JP5578740B2 - 紐式結束具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の被係止物を容易に紐で結束固定する結束具に関し、より詳しくは、結束用紐状部材の牽引方向を一方向のみに制限するとともに、該牽引方向と反対方向へは緩み難く、該牽引状態を保持する事が可能で、特に複数の茎等の結束など、作物の育成課程における使用に適した紐式結束具に関する。
作物を育てる際に、作物が蔓性の植物であったり、風雨等によって作物が倒れる可能性がある場合には、作物の近傍に棒等を立て、作物と棒を紐で縛って作物の位置を調整したり、倒れることを防止することが一般的である。しかし、紐で作物と保持用の棒を縛る際、作物の大きさが個別に異なる等、縛りにくい面がある。そのため、縛り方が不十分になりやすく、徐々に紐が緩んで作物が倒れてしまうこともある。他方、紐の縛り方がきつすぎると作物の茎等を無用に圧迫し、作物にダメージを与えてしまうこともある。さらに、紐で縛る作業は一見容易に思えるが、一つ一つの作物について作業を行うことは労働負担も大きなものである。
また、紐の代わりに作物と保持用の棒等を固定する方法として、洗濯はさみを模した固定具や、フック形状の固定具などもある。しかしながら、このような固定具は作物と保持棒を柔軟に、かつ、確実に固定することが困難という欠点がある。そこで、紐を用いて柔軟に固定でき、かつ、確実、迅速に作業できると共に、コストを軽減し、従来製品と比較して廉価で需用者に提供できる結束具に関する技術が求められているといえる。
上記の問題点を解決しようと、従来より種々の技術提案なされている。例えば、作物を紐と固定具で固定する発明として、プレートに2つの紐孔を設け、紐孔に紐を通すことで、作物を吊り下げる際の固定を容易にする発明が公知技術となっている(特許文献1参照)。しかし、係る技術は作物を吊り下げる技術であり、また、緩み防止の構造や効果など、本発明とは構成等を異にするものでる。
また、前記技術と同様に、作物を紐と固定具で固定する発明として、器具に紐状体が通る孔を2つ設け、作物の茎を固定する発明も開示されている(特許文献2参照)。しかし、係る技術では、紐の固定方法において、紐の結び目、又は専用の固定具を用いる点など、本発明とは構成等を異にするものである。
特開平10−178923 実開平6−45431
本発明は、上記問題点に鑑み、紐状部材を引っ張るだけで容易に複数の被係止物を結束固定でき、結束用の紐状部材の牽引方向を一方向のみに制限するとともに、該牽引方向と反対方向へは緩み難く該牽引状態を保持する事が可能な、特に、作物の育成において複数の茎等の結束に適した紐式結束具の技術提供を図る。
本出願人は、以上のような従来の紐式結束具における問題点を解決すべく、板状部材の弾性力を利用し、さらにこれを多重化すれば解決できるのではないかとの着想の下、本発明に係る「紐式結束具」の技術提案に至ったものである。
本発明は、一本の紐状部材と二以上の板状保持部材と一以上のスペーサー部材とから成る結束具であって、前記紐状部材は、繊維を縒って束にした縒紐体であり、前記板状保持部材には、前記紐状部材を外周縁部から挿通させるために切り込まれる紐状部材挿通用スリット部と、該紐状部材挿通用スリットの先端を中心として放射状に切り込まれる紐状部材保持スリット部が設けられ、該紐状部材保持スリット部は、前記紐状部材挿通用スリット部から挿通された前記紐状部材の牽引方向を一方向のみに制限するとともに、該牽引状態を保持するために、先端に向かって屈曲又は湾曲して牽引方向へ突出するように形成され、前記スペーサー部材は、前記紐状部材保持スリットの屈曲又は湾曲深さ領域を確保するために必要な空間領域を前記板状保持部材間に設けるためのスペーサーである構成の紐式結束具とした。
また、本発明は、前記板状保持部材及び前記スペーサー部材のいずれにも、その素材に生分解性樹脂を用いている構成の前記紐式結束具とすることもできる。
また、本発明は、前記スペーサー部材における形状が、前記紐状部材保持スリット部間の空間領域を遮るように略H状に形成されている構成の前記紐式結束具とすることもできる。
また、本発明は、前記スペーサー部材における形状が、前記紐状部材保持スリット部間の空間領域を遮らないように前記板状保持部材の二辺に沿うように其々分離している構成の前記紐式結束具とすることもできる。
また、本発明は、前記前記板状保持部材及び前記スペーサー部材の素材が同一であって、これらの結合方法が溶着によるものである構成の前記紐式結束具とすることもできる。
