JP5574660B2 - トラック荷台の開閉パネル取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トラックの荷台に設けられるアオリ等の開閉パネルの取り付け構造に係り、特に、ヒンジ部材と開閉パネルとの固定部分の構造に関する。
トラックの荷台に設けられるアオリは、一般に、アルミニウム製の中空押し出し形材からなるレールを複数組み合わせてパネル状に構成したものであり、トラックの荷台の両側部等にヒンジ部材を介して回動可能に設けられている。
このようなアオリとして、特許文献1には、アルミニウム製の押し出し形材からなる複数枚のレール(ロアレール、ミドルレール、アッパーレール)を積み重ねて、通しボルトによって一体的に結合することにより、1枚のパネル状に構成したものが示されている。また、このアオリのロアレールの下端には、下方に向けて開口する凹溝が長さ方向に沿って形成されるとともに、この凹溝の開口部に、凹溝内に突出する一対の係止凸条が設けられている。そして、この係止凸条と係合する逆U字状の取り付け座に、開口部から下方へ突出する取り付けねじが固定され、その取り付けねじに、トラックの荷台に固定したヒンジ部材の一方がねじ止めされることにより、アオリがトラックの荷台に開閉可能に取り付けられた構成とされている。
また、特許文献2には、ヒンジ部の軸受部材に半径方向に延びる連結板が固定され、その連結板の先端に一体の当接板と、アオリ下端の開口溝内の挟持板との間をボルトによって締結固定する構造が示されている。当接板及び挟持板におけるアオリへの接触面には凹凸形状の縞模様が付されて、滑り止めがなされている。
特許文献3には、アオリの下端の嵌合溝内に、ヒンジ部材の一方から延びる蝶番片を嵌合し、この蝶番片に形成した楔溝に楔片を打ち込むことにより、蝶番片をアオリに固定した構造が示されている。
さらに、特許文献4には、アオリの下端の開口溝内に蝶番の嵌合部が嵌合し、さらに、その嵌合部がアオリの内壁にねじによって固定された構造のものが示されている。
実開昭57−96076号公報 実開平1−72478号公報 実公平7−52792号公報 特開平8−2447号公報
以上の各特許文献に示されるヒンジ部材取り付け構造においては、次のような問題がある。
特許文献1記載の構造の場合、逆U字状の取り付け座は製造時に下端部にバリが生じ易く、そのバリがアオリ材に食い込んで傷が付くという問題がある。アオリ材は一般に防食のためアルマイト処理されているが、取り付け座の食い込みによってアルマイト被膜が剥がれて腐食を招くおそれがあり、取り付けボルトの緩みの原因になり易い。また、逆U字状の取り付け座とアオリとの接触面積が小さいため、アオリを開いたときの衝撃時等に接触部分に応力が集中して亀裂等が生じるおそれもあり、その対策のために肉厚が増大化し、重量増となる傾向にある。
一方、特許文献2記載の構造の場合は、特許文献1記載のもののような食い込みの問題は少ないと想定されるが、拘束面積が小さいことから、応力集中対策として、肉厚の増大化、重量増の傾向にある。
特許文献3及び特許文献4記載の構造の場合は、楔片を打ち込んだり、アオリの内壁にも固定する必要があるなど、いずれも取り付け構造が複雑であり、作業性が悪い。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、アオリ等の開閉パネルを傷付けることがないとともに、その拘束面積を大きくして局部的な応力集中の発生を防止し、肉厚を増大することなく強固な締結を可能にし、しかも取り扱いが容易な取り付け構造の提供を目的とする。
本発明は、荷台に固定状態のヒンジ部材における回動可能なヒンジ片の端部に開閉パネルの端部が取り付けられてなるトラック荷台の開閉パネル取り付け構造であって、前記開閉パネルの端部に、その長さ方向に沿って溝が形成されるとともに、該溝の内側面に、その開口部を狭めるように相互に対向する方向に突出する一対の凸条部が溝の長さ方向に沿って形成され、前記ヒンジ片の端部に前記溝の外方から前記凸条部間にまたがるように当接する支持プレートが設けられ、前記溝の内部に前記凸条部間の開口部よりも広幅のスライド部材が前記溝の長さ方向に移動自在に設けられ、これら支持プレートとスライド部材とが前記凸条部を表裏から挟持した状態でボルトによって締結されてなり、前記凸条部どうしの対向面は、その厚さ方向に沿って一方から他方に向けて漸次間隔を狭める方向に傾斜したテーパ面とされ、前記支持プレート又は前記スライド部材のいずれか一方に、前記テーパ面間に嵌合する突起部が形成され、前記凸条部の前記一方の面に形成された溝状の凹部と、前記突起部が前記凸条部の前記テーパ面間に嵌合したときに前記凸部に係合するように前記突起部の側方に張り出す板状部に形成されたリブ状の凸部とが前記開口部を介して両側に少なくとも一組ずつ配設され、前記凸条部の前記一方の面から前記テーパ面にかけたコーナー部に凸曲面が形成され、前記突起部の側面から前記板状部の表面にかけたコーナー部に前記凸曲面の曲率半径と同じかわずかに大きい曲率半径の凹曲面が形成され、前記突起部の高さは、前記凸条部の厚さよりも小さく設定されていることを特徴とする。
