JP5581751B2 - 通信制御装置および無線制御方法 - Google Patents

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本発明は、通信制御技術に関し、特にコーデックを用いた符号化通信による、無線アクセスポイントにおける輻輳発生を抑制するための無線制御技術に関する。
無線アクセスポイントを介して複数の無線端末と無線データ通信を行う無線通信システムでは、無線通信の高速化に伴い、無線端末との間で音声や映像などのメディアデータを送受信するものとなっている。
このような無線システムで用いられる無線アクセスポイントは、使用可能な無線帯域が有限である。このため、無線端末の接続数が増加して無線帯域が不足した場合には、輻輳が発生して通信品質の低下や通信エラーの原因となる。特に、メディアデータを送受信する場合には、多くの無線帯域を必要とする。したがって、無線アクセスポイントでは、各無線端末に対して効率よく無線帯域を割り当てることが必要となる。
従来、このような無線アクセスポイントにおける輻輳を回避するための技術として、VoIPシステムにおいて、無線アクセスポイントで接続する通話数を制限する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。具体的には、各無線アクセスポイント下の通話数を監視しておき、新たな通話要求があった時点で、当該通話に関与する無線アクセスポイントにおいて、新たな通話を形成した際の通話数が通話制限数を越える場合には、通話要求を拒否するものとなっている。
特開2005−229591号公報
しかしながら、このような従来技術では、単に無線アクセスポイント下の通話数を制限することにより輻輳発生を回避しているため、無線端末に対する無線帯域の割当が通話数を単位とした、大まかなものとなってしまう。このため、通話中の無線端末に融通可能な通信帯域がある場合でも、新たな通話を開始することができず、新たな通話を要求した無線端末は、他の無線端末の通話が終了するまで通話を開始できなくなる、という問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、無線アクセスポイントで使用されている通信帯域に空きがない場合でも、可能な限りよりよい通信品質で、今までの符号化通信を継続しつつ、新たな通信を開始することができる無線アクセスポイントおよび無線制御方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信制御装置は、コーデックを用いた符号化通信で音声または映像を含むメディアデータを送受信する複数の無線端末と、無線アクセスポイントを介して接続することにより、無線端末との間で符号化通信を行う通信制御装置であって、無線アクセスポイントを介して無線端末との間で行う符号化通信を制御する呼処理部と、無線アクセスポイントを介して無線端末との間で行われている符号化通信の通信数を、無線端末、無線アクセスポイント、または呼処理部から収集する無線通信状況収集部と、符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線アクセスポイントの全通信帯域と通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択するコーデック選択部と、無線端末のうち符号化通信を行っている通信中無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する無線制御部とを備えている。
これに加えて、無線通信状況収集部で、通信数として、符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数と優先通信以外の一般通信の数とを取得し、コーデック選択部で、一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域を用いるコーデックを選択するとともに、無線アクセスポイントの全通信帯域うちから一般通信用コーデックを用いた一般通信で使用される一般通信帯域を除外した残りの優先通信帯域と優先通信数とから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択し、無線制御部で、通信中無線端末のうち、一般通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを一般通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するとともに、優先通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを優先通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するようにしたものである
また、一般通信数と優先通信数との組ごとに、優先通信用コーデックが登録されているコーデック選択情報を記憶する記憶部をさらに備え、コーデック選択部で、収集した一般通信数と優先通信数との組と対応する優先通信用コーデックをコーデック選択情報から選択するようにしてもよい。
また、コーデック選択部で、一般通信数と最小通信帯域とを乗算することにより一般通信帯域を算出し、無線アクセスポイントの全通信帯域から一般通信帯域を減算することにより優先通信帯域を算出し、優先通信帯域を優先通信数で除算することにより優先単位通信帯域を算出するようにしてもよい。
また、無線通信状況収集部で、通信中無線端末で通信している符号化通信に関するエラー率を収集し、コーデック選択部で、当該符号化通信におけるエラー率が増加した場合には、当該符号化通信で使用中のコーデックより小さい通信帯域を使用する新たなコーデックを選択し、無線制御部で、当該通信中無線端末に対して当該符号化通信で使用中のコーデックを新たなコーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するようにしてもよい。
