JP5573542B2 - 電気デバイス及び電気デバイス用ガス抜き装置並びに電気デバイスのガス抜き方法 - Google Patents

電気デバイス及び電気デバイス用ガス抜き装置並びに電気デバイスのガス抜き方法 Download PDF

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Description

この発明は、電気デバイス及び電気デバイス用ガス抜き装置並びに電気デバイスのガス抜き方法に関する。
たとえば電池などの電気デバイスでは、電解液が分解されることなどによって、ガスが発生する可能性がある。特に充電放電可能な二次電池では、充電放電が繰り返されると、負極の表面に被膜が形成されることや電解液が分解されることなどによって、ガスが発生する可能性がある。電極内やセパレーター内の気泡(ガス)の発生は、イオンの流れを遮断し電流の流れが阻害される。また発生したガスによって電解質層が不均一になるとさらなるガスの発生が誘発されるという悪循環に陥る可能性がある。
そこで発生したガスを積極的に除去することが望ましい。
特許文献1では、電池内部の圧力が所定圧力よりも大きくなったときにガスを放出する放出弁が設けられている。
特開2003−68268号公報
しかしながら、前述した上記の方法では、ガスを放出するときに、電解液も放出されてしまう。したがって、特許文献1では、ガスを放出した以降は、電池性能が低下してしまう。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、何らかの要因で電気デバイス内にガスが発生した場合に、電気デバイス内の電解液を減少させることなく、発生したガスを除去可能な電気デバイス及び電気デバイス用ガス抜き装置並びに電気デバイスのガス抜き方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明の電気デバイスは、少なくともひとつの単電池を含む発電要素体と、前記発電要素体を収納する外装材と、を有する。さらに、一端が前記外装材の内部に開口するとともに、途中にコックが設けられるパイプと、前記パイプの他端が開口する内部に電解液を貯留するとともに、密閉ケースの中に収められて密閉ケースの内部気圧が下がると膨張するバルーンと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、バルーンの内部では、電解液が飽和蒸気圧に達しているので、電池外装材の内部に発生したガスをバルーンに吸引除去するときに、外装材内の電解液が蒸発してバルーンに移動することが抑えられる。したがって電気デバイスから電解液が減少することを防止しつつ、発生したガスを除去することができる。
本発明による電気デバイスの第1実施形態を示す図である。 本発明による電気デバイス用ガス抜き装置の第1実施形態を示す図である。 本発明による電気デバイス用ガス抜き装置の使用方法を示す図である。 本発明による電気デバイスの第2実施形態を示す図である。 第2実施形態におけるガス抜き方法を説明する図である。 本発明による電気デバイスの第3実施形態を示す側断面図である。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
<リチウムイオン二次電池の構造>
図1は、本発明による電気デバイスの第1実施形態を示す図であり、図1(A)は斜視図であり、図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
本実施形態では、電気デバイスとしてリチウムイオン二次電池を例示して説明する。リチウムイオン二次電池100は、所定数積層されて電気的に並列接続された単電池200からなる発電要素体と、外装材300と、を含む。
単電池200は、セパレーター210と、正極221と、負極222と、を含む。
セパレーター210は、流動性のある電解質(電解液)20を保持する電解質層である。なお電解質(電解液)20については後述する。セパレーター210は、ポリアミド不織布,ポリエチレン不織布,ポリプロピレン不織布,ポリイミド不織布,ポリエステル不織布,アラミド不織布などの不織布である。また、セパレーター210は、フィルムが延伸されて細孔が形成された微多孔膜フィルムでもよい。このようなフィルムは、既存のリチウムイオン電池用セパレーターとして使用される。またポリエチレン,ポリプロピレン,ポリイミドフィルムやあるいはこれらを積層したものであってもよい。セパレーター210の厚さは、特には限定されない。しかしながら、薄いほうが電池がコンパクトになる。そこでセパレーター210は、性能を確保できる範囲で、できるだけ薄いことが望ましい。一般的にはセパレーター210の厚さは10〜100μm程度である。ただし一定厚でなくてもよい。
