JP2006339107A - 回転コネクタと舵角センサの連結構造 - Google Patents

回転コネクタと舵角センサの連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006339107A
JP2006339107A JP2005165626A JP2005165626A JP2006339107A JP 2006339107 A JP2006339107 A JP 2006339107A JP 2005165626 A JP2005165626 A JP 2005165626A JP 2005165626 A JP2005165626 A JP 2005165626A JP 2006339107 A JP2006339107 A JP 2006339107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
angle sensor
peripheral surface
rotor member
hollow shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005165626A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Araki
俊二 荒木
Tadashi Sano
正 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2005165626A priority Critical patent/JP2006339107A/ja
Publication of JP2006339107A publication Critical patent/JP2006339107A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

【課題】 騒音の低減化が図れる回転コネクタと舵角センサの連結構造を提供すること。
【解決手段】 回転コネクタ1の第1ロータ部材(ロータハウジング)4と舵角センサ2の第2ロータ部材(回転部材)12との連結構造において、金属弾性板からなる中継部材11を介して両ロータ部材4,12を連結する。この中継部材11は、第2ロータ部材12の内周面に固定される固定部11aと、第1ロータ部材4の内周面の係合突起9dにスナップ結合される複数の弾性片11bとを備えている。組立時に回転コネクタ1のステータ部材3と舵角センサ2の固定部材13とを連結固定すると、両ロータ部材4,12の間隔が狭まって各弾性片11bに撓み変形が生じるため、弾性片11bは係合突起9dに弾性的に圧接され、両ロータ部材4,12が軸線方向と径方向とに弾性付勢された状態となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のステアリング装置に組み込まれてエアーバッグシステム等の電気的接続手段として使用される回転コネクタとステアリングホイールの回転情報検出手段である舵角センサとの連結構造に関するものである。
回転コネクタは、ステータ部材に対してロータ部材を回転自在に連結し、これらステータ部材とロータ部材との間に画成される環状空間内に可撓性ケーブルを収納・巻回したものであり、ステアリングホイールに連動してロータ部材を回転させることにより、可撓性ケーブルが環状空間内で巻き締めまたは巻き戻されるようになっている。ここで、回転コネクタのロータ部材とステータ部材間には比較的大きな遊び(回転軸と直交する面内方向のクリアランス)が確保されており、これによりステアリングホイールに連動してロータ部材が安定的に回転できるようになっている。一方、舵角センサは、固定部材に対してコード板を有するロータ部材を回転自在に連結すると共に、この固定部材の内部にフォトインタラプタ等を収納したものであり、ステアリングホイールに連動してロータ部材とコード板を回転させることにより、フォトインタラプタから回転量の検出信号が出力されるようになっている。ここで、舵角センサのロータ部材は固定部材に対して遊びの少ない状態で支持する必要があり、これによりロータ部材に一体化されたコード板の軸線方向(アキシャル方向)と径方向(ラジアル方向)のガタが抑制されるため、フォトインタラプタから安定した検出信号が出力されるようになっている。