この取り付け構造においては、溝の両側に配置される一対の凸条部を支持プレートとスライド部材とにより表裏両面から挟持するとともに、これら支持プレート又はスライド部材の一方に設けた突起部が両凸条部のテーパ面間に嵌合するので、凸条部の表裏両面からテーパ面にかけて緊密に接触することになる。この開閉パネルはトラックの荷台にあって繰り返し開閉されるとともに、開いた状態においても、貨物の積み降ろし作業時にフォークリフト等が接触するなどにより、外力を受け易く、その外力が両凸条部の間隔を開く方向に作用する場合があるが、これら凸条部の表裏両面及び両凸条部の対向面に支持プレート及びスライド部材が緊密に接触しているので、その拘束面積が大きくなり、したがって、外力が作用したときの応力を分散することができ、強固な取り付け構造を確実に維持することができる。また、面接触とされるので、開閉パネルを傷付けるなどの不具合も少ない。
また、凹部と凸部とが係合した状態で締結されることにより、前述したような両凸条部の間隔を開く方向に外力が作用した場合でも、凸条部が開くことをより確実に防止し、その取り付け状態をさらに強固に維持することができる。
本発明のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造において、前記スライド部材は、前記溝の長さ方向に沿う帯状のプレート部と、該プレート部の表面に配置され前記ボルトを螺合させるナット部とが一体に形成されてなり、前記プレート部が、両凸条部の対向間隔より大きい幅を有し、前記溝の内壁面の間隔より大きい長さに形成されているとよい。
このような寸法に設定されたプレート部にナット部が一体に設けられていることにより、溝の中でナット部をスライド部材として一体に取り扱うことができるとともに、溝の中での旋回が拘束され、ナット部へのボルトの螺合作業を容易にすることができる。
本発明のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造において、前記開閉パネルは、前記溝の長さ方向を押し出し方向とするアルミニウム製押し出し形材によって構成されているとよい。
押し出し成形により溝を精度よく形成することができ、その溝の長さ方向の任意の位置でヒンジ片を強固に固定することができる。
本発明のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造によれば、開閉パネルの溝の両凸条部を支持プレートとスライド部材とにより挟持するとともに、その際に凸条部のテーパ面間に支持プレート又はスライド部材の突起部が緊密嵌合するので、開閉パネルに対する拘束面積が大きくなり、外力が作用したときの応力を分散することができ、強固な取り付け構造を確実に維持することができる。したがって、開閉パネル等の肉厚を増大させることなく、強固な取り付け構造とすることができ、しかも、凸条部を挟持した状態に締結するだけの作業で固定することができ、その取り付け作業も容易であるとともに、面接触とされるので、開閉パネルを傷付けるなどの不具合も少ない。
本発明のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造の第1実施形態を示す要部の端面図である。 図1における凸条部の拡大断面図である。 図1の取り付け構造においてボルトを緩めて支持プレートを溝から離間した状態を示す断面図である。 図1の取り付け構造が適用されるアオリ下端部のボトムレールを示す端面図である。 図1の取り付け構造を有するアオリ下端部の端面図である。 図5のA−A線に沿う一部を断面にした正面図である。 図5に示す状態からアオリを倒した状態を示す端面図である。 図5のアオリの全体を示す端面図である。 図8のアオリを有するトラックの斜視図である。 本発明の第1実施形態の取り付け構造をウイングに適用した例を示す要部の端面図である。 本発明の第1実施形態の取り付け構造を扉に適用した例を示す要部の端面図である。 本発明の第2実施形態を示す要部の断面図である。
