JP5581785B2 - 顕微鏡、位置制御方法及び位置制御プログラム - Google Patents

顕微鏡、位置制御方法及び位置制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は顕微鏡、位置制御方法及び位置制御プログラムに関し、例えば生体サンプルを拡大して観察する分野に適用して好適なものである。
従来、サンプルが配されるステージを目標とする位置に移動させる装置として、ステージのX座標及びY座標の位置をそれぞれエンコーダを用いて検出し、ステージが目標とする位置に移動するまでフィードバック制御するようになされたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、ステッピングモータと送りねじによる駆動機構を用いて、目標とする位置にステージをオープンループ制御により移動させるようになされたものも提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平11−133311号公報 特開2007−80660公報
ところで上述したフィードバック制御によりステージを移動させる装置では、通常、エンコーダが絶対座標値を出力するのではなく、原点出しを行った後、その原点からの移動に対してアップカウント若しくはダウンカウントを行うことによりステージの位置を検出する。
このような装置では、原点出しを行う必要があり、広範囲なステージの駆動範囲から原点出しを行う際には、時間がかかってしまうといった問題があった。またエンコーダを設ける分、装置が大型化するといった問題があった。
また上述したオープンループ制御によりステージを移動させる装置では、フィードバック制御を行う装置と同様に原点出しが必要となる。
また、脱調やストールによってオープンループ制御のステップカウント数と、実際のステージの駆動状態にズレが生じてしまう恐れがあるので、ズレが生じているか否かを検出するためのセンサを別途設ける必要があり、装置が大型化するといった問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で高速にステージの位置制御を行い得る顕微鏡、位置制御方法及び位置制御プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、顕微鏡であって、サンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する第1の撮像部と、第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられ、サンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する第2の撮像部と、サンプル固定部材が配され、第1の撮像部が第1の撮像範囲を撮像する際、及び第2の撮像部が第2の撮像範囲を撮像する際に、第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された、移動可能なステージと、第1の撮像部が第1の撮像範囲を撮像する際、及び第2の撮像部が第2の撮像範囲を撮像する際に、第1の撮像部により撮像される像に写るマークの位置に基づいて、ステージの位置を検出する検出部と、検出部により検出されるステージの位置に基づいて、目標とする位置にステージを移動させる制御部とを有し、制御部は、第1の撮像部が第1の撮像範囲を撮像して得られた像に写るマークの位置をもとに検出されるステージの位置に基づいて、第1の撮像範囲内にサンプル固定部材の全てが入る位置にステージを移動させ、第1の撮像部に、サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させ、当該第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、ステージに対するサンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と検出部により検出されるステージの位置とに基づいて、第2の撮像範囲内にサンプルの少なくとも一部が入る位置にステージを移動させ、第2の撮像部に、サンプルの少なくとも一部が入った第2の撮像範囲を撮像させる。
また本発明においては、位置制御方法であって、第1の撮像部がサンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する際及び第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられた第2の撮像部がサンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する際に第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された移動可能なステージに、サンプル固定部材が配された状態で、第1の撮像部が第1の撮像範囲を撮像して得られた像に移るマークの位置をもとにステージの位置を検出し、当該位置に基づいて、第1の撮像範囲内にサンプル固定部材の全てが入る位置にステージを移動させ、第1の撮像部に、サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させる第1の撮像ステップと、第1の撮像ステップで第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、ステージに対するサンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と、マークの位置をもとに検出されるステージの位置とに基づいて、第2の撮像範囲内にサンプルの少なくとも一部が入る位置にステージを移動させ、第2の撮像部に、サンプルの少なくとも一部が入った第2の撮像範囲を撮像させる第2の撮像ステップとを有する。
