JP2003123719A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2003123719A
JP2003123719A JP2001311315A JP2001311315A JP2003123719A JP 2003123719 A JP2003123719 A JP 2003123719A JP 2001311315 A JP2001311315 A JP 2001311315A JP 2001311315 A JP2001311315 A JP 2001311315A JP 2003123719 A JP2003123719 A JP 2003123719A
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丈 佐々木
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  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池容器1aの内部で発生したガスを確実に
放出すると共に不足分の非水電解液2を供給することに
より、安全で電池寿命が短縮されることもない電池を提
供する。 【解決手段】 電池容器1a内を密閉した電池におい
て、この電池容器1aの内部がガス排出バルブ5とガス
吸引ポンプ6を介してガス収容密閉タンク7に接続され
た構成とする。また、これに加えて、この電池容器1a
の内部が供給バルブ8を介して非水電解液2の電解液タ
ンク9に接続された構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型の非水
電解質二次電池等のように特に安全性の強化が要請され
る電池に関する。
【0002】
【従来の技術】非水電解質二次電池は、高温に曝された
場合や長期の使用の間に、電池容器の内部でガスが発生
するので、この電池容器がガスの圧力によって外側に膨
れ、封止部からの漏液等の電池故障を発生するおそれが
ある。このような電池容器の内部でのガスの発生は、非
水電解液の酸化還元分解によって生じたり、活物質表面
に付着した不純物の分解等によって生じるものであり、
できればこれらの分解反応はなくすことが好ましいが、
現状では完全にガスの発生を抑制することはできないの
が実情である。
【0003】そこで、従来の非水電解質二次電池は、電
池容器に安全弁を設けて、内部で発生したガスをこの安
全弁から放出させるようにしていた。このような安全弁
として、例えば電池容器の開口部に圧力弁を設けた場合
には、ガスの発生によって内部の圧力が所定値以上に上
昇すると、その度に圧力弁が開口してガスを放出する。
また、このような安全弁として電池容器に破裂弁を設け
た場合には、ガスの発生によって内部が異常な高圧にな
り危険な状態になると、この破裂弁が破壊されて開口す
ることによりガスを放出し、電池容器自体が破裂するこ
とによる不用意な被害が発生するのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記安全弁
は、電池容器の内部のガスをそのまま大気中に放出する
ので、可燃性のガスの放出により周囲に危険を及ぼすお
それがあるという問題が生じていた。しかも、安全弁と
して破裂弁を用いた場合には、一旦この破裂弁からガス
が放出されると、その開口部は再度塞がらないために、
以降は非水電解質二次電池が使用できないようになると
いう問題があった。また、安全弁として圧力弁を用いた
場合には、ガスを放出して内部の圧力が低下すれば開口
部が塞がるので、以降も非水電解質二次電池を引き続き
使用することはできるが、このようなガスの放出により
非水電解液が徐々に減少するので、電池容量が少なくな
って寿命が短縮されるという問題が生じていた。
【0005】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、電池容器内のガスを確実に放出する
と共に不足分の電解液を供給することにより、安全で電
池寿命が短縮されることもない電池を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電池
容器内を密閉した電池において、この電池容器の内部
が、ガス排出バルブとガス吸引ポンプとを介して、この
ガス吸引ポンプによって吸引されたガスを収容するガス