以下、本発明に係るトラック荷台の開閉パネル取り付け構造の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図9は、ウイング車両に属するトラックの荷台部分を示すものであり、このトラック1は、荷台2の上部が箱形に構成され、その前端面を構成する前壁3と、後端面を構成する後壁4と、これらを連結状態とする天井ビーム5と、この天井ビーム5から図9では右半分の天井部分及びこれに連続する右側面を構成する固定状態の側壁パネル6と、左側面の下半分を構成する開閉可能なアオリ7と、このアオリ7の上端から天井ビーム5までの左側面の上半分及び天井部分の左半分を構成する開閉可能な断面L字型のウイング8とを備えている。また、後壁4は、矩形の後部フレーム9内に一対の観音開き状に開閉可能な扉10を備えた構成とされている。
本発明の開閉パネルは、この荷台2の構成要素のうち、アオリ7、ウイング8、扉10にそれぞれ適用することができ、これらを開閉するためのヒンジ部材の取り付け構造に特徴を有するものである。
以下では、開閉パネルとしてアオリ7を例にした第1実施形態について説明する。
このアオリ7は、図8に示すように、トップレール11、二枚のミドルレール12、ボトムレール13がこれらの幅方向の両端部を相互に嵌合させた状態として連結されることにより、一枚のパネルとして構成されたものである。これら各レール11〜13は、いずれもアルミニウム製の押し出し形材によって形成されている。図8中符号14が各レール11〜13間の嵌合部を示す。
そして、このアオリ7は、そのボトムレール13の下端部に、荷台2の床15に固定されたヒンジ部材16における回動可能な一方のヒンジ片17が取り付けられていることにより、アオリ7全体が図5に示すように荷台2の床15の側面に垂直に立設した位置と、図7に示すように床15の側面から倒されてトップレール11が下方に向いた位置との間で開閉することができるようになっている。また、この図5に示す立設姿勢の全体を図8に示しており、この状態で、トップレール11の上端部の外側にウイングパネル6の下端部が重ね合わせられる構成である。
このアオリ7のボトムレール13は、前述したようにアルミニウム製の押し出し形材によって形成され、図4等に示すように、外壁部21と内壁部22との間を複数の連結板部23によって相互に連結した中空の一体形状に形成されている。このボトムレール13の下端部では、外壁部21と内壁部22とが突出した状態とされ、これら外壁部21と内壁部22との対向内面間により溝24が形成されており、この溝24の内側の同じ高さ位置に、一対の凸条部25が直角に突出している。これら凸条部25は、ボトムレール13の長さ方向に沿って形成され、両凸条部25の先端面が相互に対向していることにより、その対向面間に溝24の開口部24aを形成している。したがって、溝24は、横断面がほぼ方形に形成され、その方形の辺の一部が開口部24aによって開口した形状とされ、ボトムレール13の両端面間の全長にわたって形成される。また、両凸条部25の先端面は、図2に示すように、溝24の外側から内方に向けて(アオリ7の下端から上方に向けて)両凸条部25の相互間隔を漸次小さくする方向に傾斜したテーパ面26とされている。
この場合、各レール11〜13の諸寸法は、特に限定するものではないが、そのレール全体の厚さ(内壁面と外壁面との外面間寸法)が例えば25〜35mm、高さ方向の両端部間が150〜250mm、各部の肉厚が1〜4.5mmとされる。
また、図2に示す凸条部25の厚さTは例えば2〜4.5mmに形成され、凸条部25の内面(図2では上面)25aからH=0.5mm下がった位置までは、ストレート状又は凸円弧状、もしくはこれらの組み合わせ形状からなる円環部27とされ、この円環部27から下方が傾斜角θで傾斜したテーパ面26とされている。この場合、傾斜量Xの最低値が0.3mm、最大値が(T−H)/2とされており、T=2〜4.5mmの場合に傾斜角θは4〜27°の範囲となる。また、円環部27のコーナー部は、半径R=0.3mm程度の曲面で面取りされている。この円環部27は、テーパ面26と凸条部25の内面(上面)25aとの間がシャープエッジとならないようにして強度を確保し、摩耗等を防止するために形成したものである。
一方、ヒンジ部材16は、荷台2の床15の外側面に固定されたヒンジ片31と、このヒンジ片31に荷台2の長さ方向に沿うヒンジ軸32を介して回動可能に連結されたヒンジ片17とから構成されており、この回動可能なヒンジ片17の先端部に、帯板状の支持プレート33が一体に設けられている。この支持プレート33は、その幅方向がヒンジ片17の回動半径と直交する方向、言い換えれば回動軌跡の接線方向に向けられているとともに、ヒンジ片17の幅寸法(荷台2の長さ方向に沿う寸法)より若干大きい長さに形成され、図6に示すように、その両端部がヒンジ片17よりも突出するように配置されている。
