JP5577522B2 - 遊技場装置及び遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技場装置及び遊技場用システムに関し、特に、遊技者の意に反して遊技に供する遊技媒体が遊技者に払い出されることを防止する遊技場装置及び遊技場用システムに関する。
近年、パチンコ機やスロットマシン等の複数の遊技機が設置された遊技場(ホール)では、遊技客の獲得を目的として、種々のサービスを提供している。例えば、遊技者が獲得した遊技媒体を「貯玉」として遊技場に預け入れ、後日再来場した際にその貯玉により、再プレイ可能とする貯玉再プレイシステムがある。この貯玉再プレイシステムでは、予め遊技場から発行された貯玉会員カードを、遊技媒体を貸出す台間機に挿入することによって、遊技者は、貯玉した遊技媒体数の範囲内で、遊技媒体の払い出しをすることができる。
これによって、遊技者は、再来場の際に遊技媒体を新たに借り入れる必要がない。また、遊技場側は、貯玉会員カードの使用によって、遊技客の囲い込みや遊技者の遊技傾向を知るマーケティングへの活用等を行うことができる。
このように、貯玉による再プレイを行う場合、貯玉を払い出す際に、実際に払い出す遊技媒体数の他に、予め決められた遊技媒体数を貯玉数から減算することによって、所定の手数料を徴収することが一般的になっている。その結果、貯玉を使用した遊技より、大当りなどによって獲得した遊技媒体を優先して使用して遊技を行いたいという遊技者のニーズがある。
また、遊技場では、台間機と一体又は別体に、遊技媒体を計数する機能と、この計数された遊技媒体を再び遊技者に払い出す機能を備えた各台計数機の設置が増加している。この各台計数機は、遊技で獲得した遊技媒体を計数し、一時的に記憶可能であるとともに、この記憶した計数値(以下、景品玉という)を、再び遊技に供するために、払い出すことができるように構成されている。
このような遊技に供する遊技媒体の払い出しを効率良く行う技術として、各台計数機において計数された景品玉又は貯玉を払い出す際に、一つのボタンを兼用して遊技媒体を払い出す技術が提案されている(特許文献1)。
このような技術を用いることによって、ボタンの押下操作に応じて、景品玉がある場合には景品玉から払い出し、景品玉がない場合には貯玉から自動で払い出される。そのため、遊技者が誤って別のボタンを押下してしまうなどの誤操作の発生を防止することができる。
特開2009−106652号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、遊技者が、貯玉及び景品玉を所持する際に、景品玉のみで遊技を行いたい場合では、景品玉がなくなった後、貯玉での遊技に移行していることに遊技に夢中になることで気付かずに、貯玉からの払い出しを行ってしまう場合があった。その結果、貯玉からの払い出しの場合には、再プレイによる手数料が徴収されるため、遊技者が不利益を被ることがあった。
また、一般に、貯玉からの払い出しの場合には、例えば、貯玉会員カードを台間機に挿入し、暗証番号を入力することで貯玉の払い出しを許可していた。しかし、一度の暗証番号の入力によって貯玉の払い出しを許可することで、次回の貯玉の払い出しの際(景品玉がなくなり、貯玉による遊技に移行する場合)には、貯玉会員カードを排出しない限り、自動で貯玉から払い出されてしまい、例えば、景品玉がなくなった時点で遊技を終了したい場合では、遊技者の意に反し、貯玉から払い出されてしまう問題があった。
本発明は、上記のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、遊技者の意に反して貯玉による遊技が行われること防止す遊技場装置及び遊技場用システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技場装置は、遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、遊技台で遊技を行う遊技者に対して計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を遊技者に払い出す貯留数払出手段と、計数値と貯留遊技媒体数とに基づいて計数値払出手段と貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を備える遊技場装置であって、制御手段は、遊技者による所定の操作に基づいて計数値払出手段と貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせるとともに、計数値があるときは計数値払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、計数値がないときは貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、計数値がなくなり、計数値からの払い出しから貯留遊技媒体数からの払い出しに移行するときに、貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを禁止する構成としてある。
また、本発明の遊技場用システムは、遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、遊技台で遊技を行う遊技者に対して計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を遊技者に払い出す貯留数払出手段と、計数値と貯留遊技媒体数とに基づいて計数値払出手段と貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を有する遊技場装置と、貯留遊技媒体数を遊技者毎に管理する管理装置と、を備える遊技場用システムであって、遊技場装置は、前述の遊技場装置である構成としてある。
本発明によれば、遊技者の意に反して貯玉による遊技が行われること防止すことができる。
本発明の第一実施形態に係る遊技場用システムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第一実施形態に係る遊技場装置及び遊技機の構成を示す外観正面図である。 本発明の第一実施形態に係る台間機の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る台コンピュータの内部構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る台間機(表示部)における遊技者が所持する遊技媒体数の表示例を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る台間機(表示部)における許容遊技媒体数の入力例及び表示例を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る再プレイ玉に関する処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第一実施形態に係る景品戻り玉に関する処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第一実施形態に係る景品玉に関する処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第一実施形態に係る売上玉に関する処理手順を示す動作手順図である。 本発明の第一実施形態に係る貯玉払出規制処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る台間機の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る貯玉払出規制処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技場装置及び遊技場用システムの好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
本発明の遊技場装置及び遊技場用システムの第一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の遊技場装置及び遊技場管理システムの構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る遊技場用システムの構成図であり、図2は、本発明の第一実施形態に係る遊技場装置及び遊技機の構成を示す外観正面図である。
図1に示すように、第一実施形態に係る遊技場用システム1は、複数の遊技機100が設置される遊技場(ホール)に備えられ、各台計数機10と、台間機20と、台コンピュータ30と、島コンピュータ40と、ホールコンピュータ50と、会員管理装置60と、現金貸玉管理装置70と、精算機80と、持ち玉管理装置90と、景品交換装置110とで構成されている。
