JP5573395B2 - ステータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータコアのスロットにコイル導体を配置してなるステータの製造方法に関する。
ハイブリッド車、電気自動車等に用いる回転電機のステータを製造するに当たっては、ステータコアのスロットにおけるコイル導体の占有面積を向上させるため、このコイル導体を断面略四角形状を有する角線から形成することが行われている。この際、円環形状のステータコアにおけるスロット内に、角線からなるコイル導体を挿入することができない。そのため、1つおきのスロットの形成位置においてステータコアを分断して、複数の分割コアを形成している。
そして、スロット内に配置するときの形状に形成したコイル導体に対して、複数の分割コアを組み付けている。また、その後、複数の分割コアの外周に外周リングを焼き嵌め(外周リングを加熱し膨張させて嵌め込み)等を行って装着している。
例えば、特許文献1の回転電機の製造方法においては、ステータの内径真円度を確保するために、分割ステータコアの外周に締結部材を装着して、各分割ステータコアを径方向内方に向けて押圧して変位させることが開示されている。
また、例えば、特許文献2の電動機においては、ヨーク部分が円周方向に複数に分割された固定子コアを組み付け、この固定子コアのティース先端部に金型を設置して、固定子コアに対して周方向において均等な状態で径方向に応力を加えて、固定子を製造することが開示されている。
特開2009−106137号公報 特開2001−218429号公報
しかしながら、角線からなるコイル導体を、ステータコアにおける複数のスロットに跨って分布巻き状態で組み付ける場合に、複数の分割コアに対して外周リングを焼き嵌めを行って装着した後には、ステータの真円度が低下してしまうことがわかった。この真円度の低下は、次の理由によるものであると考えられる。すなわち、角線を折り曲げ加工したときの寸法精度のばらつき等によって、スロットとコイル導体との間には寸法誤差が生じ、スロットに配置するコイル導体は、少なからず変形を伴うことになる。これにより、すべての分割コアをコイル導体に組み付けたときには、コイル導体の変形が戻ろうとする力によって、複数の分割コアが外周側に押されることになり、ステータの真円度が低下してしまったと考えられる。
なお、特許文献1、2においても、上記焼き嵌め後の真円度の低下を抑制する工夫はなされていない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数の分割コアの外周に対して加熱した外周リングを嵌め込んだ後に、ステータの真円度が低下してしまうことを効果的に抑制することができるステータの製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、ステータコアのスロットに配置する直線部に対し一方端と他方端とにおいて交互に渡り部を繋いで上記直線部を仮想の円周上に並べるよう折り曲げた角線からなるコイル導体に対し、上記スロットの形成位置において上記ステータコアを周方向に分断してなる複数の分割コアを組み付け、該複数の分割コアの外周に対して加熱した外周リングを嵌め込んでステータを形成するステータ形成工程と、
該ステータ形成工程の後に、上記ステータにおける上記外周リングを拘束して、該ステータの真円度を矯正した状態において、該ステータを所定の温度に加熱することにより、該ステータの真円度を向上させる矯正工程とを含むことを特徴とするステータの製造方法にある(請求項1)。
本発明において製造するステータは、角線からなるコイル導体を、ステータコアにおける複数のスロットに跨って分布巻き状態で組み付けてなるものである。
本発明のステータの製造方法においては、ステータ形成工程において、角線を折り曲げて形成したコイル導体に対して複数の分割コアを組み付け、複数の分割コアの外周に対して加熱した外周リングを嵌め込んで、ステータを形成する。そして、矯正工程において、ステータにおける外周リングを拘束してステータの真円度を矯正した状態において、ステータを所定の温度に再加熱する。
この再加熱により、スロットに配置したときのコイル導体の変形が戻ろうとする力を緩和することができ、コイル導体の変形が戻ろうとする力が残留応力として分割コアを押し広げようとすることを抑制することができる。
それ故、本発明のステータの製造方法によれば、複数の分割コアの外周に対して加熱した外周リングを嵌め込んだ後に、ステータの真円度が低下してしまうことを効果的に抑制することができる。
