JP5580973B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明の遊技データには、乱数発生手段により取得される乱数等、無作為に抽出される数値やデータ、コマンド等が広く含まれる。
特別図柄とは、大当たりの抽選結果、すなわち、以後の遊技状態が通常遊技状態となるのか、大当たり遊技状態となるのか、あるいは特別遊技状態となるのかに応じて、予め設定された図柄のことである。この特別図柄は、1回の遊技データの抽選に対して、必ず1回表示される。
[リーチ演出⇒大当たり演出]
というように大当たり演出が行われるときには、ほぼ毎回リーチ演出を経由することとなる。
一方、ハズレの場合には、
[所定の割合にてリーチ演出⇒ハズレ演出]
というようにハズレ演出が行われるときには、所定の割合でリーチ演出を経由することもありうることとなる。
この判定テーブルは、保留球の留保個数に上限(例えば、4個)を設けたとすれば、それぞれ留保個数に応じて上限(例えば、4つ)までの判定テーブルを設けることができるものである。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、第2始動口120を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うために設けられる。図柄表示部104の側部や下方等には普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入球すると、所定の賞球数(例えば10個)の払い出しが行われる。遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
また、上記と同様に、入賞ゲート106に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段360による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示器82が設けられている。そして、普通図柄の変動表示中に入賞ゲート106に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が、普通図柄保留表示器92に表示される。
したがって、遊技者に対して、注目されていることによる高揚感を与え、本実施の形態の遊技機を継続あるいは繰り返して利用させ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
また、光の照射方向あるいは照射パターンは、例えば、後に詳しく説明する遊技機に対する不正行為がおこなわれた場合など、通常の遊技時とは異なる異常事態が発生した場合に異ならせるようにしてもよい。これにより、不正行為などの異常事態を迅速に発見するとともに、遊技機に対する次回以降の不正行為に対する抑止力の強化を図ることができる。
枠部材110の下部位置には、操作ハンドル113が配置されている。操作ハンドル113は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル113は、上記の枠部材110と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
加えて、枠部材110には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ(図3における符号277を参照)が組み込まれている。このスピーカ277は高音・中音・低音の領域を出力できるタイプのもので、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力するが、後述する特別演出時または不正等があった場合には、周りに良く聞こえるように高音領域を高く出力するように制御されている。
図3は、遊技機1の制御手段の内部構成を示すブロック図である。制御手段200は、複数の制御基板により構成されている。図示の例では、主制御基板201と、副制御基板202と、賞球制御基板203と、ランプ制御基板206とで構成されている。
この副制御基板202は、主に遊技中における演出の制御をおこなうもので、主制御基板201より送信される演出コマンドに基づき、演出の抽選及び演出処理を実行するCPU202aと、プログラム及び過去の演出パターンを記憶するROM202bと、CPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM202c等を備えている。
なお、このCPU202aは、所定回数変動の過去の演出パターンと比較して、主制御基板201より送信される演出コマンドの範中で連続して同一の演出パターンを発生させないように制御する機能を備えてなるものであってもよい。