正極221は、薄板の集電体22と、その両面に形成された正極層221aと、を有する。なお、最外層に配置される正極221は、集電体22の片面にのみ正極層221aが形成される。正極の集電体22は、ひとつに集合されて電気的に並列接続される。図1(B)では、各集電体22は、左側でひとつに集合する。この集合部分が正極集電部である。
集電体22は、主成分である金属粉末に、バインダー(樹脂)及び溶剤を混ぜた金属ペーストが加熱されて成形される。金属粉末は、たとえば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)、これらの合金などである。これらの金属粉末は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が混合されて用いられてもよい。また異なる金属粉末が多層に積層されてもよい。バインダーは、たとえば、エポキシ樹脂などの従来公知の樹脂バインダー材料である。またバインダーは、導電性高分子材料であってもよい。集電体22の厚さは、特に限定されないが、通常は1〜100μm程度である。
正極層221aは、正極活物質を含む。正極活物質は、特にリチウム−遷移金属複合酸化物が好ましい。具体的には、たとえば、スピネルLiMn24などのLi・Mn系複合酸化物,LiCoO2などのLi・Co系複合酸化物,LiNiO2などのLi・Ni系複合酸化物,LiFeO2などのLi・Fe系複合酸化物などである。また、LiFePO4などの遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物でもよい。さらに、V25,MnO2,TiS2,MoS2,MoO3などの遷移金属酸化物や硫化物でもよい。また、PbO2,AgO,NiOOHなどでもよい。このような正極活物質は、電池容量、出力特性に優れた電池を構成できる。
正極活物質の粒径は、正極材料をペースト化してスプレーコートなどによって製膜できる程度であればよいが、小さいほうが電極抵抗を低減できる。具体的には、正極活物質の平均粒径が0.1〜10μmであるとよい。
正極活物質は、この他にもイオン伝導性を高めるために、電解質,リチウム塩,導電助剤などを含んでもよい。導電助剤は、一例を挙げれば、アセチレンブラック,カーボンブラック,グラファイトなどである。
正極活物質,電解質(好ましくは固体高分子電解質),リチウム塩,導電助剤の配合量は、電池の使用目的(出力重視,エネルギー重視など)、イオン伝導性が考慮されて設定される。たとえば、電解質、特に固体高分子電解質の配合量が過少であると、活物質層内でのイオン伝導抵抗やイオン拡散抵抗が大きくなり、電池性能が低下する。一方、電解質、特に固体高分子電解質の配合量が過多であると、電池のエネルギー密度が低下する。したがって、これらが考慮されて、具体的な配合量が設定される。
正極層221aの厚さは、特には限定されない。電池の使用目的(出力重視,エネルギー重視など)、イオン伝導性などが考慮されて設定される。一般的な正極の厚さは1〜500μm程度である。
負極222は、薄板の集電体22と、その両面に形成された負極層222aと、を有する。なお、最外層に配置される負極222は、集電体22の片面にのみ負極層222aが形成される。負極の集電体22は、ひとつに集合されて電気的に並列接続される。図1(B)では、各集電体22は、右側でひとつに集合する。この集合部分が負極集電部である。なお集電体22は、正極に用いるものと同じものを使用しても、別のものを使用してもよい。
負極層222aは、負極活物質を含む。負極層222aは、具体的には、金属酸化物,リチウム−金属複合酸化物金属,カーボン,チタン酸化物,リチウム−チタン複合酸化物などである。特に、カーボン,遷移金属酸化物,リチウム−遷移金属複合酸化物が好ましい。なかでもカーボン又はリチウム−遷移金属複合酸化物は、電池を高電池容量化、高出力化できる。これらが1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用されて用いられてもよい。
外装材300は、積層された単電池200を収容する。外装材300は、アルミニウム等の金属をポリプロピレンフィルム等の絶縁体で被覆した高分子−金属複合ラミネートフィルムのシート材で形成される。外装材300は、積層された単電池200を収容した状態で、周囲が熱融着される。外装材300は、単電池200の電力を外部に取り出すための正極タブ310及び負極タブ320を備える。また外装材300は、パイプ330を備える。さらに外装材300の内部には、圧力を検知する圧力センサー340が設けられる。外装材300には、電解質(電解液)20が充填されている。
正極タブ310は、一端が外装材300の内部で正極集電部に接続され、他端が外装材300の外に出る。
負極タブ320は、一端が外装材300の内部で負極集電部に接続され、他端が外装材300の外に出る。