また、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
遊技機100は、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、遊技球やメダル等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機が含まれる。また、各遊技機100からは、遊技状態を示す遊技信号として、大当り状態を示す大当り信号、大当りの抽選確率がアップする確率変動状態を示す確変信号等が出力され、遊技媒体の出入数を示す遊技信号として、遊技機100への遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技機100から遊技媒体の払出数を示すセーフ信号、一ゲーム毎に出力されるスタート信号等が台コンピュータ30に送信される。
なお、本実施形態における遊技機100は、パチンコ機を例に挙げて説明する。
遊技機100の正面には、図2に示すように、上皿101、下皿102、発射ハンドル103、玉貸ボタン104等が備えられている。
上皿101は、遊技機100の遊技盤面の下側に配設され、遊技媒体を貯留するための玉貯留部である。そして、遊技者が発射ハンドル103を操作することにより、上皿101に貯められた遊技媒体が1玉ずつ遊技機100の遊技盤面に発射されて、遊技が行えるようになっている。
下皿102は、上皿101に貯留しきれずにあふれたオーバーフロー玉が貯留される玉貯留部である。また、この下皿102には、図示しないレバーなどによる操作によって、上皿101に貯留されている貯留玉を流し込むことができるようになっている。さらに、下皿102の底面側には、各台計数機10の受皿12が配設されており、レバー操作を行うことにより、下皿102に貯留されている遊技媒体を各台計数機10の受皿12に落下させて流し込むことができるようになっている。
玉貸ボタン104は、台間機20に現金が投入されている場合に操作されると、予め設定された貸出料金に対応する遊技媒体が所定数単位(例えば、貸出料金4円で500円分に相当する125個)で遊技機100から払い出される(売上玉)。また、この操作によって、売上玉の数量を示す売上玉数信号が、遊技機100から台間機20を介して台コンピュータ30などに送信される。
次に、各台計数機10及び台間機20の構成について図2及び図3を参照して説明する。
本実施形態においては、各台計数機10と台間機20とを一体とした構成としており、獲得した遊技媒体を計数し、この計数した遊技媒体数の範囲内で再び遊技に供するために遊技媒体を払い出す機能を備えている。
また、各台計数機10及び台間機20は、図3に示すように、中央演算処理装置(CPU)や入出力インターフェイスなどで構成されたコンピュータからなる制御部16により制御される。そして、記憶部14に記憶された制御プログラムが実行されることで、本実施形態の各台計数機10及び台間機20が本発明に係る遊技場装置として動作するようになっている。
なお、本実施形態においては、各台計数機10と台間機20とを一体とした構成にしているが、これに限るものではなく、別々に構成するようにしても良い。
また、以下、台間機20を本発明に係る遊技場装置として説明する。
各台計数機10は、本発明に係る計数手段の一例であり、遊技機100に一対一に対応して設けられ、当該遊技機100において遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数部13を備えている。この計数部13には、投入された遊技媒体をカウントする図示しない計数センサ(例えば、フォトインタラプタや近接センサ等)が内蔵されており、この計数センサを通過する遊技媒体が検知されて計数されるようになっている。この計数結果は、計数値信号(景品玉数信号)として出力され、記憶部14において記憶されるとともに、台コンピュータ30などに送信される。
また、各台計数機10には、図2に示すように、レバー11,受皿12等が設けられている。
受皿12は、遊技機100の下皿102から投下される遊技媒体を受け入れて貯留可能となっている。この受皿12の底面には開口部(図示せず)が形成されており、この開口部には、遊技媒体を各台計数機10の内部へ誘導する流路(図示せず)が連通している。また、開口部にはシャッター(図示せず)が取り付けられており、レバー11を操作することでシャッターが動作し開口部を開閉可能とすることで、遊技媒体を貯留又は流し込む。
なお、以下では、遊技機100の上皿101と、下皿102と、各台計数機10の受皿12とを総称して「台皿」というものとする。
台間機20は、遊技機100に一対一に対応して設けられ、遊技媒体の払い出しや貸し出しを行う装置である。台間機20は、現金、貯玉会員カード、ICコインなどの有価価値を有する記録媒体等が投入されることによって、投入金額の範囲内で遊技媒体数を対応する遊技機100へ貸し出す。
次に、第一実施形態に係る台間機20の具体的な構成について、図3を参照して説明する。
記憶部14は、台間機20が備える機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部14は、獲得遊技媒体数データベースを記憶する。具体的には、獲得遊技媒体数データベースは、「台間機番号」,「機種」,「景品玉数」,「貯玉数」を項目として構成されている。
「台間機番号」は、台間機20を一意に特定するための番号である。このため、「台間機番号」は、台間機20毎に異なる番号が用いられる。
「機種」は、台間機20に対応する遊技機100の機種を示す。
「景品玉数」,「貯玉数」は、それぞれ景品玉数信号、貯玉数信号を集計した景品玉数、貯玉数を示す。
通信部15は、景品玉数信号を各台計数機10、貯玉数信号を会員管理装置60から入力する。また、通信部15は、景品玉数信号、貯玉数信号、再プレイ玉数を示す再プレイ玉数信号、景品戻り玉数を示す景品戻り玉数信号、売上玉数を示す売上玉数信号を台コンピュータ30に出力する。
払出部29は、後述する払出しボタン23の操作に応じて、遊技媒体を遊技機100の上皿101にノズル24を介して順次払い出す。そして、この払出部29は、計数値払出部291と貯留数払出部292とを備えている。
計数値払出部291は、払出しボタン23が押下操作されると、遊技機100で遊技を行う遊技者に対して各台計数機10の計数部13で計数された景品玉の範囲内で遊技媒体を払い出す。
貯留数払出部292は、払出しボタン23が押下操作されると、遊技機100で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯玉(貯留遊技媒体数)の範囲内で遊技媒体を払い出す。
ここで、貯玉とは、例えば、後述する会員カード・ICコイン返却ボタン28の押下時や、所定の貯玉ボタンの押下等によって、遊技者が獲得した遊技媒体を景品に交換せずに、遊技場に預け入れられた遊技媒体を示す。そして、遊技者は、獲得した遊技媒体を貯玉として所持することによって、遊技当日のみならず過去に獲得した遊技媒体を累積的に保管できることとなり、景品交換額の大きな景品を獲得することが可能となる。
表示部22は、本発明に係る入力手段及び報知手段の一例であり、7セグメントLEDとタッチ操作可能なタッチパネル等で構成されている。例えば、図5に示すように、遊技者が現在所持する遊技媒体数(貯玉数や景品玉数等)が表示される。また、図6に示すように、タッチ操作によって入力可能なテンキーが表示される。例えば、このテンキーから、景品玉がなくなった後、貯玉から遊技媒体を払い出す場合の許容数を示す「許容遊技媒体数」を入力することができ、この許容遊技媒体数は、貯玉からの払い出しを規制する閾値とすることができる。
表示部22におけるこれらの表示は、遊技媒体の払い出しや計数に伴い更新されてリアルタイムに表示される。このように、遊技者は現時点で所持する遊技媒体数を一目で把握することができる。
なお、表示部22における具体的な動作については後述する。
入力部25は、本発明に係る入力手段の一例であり、複数のボタンで構成され、例えば、「0」〜「9」の10個のボタンが配置されている。遊技者は、この入力部25から、例えば、貯玉から遊技媒体を払い出す際に必要となる暗証番号などの入力をすることができる。
制御部16は、図3に示すように、判定部161と、払出動作規制部162とを備えている。
判定部161は、以下のような判定処理を行う。
判定部161は、会員管理装置60から台間機20に送信される「貯玉」に基づいて貯玉の有無の判定や、計数部13が計数する「景品玉」に基づいて景品玉の有無を判定する。
また、判定部161は、台コンピュータ30に記憶されている景品玉及び貯玉以外の遊技媒体の数を示す「推定台皿玉数」を参照し、台皿に貯留されている遊技媒体数の有無を判定する。この推定台皿玉数は、未だ計数をすることなく台皿に貯留されていると推定される遊技媒体を示しており、推定台皿玉数がある場合には、遊技媒体が台皿に残っているものと判断できる。