また、この支持プレート33は、図1及び図3に示すように、ボトムレール13の下端の凸条部25間の開口部24aよりも広幅の帯板状に形成された板状部34の表面に、その幅方向の中央部を隆起させてなる突起部35が全長にわたって一体に形成された構成とされている。前述したように支持プレート33の幅方向がヒンジ片17の回動半径と直交する方向に向けられているため、この支持プレート33の突起部35は、ヒンジ片17の回動位置にかかわらず常に半径方向の外側を向くようになっている。
この突起部35は、支持プレート33をボトムレール13の下端の両凸条部25間にまたがるように当接させたときに、両凸条部25の間に嵌合されるものであり、両側面が凸条部25と同じ角度に傾斜したテーパ面36に形成されている。また、突起部35の高さは凸条部25の厚さTよりも若干小さく、例えば円環部27の高さHだけ小さく形成され、突起部35を両凸条部25の間に嵌合したときに、突起部35の先端面は凸条部25の上面25aを越えずに両凸条部25の間に配置される寸法関係とされている。
また、支持プレート33の突起部35の両側に張り出す板状部34は、突起部35が凸条部25の間に嵌合したときに、凸条部25の下面25bに当接されるようになっており、その当接面の幅方向の中央部には、リブ状の凸部37が支持プレート33の全長にわたって形成され、各凸条部25の下面25bには、その凸部37を係合する溝状の凹部38がボトムレール13の全長にわたって形成されている。これにより、両凸条部25の下面25bに支持プレート33を当接すると、図1に示すように、支持プレート33の突起部35が両凸条部25のテーパ面26間に嵌合し、この突起部35の両側で板状部34の表面が凸条部25の下面にそれぞれ面接触するとともに、板状部34の凸部37が凸条部25の凹部38に係合した状態となる。
なお、図2に示すように、凸条部25のテーパ面26から下面25bにかけたコーナー部は緩やかな凸曲面に形成されており、これに対応する支持プレート33の突起部35の側面から板状部34の表面にかけたコーナー部も、凸条部25の凸曲面の曲率半径と同じかわずかに大きい曲率半径の凹曲面に形成されている。
一方、ボトムレール13の溝24の内部には、スライド部材41が設けられている。このスライド部材41は、帯状のプレート部42と、該プレート部42の表面に配置されたナット部43とが一体に形成された構成とされている。プレート部42は、その幅寸法が両凸条部25の対向間隔よりも大きく、溝24の長さ方向に十分の長さ、具体的には支持プレート33とほぼ同じ長さに形成されている。そして、このプレート部42の両端部における幅方向の中央部の表面に、ナット部43が垂直に固定されており、このナット部43のめねじ孔43aの部分が貫通状態とされている。
また、支持プレート33にも、そのナット部43のめねじ孔43aに対応する両端部に貫通孔33aが形成されている。
そして、ボトムレール13の下端部において、前述したように両凸条部25の下面25bにこれらにまたがるように支持プレート33が当接して、その凸部37と凸条部25の凹部38とが係合するとともに、支持プレート33の中央の突起部35が両凸条部25のテーパ面26間に嵌合し、一方、溝24内のスライド部材41が凸条部25の上面25aに同じくこれらにまたがるように当接し、支持プレート33の貫通孔33aを挿通したボルト44が両凸条部25の間を経由してスライド部材41のナット部43に螺合することにより、支持プレート33とスライド部材41との間に両凸条部25を挟持した状態として、これらが締結される。これにより、このボトムレール13を含むアオリ7がヒンジ片17の先端部に一体に取り付けられる。
なお、図5等において、符号45は、ボトムレール13の下端部に取り付けられ、支持プレート33の外方を囲むように覆うボトムカバーを示す。
