JP5574074B2 - ブレイディング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、マンドレルのまわりに複数本の糸条を組んでブレイディング層を組織して組成体を形成するためのブレイディング装置に関係するものであり、特に、該ブレイディング装置によるブレイディング層の組成時に、糸条を供給するボビンキャリアとマンドレルとの間における糸条のテンションを、糸溜め装置によって調節するようにしたブレイディング装置に関するものである。
従来のブレイディング装置として、特許文献1に示すように構成した二連ブレイダー機が知られている。この特許文献1に記載のブレイディング装置は、軸芯方向の強度を任意に設定し得るように、組糸に中央糸を組み込む構成例を開示するものであり、軸方向に移動可能なマンドレルに対向状態で第1および第2の二つのブレイダー6、9を被嵌し、このブレイダー夫々に糸条を供給する糸供給部10、11を設け、さらに、二つのブレイダー間においてマンドレル軸芯方向に配される軸方向糸(中央糸あるいは0度糸)Rをマンドレル7の外周面上に供給する軸方向糸供給部8を設け、マンドレル7が一方の方向移動する際(特許文献1公報中、図4参照、右側から左方向への移動)、一方のブレイダー6の糸供給部10からの糸が軸方向糸Rとして組成され、他方のブレイダー9の糸供給部11からの糸が斜向糸S(組糸あるいは±θ度糸)として組成されるように構成し、マンドレル7が他方の方向移動する際(特許文献1公報中、図5参照、左側から右方向への移動)、一方のブレイダー6の糸供給部10からの糸が斜向糸Sとし組成され、他方のブレイダー9の糸供給部11からの糸が軸方向糸Rとして組成されるように構成したものである。
このような二連ブレイダー機において、二連のうちの片側のブレイダー機6におけるキャリアを停止するなどして、これをマンドレル移動方向糸(0度糸)として使用し、もう片側のブレイダー機9におけるキャリアからの糸を±θ度の組糸として組紐構造を形成しつつ、同時に0度糸を押さえようとした場合、両側のキャリアは、同じテンションであるために、組紐径がある値までしか縮まらないこととなる。仮に所定のマンドレル径が、組紐径より小さい場合は、マンドレル上に、組紐構造を固定することができないことになる。これを解決するには、両側のキャリヤからの糸のテンションを調節する必要があり、そのために糸溜め装置が必要となる。
特許第3215308号公報(図3、図4および図5)
そこで、この発明は、二連ブレイダー機などにおいて、一方のブレイダー機を停止するなどして、該ブレイダー機におけるキャリアからの糸を、0度糸として使用する一方、他方のブレイダー機におけるキャリアからの糸を、±θ度の組糸として組紐構造を形成しつつ、同時に、0度糸を押さえてブレイディング層を形成する際、両側のキャリアからの糸のテンションを調節するべく構成してなる糸溜め装置を備えたブレイディング装置を提供しようとするものである。
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、請求項1に記載の発明は、ブレイダー機を用い、該ブレイダー機における複数個のボビンキャリアから繰り出される複数本の糸条を、マンドレル上の組位置Pに導いて、該マンドレル上にブレイディング層を組織して組成体を形成するようにしたブレイディング装置において、前記ブレイダー機における複数個のボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道に、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置を設け
前記糸溜め装置が、マンドレルの軸芯に対してそれぞれ同軸的であって、且つ、ブレイダー機におけるボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道を挟んで、その両側に配置される内側および外側リングを含むものからなり、前記内側および外側リングは、その軸方向に互いに向き合った方向にのびる複数のガイドローラからなる内側および外側ガイドローラ列を備え、前記内側および外側ガイドローラ列が、前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pa1、Pb1と、糸道に交差する糸溜め稼動位置Pa2、Pb2とに移動可能であり、前記糸溜め稼動位置Pa2、Pb2で、前記内側および外側リングを相対的に回転させることにより糸条を糸溜めするものからなることを特徴とするブレイディング装置を構成するものである。
さらに、請求項2に記載の発明は、