さらに本発明においては、位置制御プログラムであって、コンピュータに対し第1の撮像部がサンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する際及び第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられた第2の撮像部がサンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する際に第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された移動可能なステージに、サンプル固定部材が配された状態で、第1の撮像部が第1の撮像範囲を撮像して得られた像に移るマークの位置をもとにステージの位置を検出し、当該位置に基づいて、第1の撮像範囲内にサンプル固定部材の全てが入る位置にステージを移動させ、第1の撮像部に、サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させる第1の撮像ステップと、第1の撮像ステップで第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、ステージに対するサンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と、マークの位置をもとに検出されるステージの位置とに基づいて、第2の撮像範囲内にサンプルの少なくとも一部が入る位置にステージを移動させ、第2の撮像部に、サンプルの少なくとも一部が入った第2の撮像範囲を撮像させる第2の撮像ステップとを実行させる。
これにより、第2の撮像部が第2の撮像範囲を撮像する際に、第1の撮像範囲内にステージに配された少なくとも1つ以上のマークが位置するので、第1の撮像部で第1の撮像範囲を撮像し、撮像した像におけるマークの位置に基づいてステージの位置を検出し、ステージを目標とする位置に移動させることができる。
以上のように本発明によれば、第2の撮像部が第2の撮像範囲を撮像する際に、第1の撮像範囲内にステージに配された少なくとも1つ以上のマークが位置するので、第1の撮像部で第1の撮像範囲を撮像し、撮像した像におけるマークの位置に基づいてステージの位置を検出し、ステージを目標とする位置に移動させることができるので、原点出しをする必要が無く、また位置を検出するためのセンサを別途設ける必要がないので、簡易な構成で高速にステージの位置制御を行うことができる。
顕微鏡の構成を示す略線図である。 ステージの構成を示す略線図である。 プレパラートが載置されたステージを示す略線図である。 撮像範囲を示す略線図である。 撮像範囲とマークとの関係(1)を示す略線図である。 撮像範囲とマークとの関係(2)を示す略線図である。 撮像範囲とマークとの関係(3)を示す略線図である。 撮像範囲とマークとの関係(4)を示す略線図である。 撮像範囲とマークとの関係(5)を示す略線図である。 統括制御部の機能的構成を示す略線図である。 生体サンプルの分割を示す略線図である。 像取得処理手順を示すフローチャートである。 位置制御処理手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序とする。
<1.実施の形態>
<2.他の実施の形態>
<1.実施の形態>
[1−1.顕微鏡の構成]
図1において、本一実施の形態による顕微鏡1を示す。この顕微鏡1は、生体サンプルSPLが配されるプレパラートPRT全体の像(以下、これをサムネイル像とも呼ぶ)を撮像するサムネイル像撮像部10、及び生体サンプルSPLが所定倍率で拡大された像(以下、これを拡大像とも呼ぶ)を撮像する拡大像撮像部20を有する。
プレパラートPRTは、血液等の結合組織、上皮組織又はそれらの双方の組織などの組織切片又は塗抹細胞でなる生体サンプルSPLを、所定の固定手法によりスライドガラスに固定したものであり、該組織切片又は塗抹細胞には必要に応じて染色が施される。この染色には、HE(ヘマトキシリン・エオシン)染色、ギムザ染色又はパパニコロウ染色等に代表される一般染色のみならず、FISH(Fluorescence In-Situ Hybridization)や酵素抗体法等の蛍光染色が含まれる。
プレパラートPRTの一端側は、氏名、日時、染色の種類などの付帯情報が記載されたラベルLB(図3)が貼付される場合もある。
顕微鏡1にはプレパラートPRTが載置されるステージ30が設けられる。また顕微鏡1は、ステージ30に対してステージ駆動機構35が設けられる。
ステージ30は、図2に示すように、プレパラートPRTより一回り小さい開口部31が貫通して設けられる。またステージ30は、開口部31の左側(X軸における負方向側)の短辺から所定間隔離して突起部32aが、プレパラートPRTが配される側のステージ面(以下、これをプレパラート配置面とも呼ぶ)側に突設される。さらにステージ30は、開口部31の下側(Y軸における負方向側)の長辺から所定間隔離して、該長辺の両端付近に突起部32b及び32cがプレパラート配置面側に突設される。
さらにステージ30は、開口部31における突起部32aが接する短辺と突起部32bが接する長辺とのなす角とは対角側に、支点33aを中心として回転可能に開口部31側に付勢される抑止部33が設けられる。
