JP5578906B2 - 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂に、帯電防止剤として二種類の特定の化合物を併用して配合してなる、透明性および帯電防止性に優れたポリカーボネート樹脂組成物に関する。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性、耐熱性、透明性に優れており、電気/電子、光学、建材、医療、食品、車両等の各分野において幅広く使用されている。しかし、ポリカーボネート樹脂から得られた製品は静電気が帯電しやすく、埃や異物の付着といった問題や静電気に伴う障害発生の可能性もあり、帯電防止性能の付与を求められていた。
帯電防止性能を付与するために、導電性カーボンブラックやカーボンファイバーをポリカーボネート樹脂に配合することが行なわれている。しかし、これらは黒色を呈しているため、得られた帯電防止性ポリカーボネート樹脂の色調が黒色に限定されるので、他の色への着色が困難であるため、結局その使用範囲が極めて限られたものになってしまうといった問題点があった。
また、黒色以外の用途には一般にアルカンスルホネートの金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が帯電防止剤として使用されていたが、これらをポリカーボネート樹脂に配合すると色調が白色不透明になるため、透明用途には適用できなかった。
特に光ディスクのカートリッジ等の事務機器の外装部品では、透明で内部の様子が充分に視認できること並びに埃が付着しないことが求められていた。
ポリカーボネート樹脂の透明性を維持し、かつ帯電防止を図るための従来技術に関しては、スルホン酸ホスホニウム塩を配合する方法(特開昭62−230835)、スルホン酸ホスホニウム塩と亜リン酸エステルを配合する方法(特開平1−14267)が提案されている。しかしながら、これらの方法で得られるポリカーボネート樹脂は、表面固有抵抗値および半減期に代表される帯電防止性が今ひとつ充分ではなく、埃の付着に関して安定的に効果を発揮するものではなかった。また、帯電防止性能を向上するためにスルホン酸ホスホニウム塩を多量、配合するとポリカーボネート樹脂に対して加水分解をもたらし、熱安定性が低下し、黄色く着色(以下、黄変と記載することがある。)するという根本的な問題があった。
特開昭62−230835号公報 特開平1−14267号公報
本発明は、透明性および帯電防止性に優れ、かつ黄変を抑制した帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ジグリセリン脂肪酸エステルと特定のふっ素含有アンモニウム塩とを併用することにより、驚くべきことに帯電防止性能における相乗効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、帯電防止剤として、
・ジグリセリン脂肪酸エステル(B)0.6〜1.5重量部および
・下記式(1)に表される化合物(C)0.3〜1.0重量部
からなり、該化合物(C)が、下記式(2)に示される1,1,1−トリブチル−1−メチルアンモニウム=ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドであることを特徴とする帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物。
式(1):
[(RN]・(RSO)(RSO)N
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、RおよびRは炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基であり、これらは同じであっても異なっていてもよい。)
式(2):
Figure 0005578906
本発明の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂の優れた透明性を損なうことなく優れた帯電防止性を有し、かつ熱安定性に優れ、黄変が抑制されていることから、高度な光学的性能を必要とされ、かつ埃の付着によって誤作動などの問題の発生が懸念される光ディスクのカートリッジ等の事務機器の外装部品等に好適に用いられる。
本発明にて使用されるポリカーボネート樹脂(A)とは、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エステルとを反応させるエステル交換法によって得られる重合体であり、代表的なものとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂が挙げられる。
上記ジヒドロキシジアリール化合物としては、ビスフェノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3、5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパンのようなビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒドロキシジアリールエーテル類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィドのようなジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホキシドのようなジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。これらは、単独または2種類以上混合して使用される。これらの他に、ピペラジン、ジピペリジルハイドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル等を混合して使用してもよい。
さらに、上記のジヒドロキシアリール化合物と以下に示すような3価以上のフェノール化合物を混合使用してもよい。3価以上のフェノールとしてはフロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン、2,4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾール、1,1,1−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−エタンおよび2,2−ビス−[4,4−(4,4′−ジヒドロキシジフェニル)−シクロヘキシル]−プロパンなどが挙げられる。