収容密閉容器に接続されたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、ガス排出バルブ
が開いてガス吸引ポンプが作動すると、電池容器の内部
のガスがガス吸引ポンプに吸引されて強制的にガス収容
密閉容器に送り込まれる。従って、電池容器の内部で発
生したガスを大気中に放出することなく、ガス収容密閉
容器の内部に移して安全に保管することができるように
なる。しかも、電池容器の内部とガス収容密閉容器との
間を直接接続し、又は、ガス排出バルブを介して接続し
ただけであれば、電池容器の内部容積が実質的に増加し
たにすぎないが、本発明は、ガス吸引ポンプによってガ
ス収容密閉容器にガスを高圧で収容することができるの
で、この電池容器の内部のガス圧力が異常に高くなって
封止部に亀裂等が生じ、漏液等が発生するのを確実に防
止することができるようになる。
【0008】なお、例えば電池容器の内部の圧力を圧力
センサで監視し、この圧力が所定値以上になったとき
に、制御装置が自動的にガス排出バルブを開いてガス吸
引ポンプを作動させるようにしてもよいし、保守要員等
が手操作によってガス排出バルブを開きガス吸引ポンプ
を作動させるようにすることもできる。
【0009】請求項2の発明は、電池容器内を密閉した
電池において、この電池容器の内部のガスを外部に放出
するガス放出手段と、この電池容器の内部に電解液を外
部から供給する電解液供給手段とが設けられたことを特
徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、電池容器の内部
で発生したガスをガス放出手段が外部に放出するので、
この電池容器の内部のガス圧力が異常に高くなって封止
部に亀裂等が生じ、ガス漏れや漏液が発生するのを確実
に防止することができるようになる。しかも、このガス
の発生により電池容器内の電解液が減少した場合には、
電解液供給手段が外部から新たな電解液を供給するの
で、電池容量が少なくなって寿命が短縮されるのを防止
することができる。
【0011】なお、ガス放出手段は、例えば圧力弁のよ
うに電池容器の内部の圧力が所定値以上になったときに
自動的に作動するものであってもよいし、保守要員等が
手操作によって作動させるようにすることもできる。ま
た、ガス放出手段がガスを放出する先は、密閉容器内で
あってもよいし、ガスの危険性が問題にならないならば
大気中等に放出することもできる。このガス放出手段に
は、請求項1に示したガス排出バルブとガス吸引ポンプ
とガス収容密閉容器からなる構成も含まれる。電解液供
給手段は、例えば電池容器内の電解液の量が所定値以下
になったときに作動させるようにしてもよいし、保守要
員等が手操作によって作動させるようにすることもでき
る。
【0012】請求項3の発明は、電池容器内の圧力を検
出する電池圧力検出手段が設けられると共に、この電池
圧力検出手段が検出した圧力が第1の所定値以上になっ
た場合に、前記ガス放出手段によって電池容器内のガス
を放出し、この圧力が第2の所定値以下に戻った場合
に、前記電解液供給手段によって電解液を電池容器内に
供給する制御手段が設けられたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明によれば、電池容器の内部
の圧力が高くなって電池圧力検出手段が検出した圧力が
第1の所定値以上になると、ガス放出手段が自動的にガ
スを放出し、またこのようにしてガスが放出されて電池
容器の内部の圧力が低下し電池圧力検出手段が検出した
圧力が第2の所定値以下に戻ると、電解液供給手段が自
動的に電解液を供給するので、この圧力を常時監視して
いなくても、発生したガスの放出と電解液の供給を自動
化することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態を示すものであ
って、非水電解質二次電池の構成を示す電池容器内部の
縦断面図とブロック図である。
【0016】本実施形態の電池は、電力貯蔵や非常用電
源として用いられる大型の非水電解質二次電池1につい
て説明する。この非水電解質二次電池1は、電池容器1
aの内部に発電要素1bを収納すると共に非水電解液2
を充填して密閉したものである。発電要素1bは、正極
板と負極板をセパレータを介して積層又は巻回したもの
