JP5577522B2 - 遊技場装置及び遊技場用システム - Google Patents
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Description
これによって、遊技者は、再来場の際に遊技媒体を新たに借り入れる必要がない。また、遊技場側は、貯玉会員カードの使用によって、遊技客の囲い込みや遊技者の遊技傾向を知るマーケティングへの活用等を行うことができる。
このように、貯玉による再プレイを行う場合、貯玉を払い出す際に、実際に払い出す遊技媒体数の他に、予め決められた遊技媒体数を貯玉数から減算することによって、所定の手数料を徴収することが一般的になっている。その結果、貯玉を使用した遊技より、大当りなどによって獲得した遊技媒体を優先して使用して遊技を行いたいという遊技者のニーズがある。
このような技術を用いることによって、ボタンの押下操作に応じて、景品玉がある場合には景品玉から払い出し、景品玉がない場合には貯玉から自動で払い出される。そのため、遊技者が誤って別のボタンを押下してしまうなどの誤操作の発生を防止することができる。
[第一実施形態]
本発明の遊技場装置及び遊技場用システムの第一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の遊技場装置及び遊技場管理システムの構成について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る遊技場用システムの構成図であり、図2は、本発明の第一実施形態に係る遊技場装置及び遊技機の構成を示す外観正面図である。
また、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
なお、本実施形態における遊技機100は、パチンコ機を例に挙げて説明する。
上皿101は、遊技機100の遊技盤面の下側に配設され、遊技媒体を貯留するための玉貯留部である。そして、遊技者が発射ハンドル103を操作することにより、上皿101に貯められた遊技媒体が1玉ずつ遊技機100の遊技盤面に発射されて、遊技が行えるようになっている。
玉貸ボタン104は、台間機20に現金が投入されている場合に操作されると、予め設定された貸出料金に対応する遊技媒体が所定数単位(例えば、貸出料金4円で500円分に相当する125個)で遊技機100から払い出される(売上玉)。また、この操作によって、売上玉の数量を示す売上玉数信号が、遊技機100から台間機20を介して台コンピュータ30などに送信される。
本実施形態においては、各台計数機10と台間機20とを一体とした構成としており、獲得した遊技媒体を計数し、この計数した遊技媒体数の範囲内で再び遊技に供するために遊技媒体を払い出す機能を備えている。
また、各台計数機10及び台間機20は、図3に示すように、中央演算処理装置(CPU)や入出力インターフェイスなどで構成されたコンピュータからなる制御部16により制御される。そして、記憶部14に記憶された制御プログラムが実行されることで、本実施形態の各台計数機10及び台間機20が本発明に係る遊技場装置として動作するようになっている。
なお、本実施形態においては、各台計数機10と台間機20とを一体とした構成にしているが、これに限るものではなく、別々に構成するようにしても良い。
また、以下、台間機20を本発明に係る遊技場装置として説明する。
受皿12は、遊技機100の下皿102から投下される遊技媒体を受け入れて貯留可能となっている。この受皿12の底面には開口部(図示せず)が形成されており、この開口部には、遊技媒体を各台計数機10の内部へ誘導する流路(図示せず)が連通している。また、開口部にはシャッター(図示せず)が取り付けられており、レバー11を操作することでシャッターが動作し開口部を開閉可能とすることで、遊技媒体を貯留又は流し込む。
なお、以下では、遊技機100の上皿101と、下皿102と、各台計数機10の受皿12とを総称して「台皿」というものとする。
記憶部14は、台間機20が備える機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。記憶部14は、獲得遊技媒体数データベースを記憶する。具体的には、獲得遊技媒体数データベースは、「台間機番号」,「機種」,「景品玉数」,「貯玉数」を項目として構成されている。
「台間機番号」は、台間機20を一意に特定するための番号である。このため、「台間機番号」は、台間機20毎に異なる番号が用いられる。
「機種」は、台間機20に対応する遊技機100の機種を示す。
「景品玉数」,「貯玉数」は、それぞれ景品玉数信号、貯玉数信号を集計した景品玉数、貯玉数を示す。