ブレイダー機を用い、該ブレイダー機における複数個のボビンキャリアから繰り出される複数本の糸条を、マンドレル上の組位置Pに導いて、該マンドレル上にブレイディング層を組織して組成体を形成するようにしたブレイディング装置において、
前記ブレイダー機における複数個のボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道に、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置を設け、
前記糸溜め装置における内側および外側リングの一方が、前記糸道の一方の側に固定的又は相反する方向へ回転可能に配置され、そのガイドローラ列が、前記糸道に交差しない待機位置と、交差する糸溜め稼動位置とに出没する構成のものからなり、内側および外側リングの他方が、前記糸道の他方の側に回転可能に配置され、そのガイドローラ列が、前記糸道に交差しない待機位置と、交差する糸溜め稼動位置とに移動可能なものからなる
ことを特徴とするブレイディング装置を構成するものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、
ブレイダー機が、第1および第2のブレイダー機を含むものからなり、前記第1のブレイダー機と第2のブレイダー機との間に糸溜め装置を設け、
前記糸溜め装置が、マンドレルの軸芯に対してそれぞれ同軸的に配置した内側リングと、該内側リングの軸方向両側に配した第1および第2の外側リングとを含むものからなり、前記内側および各外側リングは、その軸方向に互いに向き合った方向にのびる複数のガイドローラからなる内側および外側ガイドローラ列を備え、前記内側および外側ガイドローラ列が、前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pa1、Pb1と、糸道に交差する糸溜め稼動位置Pa2、Pb2とに移動可能であり、前記糸溜め稼動位置Pa2、Pb2で、前記内側および各外側リングを相対的に回転させることにより糸条を糸溜めするものからなることを特徴とするブレイディング装置を構成するものである。
この発明になるブレイディング装置は、ブレイダー機における複数個のボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道に、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置を設けたことにより、ボビンキャリアから繰り出される糸条を、一旦、糸溜め装置に巻き付けておくことにより、キャリアテンションがマンドレル上に伝わらないようにすることができる。それによって、マンドレル上に組紐構造を固定することができ、ブレイディング層による組成体を効率よく組成することができる。
さらに、この発明では、第1および第2のブレイダー機によって構成される二連ブレイダー機に対して当該糸溜め装置を適用することにより、二連のうちの片側のブレイダー機におけるキャリアを停止するなどして、これをマンドレル移動方向糸(0度糸)として使用し、もう片側のブレイダー機におけるキャリアから繰り出される糸条を組糸(±θ度糸)として組紐構造を形成しつつ、同時に0度糸を確実に押さえることができ、マンドレルの往復移動により、マンドレル上に複数層のブレイディング層を効率よく組成することができる。
この発明になるブレイディング装置1について、図1〜図8に示す具体的な一実施例に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、この発明にかかるブレイディング装置の基本的な構成例並びにその作動態様を示すものであって、図1は、通常時、糸溜め装置が働いていない状態を示す概略的な側断面図であり、図2は、図1の状態から、内側リング部材における内側ガイドローラ列が突出し、外側リング部材が内側リング部材側に移動して糸溜め装置が働いている状態を示す概略的な側断面図である。
一方、図4〜図7は、当該糸溜め装置の具体例を示すものであって、図4は、内側ガイドローラ列を備えた内側リング部材と、外側ガイドローラ列を備えた外側リング部材との組み合わせ状態を、外側リング部材の一部を破断して示す概略的な斜視図であり、図5は、糸溜め装置における各内側ガイドローラによって糸条が分配され、糸溜めがなされる前の状態を示す概略的な正面図であり、図6は、糸溜め装置における外側リング部材が回転して、内側ガイドローラと外側ガイドローラとによって糸溜めがなされている状態を示す概略的な正面図であり、図7は、マンドレル上にブレイディング層が形成される様子を示す概略的な側断面図であり、図8は、この発明の適用にかかるブレイダー機の一例についてその全体を示す概略的な正面図である。
