JP5579283B2 - センサ組込回転コネクタ - Google Patents

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本発明は、回転コネクタに舵角センサを組み付けたセンサ組込回転コネクタの構成に関する。
従来から、例えば自動車のステアリングホイールと車体のように、回転側と固定側を電気的に接続するために回転コネクタ(SRC:ステアリングロールコネクタ)が用いられている。また、ステアリングホイールの操作角度(舵角)を検出するための舵角センサ(SAS:ステアリングアングルセンサ)が知られている。
舵角センサは、回転コネクタとひとまとめにしてステアリングホイールに取り付けられることがある。このような構成は、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1は、回転コネクタと舵角センサを連結した構成を開示している。
また、特許文献2は、舵角センサ組み込み式の回転コネクタ装置を開示している。
特開2006−339107号公報 特開2000−159037号公報
特許文献1では、回転コネクタと舵角センサが、互いに独立した構成となっている。これにより、回転コネクタ及び舵角センサをそれぞれ独立したモジュールとして取り扱うことが可能になるので、組み立て作業時の取り回しが簡単になり、当該組み立ての作業性が向上するというメリットがある。
特許文献1は、回転コネクタと舵角センサを連結した状態で利用するため、利用状態においては、回転コネクタと舵角センサの間の部分(回転コネクタのステータの底板と、舵角センサの上カバー)が重複していると言える。従って、部品点数削減の観点から改善の余地がある。また、特許文献1の構成では、回転コネクタと舵角センサをそれぞれ別々に組み立てて両者を連結させる必要があるので、組み立て工数が多くなっていた。更に、特許文献1では、回転コネクタと舵角センサで部品が重複しているため、公差が積み重なり、全体の公差が大きくなるという問題がある。
これに対し、特許文献2は、舵角センサの回路基板を覆う上部ハウジングと、回転コネクタの下部カバー部材と、を一体に構成して共用化を図った構成を開示する。特許文献2は、これにより、部品点数を少なくできるとしている。また、このように部品点数を少なくできるので、組み立て工数を少なくできるともに、公差の積み重ねを排除して全体の公差を小さくできると考えられる。
しかし、特許文献2の構成では、回転コネクタ及び舵角センサをそれぞれ独立したモジュールとして取り扱うことができるという特許文献1のメリットが失われることになる。例えば特許文献2の場合、回転コネクタに対して舵角センサを組み付ける前の状態の回転コネクタは、下部カバー部材が無い(フレキシブルフラットケーブルの収納室の下部が開放されている)状態となるので、収納室からフレキシブルフラットケーブルが飛び出す可能性がある。従って、特許文献2の構成では、舵角センサを組み付けていない状態の回転コネクタを、独立したモジュールとして取り扱うことができない。
このように、特許文献2の構成では、回転コネクタ又は舵角センサを独立したモジュールとして取り扱うことができないので、組み立て時の作業性が低下するという問題があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、部品点数の削減等を達成しつつ、組み立て性も良好な回転コネクタを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のセンサ組込回転コネクタが提供される。即ち、このセンサ組込回転コネクタは、回転コネクタと、スリーブと、舵角センサと、から構成される。前記回転コネクタは、相対回転可能なステータ及びロテータと、前記ステータ及びロテータによって囲まれたケーブル収容空間内に配置されたフラットケーブルと、を備える。前記スリーブは、前記ロテータに連結されて一体に回転する円筒部を有するとともに、当該円筒部の周囲に駆動ギアが一体形成されている。前記舵角センサは、前記ステータに固定されるセンサハウジングと、前記駆動ギアに噛み合って従動回転する従動ギアと、前記従動ギアの回転を検出する検出素子が実装された回路基板と、前記従動ギア及び回路基板を保持する保持部と、を備える。前記センサハウジングは、前記ステータ側が開放されている。前記センサハウジング及び前記ステータによって囲まれたギア収容空間が構成され、当該ギア収容空間内に前記駆動ギアが収容される。当該センサハウジングは、前記保持部を備えている。そして、当該保持部は、前記ギア収容空間が開放されている状態においても前記従動ギア及び前記回路基板を保持可能である。