従来より、このような回転コネクタと舵角センサとを予めユニット化しておき、このユニット体をステアリング装置へ組み込むことにより、回転コネクタをステアリングホイールに装着されたエアバッグシステム等の電気的接続手段として使用すると共に、舵角センサをステアリングホイールの回転情報検出手段として使用するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる従来技術では、回転コネクタのロータ部材(第1ロータ部材)と舵角センサのロータ部材(第2ロータ部材)のいずれか一方に突起が設けられると共に、いずれか他方に径方向へ延びる長孔が設けられており、回転コネクタと舵角センサとをユニット化する場合は、第1および第2ロータ部材間にコイルばねを介在させた状態で前記突起を長孔に係合させることにより、第1および第2ロータ部材を同軸上で連結すると共に、回転コネクタの構成部品であるステータ部材に舵角センサの構成部品である固定部材をねじ止め等で固定するようにしている。そして、このユニット体をステアリング装置へ組み込む場合は、第1および第2ロータ部材をステアリングシャフトに挿通した後、上段側に位置する回転コネクタの第1ロータ部材にステアリングホイールが連結されるようになっている。
使用に際して運転者がステアリングホイールを回転操作すると、それに伴って回転コネクタの第1ロータ部材と舵角センサの第2ロータ部材とが一体的に回転するため、回転コネクタの可撓性ケーブルが環状空間内で巻き締め/巻き戻されると共に、舵角センサからステアリングホイールの回転情報を検出することができる。この場合、比較的大きな遊びを必要とする回転コネクタの第1ロータ部材と、極力遊びを小さくする必要のある舵角センサの第2ロータ部材とは、一方のロータ部材に設けられた突起が他方のロータ部材に設けられた長孔に係合した状態で連結されており、互いの中心軸のズレが突起と長孔の係合によって吸収されるため、第1ロータ部材と第2ロータ部材は滑らかに回転することができる。また、第1ロータ部材と第2ロータ部材とは両者間に介在されたコイルばねによって互いに離反する方向へ弾性付勢されているため、舵角センサの第2ロータ部材に一体化されたコード板の軸線方向のガタ付きが抑えられ、舵角センサから安定した検出信号を得ることができる。
特開平11−135221号公報(第4−6頁、図8)
前述したように、従来の回転コネクタと舵角センサの連結構造では、回転コネクタのロータ部材と舵角センサのロータ部材との間にコイルばねを介在させているため、コイルばねによって両ロータ部材間の軸線方向のガタ付きを抑えて安定した検出信号を得ることができる。しかしながら、コイルばねを介在させた状態で両ロータ部材を連結する必要があるため、回転コネクタと舵角センサをユニット化する際の組立作業性が悪いという問題があると共に、自動車の走行中にコイルばね自体が振動してばね鳴きと呼ばれる異音を発生するという問題があった。
また、前述した従来技術においては、舵角センサのロータ部材を上下両端に鍔部を有する2つの分割体で構成し、コード板を挟んで両分割体を一体化してロータ部材となすことにより、固定部材である上カバーと下カバーの各ガイド孔にロータ部材が回転可能に支持されるようになっているため、コード板とロータ部材の一体品を構成するのに最低でも3つの部材(コード板と一対の分割体)が必要であり、舵角センサの部品点数が増加してコストアップを招来するという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、騒音の低減化が図れる回転コネクタと舵角センサの連結構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明による回転コネクタと舵角センサの連結構造は、ステアリングホイールに連動して回転する中空軸構造の第1ロータ部材を有し、この第1ロータ部材がステータ部材に回転可能に支持されている回転コネクタと、中空軸部の外周面にコード板を設けた第2ロータ部材を有し、この第2ロータ部材が固定部材に回転可能に支持されている舵角センサと、前記第1ロータ部材の回転を前記第2ロータ部材に伝達する中継部材とを備え、前記中継部材が金属弾性板からなり、この中継部材に前記中空軸部の内周面に固定される略円筒状の固定部と、この固定部の上端から前記第1ロータ部材の内周面に沿って上方へ延びる複数の弾性片とを設けると共に、前記第1ロータ部材の内周面に前記弾性片と係合する係合部を設け、前記ステータ部材と前記固定部材とを連結固定することによって前記弾性片が撓み変形した状態で前記係合部に係止されるように構成した。
このような構成によれば、回転コネクタのステータ部材と舵角センサの固定部材とを連結固定して第1ロータ部材と第2ロータ部材との間隔を狭めると、第1ロータ部材の内周面に設けられた係合部と係合する中継部材の各弾性片に撓み変形が生じるため、この撓み変形によって両ロータ部材が互いに離反する方向へ弾性付勢されると共に、両ロータ部材の中心軸のズレが許容されることになる。また、弾性片が回転方向にガタを生じないように係合部で規制しておけば、第1および第2ロータ部材を回転方向に位置決めすることができる。したがって、これら両ロータ部材間のガタ付きを抑えて舵角センサから安定した検出信号が得られると共に、比較的大きな遊びを必要とする回転コネクタを高精度な舵角センサと連結しつつ両ロータ部材をそれぞれ滑らかに回動させることができる。しかも、ガタ付き防止用のコイルばねが不要なため、ばね鳴きと呼ばれる振動音をなくして騒音の低減化が実現できる。