ステージ30は、図3に示すように、載置されたプレパラートPRTを突設部32a、32b、32c及び抑止部33により、サンプルSPL全体を含む大部分を開口部31に対向させた定位置に抑止する。
ステージ30は、詳しくは後述するように、プレパラート配置面側の左上、上中央、左下及び下中央にそれぞれ固有のマーク34a〜34dが付される。なお、本実施のマーク34a〜34dは、それぞれ「○」と「△」とが互いに異なる位置関係で配置されたものである。
ステージ駆動機構35(図1)は、ステージ面に対して平行となる方向(X軸−Y軸方向)と、直交する方向(Z軸方向)にステージ30を駆動するものとされる。
サムネイル像撮像部10は、ステージ30のプレパラート配置面とは逆の面側に光源11が設けられる。光源11は、一般染色が施された生体サンプルSPLを照明する光(以下、これを明視野照明光とも呼ぶ)と、特殊染色が施された生体サンプルSPLを照明する光(以下、これを暗視野照明光とも呼ぶ)とを切り換えて照射可能なものとされる。ただし、明視野照明光又は暗視野照明光のいずれか一方だけが照射可能なものであってもよい。また、サムネイル像撮像部10は、プレパラートPRTに貼付されたラベルLB及びマーク34a〜34dに対して光を照射するラベル光源(図示せず)が別途設けられる。
ステージ30のプレパラート配置面側には、プレパラート配置面におけるサムネイル像撮像部10の基準位置の法線を光軸SRAとする所定倍率の対物レンズ12が設けられる。この対物レンズ12の後方には、該対物レンズ12により集光された像を結像する撮像素子13が配される。
撮像素子13は、図4に示すように、ステージ30のプレパラート配置面上における、プレパラートPRTの長辺より長い横幅X1、該横幅X1に応じた縦幅Y1でなる撮像範囲SPRの像を結像する。
一方、拡大像撮像部20は、ステージ30のプレパラート配置面とは逆の面側に明視野照明光を照射する光源21が配される。また光源21とは異なる位置(例えばプレパラート配置面側)に暗視野照明光を照射する光源(図示せず)が配される。
光源21とステージ30との間には、プレパラート配置面における拡大像撮像部20の基準位置の法線を光軸ERAとするコンデンサレンズ22が配される。
ステージ30のプレパラート配置面側には、プレパラート配置面における拡大像撮像部20の基準位置の法線を光軸ERAとする所定倍率の対物レンズ23が配される。この対物レンズ23の後方には、該対物レンズ23により拡大された像が結像される撮像素子24が配される。
撮像素子24は、図4(B)に示すように、該撮像素子24の画素サイズ及び対物レンズ23の倍率に応じて、ステージ30のプレパラート配置面上における所定の横幅X2及び縦幅Y2でなる撮像範囲EPRの像を結像する。因みに、撮像範囲EPRは、生体サンプルSPLを拡大するため、撮像素子13の撮像範囲より十分に狭い範囲とされる。
サムネイル像撮像部10及び拡大像撮像部20は、それぞれの基準位置の法線である光軸SRAと光軸ERAとがY軸方向に距離Dだけ離れるように配置される。この距離Dは、撮像素子13の撮像範囲SPRに拡大像撮像部20の対物レンズ23を保持する鏡筒(図示せず)が写りこむことなく、かつ小型化のために近い距離に設定される。
従って顕微鏡1では、図5に示すように、ステージ30のプレパラート配置面上において、撮像範囲SPRの中心位置と撮像範囲EPRの中心位置とが、X軸方向に同位置で、Y軸方向に距離Dだけ離れている。因みに、撮像範囲SPR及びEPRは、ステージ30がZ軸方向の移動に応じて変化するが、ステージ30のZ軸方向の移動は数10[μm]〜数100[μm]であるため、その変化は無視できるものである。
この顕微鏡1(図1)における制御系として、ステージ駆動機構35にはステージ駆動制御部41が、光源11及び21には照明制御部42が、撮像素子13にはサムネイル像撮像制御部43が、撮像素子24には拡大像撮像制御部44がデータ通信路を介して接続される。
これら制御系は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、CPUのワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)及び演算回路などを含むコンピュータとされる。
ステージ駆動制御部41は、ステージ駆動機構35を駆動制御し、後述する位置制御処理に従って、サムネイル像を取得する場合、プレパラートPRT全体が撮像素子13の撮像範囲SPRに入るよう、ステージ面方向(X―Y軸方向)にステージ30を移動させる。またステージ駆動制御部41は、プレパラートPRT全体に対物レンズ12の焦点が合うようにステージ30をZ軸方向に移動させる。
照明制御部42は、明視野像を取得すべきモード(以下、これを明視野モードとも呼ぶ)又は暗視野像を取得すべきモード(以下、これを暗視野モードとも呼ぶ)に応じたパラメータを光源11に設定し、該光源11から照明光を照射させる。このパラメータは例えば照明光の強度や光源種類の選択などである。
なお、明視野モードにおける照射光は一般に可視光とされる。一方、暗視野モードにおける照射光は、特殊染色で用いられる蛍光マーカを励起する波長を含む光とされる。また暗視野モードでは蛍光マーカに対する背景部分はカットアウトされる。
光源11から照明光が照射された場合、ステージ30の開口部31を介して生体サンプルSPL全体に照明光が照射される。
サムネイル像撮像制御部43は、明視野モード又は暗視野モードに応じたパラメータを撮像素子13に設定し、該撮像素子13の結像面に結像される撮像範囲SPRの像のうちのプレパラートPRT全体を含む領域PA(図4)の像をサムネイル像として取得する。なお、パラメータは例えば露光の開始タイミング及び終了タイミングなどである。
