JP5576172B2 - 位置情報発信機、位置情報受信機、および位置測位システム - Google Patents

位置情報発信機、位置情報受信機、および位置測位システム Download PDF

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Description

本発明は、人工衛星からの電波がキャッチできない屋内等において携帯端末の現在位置を取得する位置情報発信機、位置情報受信機、および位置測位システムに関する。
GPS(Global Positioning System)衛星等の人工衛星から送信されてくる無線信号(以下、「衛星測位信号」と称する。)を利用して測位を行うシステムでは、屋内や地下街等の衛星測位信号を受信できないエリアにGPS受信機等の携帯端末が位置する場合、測位精度が低下し、もしくは測位不能になってしまう。
その解決策として、例えば、特許文献1には、屋内や地下街等の衛星測位信号を受信できないエリア内に、位置を示す情報である位置情報を、GPSで使用している周波数(例えば、中心周波数1.57542GHz)、変調方式(具体的には、BPSK(Binary Phase-Shift Keying))、多元接続方式(具体的には、ダイレクト・スペクトラム拡散方式のCDMA(Code Division Multiple Access))などと互換性のある信号(以下、「位置情報信号」と称する。)で発信する位置情報発信機(屋内送信機)を設置し、携帯電話などの携帯端末が、受信した位置情報信号から自身の現在位置を取得する技術が開示されている。又、特許文献2には、位置情報取得までに要する時間を短縮する技術が開示されている。
前記のような位置情報信号を用いた測位では、衛星測位信号に基づく測位と異なり、携帯端末は、複雑な測位計算を行わずに、受信した位置情報信号に含まれる位置をそのまま携帯端末自身の現在位置とする。そのため、位置情報発信機は、必要な測位精度に応じた間隔で設置され、発信された位置情報信号が遠く離れた場所から検出されないように、出力の調整が行われる。例えば、位置情報発信機を10m間隔で設置する場合には、位置情報信号の検出範囲が半径10〜15mとなるように出力が調整される。
このように、位置情報信号を用いた測位では、多数の位置情報発信機が近接して設置されるので、位置情報信号間の干渉を回避するために、近接する位置情報発信機の間では、スペクトラム拡散に用いる符号パターンを選択するPRN(Pseudo Random Noise)番号が重ならないようにすることが望ましいが、屋内で利用可能なPRN番号の数は、あらかじめ10個程度となるように制限されている。
特開2007−278756号公報 特開2009−133731号公報
ところが、屋内や地下街の天井に設置された位置情報発信機から発信される位置情報信号を、例えば、人間の胸ぐらいの高さで保持されている携帯端末で受信する場合には、床面などからの反射波との干渉によりマルチパスが生じる。このとき、携帯端末が移動していると受信信号が極端に弱くなるマルチパス・フェージングが起き、バースト的なビットエラーが発生する。
図11、図12は、従来技術を用いた際の携帯端末93が、GPSの衛星測位信号と互換性がある位置情報信号の電波(1.57542GHz帯)を受信しながら移動したときの、発信元からの距離と受信電力との関係を示すイメージ図である。
図11に示すように、衛星測位信号が受信できない屋内などの天井面には、必要な測位精度に応じた間隔で多数の位置情報発信機92(図11では、一例として1つのみ記載)が設置されている。この位置情報発信機92は、少なくとも1つ以上備えられたたアンテナ930を備え、そのアンテナ930からは、位置情報発信機2の設置位置を示す位置データを含み、衛星測位信号と互換性がある位置情報信号PS91が発信される。この位置情報信号の速度は、50bpsと遅い。また、発信された位置情報信号PS91は、PRN番号の符号パターンによってスペクトラム拡散され、所定周波数帯域の搬送波に変調されて発信される。
具体的には、位置情報発信機92のアンテナ930からは、PRN番号173との符号パターンでスペクトラム拡散(符号化)され、経度、緯度、高度を表す位置データ(x1,y1,z1)を含む位置情報信号PS91が発信される。位置情報発信機92が複数のアンテナ930を有する場合、各アンテナ930から発信される位置情報信号は、衛星測位とは異なるPRN番号を使っている(つまり、異なる符号パターンによって符号化されている)ので、位置情報信号間の干渉は発生しない。したがって、携帯端末3は、位置情報発信機2が複数電波伝搬範囲内に存在していた場合は、複数のPRN番号に対応した位置情報信号を受信することになる。
携帯端末93が複数のPRN番号に対応する位置情報信号を受信した場合、それらが屋内測位に活用されるPRN番号であれば、携帯端末93は、受信したすべての位置情報信号の中で最大の受信強度をもつものを1つだけ選択して、選択した位置情報信号に含まれる位置データから自位置は(x1,y1,z1)であると測位する。
しかしながら、例えば、携帯端末93にPRN番号173に対応する位置情報信号が送信された場合であっても、正しく位置情報信号を受信できない場合がある。例えば、図12に示すように、位置情報発信機92のアンテナ930から緯度・経度・高さの(x1,y1,z1)の位置情報信号PS91を受信する場合、通常は、フレームとして4つ分、データ量にして合計120ビット、時間にして2.4秒ぐらいかかる。したがって、携帯端末93が移動している場合、マルチパス・フェージングによって、携帯端末93の受信電力が急に下がるタイミングでは、受信電力の谷間に陥ってしまう。この場合、携帯端末93は、位置情報信号がバースト的なビット誤りに遭遇するために、位置情報信号を受信できない。