このように、回転コネクタのステータが、舵角センサのハウジングを塞ぐ役割を兼ねた構成とすることにより、部品点数を減らし、組み立て工数を削減できるとともに、公差を小さくできる。そして、舵角センサのハウジングがステータによって塞がれていない状態においても従動ギアと回路基板を保持できる保持部を設けたので、この状態の舵角センサを独立したモジュールとして取り扱うことができる。これにより、組み立てが容易になる。更に、スリーブに駆動ギアを一体形成したので、この点でも部品点数を削減できる。また、駆動ギアを、スリーブに一体的に構成したので、当該スリーブをロテータに連結することにより、駆動ギアを回転センサ側に保持させておくことができる。
上記のセンサ組込回転コネクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、このセンサ組込回転コネクタは、前記フラットケーブルを案内するリテーナを前記ケーブル収容空間内に備える。前記ステータは、前記ロテータ側の面に、前記リテーナの回転を案内するリテーナ案内面が形成され、前記センサハウジング側の面に、前記駆動ギアの回転を案内するギア案内部が形成されている。
このように、リテーナを案内する役割と、駆動ギアを案内する役割を、ステータが兼ねることにより、部品点数を削減できるとともに、リテーナ及び駆動ギアをそれぞれ安定して回転させることができる。
上記のセンサ組込回転コネクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記駆動ギアのギア歯は、前記回転コネクタ及び前記舵角センサの取付軸と平行な方向に突出して形成される。前記従動ギアは、前記取付軸に対して略直交する軸線を中心として回転するように前記保持部に支持される。
このように、駆動ギアのギア歯と、従動ギアのギア歯とを、取付軸と平行な方向で向かい合うように配置することで、駆動ギアと従動ギアを取付軸方向で近づけることにより、ギア歯同士を噛み合わせることができる。これにより、組み立ての作業性が向上する。
本発明の一実施形態に係るセンサ組込回転コネクタの全体的な構成を示す斜視図。 センサ組込回転コネクタの断面図。 回転コネクタの分解斜視図。 (a)固定側リング部材の斜視図。(b)固定側リング部材を別の角度から見た斜視図。 回転コネクタに対して舵角センサのセンサハウジングを組み付ける様子を示す斜視図。 図5とは別の方向から見たセンサハウジングの斜視図。
次に、本願発明の実施の形態を説明する。図1に示すのは、本発明の一実施形態に係るセンサ組込回転コネクタ1の斜視図である。
このセンサ組込回転コネクタ1は、自動車の車体(図略)とステアリングホイール(図略)の間を電気的に接続する回転コネクタ2と、前記ステアリングホイールの操作角度(舵角)を検出する舵角センサ3と、を一体的に組み立てものである。
センサ組込回転コネクタ1の中心には、貫通状の差込孔19が形成されている。センサ組込回転コネクタ1は、差込孔19に軸線を一致させてステアリングシャフトを挿通させた状態で、前記車体及びステアリングホイールに取り付けられる。そこで、差込孔19の軸線を、回転コネクタ2及び舵角センサ3の取付軸16と呼ぶ。
まず、回転コネクタ2について説明する。回転コネクタ2は、取付軸16を中心として互いに相対回転可能なステータ11とロテータ12とから構成されるケーブルハウジング13を備えている。
ステータ11は、自動車の車体側(例えばステアリングコラム)に固定される。一方、ロテータ12は、ステアリングホイールとともに一体的に回転するように構成されている。従って、ステアリングホイールの回転操作に応じて、ステータ11及びロテータ12が相対回転する。
図2及び図3に示すように、前記ステータ11は、固定側リング板21と、この固定側リング板21の外縁の部分に固定された円筒状の外側筒部31と、を備えている。また、前記ロテータ12は、リング状に形成された回転側リング板22と、この回転側リング板22の内縁から垂直に延びる円筒状の内側筒部32と、を備えている。