本発明に係る紐式結束具によれば、紐状部材保持スリット部の切り込みを、先端に向かうに連れ屈曲又は湾曲させていることから、鋭利な先端が縒り紐に食い込み、紐状部材の牽引方向を一方向のみに制限する事ができ、更に、これを多重化することで、より高い緩み止め効果を得ているので、この牽引状態が長期的に保持できるという優れた効果を発揮する。
また、従来のクリップ式の結束具では、便利で作業性も良いという利点があるものの、構成部材が多く前記コストの問題がある。またさらに、柔らかい植物の茎などを結束する場合では傷を付け易いという問題もある。これに対し、本発明では、紐状部材の牽引力を自由に加減できるため、低コストでありながも、被結束物の強度や重さなどに対応した結束力に調整できるという優れた効果を発揮する。
また、従来の紐を結ぶタイプの結束具では、紐結び作業が煩雑であり、手間もかかる上、作業時間も長くなり作業効率が悪い。また、結び目が緩んだり解けてしまうこともある。更に、時間の経過と共に紐が伸びてしまった場合は一旦結び目をほどいて結び直さなければならない。これに対し、本発明では、紐状部材を結ぶ必要がないため作業性が良く、結び目の存在による緩みや解ける問題は生じない。また、たとえ紐状部材が伸びてしまった場合でも、適宜、再牽引することで適切な結束力を維持できる。
また、本発明に係る紐式結束具によれば、特に複数の茎等の結束など、被結束対象物の外径等がそれぞれ大きく異なるような結束を、連続して繰り返して作業しなければならないような場合でも、紐状部材の長さ調整や結び目位置などの調整が不要で、操作が極めて容易であり、作業時間の短縮ができるという有効な効果を奏する。
また、請求項2に係る紐式結束具によれば、前記板状保持部材及び前記スペーサー部材のいずれにも、その素材に生分解性樹脂を用いているため、紐状部材に麻紐等の自然素材を用いれば、埋め立てて投棄されても、微生物が食べて分解してくれるので、そのまま土に返すことが可能であり、取り外しや処分の手間がかからず、ゴミとしてたまることがないといった優れた効果を発揮する。
また、請求項3に係る紐式結束具によれば、前記スペーサー部材の形状が、前記紐状部材保持スリット部間の空間領域を遮るように略H状に形成されていることから、紐式結束具全体の剛性を高くできるので、被結束対象物が硬質のものであれば、前記紐状部材を強く牽引することができ、強い結束力が求められる使用態様に適するといった優れた効果を発揮する。
また、請求項4に係る紐式結束具によれば、前記スペーサー部材の形状が、前記紐状部材保持スリット部間の空間領域を遮らないように前記板状保持部材の二辺に沿うように其々分離しているためことから、紐式結束具全体に柔軟性があり、被結束対象物が植物の茎等の軟質のものであっても被結束対象物に傷や変形等の損傷を与えたくないような使用態様に適するといった優れた効果を発揮する。洋梨欠き
また、請求項5に係る紐式結束具によれば、前記板状保持部材及び前記スペーサー部材の素材が同一であるので、溶着による結合が可能であり、接着剤が不要となると共に、樹脂素材の再利用が可能となることから、資源の有効利用に資するといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る紐式結束具の全体説明斜視図である。 本発明に係る紐式結束具の結束状態説明図である。 本発明に係る板状保持部材の構成説明図である。 本発明に係る紐状部材保持スリット部の他の実施形状説明図である。 本発明に係るスペーサー部材の説明図である。 本発明に係る紐式結束具の多層化構成説明図である。 本発明に係る紐状部材の保持状態説明図である。
本発明に係る紐式結束具10は、板状保持部材20の外周縁部からの切り込みに紐状部材70を挿通させ、その先端に形成される放射状の切り込みによる紐状部材保持スリット部60によって保持するもので、該紐状部材保持スリット60が該放射状中心先端に向かって屈曲又は湾曲して牽引方向へ突出するように形成され、係る屈曲又は湾曲深さ領域を確保するために必要な空間領域40を確保するために、スペーサー部材30を用いた構成を採用したことを最大の特徴としている。以下、図面に基づいて本発明を実施するための形態について説明する。なお、寸法ならびに形状は、下記に述べる実施例に特に限定されるものでなく、本発明に係る技術的思想として包含される創作の範囲内において任意に変更することができるものである。