上記の構成において、中継部材の弾性片が第1ロータ部材の内周面の円周方向に沿って略等間隔位置に複数配置されていると共に、少なくとも1つの弾性片が第1ロータ部材の回転方向に位置決めされていると、各弾性片の撓み変形による付勢力がバランス良く分散されるのみならず、第1および第2ロータ部材が回転方向にガタを生じにくくなって舵角センサの検出精度が向上するため好ましい。
また、上記の構成において、中継部材の弾性片に係合孔と該係合孔の下縁から斜め上方へ延びる舌部とが形成されていると共に、第1ロータ部材の内周面に前記係合部として前記係合孔に嵌入される係合突起が形成されており、この係合突起に前記弾性片をスナップ結合させることによって前記舌部が該係合突起に弾接するようにしてあると、回転コネクタのステータ部材と舵角センサの固定部材とを連結固定することによって生じる弾性片の撓み変形で舌部を確実に係合突起に圧接させることができ、その弾発力の分力で第1ロータ部材が軸線方向と径方向とに弾性付勢されることになるため、第1および第2ロータ部材を互いに離反する方向へ確実に弾性付勢することができ、かつ、両ロータ部材の中心軸のズレも確実に許容されることになって好ましい。
また、上記の構成において、中継部材の固定部が円周方向に両端を有するC字形に湾曲した略円筒状に形成されており、これら両端を近接させる向きに弾性変形させた状態で該固定部が中空軸部の内周面に固定されていると、この固定部を中空軸部に組み込んで内周面に密着させる作業が容易に行える。この場合、固定部に略螺旋状に延びる雄ネジ溝が形成されていると共に、中空軸部の内周面に雄ネジ溝に螺合可能な雌ネジ溝が形成されていると、固定部を捩じ込むようにして中空軸部の内周面に取り付けることができるため、組立作業性が極めて良好となる。
また、上記の構成において、第2ロータ部材が中空軸部の外周面にコード板を一体成形した合成樹脂成形品であると、部品点数や組立工数の削減による低コスト化が図れて好ましい。
本発明による回転コネクタと舵角センサの連結構造は、回転コネクタのステータ部材と舵角センサの固定部材とを連結固定することで中継部材の各弾性片に撓み変形が生じ、この撓み変形によって第1および第2ロータ部材が互いに離反する方向へ弾性付勢され、かつ、両ロータ部材の中心軸のズレが許容されるため、両ロータ部材間のガタ付きを抑えて舵角センサから安定した検出信号が得られると共に、比較的大きな遊びを必要とする回転コネクタを高精度な舵角センサと連結しつつ両ロータ部材をそれぞれ滑らかに回動させることができる。また、ガタ付き防止用のコイルばねが不要なため、ばね鳴きと呼ばれる振動音をなくして騒音の低減化が実現できる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係る回転コネクタと舵角センサの連結ユニットを示す断面図、図2は該連結ユニットの分解斜視図、図3は該連結ユニットに備えられる中継部材の平面図、図4は該中継部材の側面図、図5は該中継部材とロータハウジングとの連結部位を示す要部説明図である。
本実施形態例に係る連結ユニットは回転コネクタ1と舵角センサ2および中継部材11とで構成されており、後述するように、回転コネクタ1と舵角センサ2は中継部材11を挟んで上下2段に積層・一体化された状態で自動車のステアリング装置に組み込まれるようになっている。
回転コネクタ1はステアリングホイールに装着されたエアバッグシステム等の電気的接続手段として使用されるもので、この回転コネクタ1は、ステータ部材であるステータハウジング3と、第1ロータ部材である中空軸構造のロータハウジング4と、これらステータハウジング3とロータハウジング4の間に画成される環状空間10内に収納・巻回された可撓性ケ−ブル5とを備えている。ステータハウジング3は、円筒状の外筒ケース6と、この外筒ケース6の下端に固定された円環状の底板7とで構成されており、これら外筒ケース6および底板7は合成樹脂で成形されている。ロータハウジング4は、円筒状の内筒部8aの上端から外方へ向かって円環状の上板部8bを延出させた上部ロータ8と、この上部ロータ8の内筒部8aにスナップ結合されて一体的に回転する下部ロータ9とで構成されており、これら上部ロータ8および下部ロータ9も合成樹脂で成形されている。また、下部ロータ9には、上端にスナップ爪9aが形成された中空状筒体9bと、この中空状筒体9bの下端から外方へ向かって延出する円環状の下板部9cとが設けられており、中空状筒体9bの内周面には円周方向に沿って180度離れた2箇所に係合突起9dが突出形成されている。