また、本発明にかかる無線制御方法は、コーデックを用いた符号化通信で音声または映像を含むメディアデータを送受信する複数の無線端末と、無線アクセスポイントを介して接続することにより、無線端末との間で符号化通信を行う通信制御装置で用いられる無線制御方法であって、呼処理部が、無線アクセスポイントを介して無線端末との間で行う符号化通信を制御する呼処理ステップと、無線通信状況収集部が、無線アクセスポイントを介して無線端末との間で行われている符号化通信の通信数を、無線端末、無線アクセスポイント、または呼処理部から収集する無線通信状況収集ステップと、コーデック選択部が、符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線アクセスポイントの全通信帯域と通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択するコーデック選択ステップと、無線制御部が、無線端末のうち符号化通信を行っている通信中無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する無線制御ステップとを備えている。
これに加えて、無線通信状況収集ステップで、通信数として、符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数と優先通信以外の一般通信の数とを取得し、コーデック選択ステップで、一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域を用いるコーデックを選択するとともに、無線アクセスポイントの全通信帯域うちから一般通信用コーデックを用いた一般通信で使用される一般通信帯域を除外した残りの優先通信帯域と優先通信数とから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択し、無線制御ステップで、通信中無線端末のうち、一般通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを一般通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するとともに、優先通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを優先通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するようにしたものである
本発明によれば、無線アクセスポイントで使用可能な通信帯域に空きがない場合でも、通信中無線端末の符号化通信で用いるコーデックを変更することにより、通信帯域を融通することができ、可能な限りよりよい通信品質で、今までの符号化通信を継続しつつ、新たな通信を開始することができる。
第1の実施の形態にかかる通信制御装置の構成を示すブロック図である。 コーデックの性能を示す説明図である。 コーデック選択情報の構成例である。 第1の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。 コーデック変更処理を示すシーケンス図である。 コーデック変更指示の構成例である。 コーデック変更通知の構成例である。 第1の実施の形態にかかるコーデック選択処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるコーデック選択情報の構成例である。 第2の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態にかかるコーデック選択処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかるコーデック選択情報の構成例である。 第3の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる通信制御装置について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる通信制御装置の構成を示すブロック図である。
この通信制御装置10は、例えば、ボタン電話システムの主装置、PBXシステムの構内交換装置、IP電話システムの電話サーバなどの通信制御装置からなり、通信回線10Lを介して電話網などの通信網50と接続するとともに、通信回線20Lを介して無線アクセスポイント(以下、無線APという)20と接続し、この無線AP20を介して接続する無線端末30(30A,30B,30C,…,30N)を通信網50に交換接続する機能を有している。
これら無線端末30は、コーデックを用いた符号化通信で音声または映像を含むメディアデータを送受信する機能を有しており、通信制御装置10は、無線AP20を介して接続した無線端末30との間で符号化通信を行う機能を有している。
本実施の形態は、無線AP20を介して無線端末30との間で行われている符号化通信の通信数を、無線端末30、無線AP20、または自己の呼処理部から収集し 符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線AP20の全通信帯域と通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択し、無線端末30のうち符号化通信を行っている通信中無線端末30に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するようにしたものである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10の構成について詳細に説明する。
この通信制御装置10には、主な機能部として、網インターフェース部(以下、網I/F部という)11、端末インターフェース部(以下、端末I/F部という)12、記憶部13、呼処理部14、無線通信状況収集部15、コーデック選択部16、および無線制御部17が設けられており、互いにデータやり取り可能に接続されている。
網I/F部11は、専用のデータ通信回路からなり、通信回線10Lを介して通信網50との間で各種制御メッセージや音声データをやり取りすることにより、通信網50を介した符号化通信などの各種データ通信を行う機能を有している。
端末I/F部12は、専用のデータ通信回路からなり、通信回線20Lを介して無線AP20との間で各種制御メッセージや音声データをやり取りすることにより、無線AP20を介した無線端末30との間で符号化通信などの各種データ通信を行う機能を有している。
記憶部13は、半導体メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、各機能部で用いる処理情報やプログラム13Pを記憶する機能を有している。
プログラム13Pは、通信制御装置10のCPUに読み込まれて実行されることにより、各種機能部を実現するプログラムであり、外部装置や記録媒体(図示せず)から読み込まれて予め記憶部13へ格納される。
記憶部13で記憶する主な処理情報として、呼処理情報13Aとコーデック選択情報13Bがある。