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量は、通常10000〜100000、好ましくは15000〜35000、さらに好ましくは17000〜28000である。かかるポリカーボネート樹脂を製造するに際し、分子量調節剤、触媒等を必要に応じて使用することができる。
本発明で使用されるジグリセリン脂肪酸エステル(B)は、グリセリンと脂肪酸とのエステル化により得ることができる。
ジグリセリン脂肪酸エステル(B)としては、炭素数12〜18の脂肪酸とジグリセリンのエステル化合物が好適に使用される。炭素数12未満では、帯電防止性能の持続性が劣り、炭素数が18を超えると帯電防止性が劣る場合がある。炭素数12〜18の脂肪酸としては、ラウリン酸、トリデシル酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸が挙げられる。
ジグリセリン脂肪酸エステル(B)の具体例としては、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノミリステート、ジグリセリンモノステアレートなどが挙げられるが、好適にはジグリセリンモノラウレートが用いられ、理研ビタミン社製 ポエムDL−100として容易に入手可能である。
本発明にて使用されるジグリセリン脂肪酸エステル(B)の配合量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部あたり、0.5〜10重量部である。配合量が0.5重量部未満では帯電防止性に劣り、また10重量部を超えると熱安定性が低下することによって黄変度が高くなるので好ましくない。より好ましくは、0.5〜7.0重量部、更に好ましくは0.6〜1.5重量部の範囲である。
本発明にて使用される帯電防止剤としての化合物(C)は、下記式(2)で表される化学構造を有するふっ素含有有機アンモニウム塩である。
式(2):
[(RN]・(RSO)(RSO)N
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、RおよびRは炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基であり、これらは同じであっても異なっていてもよい。)
上記式(2)で表される化合物(C)の中でも、特に下記式(3)に示される1,1,1−トリブチル−1−メチルアンモニウム=ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドが好適に使用できる。
式(3):
Figure 0005578906
本発明にて使用される帯電防止剤としての化合物(C)の配合量は、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部あたり、0.1〜5重量部である。配合量が0.1重量部未満では帯電防止性に劣り、また5重量部を超えると透明性が低下するので好ましくない。より好ましくは、0.2〜3.0重量部、さらに好ましくは0.3〜1.0重量部の範囲である。
とりわけ、ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、ジグリセリン脂肪酸エステル(B)0.6〜1.5重量部と化合物(C)0.3〜1.0重量部とを併用して配合すると、帯電防止性能において顕著な相乗効果が発揮され、なおかつ優れた熱安定性と透明性を発揮することができることから好ましい。
本発明の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物において、実用上、帯電防止性以外に要求される性能により、公知の各種添加剤、ポリマーなどを必要に応じて添加することができる。例えば、長期間、光に暴露された際の樹脂成形品の変色を抑制するために、ヒンダードアミン系の耐光安定剤を、さらに、鮮やかな色調を得るために、ベンゾオキサゾール系の蛍光増白剤およびこれらを併用して添加してもよい。
本発明の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物には、上記以外の公知の添加剤、例えばフェノール系またはリン系熱安定剤[2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、4,4′−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2−メチレンビス−(4−エチル−6−t−メチルフェノール)、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、4,4′−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)等]、滑剤[パラフィンワックス、n−ブチルステアレート、合成蜜蝋、天然蜜蝋、グリセリンモノエステル、モンタン酸ワックス、ポリエチレンワックス、ペンタエリスリトールテトラステアレート等]、着色剤[例えば酸化チタン、カーボンブラック、染料]、充填剤[炭酸カルシウム、クレー、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、ガラスフレーク、カーボン繊維、タルク、マイカ、各種ウィスカー類等]、流動性改良剤、展着剤[エポキシ化大豆油、流動パラフィン等]、さらには他の熱可塑性樹脂や各種耐衝撃改良剤(ポリブタジエン、ポリアクリル酸エステル、エチレン・プロピレン系ゴム等のゴムに、メタアクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル等の化合物をグラフト重合してなるゴム強化樹脂等が例示される。)を必要に応じて添加することができる。