また、判定部161は、会員管理装置60に記憶されている「許容遊技媒体数」を参照し、許容遊技媒体数が設定されているか否かを判定する。また、この許容遊技媒体数まで貯玉からの払い出し数(再プレイ玉数)が達したか否かを判定する。
また、判定部161は、遊技者からの操作の有無を判定する。例えば、遊技者による払出しボタン23の操作がされたか否かを判定する。
また、判定部161は、入力部25からの入力の有無を判定する。例えば、遊技者による暗証番号の入力操作の有無を判定する。
なお、判定部161における動作の詳細は、後述する貯玉払出規制処理で説明する。
払出動作規制部162は、上述した判定部161による判定の結果に基づいて、貯留数払出部292に貯玉からの払い出しを禁止させる。また、遊技者による所定の入力操作に基づいて、禁止した貯留数払出部292による払い出しを許可する。
具体的には、払出動作規制部162は、以下のような動作を行う。
払出動作規制部162は、判定部161における、遊技者による所定の操作(払出しボタン23の押下)の有無、貯玉の有無及び景品玉の有無の判定結果を入力する。そして、払出動作規制部162は、遊技者による操作がされた場合に、景品玉があるときは、計数値払出部291に景品玉の払い出しを行わせ、景品玉がないときは、貯留数払出部292に貯玉からの払い出しを行わせる。
また、払出動作規制部162は、景品玉がなくなり、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに移行するときに、貯留数払出部292における貯玉からの払い出しを禁止する。その結果、払い出しが禁止されることで、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
このように、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに切り替わるときに、貯玉の払い出しが禁止されることによって、遊技者からの払い出し操作が無効とされる。これによって、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
また、払出動作規制部162は、貯玉からの払い出しに切り替わるときに、表示部22に貯玉から払い出される旨の警告を表示させる。これにより、遊技者は、貯玉遊技に移行したことを確実に認識することができる。
また、払出動作規制部162は、判定部161における、入力部25からの入力の有無の判定結果を入力する。そして、払出動作規制部162は、遊技者による入力操作がされた場合に、既に払出動作規制部162によって禁止されている貯玉の払い出しを許可する。その結果、払い出しが許可されることで、その後の遊技者からの払い出し操作が有効とされる。
具体的には、払出動作規制部162は、貯玉を払い出す遊技者を識別する暗証番号が入力操作されると、既に禁止されている貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する。その結果、無効とされていた払い出し操作が有効とされる。
このように、遊技者からの操作に応じて貯玉を払い出すようにするため、遊技者の意思が明確に確認されることから、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
また、払出動作規制部162は、判定部161における、推定台皿玉数から台皿に貯留されている遊技媒体の有無の判定結果を入力する。そして、払出動作規制部162は、景品玉がなくなり、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに移行する場合において、推定台皿玉数があるときに、報知手段によって所定の報知を行わせる。
具体的には、景品玉がなくなり、貯玉から払い出すときにおいて、推定台皿玉数がある場合には、払出動作規制部162は、遊技可能な遊技媒体が台皿に貯留されていることを報知させる。例えば、表示部22における表示による報知,ランプ点灯・点滅による報知,音による報知によって報知される。また、このとき、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉からの払い出しを禁止する。その結果、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
このように、台皿に遊技媒体が貯留されている旨を報知し、再プレイによる手数料がかかる貯玉からの払い出しより、台皿に貯留されている遊技媒体を優先して使用するように促す。また、払い出し操作が無効とされるため、遊技者の意に反して貯玉から払い出されるのを防止することができる。
また、払出動作規制部162は、判定部161における、許容遊技媒体数が設定されているか否かの判定結果、及び、許容遊技媒体数まで貯玉からの払い出し数(再プレイ玉数)が達したか否かの判定結果を入力する。そして、払出動作規制部162は、許容遊技媒体数が設定されている場合、景品玉がなくなった後、貯玉から払い出すときに、貯玉からの払い出し数がこの許容遊技媒体数に達するまで貯留数払出部292による払い出しを許可する。その結果、払い出しが許可されることで、遊技者からの払い出し操作が有効とされる。
一方、払出動作規制部162は、貯玉からの払い出し数が許容遊技媒体数に達したときに、貯留数払出部292による遊技媒体の払い出しを禁止する。その結果、払い出しが禁止されることによって、遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
すなわち、払出動作規制部162は、再プレイによる手数料がかからない許容遊技媒体数に達するまでは、貯玉からの払い出しを許可する。一方、許容遊技媒体数に達したときに、貯玉からの払い出しを禁止する。これによって、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で貯玉から遊技媒体を払い出して遊技を行うことができるとともに、誤って手数料がかかる範囲で貯玉から払い出しがされないため、不利益を被ることを防止することができる。
なお、払出動作規制部162における各動作の詳細は、後述する貯玉払出規制処理で説明する。
また、台間機20の前面には、図2に示すように、紙幣投入口21、表示部22、払出しボタン23、ノズル(払出通路)24、入力部25、会員カード挿入口26、ICコイン投入口27a、ICコイン返却口27b、会員カード・ICコイン返却ボタン28が設けられている。
紙幣投入口21は、遊技者が遊技媒体を借りるために、所定の紙幣(千円札、二千円札、五千円札、一万円札等)を投入する投入口である。
表示部22は、例えば、図6に示す許容遊技媒体数入力画面を表示する。この許容遊技媒体数入力画面には、予め遊技場で設定された「手数料免除遊技媒体数」や、所定の数値を入力するテンキー等が表示される。
手数料免除遊技媒体数とは、貯玉を払い出す際に手数料がかからない払い出し数の最大値であって、ホールコンピュータ50の所定の入力手段から遊技場の関係者(従業員など)によって予め設定される。
そして、遊技者は、この手数料免除遊技媒体数を上限値として、上述した許容遊技媒体数を画面上に表示されるテンキーから入力することができる。
具体的には、図6に示すように、遊技場が設定した手数料免除遊技媒体数(1000玉)に対して、例えば、許容遊技媒体数が上限となる1000玉で設定することができる。なお、入力された許容遊技媒体数は、会員管理装置60に送信される。
このように許容遊技媒体数が設定されると、図5に示す画面が図6に示すように更新され、設定された許容遊技媒体数が表示される。許容遊技媒体数は、貯玉数及び景品玉数の表示と同様に、遊技に応じて更新されて表示される。具体的には、貯玉の払い出し操作に応じて、払い出しに相当する遊技媒体数分が、設定された許容遊技媒体数から減算されて表示が更新される。その結果、遊技者は、現時点の貯玉を払い出せる許容数を把握することができる。
なお、許容遊技媒体数は、手数料免除遊技媒体数を上限値として設定するとしたが、これに限らず、各遊技者で任意の値によって設定することとしてもよい。すなわち、設定の上限値を設けず、遊技者が貯玉の払い出しを許容する数を設定することによって、貯玉を払い出す閾値として許容遊技媒体数を用いてもよい。
払出しボタン23は、景品玉から払い出される遊技媒体(景品戻り玉)、又は、遊技者が予め遊技場に貯留した貯玉から払い出される遊技媒体(再プレイ玉)を払い出す際に押下操作される操作手段である。すなわち、払出しボタン23の押下によって、計数値払出部291によって景品戻り玉の払い出しが所定数単位(例えば、125玉)で行われ、又は、貯留数払出部292によって再プレイ玉の払い出しが、所定数単位(例えば、125玉)で行われる。