ランプ制御基板206は、副制御基板202より送信された演出確定コマンドに基づき演出処理を実行するCPU206aと、各種演出パターンデータを記憶するROM206bと、CPU206aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM206c等を備えて構成される。
図4は、遊技の進行を制御する制御手段200の機能的な構成を概略的に示す機能ブロック図である。
また、ROM201bは、主に第2始動口120に遊技球が入球したときに機能する手段として、第2特別図柄抽選手段320、第2特別図柄表示制御手段321、第2特別図柄変動制御手段322、第2乱数判定手段323を備えている。
また、ROM201bは、遊技を進行制御する手段として、大当たり遊技制御手段340、確変遊技制御手段341、時短遊技制御手段342、通常遊技制御手段343、事前判定手段330、当該変動判定手段331、演出コマンド送信手段332、演出実行コマンド抽選手段333を備えている。
さらに、ROM201bは、入賞ゲート106に遊技球が入球したときに機能する手段として、普通図柄抽選手段360、普通図柄表示制御手段361、普通図柄変動制御手段362、普通図柄抽選結果判定手段363を備えている。
一方、副制御基板202のROM202bには、演出抽選手段501および演出制御手段502を備えている。 一方、副制御基板202のROM202bには、演出抽選手段501、演出制御手段502を備えている。
また、副制御基板202のRAM202cには、第1演出データ保留記憶手段510、第2演出データ保留記憶手段511、保留順序記憶手段513を備えている。
なお、上記第1特別図柄抽選手段300および第2特別図柄抽選手段320によって、本発明の遊技データ抽選手段を構成している。
以下に、各手段の構成および機能について説明する。
また、上記確変遊技および時短遊技のように、遊技者に有利な遊技価値が付与された状態で行われる遊技を特別遊技という。
普通図柄抽選手段360は、遊技球が入賞ゲート106を通過してゲート検出部222により検出されると、予め用意された乱数値(例えば、0〜250)から乱数を抽出する。普通図柄抽選手段360によって乱数値が抽出されると、普通図柄抽選結果判定手段363が、ROM201bに記憶されたテーブルに基づいて当たりか否かの判定を行う。このとき、通常遊技状態であれば普通図柄通常時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定され、時短遊技状態時(確変遊技状態時も含む)であれば普通図柄時短時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定される。
なお、入賞ゲート106を遊技球が通過してから、判定結果が普通図柄表示器82に表示されるまでには所定時間を要する。この間に、さらに遊技球が入賞ゲート106を通過した場合には、普通図柄抽選手段360による抽選の権利が、普通図柄保留記憶手段403に留保される。この抽選の権利の留保は最大4つであり、普通図柄表示制御手段361によって普通図柄保留表示器92に表示される。
第1始動口105に遊技球が入球したことを第1始動口検出部221が検出すると、当該検出信号が主制御基板201に送信される。当該信号を受信すると、第1特別図柄抽選手段300が、予め用意された乱数値(例えば、0〜600)の中からいずれかの乱数値を抽出する。ここで抽出した乱数値には、当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数が含まれている。当たり乱数とは、大当たりか否かを判別するための乱数であり、図柄乱数とは、当たりの種類(長当たり、短当たり)を決定するための乱数である。そして、リーチ乱数とは、リーチ演出をするか否かを決定するための乱数である。
図7(a)に示すように、本実施形態において、当たり乱数は0〜600までの601個の乱数値から一つ抽出される。そして、通常遊技状態で参照される特別図柄通常時当たり判定テーブルには、7および317が大当たり乱数として記憶されており、確変遊技状態で参照される特別図柄確変時当たり判定テーブルには、7、37、67、97、127、157、187、217、247、277、307、337、367、397、427、457、487、517、547、577が大当たりの乱数として記憶されている。
すなわち、図柄表示部104には、左列、中列、右列の3列のそれぞれに数字等からなる図柄が表示される。これらの数字や図柄は、所定時間スクロールした後に停止するが、このスクロールの停止時に、横または斜めにわたる一直線上において、「7,6,7」のように数字が停止する。
リーチ乱数は、始動口入賞時に乱数発生手段等により0〜250の251個の乱数値の中から1つの乱数値が抽出される。このリーチ乱数の判定は、リーチ乱数判定テーブルによって行われるが、このリーチ乱数判定テーブルは、主制御基板201のROM201bに複数格納されており、いずれのリーチ乱数判定テーブルを選択するかは、当たり乱数の判定結果および変動開始時における保留球の合計留保個数によって決定される。