このように、従来の技術では、例えば、半径10〜15m程度の位置情報信号の検出範囲を、時速4km程度で移動した場合、位置情報発信機92から発信された位置情報信号を捕捉できなかったり、あるいはその位置情報信号を捕捉できた場合であっても、マルチパス・フェージングの影響によってバースト的なビットエラーが発生して位置情報を取得できずに、移動しながらでは、適切に位置を測位できない場合があるという問題があった。
本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、移動する状況において、位置を測位することができる位置情報発信機、位置情報受信機、および位置測位システムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明にかかる位置情報発信機は、現在地を特定するための位置情報を発信する位置情報発信機であって、前記現在地の緯度を示す複数の第1の位置情報と前記現在地の経度を示す複数の第2の位置情報とを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記第1の位置情報を含む無線信号である第1の位置情報信号と前記第2の位置情報を含む無線信号である第2の位置情報信号とを生成し、生成した前記第1の位置情報信号と前記第2の位置情報信号とを発信する発信部と、前記第1の位置情報信号を異なる周期で繰り返し発信し、前記第2の位置情報信号を異なる周期で繰り返し発信するように、前記発信部を制御するタイミング制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる位置情報受信機は、現在地を特定するための位置情報を受信する位置情報受信機であって、前記位置情報を発信する位置情報発信機から、前記現在地の緯度を示す複数の第1の位置情報を含む無線信号である第1の位置情報信号を異なる周期で繰り返し受信し、前記現在地の経度を示す複数の第2の位置情報を含む無線信号である第2の位置情報信号を異なる周期で繰り返し受信する受信部と、前記受信部が異なる周期で繰り返し受信した前記第1の位置情報信号および前記第2の位置情報信号を順次復号する復号部と、前記復号部が復号した前記第1の位置情報信号と前記第2の位置情報信号を順次出力する出力処理部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記位置情報発信機および上記位置情報受信機を備えた位置測位システムである。
本発明によれば、移動する状況において、位置を測位することができる位置情報発信機、位置情報受信機、および位置測位システムを提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる位置測位システムの構成を示すイメージ図である。 位置情報発信機と携帯端末との間で送受信される位置情報信号のフレーム構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる位置情報発信機の動作原理を示した説明図である。 図1に示した位置情報発信機の機能的な構成を示すブロック図である。 位置情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 位置情報送信処理の処理手順を示すフローチャートである。 位置情報発信機から発信される位置情報信号を受信して測位を行う携帯端末の機能ブロック図である。 位置情報取得処理の処理手順を示すフローチャートである。 位置情報特定処理の処理手順を示すフローチャートである。 マルチパス・フェージングが生じた場合において、移動する携帯端末が位置情報信号を受信する場合のイメージ図である。 従来技術を用いた携帯端末が、位置情報信号を受信しながら移動したときの、発信元からの距離と受信電力との関係を示す図である。 従来技術を用いた携帯端末が、位置情報発信機のアンテナから緯度・経度・高さの(x1,y1,z1)の位置情報信号を受信する様子を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる位置情報発信機、位置測位システム、および位置情報受信機の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる位置測位システム1000の構成を示すイメージ図である。図1に示すように、位置測位システム1000、測位のための無線信号(衛星測位信号)を地上に向けて送信する複数の人工衛星1と、地上(屋内や地下街などを含む。)の一地点の位置データを含んだ測位信号である位置情報信号を発信する複数の位置情報発信機2と、人工衛星1及び位置情報発信機2からの測位信号に基づいて自身の現在位置を測位する携帯端末3と、衛星測位信号が届きにくい建物や地下街などの構造物4とを含んで構成される。なお、以下では、携帯端末3は、利用者が歩行して移動した状態であるものとして説明しているが、車両による移動等、携帯端末3が移動している状態にあればよい。
人工衛星1は、例えばGPS、ガリレオ測位システム(Galileo Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、準天頂衛星(Quazi-Zenith Satellites)システム等の測位システムにおける人工衛星である。なお、以下の説明では、人工衛星1はGPS衛星であるものとし、人工衛星1から送信される衛星測位信号は、例えば、L1信号(1575.42MHz)やL2信号(1227.6MHz)などの、GPS信号であるものとして説明しているが、特にこれに限定されるものではない。
人工衛星1から送られてくる衛星測位信号には、いわゆる航法メッセージが含まれている。航法メッセージは、例えば、全体で25個のフレームを含み、各フレームは5個のサブフレームを含み、各サブフレームは10ワードで構成され、1ワードは30ビットで構成される。各サブフレームは、例えば、衛星時計の補正情報、精密軌道情報(エフェメリス)、概略軌道情報(アルマナック)、電離層補正情報、UTC(Coordinated Universal Time)補正情報、人工衛星の健康情報等を含む。