本発明に係る紐式結束具10は、一本の紐状部材70と、二以上の板状保持部材20と、一以上のスペーサー部材30とから構成されるもので、図1は、本発明に係る紐式結束具10の全体説明斜視図であり、図1(a)は被結束物側から見た全体の構成を示し、図1(b)は紐式結束具10の部品構成を其々示している。図2は、本発明に係る紐式結束具10の結束状態説明図であり、図2(a)は、被結束物80を結束する側の板状保持部材20となる被結束物側板状保持部材22を図中において前面側に配置した状態を示し、図2(b)は、紐状部材70を牽引する側の板状保持部材20となる紐状部材牽引側板状保持部材21を前面側に配置した状態を示している。
紐状部材70は、図3(b)及び図3(c)の拡大図に示すような、繊維を縒って束にした縒紐体であり、構造的には編紐でもよい。形状については断面視において略円形状が望ましいが、平形状であっても使用可能である。素材は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなどの一般的な化学繊維を用いれば、強度も強く安価に製造することができる。なお、被結束物が遊動する重量物のような場合であれば、極めて強い強度のアラミド繊維やケブラー(登録商標)なども考え得る。他方、木綿、麻、マニラ、ジュートなどの天然繊維を用いた場合は、コストや強度の面で化学繊維に劣る面はあるものの、作物の結束等に用いる場合などにおいて、そのまま土壌に埋没も可能であり、請求項2に係る紐式結束具10では、二以上の板状保持部材20及びスペーサー部材30が生分解性樹脂であるため、共に結束状態のまま土壌に埋没するなどの廃棄が可能である。なお、縒紐または編紐とするのは、図5に示すように、紐状部材保持スリット部60の屈曲又は湾曲先端部を紐状部材70へ食い込み易くして保持力を得るためである。
図3は、本発明に係る板状保持部材20の説明図である。図3(a)は、全体形状と、紐状部材保持スリット部60、及び紐状部材挿通用スリット部50の配置関係を示すと共に、紐状部材保持スリット部60を拡大して示している。また、図3(b)及び図3(c)は、紐状部材挿通用スリット50部の先端を中心として放射状に切り込まれた先端が、屈曲又は湾曲して牽引方向へ突出するように形成される突出形状を例示したものであると共に、各々の拡大図を示している。具体的には、図3(b)では、くの字状に放射状外縁付近の辺を折り込んで突出させた場合の形状を示し、図3(c)では、なだらかに湾曲した突出形状を示し、それぞれの拡大図を一点鎖線のサークル内に示している。各紐状部材保持スリット部60の先端を図3(b)と、図3(c)とで比較すると、図3(c)の形態とした方が、紐状部材70の緩み方向に対する反力方向が図3(b)の形態よいも対向方向に近づくため、結束力や緩み防止の効果は大きい。但し、図3(c)の湾曲により紐状部材保持スリット部60を形成する場合は、図3(b)の屈曲と比べて紐状部材70の挿通する穴部が大径となるため、紐状部材70は、これに対応して太い紐を使用する。
板状保持部材20は、少なくとも紐状部材牽引側板状保持部材21と被結束物側板状保持部材22との2枚をスペーサー部30を介して組み合わされる。また、板状保持部材20を三枚以上で構成する材場合は、更に中間板状保持部材23とスペーサー部材30を追加して構成する。
また、板状保持部材20には、紐状部材挿通用スリット部50が設けられており、該紐状部材挿通用スリット部50は、紐状部材70を板状保持部材20の外周縁部から挿通させるための切れ込みであって、プレートの外周縁部の切れ込みは大きく、プレートの中心方向に行くにしたがって狭くなり、切れ込みの中ほどから先端までは狭い切れ込みとなっている。このような形状とすることで、紐状部材70を側面から挿入しやすく、かつ、切れ込みの先端まで挿入した紐状部材70が容易に抜けないようにしている。
また、板状保持部材20には、紐状部材保持スリット部60が設けられており、該紐状部材保持スリット部60は、紐状部材挿通用スリット部50の先端から放射状に切り込んで形成される複数の切片の集合である。図1ないし図3に示した紐状部材保持スリット部60の切片数は8片であるが、図4では、係る紐状部材保持スリット部60の他の実施形状を示し、図4(a)、図4(b)、図4(c)に示すように4片や3片でもよい。ただし、紐状部材70に対し、各切片に均等な力が作用することが望ましいので、紐状部材挿通用スリット部50の先端から放射状に等方的な分割形状であることが望ましい。