この回転コネクタ1のロータハウジング4は、中空状筒体9bのスナップ爪9aを内筒部8aの内周壁にスナップ結合することによって上部ロータ8と下部ロータ9とが一体化されており、図1に示すように、上板部8bの外縁部を外筒ケース6の上端部に摺接させ、かつ、下板部9cの外縁部を底板7の下面に摺接させた状態で、ロータハウジング4がステータハウジング3に回転自在に支持されている。そして、ステータハウジング3側の外筒ケース6やロータハウジング4側の上部ロータ8等によって環状空間10が画成され、この環状空間10の内部に可撓性ケ−ブル5が例えば渦巻き状(あるいは途中で巻回方向を逆にした反転状)に巻回されて収納されている。なお、この可撓性ケ−ブル5の両端は外筒ケース6と上部ロータ8の内筒部8aにそれぞれ固定された後、図示せぬダイレクトコネクタ等を介して外部に導出されている。
舵角センサ2はステアリングホイールの回転情報検出手段として使用されるもので、この舵角センサ2は、第2ロータ部材である回転部材12と、この回転部材12を回転自在に支持する固定部材13と、フォトインタラプタ14を実装して固定部材13の内部に組み込まれた回路基板15とを備えている。回転部材12は、円筒状の中空軸部12aと、この中空軸部12aの外周面の中央付近から外方へ突出する円環状のコード板12bとで構成されており、これら中空軸部12aとコード板12bは合成樹脂で一体成形されている。また、中空軸部12aの内周面には、中継部材11の後述する雄ネジ溝11cと螺合可能な雌ネジ溝12cが形成されている。固定部材13は互いに接合・一体化された上カバー16と下カバー17とからなり、これら上カバー16と下カバー17はいずれも合成樹脂で成形されている。フォトインタラプタ14には図示せぬ発光素子と受光素子とを有する光学素子であり、これら発光素子と受光素子は凹部14aを介して対向している。なお、回転部材12のコード板12bには円周方向に沿って多数の遮光部12dが所定の間隔で形成されており、回転部材12の回転に伴ってこれらの遮光部12dがフォトインタラプタ14の凹部14a内を通過するようになっている。これにより、発光素子から受光素子へ向かう光が凹部14a内で遮断されてロー信号とハイ信号が交互に出力されるため、この出力信号に基づいて回転部材12の回転情報を検出することができる。
中継部材11はステンレス等の金属弾性板からなる。この中継部材11は、円周方向に両端を有するC字形に湾曲した略円筒状の固定部11aと、固定部11aの上端の円周方向に沿って180度離れた2箇所から上方へ延出する一対の弾性片11bとによって構成されており、固定部11aには略螺旋状に延びる雄ネジ溝11cが形成されている。また、各弾性片11bの先端部には、係合孔11dと、この係合孔11dの下縁から斜め上方へ延びる舌部11eとが形成されている。C字形に湾曲した固定部11aは、その両端を近接させる向きに弾性変形させた状態で中空軸部12a内に挿入されており、雄ネジ溝11cを前記雌ネジ溝12cに螺合させることによって、固定部11aは中空軸部12aの内周面に固定されている。なお、固定部11aの外周面または中空軸部12aの内周面に少量の接着剤を塗布しておけば、固定部11aを中空軸部12aの内周面により確実に固定することができる。一対の弾性片11bは下部ロータ9の中空状筒体9bの内周面に沿って上方へ延びており、これらの弾性片11bの係合孔11dに下部ロータ9の係合突起9dを嵌入させて両者11b,9dをスナップ結合させると、図1に示すように、弾性片11bの舌部11eが係合突起9dの傾斜面に弾接するようになっている。また、一対の弾性片11bのうちの1つは、その係合孔11dの幅寸法が対応する係合突起9dの幅寸法と同等に設定されており、スナップ結合させた両者11b,9dが回転方向にガタを生じないようになっている。すなわち、中空軸部12aに固定部11aを固着させて下部ロータ9に弾性片11bをスナップ結合させた板金製の中継部材11を介して、回転コネクタ1のロータハウジング4と舵角センサ2の回転部材12とが回転方向にガタを生じることなく連結されている。なお、後述するように、回転コネクタ1のステータハウジング3と舵角センサ2の固定部材13とが連結固定されると、ロータハウジング4と回転部材12との間隔が若干狭まるため、弾性片11bは撓み変形して舌部11eが係合突起9dの傾斜面に強く圧接されるようになっている。