これらの航法メッセージは、人工衛星1ごとに割り当てられた固有の符号パターンで疑似ランダムノイズ符号(Pseudo Random Noise Code)にスペクトラム拡散され、所定の周波数帯域の搬送波にBPSK変調される。この疑似ランダムノイズ符号を生成するための個々の符号パターンに付された番号をPRN番号と呼び、それぞれの人工衛星1にはそれぞれ異なるPRN番号が割り当てられることから、このPRN番号は、人工衛星を識別したり測位信号の送信チャンネルを識別したりする番号としても利用される。つまり、スペクトラム拡散によって、複数の独立したチャンネルが構成される。
位置情報発信機2から発信される位置情報信号は、人工衛星1から地上に向けて送信される衛星測位信号と互換性を有しており、衛星測位信号と同じ変調方式により同様のフレーム構成を有するデータが無線信号として発信される。ただし、位置情報発信機2が同じエリア内に多数設置されるにも関わらず、位置情報発信機2が使用可能なPRN番号の数は最大10個程度となるように定められているので、信号が干渉しない範囲内で同一のPRN番号を複数の位置情報発信機2で共用して使用することになる。
図2は、位置情報発信機2と携帯端末3との間で送受信される位置情報信号のフレーム構成を示す図である。図2に示すように、位置情報信号は、1または複数のサブフレームから構成される。具体的には、位置情報信号は、衛星測位信号と互換性を有するため、たとえば30ビットを1フレームとしたフレーム200およびフレーム205を含んで構成される。フレーム200は、30ビットを、プリアンブル201と、メッセージタイプ202と、ペイロード203と、パリティ204とを含んで構成される。フレーム205は、30ビットを、カウンタ206と、ペイロード207と、パリティ208を含んで構成される。
プリアンブル201は、携帯端末3が位置情報信号を発見するための特定のビット列である。メッセージタイプ202は、ペイロード203、207に格納される位置情報の種類、たとえば(x1)などを示し、またフレーム200で完結するメッセージなのか、フレーム205も必要とするのかを示す。
位置情報信号のデータ量がペイロード203のビット数以下の場合は、フレーム200が、繰り返し位置情報発信機2から送信される。一方、位置情報信号のデータ量がペイロード203のビット数より多い場合は、フレーム200とフレーム205が組みとなって、繰り返し位置情報発信機2から送信される。なお、パリティ204、208は、位置情報信号のビットエラーの有無を示す。
携帯端末3は、例えば、GPS携帯電話やPND(Personal Navigation Device)など、人工衛星1や位置情報発信機2の測位信号を受信して自身の現在位置を測位する携帯端末である。
図3は、本発明の実施の形態にかかる位置情報発信機2の動作原理を示した説明図である。衛星測位信号が受信できない屋内などの天井面には、必要な測位精度に応じた間隔で多数の位置情報発信機2が設置される(図3では、代表して1つのみを示している)。それぞれの位置情報発信機2は、少なくとも1以上のアンテナ30を備えており、アンテナ30からは、当該位置情報発信機2の設置位置を示す位置データを含み、衛星測位信号と互換性がある位置情報信号が発信される。
このとき、位置情報発信機2とのアンテナ30から発信される位置情報信号は、位置情報信号PS1〜PS7までの複数の位置情報信号が送信される。位置情報信号PS1〜PS7は、それぞれ互いに異なるPRN番号の符号パターンによってスペクトラム拡散され、所定周波数帯域の搬送波に変調されて発信される。
例えば、位置情報発信機2のアンテナ30からは、それぞれPRN番号173から178までの6つの符号パターンでスペクトラム拡散(符号化)され、PRN番号173、174の符合パターンで符号化された位置情報信号PS2、PS3は、それぞれ同じ経度を表す位置データ(x1)を含んで発信される。これと同様に、PRN番号175、176の符合パターンで符号化された位置情報信号PS4、PS5は、同じ緯度を表す位置データ(y1)を含んで発信される。さらに、PRN番号175、176の符合パターンで符号化された位置情報信号PS6、PS7は、同じ高度を表す位置データ(z1)を含んで発信される。
発信されたこれらの位置情報信号は、それぞれ異なるPRN番号に応じて、つまり、異なる符号パターンによって符号化されているので、信号間の干渉は発生しない。したがって、携帯端末3は、前記したマルチパスフェージングなどの影響などがなければ、これら6つの位置情報信号PS2〜PS7をすべて受信することになる。
図4は、図1に示した位置情報発信機2の機能的な構成を示すブロック図である。図4に示すように、位置情報発信機2は、アンテナ20と、データ生成部21と、クロック部22と、操作部23と、表示部24と、通信I/F(Interface)部25と、電源部26と、無線発信部(1)271と、無線発信部(2)272から無線発信部(6)276とを含んで構成されている。
クロック部22は、データ生成部21を動作させるためのクロック信号(例えば20MHz)を生成する。操作部23は、位置情報発信機2に対して操作入力を行うためのユーザインタフェースであり、例えば、操作ボタンやスイッチである。表示部24は、位置情報発信機2の操作入力や動作状態の確認などに必要な、各種情報を表示するためのユーザインタフェースであり、例えば、液晶モニタやLED(Light Emitting Diode)である