であり、非水電解液2は、リチウム塩等を有機溶媒で溶
解した電解液である。
【0017】上記非水電解質二次電池1の電池容器1a
には、この電池容器1aの内部の圧力を検出する圧力セ
ンサ3が取り付けられている。そして、この圧力センサ
3が検出した圧力の情報は、制御装置4に送られるよう
になっている。また、この電池容器1aには、上端部に
ガスの排出口1cと非水電解液2の供給口1dとが開口
している。なお、これらの排出口1cと供給口1dは、
開口部を共用することができる。ただし、排出口1c
は、充填された非水電解液2の液面よりも上方で電池容
器1aの内部に開口する必要があるが、供給口1dは、
必ずしも電池容器1aの上端部に設ける必要はない。
【0018】上記ガスの排出口1cは、ガス排出バルブ
5とガス吸引ポンプ6を介してガス収容密閉タンク7に
接続されている。ガス排出バルブ5の開閉動作とガス吸
引ポンプ6の吸引動作は、制御装置4によって制御され
るようになっていて、ガス排出バルブ5が開いてガス吸
引ポンプ6が吸引動作を開始すると、非水電解質二次電
池1の電池容器1aの内部で発生したガスが排出口1c
を通して吸引されて、ガス収容密閉タンク7に収容され
るようになっている。
【0019】上記非水電解液2の供給口1dには、供給
バルブ8を介して電解液タンク9が接続されている。供
給バルブ8の開閉動作は、制御装置4によって制御され
るようになっていて、この供給バルブ8が開くと、高い
位置にある電解液タンク9内の非水電解液2が落差によ
って供給口1dを通り非水電解質二次電池1の電池容器
1aの内部に供給されるようになっている。電解液タン
ク9は、未使用の非水電解液2を貯蔵してあるタンクで
あるが、電池容器1aの内部の圧力が高い等の理由によ
り、そのままではこの非水電解液2が流れ込まないよう
な場合には、電解液タンク9内を予め高圧にしておいた
り、この電解液タンク9の非水電解液2を強制的に電池
容器1aの内部に送り込むポンプを設けるようにすれば
よい。
【0020】上記制御装置4は、圧力センサ3から送ら
れて来る電池容器1aの内部の圧力の情報に基づいて、
ガス排出バルブ5と供給バルブ8の開閉動作を制御する
装置であり、ガス排出バルブ5を開く場合には、同時に
ガス吸引ポンプ6も作動させるようになっている。即
ち、電池容器1aの内部でガスが発生することにより圧
力が異常に上昇して、例えば10kgf/cm2 (第1
の所定値)以上になると、ガス排出バルブ5を開いてガ
ス吸引ポンプ6に吸引動作を行わせることにより、この
電池容器1aの内部のガスを吸引してガス収容密閉タン
ク7に送り込む。これにより、電池容器1aの内部の圧
力が異常に高くなって、この電池容器1aの封止部に亀
裂等が生じることにより漏液等が発生するのを防止する
ことができるようになる。また、電池容器1aの内部か
ら排出されたガスは、ガス収容密閉タンク7に収容され
るので、非水電解液2が熱分解した可燃性のガスがその
まま大気中に放出されるのを防止することができる。し
かも、このガスは、ガス吸引ポンプ6によってガス収容
密閉タンク7に高圧に圧縮されて収容されるので、単に
電池容器1aの内部容積をガス収容密閉タンク7の分だ
け広げた場合よりも十分に大量のガスを収容することが
できる。
【0021】上記のようにしてガスが排出されると、電
池容器1aの内部の圧力が低下し、圧力センサ3が検出
した圧力も第1の所定値未満となる。この場合、圧力が
第1の所定値未満となったときにガスの排出を停止する
こともできる。ただし、本実施形態の制御装置4は、こ
の圧力が例えば5kgf/cm2 (第2の所定値)以下
となるまで、ガス排出バルブ5を開いてガス吸引ポンプ
6に吸引動作を続行させる。このように、ガス排出の動
作にヒステリシス特性を持たせると、わずかな圧力の変
動でガス排出バルブ5やガス吸引ポンプ6が動作や停止
を繰り返すのを防止することができる。
【0022】また、上記制御装置4は、電池容器1aの
内部の圧力が第2の所定値未満になると、供給バルブ8
を開くことにより、電解液タンク9からの非水電解液2
を供給口1dを通してこの電池容器1aの内部に供給す
るようになっている。この非水電解液2は、例えば電池
容器1aの内部に充填された非水電解液2の液面をセン
サで検出し、この液面が所定高さ位置に来るまで供給バ
ルブ8を開いて供給を行うようにするのが最も好ましい
が、ガスの発生によって不足した非水電解液2を補えば