またサムネイル像撮像制御部43は、撮像素子13の結像面に結像される撮像範囲SPR全体の像をステージ像として取得し得るようになされている。
一方、拡大像を取得する場合にはステージ駆動制御部41は、後述する位置制御処理に従って、ステージ駆動機構35を駆動制御し、光源11と対物レンズ12との間からコンデンサレンズ22と対物レンズ23との間に生体サンプルSPLが位置するようステージ面方向にステージ30を移動させる。
またステージ駆動制御部41は、撮像素子24に撮像される撮像範囲EPRに生体サンプルSPLの部位が位置するよう、ステージ面方向(X−Y軸方向)にステージ30を移動させる。
さらにステージ駆動制御部41は、ステージ駆動機構35を駆動制御し、撮影範囲EPRに生体サンプルSPLの部位が対物レンズ23の焦点に合うようステージ面の直交方向(Z軸方向(つまり組織切片の奥行方向))にステージ30を移動させる。
照明制御部42は、明視野モード又は暗視野モードに応じたパラメータを光源21又は図示しない光源に設定し、該光源21又は図示しない光源から照明光を照射させる。このパラメータは例えば照明光の強度や光源種類の選択などである。
光源21から照明光が照射された場合、その照明光はコンデンサレンズ22によって、ステージ30におけるプレパラート配置面の基準位置に集められる。対物レンズ23の結像面には、プレパラートPRTにおける生体サンプルSPLのうちの撮影範囲EPRの像が拡大されて結像される。
拡大像撮像制御部44は、明視野モード又は暗視野モードに応じたパラメータを撮像素子24に設定し、該撮像素子24の撮像面に結像される生体サンプルSPL部位の拡大像のデータを取得する。このパラメータは例えば露光の開始タイミング及び終了タイミングなどである。
ところでこの顕微鏡1には、該顕微鏡1の全体の制御を司る制御部(以下、これを統括制御部とも呼ぶ)40があり、これはステージ駆動制御部41、照明制御部42、サムネイル像撮像制御部43及び拡大像撮像制御部44それぞれにデータ通信路を介して接続される。この統括制御部40は、CPU、ROM、RAM、演算回路及びHDD(Hard Disc Drive)などを含むコンピュータとされる。
統括制御部40は、ステージ30の位置を制御するプログラム(以下、これを位置制御プログラムとも呼ぶ)、該位置制御プログラムに従ってステージ30を移動させてサムネイル像及び拡大像を取得するプログラム(以下、これを像取得プログラムとも呼ぶ)を含む各種プログラムがROM及びHDDに格納されている。
統括制御部40は、ROM又はHDDに格納された各種プログラムのうち、実行命令に対応するプログラムをRAMに展開し、該展開したプログラムに従ってステージ駆動制御部41、照明制御部42、サムネイル像撮像制御部43及び拡大像撮像制御部44を適宜制御する。
[1−2.マークの配置]
ところでステージ30のマーク34a及び34b(図5)は、X軸方向に、撮像範囲SPRの横幅X1より短く、かつ該横幅X1の半分より長い間隔離れて配置される。
またマーク34a及び34bは、X軸方向に、どちらか一方(この場合、マーク34b)がスライドガラスの生体サンプルSPLが配置されるべき領域(以下、これを配置領域とも呼ぶ)SA内に配置される。
さらにマーク34a及び34bは、Y軸方向に、例えば、ステージ30に配置されるプレパラートPRTの下端から撮像範囲SPRの最上端と撮像範囲EPRの最下端との間隔(距離D−縦幅Y1/2−縦幅Y2/2)より離れて配置される。また、マーク34a及び34bは、Y軸方向に、プレパラートPRTの中央から撮像範囲SPRの縦幅Y1の半分の長さ以内の位置に配置される。
マーク34c及び34dは、ステージ30上におけるプレパラートPRTの載置位置の中心を基準として、マーク34a及び34bとX軸対称の位置に配置される。
従って、図6〜図9に示すように、生体サンプルSPLが配されるべき配置領域SA内のどの位置に撮像範囲EPRが移動されても、撮像範囲SPR内には少なくともマーク34a〜34dのいずれか1つが入る。またサムネイル像を撮像する際にも、撮像範囲EPR内には少なくともマーク34a〜34dのいずれか1つが入る。
[1−3.像取得処理]
統括制御部40は、像取得プログラムを実行する指示を受けた場合、該像取得プログラム及び位置制御プログラムをRAMに展開して像取得処理を実行する。
統括制御部40は、像取得プログラムに従って、図10に示すように、位置制御部51、サムネイル像取得部52及び拡大像取得部53として機能する。また位置制御部51は、位置制御プログラムに従って、目標位置決定部61、ステージ像取得部62、ステージ位置検出部63及び演算部64として機能する。
位置制御部51は、位置制御処理を実行し、ステージ30を目標とされる位置(以下、これを目標位置)に移動させる。
サムネイル像取得部52は、サムネイル像撮像制御部43を介して撮像素子13により撮像される、プレパラートPRT全体を含む領域SAのサムネイル像を取得し、該サムネイル像のデータをHDDに記憶する。
拡大像取得部53は、サムネイル像撮像制御部44を介して撮像素子24により撮像された生体サンプルSPL部位の像を拡大部位像として取得し、該拡大部位像を連結して拡大像を生成してHDDに記録する。
[1−4.位置制御処理]
目標位置決定部61は、サムネイル像を取得する場合、撮像素子13の撮像範囲SPRにプレパラートPRT全体が入るステージ30の目標位置を演算部64に送出する。