通信I/F部25は、位置情報発信機2を他のコンピュータ等の外部装置に接続するための通信インタフェースである。通信I/F部25は、例えば、RS−232C、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、オープンコレクタ(Open Collector)、TTL(Transistor-Transistor Logic)、パラレルI/F、USB(Universal Serial Bus)である。この通信I/F部25を介して接続される不図示のコンピュータによって、位置情報テーブル214へのデータの登録や保守が行われる。電源部26は、位置情報発信機2の各部に駆動電力を供給する。
データ生成部21は、CPU211と、記憶部212とを含んで構成され、記憶部212には、CPU211が不図示のメモリにロードして実行することによって、後記する位置情報発信機能を具現化する位置情報発信プログラム213と、あらかじめ管理者等によって設定された位置情報テーブル214とが格納されている。
図5は、位置情報テーブル214のデータ構成例を示す図である。図5に示すように、位置情報テーブル214には、位置情報800と、無線送信部801と、PRN番号802とが対応付けて記憶されている。たとえば、データ列803には位置情報(x1)と無線送信部(1)とPRN番号173番とが紐づけられて格納され、データ列804には、位置情報(x1)と位置情報(x1)と無線送信部(1)とPRN番号174番とが紐づけられて格納され、位置情報(y1)、位置情報(z1)についても、これと同様に、無線送信部801と、PRN番号802とに対応付けて位置情報テーブル214に格納されている。なお、位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)は、位置情報発信機2が設置された位置を示す座標であり、管理者等によってあらかじめ設定されている情報である。
続いて、図4に戻り、無線発信部(1)271について説明する。図4に示すように、無線発信部(1)271は、送信ビット列記憶部281と、変調用クロック生成部282と、送信タイミング制御部283と、搬送波生成部284とを含んで構成されている。なお、以下では、無線発信部(1)271についてのみ説明しているが、無線発信部(2)272から無線発信部(6)276についても、これと同様の構成を備えているものとする。
送信ビット列記憶部281は、データ生成部21が生成した送信ビット列(後述)を記憶する。変調用クロック生成部282は、BPSK変調部284が送信ビット列を変調するための周波数のクロックを生成する。BPSK変調部284は、データ生成部21が送信ビット列を生成した場合に、変調用クロック生成部282が生成したクロック周波数に従って、その送信ビット列をBPSK変調し、BPSK変調した送信ビット列を混成器285に出力する。
送信タイミング部283は、混成器285がBPSK変調された送信ビット列を発信するタイミング(発信間隔)を制御する。具体的には、送信タイミング部283は、後述するように、混成器285が、位置情報信号をアンテナ20を介して送信すると、あらかじめ定められた時間が経過した(例えば、3秒後が経過した)か否かを判定し、あらかじめ定められた時間が経過したと判定した場合に、再び混成器285に位置情報信号を送信させる。このように、送信タイミング部283は、混成器285が異なる周期で繰り返し位置情報信号を送信させるように、そのタイミングを制御している。
本実施の形態においては、送信タイミング部283は、無線信号発信部(1)271〜無線信号発信部(1)276にそれぞれ設けられているが、これらを1つにまとめて、それぞれの位置情報信号を送信するタイミングを制御することとしてもよい。例えば、そのような送信タイミング部283が、混成器285が無線信号発信部(1)271から出力された送信ビット列を変調した位置情報信号を、例えば、1秒ごとの周期で順次送信するように制御するとともに、無線信号発信部(2)272から出力された送信ビット列を変調した位置情報信号を、例えば、2秒ごとの周期で順次送信するように制御することとしてもよい。このように、送信タイミング部283は、複数の位置情報信号を異なる周期で送信するように混成器285を制御している。
また、送信タイミング部283が位置情報信号を送信させるタイミングを決定する方法については、例えば、位置情報信号を構成するフレーム200やフレーム205の数やビット数、1フレームあたりの送信時間、あるいは同じ座標の無線発信部の数(例えば、本実施の形態においては、位置情報(x1)に対して無線発信部(1)271と無線発信部(2)272の2つの無線発信部があるため、その数は2である)と、その送信時間を乗じた時間を1周期として、位置情報信号を送信するタイミングとして決定することとしてもよい。このような送信タイミングは、あらかじめ管理者等によって定められているものとする。
混成器285は、無線発信部(1)271〜無線発信部(6)276から出力されたBPSK変調したそれぞれの送信ビット列から位置情報信号を生成し、生成した位置情報信号を、アンテナ20を介して送信する。
なお、本実施の形態においては、混成器285は、無線発信部(1)271〜無線発信部(6)276のそれぞれの送信タイミング部283等からの指示に応じて、位置情報信号を所定の間隔で順次送信することとしている。しかし、混成器285が、各無線発信部でBPSK変調された送信ビット列を受け取った場合に、例えば、位置情報発信機2の各座標の送信ビット列を受け取ったか否かを判定し、各座標の送信ビット列を受け取ったと判定した場合に、位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)のそれぞれについて位置情報信号を生成し、これらを同期させて送信(同じタイミングで送信)することとしてもよい。このように、位置情報発信機2の各座標についての位置情報を同期させて(連動させて)送信することによって、携帯端末3が位置情報信号を受信してアプリケーションに位置情報を出力する場合の処理を軽減することができる。