組立に際しては、ロータハウジング4と回転部材12を中継部材11を介して連結した後、上カバー16と底板7をねじ止めやスナップ結合等の手段を用いて固定することにより、回転コネクタ1のステータハウジング3と舵角センサ2の固定部材13とが一体化される。こうしてステータハウジング3と固定部材13とが連結固定されると、ロータハウジング4と回転部材12との間隔が若干狭まるため、図5に示すように、中継部材11の弾性片11bが下部ロータ9の係合突起9dにスナップ結合された状態で、舌部11eが係合突起9dの傾斜面に弾性的に強く圧接された状態となる。したがって、各弾性片11bが撓み変形して生起される弾発力の分力と反力とにより、下部ロータ9および中空軸部12aが軸線方向と径方向とに弾性付勢されることになる。すなわち、弾性片11bは、ステータハウジング3と固定部材13とが連結固定されるときに、撓み変形しつつ舌部11eが係合突起9dの傾斜面に圧接されるような長さに設定されている。その結果、下部ロータ9と中空軸部12aが互いに離反する方向へ弾性付勢されるため、下部ロータ9の下板部9cがステータハウジング3をなす底板7の下面に対して上方へ向けて当接され、かつ、回転部材12が下カバー17の内径側上端部に対して下方へ向けて当接されるので、係合突起9dおよび弾性片11bを介して連結されている下部ロータ9と中空軸部12aとの間に軸線方向のガタが生じる虞は少ない。また、撓み変形している弾性片11bの弾性によって下部ロータ9は中空軸部12aに対し径方向へ若干量移動可能となるため、これら下部ロータ9と中空軸部12aは中心軸のズレが許容された状態で連結されることになる。さらに、一対の弾性片11bのうちの1つは係合突起9dが係合孔11d内で回転方向にガタを生じないように寸法設定されているため、下部ロータ9の回転は中空軸部12aに確実に伝達されることになる。
このように回転コネクタ1と舵角センサ2を上下2段に積層・一体化して構成される連結ユニットは、そのまま自動車のステアリング装置に組み込むことができる。かかるステアリング装置への組み付けに際しては、回転部材12の中央貫通孔とロータハウジング4の中央貫通孔にステアリングシャフトを挿通した後、回転コネクタ1側のステータハウジング3および舵角センサ2側の固定部材13をステアリングコラム等の設置母材に固定すると共に、回転コネクタ1の上部ロータ8に立設された図示せぬ連結ピンをステアリングホイールに連結すればよい。
また、使用に際して運転者がステアリングホイールを時計回りまたは反時計回りに回転操作すると、ステアリングホイールの回転に伴ってロータハウジング4と回転部材12が一体的に回転し、回転コネクタ1と舵角センサ2がそれぞれ動作する。すなわち、回転コネクタ1については、ロータハウジング4が回転することによって可撓性ケ−ブル5が巻き締めあるいは巻き戻し動作され、舵角センサ2については、コード板12bを有する回転部材12が回転することによってフォトインタラプタ14から回転量の検出信号が出力される。
以上説明したように、本実施形態例に係る回転コネクタ1と舵角センサ2の連結構造においては、金属弾性板からなる中継部材11を介して回転コネクタ1のロータハウジング4と舵角センサ2の回転部材12とが連結されている。そして、組立時に中継部材11の弾性片11bに撓み変形を生じさせることによって、ロータハウジング4と回転部材12が互いに離反する方向へ弾性付勢されて軸線方向のガタが抑えられていると共に、ロータハウジング4と回転部材12の中心軸のズレが許容されるようになっており、かつ、回転方向のガタを抑えてロータハウジング4の回転が回転部材12に確実に伝達されるようになっている。それゆえ、舵角センサ2から安定した検出信号が得られると共に、比較的大きな遊びを必要とする回転コネクタ1を高精度な舵角センサ2と連結しつつ、ロータハウジング4と回転部材12をそれぞれ滑らかに回動させることができる。
また、本実施形態例においては、ガタ付き防止用のコイルばねが不要なため、ばね鳴きと呼ばれる振動音をなくして騒音の低減化が実現できる。なお、中継部材11は、固定部11aを捩じ込むようにして中空軸部12aの内周面に取り付けることができると共に、弾性片11bを下部ロータ9にスナップ結合させることができるので、組立作業性は良好である。さらにまた、舵角センサ2の回転部材12として、中空軸部12aの外周面にコード板12bを突設した一体成形品を使用しているため、部品点数や組立工数の削減による低コスト化が図れる。
本発明の実施形態例に係る回転コネクタと舵角センサの連結ユニットを示す断面図である。 該連結ユニットの分解斜視図である。 該連結ユニットに備えられる中継部材の平面図である。 該中継部材の側面図である。 該中継部材とロータハウジングとの連結部位を示す要部説明図である。
符号の説明
1 回転コネクタ
2 舵角センサ
3 ステータハウジング
4 ロータハウジング(第1ロータ部材)
5 可撓性ケ−ブル
9 下部ロータ
9d 係合突起(係合部)
10 環状空間
11 中継部材
11a 固定部
11b 弾性片