このような取り付け構造においてアオリ7をヒンジ部材16に取り付ける場合、まず、このアオリ7の取り付け作業に先立って荷台2の床15の側面にヒンジ部材16のヒンジ片31を固定しておく。そして、アオリ7のボトムレール13の溝24内に、ボトムレール13の長さ方向の端面からスライド部材41を挿入し、一方、ヒンジ部材16におけるヒンジ片17の支持プレート33をボトムレール13の両凸条部25の下面25bに当接して、その突起部35を凸条部25のテーパ面26間に嵌合するとともに、支持プレート33の凸部37を凸条部25の凹部38に係合する。次いで、スライド部材41を溝24の中で移動しながら支持プレート33に対応する位置に配置し、支持プレート33の貫通孔33aからボルト44を挿通してスライド部材41のナット部43に螺合すると、支持プレート33の突起部35がテーパ面26間に食い込み、これら支持プレート33とスライド部材41との間に凸条部25を挟持した状態に締結される。このとき、支持プレート33の突起部35の先端面とスライド部材41の下面との間には隙間が形成された状態となっており、凸条部25のテーパ面26間に突起部35が緊密に接触した状態となる。
このように、スライド部材41を溝24内に配置して、支持プレート33との間で凸条部25を挟持状態として締結するだけの作業でアオリ7をヒンジ片17に固定することができ、作業性がよい。
このような取り付け構造とされたアオリ7は、そのヒンジ部材16により、図5に示すように垂直に立設した位置から、図7に示すように倒されてトップレール11が垂直下方に向いた位置まで開閉することができる。
そして、この開閉作業の際にアオリ7とヒンジ片17との取り付け部分に外力が作用することがある。例えば、図7に示す状態で荷台2との間で貨物の積み降ろし作業の実施中に、実線矢印で示すようにフォークリフト等が接触してアオリ7が押された際に大きな外力が作用することがあるが、この取り付け状態においては、ボトムレール13の下端部(図7では上方を向いている)で両凸条部25が支持プレート33とスライド部材41との間に挟持された状態で締結され、その締結部分では、支持プレート33の突起部35が両凸条部25のテーパ面26間に嵌合し、さらに、支持プレート33の凸部37が凸条部25の凹部38に係合しており、支持プレート33とスライド部材41とが凸条部25の上面25aからテーパ面26及び下面25bにわたって広い面積で接触している。したがって、外力により締結部分に生じる応力が分散され、緩みの発生が確実に防止されるとともに、凹部38と凸部37との係合により、両凸条部25が広がることが防止され、強固な取り付け構造を維持することができる。
図10は本発明の取り付け構造をウイングに適用した例を示している。また、図11は本発明の取り付け構造を後部の扉に適用した例を示している。
図10において符号51はウイング8の端部に設けられるウイングレールを示しており、アルミニウム製の押し出し形材により、外壁部52と内壁部53との間を連結板部54によって相互に連結した中空の一体形状に形成されている。
また、図11において符号55は扉10の端部に設けられるドアフレームを示しており、同様に、アルミニウム製の押し出し形材により、外壁部56と内壁部57との間を連結板部58によって相互に連結した中空の一体形状に形成されている。
これらウイングレール51及びドアフレーム55にも、前述のアオリ7のボトムレール13と同様の溝24、凸条部25が形成されている。これら溝24及び凸条部25の形状はボトムレール13の場合とほぼ同様であり、支持プレート33、スライド部材41も先の実施形態と同様の形状のものが用いられる。したがって、ウイングレール51の天井ビーム5へのヒンジ部材による取り付け構造、ドアフレーム55の後部フレーム9へのヒンジ部材による取り付け構造は先の実施形態と同様の構造であり、これら図10及び図11において、先の実施形態の構成要素と共通する部分に同一符号を付して、その説明は省略する。
このように、本発明の取り付け構造は、アオリ7以外にも、ウイング8、扉10のそれぞれの取り付け構造にも適用することができ、本発明の開閉パネルは、これらアオリ、ウイング、扉を含むものとする。
一方、図12は本発明の取り付け構造の第2実施形態を示している。
先の第1実施形態では、両凸条部のテーパ面が溝の外側から内方に向けて漸次間隔を狭める方向に傾斜していたが、図12の実施形態では、凸条部25のテーパ面26の傾斜方向が逆で、溝24の内側から外方に向けて漸次間隔を狭める方向に傾斜している。そして、このテーパ面26間に嵌合する突起部35がスライド部材61に設けられている。したがって、このスライド部材61は、プレート部42、ナット部43、突起部35が一体化した形状とされている。また、これら突起部35とテーパ面26間の嵌合時に相互に係合状態となる凸部37と凹部38も、スライド部材61と凸条部25の上面25aとの間に配設されている。したがって、支持プレート62は、凸条部25の平坦な下面25bに当接する平坦な板状に形成されている。符号62aは支持プレート62の貫通孔を示す。
なお、この図12において、先の実施形態の構成要素と共通する部分は同一符号を付して説明を省略する。