呼処理情報13Aは、呼処理部14における符号化通信に関する発呼や着呼などの呼処理を行うための制御情報である。ここには、各符号化通信が高い通信品質が求められる優先通信か、優先通信以外の一般通信であるかを示す通信品質種別など、無線端末30から通知された各種情報が格納されている。
コーデック選択情報13Bは、無線通信状況収集部15で収集した、無線AP20を介して無線端末30との間で行われている符号化通信の通信数に基づいて、当該符号化通信で用いる最適コーデックを選択するためのテーブルである。
図2は、コーデックの性能を示す説明図である。図3は、コーデック選択情報の構成例である。
一般に、符号化通信を行う通信端末には、予め性能の異なる複数のコーデックが設けられており、必要に応じていずれかのコーデックが選択されて符号化通信に用いられる。本実施の形態では、図2に示すように、使用通信帯域の小さいものから順にコーデック1からコーデック3の3種類のコーデックが無線端末30に設けられているものとする。
例えば、コーデック1は符号化通信時に使用する通信帯域が3種類のコーデックのうち最も小さく、無線AP20で使用可能な全通信帯域WAPに比較して、その10%の通信帯域を用いるものとなっている。このため、通信品質は低ランクに分類されており、通信レートも小ランクに分類されている。一方、コーデック3は符号化通信時に使用する通信帯域が3種類のコーデックのうち最も大きく、全通信帯域WAPに比較して、その40%の通信帯域を用いるものとなっている。このため、通信品質は高ランクに分類されており、通信レートも大ランクに分類されている。
これらコーデックは、図3のコーデック選択情報に基づき選択される。図3では、無線通信状況収集部15で収集した符号化通信の通信数Nごとに、当該無線通信状況において相応しい最適コーデックが登録されている。ここでは、通信数Nごとに、符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線AP20の全通信帯域WAPと通信数Nとから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックが最適コーデックとして登録されている。
例えば、通信数N=1の場合、最適コーデックとしてコーデック3が割り当てられており、そのとき1通信当たりで使用する単位通信帯域WTは全通信帯域WAPの40%となり、実際に無線AP20で使用される総通信帯域WRも全通信帯域WAPの40%となる。一方、通信数N=3の場合、最適コーデックとしてコーデック2が割り当てられており、そのとき1通信当たりで使用する単位通信帯域WTは全通信帯域WAPの20%となり、実際に無線AP20で使用される総通信帯域WRは全通信帯域WAPの60%となる。
呼処理部14は、記憶部13の呼処理情報13Aを用いて、無線AP20を介して無線端末30との間で行う符号化通信などの各種通信に関する発呼や着呼などの呼処理を行う機能と、通信網50との間で行う符号化通信などの各種通信に関する発呼や着呼などの呼処理を行う機能と、無線端末30や通信網50との間でコーデックを用いた符号化通信を行う機能と、無線端末30側の符号化通信と通信網50側の符号化通信とを交換接続する機能とを有している。
無線通信状況収集部15は、無線AP20を介して無線端末30との間で行われている符号化通信の通信数Nを、無線端末30や無線AP20とデータ通信を行うことにより収集し、また呼処理部14とデータをやり取りすることにより収集する機能を有している。
コーデック選択部16は、無線端末30において符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線AP20の全通信帯域WAPと通信数Nとから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域WT以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択する機能を有している。
無線制御部17は、無線端末30のうち符号化通信を行っている通信中無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを、コーデック選択部16で選択した最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する機能を有している。
これら機能部のうち、呼処理部14、無線通信状況収集部15、コーデック選択部16、および無線制御部17は、CPUとプログラム13Pとが協働して実現されている。
なお、無線AP20は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線通信方式に準拠した一般的な無線アクセスポイントである。また、無線端末30は、ボタン電話システム、PBXシステム、IP電話システムなどの電話システムで用いられる無線電話端末や、符号通信機能を有するパソコンやPDAなど、一般的な情報通信端末である。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10の無線制御動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。
ここでは、無線端末30Aで1つ目の符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際に、無線端末30Bからの発呼に応じて2つ目の符号化通信として音声通話が開始され、その後さらに、無線端末30Cからの発呼に応じて3つ目の符号化通信として音声通話が開始された場合を例として説明する。
無線端末30Aで1つ目の符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際(ステップ100)、通信制御装置10において、呼処理部14により、無線端末30Bからの発呼に応じて、無線AP20を介して無線端末30Bとの間で2つ目の符号化通信を開始したものとする(ステップ101)。この際、符号化通信では、通信開始時に選択されるコーデックとしてコーデック1が選択されるものとする。
無線通信状況収集部15は、例えば呼処理部14から通信数N=2を収集し(ステップ102)、コーデック選択部16は、記憶部13のコーデック選択情報13Bを参照して、通信数N=2に対応する最適コーデックとしてコーデック3を選択する(ステップ103)。
これに応じて、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Aのコーデックを検査し、最適コーデックと同じコーデック3が使用されていることから、無線端末30Aに対するコーデック変更処理をスキップする。