パイプ330は、一端が外装材300の内部に開口し、他端が外装材300の外部に開口する。パイプ330は、途中にコック331(図3参照)が設けられる。
電解質(電解液)20は、たとえば、ポリマー骨格中に数重量%〜99重量%程度電解液を保持させたゲル電解質である。特に高分子ゲル電解質がよい。高分子ゲル電解質は、たとえば、イオン導伝性を有する固体高分子電解質に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものである。また、リチウムイオン導伝性を持たない高分子の骨格中に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を保持させたものでもよい。
高分子ゲル電解質は、高分子電解質100%でできたもの以外のものであって、電解液をポリマー骨格に含ませたものであればよい。特に、電解液とポリマーとの比率(質量比)は、20:80〜98:2程度が好ましい。このような比率であれば、電解質による流動性と、電解質としての性能と、が両立される。
ポリマー骨格は、熱硬化性ポリマー及び熱可塑性ポリマーのいずれでもよい。具体的には、たとえば、ポリエチレンオキシドを主鎖又は側鎖に持つ高分子(PEO),ポリアクリロニトリル(PAN),ポリメタクリル酸エステル,ポリフッ化ビニリデン(PVDF),ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体(PVDF−HFP),ポリメチルメタクリレート(PMMA)などである。ただし、これらに限られない。
高分子ゲル電解質に含まれる電解液(電解質塩及び可塑剤)は、通常リチウムイオン電池で用いられるものである。たとえば、LiPF6,LiBF4,LiClO4,LiAsF6,LiTaF6,LiAlCl4,Li210Cl10等の無機酸陰イオン塩、LiCF3SO3,Li(CF3SO2)2N,Li(C25SO2)2N等の有機酸陰イオン塩の中から選ばれる、少なくとも1種類のリチウム塩(電解質塩)を含み、プロピレンカーボネート,エチレンカーボネート等の環状カーボネート類である。ジメチルカーボネート,メチルエチルカーボネート,ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート類でもよい。テトラヒドロフラン,2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン等のエーテル類でもよい。γ−ブチロラクトン等のラクトン類でもよい。アセトニトリル等のニトリル類でもよい。プロピオン酸メチル等のエステル類でもよい。ジメチルホルムアミド等のアミド類でもよい。酢酸メチル及び蟻酸メチルの中から選ばれる少なくとも1種類以上を混合した非プロトン性溶媒等の有機溶媒(可塑剤)を用いたものでもよい。ただし、これらに限られない。
<電気デバイス用ガス抜き装置の構造>
図2は、本発明による電気デバイス用ガス抜き装置の第1実施形態を示す図である。
電気デバイス用ガス抜き装置10は、密閉ケース11と、ポンプ12と、バルーン13と、パイプ14と、を含む。
密閉ケース11は、気密である。密閉ケース11は、硬質の筐体である。
ポンプ12は、密閉ケース11に接続される。ポンプ12は、密閉ケース11の内部の気圧を調整する。
バルーン13は、密閉ケース11の中に収められる。バルーン13は、軟弱であって膨張変形可能である。バルーン13の内部には、電解液20が貯留される。バルーン13は、たとえば電解液に対する耐薬品性を持つ高分子樹脂で形成される。したがって電解液を貯留可能である。
パイプ14は、密閉ケース11を貫通する。パイプ14の一端は、バルーン13の内部に開口する。パイプ14の他端は、後述のように電池100の外装材300の内部に接続される。
<電気デバイス用ガス抜き装置の使用方法>
図3は、本発明による電気デバイス用ガス抜き装置の使用方法を示す図である。
最初に本発明の理解を容易にするために電池の化学反応について説明する。なおここでは、コバルト系の正極材料を使用する場合で説明する。
通常運転電圧範囲では、次式(1)の化学反応が生じる。
Figure 0005573542
また過充電電圧域では、次式(2-1)〜(2-4)の反応が生じる。
Figure 0005573542
さらに過放電電圧域では、次式(3-1)又は(3-2)の反応が生じる。
Figure 0005573542
このように、通常運転、過充電中、過放電中に、ガスが発生する。電解質層にガスが残留していなければ、全面的に一様に電流が流れる。しかしながら、上記反応式のように発生したガスが電解質層にとどまっていると、電流の流れが阻害されるとともに、その周囲では電流が大きくなる。すると電流密度の高い領域が局部的に発生する。電流密度が局部的に高くなってしまうと、リチウムイオンが電析して析出する可能性がある。すると局部的に劣化する。そして劣化が周囲に拡がるといった悪循環に陥るおそれがある。