前記紐状部材保持スリット部60の切片は、図3(b)、図3(c)、図6、図7、図8に示すように紐状部材70の牽引方向に向かって突出している。切片は放射の中心部分が最も突出する形状となっている。図3(b)及び図3(c)は、紐状部材挿通用スリット50部の先端を中心として放射状に切り込まれた先端が、屈曲または湾曲して牽引方向へ突出するように形成される突出形状を例示したものであると共に、各々の拡大図を示している。具体的には、図3(b)では、くの字状に放射状外縁付近の辺を折り込んで突出させた場合の形状を示し、図3(c)では、なだらかに湾曲した突出形状を示している。
なお、板状保持部材20の全体形状については、各図に示したような楕円形状に限定させるものではなく、長方形のような矩形的な形状でもよい。但し、密集する作物に用いる場合などでは角部を有しない形状の方が、接触による損傷などの点から望ましい。
また、板状保持部材20の素材については、一般的な合成樹脂等が考えられるが、例えば、ポリエチレン (PE)、ポリプロピレン (PP)、ポリ塩化ビニル (PVC)、ポリスチレン (PS)、ポリ酢酸ビニル (PVAc)、テフロン(登録商標)(ポリテトラフルオロエチレン、PTFE)ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、AS樹脂、アクリル樹脂 (PMMA)等の一般的なものでもよい。なお、ポリカーボネート(PP)等のエンジニアリング・プラスチックを用いれば、49MPa以上の引っ張り強度と2.5GPa以上の曲げ弾性率を持つため、板状保持部材20を薄くしても、大きな牽引力により強固な結束が求められるような使用態様にも対応可能となる。
但し、請求項2に係る紐式結束具10では、板状保持部材20及び前記スペーサー部材30のいずれにも、その素材に生分解性樹脂を用いていることを特定しており、これによって土壌へ結束状態のままでも、取り外した場合でも、埋没等の廃棄を可能としており、請求項5に係る板状保持部材20では、スペーサー部材30と素材を同一とすることで、これらの結合に溶着手段を採用することがきるものに特定している
図5は、本発明に係るスペ-サー部材30の説明図であり、図5(a1)は、請求項3に係るスペ-サー部材30の形態を、図5(b1)は請求項4に係るスペーサー部材30の形態を各々示している。また、これらに対応して、使用状態における形状変化について、それぞれ図5(a2)及び(b2)に示す。
請求項3に係るスペ-サー部材30では、該スペーサー部材30の形状が、紐状部材保持スリット部60同士の間の空間領域40を遮るように略H状に形成されている。これは、スペーサー部材30の形状が紐状部材保持スリット部60同士の間の空間領域40を遮るようにすることで、紐式結束具10全体の剛性を高くするもので、紐状部材70を強い牽引力で引っ張っても、図5(a2)に示すように、全体のたわみ量を抑える構成である。従って、結束目的の被結束対象物が硬質のものであったり、重量物である場合には、例えば、紐状部材70にナイロン系の化学繊維や、ポリアミド系のケブラー(登録商標)といった引っ張りに強い素材のものを用い、板状保持部材20にはポリカーボネート(PP)等のエンジニアリング・プラスチックを用いて、大きな牽引力を作用させで強固な結束を求めるような使用態様に適する。
他方、図5(b1)に示す形状の請求項4に係るスペ-サー部材30では、紐状部材保持スリット部60同士の間の空間領域40を遮らないように板状保持部材20の二辺に沿うように其々分離している。これは、スペーサー部材30の形状が、紐状部材保持スリット部60同士の間の空間領域40を遮らないようにすることで、紐式結束具10全体の剛性を抑え、紐状部材70を強い牽引力で引っ張っても、図5(b2)に示すように、全体の弾性によりたわませることで、作物などのように傷のつきやすいものであったり、応力変形し易いものなどの結束に適する。なお、紐状部材70各部の寸法については、許容できるたわみ量や紐状部材70を引く牽引力、或いは断面形状による断面二次モーメントや断面係数等から、両端支持間に集中荷重が作用する場合の計算により、最終的に必要な断面積を算出して、適宜厚みや幅を決定する。
また、スペ-サー部材30内に設けられる空間領域40は、紐状部材保持スリットの屈曲又は湾曲深さ領域を確保するために必要な空間的な領域であって、紐状部材保持スリット部60の切片の突出量以上の厚さを確保することが必要である。