また、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Bのコーデックを検査し、最適コーデックとは異なるコーデック1が使用されていることから、無線端末30Bとの間で、後述するコーデック変更処理を実行する(ステップ104)。
これにより、無線端末30Aとの間でコーデック3を用いた符号化通信が継続されるとともに(ステップ105)、無線端末30Bとの間でコーデック1からコーデック3へ切り替えられた符号化通信が開始される(ステップ106)。これにより、無線AP20で使用される通信帯域は、全通信帯域WAPの80%となる。
次に、呼処理部14により、無線端末30Cからの発呼に応じて、無線AP20を介して無線端末30Cとの間で3つ目の符号化通信を開始したものとする(ステップ110)。この際、符号化通信では、通信開始時に選択されるコーデックとしてコーデック1が選択されるものとする。
無線通信状況収集部15は、例えば呼処理部14から通信数N=3を収集し(ステップ111)、コーデック選択部16は、記憶部13のコーデック選択情報13Bを参照して、通信数N=3に対応する最適コーデックとしてコーデック2を選択する(ステップ112)。
これに応じて、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Aのコーデックを検査し、最適コーデックとは異なるコーデック3が使用されていることから、無線端末30Aとの間で、コーデック3からコーデック2へのコーデック変更処理を実行する(ステップ113)。
同じく、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Bのコーデックを検査し、最適コーデックとは異なるコーデック3が使用されていることから、無線端末30Bとの間で、コーデック3からコーデック2へのコーデック変更処理を実行する(ステップ114)。
また、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Cのコーデックを検査し、最適コーデックとは異なるコーデック1が使用されていることから、無線端末30Cとの間で、コーデック1からコーデック2へのコーデック変更処理を実行する(ステップ115)。
これにより、無線端末30A,30Bとの間でコーデック3からコーデック2へ切り替えられた符号化通信が開始されるとともに(ステップ116,ステップ117)、無線端末30Cとの間でコーデック1からコーデック2へ切り替えられた符号化通信が開始される(ステップ118)。これにより、無線AP20で使用される通信帯域は、全通信帯域WAPの60%となる。
[コーデック変更処理]
次に、図5を参照して、コーデック変更処理について説明する。図5は、コーデック変更処理を示すシーケンス図である。ここでは、符号化通信で用いている無線端末30Aのコーデックをコーデック3に変更する場合の処理例について説明する。
まず、通信制御装置10の無線制御部17は、符号化通信に用いるコーデックとしてコーデック3を指定したコーデック変更指示を、無線AP20を介して無線端末30Aへ送信する(ステップ120)。
図6は、コーデック変更指示の構成例である。ここでは、SIP(Session Initiation Protocol)のINVITEメッセージでコーデックを変更するコーディング例が示されており、INVITEメッセージのボディ部60に設けたコーデック記述部61に、新たなコーデックに関する情報が記述されている。
無線端末30Aは、無線AP20を介して通信制御装置10からのコーデック変更指示を受信した場合、自端末においてコーデック変更指示で指定されたコーデックを確認した旨を示すコーデック変更通知を通信制御装置10へ送信し(ステップ121)、符号化通信で用いているコーデックを、コーデック変更通知で指定されたコーデックへ変更する(ステップ122)。
図7は、コーデック変更通知の構成例である。ここでは、SIPのOKメッセージで確認したコーデックを通知するコーディング例が示されており、OKメッセージのボディ部62に設けたコーデック記述部63に、確認したコーデックに関する情報が記述されている。
無線制御部17は、無線端末30Aからのコーデック変更通知に応じて、このコーデック変更通知で通知されたコーデックを取得し、呼処理部14で無線端末30Aとの符号化通信で用いているコーデックを、無線端末30Aから通知されたコーデックに変更し(ステップ123)、コーデックを変更した旨を示す確認応答を無線端末30Aへ送信する(ステップ124)。
これにより、通信制御装置10と無線端末30Aとの間で、新たなコーデック3を用いた符号化通信が開始される(ステップ125)。
[コーデック選択処理]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかるコーデック選択処理について説明する。図8は、第1の実施の形態にかかるコーデック選択処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、通信制御装置10のコーデック選択部16で、通信数Nに応じた最適コーデックを選択する際、記憶部13のコーデック選択情報13Bを用いる場合を例として説明したが、図8に示したようなコーデック選択処理で最適コーデックを選択してもよい。
まず、コーデック選択部16は、無線通信状況収集部15から通信数Nを取得し(ステップ130)、無線AP20で使用できる全通信帯域WAPを通信数Nで除算することにより、1通信当たりで使用できる単位通信帯域WTを算出する(ステップ131)。
次に、コーデック選択部16は、無線端末30との符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、この単位通信帯域WT以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択し(ステップ132)、一連のコーデック選択処理を終了する。