計数値払出部291は、払出しボタン23が押下操作されると、遊技機100で遊技を行う遊技者に対して各台計数機10の計数部13で計数された景品玉の範囲内で遊技媒体を払い出す。
貯留数払出部292は、払出しボタン23が押下操作されると、遊技機100で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯玉(貯留遊技媒体数)の範囲内で遊技媒体を払い出す。
ここで、貯玉とは、例えば、後述する会員カード・ICコイン返却ボタン28の押下時や、所定の貯玉ボタンの押下等によって、遊技者が獲得した遊技媒体を景品に交換せずに、遊技場に預け入れられた遊技媒体を示す。そして、遊技者は、獲得した遊技媒体を貯玉として所持することによって、遊技当日のみならず過去に獲得した遊技媒体を累積的に保管できることとなり、景品交換額の大きな景品を獲得することが可能となる。
表示部22におけるこれらの表示は、遊技媒体の払い出しや計数に伴い更新されてリアルタイムに表示される。このように、遊技者は現時点で所持する遊技媒体数を一目で把握することができる。
なお、表示部22における具体的な動作については後述する。
判定部161は、以下のような判定処理を行う。
判定部161は、会員管理装置60から台間機20に送信される「貯玉」に基づいて貯玉の有無の判定や、計数部13が計数する「景品玉」に基づいて景品玉の有無を判定する。
また、判定部161は、台コンピュータ30に記憶されている景品玉及び貯玉以外の遊技媒体の数を示す「推定台皿玉数」を参照し、台皿に貯留されている遊技媒体数の有無を判定する。この推定台皿玉数は、未だ計数をすることなく台皿に貯留されていると推定される遊技媒体を示しており、推定台皿玉数がある場合には、遊技媒体が台皿に残っているものと判断できる。
また、判定部161は、会員管理装置60に記憶されている「許容遊技媒体数」を参照し、許容遊技媒体数が設定されているか否かを判定する。また、この許容遊技媒体数まで貯玉からの払い出し数(再プレイ玉数)が達したか否かを判定する。
また、判定部161は、遊技者からの操作の有無を判定する。例えば、遊技者による払出しボタン23の操作がされたか否かを判定する。
また、判定部161は、入力部25からの入力の有無を判定する。例えば、遊技者による暗証番号の入力操作の有無を判定する。
なお、判定部161における動作の詳細は、後述する貯玉払出規制処理で説明する。
払出動作規制部162は、判定部161における、遊技者による所定の操作(払出しボタン23の押下)の有無、貯玉の有無及び景品玉の有無の判定結果を入力する。そして、払出動作規制部162は、遊技者による操作がされた場合に、景品玉があるときは、計数値払出部291に景品玉の払い出しを行わせ、景品玉がないときは、貯留数払出部292に貯玉からの払い出しを行わせる。
また、払出動作規制部162は、景品玉がなくなり、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに移行するときに、貯留数払出部292における貯玉からの払い出しを禁止する。その結果、払い出しが禁止されることで、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
このように、景品玉からの払い出しから貯玉からの払い出しに切り替わるときに、貯玉の払い出しが禁止されることによって、遊技者からの払い出し操作が無効とされる。これによって、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
また、払出動作規制部162は、貯玉からの払い出しに切り替わるときに、表示部22に貯玉から払い出される旨の警告を表示させる。これにより、遊技者は、貯玉遊技に移行したことを確実に認識することができる。
具体的には、払出動作規制部162は、貯玉を払い出す遊技者を識別する暗証番号が入力操作されると、既に禁止されている貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する。その結果、無効とされていた払い出し操作が有効とされる。
このように、遊技者からの操作に応じて貯玉を払い出すようにするため、遊技者の意思が明確に確認されることから、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
具体的には、景品玉がなくなり、貯玉から払い出すときにおいて、推定台皿玉数がある場合には、払出動作規制部162は、遊技可能な遊技媒体が台皿に貯留されていることを報知させる。例えば、表示部22における表示による報知,ランプ点灯・点滅による報知,音による報知によって報知される。また、このとき、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉からの払い出しを禁止する。その結果、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