このように、本実施形態においては、払出しボタン23一つで、景品戻り玉及び再プレイ玉を払い出す機能を備えている。なお、払出しボタン23が押下されたときに、遊技者に景品玉と貯玉との両方がある場合には、景品玉から優先して使用されて、景品戻り玉の払出しがされる。
また、払出しボタン23の操作によって、景品戻り玉の数量を示す景品戻り玉数信号、再プレイ玉の数量を示す再プレイ玉数信号が、台間機20から台コンピュータ30などに送信される。
なお、払出しボタン23とは別に、例えば、返却ボタンを設けることで、景品戻り玉を払い出す際には返却ボタンを押し、再プレイ玉を払い出す際には払出しボタン23を押すことで、払い出し機能を別としてもよい。
ノズル24は、景品戻り玉を払い出すに際して、遊技媒体を遊技機100の上皿101に誘導して排出する管状誘導部材として構成されている。
会員カード挿入口26は、貯玉会員カードを挿入する開口である。この会員カード挿入口26の内部には、挿入された貯玉会員カードから会員番号を読み取る会員カード読取部(図示せず)が設けられており、読み取られた会員番号を、認証するために会員管理装置60へ送信する。なお、この会員カード読取部で読み取り可能な会員カードは、ICカードや磁気カード、バーコード等を表示したカード等、所定の会員情報等を読み書き可能な記憶媒体であれば、どのような構成のカードであってもよい。
また、会員カード挿入口26に貯玉会員カードが挿入され、貯玉を利用する場合には、通常、暗証番号などの個人を特定可能な情報を入力することで、貯玉からの払い出しが行われる。このとき、台間機20は、会員管理装置60から「貯玉残高」を貯玉数信号として受信する。
ICコイン投入口27aは、ICコインが投入される開口である。
ICコイン返却口27bは、会員カード・ICコイン返却ボタン28の操作に基づき、ICコインが発行(返却)されるICコインの出口として構成されている。
会員カード・ICコイン返却ボタン28は、遊技の終了時に遊技者によって操作される操作手段であり、紙幣投入口21から投入された現金の残高がある場合、又は、各台計数機10で計数された景品玉がある場合に操作されると、貯玉会員カードの排出(返却)又は現金の残高,景品玉,貸出料金等の情報が記録されたICコインが返却(発行)される。
そして、景品玉がある場合に、貯玉会員カードが排出(返却)されたときは、この景品玉が貯玉として会員管理装置60に送信される。また、景品玉がある場合に、ICコインが返却(発行)されたときは、この景品玉が持ち玉管理装置90に送信される。
台コンピュータ30は、遊技機100に対して一対一に対応して備えられる情報処理装置からなり、遊技機100、各台計数機10及び台間機20と接続されており、各装置から入力される各種信号に基づいて、通信回線を介して島コンピュータ40へ所定の信号を送信する。
台コンピュータ30は、図4に示すように、主に、通信手段31、記憶手段32、制御手段33から構成されている。
通信手段31は、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、アウト信号、セーフ信号、貯玉数信号を各台計数機10、台間機20又は遊技機100から入力する。
記憶手段32は、台コンピュータ30が備える機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
また、記憶手段32は、遊技媒体数データベースを記憶する。具体的には、遊技媒体数データベースは、「台間機番号」,「機種」,「再プレイ玉払出し数」,「景品戻り玉払出し数」,「景品玉数」,「売上玉数」,「アウト玉数」,「セーフ玉数」,「貯玉数」,「推定台皿玉数」を項目として構成されている。
「再プレイ玉払出し数」,「景品戻り玉払出し数」,「景品玉数」,「売上玉数」,「貯玉数」は、それぞれ再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、貯玉数信号を集計した再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数、貯玉数を示す。
「アウト玉数」は、遊技機100への遊技媒体の投入数を示す。「セーフ玉数」は、遊技機100からの遊技媒体の払出数を示す。
制御手段33は、記憶手段32に記憶されたプログラムが実行されることで、台コンピュータ30が備える各種機能を実行する。
この制御手段33は、図4に示すように、データ集計部331と、推定台皿玉数算出部332とを備えている。
データ集計部331は、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、貯玉数信号、アウト信号、セーフ信号にもとづいて、再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数、貯玉数、アウト玉数、セーフ玉数を集計する。
推定台皿玉数算出部332は、データ集計部331で集計された各データに基づいて、景品玉及び貯玉以外の遊技媒体の数を示す「推定台皿玉数」を算出する。具体的には、推定台皿玉数算出部332は、推定台皿玉数を以下のように算出する。
景品戻り玉数Dと、売上玉数Cと、再プレイ玉数Fと、セーフ玉数Bとの合計から、景品玉数Eと、アウト玉数Aとを減算することで推定台皿玉数Gを算出する。これを式で表すと、次のようになる。
G=D+C+F+B−E−A
この推定台皿玉数算出部332により算出された推定台皿玉数は記憶手段32に記憶される。また、推定台皿玉数は、台間機20からの要求に応じて抽出されて、台間機20に送信される。
島コンピュータ40は、複数の遊技機100からなる遊技機島単位で備えられる情報処理装置からなり、各台コンピュータ30から送信されてきた各種信号を受信し、適宜蓄積または集計してネットワーク上の他装置へ送信する。
例えば、遊技機100から送信される各種遊技信号は、島コンピュータ40を経由してホールコンピュータ50に入力される。また、各台計数機10から送信される遊技媒体の計数情報は、島コンピュータ40を経由してホールコンピュータ50に入力されるとともに、持ち玉管理装置90にも入力される。さらに、台間機20から送信される現金情報は、島コンピュータ40を経由して現金貸玉管理装置70に入力される。
ホールコンピュータ50は、プログラム制御により動作する情報処理装置であって、通常、遊技場の管理者が操作可能な場所、例えば、カウンター奥の管理室等に設置されている。このホールコンピュータ50により、遊技場に備えられる全遊技機100に関する遊技情報が記憶・管理・分析されるようになっており、遊技情報の他に、遊技場において必要な営業管理情報等も管理する。
また、ホールコンピュータ50は、台皿に貯留される遊技媒体の有無を監視するか否かを示す「台皿玉数監視フラグ」を管理する。これは、遊技者や遊技場の従業員による所定の操作に応じて、遊技機100毎に予め設定されるものであり、後述する貯玉払出規制処理において、この台皿玉数監視フラグの値(ON(1)又はOFF(0))に基づき処理が行われる。
さらに、ホールコンピュータ50は、例えば、キーボード,マウス,タッチペン等で構成される図示しない入力手段を備えており、ホールコンピュータ50が備える各種機能の実行操作や、各種情報の入力設定を行うことができる。
そして、この入力手段を介して遊技場の従業員により、上述した手数料免除遊技媒体数が入力される。この入力された手数料免除遊技媒体数はホールコンピュータ50に記憶され、所定のタイミング(例えば、営業開始時)で台間機20や台コンピュータ30に送信される。
会員管理装置60は、会員に関する情報を記憶・管理する。
この会員管理装置60は、会員データベース(図示せず)を記憶しており、具体的には、「会員番号」と、「暗証番号」と、「貯玉残高」と、「許容遊技媒体数」とを項目として構成されている。
「会員番号」は、会員一人一人を特定するために付与される番号である。この「会員番号」は、会員ごとに異なる番号が付される。
「貯玉残高」は、会員が大当り等で獲得した遊技媒体のうち、景品に交換せずに遊技場に預けておいた遊技媒体の数量をいう。この「貯玉残高」は、再プレイ玉数として払出されると減少する。
「許容遊技媒体数」は、例えば、台間機20の表示部22から遊技者により予め入力される数値であって、景品玉がなくなった後に、貯玉から払い出す際の再プレイ玉の払い出しを許容する最大数を示す。また、許容遊技媒体数は、台間機20からの要求に応じて抽出されて、台間機20に送信される。
現金貸玉管理装置70は、投入現金データベース(図示せず)を記憶しており、台間機20に投入された紙幣の金種及び枚数(又は金額)を管理する。また、貸玉管理装置70は、台間機20から送信されてきた貨幣の識別結果や売上玉数にもとづいて、投入現金データベースを更新する。
精算機80は、ICコインに入金した金額を遊技者に戻す装置である。
持ち玉管理装置90は、ICコインが発行される毎に各台計数機10から送信される景品玉数と、ICコインを特定可能なコインIDとを関連付けて記憶・管理している。