したがって、例えば前述の図2に示した3つのコーデックを無線端末30との符号化通信で使用可能であって、通信数N=3の場合、全通信帯域WAP=100%を通信数N=2で除算することにより、単位通信帯域WT=33%が求められる。ここで、図2のコーデックのうち単位通信帯域WT=33%以下の通信帯域を使用するコーデックとして、コーデック1およびコーデック2の2つが該当する。したがって、これらコーデックのうちから最も大きい通信帯域を使用するコーデック2が最適コーデックとして選択される。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、無線通信状況収集部15において、無線AP20を介して無線端末30との間で行われている符号化通信の通信数を、無線端末30、無線AP20、または自己の呼処理部から収集し コーデック選択部16において、符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、無線AP20の全通信帯域と通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択し、無線制御部17において、無線端末30のうち符号化通信を行っている通信中無線端末30に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信している。
これにより、無線AP20で使用可能な通信帯域に空きがない場合でも、通信中無線端末30の符号化通信で用いるコーデックを変更することにより、通信帯域を融通することができ、可能な限りよりよい通信品質で、今までの符号化通信を継続しつつ、新たな通信を開始することができる。
また、本実施の形態では、通信数Nごとに、無線端末30における最適コーデックが登録されているコーデック選択情報13Bを記憶部13で記憶しておき、コーデック選択部16において、収集した通信数Nと対応する最適コーデックをコーデック選択情報13Bから選択するようにしたので、極めて簡素な処理で、通信数Nに最適なコーデックを選択することができる。
また、本実施の形態では、コーデック選択部16において、無線AP20で使用可能な全通信帯域WAPを通信数Nで除算することにより単位通信帯域WTを算出するようにしてもよく、コーデック選択情報13Bを用いることなく、極めて簡素な計算式で、通信数Nに最適なコーデックを選択することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる通信制御装置について説明する。
第1の実施の形態では、無線端末30で行われる符号化通信が、互いに同レベルである場合を例として説明した。本実施の形態では、無線端末30で行われる符号化通信のうち、緊急呼など他の一般通信に対して通信品質を優先する必要がある優先通信が含まれている場合について説明する。
本実施の形態において、無線通信状況収集部15は、通信数Nとして、符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数NPと優先通信以外の一般通信の数NSとを取得する機能を有している。各符号化通信が優先通信か一般通信かの識別については、例えば発呼時に無線端末30から指定される呼処理パラメータを呼処理情報13Aに記録しておいたものを、無線通信状況収集部15で参照すればよい。
また、コーデック選択部16は、一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、無線端末30との符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域WMINを用いるコーデックを選択する機能と、無線AP20の全通信帯域WAPのうちから一般通信用コーデックを用いた一般通信で使用される一般通信帯域WSを除外した残りの優先通信帯域WPと優先通信数NPとから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域WPT以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択する機能とを有している。
コーデック選択情報13Bは、一般通信数NSと優先通信数NPの組から優先通信用コーデックを選択する機能を有している。
図9は、第2の実施の形態にかかるコーデック選択情報の構成例である。ここでは、一般通信数NSと優先通信数NPの組ごとに、無線AP20の全通信帯域WAPのうちから一般通信用コーデックを用いた一般通信で使用される一般通信帯域WSを除外した残りの優先通信帯域WPと優先通信数NPとから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域WPT以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックが優先通信用コーデックとして登録されている。なお、優先通信数NP=0の場合については、図3と同様である。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図10を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10の無線制御動作について説明する。図10は、第2の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。
ここでは、無線端末30Aで1つ目の符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際に、無線端末30Bからの発呼に応じて2つ目の優先符号化通信として音声通話が開始された場合を例として説明する。
無線端末30Aで1つ目の符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際(ステップ200)、通信制御装置10において、呼処理部14により、無線端末30Bからの発呼に応じて、無線AP20を介して無線端末30Bとの間で2つ目の符号化通信を開始したものとする(ステップ201)。この際、符号化通信では、通信開始時に選択されるコーデックとしてコーデック1が選択されるものとする。
無線通信状況収集部15は、例えば呼処理部14から一般通信数NS=1と優先通信数NP=1とを収集し(ステップ202)、コーデック選択部16は、一般通信用コーデックとして最小通信帯域WMINを持つコーデック1を選択するとともに、記憶部13のコーデック選択情報13Bを参照して、一般通信数NS=1と優先通信数NP=1との組に対応する優先通信用コーデックとしてコーデック3を選択する(ステップ203)。
これに応じて、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Aのコーデックを検査し、一般通信用コーデックとは異なるコーデック3が使用されていることから、無線端末30Aとの間で、コーデック3からコーデック1へのコーデック変更処理を実行する(ステップ204)。
