JP5574832B2 - バッファ制御装置およびバッファ制御方法 - Google Patents
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Description
特許文献1では、2つもしくは2つ以上のメモリ領域に分割した1つのFIFO(First In First Out)を使用し、そのFIFOの使用状況により、未使用とすることが可能な領域を使用しないことで、低消費電力化を図っている。すなわち、FIFOの領域に未使用領域を設け、先着順に出力する制御を行っている。しかしながら、輻輳状態になった場合には、QoS保証制御(帯域制御や遅延優先制御)をしていないという問題があった。
本発明は、出力回線速度以下の入力データ量である低トラフィック時の場合には、簡単なFIFO制御による出力を行い、出力回線速度以上の入力データ量がある場合には、QoS制御回路を通したQoS保証制御(帯域保証や優先制御による遅延保証など)を行うバッファ制御を実現した上で、QoS制御回路自身も含めた低消費電力化を図る構成を備えることを技術的特徴としている。
図1は、本発明の実施の形態1におけるバッファ制御装置の構成図である。図1に示した本実施の形態1におけるバッファ制御装置は、入力ポート1(1)〜1(n)、パケット多重部2、入力選択部3、省電力選択制御部4、QoSバッファ制御部5、FIFO部6、出力選択部7、および出力ポート8を備えて構成されている。
入力ポート1(1)〜入力ポート1(n)は、例えば、Ethernet(登録商標)における10GEの各入力ポートを示している。パケット多重部2は、入力ポート1(1)〜1(n)からの入力パケットを、入力完了順に多重して、多重データを出力する。入力選択部3は、後述する省電力選択制御部4からの入力選択信号により、パケット多重部2から得た多重データを、入力データ1もしくは入力データ2に選択出力する。
empty1信号:入力データ1からの入力がなく、QoSバッファ制御部5内のバッファが空になった場合に出力される信号
トラヒック情報信号:入力データ1のトラヒックが所定量よりも減少してきた場合に出力される信号
empty2信号:入力データ2からの入力パケットがなく、FIFO部6内のバッファに蓄積していたパケットが出力データ2を経由して出力選択部7に転送されることにより徐々に減り、最終的にバッファが空になった場合に出力される信号
閾値1超過信号:FIFO部6内のバッファに蓄積しているパケット量が所定の閾値1を超過した場合に「1」として出力される信号
閾値2超過信号:FIFO部6内のバッファに蓄積しているパケット量が所定の閾値1よりも大きい値である所定の閾値2を超過した場合に「1」として出力される信号
入力選択信号:入力選択部3に対して、入力データ1あるいは入力データ2のいずれに多重データを出力すべきかを指示するための選択信号であり、QoSバッファ制御部5から出力されるトラヒック情報信号、およびFIFO部6から出力される閾値2超過信号に基づいて生成される信号
出力選択信号:出力選択部7に対して、出力データ1あるいは出力データ2のいずれを出力ポートXに出力すべきかを指示するための選択信号であり、QoSバッファ制御部5から出力されるempty1信号、およびFIFO部6から出力されるempty2信号に基づいて生成される信号
先の実施の形態1では、FIFO部6に閾値を設けて、入力トラヒックの量を判断する場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、入力トラヒック量の予測が外部から得られるような構成で、省電力バッファ制御を行う場合について説明する。
本実施の形態3では、入力トラヒック量の予測が外部から得られるような場合に、先の実施の形態2とは異なるシステム構成で、省電力バッファ制御を行う場合について説明する。より具体的には、本実施の形態3では、PONシステム等のDBA制御を行うシステムが配下にない場合でも、例えば、本発明の省電力バッファ制御部10の配下に、SIP(Session Initiation Protocol)を終端するホームゲートウェイ等が存在する場合について説明する。
各HGW装置40(1)〜40(n)またはその配下に接続された端末より、SIPセッションが開始されたとする。このとき、出力ポートXの先のネットワークには、SIPサーバが設置されており、これから通信する帯域や優先クラス等のやり取りが行われる。
Claims (8)
- 複数の入力回線をパケット毎に多重するパケット多重手段と、
大容量バッファを有し、トラヒックが出力回線速度を越える入力データに対して大容量バッファ制御を行うQoSバッファ制御手段と、
小容量バッファを有し、入力順にパケットを格納し、入力順に出力を行うことで前記トラヒックが前記出力回線速度以下の入力データに対して小容量バッファ制御を行うFIFO手段と、
前記QoSバッファ制御手段による前記大容量バッファ制御中のトラヒック状態および前記FIFO手段による前記小容量バッファ制御中のトラヒック状態をそれぞれモニタし、前記大容量バッファ制御または前記小容量バッファ制御のいずれかを選択切り替えする信号として、入力選択信号および出力選択信号を生成するとともに、前記FIFO手段による前記小容量バッファ制御中において前記QoSバッファ制御手段をパワーダウンさせておく省電力選択制御手段と、