ステージ像取得部62は、照明制御部42を介して光源11、マーク34a〜34dを照射する光源を駆動させ、サムネイル像撮像制御部43を介して撮像素子13により撮像される撮像範囲SPR全体のステージ像を所定のタイミング間隔で取得する。
ステージ位置検出部63は、予めHDDに格納されたマーク34a〜34dの形状データに対する、ステージ像取得部62により取得されるステージ像の各画素の相関値を算出する。
ステージ位置検出部63は、例えば算出された相関値が最大となる画素とその前後の画素とを通る2次曲線を算出し、該2次曲線の極値の位置をステージ像におけるマーカ34a〜34dの位置として検出する。
ステージ位置検出部63は、例えば、ステージ像におけるマーク34a〜34dの位置と実際のステージ30におけるマーク34a〜34dの位置との対応テーブルをHDDから読み出す。そしてステージ位置検出部63は、該対応テーブルからステージ像におけるマーク34a〜34dの位置に対応する実際のステージ30の位置を検出し、検出したステージ30の位置を演算部64に送出する。
演算部64は、目標位置決定部61から供給される目標位置と、ステージ位置検出部63から供給されるステージ30の位置との差分を算出し、該差分をステージ駆動制御部41に出力する。
ステージ駆動制御部41は、演算部64から供給される差分に応じてステージ駆動機構35を介してステージ30を目標位置へと移動させる。
このようにして位置制御部51は、撮像素子13により撮像されるステージ像を取得するたびに、該ステージ像に写るマーク34a〜34dを検出し、その結果からステージ30の位置を検出して目標位置との差分を算出し、ステージ30を目標位置に移動させる。
サムネイル像取得部52は、位置制御部51によって目標位置にステージ30が移動された後、サムネイル像撮像制御部43を介して撮像素子13により撮像されるサムネイル像を取得し、該サムネイル像のデータをHDDに記憶する。
これにより、ラベルLBを含むプレパラートPRT全体のサムネイル像を保存することができるのでラベルLBの記載内容を認識させることができる。また、プレパラートPRTに油性ペンなどで医師などにより記入されたマークや記号なども同時に記録しておけるので、サムネイル像を用いて該医師などが検索する際の目印として容易に識別させることができる。
また、目標位置決定部61は、取得されたサムネイル像から例えば輝度値を基に、生体サンプルを示す画素の領域とその他の領域とを区別するための領域抽出処理を施す。そして目標位置決定部61は、サムネイル像における生体サンプルSPLを示す画素の領域の画素位置と、サムネイル像が撮像された際のステージ30の位置との関係から、ステージ30の所定の基準位置に対する生体サンプルSPLの位置を算出する。
目標位置決定部61は、図11に示すように、位置が検出された生体サンプルSPLを撮像素子24で撮像される領域(以下、これを分割領域とも呼ぶ)DAに割り当てる。この分割領域DAは、撮像素子24の撮像範囲EPRと同一の大きさであり、生体サンプルSPLの全てがいずれかの分割領域DAに含まれ、かつ分割領域DAの数が最小となるように割り当てられる。この図11では、分割領域DAが重ならない態様となっているが、隣接する領域の一部が重なる態様であってもよい。
目標位置決定部61は、生体サンプルSPLに対して割り当てられた分割領域DAのうちの1つの位置を目標位置として決定する。
ステージ像取得部62は、サムネイル像撮像制御部43を介して撮像素子13により撮像された撮像範囲SPR全体のステージ像を所定のタイミング間隔で取得する。
ステージ位置検出部63は、上述したように、ステージ像におけるマーカ34a〜34dの位置として検出し、その結果に基づいて実際のステージ30の位置を検出する。そしてステージ位置検出部63は、検出したステージ30の位置を演算部64に送出する。
演算部64は、目標位置決定部61から供給される目標位置と、ステージ位置検出部63から供給されるステージ30の位置との差分を算出し、該差分をステージ駆動制御部41に出力する。
ステージ駆動制御部41は、演算部64から供給される差分に応じてステージ駆動機構35を介してステージ30を目標位置に移動させる。
拡大像取得部53は、位置制御部51によって目標位置にステージ30が移動された後、拡大像撮像制御部44を介して撮像素子24により撮像される分割領域DAの生体サンプルSPL部位の像を拡大部位像として取得する。
位置制御部51は、拡大部位像が取得されるごとに次の分割領域DAの位置に撮像素子24の撮像範囲EPRが位置するようにステージ30を移動させる。拡大像取得部53は、ステージ30が目標位置に移動されるたびに、その位置での拡大部位像を取得する。
拡大像取得部53は、全ての分割領域DAでの拡大部位像を取得すると、該拡大部位像を結合して拡大像を生成し、該拡大像のデータをHDDに記憶する。
このようにこの顕微鏡1は、生体サンプルSPLを鏡検状態の拡大像として記憶することで、プレパラートPRT自体を保存する場合に比べて、固定や染色等の状態を劣化させることなく長期にわたって組織切片に関する情報を保存できるようになされている。
[1−5.像取得処理手順]
次に、上述した位置制御処理に基づいてステージ30が目標位置に移動されてサムネイル像及び拡大像を取得する像取得処理の手順について、図12及び図13に示すフローチャートに従って説明する。
実際上、統括制御部40は、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のサブルーチンSRT1(図13)へ移る。サブルーチンSRT1で統括制御部40は、ステップSP11に移ってサムネイル像を取得する場合、撮像素子13の撮像範囲SPRにプレパラートPRT全体が入る位置を目標位置に決定し、次のステップSP12に移る。