また、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Bのコーデックを検査し、優先通信用コーデックとは異なるコーデック1が使用されていることから、無線端末30Cとの間で、コーデック1からコーデック3へのコーデック変更処理を実行する(ステップ205)。
これにより、無線端末30Aとの間でコーデック3からコーデック1へ切り替えられた符号化通信が開始されるとともに(ステップ206)、無線端末30Bとの間でコーデック1からコーデック3へ切り替えられた符号化通信が開始される(ステップ207)。これにより、無線AP20で使用される通信帯域は、全通信帯域WAPの60%となる。
[コーデック選択処理]
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかるコーデック選択処理について説明する。図11は、第2の実施の形態にかかるコーデック選択処理を示すフローチャートである。本実施の形態では、通信制御装置10のコーデック選択部16で、一般通信数NSと優先通信数NPとの組に応じた優先通信用コーデックを選択する際、記憶部13のコーデック選択情報13Bを用いる場合を例として説明したが、図11に示したようなコーデック選択処理で優先通信用コーデックを選択してもよい。
まず、コーデック選択部16は、無線通信状況収集部15から一般通信数NSと優先通信数NPを取得し(ステップ210)、一般通信用コーデックとして、無線端末30との符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域WMINを用いるコーデックを選択する(ステップ211)。
次に、コーデック選択部16は、最小通信帯域WMINと一般通信数NSとを乗算することにより、すべての一般通信で用いる一般通信帯域WSを算出し(ステップ212)、この一般通信帯域WSを無線AP20の全通信帯域WAPから減算することにより、すべての優先通信で使用可能な優先通信帯域WPを算出する(ステップ213)。
続いて、コーデック選択部16は、優先通信帯域WPを優先通信数NPで除算することにより、1優先通信当たりで使用できる優先単位通信帯域WPTを算出する(ステップ214)。
この後、コーデック選択部16は、無線端末30との符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、この優先単位通信帯域WPT以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択し(ステップ215)、一連のコーデック選択処理を終了する。
したがって、例えば前述の図2に示した3つのコーデックを無線端末30との符号化通信で使用可能であって、一般通信数NS=1で優先通信数NP=1の場合、最小通信帯域WMIN=10%に一般通信数NSが乗算されて一般通信帯域WS=10%が求められ、この一般通信帯域WS=10%が全通信帯域WAP=100%から減算されて優先通信帯域WP=90%が求められる。この後、優先通信帯域WP=90%が優先通信数NP=1で除算されて、優先単位通信帯域WPT=90%が求められる。
ここで、図2のコーデックのうち優先単位通信帯域WPT=90%以下の通信帯域を使用するコーデックとして、コーデック1〜コーデック3の3つが該当する。したがって、これらコーデックのうちから最も大きい通信帯域を使用するコーデック3がコーデックとして選択される。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、無線通信状況収集部15において、通信数として、符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数NPと優先通信以外の一般通信の数NSとを取得し、コーデック選択部16において、一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域WMINを用いるコーデックを選択するとともに、無線AP20の全通信帯域WAPのうちから一般通信用コーデックを用いた一般通信で使用される一般通信帯域WSを除外した残りの優先通信帯域WPと優先通信数NPとから算出される、1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域WTP以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択する。
そして、無線制御部1において、通信中無線端末のうち、一般通信を行っている無線端末30に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを一般通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するとともに、優先通信を行っている無線端末30に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを優先通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信している。
これにより、無線端末30で行われる符号化通信のうち、緊急呼など他の一般通信に対して通信品質を優先する必要がある優先通信が含まれている場合でも、通信中無線端末30の符号化通信で用いるコーデックを変更することにより、通信帯域を融通することができ、優先通信について可能な限りよりよい通信品質で、今までの符号化通信を継続しつつ、新たな通信を開始することができる。
また、本実施の形態では、一般通信数NSと優先通信数NPとの組ごとに、優先通信用コーデックが登録されているコーデック選択情報13Bを記憶部13で記憶しておき、コーデック選択部16において、収集した一般通信数NSと優先通信数NPとの組と対応する優先通信用コーデックをコーデック選択情報13Bから選択するようにしたので、極めて簡素な処理で、一般通信数NSと優先通信数NPに最適な優先通信用コーデックを選択することができる。
また、本実施の形態では、コーデック選択部16において、一般通信数NSと最小通信帯域とを乗算することにより一般通信帯域WSを算出し、無線AP20の全通信帯域WAPから一般通信帯域WSを減算することにより優先通信帯域WPを算出し、優先通信帯域WPを優先通信数NPで除算することにより優先単位通信帯域WPを算出するようにしてもよく、コーデック選択情報13Bを用いることなく、極めて簡素な計算式で、一般通信数NSと優先通信数NPに最適な優先通信用コーデックを選択することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる第3の実施の形態にかかる通信制御装置について説明する。