図に示す実施例に係るブレイディング装置1は、機台30上に、ブレイダー機2と、マンドレルMを水平移動させるマンドレル移動装置3とを含むものから構成されている。この発明では、マンドレルMを固定しておき、ブレイダー機2を移動させる構成のものであってもよい。前記ブレイダー機2は、公知のブレイダー機を含む種々のブレイダー機を使用することが可能である。図に示す実施例に係るブレイダー機2は、その一例として、軸線が水平で略円筒形状のフレーム40内に配設された所定の曲率半径Rを有する曲面状の支持フレーム41と、±θ度の一対の組糸Y1、Y2を供給する複数のボビンキャリア42aを備えた組糸供給装置42と、中央糸Y3を供給する複数のボビンフレーム43aを備えた中央糸供給装置43などとから構成される。このブレイダー機2は、前記組糸供給装置42から繰り出される一対の組糸Y1、Y2および中央糸供給装置43から繰り出される中央糸Y3によって、前記マンドレルM上に三軸組成体31を組成する。
前記組糸供給装置42は、支持フレーム41の略中心位置にマンドレルMを、図1中、左右方向に移動が可能なように挿通して配置してある。支持フレーム41は、周方向に沿って、図示せぬ公知の波状の軌道案内孔が一対穿設され、ボビンキャリア42aが各軌道案内孔に沿って公知の搬送手段によって移動するように構成されている。ボビンキャリア42aに載置されたボビン42bから、該ボビン42bの軸線方向に繰り出される一対の組糸Y1、Y2は、曲面状の支持フレーム41の中心(組位置P)に集合するように構成される。また、マンドレルM上で組成される組成体31の組位置Pは、支持フレーム41の略中心に位置する。一方の軌道案内孔を移動するボビンキャリア42aから繰り出される組糸Y1と、他方のボビンキャリア42aから繰り出される組糸Y2とが交錯してマンドレルM上に組み付けられる。
前記中央糸供給装置43は、支持フレーム41に配設されたボビンキャリア42aに対して略直角になるよう、つまり前記機台30に対して略水平になるようにボビンフレーム43aが配設されている。このボビンフレーム43aに載置されたボビン43bから、該ボビン43bの軸線方向に中央糸Y3が繰り出される。前記支持フレーム41に配設された図示せぬガイドローラによって中央糸Y3が略直角方向にガイドされ、マンドレルM上で組成される組成体31の組位置Pに向かうように構成されている。
前記一対の組糸Y1、Y2、および中央糸Y3は、例えば、熱硬化性樹脂を含浸したカーボン繊維、あるいは、アラミド繊維などよりなるプリプレグドヤーンなどを用いることができる。
前記マンドレル移動装置3は、前記支持フレーム41の中心軸方向に沿ってマンドレルMを水平な状態で往復移動が可能なように構成されている。このマンドレルMの移動経路中には、上記するように組糸供給装置42によって繰り出される一対の組糸Y1、Y2によって組成される組成体31の組位置Pが形成される。マンドレルMは、断面積が一様でない異径もしくは径が一律の棒状もしくは湾曲体であり、耐熱性材料により形成されるとともに、表面には成形後にプリフォームを容易に剥離し得るように離形材が塗布等されている。また、このマンドレルMは、前記マンドレル移動装置3によって、例えば、一端を支持されるとともに、他端を図示せぬ支持装置によって機台30に対して略水平になるように支持されている。
次に、ブレイダー機2による三軸組成体31の組成機構について、以下に詳述する。ブレイダー機2を構成する組糸供給装置42の作動によって、ボビンキャリア42aが軌道案内孔に沿って搬送されるとともに、各ボビンキャリア42aに載置された各ボビン42bより、組糸Y1、Y2が組位置Pに向けて繰り出される。同時に、中央糸供給装置43に固定されたボビンフレーム43aに載置されるボビン43bより、中央糸Y3が組位置Pに向けて繰り出される。この組位置Pには、マンドレルMが位置しており、該マンドレルMの外周面に組糸Y1、Y2、および中央糸Y3が供給される。
前記マンドレル移動装置3の作動によってマンドレルMが水平移動(以下、X方向とする)すると、組位置Pに位置するマンドレルMの当該部分が、徐々にX方向にずれる。マンドレルMが水平移動する際に、ボビンキャリア42aが支持フレーム41を走行しながら組糸Y1、Y2を繰り出すことで、該組糸Y1、Y2を交錯させつつ、これに中央糸供給装置43から繰り出される中央糸Y3も交叉させて、マンドレルMの外周面に三軸組成体31が組成される。
マンドレルMの移動速度が、ボビンキャリア42aの搬送速度に比べて相対的に速くなると、組位置Pを通過したマンドレルMの当該部位において、三軸組成体31の組密度が粗になる。一方、マンドレルMの移動速度が相対的に遅くなると、組位置Pを通過したマンドレルMの当該部位において、三軸組成体31の組密度が密になる。また、マンドレルMを前記マンドレル移動装置3によって水平方向に組位置Pを往復するように移動させることで、マンドレルM上に複数層の組成体31を積層形成することができる。