ステップSP12において統括制御部40は、サムネイル像撮像制御部43を介して撮像素子13により撮像される撮像範囲SPR全体のステージ像を所定のタイミング間隔で取得し、次のステップSP13に移る。
ステップSP13において統括制御部40は、ステージ像におけるマーカ34a〜34dの位置を検出し、その結果に基づいてステージ30の位置を検出し、次のステップSP14に移る。
ステップSP14において統括制御部40は、目標位置と、ステージ30の位置との差分を算出し、該差分をステージ駆動制御部41に出力することにより、差分に応じてステージ駆動機構35を介してステージ30を移動させ、次のステップSP1に移る。
ステップSP1において統括制御部40は、ステージ30が目標位置に移動された状態で、サムネイル像撮像制御部44及び撮像素子13を介してサムネイル像を取得し、次のステップSP2に移る。
ステップSP2において統括制御部40は、サムネイル像に基づいてステージ30における生体サンプルSPLの位置を検出し、該生体サンプルSPLを分割領域DAに割り当て、次のサブルーチンSRT1に移る。
サブルーチンSRT1で統括制御部40は、拡大像を取得する場合、ステップSP11において、サムネイル像を基に生体サンプルSPLに対して割り当てられた分割領域DAの位置を目標位置として決定する。
ステップSP12〜SP14において統括制御部40は、同様に、目標位置にステージ30を移動させて、次のステップSP3に移る。
ステップSP3において統括制御部40は、ステージ30が目標位置に移動された状態で、拡大像撮像制御部44及び撮像素子24を介して拡大部位像を取得し、次のステップ4に移る。
ステップSP4において統括制御部40は、全ての拡大部位像を取得したか否かを判断し、全ての拡大部位像を取得するまで、サブルーチンSRT1、ステップSP3、SP4を繰り返し行う。
統括制御部40は、ステップSP4で全ての拡大部位像を取得したと判断した場合、ステップSP5に移って、拡大部位像を結合して拡大像を生成し、次のステップに移って処理を終了する。
[1−6.動作及び効果]
以上の構成において顕微鏡1は、生体サンプルSPLを撮像素子13及び24で撮像する際、撮像素子13の撮像範囲SPRに常に1つ以上の固有のマーク34a〜34dが入るように、該マーク34a〜34dがステージ30に付される。
そして顕微鏡1は、撮像素子13で撮像される撮像範囲SPR全体のステージ像に写るマーク34a〜34dの像を検出し、該マーク34a〜34dの像の位置に基づいてステージ30の位置を検出する。
顕微鏡1は、検出されたステージ30の位置と目標位置との差分をステージ駆動制御部41に出力することにより、該ステージ駆動制御部41及びステージ駆動機構35を介してステージ30を目標位置に移動させる。
これにより顕微鏡1は、ステージ像を取得する間隔でステージ30の位置を検出することができ、原点出しを行う必要がない分、高速にステージ30の位置を制御することができる。
また顕微鏡1は、ステージ30に対する生体サンプルSPLの位置を検出するためのサムネイル像を撮像する撮像素子13を用いてステージ30の位置を検出するステージ像を取得することができるので構成を簡易化することができる。従って顕微鏡1は、エンコーダ、ステッピングモータなどステージ30の位置を検出するための部品を用いることなく、その分、装置全体を小型化することができる。
また顕微鏡1は、原点出しをして該原点からの相対位置を検出する場合と比べて、マーク34a〜34dの位置を用いて絶対位置を検出することができるので、脱調やストールによって検出位置がずれてしまうといったことも回避することができる。
さらに顕微鏡1は、拡大部位像を撮像する際、ステージ像を拡大部位像とは独立した撮像素子13により取得するので、常時位置制御を行うことができる。
ところで、プレパラートPRTは横幅(長辺)が通常約75[mm]であり、サムネイル像撮像部10の撮像素子13の横方向の画素数が1240[pixel]であった場合、該撮像素子13で撮像されたステージ像の画素分解能は大よそ0.06[mm]となる。顕微鏡1では、2次曲線を用いてマーカ34a〜34dの位置を検出しているため、1[pixel]当たりの分解能は0.06[mm]の1/100〜1/300となる。従って顕微鏡1は、ステージ像を用いてステージ30の位置を数[μm]の精度で検出することができる。
またプレパラートPRTは横幅が約75[mm]、縦幅が約26[mm]程度で、縦横比が大よそ3:1であるのに対して、撮像素子13の撮像範囲SPRの縦横比は例えば4:3や16:9である。そのためサムネイル像を取得する際にはマーカ34a〜34dが該サムネイル像に写ることはない。
以上の構成によれば、撮像素子13の撮像範囲SPRに常に1つ以上が入るマーク34がステージ30に付され、撮像素子13で撮像されるステージ像に基づいてステージ30の位置を検出し、検出されたステージ30の位置に基づいてステージ30を目標位置に移動させる。これにより顕微鏡1は、ステージ30に対する生体サンプルSPLの位置を検出するためのサムネイル像を撮像する撮像素子13を用いてステージ30の位置を検出するステージ像を取得することができるので高速にかつ簡易な構成で位置制御を行うことができる。
<2.他の実施の形態>
上述の実施の形態においては、生体サンプルSPLがサンプルとされた。しかしながらサンプルはこの実施の形態に限定されるものではない。例えば、サンプルとして半導体などが適応できる。