そこで本実施形態では、上記反応式のように発生したガスを除去するようにしたのである。以下、具体的な内容を説明する。
外装材300の内部に発生したガスを抜く必要があるときには、以下にようにする。なお、外装材300の内部に発生したガスを抜く必要があるか否かは、たとえば、圧力センサー340で検出した外装材300の内部の圧力に基づいて、判定すればよい。
はじめに、パイプ330が上方になるように、リチウムイオン二次電池100を傾ける。このようにすることで、外装材300の内部に発生したガスがパイプ330の近くに集まる。なお初期状態では、リチウムイオン二次電池100のパイプ330のコック331は閉じられている。
次に、リチウムイオン二次電池100のパイプ330と、電気デバイス用ガス抜き装置10のパイプ14と、を繋げる。
そして、ポンプ12を作動させて、密閉ケース11の内部の気圧を減圧する(減圧工程)。するとバルーン13が膨らむ。なおバルーン13は、密閉された状態で電解液20が内部に貯留されているので、バルーン13の内部は、電解液20が飽和蒸気圧に達している。
続いて、リチウムイオン二次電池100のパイプ330のコック331を開く(ガス排出工程)。するとパイプ330の近くに集まっていたガスがバルーン13に吸引される。なおバルーン13の内部では、電解液20が飽和蒸気圧に達しているので、外装材300の中の電解液20が蒸発してバルーン13に移動することが抑えられる。したがってリチウムイオン二次電池100から電解液20が減少することを防止できる。
また本実施形態によれば、外装材300の内部に圧力センサー340が設けられているので、この圧力センサー340を使用することで、外装材300の内部に発生したガスを抜く必要があるか否かを正確に判定できる。
(第2実施形態)
<リチウムイオン二次電池の構造>
図4は、本発明による電気デバイスの第2実施形態を示す図であり、図4(A)は側断面図であり、図4(B)は平断面図である。
本実施形態のリチウムイオン二次電池100は、外装材300が延長されてバルーン313が形成されている。すなわち外装材300は、単電池200が積層された発電要素体を囲む周囲が熱融着されるとともに、さらに最外周が熱融着されることでバルーン313が形成される。バルーン313の内部には、電解液20が貯留される。
パイプ330は、本実施形態では2本設けられる。パイプ330の一端は、外装材300の単電池200が収納された内部に開口する。パイプ330の他端は、バルーン313の内部に開口する。パイプ330の途中には、コック331が設けられる。
<リチウムイオン二次電池のガス抜き方法>
図5は、本実施形態におけるガス抜き方法を説明する図である。
外装材300の内部に発生したガスを抜く必要があるときには、以下にようにする。
はじめに、パイプ330が上方になるように、リチウムイオン二次電池100を傾ける。このようにすることで、外装材300の内部に発生したガスがパイプ330の近くに集まる。なお初期状態では、リチウムイオン二次電池100のパイプ330のコック331は閉じられている。また、リチウムイオン二次電池100のバルーン313を密閉ケース11の中に収める。
そして、密閉ケース11に繋がるポンプ12を作動させて、密閉ケース11の内部の気圧を減圧する。するとバルーン313が膨らむ。なおバルーン313は、密閉された状態で電解液20が内部に貯留されているので、バルーン313の内部は、電解液20が飽和蒸気圧に達している。
続いて、リチウムイオン二次電池100のパイプ330のコック331を開く。するとパイプ330の近くに集まっていたガスがバルーン313に吸引される。なおバルーン313の内部では、電解液20が飽和蒸気圧に達しているので、外装材300の中の電解液20が蒸発してバルーン313に移動することが抑えられる。したがってリチウムイオン二次電池100から電解液20が減少することを防止できる。
本実施形態によれば、バルーン313は、外装材300によって形成されている。したがって製造コストが安価である。またパイプ330が複数本(本実施形態では2本)設けられるので、ガスをバランスよく抜くことができる。
(第3実施形態)
<リチウムイオン二次電池の構造>
図6は、本発明による電気デバイスの第3実施形態を示す側断面図である。
本実施形態のリチウムイオン二次電池100は、パイプ330が発電要素体よりも高い位置で外装材300の内部に開口する。