次いで、上記する構成でなるブレイダー機2に対し、糸溜めのための糸溜め装置4を設けたブレイディング装置1の具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
この発明では、図1および図2に示すように、ブレイダー機2における複数個のボビンキャリアからマンドレルM上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道YRに、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置4が設けられる。
前記糸溜め装置4は、内側リング5と外側リング6とを含むものからなっている。内側リング5と外側リング6とは、マンドレルMの軸芯に対してそれぞれ同軸的であって、且つ、ブレイダー機2におけるボビンキャリア42aからマンドレルM上の組位置Pに繰り出される糸条Y1、Y2の糸道YRを挟んで、その両側に配置されている。図1および図2に示す実施例において、前記内側リング5は、組位置Pに対して定位置に配置してある。前記内側リング5は、その軸方向端面5aに、環状に等間隔で配列された複数本の内側ガイドローラ7からなる内側ガイドローラ列8が設けてある。
この実施例において、内側ガイドローラ7は、通常、図1に示すように、内側リング5の内部に格納されている。この状態で、前記内側ガイドローラ7は、何れも、前記糸条Y1、Y2の糸道YRに交差しない待機位置Pa1をとるように構成されている。前記内側リング5における内側ガイドローラ7は、例えば、モータ、空気圧シリンダなどの内側ガイドローラ駆動装置9によって、矢印X1方向にそれぞれ出没するように構成されている。前記内側ガイドローラ駆動装置9によって、内側ガイドローラが突出すると、図2に示すように、内側ガイドローラ列8が前記糸条Y1、Y2の糸道YRに交差する糸溜め稼動位置Pa2をとるようになっている。
一方、これに対して、前記外側リング6は、組位置Pに対して、矢印X2方向に移動可能なように配置してある。前記外側リング6は、その軸方向端面6aに、環状に等間隔で配列された複数本の外側ガイドローラ10からなる外側ガイドローラ列11が設けてある。前記ガイドローラの本数は、複数本でよいが、ブレイダー機における組糸本数の1/2の数が望ましい。
図に示す実施例において、前記外側ガイドローラ10は、前記外側リング6に対して固定的に、又は、相反する方向へ回転可能に配列配置されている。前記外側リング6は、通常は、図1に示すように前記外側ガイドローラ10が前記糸条Y1、Y2の糸道YRに交差しない待機位置Pb1をとるように位置しており、例えば、モータ、空気圧シリンダなどの外側リング移動装置12によって、マンドレルMの軸方向(矢印X2方向)に移動可能なように構成してある。前記外側リング移動装置12によって、前記外側リング6が図2に示す位置に移動すると、前記外側ガイドローラ列11が前記糸条Y1、Y2の糸道YRに交差するようになっている。
さらに、前記外側リング6は、ブレイド中心を軸にして、例えば、サーボモータなどの外側リング回転駆動装置13によって回転制御されるようになっている。
次いで、この発明を図3に示す二連機に適用した構成例について、図3に示す実施例に沿って説明する。この二連のブレイディング装置1Aは、第1のブレイダー機2Aおよび第2のブレイダー機2Bを含むものからなっており、前記第1のブレイダー機2Aと第2のブレイダー機2Bとの間に二連用糸溜め装置4Aを設けたものからなっている。
この二連用糸溜め装置4Aは、マンドレルMの軸芯に対してそれぞれ同軸的に配置した内側リング5Aと、該内側リング5Aの軸方向両側に配した第1および第2の外側リング6A、6Bとを含むものからなっている。好ましい実施例において、内側リング5Aは、予め設定した定位置に配置してある。前記内側リング5Aは、その軸方向の両端面5a、5bに、環状に等間隔で配列された複数本の内側ガイドローラ7からなる内側ガイドローラ列8が設けてある。
この実施例において、内側ガイドローラ7は、通常、図3中、実線およびハッチングで示すように、内側リング5Aの内部に格納されている。この状態で、前記内側ガイドローラ7は、何れも、前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pa1をとるように構成されている。前記内側リング5Aにおける内側ガイドローラ7は、例えば、モータ、空気圧シリンダなどの内側ガイドローラ駆動装置9によって、矢印X1方向にそれぞれ出没するように構成されている。前記内側ガイドローラ駆動装置9によって、内側ガイドローラが突出すると、仮想線で示すように、内側ガイドローラ列8が前記糸条の糸道に交差する糸溜め稼動位置Pa2をとるようになっている。