第1および第2の実施の形態では、符号化通信数に応じてコーデックを変更する場合を例として説明した。本実施の形態では、第1および第2の実施の形態において、符号化通信の通信状況の変化に応じてコーデックを変更する場合について説明する。
本実施の形態において、無線通信状況収集部15は、通信中の無線端末30で通信している符号化通信に関するエラー率を収集する機能を有している。
コーデック選択部16は、当該符号化通信におけるエラー率が増加した場合には、当該符号化通信で使用中のコーデックより小さい通信帯域を使用する新たなコーデックを選択する機能を有している。
無線制御部17は、通信中の無線端末30に対して当該符号化通信で使用中のコーデックを新たなコーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する機能を有している。
コーデック選択情報13Bは、通信数Nとエラー率との組から最適コーデックを選択する機能を有している。
図12は、第3の実施の形態にかかるコーデック選択情報の構成例である。ここでは、前述した図3のコーデック選択情報13Bに対して、エラー率が組み合わされた形式をなしており、通信数Nとエラー率のランクとの組ごとに、使用すべきコーデックが登録されている。例えば、通信数N=1でエラー率が低ランクの場合、コーデック3が最適コーデックとして登録されており、通信数N=1でエラー率が中ランクの場合、コーデック2が最適コーデックとして登録されている。
エラー率のランクについては、エラー率が0%〜10%未満の範囲を低ランクとし、エラー率が10%以上〜20%未満の範囲を中ランクとし、エラー率20%以上の範囲を高ランクとするなど、符号化通信で要求される通信品質に応じて、エラー率の範囲を割り当てておけばよい。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図13を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10の無線制御動作について説明する。図13は、第3の実施の形態にかかる通信制御装置の無線制御動作を示すシーケンス図である。
ここでは、無線端末30Aで符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際に、エラー率が低ランクから中ランクに増大した場合を例として説明する。
無線端末30Aで符号化通信としてコーデック3を用いた音声通話が行われている際(ステップ300)、無線AP20からエラー率が通知された場合(ステップ301)、通信制御装置10は、無線通信状況収集部15により、通知されたエラー率を取得して、無線端末30Aとの符号化通信に関するエラー率のランクを中ランクと特定する(ステップ302)。
続いて、コーデック選択部16は、記憶部13のコーデック選択情報13Bを参照して、通信数N=1とエラー率=中ランクとの組に対応する新たな最適コーデックとして、コーデック2を選択する(ステップ303)。
これに応じて、無線制御部17は、記憶部13の呼処理情報13Aを参照して、通信中無線端末30である無線端末30Aのコーデックを検査し、新たな最適コーデックとは異なるコーデック3が使用されていることから、無線端末30Aとの間で、コーデック3からコーデック2へのコーデック変更処理を実行する(ステップ304)。
これにより、無線端末30Aとの間でコーデック3からコーデック2へ切り替えられた符号化通信が開始され(ステップ305)、これにより、無線AP20で使用される通信帯域は、全通信帯域WAPの20%となる。
[第3の実施の形態の効果]
一般に、無線通信のエラー率は、使用する通信帯域すなわち通信速度に応じて変化し、同一無線通信状況において、通信帯域を小さくして通信速度を低下させるほどエラー率が改善される傾向がある。
本実施の形態によれば、符号化通信におけるエラー率の増加に応じて、当該符号化通信で用いるコーデックが、通信帯域の小さいコーデックへ変更されるため、エラー率を改善することができる。
なお、エラー率が低減した場合には、同様にして通信数Nとエラー率のランクとに対応する新たな最適コーデックへ変更するようにしてもよい。この際、ある程度の期間にわたりエラー率の低減が確認できた場合にコーデックを変更すれば、より安定したコーデック変更処理を行うことが可能となる。あるいは、エラー率の増加の際に用いるランクとエラー率の低減の際に用いるランクとを別個に設定しておくことにより、エラー率の増加と低減とでヒステリシス特性を持たせることができ、より安定したコーデック変更処理を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、符号化通信ごとにエラー率を検出して、符号化通信単位でコーデックを変更する場合を例として説明したが、複数あるいはすべての符号化通信に関する平均エラー率を算出し、これら符号化通信で用いているコーデックを一括して新たなコーデックへ変更してもよい。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、各符号化通信が互いに同レベルである場合を例として説明したが、第2の実施の形態のように、優先通信が存在する場合には、コーデック選択情報13Bにおいて、一般通信数NSと優先通信数NPとエラー率のランクとの組ごとに、優先通信用コーデックを登録しておけばよい。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10…通信制御装置、10L…通信回線、11…網I/F部、12…端末I/F部、13…記憶部、13A…呼処理情報、13B…コーデック選択情報、13P…プログラム、14…呼処理部、15…無線通信状況収集部、16…コーデック選択部、17…無線制御部、20…無線AP、20L…通信回線、30,30A,30B,30C,〜,30N…無線端末、50…通信網。

Claims (5)

  1. コーデックを用いた符号化通信で音声または映像を含むメディアデータを送受信する複数の無線端末と、無線アクセスポイントを介して接続することにより、前記無線端末との間で前記符号化通信を行う通信制御装置であって、
    前記無線アクセスポイントを介して前記無線端末との間で行う前記符号化通信を制御する呼処理部と、
    前記無線アクセスポイントを介して前記無線端末との間で行われている前記符号化通信の通信数を、前記無線端末、前記無線アクセスポイント、または前記呼処理部から収集する無線通信状況収集部と、
