと、前記第1アームと前記第2アームとの間に架設されて、前記第1アームに追従して水平方向に揺動可能、及び前記第2アームに追従して垂直方向に揺動可能な鉗子支持部材とを備え、該鉗子支持部材によって前記鉗子が支持されていることを特徴とする鉗子支持装置。
  2. 前記駆動手段は、前記第1アームに一端が連結されるとともに、前記フレームの長手方向に進退可能な第1ワイヤと、前記第2アームに一端が連結されるとともに、前記フレームの長手方向に進退可能な第2ワイヤと、前記第1ワイヤ及び前記第2ワイヤを進退させるアクチュエータとを備えていることを特徴とする請求項に記載の鉗子支持装置。
  3. 前記鉗子支持部材は、回転及びスライド可能に前記鉗子を支持していることを特徴とする請求項に記載の鉗子支持装置。
  4. 前記鉗子支持部材は、前記第1アームと前記第2アームとの間に架設される外筒と、外筒の内周側にスライド可能に挿着される内筒とを備え、前記外筒の両端部には、前記外筒を前記第1アーム及び前記第2アームに回動可能に係合させる軸受部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の鉗子支持装置。
  5. 前記フレームには内視鏡支持部が設けられ、該内視鏡支持部に内視鏡支持手段を介して内視鏡が前記フレームの長手方向に進退可能に支持されていることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の鉗子支持装置。
  6. 前記内視鏡支持手段は、前記フレームに長手方向にスライド可能に装着されるスライド部材を備え、該スライド部材に前記内視鏡が支持されていることを特徴とする請求項に記載の鉗子支持装置。
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