よいので、例えば電解液タンク9と電池容器1aの高さ
位置や内部の圧力バランスを利用して適当な液量が供給
されるようにすることもできる。
【0023】従って、本実施形態の非水電解質二次電池
1は、電池容器1aの内部で発生したガスを外部に排出
することにより漏液等を防止するだけでなく、このガス
をガス収容密閉タンク7内に収容することにより、可燃
性のあるガスが大気中に放出されるのを防止することが
できる。また、このガスの発生により減少した非水電解
液2を電解液タンク9から供給することができるので、
電池容量が少なくなって寿命が短縮されるのを防止する
ことができる。しかも、圧力センサ3が検出した圧力の
情報に基づいて制御装置4が自動的にこれらガスの排出
と非水電解液2の供給を行うので、保守管理も容易とな
る。
【0024】なお、上記実施形態では、ガス排出バルブ
5とガス吸引ポンプ6を用いて電池容器1aの内部のガ
スをガス収容密閉タンク7に収容する場合について説明
したが、このガスの危険性が問題にならないならば、ガ
ス排出バルブ5だけを開いてそのまま大気中に放出する
こともできる。また、この場合に、ガス排出バルブ5自
体を圧力弁とし、圧力センサ3や制御装置4を用いず
に、電池容器1aの内部の圧力が所定値以上になるとガ
スを放出させることもできる。さらに、圧力センサ3を
用いない場合には、非水電解液2を供給する供給バルブ
8の制御は、その他の自動制御や保守要員等による手操
作によって行うこともできる。
【0025】また、上記実施形態では、非水電解質二次
電池1について説明したが、安全性の向上が要請される
電池であれば、このような非水電解質二次電池1に限ら
ず、他の任意の種類の電池について、本発明を同様に実
施することが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池によれば、電池容器の内部のガスが排出されてガ
ス収容密閉容器内に収容されるので、このガスが大気中
に放出されるようなことがなくなる。また、このガスの
発生により減少した電解液を供給することにより、電池
容量が減少して寿命が短縮されるのを防止することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、非水
電解質二次電池の構成を示す電池容器内部の縦断面図と
ブロック図である。
【符号の説明】
1 非水電解質二次電池 1a 電池容器 1c 排出口 1d 供給口 2 非水電解液 3 圧力センサ 4 制御装置 5 ガス排出バルブ 6 ガス吸引ポンプ 7 ガス収容密閉タンク 8 供給バルブ 9 電解液タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H012 AA07 BB18 CC08 DD11 GG10 JJ08 5H023 AA00 AS09 AS10 BB03 BB05 CC22 CC23 CC24 CC25 DD04 DD08 5H029 AJ12 AK00 AL00 AM01 BJ27 CJ12 CJ13 DJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池容器内を密閉した電池において、 この電池容器の内部が、ガス排出バルブとガス吸引ポン
    プとを介して、このガス吸引ポンプによって吸引された
    ガスを収容するガス収容密閉容器に接続されたことを特
    徴とする電池。
  2. 【請求項2】 電池容器内を密閉した電池において、 この電池容器の内部のガスを外部に放出するガス放出手
    段と、この電池容器の内部に電解液を外部から供給する
    電解液供給手段とが設けられたことを特徴とする電池。
  3. 【請求項3】 電池容器内の圧力を検出する電池圧力検
    出手段が設けられると共に、この電池圧力検出手段が検
    出した圧力が第1の所定値以上になった場合に、前記ガ
    ス放出手段によって電池容器内のガスを放出し、この圧
    力が第2の所定値以下に戻った場合に、前記電解液供給
    手段によって電解液を電池容器内に供給する制御手段が
    設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電池。
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