実施例における、ステータに矯正治具を装着した状態を、ステータの軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、ステータに矯正治具を装着した状態を、ステータの側方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、コイル導体の概略形状を示す斜視図。 実施例における、コイル導体に対して分割コアを組み付ける状態を、ステータの軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、分割コア組付体に対し外周リングを焼き嵌めする前の状態を示す断面説明図。 実施例における、分割コア組付体に対し外周リングを焼き嵌めした状態を示す断面説明図。 実施例における、ステータを軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、ステータを側方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、ステータにおけるコイル導体の配置状態を、ステータの軸方向から見た状態で模式的に示す断面説明図。 実施例における、矯正治具を、ステータの軸方向から見た状態で示す説明図。 実施例における、ステータへのワニスの滴下含浸を行う状態を示す説明図。 実施例における、測定器によって測定を行う場合について、ステータに矯正治具を装着した状態を、ステータの軸方向から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、測定器によって測定を行う場合について、ステータに矯正治具を装着した状態を、ステータの側方から見た状態で示す断面説明図。 実施例における、熱風送風ファンによって加熱を行う場合について、ステータに矯正治具を装着した状態を示す説明図。 実施例における、誘導加熱コイルによって加熱を行う場合について、ステータに矯正治具を装着した状態を示す説明図。 確認試験における、矯正工程を行う前について、各分割コアのティース部における内周面の半径の測定結果を示すグラフ。 確認試験における、治具矯正後について、各分割コアのティース部における内周面の半径の測定結果を示すグラフ。 確認試験における、加熱後について、各分割コアのティース部における内周面の半径の測定結果を示すグラフ。 確認試験における、治具取外し後について、各分割コアのティース部における内周面の半径の測定結果を示すグラフ。
上述した本発明のステータの製造方法における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明の上記矯正工程において、上記ステータを再加熱する所定の温度は、コイル導体を構成する角線を被覆する絶縁層の耐熱温度以下とすることができる。このステータを再加熱する所定の温度は、例えば、コイル導体の温度が100〜200℃となるように設定することができる。
また、上記矯正工程においては、上記外周リングの外周側に配置して、該外周リングの周方向を部分的に押圧する矯正治具を用い、該矯正治具は、上記外周リングの外周側に配置する本体部と、該本体部に対する径方向位置を調整して上記分割コアを外周側から押圧する調整部とを有していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、外周リングの焼き嵌めを行ったステータに対して、矯正治具を取り付けて調整部を調整することにより、ステータの真円度の矯正を容易に行うことができる。
また、上記本体部は、円環形状のリング部材からなり、該リング部材には、上記複数の分割コアの外周側にそれぞれ対向する位置においてネジ穴が設けてあり、上記調整部は、上記ネジ穴にそれぞれ螺合させた調整ボルトであり、該調整ボルトの先端によって、上記分割コアの外周を押圧することによって上記ステータの真円度を向上させることが好ましい(請求項3)。
この場合には、調整ボルトの締め付けによって各分割コアを押圧する力を容易に調整することができ、ステータの真円度を更に向上させることができる。
また、上記矯正工程は、上記コイル導体及び上記スロット内の空隙にワニスを含浸させるワニス含浸工程において行い、上記ステータの再加熱を行う所定の温度は、上記ワニスを硬化させる加熱温度とすることが好ましい(請求項4)。
この場合には、ワニス含浸を行う際の加熱温度を利用して、ステータの再加熱を行うことができ、矯正工程に要する時間の短縮化、及び設備の簡略化を図ることができる。
また、上記矯正工程においては、測定器を用いて上記ステータの中心から上記複数の分割コアのティース内周面までの半径を測定し、該測定を行った半径が他の分割コアに比べて大きい分割コアを内周側へ押圧して、上記ステータの真円度を向上させることが好ましい(請求項5)。
この場合には、真円度を矯正すべき分割コアを直接内周側へ押圧することができ、ステータの真円度を一層向上させることができる。
以下に、本発明のステータの製造方法に係る実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例)
本例のステータ1の製造方法においては、次のステータ形成工程及び矯正工程を行って回転電機用のステータ1を製造する。