このように、台皿に遊技媒体が貯留されている旨を報知し、再プレイによる手数料がかかる貯玉からの払い出しより、台皿に貯留されている遊技媒体を優先して使用するように促す。また、払い出し操作が無効とされるため、遊技者の意に反して貯玉から払い出されるのを防止することができる。
一方、払出動作規制部162は、貯玉からの払い出し数が許容遊技媒体数に達したときに、貯留数払出部292による遊技媒体の払い出しを禁止する。その結果、払い出しが禁止されることによって、遊技者からの払い出し操作が無効とされる。
すなわち、払出動作規制部162は、再プレイによる手数料がかからない許容遊技媒体数に達するまでは、貯玉からの払い出しを許可する。一方、許容遊技媒体数に達したときに、貯玉からの払い出しを禁止する。これによって、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で貯玉から遊技媒体を払い出して遊技を行うことができるとともに、誤って手数料がかかる範囲で貯玉から払い出しがされないため、不利益を被ることを防止することができる。
なお、払出動作規制部162における各動作の詳細は、後述する貯玉払出規制処理で説明する。
紙幣投入口21は、遊技者が遊技媒体を借りるために、所定の紙幣(千円札、二千円札、五千円札、一万円札等)を投入する投入口である。
手数料免除遊技媒体数とは、貯玉を払い出す際に手数料がかからない払い出し数の最大値であって、ホールコンピュータ50の所定の入力手段から遊技場の関係者(従業員など)によって予め設定される。
そして、遊技者は、この手数料免除遊技媒体数を上限値として、上述した許容遊技媒体数を画面上に表示されるテンキーから入力することができる。
具体的には、図6に示すように、遊技場が設定した手数料免除遊技媒体数(1000玉)に対して、例えば、許容遊技媒体数が上限となる1000玉で設定することができる。なお、入力された許容遊技媒体数は、会員管理装置60に送信される。
なお、許容遊技媒体数は、手数料免除遊技媒体数を上限値として設定するとしたが、これに限らず、各遊技者で任意の値によって設定することとしてもよい。すなわち、設定の上限値を設けず、遊技者が貯玉の払い出しを許容する数を設定することによって、貯玉を払い出す閾値として許容遊技媒体数を用いてもよい。
このように、本実施形態においては、払出しボタン23一つで、景品戻り玉及び再プレイ玉を払い出す機能を備えている。なお、払出しボタン23が押下されたときに、遊技者に景品玉と貯玉との両方がある場合には、景品玉から優先して使用されて、景品戻り玉の払出しがされる。
なお、払出しボタン23とは別に、例えば、返却ボタンを設けることで、景品戻り玉を払い出す際には返却ボタンを押し、再プレイ玉を払い出す際には払出しボタン23を押すことで、払い出し機能を別としてもよい。
会員カード挿入口26は、貯玉会員カードを挿入する開口である。この会員カード挿入口26の内部には、挿入された貯玉会員カードから会員番号を読み取る会員カード読取部(図示せず)が設けられており、読み取られた会員番号を、認証するために会員管理装置60へ送信する。なお、この会員カード読取部で読み取り可能な会員カードは、ICカードや磁気カード、バーコード等を表示したカード等、所定の会員情報等を読み書き可能な記憶媒体であれば、どのような構成のカードであってもよい。
また、会員カード挿入口26に貯玉会員カードが挿入され、貯玉を利用する場合には、通常、暗証番号などの個人を特定可能な情報を入力することで、貯玉からの払い出しが行われる。このとき、台間機20は、会員管理装置60から「貯玉残高」を貯玉数信号として受信する。
ICコイン投入口27aは、ICコインが投入される開口である。
ICコイン返却口27bは、会員カード・ICコイン返却ボタン28の操作に基づき、ICコインが発行(返却)されるICコインの出口として構成されている。
そして、景品玉がある場合に、貯玉会員カードが排出(返却)されたときは、この景品玉が貯玉として会員管理装置60に送信される。また、景品玉がある場合に、ICコインが返却(発行)されたときは、この景品玉が持ち玉管理装置90に送信される。
台コンピュータ30は、図4に示すように、主に、通信手段31、記憶手段32、制御手段33から構成されている。
通信手段31は、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、アウト信号、セーフ信号、貯玉数信号を各台計数機10、台間機20又は遊技機100から入力する。