一方、これに対して、前記外側リング6A、6Bは、マンドレルMに沿って、それぞれ矢印X2方向に移動可能なように配置してある。前記外側リング6A、6Bは、その軸方向端面6aに、環状に等間隔で配列された複数本の外側ガイドローラ10からなる内側ガイドローラ列11が設けてある。
図3に示す実施例において、前記外側ガイドローラ10は、前記外側リング6A、6Bに対して、固定的に配列配置されている。前記外側リング6A、6Bは、通常は、図3において実線で示すように、外側ガイドローラ10が前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pb1をとるように位置しており、例えば、モータ、空気圧シリンダなどの外側リング移動装置12によって、マンドレルMの軸方向(矢印X2方向)に移動可能なように構成してある。前記外側リング移動装置12によって、前記外側リング6が図3において仮想線で示す位置に移動すると、前記外側ガイドローラ列11が前記糸条の糸道に交差するようになっている。
さらに、前記外側リング6A、6Bは、ブレイド中心を軸にして、例えば、サーボモータなどの外側リング回転駆動装置13によって回転制御されるようになっている。
この実施例によれば、前記マンドレルMが、矢印Xa方向(右から左方向)へ移動する際には、右側のブレイダー機2Aの作動を停止させ、左側のブレイダー機2Bを作動させる。この場合は、右側のブレイダー機2Aの糸条供給装置42から供給される糸条が、軸方向0度糸となり、左側のブレイダー機2Bの糸条供給装置42から供給される糸条が、±θ度の組糸となる。
続いて、前記マンドレルMが、矢印Xb方向(左から右方向)へ移動する際には、左側のブレイダー機2Bの作動を停止させ、右側のブレイダー機2Aを作動させる。この場合は、左側のブレイダー機2Bの糸条供給装置42から供給される糸条が、軸方向0度糸となり、右側のブレイダー機2Aの糸条供給装置42から供給される糸条が、±θ度の組糸となる。
次いで、図1〜図7に基づいて、当該糸溜め装置4の作動手順について説明する。
まず、図1に示す通常の状態から、図2および図5に示す糸溜めの状態に至る手順について説明する。まず、停止する側のキャリアの位置をサーボモータなどで制御して、内側ガイドローラ7が糸条に掛からない位置で停止させる。次に、内ガイドローラ駆動装置9により格納状態にある内側ガイドローラ7を突出させ、この突出状態のガイドローラ列8により糸条Y1、Y2を図5に示すように分配する。
外側ガイドローラ10も内側ガイドローラ7と同期、もしくは、それ以外の組糸が停止した時に、組糸を分けるように突出する。前記外側ガイドローラ10を通常の待機位置Pb1から糸溜め稼動位置Pb2に位置変えする実施例としては、外側リング移動装置12によって、外側リング部材6自体を矢印X2に移動する構成が有効である。
図2並びに図5に示す状態から、図6に示すように、外側リング回転装置13により、外側リング部材6を矢印X3方向に回転する。外側リング部材6が回転することにより、糸条を引っ掛けた状態で、キャリア側より糸条が解除され、該糸条が内側ガイドローラ7と外側ガイドローラ10とに巻き付いた状態で糸溜めがなされる。
図6に示すように、糸条が糸溜め装置4によって巻き付き状態で糸溜めされることにより、キャリアテンションが、マンドレルM上に伝わらなくなる(キャリアは、ある以上に糸が出るとテンションが0になる)。糸の巻き付け量は、サーボモータなどによってマンドレルMのブレイディング方向の距離を確認しながら、巻き付け量も制御する。
図1および図2は、この発明にかかるブレイディング装置の基本的な構成例並びにその作動態様を示すものであって、図1は、通常時、糸溜め装置が働いていない状態を示す概略的な側断面図である。 図2は、図1の状態から、内側リング部材における内側ガイドローラ列が突出し、外側リング部材が内側リング部材側に移動して糸溜め装置が働いている状態を示す概略的な側断面図である。 図3は、この発明にかかるブレイダー機における糸溜め装置を二連のブレイダーに適用した実施例を示す概略的な側面図である。 図4〜図7は、当該糸溜め装置の具体例を示すものであって、図4は、内側ガイドローラ列を備えた内側リング部材と、外側ガイドローラ列を備えた外側リング部材との組み合わせ状態を、外側リング部材の一部を破断して示す概略的な斜視図である。 図5は、糸溜め装置における各内側ガイドローラによって糸条が分配され、糸溜めがなされる前の状態を示す概略的な正面図である。 図6は、糸溜め装置における外側リング部材が回転して、内側ガイドローラと外側ガイドローラとによって糸溜めがなされている状態を示す概略的な正面図である。 図7は、マンドレル上にブレイディング層が形成される様子を示す概略的な側断面図である。