景品交換装置110は、遊技場の景品交換カウンターなどに設置され、獲得した遊技媒体と景品との景品交換処理を行う情報処理装置である。具体的には、景品交換装置110は、図1に示すように、遊技者から提示されたICコインから各種データを読み取るICコインリーダ110aを備え、コインIDを読み取るとともに、持ち玉管理装置90が記憶・管理するコインID毎の景品玉、遊技機番号などを参照して、所定の景品交換処理を行う。
本実施形態で使用するICコインは、このICコインを特定可能なコインIDが読取可能に記録されているとともに、紙幣投入口21から投入された現金の合計(残高)や各台計数機10(計数部13)で計数された計数結果等を記録可能な記録媒体として構成されている。
このように構成された遊技場用システム1において、台間機20が本発明に係る遊技場装置として動作する。以下、台間機20において実行される、遊技場装置としての動作を説明する。
まず、台間機20及び台コンピュータ30における、他装置から入力される各データのデータ入力処理について図7〜図10を参照して説明する。
まず、データ入力処理のうち、再プレイ玉に関する処理手順について、図7を参照して説明する。なお、再プレイ玉に関する処理手順は、例えば、遊技者が会員であって、所持する遊技媒体が、景品玉が0で、貯玉がある場合に実行される。
遊技者から台間機20の会員カード挿入口26に貯玉会員カードが挿入されると、会員カード読取部(図示せず)は、貯玉会員カードから会員番号を読み取る(ステップS1)。また、遊技者によって、遊技に用いる遊技媒体を貯玉から払い出す際に必要となる暗証番号が、台間機20の入力部25から入力される(ステップS2)。そして、台間機20は、会員番号と暗証番号を会員管理装置60へ送信する(ステップS3)。
会員管理装置60は、台間機20から送信されてきた会員番号と暗証番号を受信する(ステップS4)。また、会員管理装置60は、それら会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されているか否かを判断(照合)する(ステップS5)。
判断の結果、会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されているときは、それらに関連付けられた貯玉残高が会員データベースから抽出され、貯玉数信号として台間機20へ送信される(ステップS6)。そして、台間機20は、貯玉残高を受信し、その貯玉残高を記憶する(ステップS7)。このとき、制御部16は、獲得遊技媒体数データベースの「貯玉数」に、受信した貯玉残高を加算する。そして、この加算により得られた和を新たな「貯玉数」として獲得遊技媒体数データベースを更新する。
さらに、台間機20は、貯玉残高を台コンピュータ30へ送信する(ステップS8)。台コンピュータ30は、貯玉残高を受信し、その貯玉残高を記憶する(ステップS9)。
そして、遊技者から払出しボタン23が押下されると(ステップS10)、貯留数払出部292は、遊技機100に対して貯玉を払い出す指示を行い、遊技機100から、貯玉の範囲内で所定数の再プレイ玉が払い出される(ステップS11)。
台間機20は、再プレイ玉の払い出し数を示す再プレイ玉数信号を、台間機番号とともに、台コンピュータ30及び会員管理装置60へ送信する(ステップS12)。台コンピュータ30の通信手段31は、再プレイ玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップS13)。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信した台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「再プレイ玉払出し数」を抽出し、受信した再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を抽出した「再プレイ玉払出し数」に加算する(ステップS14)。そして、この加算により得られた和を新たな「再プレイ玉払出し数」として遊技媒体数データベースを更新する。
また、制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、「台間機番号」に関連付けられた「貯玉数」を抽出し、この「貯玉数」から受信した貯玉残高を減算する(ステップS15)。そして、この減算により得られた差を新たな「貯玉数」として遊技媒体数データベースを更新する。
会員管理装置60は、再プレイ玉数信号を受信する(ステップS16)。
会員管理装置60は、会員データベースの「貯玉残高」から、受信した再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を減算する(ステップS17)。そして、この減算により得られた差を新たな「貯玉残高」として会員データベースを更新する。
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30に対して、遊技情報が常時送信される(ステップS18)。遊技情報には、アウト玉数、セーフ玉数、大当りなどの情報が含まれる。台コンピュータ30は、遊技情報を受信すると(ステップS19)、データ集計部331で集計し、記憶手段32に記憶する。
そして、台間機20は、再プレイ玉数が許容遊技媒体数に達したか否かを会員管理装置60に記憶されている許容遊技媒体数を参照することによって判定する(ステップS20)。再プレイ玉数が許容遊技媒体数に達したと判定された場合には、台間機20の払出動作規制部162は、表示部22に貯玉からの払い出しに移行する旨の警告を表示する(ステップS21)。そして、払出動作規制部162は、貯玉の払い出しを禁止する。
この再プレイ玉に関する処理のうちステップS10からステップS21までの処理は、景品玉ができるまで、あるいは、貯玉が無くなるまで繰り返し実行される。
次に、データ入力処理のうち、景品戻り玉に関する処理手順について、図8を参照して説明する。この景品戻り玉に関する処理手順は、遊技者が景品玉で遊技をする場合に実行される。
遊技者から払出しボタン23が押下されると(ステップS30)、台間機20の計数値払出部291は、景品玉数の範囲内での景品戻り玉をノズル24から払い出す(ステップS31)。
また、台間機20は、景品戻り玉の払出し数を示す景品戻り玉数信号を、台間機番号とともに、台コンピュータ30へ送信する(ステップS32)。台コンピュータ30の通信手段31は、景品戻り玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップS33)。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信した台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品戻り玉払出し数」を抽出し、受信した景品戻り玉数信号の示す景品戻り玉数を抽出した「景品戻り玉払出し数」に加算する(ステップS34)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品戻り玉払出し数」として遊技媒体数データベースを更新する。
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップS35)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップS36)。
また、景品戻り玉に関する処理は、景品玉が無くなるまで繰り返し実行される。
次に、データ入力処理のうち、景品玉に関する処理手順について、図9を参照して説明する。この景品玉に関する処理手順は、各台計数機10の受皿12の底部に設けられたシャッター(図示せず)が開放されて、遊技媒体が流路(図示せず)に流入し、計数センサ(図示せず)による計数が開始した場合に実行される。
各台計数機10のレバー11が操作されると、受皿12に貯留されていた遊技媒体が検出され、各台計数機10(計数部13)は、検出信号をカウントすることで遊技媒体を計数する(ステップS40)。そして、この計数結果を、記憶部14における獲得遊技媒体数データベースの「景品玉数」に加算し、この加算により得られた和を新たな「景品玉数」として獲得遊技媒体数データベースを更新する。また、この景品玉を示す景品玉数信号を、台間機番号とともに、台コンピュータ30へ送信する(ステップS41)。
台コンピュータ30の通信手段31は、景品玉数及び台間機番号を受信する(ステップS42)。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信された台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品玉数」を抽出し、受信された景品玉数信号の示す景品玉数を抽出した「景品玉数」に加算する(ステップS43)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品玉数」として遊技媒体数データベースを更新する。