    前記符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、前記無線アクセスポイントの全通信帯域と前記通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択するコーデック選択部と、
    前記無線端末のうち前記符号化通信を行っている通信中無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する無線制御部とを備え
    前記無線通信状況収集部は、前記通信数として、前記符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数と優先通信以外の一般通信の数とを取得し、
    前記コーデック選択部は、前記一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、前記符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域を用いるコーデックを選択するとともに、前記無線アクセスポイントの全通信帯域のうちから一般通信用コーデックを用いた前記一般通信で使用される一般通信帯域を除外した残りの優先通信帯域と前記優先通信数とから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択し、
    前記無線制御部は、前記通信中無線端末のうち、前記一般通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記一般通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するとともに、前記優先通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記優先通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  2. 請求項に記載の通信制御装置において、
    前記一般通信数と前記優先通信数との組ごとに、前記優先通信用コーデックが登録されているコーデック選択情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記コーデック選択部は、収集した前記一般通信数と前記優先通信数との組と対応する前記優先通信用コーデックを前記コーデック選択情報から選択する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  3. 請求項に記載の通信制御装置において、
    前記コーデック選択部は、前記一般通信数と前記最小通信帯域とを乗算することにより前記一般通信帯域を算出し、前記無線アクセスポイントの全通信帯域から前記一般通信帯域を減算することにより前記優先通信帯域を算出し、前記優先通信帯域を前記優先通信数で除算することにより前記優先単位通信帯域を算出する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の通信制御装置において、
    前記無線通信状況収集部は、前記通信中無線端末で通信している前記符号化通信に関するエラー率を収集し、
    前記コーデック選択部は、当該符号化通信における前記エラー率が増加した場合には、当該符号化通信で使用中のコーデックより小さい通信帯域を使用する新たなコーデックを選択し、
    前記無線制御部は、当該通信中無線端末に対して当該符号化通信で使用中のコーデックを前記新たなコーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  5. コーデックを用いた符号化通信で音声または映像を含むメディアデータを送受信する複数の無線端末と、無線アクセスポイントを介して接続することにより、前記無線端末との間で前記符号化通信を行う通信制御装置で用いられる無線制御方法であって、
    呼処理部が、前記無線アクセスポイントを介して前記無線端末との間で行う前記符号化通信を制御する呼処理ステップと、
    無線通信状況収集部が、前記無線アクセスポイントを介して前記無線端末との間で行われている前記符号化通信の通信数を、前記無線端末、前記無線アクセスポイント、または前記呼処理部から収集する無線通信状況収集ステップと、
    コーデック選択部が、前記符号化通信で使用可能なコーデックのうちから、前記無線アクセスポイントの全通信帯域と前記通信数とから算出される1通信当たりで使用可能な単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを最適コーデックとして選択するコーデック選択ステップと、
    無線制御部が、前記無線端末のうち前記符号化通信を行っている通信中無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記最適コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する無線制御ステップとを備え
    前記無線通信状況収集ステップは、前記通信数として、前記符号化通信のうち高い通信品質が求められる優先通信の数と優先通信以外の一般通信の数とを取得し、
    前記コーデック選択ステップは、前記一般通信で用いる一般通信用コーデックとして、前記符号化通信で使用可能なコーデックのうち最小通信帯域を用いるコーデックを選択するとともに、前記無線アクセスポイントの全通信帯域のうちから一般通信用コーデックを用いた前記一般通信で使用される一般通信帯域を除外した残りの優先通信帯域と前記優先通信数とから算出される1優先通信当たりで使用可能な優先単位通信帯域以下の通信帯域を使用するコーデックであって、このうち最も大きな通信帯域を使用するコーデックを優先通信用コーデックとして選択し、
    前記無線制御ステップは、前記通信中無線端末のうち、前記一般通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記一般通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信するとともに、前記優先通信を行っている無線端末に対して、当該符号化通信に使用中のコーデックを前記優先通信用コーデックへ変更するためのコーデック変更指示を送信する
    ことを特徴とする無線制御方法。
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