符号の説明
1、1A ブレイディング
2、2A、2B ブレイダー機
3 マンドレル移動装置
4 糸溜め装置
4A 二連用糸溜め装置
M マンドレル
5、5A 内側リング部材
6、6A、6B 外側リング部材
7 内側ガイドローラ
8 内側ガイドローラ列
9 内側ガイドローラ駆動装置
10 外側ガイドローラ
11 外側ガイドローラ列
12 外側リング移動装置
13 外側リング回転駆動装置
Y1、Y2 組糸
Y3 中央糸
P 組位置
Pa1 内側リング待機位置
Pa2 内側リング糸溜め稼動位置
Pb1 外側リング待機位置
Pb2 外側リング糸溜め稼動位置
30 機台
31 組成体
40 フレーム
41 支持フレーム
42 組糸供給装置
42a ボビンキャリア
42b ボビン
43 中央糸供給装置
43a ボビンフレーム
43b ボビン

Claims (3)

  1. ブレイダー機を用い、該ブレイダー機における複数個のボビンキャリアから繰り出される複数本の糸条を、マンドレル上の組位置Pに導いて、該マンドレル上にブレイディング層を組織して組成体を形成するようにしたブレイディング装置において、
    前記ブレイダー機における複数個のボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道に、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置を設け
    前記糸溜め装置が、マンドレルの軸芯に対してそれぞれ同軸的であって、且つ、ブレイダー機におけるボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道を挟んで、その両側に配置される内側および外側リングを含むものからなり、前記内側および外側リングは、その軸方向に互いに向き合った方向にのびる複数のガイドローラからなる内側および外側ガイドローラ列を備え、前記内側および外側ガイドローラ列が、前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pa1、Pb1と、糸道に交差する糸溜め稼動位置Pa2、Pb2とに移動可能であり、前記糸溜め稼動位置Pa2、Pb2で、前記内側および外側リングを相対的に回転させることにより糸条を糸溜めするものからなることを特徴とするブレイディング装置。
  2. ブレイダー機を用い、該ブレイダー機における複数個のボビンキャリアから繰り出される複数本の糸条を、マンドレル上の組位置Pに導いて、該マンドレル上にブレイディング層を組織して組成体を形成するようにしたブレイディング装置において、
    前記ブレイダー機における複数個のボビンキャリアからマンドレル上の組位置Pに繰り出される糸条の糸道に、該糸条のテンションを調節するための糸溜め装置を設け、
    前記糸溜め装置における内側および外側リングの一方が、前記糸道の一方の側に固定的又は相反する方向へ回転可能に配置され、そのガイドローラ列が、前記糸道に交差しない待機位置と、交差する糸溜め稼動位置とに出没する構成のものからなり、内側および外側リングの他方が、前記糸道の他方の側に回転可能に配置され、そのガイドローラ列が、前記糸道に交差しない待機位置と、交差する糸溜め稼動位置とに移動可能なものからなる
    ことを特徴とするブレイディング装置。
  3. ブレイダー機が、第1および第2のブレイダー機を含むものからなり、前記第1のブレイダー機と第2のブレイダー機との間に糸溜め装置を設け、
    前記糸溜め装置が、マンドレルの軸芯に対してそれぞれ同軸的に配置した内側リングと、該内側リングの軸方向両側に配した第1および第2の外側リングとを含むものからなり、前記内側および各外側リングは、その軸方向に互いに向き合った方向にのびる複数のガイドローラからなる内側および外側ガイドローラ列を備え、前記内側および外側ガイドローラ列が、前記糸条の糸道に交差しない待機位置Pa1、Pb1と、糸道に交差する糸溜め稼動位置Pa2、Pb2とに移動可能であり、前記糸溜め稼動位置Pa2、Pb2で、前記内側および各外側リングを相対的に回転させることにより糸条を糸溜めするものからなることを特徴とするブレイディング装置。
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