第1実施形態や第2実施形態では、ガス抜きを開始するにあたって、パイプ330が上方になるように、リチウムイオン二次電池100を傾けた。これに対して、本実施形態のようにすれば、平置き状態(図6の状態)のままでも、外装材300の内部に発生したガスがパイプ330の近くに集まる。すなわち本実施形態では、あらかじめガスが溜まりやすい部分(ガス溜まり部)を形成しておき、そこにパイプ330が開口しているのである。このようにすれば、ガス抜きを開始するにあたって、リチウムイオン二次電池100を傾けることなく平置きのままでもガスが抜ける。特に保持部材など外装材を周囲から押圧しておけば、電解質層にガスが残留しにくくなる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば、上記実施形態では、圧力センサー340の信号に基づいて、外装材300の内部に発生したガスを抜く必要があるか否かを判定したが、電気デバイスの変形を検知する変位センサーに基づいて判定してもよい。また一定期間ごと(たとえば車検タイミングごと)や、一定走行距離ごとにガスを抜くようにしてもよい。
また上記各実施形態では、電気デバイスとして、ラミネートフィルムを外装材にするリチウムイオン二次電池を例示したが、それには限られない。金属板を外装材にするものや、他のタイプの二次電池、さらには一次電池にも適用できる。また電池だけでなくキャパシターにも適用できる。
10 電気デバイス用ガス抜き装置
11 密閉ケース
12 ポンプ
13 バルーン
14 パイプ
20 電解液
100 リチウムイオン二次電池(電気デバイス)
200 単電池
300 外装材

Claims (10)

  1. 少なくともひとつの単電池を含む発電要素体と、
    前記発電要素体を収納する外装材と、
    一端が前記外装材の内部に開口するとともに、途中にコックが設けられるパイプと、
    前記パイプの他端が開口する内部に電解液を貯留するとともに、密閉ケースの中に収められて密閉ケースの内部気圧が下がると膨張するバルーンと、
    を有する電気デバイス。
  2. 請求項1に記載の電気デバイスにおいて、
    前記バルーンは、前記外装材で形成される、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  3. 少なくともひとつの単電池を含む発電要素体と、
    前記発電要素体を収納する外装材と、
    一端が前記外装材の内部に開口し、他端が外装材の外部に開口するとともに、途中にコックが設けられるパイプと、を備え、
    前記パイプの前記他端は、電気デバイス用のガス抜き装置のバルーンの内部に接続され、
    前記バルーンは、内部に電解液を貯留するとともに、密閉ケースの中に収められて密閉ケースの内部気圧が下がると膨張する、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電気デバイスにおいて、
    前記パイプは、複数本設けられる、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電気デバイスにおいて、
    前記パイプの一端は、前記外装材の内部のガス溜まり部に開口する、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電気デバイスにおいて、
    前記電気デバイスの内部にガスが発生したことを検知するガス検知器をさらに有する、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  7. 請求項6に記載の電気デバイスにおいて、
    前記ガス検知器は、前記電気デバイスの内部の圧力を検知する圧力センサー又は前記電気デバイスの変形を検知する変位センサーである、
    ことを特徴とする電気デバイス。
  8. 少なくともひとつの単電池を含む発電要素体と、前記発電要素体を収納する外装材と、を有する電気デバイス用のガス抜き装置において、
    密閉ケースと、
    前記密閉ケースに接続され、密閉ケースの内部の気圧を調整するポンプと、
    前記密閉ケースに収められ、密閉ケースの内部気圧が下がると膨張するとともに、電解液を貯留するバルーンと、
    前記密閉ケースを貫通して一端が前記バルーンの内部に開口し、他端が電気デバイスの外装材の内部に接続されるパイプと、
    を有する電気デバイス用ガス抜き装置。
  9. 請求項8に記載の電気デバイス用ガス抜き装置において、
    前記バルーンは、前記電解液に対する耐薬品性を持つ高分子樹脂で形成される、
    ことを特徴とする電気デバイス用ガス抜き装置。
  10. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の電気デバイスのガス抜き方法において、
    前記バルーンを膨張させるために、前記密閉ケースの内部気圧を減圧する減圧工程と、
    前記コックを開き、前記外装材の内部のガスを、前記パイプを通じて膨張した前記バルーンに吸引させるガス排出工程と、
    を含む、電気デバイスのガス抜き方法。
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