前記省電力選択制御手段で生成された前記入力選択信号に基づいて、前記パケット多重手段により多重されたパケットデータを、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御手段または前記小容量バッファ制御を行う前記FIFO手段のいずれに入力データとして入力させるかを選択切り替えする入力選択手段と、
前記省電力選択制御手段で生成された前記出力選択信号に基づいて、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御手段からの出力データまたは前記小容量バッファ制御を行う前記FIFO手段からの出力データのいずれを出力ポートから出力させるかを選択切り替えする出力選択手段と
を備え、
前記省電力選択制御手段は、前記QoSバッファ制御手段がパワーダウン中における前記小容量バッファ制御中のトラヒック状態のモニタ結果に基づいて、前記パケットデータを、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御手段に入力データとして入力させるための入力選択信号を生成して入力切り換えを行うタイミングよりも前に、パワーダウン中の前記QoSバッファ制御手段を事前に活性化させておく
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 請求項1に記載のバッファ制御装置において、
前記QoSバッファ制御手段は、前記大容量バッファ制御中に、前記入力データのトラヒックが所定量よりも減少した場合にはトラヒック情報信号を出力し、前記大容量バッファ内が空になった場合にはempty1信号を出力し、
前記FIFO手段は、前記小容量バッファ制御中に、前記小容量バッファ内が空になった場合にはempty2信号を出力し、前記小容量バッファに蓄積されているパケット量が所定の閾値2を超過した場合には閾値2超過信号を出力し、
前記省電力選択制御手段は、前記QoSバッファ制御手段から出力される前記トラヒック情報信号および前記mpty1信号と、前記FIFO手段から出力される前記empty2信号および前記閾値2超過信号とを前記トラヒック状態としてモニタし、前記FIFO手段からの前記閾値2超過信号および前記QoSバッファ制御手段からの前記トラフィック情報信号に基づいて入力選択信号を生成する際に、前記閾値2超過信号を受信した場合には、前記小容量バッファ制御から前記大容量バッファ制御に切り替える信号として前記入力選択信号を出力し、前記トラフィック情報信号を受信した場合には、前記大容量バッファ制御から前記小容量バッファ制御に切り替える信号として前記入力選択信号を出力するとともに、前記FIFO手段からの前記empty2信号および前記QoSバッファ制御手段からの前記empty1信号に基づいて出力選択信号を生成する際に、前記empty2信号を受信した場合には、前記小容量バッファ制御から前記大容量バッファ制御に切り替える信号として前記出力選択信号を出力し、前記empty1信号を受信した場合には、前記大容量バッファ制御から前記小容量バッファ制御に切り替える信号として前記出力選択信号を出力する
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 請求項2に記載のバッファ制御装置において、
前記FIFO手段は、前記小容量バッファ制御中に、前記小容量バッファに蓄積されているパケット量が前記所定の閾値2よりも小さい値である所定の閾値1を超過した場合には閾値1超過信号を出力し、
前記省電力選択制御手段は、前記FIFO手段から前記閾値2超過信号を受信する前に前記閾値1超過信号を受信することで、前記QoSバッファ制御手段に対して活性化信号を出力し、
前記QoSバッファ制御手段は、前記省電力選択制御手段から前記活性化信号を受信することで、パワーダウンまたは停止していた内部クロック、および外部メモリの活性化を開始する
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 請求項1または2に記載のバッファ制御装置において、
前記パケット多重手段は、前記複数の入力回線の速度の和として前記多重データのトラヒック量を算出し、前記トラヒック量が所定値を越えた場合に、前記QoSバッファ制御手段に対して活性化信号を出力し、
前記QoSバッファ制御手段は、前記パケット多重手段から前記活性化信号を受信することで、パワーダウンまたは停止していた内部クロック、および外部メモリの活性化を開始する
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 請求項1または2に記載のバッファ制御装置において、
前記省電力選択制御手段は、前記複数の入力回線の先にPONシステムが接続されている場合には、前記PONシステムから帯域制御方式であるDBAの情報をトラヒック量の予測値として取得し、前記トラヒック量の予測値が所定値を越えた場合に、前記QoSバッファ制御手段に対して活性化信号を出力し、
前記QoSバッファ制御手段は、前記パケット多重手段から前記活性化信号を受信することで、パワーダウンまたは停止していた内部クロック、および外部メモリの活性化を開始する