前記固定側リング板21及び回転側リング板22は、取付軸16に平行な方向と直交するように配置される。また、固定側リング板21と回転側リング板22は、前記取付軸16方向で対面して配置されている。円筒状の内側筒部32及び外側筒部31は、その軸線を取付軸16と一致させて配置されている。内側筒部32は外側筒部31より内側に配置され、前記外側筒部31と内側筒部32は、径方向で互いに対面するように配置されている。以上の構成で、固定側リング板21、回転側リング板22、外側筒部31、及び内側筒部32によって囲まれた環状のケーブル収容空間15が形成されている(図2)。
ケーブル収容空間15の内部には、フレキシブルフラットケーブル14及びリテーナ25(図3参照)が配置される(なお、図2においては、フレキシブルフラットケーブル及びリテーナ25の図示を省略している)。
フレキシブルフラットケーブル14は、螺旋状に巻かれた状態でケーブル収容空間15の内部に収容されている。
リテーナ25は、ケーブル収容空間15内でフレキシブルフラットケーブル14を案内するために設けられている。図3に示すように、リテーナ25は、支持板26と、複数の案内ローラ29を備えている。案内ローラ29は、ケーブル収容空間15内のフレキシブルフラットケーブル14に接触して回転することにより、当該フレキシブルフラットケーブル14を案内するための部材である。支持板26は、複数の案内ローラ29を回転可能に支持している。この支持板26は、環状(リング状)に形成され、固定側リング板21及び回転側リング板22と平行になるようにして、ケーブル収容空間15内に配置されている。なお、各案内ローラ29は、支持板26の回転側リング板22を向く側の面に配置されている。支持板26は、ケーブル収容空間15内で、取付軸16まわりに回転できるように構成されている。以上のように構成されたリテーナ25によってフレキシブルフラットケーブル14を案内することにより、ステータ11とロテータ12が相対回転したときに、ケーブル収容空間15の内部でフレキシブルフラットケーブル14をスムーズに動かすことができる。
図3及び図4(b)に示すように、固定側リング板21には、ケーブル収容空間15の内側を向く面に、リテーナ案内面17が形成されている。ケーブル収容空間15内において、リテーナ25は、リテーナ案内面17に摺動接触して回転する。このように、リテーナ案内面17によってリテーナ25を案内することで、当該リテーナ25の回転を安定させることができる。
ステータ11は、第1コネクタ41を備えている。第1コネクタ41は、自動車の車体(固定側)が備える図略の電気機器(例えば電源、ECUなど)から引き出された図略のケーブルを接続可能に構成されている。また、ロテータ12は、第2コネクタ42を備えている。第2コネクタ42は、ステアリングホイール(回転側)が備える図略の電気機器(例えば、ホーンスイッチ、エアバッグモジュールなど)から引き出された図略のケーブルを接続可能に構成されている。第1コネクタ41と第2コネクタ42とは、ケーブル収容空間15内のフレキシブルフラットケーブル14によって相互に電気的に接続されている。
以上のように構成された回転コネクタ2により、回転側(ステアリングホイール側)の電気機器と、固定側(車体側)の電気機器とを電気的に接続することができる。
次に、スリーブ20について説明する。図2及び図3に示すように、スリーブ20は、取付軸16と軸線を一致させて配置される円筒部23を備えている。
スリーブ20の円筒部23は、その一部を、ロテータ12の内側筒部32の内側に挿入できるように構成されている。円筒部23には、係合部27が形成されている。また、ロテータ12の内側筒部32の内壁面には、前記係合部27に係合可能な係合突起59が形成されている。係合部27を係合突起59に係合させる(図2の状態)ことにより、スリーブ20がロテータ12に対して相対回転不能に連結される。
円筒部23の外周には、周方向外側に向けて鍔状に突出する鍔部28が一体的に形成されている。鍔部28には、取付軸16と平行な方向に向けて突出したギア歯からなる駆動ギア30が一体的に形成されている。
図3に示すように、スリーブ20の鍔部28において、駆動ギア30のギア歯が形成されている面とは反対側の面には、環状の溝部24が形成されている。一方、図4(a)に示すように、固定側リング板21の、リテーナ案内面17とは反対側の面(センサハウジング40側の面)には、ギア案内部18が形成されている。図4(a)に示すように、ギア案内部18は、取付軸16を軸中心としたリング状のリブとして形成されている。図2に示すように、ギア案内部18は、スリーブ20の鍔部28に形成された溝部24の内部に入り込むように構成されている。この構成により、リブ状のギア案内部18が、駆動ギア30の回転を案内するレールとして機能し、当該駆動ギア30を安定して回転させることができる。