11c 雄ネジ溝
11d 係合孔
11e 舌部
12 回転部材(第2ロータ部材)
12a 中空軸部
12b コード板
12c 雌ネジ溝
13 固定部材
14 フォトインタラプタ
15 回路基板

Claims (6)

  1. ステアリングホイールに連動して回転する中空軸構造の第1ロータ部材を有し、この第1ロータ部材がステータ部材に回転可能に支持されている回転コネクタと、中空軸部の外周面にコード板を設けた第2ロータ部材を有し、この第2ロータ部材が固定部材に回転可能に支持されている舵角センサと、前記第1ロータ部材の回転を前記第2ロータ部材に伝達する中継部材とを備え、
    前記中継部材が金属弾性板からなり、この中継部材に前記中空軸部の内周面に固定される略円筒状の固定部と、この固定部の上端から前記第1ロータ部材の内周面に沿って上方へ延びる複数の弾性片とを設けると共に、前記第1ロータ部材の内周面に前記弾性片と係合する係合部を設け、前記ステータ部材と前記固定部材とを連結固定することによって前記弾性片が撓み変形した状態で前記係合部に係止されるようにしたことを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
  2. 請求項1の記載において、前記弾性片が前記第1ロータ部材の内周面の円周方向に沿って略等間隔位置に複数配置されていると共に、少なくとも1つの前記弾性片が前記第1ロータ部材の回転方向に位置決めされていることを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
  3. 請求項1または2の記載において、前記弾性片に係合孔と該係合孔の下縁から斜め上方へ延びる舌部とが形成されていると共に、前記第1ロータ部材の内周面に前記係合部として前記係合孔に嵌入される係合突起が形成されており、この係合突起に前記弾性片をスナップ結合させることによって前記舌部が該係合突起に弾接するようにしたことを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記固定部が円周方向に両端を有するC字形に湾曲した略円筒状に形成されており、これら両端を近接させる向きに弾性変形させた状態で該固定部が前記中空軸部の内周面に固定されていることを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
  5. 請求項4の記載において、前記固定部に略螺旋状に延びる雄ネジ溝が形成されていると共に、前記中空軸部の内周面に前記雄ネジ溝に螺合可能な雌ネジ溝が形成されていることを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の記載において、前記第2ロータ部材が前記中空軸部の外周面に前記コード板を一体成形した合成樹脂成形品であることを特徴とする回転コネクタと舵角センサの連結構造。
JP2005165626A 2005-06-06 2005-06-06 回転コネクタと舵角センサの連結構造 Withdrawn JP2006339107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005165626A JP2006339107A (ja) 2005-06-06 2005-06-06 回転コネクタと舵角センサの連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005165626A JP2006339107A (ja) 2005-06-06 2005-06-06 回転コネクタと舵角センサの連結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006339107A true JP2006339107A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37559483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005165626A Withdrawn JP2006339107A (ja) 2005-06-06 2005-06-06 回転コネクタと舵角センサの連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006339107A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014112361A1 (ja) 2013-01-15 2014-07-24 古河電気工業株式会社 センサ組込回転コネクタ
JP2014137859A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Furukawa Electric Co Ltd:The センサ組込回転コネクタ