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 請求項1または2に記載のバッファ制御装置において、
前記複数の入力回線の先にSIPをサポートするホームゲートウェイの終端装置が接続されている場合には、前記パケット多重手段による前記多重データに含まれている、前記SIPのシーケンスにおいてこれから使用する帯域を確保するセッション情報をSIPパケットとして抽出するSIP情報抽出部をさらに備え、
前記省電力選択制御部は、前記SIP情報抽出部により抽出された前記SIPパケットに基づいてトラヒック量の予測値を求め、前記トラヒック量の予測値が所定値を越えた場合に、前記QoSバッファ制御手段に対して活性化信号を出力し、
前記QoSバッファ制御手段は、前記パケット多重手段から前記活性化信号を受信することで、パワーダウンまたは停止していた内部クロック、および外部メモリの活性化を開始する
ことを特徴とするバッファ制御装置。 - 複数の入力回線をパケット毎に多重するパケット多重ステップと、
大容量バッファを用いて、トラヒックが出力回線速度を越える入力データに対して大容量バッファ制御を行うQoSバッファ制御ステップと、
小容量バッファを用いて、入力順にパケットを格納し、入力順に出力を行うことで前記トラヒックが前記出力回線速度以下の入力データに対して小容量バッファ制御を行うFIFOステップと、
前記QoSバッファ制御ステップによる前記大容量バッファ制御中のトラヒック状態および前記FIFOステップによる前記小容量バッファ制御中のトラヒック状態をそれぞれモニタし、前記大容量バッファ制御または前記小容量バッファ制御のいずれかを選択切り替えする信号として、入力選択信号および出力選択信号を生成するとともに、前記FIFOステップによる前記小容量バッファ制御中において前記QoSバッファ制御ステップによる処理を行わないようにパワーダウンさせておく省電力選択制御ステップと、
前記省電力選択制御ステップで生成された前記入力選択信号に基づいて、前記パケット多重ステップにより多重されたパケットデータを、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御ステップまたは前記小容量バッファ制御を行う前記FIFOステップのいずれに入力データとして入力させるかを選択切り替えする入力選択ステップと、
前記省電力選択制御ステップで生成された前記出力選択信号に基づいて、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御ステップからの出力データまたは前記小容量バッファ制御を行う前記FIFOステップからの出力データのいずれを出力ポートから出力させるかを選択切り替えする出力選択ステップと
を備え、
前記省電力選択制御ステップは、前記QoSバッファ制御ステップによる処理を行わないパワーダウン中における前記小容量バッファ制御中のトラヒック状態のモニタ結果に基づいて、前記パケットデータを、前記大容量バッファ制御を行う前記QoSバッファ制御ステップに入力データとして入力させるための入力選択信号を生成して入力切り換えを行うタイミングよりも前に、パワーダウン中の前記QoSバッファ制御ステップを事前に活性化させておく
ことを特徴とするバッファ制御方法。 - 請求項7に記載のバッファ制御装置において、
前記QoSバッファ制御ステップは、前記大容量バッファ制御中に、前記入力データのトラヒックが所定量よりも減少した場合にはトラヒック情報信号を出力し、前記大容量バッファ内が空になった場合にはempty1信号を出力し、
前記FIFOステップは、前記小容量バッファ制御中に、前記小容量バッファ内が空になった場合にはempty2信号を出力し、前記小容量バッファに蓄積されているパケット量が所定の閾値2を超過した場合には閾値2超過信号を出力し、
前記省電力選択制御ステップは、前記QoSバッファ制御ステップから出力される前記トラヒック情報信号および前記mpty1信号と、前記FIFOステップから出力される前記empty2信号および前記閾値2超過信号とを前記トラヒック状態としてモニタし、前記FIFOステップで出力された前記閾値2超過信号および前記QoSバッファ制御ステップで出力された前記トラフィック情報信号に基づいて入力選択信号を生成する際に、前記閾値2超過信号を受信した場合には、前記小容量バッファ制御から前記大容量バッファ制御に切り替える信号として前記入力選択信号を出力し、前記トラフィック情報信号を受信した場合には、前記大容量バッファ制御から前記小容量バッファ制御に切り替える信号として前記入力選択信号を出力するとともに、前記FIFOステップで出力された前記empty2信号および前記QoSバッファ制御ステップで出力された前記empty1信号に基づいて出力選択信号を生成する際に、前記empty2信号を受信した場合には、前記小容量バッファ制御から前記大容量バッファ制御に切り替える信号として前記出力選択信号を出力し、前記empty1信号を受信した場合には、前記大容量バッファ制御から前記小容量バッファ制御に切り替える信号として前記出力選択信号を出力する
ことを特徴とするバッファ制御方法。
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