次に、舵角センサ3について説明する。舵角センサ3は、センサハウジング40と、検出部34と、を備えている。
図5及び図6に示すように、センサハウジング40は、ステータ11の固定側リング板21に対して取付軸16方向で対面して配置される底面リング板45と、当該底面リング板45の外周縁部を固定側リング板21に向けて延伸して形成された円筒状の筒部46と、を備えている。
図5に示すように、ステータ11の固定側リング板21は、舵角センサ3のセンサハウジング40に係合する係合爪33を有している。この係合爪33にセンサハウジング40を係合させることにより、ステータ11に対してセンサハウジング40を固定できる(図1の状態)。ステータ11にセンサハウジング40を固定した状態においては、図2に示すように、固定側リング板21と、底面リング板45と、筒部46と、によって囲まれた環状のギア収容空間50が形成される。
図2に示すように、スリーブ20の鍔部28(及びこれに形成された駆動ギア30)は、ギア収容空間50内に配置される。
図5に示すように、検出部34は、従動ギア47と、回路基板48と、を備えている。従動ギア47には、図略の磁石が固定されている。回路基板48には、前記従動ギア47が回転することによる前記磁石の磁場の変化を検出する検出素子が配置されている。また、回路基板48は、前記検出素子の検出信号を適宜外部に出力するように構成されている。なお、このような検出部を備えた舵角センサは、例えば特許文献2に記載されているように公知であるから、詳細な説明は省略する。ただし、特許文献2の舵角センサにおいては、従動ギアの回転軸が、駆動ギア(環状駆動ギア)の回転軸と平行に配置されているが、本実施形態の舵角センサにおいては、従動ギア47の回転軸が、駆動ギア30の回転軸(取付軸16)に対して略直交するように配置されている。また、従動ギア47のギア歯は、当該従動ギア47の半径方向外側に向けて突出するように形成されている。
センサハウジング40は、前記検出部34(従動ギア47及び回路基板48)を保持するための保持部49を備えている。保持部49は、底面リング板45から取付軸16方向に突出する略四角筒状に形成され、その内部は検出部収容空間となっている。図5に示すように、保持部49は、第1ハウジング51と第2ハウジング52から構成されている。第1ハウジング51は、センサハウジング40の底面リング板45と一体的に形成されている。第2ハウジング52は、第1ハウジング51とは別部材として構成されているとともに、当該第1ハウジング51に係合させて固定できるように構成されている。そして、第1ハウジング51と第2ハウジング52を係合させることにより検出部収容空間が形成され、当該検出部収容空間の内部に検出部34を保持できるように構成されている。
センサハウジング40には、保持部49の検出部収容空間と、ギア収容空間50と、を連通する連通部が形成されている(図略)。そして、当該連通部を介して、保持部49に保持されている従動ギア47と、ギア収容空間50内の駆動ギア30と、が噛み合うことができるように構成されている。
以上の構成で、ステータ11に対してロテータ12が相対回転することにより、当該ロテータ12に連結されているスリーブ20も回転するので、ギア収容空間50内で駆動ギア30が回転する。これにより、駆動ギア30に噛み合っている従動ギア47が回転駆動され、その回転量が回路基板48に実装されている検出素子によって検出される。以上の構成により、ロテータ12の回転量(ステアリングホイールの操作量)を、舵角センサ3の検出部34によって検出できる。
続いて、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1の特徴的な構成について説明する。
前述のように、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1において、回転コネクタ2のケーブル収容空間15は、ステータ11(固定側リング板21及び内側筒部32)と、ロテータ12(回転側リング板22及び外側筒部31)によって囲まれた空間として形成されている。また、舵角センサ3のギア収容空間50は、センサハウジング40(底面リング板45および筒部46)と、ステータ11(固定側リング板21)によって囲まれた空間として形成されている。このように、本実施形態のステータ11の固定側リング板21は、ケーブル収容空間15を形成する役割と、ギア収容空間50を形成する役割とを兼ねている。
