JP5575222B2 - 重量物カセット移載装置及び移載方法 - Google Patents
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Description
図6において、地面101上に立設された支柱051の先端部に固定されたアーム052には、蝶番機構053を経て、該アーム052の先端部にワイヤーウィンチ055、054、056が設けられている。該ワイヤーウィンチの下部部材056には、スライド機構057が連結され、該スライド機構057には運搬ユニット060が、左右に移動可能に設置されている。
また、支柱051を地面101に立設しているので、重量物カセット移載装置が固定であるのでレイアウトの変更ができない上に、可動範囲が狭い。
また、スライド機構057等に油圧を使用しているため、オイル漏れ等の故障が多くなる等の問題点がある。
即ち、支持棒の支持側が共通の板部材に取り付けられ、この板部材が全ての自由度をもって、つまり回転方向および上下、左右方向の移動を可能にする遊び機構によって支持されているので、複数の孔と一致するように支持棒同士の位置関係は固定しておき、支持棒と孔との微調整を、板部材の遊び機構によって調整することで、複数の孔に複数の支持棒の挿入を容易にできる。仮に、支持棒毎に調整可能であると、支持棒と孔との微調整に作業工数を要し操作が煩雑化する。
以上のように、本発明によれば、重量物カセットへの支持棒の装着が簡単になり、重量物カセット移載機の操作速度が早くなり効率的な作業ができるようになる。
すなわち、スライド機構によって、移載機本体の前端の位置で重量物カセットを掴み保持した後、スライド機構によって再び移載機本体の中央部に位置させて、重心を安定させてから車輪によって移動できるので、重量物カセット移載機の全長を大型化せずに安定した移動ができるようになるため、全長を短縮でき小型化できる。
このようにカセット固定機構を設けたので、複数の支持棒を重量物カセットの水平方向の複数の孔に挿入して該強固な板部材で重量物カセットの大重量を支持できるとともに、支持棒から重量物カセットが脱落しないように支持棒によって重量物カセットを挟んで固定することができる。
これにより、重量物カセットの大重量の支持が容易に高効率にでき、また油圧を使わないため、油洩れのような不具合も発生しない。
このように、前記カセット固定機構が、複数の支持棒のうち最も下部に位置される支持棒の1本が板部材を貫通し、且つ前記板部材に対して一定量の偏心量が形成された前記偏心支持棒で構成されるので、支持棒のうち上方に位置される他の複数の支持棒で重量物カセットを吊り下げ、最も下部にある支持棒の1本には支持荷重が掛からないため上部の支持棒に比べて小さい回転力で回すことができる。このため、最も下部に位置される支持棒を、偏心支持棒に構成して該偏心支持棒を回動するのみで、該偏心支持棒の偏心部分の回動により、つまり該偏心支持棒の半径方向に移動により、孔位置の相対間距離に対して支持棒の相対間距離をずらすことによって、重量物カセットを相互の支持棒間で挟む、または広げるようにして簡単に固定できる。
このように、ロック機構によって移載機本体を固定できるので、支持棒の重量物カセットの複数の孔への挿入作業、さらに、重量物カセットの載置台より重量物カセットを下すときの作業を安定して行うことができ、かかる作業を確実且つ迅速に行うことができる。
このように、偏心支持棒を回動することで、偏心支持棒を偏心支持棒の半径方向に移動して孔位置の相対間距離に対して支持棒の相対間距離をずらすことによって、重量物カセットを相互の支持棒間で挟むようにして簡単に固定できる。
このような、重量物カセット移載方法によれば、ロック機構によって移載機本体を固定できるので、支持棒の重量物カセットの複数の孔への挿入作業、さらに、重量物カセットの載置台より重量物カセットを下すときの作業を安定して行うことができ、かかる作業を確実且つ迅速に行うことができる。
また、前記複数の支持棒の一部が前記板部材を貫通し且つ前記前記板部材に対して一定量の偏心量が形成された偏心支持棒に構成され、該偏心支持棒の偏心部分の回動により前記偏心支持棒を該偏心支持棒の半径方向に移動させて、該偏心支持棒及び他の支持棒との間の相対位置をずらして前記重量物カセットを固定するカセット固定機構を設けたので、複数の支持棒を重量物カセットの水平方向の複数の孔に挿入して該強固な板部材で重量物カセットの大重量を支持できるとともに、支持棒から重量物カセットが脱落しないように支持棒によって重量物カセットを挟んで固定することができる。
図1〜2において、重量物カセット移載機100は、次のように構成されている。
重量物を一体のカセットに纏めた重量物カセット4は、図示しない帯状の素材をドラム状の機材に巻きつける巻作業が終了して、巻作業装置の載置台上に位置されており、図1は、該載置台上に位置された重量物カセット4を載置台から下ろして搬送用台車に積み替える重量物カセット移載装置に、その重量物カセット4が支持されている状態を示している。
また、該ベース装置7は移載機本体71に対し、スライド機構72を介して図1のX矢方向に、作業者10の人力により移動可能にされている。さらに、移載機本体71は、左右両側に平行に設けられ、前後に各2個の車輪が取り付けられている。スライド機構72にはスライドを停止するストッパ機構(図示省略)が設けられ、ストッパ機構によって、スライド機構72をロックすることで、作業者10は、重量物カセット移載機100を、ハンドル3を持って押し引きすることで、人力によって、車輪6を介して移動できるようになっている。