すると、主制御基板201の図示しない変動検出手段が、特別図柄が変動表示中であるか否かを検出する。
上記ステップS101において、変動中と判定された場合には、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402が、第4記憶領域401dもしくは第8記憶領域402dに乱数値が記憶されているかを検出する。具体的には、第1始動口検出部221から入球信号を受信した場合には、第1特別図柄保留記憶手段401における保留球の留保個数が4未満であるかを判断し、第2始動口検出部225から入球信号を受信した場合には、第2特別図柄保留記憶手段402における保留球の留保個数が4未満であるかを判断する。
一方、上記ステップS102において、保留球の留保個数が4未満すなわち保留球を留保すると判断された場合には、第1記憶領域401a〜第4記憶領域401dもしくは第5記憶領域402a〜第8記憶領域402dに保留球(乱数値)が記憶される。
このように、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に乱数値が記憶される場合には、事前判定手段330が、当該乱数値に基づいて、「大当たりであるか」「当たりの種類(確変当たり、通常当たり等)」「リーチの有無」を判定(事前判定)する。つまり、事前判定手段330は、抽出された乱数値から演出に係る遊技データを判定する。
事前判定手段330によって、取得した各乱数値に基づく事前判定が行われたら、演出コマンド送信手段332が当該事前判定結果に基づく演出コマンドを副制御基板202に送信する。なお、本実施形態における演出コマンドは、「大当たりであるか」「当たりの種類(確変当たり、通常当たり等)」「リーチの有無」等の識別情報のことをいう。
副制御基板202が演出コマンドを受信すると、演出制御手段502は、当該演出コマンドに付された識別信号を参照して、いずれの記憶領域にコマンドを記憶するかを確認する。
次に、演出制御手段502は、当該演出コマンドが、留保個数変動コマンドであるか否かを判定する。
上記ステップS202において、留保個数変動コマンドであると判定した場合には、演出制御手段502が、予告演出フラグを演出コマンドに付加する。このとき、予告演出フラグは、「1」〜「E」までのいずれかが付されるものとしている。ここでいう予告演出フラグ「E」とは、一連の予告演出のうち最後に行われる演出のことを意味する。すなわち、本実施形態においては、予告演出フラグ「E」には、「1」〜「8」までのいずれかが付されうる。
次に、演出制御手段502は、当該演出コマンドに付されたフラグが「1」であるか否かを判定する。言い換えれば、演出データ記憶手段510,511内において、当該演出コマンドよりも前に、大当たり以外の保留球があるか否かを判定する。
上記ステップS204において、当該演出コマンドに付されたフラグが「1」以外、すなわち「2」〜「8」であった場合、つまり、演出データ記憶手段510,511内において、当該演出コマンドよりも前に、ハズレ用の演出コマンドがある場合には、当該他の演出コマンドにフラグ「1」〜「E−1」を付する。例えば、第5記憶領域511a〜第7記憶領域511cのみで演出コマンドが記憶されている状態で、第7記憶領域511cに予告演出フラグを付する場合には、当該演出コマンドにはフラグ「3」が付される。この場合、演出制御手段502は、演出データ記憶手段510,511内において、当該演出コマンドよりも前に処理がなされる第5記憶領域511aに記憶された演出コマンドに新たにフラグ「1」を付し、第6記憶領域511bに記憶された演出コマンドに新たにフラグ「2」を付する。
上記のようにして、各演出コマンドに予告演出フラグが付されたら、当該演出コマンドを所定の記憶領域に記憶する。
さらに、上記ステップS204において、受信した演出コマンドに付された予告演出フラグが「1」である場合にも、上記ステップS205の処理が不要であるため、当該演出コマンドのみが所定の記憶領域に記憶される。
次に、変動開始処理について図12に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、保留順序記憶手段406に記憶された順序に従い保留球が消化される。
特別図柄の変動表示は、保留球の消化により開始される。CPU201aは、まず、遊技状態記憶手段404に記憶された遊技状態が通常遊技状態または時短遊技状態であるか否かを判定する。
上記ステップS301において、通常遊技状態または時短遊技状態であると判定された場合には、第1記憶領域401aに乱数値(保留球)が記憶されているか、または第5記憶領域402aに乱数値(保留球)が記憶されているか、すなわち、第1特別図柄保留記憶手段401の保留球または第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が1以上であるか否かを判断する。ここで、第1記憶領域401aおよび第5記憶領域402aのいずれにも保留球が記憶されていないと判定された場合、つまり、いずれの記憶領域にも保留球がないと判定された場合には処理を終了する。