また前述のように、本実施形態のステータ11の固定側リング板21には、リテーナ案内面17と、ギア案内部18と、が形成されている。即ち、本実施形態のステータ11の固定側リング板21は、回転コネクタ2のリテーナ25を案内する機能(リテーナ案内面)と、駆動ギア30を案内する機能(ギア案内部18)と、を兼ねている。
以上のように、本実施形態のステータ11は、回転コネクタ2と舵角センサ3で共通した部材として用いられている。このように、回転コネクタ2と舵角センサ3で部品を共通化することにより、センサ組込回転コネクタ1の全体の部品点数を削減し、組立工数を減らすことができるとともに、回転コネクタ2と舵角センサ3を取付軸16方向に重ねて配置することによる公差の積み重ねを低減し、全体の公差を小さくできる。
また、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1では、ステータ11の固定側リング板21と、センサハウジング40には、当該固定側リング板21及びセンサハウジング40を互いに位置決めするための位置決め部が複数形成されている。本実施形態の位置決め部は、位置決めピン54及び挿入孔55から構成されている。具体的には、図5に示すように、固定側リング板21には、取付軸16と平行な方向に突出する位置決めピンが54が複数形成されている。一方、センサハウジングには、前記位置決めピン54が挿入される挿入孔55が複数形成されている。位置決めピン54を、対応する挿入孔55に挿入することにより、ステータ11に対してセンサハウジング40を位置決めできるので、ステータ11に対してセンサハウジング40を精度良く取り付けることができる。
また前述のように、センサハウジング40には、保持部49の一部(第1ハウジング51)が一体的に形成されている。従って、上記のようにステータ11に対してセンサハウジング40を位置決めすることにより、当該ステータ11に対して保持部49を位置決めできる。
ところで、回転コネクタ2に対して取り付けられていない状態の舵角センサ3(図6)においては、センサハウジングの40の一側(ステータ11側)が開放された状態(固定側リング板21によって塞がれていない状態)となっている。つまり、この状態では、ギア収容空間50が開放されている。
例えば特許文献2のような構成の舵角センサでは、当該舵角センサのハウジングが塞がれていない状態では、当該舵角センサの構成要素(従動ギアや回路基板など)をハウジング内に保持できない。このため、特許文献2の構成の舵角センサは、ハウジングが塞がれていない状態では1つのモジュールとして取り扱うことができない。
本実施形態の舵角センサ3は、前述のように、検出部34を保持するための保持部49をセンサハウジング40に設けている。この保持部49は、ギア収容空間50が開放されている状態(センサハウジング40の一側が固定側リング板21によって塞がれていない状態、図6の状態)においても、検出部34(従動ギア47及び回路基板48)を保持できるように構成されている。
従って、本実施形態の構成によれば、回転コネクタ2に取り付けられていない状態の舵角センサ3(センサハウジング40及び検出部34)を、1つのモジュールとして取り扱うことができる。
一方で、本実施形態の回転コネクタ2は、舵角センサ3が取り付けられていない状態(図5の状態)においても、ステータ11(固定側リング板21及び内側筒部32)及びロテータ12(回転側リング板22及び外側筒部31)によって囲まれたケーブル収容空間15を構成できるので、当該ケーブル収容空間15の内部にフレキシブルフラットケーブル14及びリテーナ25を保持することが可能である。従って、本実施形態の回転コネクタ2は、舵角センサ3が取り付けられていない状態であっても、1つのモジュールとして取り扱うことができる。
このように、本実施形態の構成によれば、回転コネクタ2と舵角センサ3の部品の一部を共通化しているにもかかわらず、回転コネクタ2及び舵角センサ3をそれぞれ独立したモジュールとして取り扱うことが可能である。これにより、回転コネクタ2及び舵角センサ3の取り扱いが容易になり、センサ組込回転コネクタ1の組み立て性を向上させることができる。