続いて、データ生成部211によって実行される位置情報発信プログラム213において、位置情報(x1)を送信する場合の処理(位置情報送信処理)について説明する。図6は、位置情報送信処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、以下の説明において、符号の前に付した「S」の文字はステップを意味し、位置情報発信機2は、不図示の電源スイッチ等から電源を投入するためのON信号を受け、電源部26が位置情報発信機2の各部に駆動電力が供給された状態にあるものとする。また、以下では、位置情報(x1)についての処理手順のみを示しているが、他の位置情報(例えば、位置情報(y1)、位置情報(z1)等)についても、これと同様の処理を行うものとする。
図6に示すように、データ生成部211は、電源部26から駆動電力が供給されると、まず、位置情報テーブル214から位置情報信号に含ませる位置情報(x1)を取得する(S601)。次に、データ生成部211は、取得した位置情報を含むペイロード(1)203やメッセージタイプ202等を含んだ位置情報メッセージを生成し(S602)、生成した位置情報メッセージをサブフレームに格納する(S603)。
次に、データ生成部211は、位置情報メッセージを格納したサブフレームから成る航法メッセージを、位置情報テーブル214に登録されているそれぞれのPRN番号に該当する符号パターンによってスペクトラム拡散して送信すべきそれぞれの送信ビット列を生成し(S604)、生成した送信ビット列をそれぞれの無線発信部271の送信ビット列記憶部281に格納し(S605)、無線発信部271のBPSK変調部284を起動させる(S606)。
そして、データ生成部211は、他に、位置情報テーブル214を参照して位置情報(x1)に対応した無線発信部271があるか否かを判定し(S607)、位置情報(x1)に対応した無線発信部271があると判定した場合(S607;Yes)、一定期間スリープしたのち(S608)、S916に戻る。一方、データ生成部211は、位置情報(x1)に対応した無線発信部271がないと判定した場合(S607;No)、処理を終了させる。このS607の処理が終了すると、図6に示した位置情報送信処理の全ての処理が終了する。
これにより、それぞれの無線発信部(1)271から無線発信部(6)276は、送信ビット列記憶部281に格納された送信ビット列を出力し、混成器285は、その送信ビット列から生成された送信ビットストリーム信号によって位相変調された搬送波によって、アンテナ30から、異なるPRN番号を使って符号化された同一の位置情報(x1)を含む位置情報信号を、所定の周期で繰り返し発信する。上述したように、位置情報(y1)、位置情報(z1)の場合も同様の処理が行われる。続いて、携帯端末3について説明する。
図7は、位置情報発信機2から発信される位置情報信号を受信して測位を行う携帯端末3の機能ブロック図である。図7に示すように、携帯端末3は、ベースバンド処理部31と、無線受信部32と、操作部33と、表示部34と、通信I/F部35と、クロック部37と、電源部38とを含んで構成されている。上述したように、携帯端末3は、例えば、GPS受信装置やGPS測位機能が搭載された携帯電話機などの携帯端末である。
ベースバンド処理部31は、CPU311と、記憶部312とを含んで構成されている。CPU311は、不図示のメモリに、記憶部312に格納されている各種プログラムをロードして実行することによって、携帯端末3の種々の機能を具現化する。ベースバンド処理部31が行う具体的な処理については、図8を用いて後述する。
記憶部312は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部312には、ベースバンド処理部31に、携帯端末3の動作モードを設定する動作モード設定機能を実行させるための動作モード設定プログラム313、自機の現在位置を取得する測位処理機能を実行させるための測位処理プログラム314、自機の現在位置を補正する補正処理機能を実行させるための位置補正プログラム315が格納されている。
無線受信部32は、電界強度測定部306と、相関部321と、A/D変換部322と、復調部323と、アンテナ309とを含んで構成されている。
電界強度測定部306は、例えば、CNo(搬送波電力対ノイズ比)回路によって構成され、受信した無線信号の電界強度を示す信号をベースバンド処理部31に入力する。具体的には、電界強度測定部306は、位置情報発信機2から発信された位置情報信号をアンテナ309が受信したか否かを判定する。また、電界強度測定部306は、後述するように、ベースバンド処理部31が、位置情報信号からメッセージタイプを取得すると、取得した位置情報信号の電界強度を測定し、測定した値を、位置情報信号に含まれる位置情報(例えば、位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1))に対応付けて記憶部312に記憶させる。
復調部323は、クロック部37から入力されるクロック信号によって、位置情報発信機2から発信され、アンテナ309で捕捉した搬送波のアナログ信号形式の位置情報信号を復調(BPSK復調)した信号(以下、「受信信号」と称する。)を生成し、生成した受信信号をA/D変換部322に入力する。A/D変換部322は、復調部323から入力される受信信号をデジタル信号(受信ビットストリーム信号)に変換する。
相関部321は、並列動作可能(異なるPRN番号に対応する複数のチャンネルを同時にトラッキング可能)な不図示の複数の相関器を備える。各相関器は、管理者や利用者等によって、それぞれが復調するチャンネル即ちPRN番号を個別に設定し、その設定を記憶するメモリ等の記憶媒体(不図示)を、その内部に有している。各相関器は、A/D変換部322から入力される受信ビットストリーム信号をレプリカパターン(PRN番号から生成された復号のための符号パターン)によって復号し、復号後の位置情報信号(デジタルデータ)をベースバンド処理部31に出力する。