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップS44)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップS45)。
また、この景品玉に関する処理は、各台計数機10で遊技媒体が計数されるたびに繰り返し実行される。
次に、データ入力処理のうち、売上玉に関する処理手順について、図10を参照して説明する。この売上玉に関する処理手順は、現金の貸し玉によって遊技する場合に実行される。
遊技者から紙幣投入口21に紙幣が投入されると、台間機20は、投入された紙幣の金種及び枚数を識別する(ステップS50)。そして、台間機20は、識別結果を現金貸玉管理装置70へ送信する(ステップS51)。
現金貸玉管理装置70は、識別結果を受信し(ステップS52)、投入現金データベース(図示せず)から「現金情報」を抽出し、受信された識別結果の示す金額を抽出した「現金情報」に加算する(ステップS53)。この加算により得られた和を新たな「現金情報」として投入現金データベースを更新する。
そして、遊技者から玉貸ボタン104が押下されると(ステップS54)、遊技機100は、所定数の売上玉を上皿101に払い出すとともに(ステップS55)、その払い出した売上玉の払い出し数を台間機20へ送信する。
台間機20は、売上玉の払い出し数を示す売上玉数信号を、現金貸玉管理装置70へ送信する(ステップS56)。さらに、台間機20は、その売上玉数信号を台コンピュータ30へ送信する。
現金貸玉管理装置70は、売上玉数信号を受信する(ステップS57)。現金貸玉管理装置70は、投入現金データベース(図示せず)から「現金残高」を抽出し、受信した売上玉数信号の示す売上玉数に相当する金額を「現金残高」から減算する(ステップS58)。そして、この減算により得られた差を新たな「現金残高」として投入現金データベースを更新する。
台コンピュータ30の通信手段31は、売上玉数信号を受信する(ステップS59)。制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースから「売上玉数」を抽出し、受信された売上玉数信号の示す売上玉数を抽出した「売上玉数」に加算する(ステップS60)。そして、この加算により得られた和を新たな「売上玉数」として遊技媒体数データベースを更新する。
また、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップS61)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップS62)。
この売上玉に関する処理のうちステップS54からステップS62までの処理は、現金の残高が無くなるか、あるいは、景品玉ができるまで繰り返し実行される。
次に、第一実施形態に係る台間機20における貯玉払出規制処理について、図11を参照して説明する。図11は、第一実施形態に係る台間機20の貯玉払出規制処理を示すフローチャートである。
なお、以下では、遊技者が会員であって、貯玉を所持している場合について例示する。
台間機20は、会員カード挿入口26に貯玉会員カードが挿入され、暗証番号が受付されたか否かを判定する(ステップS70)。具体的には、制御部16の判定部161が、会員カード読取部(図示せず)からのカード挿入信号の有無によってカードの挿入の判定を行う。また、判定部161は、遊技者による入力部25からの暗証番号の入力操作の有無を判定する。そして、入力操作がされた場合には、会員管理装置60の会員データベースを参照し、入力された暗証番号が登録されているか否かを判定する。
判定の結果、貯玉会員カードの挿入及び暗証番号の受付が正常にされている場合は(ステップS70:YES)、判定部161は、獲得遊技媒体数データベースの貯玉数を参照し、貯玉の有無を判定する(ステップS71)。
貯玉がないと判定された場合は(ステップS71:NO)、貯玉払出規制処理が終了する。
一方、貯玉があると判定された場合は(ステップS71:YES)、判定部161は、貯玉の払い出し操作(払出しボタン23の押下)がされたか否かを判定する(ステップS72)。
そして、貯玉の払い出し操作がされたと判定された場合(ステップS72:YES)は、判定部161は、台皿に貯留されている遊技媒体数(推定台皿玉数)の有無を監視する設定がされているかを判定する(ステップS73)。これは、ホールコンピュータ50に記憶されている「台皿玉数監視フラグ」を参照することで、この台皿玉数監視フラグがセットされているかにより判定を行う。
台皿玉数監視フラグがセットされていない(OFF(0))場合には(ステップS73:NO)、台皿に貯留されている遊技媒体数の監視を行わないため、ステップS75に移る。
一方、台皿玉数監視フラグがセットされている(ON(1))場合には(ステップS73:YES)、判定部161は、台皿に貯留されている遊技媒体数の有無を判定するため、台コンピュータ30における遊技媒体数データベースの推定台皿玉数を参照し、推定台皿玉数があるか否かを判定する(ステップS74)。
なお、台皿に貯留されている遊技媒体数(推定台皿玉数)の有無を監視しないとする場合には、ステップS73〜ステップS74、ステップS85〜ステップS88を省略することもできる。
ステップS74の判定の結果、推定台皿玉数がないと判定された場合には(ステップS74:NO)、判定部161は、獲得遊技媒体数データベースの景品玉数を参照し、景品玉数があるか否かを判定する(ステップS75)。
このように、景品玉からの払い出しから、貯玉からの払い出しへの移行の判断は、遊技機100における景品玉数がなくなった否かによって判定する。景品玉がなくなっていれば、景品玉による払い出しから貯玉による払い出しへ移行することになり、景品玉が残っていれば、景品玉による払い出しが続行されていることを示すことになる。
そして、景品玉数があると判定された場合には(ステップS75:NO)、遊技者は景品玉と貯玉との両方を所持することになるため、景品玉から優先的に払い出しがされる。その結果、計数値払出部291により、景品玉の範囲内で所定数の遊技媒体(景品戻り玉)がノズル24から払い出される(ステップS84)。
このとき、景品玉が、払い出し操作に相当する所定数の遊技媒体数に達しない場合には、払い出し可能な景品玉のみを払い出し、不足分の遊技媒体を貯玉から払い出すことは行わない。例えば、払い出し操作に相当する所定数の遊技媒体数が「125玉」であって、遊技者が景品玉を「75玉」所有し、貯玉がある場合では、景品玉の75玉のみが払い出され、不足分となる50玉(125玉−75玉)は貯玉から払い出されないことになる。その結果、貯玉の払い出しが規制され、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることがない。
一方、景品玉数がないと判定された場合には(ステップS75:YES)、判定部161は、会員管理装置60における会員データベースの許容遊技媒体数を参照し、許容遊技媒体数が設定されているか否かを判定する(ステップS76)。
許容遊技媒体数が設定されていないと判定された場合には(ステップS76:NO)、許容遊技媒体数の判定を行わずに、ステップS78に移り、以降の処理が行われる。
一方、許容遊技媒体数が設定されていると判定された場合には(ステップS76:YES)、判定部161は、貯玉からの払い出し数(再プレイ玉数)が、許容遊技媒体数まで達したか否かを判定する(ステップS77)。
許容遊技媒体数まで達していないと判定された場合には(ステップS77:NO)、貯玉の払い出しが許可された状態、すなわち払い出し操作が有効とされた状態でステップS82に移り、貯留数払出部292によって貯玉から所定数の遊技媒体が払い出される。
一方、許容遊技媒体数まで達したと判定された場合は(ステップS77:YES)、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉からの払い出しを禁止する。そして、遊技者に対して貯玉からの払い出しに移行する旨の警告が表示される(ステップS78)。例えば、「貯玉からの払い出しに移ります。暗証番号を入力してください。」のように、表示部22に表示される。
このように、景品玉による払い出しから、貯玉による払い出しに切り替わるときに、貯玉からの払い出しが禁止されることによって、遊技者からの払い出し操作が無効とされる。これによって、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止できる。