また、記憶手段32は、遊技媒体数データベースを記憶する。具体的には、遊技媒体数データベースは、「台間機番号」,「機種」,「再プレイ玉払出し数」,「景品戻り玉払出し数」,「景品玉数」,「売上玉数」,「アウト玉数」,「セーフ玉数」,「貯玉数」,「推定台皿玉数」を項目として構成されている。
「再プレイ玉払出し数」,「景品戻り玉払出し数」,「景品玉数」,「売上玉数」,「貯玉数」は、それぞれ再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、貯玉数信号を集計した再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数、貯玉数を示す。
「アウト玉数」は、遊技機100への遊技媒体の投入数を示す。「セーフ玉数」は、遊技機100からの遊技媒体の払出数を示す。
この制御手段33は、図4に示すように、データ集計部331と、推定台皿玉数算出部332とを備えている。
データ集計部331は、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、貯玉数信号、アウト信号、セーフ信号にもとづいて、再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数、貯玉数、アウト玉数、セーフ玉数を集計する。
景品戻り玉数Dと、売上玉数Cと、再プレイ玉数Fと、セーフ玉数Bとの合計から、景品玉数Eと、アウト玉数Aとを減算することで推定台皿玉数Gを算出する。これを式で表すと、次のようになる。
G=D+C+F+B−E−A
この推定台皿玉数算出部332により算出された推定台皿玉数は記憶手段32に記憶される。また、推定台皿玉数は、台間機20からの要求に応じて抽出されて、台間機20に送信される。
例えば、遊技機100から送信される各種遊技信号は、島コンピュータ40を経由してホールコンピュータ50に入力される。また、各台計数機10から送信される遊技媒体の計数情報は、島コンピュータ40を経由してホールコンピュータ50に入力されるとともに、持ち玉管理装置90にも入力される。さらに、台間機20から送信される現金情報は、島コンピュータ40を経由して現金貸玉管理装置70に入力される。
さらに、ホールコンピュータ50は、例えば、キーボード,マウス,タッチペン等で構成される図示しない入力手段を備えており、ホールコンピュータ50が備える各種機能の実行操作や、各種情報の入力設定を行うことができる。
そして、この入力手段を介して遊技場の従業員により、上述した手数料免除遊技媒体数が入力される。この入力された手数料免除遊技媒体数はホールコンピュータ50に記憶され、所定のタイミング(例えば、営業開始時)で台間機20や台コンピュータ30に送信される。
この会員管理装置60は、会員データベース(図示せず)を記憶しており、具体的には、「会員番号」と、「暗証番号」と、「貯玉残高」と、「許容遊技媒体数」とを項目として構成されている。
「会員番号」は、会員一人一人を特定するために付与される番号である。この「会員番号」は、会員ごとに異なる番号が付される。
「貯玉残高」は、会員が大当り等で獲得した遊技媒体のうち、景品に交換せずに遊技場に預けておいた遊技媒体の数量をいう。この「貯玉残高」は、再プレイ玉数として払出されると減少する。
「許容遊技媒体数」は、例えば、台間機20の表示部22から遊技者により予め入力される数値であって、景品玉がなくなった後に、貯玉から払い出す際の再プレイ玉の払い出しを許容する最大数を示す。また、許容遊技媒体数は、台間機20からの要求に応じて抽出されて、台間機20に送信される。
精算機80は、ICコインに入金した金額を遊技者に戻す装置である。
持ち玉管理装置90は、ICコインが発行される毎に各台計数機10から送信される景品玉数と、ICコインを特定可能なコインIDとを関連付けて記憶・管理している。
本実施形態で使用するICコインは、このICコインを特定可能なコインIDが読取可能に記録されているとともに、紙幣投入口21から投入された現金の合計(残高)や各台計数機10(計数部13)で計数された計数結果等を記録可能な記録媒体として構成されている。
まず、台間機20及び台コンピュータ30における、他装置から入力される各データのデータ入力処理について図7〜図10を参照して説明する。
判断の結果、会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されているときは、それらに関連付けられた貯玉残高が会員データベースから抽出され、貯玉数信号として台間機20へ送信される(ステップS6)。そして、台間機20は、貯玉残高を受信し、その貯玉残高を記憶する(ステップS7)。このとき、制御部16は、獲得遊技媒体数データベースの「貯玉数」に、受信した貯玉残高を加算する。そして、この加算により得られた和を新たな「貯玉数」として獲得遊技媒体数データベースを更新する。