上記ステップS302において、第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aのいずれかに保留球が記憶されていれば、すなわち保留球が0でなければ(ステップS302におけるYES)、保留順序記憶手段406に記憶された順序に従い、第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aに記憶された乱数値を図示しない処理領域にシフトするとともに、第2記憶領域401b〜第4記憶領域401dまたは第6記憶領域402b〜第8記憶領域402dに記憶された乱数値を1つ前の記憶領域にシフトさせる。なお、第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aのいずれか一つのみに乱数値が記憶されている場合(第2記憶領域401b〜第4記憶領域401dおよび第6記憶領域402b〜第8記憶領域402dが空き領域の場合)には、第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aに記憶されている乱数値を処理領域に記憶させる処理のみが行われる。
上記ステップS301およびステップS302の処理を経てステップS304に到達する場合は、通常遊技状態または時短遊技状態であって、しかも第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aに保留球が留保されている場合である。したがって、第1記憶領域401aに保留球が留保されている場合には、第1特別図柄通常時当たり判定用テーブル(第1通常時判定テーブルという)が選択され、第5記憶領域402aに保留球が留保されている場合には、第2特別図柄通常時当たり判定用テーブル(第2通常時判定テーブルという)が選択される。
この当たり判定処理において、大当たりであると判定されると、大当たりフラグがON状態にされ、次に、長当たりか否かの判定が行われる。具体的には、ステップS304において選択された当たり乱数判定テーブルと、図柄乱数とを参照して大当たり判定の結果が長当たりであるか否かが判定される。
上記ステップS305において、大当たりではない(ハズレ)と判定された場合には、ステップS307の処理を行い、大当たりと判定された場合には、ステップS315の処理を行う。
上記ステップS306においてハズレと判定された場合には、当該変動判定手段331が、第1特別図柄保留記憶手段401および第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球の合計留保個数を確認する。
上記ステップS307において、保留球の合計留保個数を確認したら、この合計留保個数に基づいて、当該変動判定手段331がハズレ時のリーチ乱数テーブル(以下「ハズレリーチ乱数テーブル」という)を選択する。具体的には、当該変動判定手段331が保留球の合計留保個数を確認したら、この合計留保個数に基づいて予め決められている複数のハズレリーチ乱数テーブルの中から1つのハズレリーチ乱数テーブルを選択する。このとき選択されるハズレリーチ乱数テーブルは図13に示すとおりである。本実施形態においては、図13からも明らかなように、保留球の合計留保個数が多くなるほど、リーチ演出が行われる確率が低くなり、保留球の合計留保個数が少なくなるほど、リーチ演出が行われる確率が高くなるように設定されている。
上記ステップS308において、リーチ乱数テーブルが選択されたら、この選択されたテーブルに基づいて、当該変動判定手段331がリーチの有無を判定する。
例えば、遊技球が第2始動口120に入球して保留球として留保されたときに、第2特別図柄抽選手段320が抽出したリーチ乱数が「15」であったとする。この場合、事前判定手段330は、リーチ有りの演出コマンドを副制御基板202に送信する。しかしながら、この保留球を消化するときに、保留球の合計留保個数が4個以上あると、当該変動判定手段331は、図13(c)に示すテーブルに基づいてリーチ乱数を判定するため、「リーチ無し」と判定することとなる。
上記のようにして、リーチの有無が判定されたら、この判定結果に基づいて、演出実行コマンド抽選手段333が演出実行コマンドを抽選により決定する。ここで決定される演出実行コマンドは、演出内容をおおまかに決定するものであり、主に演出の時間(尺)が決定される。
以上のようにして、演出実行コマンドが決定したら、当該演出実行コマンドが副制御基板202に送信されるとともに、第1特別図柄表示制御手段301および第1特別図柄変動制御手段302が特別図柄の変動を制御する。