なお、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1では、前述のように、舵角センサ3を回転コネクタ2に組み付ける前の状態では、ギア収容空間50が開放された状態となる。この状態では、ギア収容空間50内に駆動ギア30を保持しておくことができない。この点、本実施形態の駆動ギア30は、スリーブ20に一体的に形成されている。従って、スリーブ20を、回転コネクタ2のロテータ12に連結しておくことにより(図5の状態)、駆動ギア30を回転コネクタ2側に保持させておくことができる。
このように、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1では、駆動ギア30を、回転コネクタ2側に保持させておくことができる。従って、舵角センサ3側に駆動ギア30を保持させることができないとしても問題にはならない。
本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1を組み立てる作業は、以下のようにして行う。即ち、まず、回転コネクタ2を組み立てるとともに、センサハウジング40の保持部49に検出部34を組み付ける。次に、回転コネクタ2のロテータ12に、スリーブ20を取り付ける。
次に、回転コネクタ2のステータ11に対して、舵角センサ3のセンサハウジング40を、取付軸16と平行な方向(図5の太線の矢印で示す)で接近させる。これにより、スリーブ20に一体形成されている駆動ギア30と、センサハウジング40の保持部に保持されている従動ギア47と、が取付軸16と平行な方向で接近する。
前述のように、本実施形態の駆動ギア30のギア歯は、取付軸16と平行な方向に突出して形成されている。また前述のように、従動ギア47は、取付軸16に略直交する軸線を中心として回転し、かつ当該従動ギア47のギア歯は半径方向外側に向けて突出するように形成されている。これにより、駆動ギア30のギア歯と従動ギア47のギア歯は、取付軸16と平行な方向で対面するように配置される。従って、上記のように、駆動ギア30と従動ギア47を取付軸16と平行な方向で接近させることにより、当該駆動ギア30と従動ギア47を適切に噛み合わせることができる。
そして、ステータ11の位置決めピン54を、センサハウジング40の挿入孔55に挿入しつつ、ステータ11の係合爪33をセンサハウジング40に係合させる。これにより、ステータ11に対して、舵角センサ3のセンサハウジング40を簡単に精度良く取り付けることができる。
以上で説明したように、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1は、回転コネクタ2と、スリーブ20と、舵角センサ3と、から構成されている。回転コネクタ2は、相対回転可能なステータ11及びロテータ12と、ステータ11及びロテータ12によって囲まれたケーブル収容空間15内に配置されたフラットケーブル14と、を備える。スリーブ20は、ロテータ12に連結されて一体に回転する円筒部23を有するとともに、当該円筒部23の周囲に駆動ギア30が一体形成されている。舵角センサ3は、ステータ11に固定されるセンサハウジング40と、駆動ギア30に噛み合って従動回転する従動ギア47と、従動ギア47の回転を検出する検出素子が実装された回路基板48と、従動ギア47及び回路基板48を保持する保持部49と、を備える。センサハウジング40は、ステータ11側が開放されている。センサハウジング40及びステータ11によって囲まれたギア収容空間50が構成され、当該ギア収容空間50内に駆動ギア30が収容される。そして、保持部49は、ギア収容空間50がステータ11によって塞がれていない状態においても従動ギア47及び回路基板48を保持可能である。
このように、回転コネクタ2のステータ11が、舵角センサ3のセンサハウジング40を塞ぐ役割を兼ねた構成とすることにより、部品点数を減らし、組み立て工数を削減できるとともに、公差を小さくできる。そして、舵角センサ3のセンサハウジング40がステータ11によって塞がれていない状態においても従動ギア47と回路基板48を保持できる保持部49を設けたので、この状態の舵角センサ3を独立したモジュールとして取り扱うことができる。これにより、組み立てが容易になる。更に、スリーブ20に駆動ギア30を一体形成したので、この点でも部品点数を削減できる。また、駆動ギア30を、スリーブ20に一体的に構成したので、当該スリーブ20をロテータ12に連結することにより、駆動ギア30を舵角センサ3側に保持させておくことができる。