クロック部307は、CPU311を動作させるためのクロック信号、復調部323の復調動作に必要なクロック信号(例えば1.024MHz)を生成する。クロック部307は、例えばTCXO(温度保証型水晶発振器)等の発振器を含む。又、電源部308は、携帯端末3の各部に駆動電力を供給する。
操作部303は、携帯端末3に対して操作入力を行うためのユーザインタフェースであり、操作ボタンや操作ダイヤル等である。表示部304は、各種の情報を表示するユーザインタフェースであり、例えば、液晶モニタや有機ELパネル等である。通信I/F部305は、携帯端末3を外部装置に接続するための通信インタフェースであり、例えば、RS−232C、UART、オープンコレクタ、TTL、パラレルI/F、USB等である。
続いて、携帯端末3において位置情報信号から位置情報を取得するための処理(位置情報取得処理)について説明する。図8は、位置情報取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、以下では、位置情報信号として、携帯端末3が位置情報発信機2からPRN番号が173に対応した位置情報信号、すなわち位置情報(x1)を含む位置情報信号を受信した場合の処理手順について説明しているが、他の位置情報を含む位置情報信号を受信した場合についても、位置情報発信機2が所定の周期で発信した位置情報信号を受信する毎に、これと同様の処理を行うものとする。
図8に示すように、まず、携帯端末3は、無線受信部32の電解高度測定部306が、アンテナ309が位置情報発信機2からの位置情報信号を受信したか否かを判定し(S801)、位置情報信号を受信していないと判定した場合(S801;No)、そのまま待機する。
一方、電解高度測定部306が、アンテナ309が位置情報発信機2からの位置情報信号を受信したと判定した場合(S801;Yes)、相関部321は、受信された位置情報信号を復号してベースバンド処理部31の記憶部312に出力する(S802)。そして、ベースバンド処理部31は、復号された位置情報信号にプリアンブル201があるか否かを判定し(S803)、受信された位置情報信号にプリアンブル201がないと判定した場合(S803;No)、そのまま待機する。
一方、ベースバンド処理部31は、復号された位置情報信号にプリアンブル201があると判定した場合(S803;Yes)、さらに、そのプリアンブル201と同じサブフレームに含まれるパリティ204を参照し、位置情報信号のビットエラーの有無をチェック(パリティチェック)し(S804)、位置情報信号のビットエラーがある(パリティチェックがOKではない)と判定した場合(S804;No)、ステップS803に戻ってそのまま待機する。
一方、ベースバンド処理部31は、位置情報信号のビットエラーがない(パリティチェックがOKである)と判定した場合(S804;Yes)、位置情報信号の中からメッセージタイプを取得する(S805)。
そして、ベースバンド処理部31が位置情報信号の中からメッセージタイプを取得すると、電界強度測定部306は、そのメッセージタイプを含む位置情報信号の電界強度を測定し(S806)、ベースバンド処理部31は、測定された電界強度と、その位置情報信号に含まれる位置情報(例えば、位置情報(x))とを対応付けて記憶部312に記憶する(S807)。このS807の処理が終了すると、図8に示した位置情報取得処理の全ての処理が終了する。
ベースバンド処理部31は、上述した位置情報取得処理を行うと、あらかじめ定められたタイミングで(例えば、1秒ごとに)、携帯端末3が最も近い位置情報発信機2を特定するための位置情報特定処理を行う。
図9は、位置情報特定処理の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、ベースバンド処理部31は、記憶部312に位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)が格納されているか否かを判定し(S901)、記憶部312に位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)が格納されていないと判定した場合(S901;No)、そのまま待機する。
一方、ベースバンド処理部31は、記憶部312に位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)が格納されていると判定した場合(S901;Yes)、さらに、位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)とは異なる位置情報(xn)、位置情報(yn)、位置情報(zn)が記憶部312に格納されているか否かを判定する(S902)。
そして、ベースバンド処理部31は、異なる位置情報(xn)、位置情報(yn)、位置情報(zn)が記憶部312に格納されていると判定した場合(S902;Yes)、電界強度が大きい位置情報を、現在地としてアプリケーション(不図示)に出力する(S903)。
一方、ベースバンド処理部31は、異なる位置情報(xn)、位置情報(yn)、位置情報(zn)が記憶部312に格納されていないと判定した場合(S902;No)、記憶部312に格納された位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)を、現在地としてアプリケーションに出力する(S904)。ベースバンド処理部31がこれらの情報を出力するタイミングは、無線受信部32がこれらの情報を受信し、その後、記憶部312に位置情報(x1)、位置情報(y1)、位置情報(z1)が格納される都度、順次行われる。そして、このS903またはS904の処理が終了すると、図9に示した位置情報特定処理の全ての処理が終了する。ベースバンド処理部31が、携帯端末3が受信した位置情報信号のうち、電界強度が大きい位置情報信号の位置情報をアプリケーションに出力するので、利用者は適切に位置を測位することができる。