図6は、本発明に係る紐式結束具10の多層化構成説明図である。図6(a)は組み立て後、図6(b)は組み立て前の構成を示す。図6では他の実施例として、プレート3枚の構成例を示しているが、必要なだけ多層化は可能である。紐状部材牽引側板状保持部材21と被結束物側板状保持部材22との間に、中間板状保持部材23がスペーサー部材30を両側に介して中間に設けられる構成である。
図7は、本発明に係る紐状部材70の保持状態説明図である。板状保持部材20を二枚以上用いることの効果を図7に沿って説明する。(a)、(b)、(c)はプレートと紐状部材保持スリット部60と紐状部材70の関係を示す模式図である。各板状保持部材20に構成された紐状部材保持スリット部60は、図面左方向に突出し、かつ、紐状部材70を弾性力によってくわえ込んでいる。紐状部材70を左方向に引き出す際は、紐状部材保持スリット部60の切片が左方向により突出する形となり、紐状部材70は問題なく引き出される。逆に紐状部材70を右方向に引こうとすると、紐状部材保持スリット部60の切片の突出は低くなり、より強い力で紐状部材70をくわえ込むこととなり、結果的に紐状部材70の右方向への戻りを規制する。なお、図7(a)では、紐状部材保持スリット部60の切片の先端を湾曲して突出させた場合で例示し図7(b)及び図7(c)では、紐状部材保持スリット部60の切片の先端を屈曲により突出させた場合でそれぞれ例示している。
規制力は、紐状部材保持スリット部60の切片の先端と紐状部材70のくびれ部分に発生する。そのため、(a)においては、紐状部材牽引側板状保持部材21と被結束物側板状保持部材22の紐状部材保持スリット部60の切片で規制力が発生するので、両プレートで規制力が発生する。(b)はプレートを三枚にした場合である。規制力は紐状部材牽引側板状保持部材21、中間部分プレート10、被結束物側板状保持部材22の切片で発生するので三つのプレートそれぞれで規制力が発生する。このようにプレートが多いほど規制力は大きくなり、紐式結束具10の効果を増大させることができる。しかし、それに対して、(c)では空間領域40のない二枚のプレートの場合であるが、紐状部材保持スリット部60の切片の先端と紐のくびれ部分で発生する規制力は紐状部材牽引側板状保持部材21の紐状部材保持スリット部60にのみ発生し、被結束物側板状保持部材22の紐状部材保持スリット部60については発生しない。そのため、板状保持部材20の数を二枚にしたにもかかわらず、規制力の増加が望めない。このように、紐状部材70の戻りを規制する力を増大させるためには、空間領域40が必要である。
10 紐式結束具
20 板状保持部材
21 紐状部材牽引側板状保持部材
22 被結束物側板状保持部材
23 中間板状保持部材
30 スペーサー部材
40 空間領域
60 紐状部材保持スリット部
70 紐状部材
80 被結束物

Claims (3)

  1. 一本の紐状部材と二以上の板状保持部材と一以上のスペーサー部材とから成る結束具であって、
    前記紐状部材は、繊維を縒って束にした縒紐体であり、
    前記板状保持部材には、前記紐状部材を外周縁部から挿通させるために切り込まれる紐状部材挿通用スリット部と、
    該紐状部材挿通用スリットの先端を中心として放射状に切り込まれる紐状部材保持スリット部が設けられ、
    該紐状部材保持スリット部は、前記紐状部材挿通用スリット部から挿通された前記紐状部材の牽引方向を一方向のみに制限するとともに、該牽引状態を保持するために、先端に向かって屈曲又は湾曲して牽引方向へ突出するように形成され、
    前記スペーサー部材は、前記紐状部材保持スリットの屈曲又は湾曲深さ領域を確保するために必要な空間領域を前記板状保持部材間に設けるためのスペーサーであって、該スペーサーは、前記二以上の板状保持部材と固着され、
    前記スペーサー部材における形状が、前記紐状部材保持スリット部間の空間領域を遮るように略H状、又は前記板状保持部材の長手方向に向かう二辺に沿うように其々分離していることを特徴とすることを特徴とする紐式結束具。
  2. 前記板状保持部材及び前記スペーサー部材のいずれにも、その素材に生分解性樹脂を用いていることを特徴とする請求項1に記載の紐式結束具。
  3. 前記板状保持部材及び前記スペーサー部材の素材が同一であって、これらの結合方法が溶着によるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の紐式結束具。


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