上述した実施の形態においては、ステージ30に4つのマーク34(34a〜34d)が付されているようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、サムネイル像及び拡大部位像を撮像する際に、撮像素子13の撮像範囲SPRに少なくとも1つ以上の固有のマーク34が常に入るようになされていれば、マーク34の数はいくつでもよい。
上述した実施の形態においては、マーク34a〜34dがステージ30の左下、下中央、左上及び上中央に配置されている場合について述べた。本発明はこれに限らず、サムネイル像及び拡大部位像を撮像する際に、撮像素子13の撮像範囲SPRに少なくとも1つ以上の固有のマーク34が常に入るようになされていれば、マーク34の配置位置は問わない。
上述した実施の形態においては、サムネイル撮像制御部10と拡大像撮像制御部20とがY軸方向に距離Dだけ離れて配置されるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばサムネイル撮像制御部10と拡大像撮像制御部20とがX軸方向に所定距離だけ離れて配置されるようにしてもよい。この場合も、サムネイル像及び拡大部位像を撮像する際に、撮像素子13の撮像範囲SPRに少なくとも1つ以上の固有のマーク34が常に入るようになされていればよい。
上述した実施の形態においては、サムネイル像及び拡大部位像を撮像する際に位置制御処理を実行するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、拡大部位像を撮像する際にだけ位置制御処理を実行するようにしてもよい。さらにステージ30にプレパラートPRTが載置されていない状態でのステージ30の位置制御を行う際に、この位置制御処理を実行するようにしてもよい。
上述した実施の形態においては、ステージ像におけるマーク34a〜34dの位置と実際のステージ30におけるマーク34a〜34dの位置との対応テーブルをHDDに記憶しておき、該対応テーブルに基づいてステージ30の位置を検出するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば、所定の基準位置に対するマーク34a〜34dの位置とステージ像におけるマーク34a〜34dの位置とのズレ量を所定の関数に当てはめることにより、ステージ30の位置を検出するようにしてもよい。
上述した実施の形態においては、ステージ30にマーク34a〜34dを付すようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばステージ30にマーク34a〜34dを貫通形成するようにしてもよい。この場合、光源11から照射された照明光がマーク34a〜34dの貫通孔を通してプレパラート配置面側に到達するので、マーク34a〜34dを照射する光源を省略することができるので、さらに小型化することができる。
上述した実施の形態においては、所定倍率の対物レンズ23が1つ設けられている場合について述べた。本発明はこれに限らず、倍率の異なる複数の対物レンズが設けられ、複数の対物レンズのなかからレンズ切換機構又は手動により選択するようにしてもよい。
明視野照明光を照射する光源21と暗視野照明光を照射する図示しない光源が配されるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、光源21及び図示しない光源が明視野照明光と暗視野照明光とを切り替え可能なもので、一方のみが配されるようにしてもよい。また、互いに異なる波長域の照射光を照射する光源素子が光源21内部に複数配されるようにしてもよい。同様に、互いに異なる波長域の照射光を照射する光源素子が図示しない光源に複数配されていてもよい。
上述した実施の形態においては、統括制御部30がHDDに格納されている像取得処理プログラム及び位置制御プログラムに従い、上述した像取得処理及び位置制御処理を行うようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、像取得処理プログラム及び位置制御プログラムがROMに格納されていてもよく、また記憶媒体からインストールしたり、インターネットからダウンロードして上述した像取得処理及び位置制御処理を行うようにしても良い。またその他種々のルートによってインストールした像取得処理プログラム及び位置制御プログラムに従って上述した像取得処理及び位置制御処理を行うようにしても良い。
上述した実施の形態においては、第1の撮像部としてサムネイル像撮像部10、第2の撮像部として拡大像撮像部20、ステージとしてステージ30、検出部としてステージ位置検出部63、位置制御部として位置制御部51が設けられるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる第1の撮像部、第2の撮像部、ステージ、ステージ位置検出部、位置制御部を設けるようにしても良い。
本発明は、生物実験、医薬の創製又は患者の経過観察などのバイオ産業上において利用可能である。
1……顕微鏡、10……サムネイル像撮像部、11、21……光源、12、23……対物レンズ、13、24……撮像素子、20……拡大像撮像部、22……コンデンサレンズ、30……ステージ、32……突起部、33……抑止部、34a〜34d……マーク、35……ステージ駆動機構、40……統括制御部、41……ステージ駆動制御部、42……照明制御部、43……サムネイル像撮像制御部、44……拡大像撮像制御部、51……位置制御部、52……サムネイル像取得部、53……拡大像取得部、61……目標位置決定部、62……ステージ像取得部、63……ステージ位置検出部、EPR、SPR……撮像範囲、PRT……プレパラート。