さらに、台間機20は、貯玉残高を台コンピュータ30へ送信する(ステップS8)。台コンピュータ30は、貯玉残高を受信し、その貯玉残高を記憶する(ステップS9)。
台間機20は、再プレイ玉の払い出し数を示す再プレイ玉数信号を、台間機番号とともに、台コンピュータ30及び会員管理装置60へ送信する(ステップS12)。台コンピュータ30の通信手段31は、再プレイ玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップS13)。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信した台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「再プレイ玉払出し数」を抽出し、受信した再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を抽出した「再プレイ玉払出し数」に加算する(ステップS14)。そして、この加算により得られた和を新たな「再プレイ玉払出し数」として遊技媒体数データベースを更新する。
また、制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、「台間機番号」に関連付けられた「貯玉数」を抽出し、この「貯玉数」から受信した貯玉残高を減算する(ステップS15)。そして、この減算により得られた差を新たな「貯玉数」として遊技媒体数データベースを更新する。
会員管理装置60は、会員データベースの「貯玉残高」から、受信した再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を減算する(ステップS17)。そして、この減算により得られた差を新たな「貯玉残高」として会員データベースを更新する。
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30に対して、遊技情報が常時送信される(ステップS18)。遊技情報には、アウト玉数、セーフ玉数、大当りなどの情報が含まれる。台コンピュータ30は、遊技情報を受信すると(ステップS19)、データ集計部331で集計し、記憶手段32に記憶する。
この再プレイ玉に関する処理のうちステップS10からステップS21までの処理は、景品玉ができるまで、あるいは、貯玉が無くなるまで繰り返し実行される。
また、台間機20は、景品戻り玉の払出し数を示す景品戻り玉数信号を、台間機番号とともに、台コンピュータ30へ送信する(ステップS32)。台コンピュータ30の通信手段31は、景品戻り玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップS33)。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信した台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品戻り玉払出し数」を抽出し、受信した景品戻り玉数信号の示す景品戻り玉数を抽出した「景品戻り玉払出し数」に加算する(ステップS34)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品戻り玉払出し数」として遊技媒体数データベースを更新する。
また、景品戻り玉に関する処理は、景品玉が無くなるまで繰り返し実行される。
制御手段33のデータ集計部331は、遊技媒体数データベースを参照し、受信された台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品玉数」を抽出し、受信された景品玉数信号の示す景品玉数を抽出した「景品玉数」に加算する(ステップS43)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品玉数」として遊技媒体数データベースを更新する。
また、この景品玉に関する処理は、各台計数機10で遊技媒体が計数されるたびに繰り返し実行される。
現金貸玉管理装置70は、識別結果を受信し(ステップS52)、投入現金データベース(図示せず)から「現金情報」を抽出し、受信された識別結果の示す金額を抽出した「現金情報」に加算する(ステップS53)。この加算により得られた和を新たな「現金情報」として投入現金データベースを更新する。
台間機20は、売上玉の払い出し数を示す売上玉数信号を、現金貸玉管理装置70へ送信する(ステップS56)。さらに、台間機20は、その売上玉数信号を台コンピュータ30へ送信する。