また、貯玉からの払い出し数を示す再プレイ玉数が、再プレイによる手数料がかかる範囲に達すると警告が表示されるため、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で確実に遊技を行うことができ、誤って再プレイによる手数料がかかる範囲へ浸食して遊技することがないため、不利益を被ることがない。
そして、ステップS78に続き、表示部22には、暗証番号が入力可能な画面が表示される(ステップS79)。ステップS70と同様に、暗証番号が正常に受付されたか否かを判定する(ステップS80)。
暗証番号が正常に受付されたと判定された場合には(ステップS80:YES)、払出動作規制部162は、上述したステップS78において、既に禁止されている貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する(ステップS81)。その結果、無効とされていた遊技者からの払い出し操作が有効とされる。そして、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が遊技機100から払い出される(ステップS82)。
一方、暗証番号の受付がされないと判定された場合には(ステップS80:NO)、貯玉会員カードが排出されたか否かを判定する(ステップS83)。
そして、貯玉会員カードが排出されたと判定された場合は(ステップS83:YES)、貯玉からの払い出しが行われず、貯玉払出規制処理が終了する。
これによって、例えば、景品玉がなくなった時点で遊技を終了し、貯玉からの払い出しを行いたくないという遊技者においては、遊技者の意に反し、貯玉から遊技媒体が払い出されずに確実に遊技を終了することができる。
一方、ステップS74の判定の結果、推定台皿玉数があると判定された場合には(ステップS74:YES)、上述したステップS75と同様に、判定部161は、獲得遊技媒体数データベースの景品玉数を参照し、景品玉数があるか否かを判定する(ステップS85)。
そして、景品玉数があると判定された場合には(ステップS85:NO)、計数値払出部291により、景品玉の範囲内で所定数の遊技媒体(景品戻り玉)がノズル24から払い出される(ステップS86)。このとき、ステップS84と同様に、払い出し可能な景品玉のみを払い出し、不足分となる遊技媒体を貯玉から払い出すことは行わない。
一方、景品玉数がないと判定された場合には(ステップS85:YES)、払出動作規制部162は、台皿に貯留されている遊技媒体があることを報知手段によって遊技者に報知を行わせる(ステップS87)。また、このとき、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉からの払い出しを禁止する(ステップS88)。
このように、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行する場合において、推定台皿玉数があるときには、台皿に遊技媒体が貯留されている旨を報知し、貯玉からの払い出しを行わず、台皿に貯留されている遊技媒体を優先して使用するように遊技者に促す。また、払い出しが禁止されることで、払い出し操作が無効とされるため、遊技者から貯玉の払い出し操作を規制することになり、貯玉が払い出されるのを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態の遊技場装置及び遊技場用システムによれば、遊技者により払い出し操作がされて、遊技によって獲得した景品玉がなくなり、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに移行するときに、貯玉からの遊技媒体の払い出しを禁止する。
このように、貯玉の払い出しが禁止されることによって、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。これによって、遊技者の意に反して払い出し操作がされて、貯玉が払い出されることを防ぐことができる。また遊技者は、遊技者は、貯玉からの払い出しに移行したことを認識することができる。
また、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときに、貯玉を払い出す遊技者を識別する情報(暗証番号)が入力操作された場合に、禁止されている貯玉の払い出しを許可する。その結果、無効とされていた払い出し操作が有効とされる。
これによって、遊技者からの操作に応じて貯玉を払い出すようにするため、遊技者の意思が明確に確認されることから、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
また、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときに、貯玉からの払い出し数が、再プレイによる手数料がかからない許容数(許容遊技媒体数)に達するまで、貯玉の払い出しを許可し、許容数に達したときに、貯玉からの払い出しを禁止する。
これによって、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で正確に貯玉から遊技媒体を払い出して遊技を行うことができ、手数料がかかる範囲で貯玉からの払い出しが禁止されるため、不利益を被ることを防止することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の遊技場装置及び遊技場用システムの第二実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本発明の第二実施形態に係る台間機20の具体的な構成を示すブロック図であり、図13は、本発明の第二実施形態に係る台間機20の貯玉払出規制処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、本実施形態は、第一実施形態と比較して、台間機20の制御部16が、景品玉による払い出しから貯玉による払い出しに移行することを監視する設定を行う払出監視設定部163を備えている点で相違する。
すなわち、本実施形態では、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行することを景品玉数に応じて監視する設定を行う構成としてある。また、台間機20の記憶部14が、後述する「監視開始景品玉数」,「貯玉払出監視フラグ」を記憶する。なお、本実施形態において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
払出監視設定部163は、貯玉からの払い出しに移行することを監視する際に、監視を開始する基準値となる監視開始景品玉数(所定数)に基づいて、監視設定を行う。この監視開始景品玉数は、ホールコンピュータ50の入力手段から遊技場の従業員により入力され、所定のタイミング(例えば、営業開始時)で台間機20に送信され、記憶部14に記憶される。
具体的には、監視開始景品玉数に、景品玉数が達した場合には、監視の有無を示す「貯玉払出監視フラグ」がセットされる(ON(1))。また、貯玉払出監視フラグは貯玉からの払い出しが有効となった場合に解除される(OFF(0))。
なお、監視開始景品玉数を、台間機20の入力部25又は表示部22のテンキー等から遊技者が入力し、所定のタイミング(例えば、営業開始時)でホールコンピュータ50に送信し、ホールコンピュータ50で管理することとしてもよい。
そして、貯玉払出監視フラグの状態に基づき、払出動作規制部162によって貯玉の払い出しが規制される。
具体的には、景品玉数が監視開始景品玉数に達した後(貯玉払出監視フラグがON)であって、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときには、払出動作規制部162は、貯玉の払い出しを禁止する。また、景品玉数が監視開始景品玉数に達する前(貯玉払出監視フラグがOFF)であって、景品玉数がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときには、払出動作規制部162は、貯玉の払い出しを許可する。すなわち、景品玉が監視開始景品玉数に達した時に初めて、払出動作規制部162による貯玉の払い出しが禁止されることになる。
次に、第二実施形態に係る台間機20における貯玉払出規制処理について、図13を参照して説明する。
台間機20において、第一実施形態と同様に、ステップS70〜ステップS72(会員カード及び暗証番号判定〜貯玉の払い出し操作判定)が行われる。
そして、ステップS72において、貯玉の払い出し操作がされたと判定部161によって判定された場合には(ステップS72:YES)、貯玉払出監視設定がされているか否かを判定する(ステップS90)。具体的には、判定部161は、貯玉払出監視フラグを参照し、この貯玉払出監視フラグの状態に基づき、貯玉払出監視設定がされているかの判定を行う。