一方、上記ステップS301において確変遊技状態と判定された場合、上記ステップS302と同様に、第1記憶領域401aに乱数値(保留球)が記憶されているか否か、または第5記憶領域402aに乱数値(保留球)が記憶されているか否かを判断する。ここで、第1記憶領域401aおよび第5記憶領域402aのいずれにも保留球が記憶されていないと判定された場合、つまり、いずれの記憶領域にも保留球がないと判定された場合には処理を終了する。
一方、上記ステップS312において、第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aに保留球が留保されていると判定された場合には、上記ステップS303と同様のシフト処理がなされる。
上記ステップS301およびステップS312の処理を経てステップS314に到達する場合は、確変遊技状態であって、しかも第1記憶領域401aまたは第5記憶領域402aに保留球が留保されている場合である。したがって、第1記憶領域401aに保留球が留保されている場合には、第1特別図柄確変時当たり判定用テーブル(第1確変時判定テーブルという)が選択され、第5記憶領域402aに保留球が留保されている場合には、第2特別図柄確変時当たり判定用テーブル(第2確変時判定テーブルという)が選択される。
そして、以後、上記ステップS305以降の処理が行われる。
また、上記ステップS305において当たり判定処理を行った結果、大当たりと判定された場合には、ステップS315において、大当たり時のリーチ乱数テーブル(大当たりリーチ乱数テーブル)が選択される。この大当たりリーチ乱数テーブルは、すでに説明したとおり、ほとんどの確率で「リーチ演出有り」のいずれかと判定される(図7(c−2)、図8(c−2)参照)。
演出制御手段502は、受信した演出実行コマンドに大当たりフラグが付されているか否かを判定する。
演出制御手段502が、大当たりフラグは付されていないと判定した場合、すなわち大当たりに当選していないコマンドと判定した場合には、当該コマンドに対応する第1記憶領域510aもしくは第5記憶領域511aに、予告演出フラグ「1」〜「E−1」のいずれかが記憶されているか否かを判定する。つまり、上記したとおり、演出実行コマンドには、当該演出実行コマンドが第1記憶領域401aに記憶されていた保留球に係るのか、第5記憶領域402aに記憶されていた保留球に係るのかが記憶されている。例えば、当該演出実行コマンドが、第5記憶領域402aに記憶された保留球に係る場合には、演出制御手段502が第2演出データ保留記憶手段511の第5記憶領域511aを参照し、当該第5記憶領域511aに記憶された演出コマンドに、予告演出フラグ「1」〜「E−1」が付されているか否かを判定する。
上記ステップS402において、予告演出フラグ「1」〜「E−1」のいずれもなしと判定した場合には、予告演出フラグ「E」、かつ、当該演出実行コマンドがリーチ演出実行コマンドであるか否かを判定する。この判定が満たされる場合とは、留保個数変動コマンドとして事前判定されていた該演出コマンドが当該変動開始の際の保留個数によってリーチ演出の実行が決定となった場合である。
上記ステップS403において、「予告演出フラグ「E」、かつ、リーチ演出なし」と判定した場合には、演出抽選手段502が、通常時一般テーブルを参照して演出の抽選を行う。なお、上記のように判定される場合には、「予告演出フラグなし」も含まれる。ここでは、演出実行コマンドにおけるリーチの有無や尺に合わせて、背景パターンやリーチパターン、あるいは登場キャラクター等が決定される。したがって、予告演出フラグ「E」が付されていても、保留球の合計個数からリーチ演出とならなかった場合、通常時一般テーブルを参照して演出の抽選が行われることとなる(図15(d)参照)。
上記のようにして演出パターンが決定されると、演出制御手段502が、これらの演出パターンのとおりに、図柄表示部104、スピーカ277、ランプ112、役物部254を制御する。
そして、上記ステップS402において、演出制御手段501が、予告演出フラグ「1」〜「E−1」のいずれかがありと判定した場合、および、予告演出フラグ「E」、かつ、リーチ演出実行決定となった場合には、演出抽選手段501が通常時予告演出用テーブルに基づいて演出の抽選を行う。
このとき、第1記憶領域510aもしくは第5記憶領域511aには、予告演出フラグとして「1」〜「E」までのフラグが付されており、この予告演出フラグに対応するテーブルがROM202bにそれぞれ設けられている。具体的には、通常時予告演出用テーブルは、第1テーブルから第8テーブルまで8つのテーブルを備えており、演出抽選手段501は、予告演出フラグ「1」が付されている場合には第1テーブルに基づいて演出の抽選を行い、予告演出フラグ「4」が付されている場合には第4テーブルに基づいて演出の抽選を行う。