この売上玉に関する処理のうちステップS54からステップS62までの処理は、現金の残高が無くなるか、あるいは、景品玉ができるまで繰り返し実行される。
なお、以下では、遊技者が会員であって、貯玉を所持している場合について例示する。
判定の結果、貯玉会員カードの挿入及び暗証番号の受付が正常にされている場合は(ステップS70:YES)、判定部161は、獲得遊技媒体数データベースの貯玉数を参照し、貯玉の有無を判定する(ステップS71)。
貯玉がないと判定された場合は(ステップS71:NO)、貯玉払出規制処理が終了する。
一方、貯玉があると判定された場合は(ステップS71:YES)、判定部161は、貯玉の払い出し操作(払出しボタン23の押下)がされたか否かを判定する(ステップS72)。
台皿玉数監視フラグがセットされていない(OFF(0))場合には(ステップS73:NO)、台皿に貯留されている遊技媒体数の監視を行わないため、ステップS75に移る。
なお、台皿に貯留されている遊技媒体数(推定台皿玉数)の有無を監視しないとする場合には、ステップS73〜ステップS74、ステップS85〜ステップS88を省略することもできる。
このように、景品玉からの払い出しから、貯玉からの払い出しへの移行の判断は、遊技機100における景品玉数がなくなった否かによって判定する。景品玉がなくなっていれば、景品玉による払い出しから貯玉による払い出しへ移行することになり、景品玉が残っていれば、景品玉による払い出しが続行されていることを示すことになる。
このとき、景品玉が、払い出し操作に相当する所定数の遊技媒体数に達しない場合には、払い出し可能な景品玉のみを払い出し、不足分の遊技媒体を貯玉から払い出すことは行わない。例えば、払い出し操作に相当する所定数の遊技媒体数が「125玉」であって、遊技者が景品玉を「75玉」所有し、貯玉がある場合では、景品玉の75玉のみが払い出され、不足分となる50玉(125玉−75玉)は貯玉から払い出されないことになる。その結果、貯玉の払い出しが規制され、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることがない。
許容遊技媒体数が設定されていないと判定された場合には(ステップS76:NO)、許容遊技媒体数の判定を行わずに、ステップS78に移り、以降の処理が行われる。
許容遊技媒体数まで達していないと判定された場合には(ステップS77:NO)、貯玉の払い出しが許可された状態、すなわち払い出し操作が有効とされた状態でステップS82に移り、貯留数払出部292によって貯玉から所定数の遊技媒体が払い出される。
一方、許容遊技媒体数まで達したと判定された場合は(ステップS77:YES)、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉からの払い出しを禁止する。そして、遊技者に対して貯玉からの払い出しに移行する旨の警告が表示される(ステップS78)。例えば、「貯玉からの払い出しに移ります。暗証番号を入力してください。」のように、表示部22に表示される。
また、貯玉からの払い出し数を示す再プレイ玉数が、再プレイによる手数料がかかる範囲に達すると警告が表示されるため、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で確実に遊技を行うことができ、誤って再プレイによる手数料がかかる範囲へ浸食して遊技することがないため、不利益を被ることがない。
暗証番号が正常に受付されたと判定された場合には(ステップS80:YES)、払出動作規制部162は、上述したステップS78において、既に禁止されている貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する(ステップS81)。その結果、無効とされていた遊技者からの払い出し操作が有効とされる。そして、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が遊技機100から払い出される(ステップS82)。
そして、貯玉会員カードが排出されたと判定された場合は(ステップS83:YES)、貯玉からの払い出しが行われず、貯玉払出規制処理が終了する。
これによって、例えば、景品玉がなくなった時点で遊技を終了し、貯玉からの払い出しを行いたくないという遊技者においては、遊技者の意に反し、貯玉から遊技媒体が払い出されずに確実に遊技を終了することができる。
そして、景品玉数があると判定された場合には(ステップS85:NO)、計数値払出部291により、景品玉の範囲内で所定数の遊技媒体(景品戻り玉)がノズル24から払い出される(ステップS86)。このとき、ステップS84と同様に、払い出し可能な景品玉のみを払い出し、不足分となる遊技媒体を貯玉から払い出すことは行わない。