JP2014137858A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Furukawa Electric Co Ltd:The センサ組込回転コネクタ
JP2019121430A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置及び回転コネクタ装置の組付構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014112361A1 (ja) 2013-01-15 2014-07-24 古河電気工業株式会社 センサ組込回転コネクタ
JP2014137859A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Furukawa Electric Co Ltd:The センサ組込回転コネクタ
JP2014137858A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Furukawa Electric Co Ltd:The センサ組込回転コネクタ
KR20140114807A (ko) 2013-01-15 2014-09-29 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 센서 장착 회전 커넥터
EP2784881A4 (en) * 2013-01-15 2015-12-02 Furukawa Electric Co Ltd ROTARY FITTING IN WHICH SENSOR IS ASSEMBLED
US9371046B2 (en) 2013-01-15 2016-06-21 Furukawa Electric Co., Ltd Rotary connector with a steering angle sensor
JP2019121430A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置及び回転コネクタ装置の組付構造
JP7028638B2 (ja) 2017-12-28 2022-03-02 古河電気工業株式会社 回転コネクタ装置及び回転コネクタ装置の組付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006339109A (ja) 回転コネクタと舵角センサの連結構造
JP2006335318A (ja) 回転コネクタと舵角センサの連結構造
US7445451B2 (en) Rotary connector device equipped with built-in steering angle sensor
US7758363B2 (en) Rotary connector device equipped with built-in steering angle sensor
CN103038607B (zh) 角度传感器
KR20040075713A (ko) 신호 표시등용 유닛 및 신호 표시등
JP5271752B2 (ja) 回転コネクタの取付構造
JP2006120512A (ja) 回転コネクタ
JP4626661B2 (ja) 固定部材
JP2006339107A (ja) 回転コネクタと舵角センサの連結構造
US7363826B2 (en) Rotating member-supporting structure and rotation detecting device having the same
JP2006214830A (ja) 光学式回転角検出装置
KR20080038444A (ko) 전동 조향 장치
JP2006029969A (ja) モータ装置
JP2006339108A (ja) 回転コネクタと舵角センサの連結構造
JP3518661B2 (ja) 舵角センサ付き回転コネクタユニット
JP2005351860A (ja) 舵角センサ付き回転コネクタ
JP2006256492A (ja) ロールコネクタ
CN211107270U (zh) 一种组合开关安装组件及车辆转向机构
JP2008111807A (ja) ケース体の固定構造
JP3927519B2 (ja) 回転コネクタ
JP2008111805A (ja) トルク検知センサ
JP2008111808A (ja) トルク検知センサ
JP2023165184A (ja) 回転機器
JP2004301583A (ja) トルクセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902