また、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1は、以下のように構成されている。即ち、このセンサ組込回転コネクタ1は、フレキシブルフラットケーブル14を案内するリテーナ25をケーブル収容空間15内に備える。ステータ11は、ロテータ12側の面に、リテーナ25の回転を案内するリテーナ案内面17が形成され、センサハウジング40側の面に、駆動ギア30の回転を案内するギア案内部18が形成されている。
このように、リテーナ25を案内する役割と、駆動ギア30を案内する役割を、ステータ11が兼ねることにより、部品点数を削減できるとともに、リテーナ25及び駆動ギア30をそれぞれ安定して回転させることができる。
また、本実施形態のセンサ組込回転コネクタ1は、以下のように構成されている。即ち、駆動ギア30のギア歯は、回転コネクタ2及び舵角センサ3の取付軸16と平行な方向に突出して形成される。従動ギア47は、取付軸16に対して略直交する軸線を中心として回転するように保持部49に支持される。
このように、駆動ギア30のギア歯と、従動ギア47のギア歯とを、取付軸16と平行な方向で向かい合うように配置することで、駆動ギア30と従動ギア47を取付軸16方向で近づけることにより、ギア歯同士を噛み合わせることができる。これにより、組み立ての作業性が向上する。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明のセンサ組込回転コネクタは、自動車のステアリングに限らず、回転側と固定側とを電気的に接続することを目的として広く利用できる。
上記実施形態において、検出部34は、磁石の磁場の変化を検出するものとしたが、これに限らず、例えばフォトインタラプタ等を用いて従動ギア47の回転を検出するなど、適宜の構成を採用できる。
1 センサ組込回転コネクタ
2 回転コネクタ
3 舵角センサ
11 ステータ
12 ロテータ
14 フレキシブルフラットケーブル
20 スリーブ
23 円筒部
30 駆動ギア
40 センサハウジング
47 従動ギア
48 回路基板
49 保持部

Claims (2)

  1. 相対回転可能なステータ及びロテータと、
    前記ステータ及びロテータによって囲まれたケーブル収容空間内に配置されたフラットケーブルと、
    前記フラットケーブルを案内するリテーナと、
    を備えた回転コネクタ、
    前記ロテータに連結されて一体に回転する円筒部を有するとともに、当該円筒部の周囲に駆動ギアが一体形成されたスリーブ、
    及び、
    前記ステータに固定されるセンサハウジングと、
    前記駆動ギアに噛み合って従動回転する従動ギアと、
    前記従動ギアの回転を検出する検出素子が実装された回路基板と、
    前記従動ギア及び回路基板を保持する保持部と、
    を備えた舵角センサ、
    から構成されたセンサ組込回転コネクタであって、
    前記センサハウジングは、前記ステータ側が開放されており、
    前記センサハウジング及び前記ステータによって囲まれたギア収容空間が構成され、当該ギア収容空間内に前記駆動ギアが収容され、
    当該センサハウジングは、前記保持部を備えており、
    当該保持部は、前記ギア収容空間が開放されている状態においても前記従動ギア及び前記回路基板を保持可能であり
    前記リテーナは、前記ケーブル収容空間内に配置され、
    前記ステータは、
    前記ロテータ側の面に、前記リテーナの回転を案内するリテーナ案内面が形成され、
    前記センサハウジング側の面に、前記駆動ギアの回転を案内するギア案内部が形成されていることを特徴とするセンサ組込回転コネクタ。
  2. 請求項1に記載のセンサ組込回転コネクタであって、
    前記駆動ギアのギア歯は、前記回転コネクタ及び前記舵角センサの取付軸と平行な方向に突出して形成されており、
    前記従動ギアは、前記取付軸に対して略直交する軸線を中心として回転するように前記保持部に支持されていることを特徴とするセンサ組込回転コネクタ。
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