このように、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行する場合において、推定台皿玉数があるときには、台皿に遊技媒体が貯留されている旨を報知し、貯玉からの払い出しを行わず、台皿に貯留されている遊技媒体を優先して使用するように遊技者に促す。また、払い出しが禁止されることで、払い出し操作が無効とされるため、遊技者から貯玉の払い出し操作を規制することになり、貯玉が払い出されるのを防止することができる。
このように、貯玉の払い出しが禁止されることによって、その後の遊技者からの払い出し操作が無効とされる。これによって、遊技者の意に反して払い出し操作がされて、貯玉が払い出されることを防ぐことができる。また遊技者は、遊技者は、貯玉からの払い出しに移行したことを認識することができる。
これによって、遊技者からの操作に応じて貯玉を払い出すようにするため、遊技者の意思が明確に確認されることから、遊技者の意に反して貯玉が払い出されることを防止することができる。
これによって、遊技者は、再プレイによる手数料がかからない範囲内で正確に貯玉から遊技媒体を払い出して遊技を行うことができ、手数料がかかる範囲で貯玉からの払い出しが禁止されるため、不利益を被ることを防止することができる。
次に、本発明の遊技場装置及び遊技場用システムの第二実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本発明の第二実施形態に係る台間機20の具体的な構成を示すブロック図であり、図13は、本発明の第二実施形態に係る台間機20の貯玉払出規制処理を示すフローチャートである。
すなわち、本実施形態では、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行することを景品玉数に応じて監視する設定を行う構成としてある。また、台間機20の記憶部14が、後述する「監視開始景品玉数」,「貯玉払出監視フラグ」を記憶する。なお、本実施形態において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
具体的には、監視開始景品玉数に、景品玉数が達した場合には、監視の有無を示す「貯玉払出監視フラグ」がセットされる(ON(1))。また、貯玉払出監視フラグは貯玉からの払い出しが有効となった場合に解除される(OFF(0))。
なお、監視開始景品玉数を、台間機20の入力部25又は表示部22のテンキー等から遊技者が入力し、所定のタイミング(例えば、営業開始時)でホールコンピュータ50に送信し、ホールコンピュータ50で管理することとしてもよい。
具体的には、景品玉数が監視開始景品玉数に達した後(貯玉払出監視フラグがON)であって、景品玉がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときには、払出動作規制部162は、貯玉の払い出しを禁止する。また、景品玉数が監視開始景品玉数に達する前(貯玉払出監視フラグがOFF)であって、景品玉数がなくなり、貯玉からの払い出しに移行するときには、払出動作規制部162は、貯玉の払い出しを許可する。すなわち、景品玉が監視開始景品玉数に達した時に初めて、払出動作規制部162による貯玉の払い出しが禁止されることになる。
そして、ステップS72において、貯玉の払い出し操作がされたと判定部161によって判定された場合には(ステップS72:YES)、貯玉払出監視設定がされているか否かを判定する(ステップS90)。具体的には、判定部161は、貯玉払出監視フラグを参照し、この貯玉払出監視フラグの状態に基づき、貯玉払出監視設定がされているかの判定を行う。
景品玉数が監視開始景品玉数に達していないと判定された場合には(ステップS91:NO)、払出動作規制部162は、貯留数払出部292による貯玉の払い出しを許可する。
このとき、遊技者が景品玉と貯玉との両方を所持する場合は、景品玉から優先的に払出しがされ、計数値払出部291によって景品玉の範囲内で所定数の遊技媒体(景品戻り玉)が払い出される。一方、景品玉数がない場合には、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が払い出される(ステップS94)。
景品玉数が監視開始景品玉数に達したと判定された場合には(ステップS91:YES)、貯玉払出監視フラグがセットされる(ON(1))(ステップS92)。その結果、以降、貯玉の払い出しによる移行の監視が行われることになる。