また、前記昇降装置5は、前記門型支柱1の前部に設置されている。その前記門型支柱1の前部は、前記重量物カセット4を、図2のように、該重量物カセット4の幅が門型支柱1の前部の幅間に入り、且つ重量物カセット4の載置台車が入るスペースVを有している。
該重量物カセット4は、重量物を一体のカセットに纏めたもので、例えば、薄い帯状の板材を円形状にドラム状の機材に巻きつけられて積層したもので、重量が約100Kg以上の重量体で、図2のように、ドラム状の機材の部分には水平方向に6個(後述する支持棒6a、6b、6cの数よりも多ければよい)の孔4aが貫通されている。
前記昇降装置5は、門型支柱1に沿って上下動する後縦部材12bを備え、該後縦部材12bに対して、継手13sを介して前縦部材12aが設けられている。
さらに、偏心支持棒6cは、図3(B)のように、前端部を鋼板15および固定板11に回動自在に支持され(支持部15a、11a)、後端部は前縦部材12a、および後縦部材12b(支持部1a、1b)を貫通して後方に伸びている。
なお、自在継手機構6dを介設する代わりに、例えば鋼板15に偏心支持棒6cの径よりやや大きめに長孔を形成することで首ふりに対応できるようにしてもよい。
レール21は、門型支柱1に沿って昇降する昇降装置5に連動して上下動するように設けられて、平行部Aと斜行部Bとで構成され、該レール21に沿って上下動するローラ22が設けられ、ローラ22はリンク機構を介して移載機本体71側に支持されている。
ローラ22が22aの位置にくると、ローラ22は斜行部Bに掛かってT矢印のように動き、前記連結リンク23、24、25を下方に動かして、ブレーキ26を地面101に圧着することにより、移載機本体71を制動する。
ローラ22が22bの位置にくると、ローラ22は平行部Aに掛って連結リンク23、24、25を上方に動かして、ブレーキ26を地面101から持ち上げて、ブレーキを解除する。
すなわち、スライド機構72によって、門型支柱1を前端位置に移動して重量物カセット4を掴み保持した後、スライド機構72によって、ベース装置7を移載機本体71の中央部に位置させて、重心を安定させてから移載機本体71を車輪6によって移動できるので、安定して安全な移載機の移動ができ、重量物カセット移載機100の全長を大型化することなく重心を安定させた移動が可能になる。従って、全長を短縮でき小型化できる。
さらに、カセット固定工程は、鋼板15に連結された支持棒の1本を偏心支持棒6cで構成して、該偏心支持棒6cを回動して偏心支持棒6cの半径方向に移動させて偏心支持棒6c及び他の支持棒6aとの間の相対位置をずらすことによって、確実かつ簡単に重量物カセット4を支持棒6a、6cに固定して、その後の重量物カセットの移載を容易に行うことができる。
Claims (7)
- 重量物カセットに穿孔された複数の孔に挿入する複数の支持棒の支持側がそれぞれ取り付けられる共通の板部材と、該板部材の位置調整を介して前記複数の孔と複数の支持棒との相対位置を調整可能にする遊び機構と、複数の支持棒が取り付けられた板部材および遊び機構を昇降する昇降装置が上部に設置されるベース装置と、該ベース装置を移載機本体に対して前後に移動可能に支持するスライド機構と、を備え、
さらに、前記複数の支持棒の一部が前記板部材を貫通し且つ前記板部材に対して一定量の偏心量が形成された偏心支持棒に構成され、該偏心支持棒の偏心部分の回動により前記偏心支持棒を該偏心支持棒の半径方向に移動させて、該偏心支持棒及び他の支持棒との間の相対位置をずらして前記重量物カセットを固定するカセット固定機構を備えることを特徴とする重量物カセット移載装置。 - 前記カセット固定機構は、前記複数の支持棒のうち最も下部に位置される支持棒の1本を前記偏心支持棒に構成されることを特徴とする請求項1記載の重量物カセット移載装置。
- 前記昇降装置は前記ベース装置に門型状に形成された門型支柱に設置され、該門型支柱が前記移載機本体の中央部からスライド機構によって移動されたときに、前記移載機本体にブレーキを作動せしめるロック機構を備えることを特徴とする請求項1記載の重量物カセット移載装置。
- 前記ロック機構は、前記昇降装置が前記門型支柱を一定以上上昇したときに作動するように構成されることを特徴とする請求項3記載の重量物カセット移載装置。
- 重量物カセットに穿孔した複数の孔に、それぞれ支持棒を挿入し、該複数の支持棒を介して前記重量物カセットを保持して車輪の転動により重量物カセットを運搬する重量物カセット移載機を備えた重量物カセット移載方法であって、
共通の板部材に固定された前記複数の支持棒を重量物カセットの複数の孔に挿入する挿入工程と、該挿入工程に際して前記板部材の位置調整を介して前記複数の孔と複数の支持棒との相対位置を調整する調整工程と、複数の孔に挿入した複数の支持棒を前記孔に固定するカセット固定工程と、固定後の重量物カセットをスライド機構により移動させる移動工程とよりなることを特徴とする重量物カセットの移載方法。 - 前記カセット固定工程は、前記複数の支持棒のうち該板部材を貫通し且つ一定量の偏心量が形成された偏心支持棒を回動して、偏心支持棒を該偏心支持棒の半径方向に移動させて偏心支持棒及び他の支持棒との間の相対位置をずらすことを特徴とする請求項5記載の重量物カセット移載方法。
- 前記スライド機構によって、重量物カセットの複数の孔に支持棒を挿入するとき、または重量物カセットの載置台より引き出すときに、移載機本体にブレーキがかかっていることを特徴とする請求項5記載の重量物カセット移載方法。
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