本発明における実施の形態および順序には何ら制限はない。例えば、ポリカーボネート樹脂(A)、ジグリセリン脂肪酸エステル(B)および化合物(C)を任意の配合量で計量し、タンブラー、リボブレンダー、高速ミキサー等により一括混合した後、混合物を通常の単軸押出機または2軸押出機を用いて溶融混練し、ペレット化させる方法、あるいは、個々の成分を一部または全てを別々に計量し、複数の供給装置から押出機内へ投入し、溶融混合する方法、さらには、(A)と(C)および/または(B)とを高濃度に配合し、一旦溶融混合してペレット化し、マスターバッチとした後、当該マスターバッチとポリカーボネート樹脂(A)を所望の比率により混合することもできる。そして、これらの成分を溶融混合する際の、押出機へ投入する位置、押出温度、スクリュウ回転数、供給量など、状況に応じて任意の条件が選択され、ペレット化することができる。さらに、該マスターバッチとポリカーボネート樹脂(A)とを、所望の比率により乾式混合後、射出成形装置やシート押出機装置に直接投入して成形品とすることも可能である。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、特に断りのない限り、実施例中の「%」、「部」はそれぞれ重量基準に基づく。
使用した原材料は以下のとおりである。
ポリカーボネート樹脂(A):
住友ダウ社製 カリバー200−13
(粘度平均分子量:21500、以下PCと略記)
ジグリセリン脂肪酸エステル(B):
理研ビタミン社製 DL−100
ジグリセリンモノラウレート(以下、帯電防止剤Bと略記)
化合物(C):
3M社製 FC−4400
1,1,1−トリブチル−1−メチルアンモニウム=ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(以下、帯電防止剤Cと略記)
前述の各種原料を表1〜2に示す配合比率にて、それぞれタンブラーに投入し、10分間乾式混合した後、2軸押出機(日本製鋼所社製TEX30α(L/D=42、Φ=30mm))を用いて、溶融温度260℃にて混錬しペレットを得た。得られたペレットを用いて290℃の条件下、射出成形機(日本製鋼所製J100EII−P)にて幅50mm×長さ90mm×厚み2mmの試験片を作成した。
本発明における各種評価項目及び測定方法について説明する。
1.表面固有抵抗(Rs):
得られた試験片を23℃、50%相対湿度の条件で24時間状態調節した後、超絶縁計(シシド静電気社製SME−8311)を使用し、測定電圧500V、サンプリング時間60秒の条件で表面固有抵抗を測定した。表面固有抵抗Rsが1x1014未満の場合を合格とした。
2.半減期:
得られた試験片を用いて、シシド社製のスタティックオネストメーター H−0110にて、半減期を測定した。まず、10KVの電荷を、試験片の耐電圧が一定になるまで印加し続ける。その後、チャージを止め帯電圧の減衰を観察し、初期の帯電圧が半減するまでの時間を測定して半減期とした。半減期が10秒以下を合格とした。
3.全光線透過率:
得られた試験片を用いて、JIS K7361に準拠して全光線透過率を測定した。70%以上を合格とした。
4.イエローネスインデックス(YI):
得られた試験片を用いて、ASTM D−1925に準拠してイエローネスインデックス(YI)を測定した。10以下を合格とした。
Figure 0005578906
Figure 0005578906
表1で示したとおり、ポリカーボネート樹脂組成物が本発明の要件を満足する場合(実施例1〜)は表面固有抵抗をはじめとする必要な性能は全て要求されるレベルを満足していた。
また、実施例1〜4に示すとおり、帯電防止剤BおよびCの合計配合量が比較的少ない領域でのポリカーボネート樹脂組成物においても優れた帯電防止効果を示した。
実施例2は帯電防止剤B1.5部および帯電防止剤C0.5部を併用した例であり、その表面固有抵抗は1012Ωのオーダーを示した。一方、帯電防止剤B1.5部のみ単独配合した例(比較例1)および帯電防止剤C0.5部のみ単独配合した例(比較例2)では、表面固有抵抗が何れも1015Ω以上を示した。この例からも分かるとおり、帯電防止剤Bと帯電防止剤Cとを併用することで、帯電防止性能における相乗効果が得られた。
一方、表2に示すとおり、本発明の構成を満足しない場合には、いずれの場合も何らかの欠点を有していた。
比較例1は、帯電防止剤Cが配合されない場合であり、表面固有抵抗と半減期が劣る結果となった。
比較例2は、帯電防止剤Bが配合されない場合であり、表面固有抵抗と半減期が劣る結果となった。
比較例3は、帯電防止剤Bの配合量が規定量より少ない場合であり、表面固有抵抗と半減期が劣る結果となった。
比較例4は、帯電防止剤Bの配合量が規定量より多い場合であり、YIが劣る結果となった。
比較例5は、帯電防止剤Cの配合量が規定量より少ない場合であり、表面固有抵抗と半減期が劣る結果となった。
比較例6は、帯電防止剤Cの配合量が規定量より多い場合であり、透過率とYIが劣る結果となった。

Claims (3)

  1. ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、帯電防止剤として、
    ・ジグリセリン脂肪酸エステル(B)0.6〜1.5重量部および
    ・ 下記式(1)に表される化合物(C)0.3〜1.0重量部
    からなり、該化合物(C)が、下記式(2)に示される1,1,1−トリブチル−1−メチルアンモニウム=ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドであることを特徴とする帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物。
    式(1):
    [(RN]・(RSO)(RSO)N
    (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、RおよびRは炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基であり、これらは同じであっても異なっていてもよい。)
    式(2):
    Figure 0005578906
  2. ジグリセリン脂肪酸エステル(B)が、炭素数10〜18の脂肪酸とジグリセリンのエステル化合物である、請求項1に記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. ジグリセリン脂肪酸エステル(B)がジグリセリンモノラウレートであることを特徴とする、請求項1記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物。
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