ステップS81おいて、貯玉の払い出しが許可されることで、遊技者からの払い出し操作が有効とされると、貯玉による遊技へ移行したと判断され、貯玉払出監視フラグが解除される(OFF(0))(ステップS93)。そして、貯留数払出部292によって、貯玉の範囲内で所定数の遊技媒体(再プレイ玉)が遊技機100から払い出される(ステップS82)。
これは、例えば、賞球数の少ない賞球又は単発の大当りの発生によって獲得した遊技媒体を計数した際には、景品玉数は少量となるため、この景品玉を再び遊技に供することで景品玉がなくなり、再び貯玉からの払い出しに移行してしまうことになる。このように、景品玉による遊技と、貯玉による遊技とが頻繁に交互に行われる場合には、貯玉からの払い出しに移行する度に暗証番号を何度も入力する必要があり、遊技者は面倒な作業となる。そのため、監視開始景品玉数に基づいて監視を行うことによって、景品玉数が監視開始景品玉数に達するまでは貯玉による遊技に移行しても監視が行われないため、移行する度に暗証番号を入力する必要がなくなる。
これによって、遊技により所定数に満たない景品玉数を獲得した場合には、景品玉数がなくなった後、貯玉からの払い出しに移行する度に暗証番号の入力を行う必要がなくなり、遊技を円滑に行うことができる。
例えば、上述した実施形態においては、台間機20を遊技場装置として説明しているが、これに限るものではなく、各種情報(貯玉数,景品玉数等)を入力可能であればよく、例えば、各台計数機10、台コンピュータ30,島コンピュータ40,ホールコンピュータ50等を遊技場装置とすることもできる。
また、上述した実施形態においては、再プレイ玉(貯玉)が遊技機100から払い出されるようにしているが、これに限るものではなく、台間機20のノズル24を介して払い出すようにしてもよい。
10 各台計数機
16 制御部
161 判定部
162 払出動作規制部
163 払出監視設定部
20 台間機
29 払出部
291 計数値払出部
292 貯留数払出部
100 遊技機
Claims (2)
- 遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、
当該遊技台で遊技を行う遊技者に対して前記計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、
前記遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を当該遊技者に払い出す貯留数払出手段と、
前記計数値と前記貯留遊技媒体数とに基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を備える遊技場装置であって、
前記制御手段は、
前記遊技者による所定の操作に基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせるとともに、
前記計数値があるときは前記計数値払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、前記計数値がないときは前記貯留数払出手段に遊技媒体の払い出しを行わせ、
前記計数値がなくなり、前記計数値からの払い出しから前記貯留遊技媒体数からの払い出しに移行するときに、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを禁止し、
所定の入力手段において前記遊技者により予め入力される数値であって、前記計数値がなくなった後に前記貯留数払出手段に払い出しを行わせる遊技媒体の許容数を示す許容遊技媒体数まで、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを許可し、
前記許容遊技媒体数に達したときに、前記貯留数払出手段による遊技媒体の払い出しを禁止する
ことを特徴とする遊技場装置。 - 遊技台毎に設置される遊技媒体を計数する計数手段と、当該遊技台で遊技を行う遊技者に対して前記計数手段で計数された計数値の範囲内で遊技媒体を払い出す計数値払出手段と、前記遊技台で遊技を行う遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の範囲内で遊技媒体を当該遊技者に払い出す貯留数払出手段と、前記計数値と前記貯留遊技媒体数とに基づいて前記計数値払出手段と前記貯留数払出手段とを制御する制御手段と、を有する遊技場装置と、前記貯留遊技媒体数を遊技者毎に管理する管理装置と、を備える遊技場用システムであって、
前記遊技場装置は、請求項1に記載の遊技場装置であることを特徴とする遊技場用システム。
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