このように、現在地を特定するための位置情報信号を発信する位置情報発信機2と、位置情報信号を受信する携帯端末3とを有する位置測位システム1000において、記憶部212(位置情報テーブル214)が、位置情報発信機2は、現在地の緯度を示す複数の位置情報(x1)と現在地の経度を示す複数の位置情報(y2)とを記憶し、混成器285が、記憶部212に記憶された位置情報(x1)を含む無線信号である第1の位置情報信号と前記位置情報(y2)を含む無線信号である第2の位置情報信号とを生成し、生成した前記第1の位置情報信号と前記第2の位置情報信号とを発信し、無線発信部(1)(送信タイミング部283)が、第1の位置情報信号を異なる周期で繰り返し発信し、第2の位置情報信号を異なる周期で繰り返し発信するように、混成器285を制御し、携帯端末3は、無線受信部32が、位置情報発信機2から、第1の位置情報信号を異なる周期で繰り返し受信し、第2の位置情報信号を異なる周期で繰り返し受信し、相関部321が、無線受信部32が異なる周期で繰り返し受信した第1の位置情報信号および第2の位置情報信号を順次復号し、ベースバンド処理部31が、相関部321が復号した第1の位置情報信号と第2の位置情報信号を順次出力するので、移動する状況においても、適切に位置を測位することができる。例えば、屋外、屋内の双方で現在位置を取得する測位システムによって利用者が位置を測位する場合において、位置情報発信機2が設置された屋内において携帯端末3を保持しながら歩行速度程度で移動する場合に生じるマルチパス・フェージングの問題を克服し、歩行速度程度では移動しながらでも、位置の測位が可能となる。
図10は、マルチパス・フェージングが生じた場合において、移動する携帯端末3が位置情報信号を受信する場合のイメージ図である。図10に示すように、位置情報発信機2からは、位置情報(x1)を含む位置情報信号PS2およびPS3が、所定の周期だけずらして、順次発信されているため、マルチパス・フェージングが生じているタイミングで位置情報信号(図10に示す例では、位置情報信号PS2)が発信され、携帯端末3が、その位置情報信号を受信できない場合であっても、所定の周期だけずれたタイミングで位置情報信号(図10に示す例では、位置情報信号PS3)が発信され、その位置情報信号を受信するので、マルチパス・フェージングが生じている場合であっても、適切に位置の測位が可能となる。例えば、各々の位置情報は、1つまたは2つのフレーム分、データ量にして30ビットまたは60ビット程度、時間にして0.6秒から1.2秒に短縮することができるため、バースト的なビットエラーが発生しても、フレームが小さいため、次のフレームを比較的早くに受信することが可能である。
なお、マルチパス・フェージングの影響を回避するためには、同一の位置情報発信機2から送信される位置情報信号の数は、たとえば、位置情報として3次元必要とするのであれば、各座標の位置情報(xn)、位置情報(yn)、位置情報(zn)の数をそれぞれ倍の数として6つ以上の位置情報を送信する方が、より好ましい。また、その6つ以上の位置情報信号は、マルチパス・フェージングの影響が送信アンテナと受信アンテナの位置に関係するため、6つ以上の位置情報信号を混成器により混成し同一のアンテナから送信するのが好ましいが、複数のアンテナに分割してもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1000 位置測位システム
1 人工衛星
2 位置情報発信機
4 構造物
200 フレーム1
201 プリアンブル
202 メッセージタイプ
203 ペイロード(1)
204 パリティ
205 フレーム2
205 カウンタ
206 ペイロード(2)
207 パリティ
30 アンテナ(位置情報発信機)
PS1〜PS7 位置情報信号
21 データ生成部
211 CPU(位置情報発信機)
212 記憶部
213 位置情報発信プログラム
214 位置情報テーブル
215 位置情報メッセージ
22 クロック部(位置情報発信機)
23 操作部
24 表示部
25 通信I/F部(位置情報発信機)
26 電源部(位置情報発信機)
271〜276 無線発信部(1)〜(6)
281 送信ビット列記憶部
282 変調用クロック生成部
283 送信タイミング制御部
284 BPSK変調部
285 混成器
3 携帯端末(携帯通信端末)
31 ベースバンド処理部
311 CPU(携帯端末)
312 記憶部(携帯端末)
32 無線受信部
306 電界強度測定部
313 動作モード設定プログラム
314 測位処理プログラム
315 位置補正プログラム
321 相関部
322 A/D変換部
323 復調部
303 操作部(携帯端末)
304 表示部(携帯端末)
305 通信I/F部(携帯端末)
307 クロック部(携帯端末)
308 電源部(携帯端末)
309 アンテナ(携帯端末)。

Claims (14)

  1. 位置情報を発信する位置情報発信機であって、
    特定地の位置情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記位置情報を含む位置情報信号を生成し、無線発信する無線発信部と、
    前記無線発信部が、同一種類の前記位置情報を含む複数の前記位置情報信号を、それぞれ異なる周期で発信するように、前記無線発信部を制御するタイミング制御部と、
    を備えることを特徴とする位置情報発信機。
  2. 請求項1に記載の位置情報発信機であって、
    前記記憶部は、前記特定地に係る複数種類の前記位置情報を記憶し、
    前記無線発信部から発信される前記複数の位置情報信号は、いずれかの種類の前記位置情報を含む位置情報信号を、それぞれの種類ごとに複数含む、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  3. 請求項2に記載の位置情報発信機であって、