この取り付け構造においても、支持プレート62、スライド部材61及び両凸条部25が、凸条部25の上面25aからテーパ面26及び下面25bにかけて広い面積で接触しており、外力に対して応力を分散して強固な取り付け構造を維持することができる。
また、スライド部材61を溝24の中でスライドさせるときに、突起部35が凸条部25の間に嵌合した状態で移動するので、溝24の中でのスライド部材61の幅方向の位置が安定し、支持プレート62との位置合わせ作業が容易になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、支持プレートとスライド部材との一方に、突起部と凸部との両方を配設したが、突起部は、支持プレート又はスライド部材の一方に形成し、凸部は、その他方に形成するようにしてもよい。また、本発明においては、これら凸部と凹部を有しないものも含むものとする。
また、スライド部材と支持プレートとをほぼ同じ長さに設定したが、スライド部材は、溝の中で旋回できない長さに形成されていればよく、溝に面しているボトムレールの外壁部の内面と内壁部の内面との離間距離より十分に大きい長さであればよい。
また、実施形態ではスライド部材にナット部を一体に設けたが、必ずしも一体でなくてもよく、その場合、スライド部材にナット部が嵌合する凹部を設けるなどにより、ナット部を回転止めするようにすればよい。また、スライド部材にはボルトの頭部を固定状態、又はその頭部が嵌合した状態に設けておき、そのボルトを支持プレートに貫通させてナットにより締結する構成としてもよい。
1 トラック
2 荷台
5 天井ビーム
7 アオリ(開閉パネル)
8 ウイング(開閉パネル)
9 後部フレーム
10 扉(開閉パネル)
13 ボトムレール
15 床
16 ヒンジ部材
17 ヒンジ片
24 溝
25 凸条部
26 テーパ面
27 円環部
31 ヒンジ片
32 ヒンジ軸
33 支持プレート
34 板状部
35 突起部
37 凸部
38 凹部
41 スライド部材
42 プレート部
43 ナット部
43a めねじ孔
44 ボルト
51 ウイングレール
52 ドアフレーム
61 スライド部材
62 支持プレート

Claims (3)

  1. 荷台に固定状態のヒンジ部材における回動可能なヒンジ片の端部に開閉パネルの端部が取り付けられてなるトラック荷台の開閉パネル取り付け構造であって、前記開閉パネルの端部に、その長さ方向に沿って溝が形成されるとともに、該溝の内側面に、その開口部を狭めるように相互に対向する方向に突出する一対の凸条部が溝の長さ方向に沿って形成され、前記ヒンジ片の端部に前記溝の外方から前記凸条部間にまたがるように当接する支持プレートが設けられ、前記溝の内部に前記凸条部間の開口部よりも広幅のスライド部材が前記溝の長さ方向に移動自在に設けられ、これら支持プレートとスライド部材とが前記凸条部を表裏から挟持した状態でボルトによって締結されてなり、前記凸条部どうしの対向面は、その厚さ方向に沿って一方から他方に向けて漸次間隔を狭める方向に傾斜したテーパ面とされ、前記支持プレート又は前記スライド部材のいずれか一方に、前記テーパ面間に嵌合する突起部が形成され、前記凸条部の前記一方の面に形成された溝状の凹部と、前記突起部が前記凸条部の前記テーパ面間に嵌合したときに前記凸部に係合するように前記突起部の側方に張り出す板状部に形成されたリブ状の凸部とが前記開口部を介して両側に少なくとも一組ずつ配設され、前記凸条部の前記一方の面から前記テーパ面にかけたコーナー部に凸曲面が形成され、前記突起部の側面から前記板状部の表面にかけたコーナー部に前記凸曲面の曲率半径と同じかわずかに大きい曲率半径の凹曲面が形成され、前記突起部の高さは、前記凸条部の厚さよりも小さく設定されていることを特徴とするトラック荷台の開閉パネル取り付け構造。
  2. 前記スライド部材は、前記溝の長さ方向に沿う帯状のプレート部と、該プレート部の表面に配置され前記ボルトを螺合させるナット部とが一体に形成されてなり、前記プレート部が、両凸条部の対向間隔より大きい幅を有し、前記溝の内壁面の間隔より大きい長さに形成されていることを特徴とする請求項1記載のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造。
  3. 前記開閉パネルは、前記溝の長さ方向を押し出し方向とするアルミニウム製押し出し形材によって構成されている請求項1又は2記載のトラック荷台の開閉パネル取り付け構造。
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