そして、上記メッセージに従って、遊技者が遊技球の打ち出しをやめるなどして保留球を増やさなかったときには、リーチ演出が行われることとなる(図15(c)参照)。一方、該メッセージに従わずに遊技者が保留球を増やし続けてしまったときには、リーチ演出は行われない(図15(d)参照)。
例えば、第1記憶領域510aに予告演出フラグ「1」が付され、第2記憶領域510bに予告演出フラグ「2」が付され、第3記憶領域510cに予告演出フラグ「3」が付されているとする。この場合、演出抽選手段501は、演出実行コマンドの受信により、ステップS408において、第1テーブルに基づく演出の抽選を行う。そして、当該演出が終了すると、言い換えれば、当該変動が終了すると、記憶領域のシフト処理がなされ、第1記憶領域510aには、第2記憶領域510bに記憶されていた予告演出フラグ「2」が付された演出コマンドが、シフトされて記憶される。したがって、次の変動において、演出抽選手段501は、ステップS408において、第2テーブルに基づく演出の抽選を行う。
また、上記ステップS401において、大当たりフラグが付されていると判定した場合、すなわち大当たりに当選しているコマンドと判定した場合には、演出抽選手段502が、大当たり時テーブルを参照して演出の抽選を行う。なお、大当たり時の演出実行コマンドは、ほぼリーチ演出がなされるよう大当たり時テーブルには、リーチ演出パターンが複数記憶されている。上記のようにして演出パターンが決定されると、演出制御手段502が、これらの演出パターンのとおりに、図柄表示部104、スピーカ277、ランプ112、役物部254を制御する。
84…第1特別図柄表示器(特別図柄変動表示手段)
86…第2特別図柄表示器(特別図柄変動表示手段)
105…第1始動口
120…第2始動口
200…制御部(制御手段)
201…主制御基板
201a…CPU
202…副制御基板
202a…CPU
300…第1特別図柄抽選手段(遊技データ抽選手段)
301…第1特別図柄表示制御手段
320…第2特別図柄抽選手段(遊技データ抽選手段)
321…第2特別図柄表示制御手段
330…事前判定手段
331…当該変動判定手段
332…演出コマンド送信手段
333…演出実行コマンド抽選手段
401…第1特別図柄保留記憶手段
402…第2特別図柄保留記憶手段
406…保留順序記憶手段
501…演出抽選手段
502…演出制御手段
510…第1演出データ保留記憶手段
511…第2演出データ保留記憶手段
513…保留順序記憶手段
Claims (1)
- 通常遊技状態または該通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技価値を付与する特別遊技状態にて遊技の進行を制御する制御手段と、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより以後の遊技状態を表示する特別図柄変動表示手段と、遊技球の入球を契機に前記特別図柄変動表示手段による特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる始動口と、前記特別図柄の変動表示中に装飾図柄を変動表示するとともに演出を実行する図柄表示部と、を備えた遊技機であって、
前記制御手段は、
前記始動口への遊技球の入球を契機に遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに前記始動口に遊技球が入球したとき、当該入球を契機として取得された遊技データを記憶して特別図柄の変動表示の権利を留保する特別図柄保留記憶手段と、
前記特別図柄保留記憶手段に前記遊技球の入球が記憶されたとき、当該入球を契機とする特別図柄の変動表示の開始前に、当該入球を契機として前記遊技データ抽選手段により取得された前記遊技データを判定する事前判定手段と、
前記遊技データに基づいて前記図柄表示部が実行する演出を制御する演出制御手段と、を備え、
前記遊技データには、
前記演出制御手段が前記演出の制御を開始する際に、前記特別図柄保留記憶手段における特別図柄の変動表示の権利の留保個数に基づいて当該演出の演出パターンをリーチ演出パターンとするか否かが決定される留保個数変動データと、
前記演出制御手段が前記演出の制御を開始する際に、前記特別図柄保留記憶手段における特別図柄の変動表示の権利の留保個数に関係なく当該演出の演出パターンがリーチ演出パターンに決定される留保個数非変動データと、が含まれてなり、
前記図柄表示部は、
前記事前判定手段による判定の結果として前記留保個数変動データが得られたときから、該留保個数変動データに基づく前記リーチ演出パターンの実行によるリーチ演出が開始されるまでの間に、該留保個数変動データが得られたことを報知することで、前記リーチ演出パターンが実行されることを示唆することを特徴とする遊技機。
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