    前記特定地に係る前記複数種類の前記位置情報は、前記特定地の位置を表す緯度情報および経度情報を含む、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一に記載の位置情報発信機であって、
    前記タイミング制御部は、前記位置情報のそれぞれに対応して複数設けられ、
    前記無線発信部は、複数設けられたそれぞれの前記タイミング制御部からの指示に応じて、前記位置情報信号を生成し、無線発信する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  5. 請求項4に記載の位置情報発信機であって、
    前記無線発信部は、生成した前記位置情報信号を同じタイミングで送信する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  6. 請求項1〜5のいずれか一に記載の位置情報発信機であって、
    前記記憶部は、前記位置情報を、1または複数のフレームから構成される航法メッセージとして記憶し、
    前記記憶部に記憶された前記航法メッセージを、所定の符号パターンによってスペクトラム拡散したビットデータを生成し、生成した前記ビットデータを前記無線発信部に出力する生成部をさらに備え、
    前記無線発信部は、前記生成部によって生成された前記ビットデータを含む前記位置情報信号を無線発信する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  7. 請求項に記載の位置情報発信機であって、
    前記タイミング制御部は、前記位置情報信号を構成する前記フレームの送信時間と、複数設けられた前記タイミング制御部の数とに基づいて、前記位置情報信号をそれぞれ異なる周期で発信するように、前記無線発信部を制御するタイミングを決定する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  8. 請求項1〜7のいずれか一に記載の位置情報発信機であって、
    前記無線発信部は、複数の前記タイミング制御部に対して1つ設けられ、それぞれの前記位置情報信号を1つのアンテナから送信する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  9. 請求項6、7に記載の位置情報発信機であって、
    前記生成部が生成する前記航法メッセージは、人工衛星から送信される測位のための無線信号である衛星測位信号と互換性を有する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  10. 請求項3〜9のいずれか一に記載の位置情報発信機であって、
    前記記憶部は、前記特定地の高さを示す位置情報をさらに記憶し、
    前記無線発信部は、さらに前記特定地の高さを示す位置情報を含む位置情報信号を生成し、生成した前記特定地の高さを示す位置情報を含む位置情報信号と前記位置情報信号とを無線発信し、
    前記タイミング制御部は、これらの位置情報信号をそれぞれ異なる周期で発信するように、前記無線発信部を制御する、
    ことを特徴とする位置情報発信機。
  11. 位置情報を受信する位置情報受信機であって、
    前記位置情報を発信する位置情報発信機から、同一種類の特定地の位置情報を含む複数の位置情報信号を、それぞれ異なる周期で受信する無線受信部と、
    前記無線受信部が異なる周期で受信した前記位置情報信号を順次復号する復号部と、
    前記復号部が復号した前記位置情報信号を順次出力する出力処理部と、
    を備えることを特徴とする位置情報受信機。
  12. 請求項11に記載の位置情報受信機であって、
    前記無線受信部が受信した前記位置情報信号の電界強度を測定する測定部をさらに備え、
    前記出力処理部は、前記無線受信部が異なる周期で前記位置情報信号を受信した場合に、前記測定部が測定した前記位置情報信号の電界強度が大きい位置情報信号を出力する、
    ことを特徴とする位置情報受信機。
  13. 請求項11または12に記載の位置情報受信機であって、
    前記無線受信部は、前記位置情報発信機から、無線信号として、前記特定地の高さを示す位置情報をさらに異なる周期で受信し、
    前記復号部は、前記特定地の高さを示す位置情報を含む位置情報信号と前記位置情報信号とを順次復号し、
    前記出力処理部は、復号されたこれらの位置情報信号を順次出力する、
    ことを特徴とする位置情報受信機。
  14. 位置情報を発信する位置情報発信機と、前記位置情報を受信する位置情報受信機とを有する位置測位システムであって、
    前記位置情報発信機は、
    特定地の位置情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記位置情報を含む位置情報信号を生成し、無線発信する無線発信部と、
    前記無線発信部が、同一種類の前記位置情報を含む複数の前記位置情報信号を、それぞれ異なる周期で発信するように、前記無線発信部を制御するタイミング制御部と、を備え、
    前記位置情報受信機は、
    前記位置情報発信機から、同一種類の特定地の位置情報を含む複数の位置情報信号を、それぞれ異なる周期で受信する無線受信部と、
    前記無線受信部が異なる周期で受信した前記位置情報信号を順次復号する復号部と、
    前記復号部が復号した前記位置情報信号を順次出力する出力処理部と、
    を備える、
    ことを特徴とする位置測位システム。
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