Claims (4)

  1. サンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する第1の撮像部と、
    上記第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられ、上記サンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する第2の撮像部と、
    上記サンプル固定部材が配され、上記第1の撮像部が上記第1の撮像範囲を撮像する際、及び上記第2の撮像部が上記第2の撮像範囲を撮像する際に、上記第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された、移動可能なステージと、
    上記第1の撮像部が上記第1の撮像範囲を撮像する際、及び上記第2の撮像部が上記第2の撮像範囲を撮像する際に、上記第1の撮像部により撮像される像に写る上記マークの位置に基づいて、上記ステージの位置を検出する検出部と、
    上記検出部により検出される上記ステージの位置に基づいて、目標とする位置に上記ステージを移動させる制御部と
    を有し、
    上記制御部は、
    上記第1の撮像部が上記第1の撮像範囲を撮像して得られた像に写る上記マークの位置をもとに検出される上記ステージの位置に基づいて、上記第1の撮像範囲内に上記サンプル固定部材の全てが入る位置に上記ステージを移動させ、上記第1の撮像部に、上記サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させ、当該第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、上記ステージに対する上記サンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と上記検出部により検出される上記ステージの位置とに基づいて、上記第2の撮像範囲内に上記サンプルの少なくとも一部が入る位置に上記ステージを移動させ、上記第2の撮像部に、上記サンプルの少なくとも一部が入った上記第2の撮像範囲を撮像させる
    顕微鏡。
  2. 上記ステージは、
    上記マークが貫通形成される
    請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 第1の撮像部がサンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する際及び上記第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられた第2の撮像部が上記サンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する際に上記第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された移動可能なステージに、上記サンプル固定部材が配された状態で、上記第1の撮像部が上記第1の撮像範囲を撮像して得られた像に移る上記マークの位置をもとに上記ステージの位置を検出し、当該位置に基づいて、上記第1の撮像範囲内に上記サンプル固定部材の全てが入る位置に上記ステージを移動させ、上記第1の撮像部に、上記サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させる第1の撮像ステップと、
    上記第1の撮像ステップで上記第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、上記ステージに対する上記サンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と、上記マークの位置をもとに検出される上記ステージの位置とに基づいて、上記第2の撮像範囲内に上記サンプルの少なくとも一部が入る位置に上記ステージを移動させ、上記第2の撮像部に、上記サンプルの少なくとも一部が入った上記第2の撮像範囲を撮像させる第2の撮像ステップと
    を有する位置制御方法。
  4. コンピュータに対し
    第1の撮像部がサンプルを固定するサンプル固定部材より大きな第1の撮像範囲を撮像する際及び上記第1の撮像部から所定間隔離れた位置に設けられた第2の撮像部が上記サンプル固定部材より小さな第2の撮像範囲を撮像する際に上記第1の撮像部の第1の撮像範囲内に少なくとも1つが入るように固有なマークが付された移動可能なステージに、上記サンプル固定部材が配された状態で、上記第1の撮像部が上記第1の撮像範囲を撮像して得られた像に移る上記マークの位置をもとに上記ステージの位置を検出し、当該位置に基づいて、上記第1の撮像範囲内に上記サンプル固定部材の全てが入る位置に上記ステージを移動させ、上記第1の撮像部に、上記サンプル固定部材の全部が入った第1の撮像範囲を撮像させる第1の撮像ステップと、
    上記第1の撮像ステップで上記第1の撮像範囲を撮像して得られた像をもとに、上記ステージに対する上記サンプルの位置を特定して、当該サンプルの位置と、上記マークの位置をもとに検出される上記ステージの位置とに基づいて、上記第2の撮像範囲内に上記サンプルの少なくとも一部が入る位置に上記ステージを移動させ、上記第2の撮像部に、上記サンプルの少なくとも一部が入った上記第2の撮像範囲を撮像させる第2の撮像ステップと
    を実行させる位置制御プログラム。
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