貯玉払出監視フラグがセットされていない(OFF(0))場合には(ステップS90:NO)、判定部161は、景品玉数が監視開始景品玉数(所定数)に達したか否かを判定する(ステップS91)。
景品玉数が監視開始景品玉数に達していないと判定された場合には(ステップS91:NO)、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する。
このとき、遊技者が景品玉と貯玉との両方を所持する場合は、景品玉から優先的に払出しがされ、計数値払出部291によって景品玉の範囲内で所定数の遊技媒体(景品戻り玉)が払い出される。一方、景品玉数がない場合には、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が払い出される(ステップS94)。
景品玉数が監視開始景品玉数に達したと判定された場合には(ステップS91:YES)、貯玉払出監視フラグがセットされる(ON(1))(ステップS92)。その結果、以降、貯玉の払い出しによる移行の監視が行われることになる。
一方、貯玉払出監視フラグがセットされている(ON(1))場合(ステップS90:YES)には、貯玉からの払い出しによる移行を監視し、払い出しの規制処理を行うため、第一実施形態と同様に、ステップS73〜ステップS81(台皿玉数監視設定の判定〜払い出し操作の有効化)が行われる。
ステップS81おいて、貯玉の払い出しが許可されることで、遊技者からの払い出し操作が有効とされると、貯玉による遊技へ移行したと判断され、貯玉払出監視フラグが解除される(OFF(0))(ステップS93)。そして、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が遊技機100から払い出される(ステップS82)。
このように、景品玉による払い出しから、貯玉による払い出しへの移行の監視を、基準値を設定し、景品玉数がこの基準値に達するまでは、移行の監視を行わず、貯玉の払い出しを許可する。その結果、遊技者は貯玉による遊技(払い出し)に移行する度に暗証番号の入力などの面倒な操作をすることなく遊技を進行することができる。
これは、例えば、賞球数の少ない賞球又は単発の大当りの発生によって獲得した遊技媒体を計数した際には、景品玉数は少量となるため、この景品玉を再び遊技に供することで景品玉がなくなり、再び貯玉からの払い出しに移行してしまうことになる。このように、景品玉による遊技と、貯玉による遊技とが頻繁に交互に行われる場合には、貯玉からの払い出しに移行する度に暗証番号を何度も入力する必要があり、遊技者は面倒な作業となる。そのため、監視開始景品玉数に基づいて監視を行うことによって、景品玉数が監視開始景品玉数に達するまでは貯玉による遊技に移行しても監視が行われないため、移行する度に暗証番号を入力する必要がなくなる。
以上説明したように、本実施形態の遊技場装置及び遊技場用システムによれば、貯玉からの払い出しに移行することを監視する設定を、監視を開始する基準値となる所定数に基づいて行う。そして、この所定数に景品玉数が達するまでは、貯玉からの払い出しへの移行の監視を行わず、貯玉の払い出しを許可する。
これによって、遊技により所定数に満たない景品玉数を獲得した場合には、景品玉数がなくなった後、貯玉からの払い出しに移行する度に暗証番号の入力を行う必要がなくなり、遊技を円滑に行うことができる。
以上、本発明の遊技場装置及び遊技場用システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場装置及び遊技場用システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、台間機20を遊技場装置として説明しているが、これに限るものではなく、各種情報(貯玉数,景品玉数等)を入力可能であればよく、例えば、各台計数機10、台コンピュータ30,島コンピュータ40,ホールコンピュータ50等を遊技場装置とすることもできる。
また、上述した実施形態においては、台間機20に判定部161,払出動作規制部162,払出監視設定部163を設けるようにしているが、これに限るものではなく、各台計数機10,台コンピュータ30,島コンピュータ40,ホールコンピュータ50等に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、遊技者の認証に暗証番号の入力を行っているが、これに限るものではなく、個人が特定可能であればよく、例えば、指紋認証,静脈認証等の人体認証を用いてもよい。
また、上述した実施形態においては、景品戻り玉が台間機20のノズル24を介して払出されるようにしているが、これに限るものではなく、遊技機100から払出すようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、再プレイ玉(貯玉)が遊技機100から払い出されるようにしているが、これに限るものではなく、台間機20のノズル24を介して払い出すようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、遊技者毎の貯玉数を会員管理装置60に記憶するようにしているが、これに限るものではなく、貯玉会員カードに貯玉数を記憶させるなど、遊技者毎の貯玉数を特定できれば良く、他の記憶手段を用いてもよい。
本発明は、遊技に供する遊技媒体を遊技者の意に反して払い出すことを防止する遊技場装置及び遊技場用システムに有用であり、特に、各台計数機、台間機及びこれらを備えたシステムに利用可能である。
1 遊技場用システム
10 各台計数機
16 制御部
161 判定部
162 払出動作規制部
163 払出監視設定部
20 台間機
29 払出部
291 計数値払出部
292 貯留数払出部
100 遊技機

Claims (2)

  1. 遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、
    当該遊技台で遊技を行う遊技者に対して前記計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、
    前記遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を当該遊技者に払い出す貯留数払出手段と、
    前記計数値と前記貯留遊技媒体数とに基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を備える遊技場装置であって、
    前記制御手段は、
    前記遊技者による所定の操作に基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせるとともに、
    前記計数値があるときは前記計数値払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、前記計数値がないときは前記貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、
    前記計数値がなくなり、前記計数値からの払い出しから前記貯留遊技媒体数からの払い出しに移行するときに、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを禁止し、
    所定の入力手段において前記遊技者により予め入力される数値であって、前記計数値がなくなった後に前記貯留数払出手段に払い出しを行わせる遊技媒体の許容数を示す許容遊技媒体数まで、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを許可し、
    前記許容遊技媒体数に達したときに、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを禁止する
    ことを特徴とする遊技場装置。
  2. 遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、当該遊技台で遊技を行う遊技者に対して前記計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、前記遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を当該遊技者に払い出す貯留数払出手段と、前記計数値と前記貯留遊技媒体数とに基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を有する遊技場装置と、前記貯留遊技媒体数を遊技者毎に管理する管理装置と、を備える遊技場用システムであって、
    前記遊技場装置は、請求項に記載の遊技場装置であることを特徴とする遊技場用システム。
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