ステータ形成工程においては、図3、図9に示すごとく、断面略四角形状の角線301を折曲げ加工し、ステータコア2のスロット23に配置する直線部31に対し一方端と他方端とにおいて交互に渡り部32を繋いで直線部31を仮想の円周上に並べるよう配置したコイル導体3を形成する。次いで、図4に示すごとく、このコイル導体3に対し、1つおきのスロット23の形成位置においてステータコア2を周方向Cに分断してなる複数の分割コア25を組み付ける。その後、図5、図6に示すごとく、この複数の分割コア25の外周に対して加熱した外周リング26を嵌め込んでステータ1を形成する。
矯正工程においては、図1、図2に示すごとく、ステータ1における外周リング26を拘束して、ステータ1の真円度を矯正する。そして、この矯正状態において、ステータ1を所定の温度に再加熱することにより、ステータ1の真円度を向上させる。
以下に、本例のステータ1の製造方法につき、図1〜図15を参照して詳説する。
本例のステータ1は、3相の回転電機に用いるものであり、3相の回転電機は、ステータ1の内周側にインナーロータを回転可能に配置して構成される。
図9に示すごとく、ステータコア2における複数のスロット23には、複数の直線部31を一方端と他方端とにおいて交互に渡り部32によって繋いでなる波巻形状のU相のコイル導体3U、V相のコイル導体3V及びW相のコイル導体3Wを、複数のスロット23に分布して配置している。また、ステータコア2には、ステータ1の周方向Cを巡回する複数のターンの各相のコイル導体3が配置されており、ステータコア2における各スロット23には、U相、V相、W相のうちのいずれかの相のコイル導体3の直線部31が径方向Rに重なって配置されている。
図3に示すごとく、本例のステータ形成工程においては、断面略四角形状の角線301を直線部31と渡り部32とが繋がる波巻形状に折り曲げ加工し、これを円筒状に丸めて各相のコイル導体3U、3V、3Wとする。
また、図4に示すごとく、ステータコア2を構成する各分割コア25は、一つの中央スロット23Aと、この中央スロット23Aの両側において分断したスロット23によって構成した一対の分断スロット23Bとを有している。各分割コア25は、1つおきのスロット23の外周側に位置するヨーク部21を分断して形成されており、スロット23同士の間に位置する2つのティース部22を有している。
図7に示すごとく、ステータコア2は、複数の分割コア25に対し外周リング26を嵌合して形成されている。ステータコア2には、偶数個(本例では48個)のスロット23が形成されており、分割コア25は、スロット23の数の半分の数(本例では24個)が形成されている。各スロット23は、周方向Cの一対の側壁面が互いに平行な平行スロットとして形成されている。
図7、図8に示すごとく、外周リング26は、円筒形状の本体部261に対し、周方向Cの3箇所に取付部262を延長形成してなる。外周リング26の内径は、複数の分割コア25を組み合わせた外周面の外径と略同じ又は若干これよりも小さくしてある。
ステータコア2に配置したコイル導体3においては、直線部31のほとんどがスロット23内に配置され、直線部31の残部と渡り部32とがステータコア2の軸方向端面の外方に配置される。直線部31の残部と渡り部32とはステータ1のコイルエンド部35を形成する。
本例のステータ形成工程においては、図5に示すごとく、3相のコイル導体3の全体に対してすべての分割コア25を組み付けて分割コア組付体11を形成した後には、この分割コア組付体11に対して外周リング26の焼き嵌めを行うために、焼き嵌め装置4を用いる。焼き嵌め装置4は、外周リング26を保持するリング保持部41と、リング保持部41において外周リング26を加熱するヒータ42と、分割コア組付体11を保持するコア保持部43と、コア保持部43とリング保持部41とを相対移動させる移動手段44とを備えている。
コア保持部43は、分割コア組付体11の内周側を保持する内周側保持部431と、分割コア組付体11の外周側を保持する外周側保持部432とを有している。本例のリング保持部41は、ベース45に固定してあり、移動手段44は、コア保持部43を移動させるよう構成してある。移動手段44は、内周側保持部431を固定すると共に外周側保持部432をクッション433を介して固定した移動ベース441と、この移動ベース441の移動をガイドするポスト442とを備えて構成されている。移動ベース441は、図示しない動力源又は手動の駆動源によって移動させるよう構成されている。
そして、図6に示すごとく、ヒータ42によって外周リング26を加熱し、移動手段44によって、リング保持部41に保持する外周リング26に対して、コア保持部43に保持する分割コア組付体11を移動させることにより、分割コア組付体11に対して、加熱して内径が膨張した外周リング26を嵌め込む。その後、外周リング26が冷やされてその内径が縮小することによって、複数の分割コア25と外周リング26とが一体化され、ステータ1が形成される。
本例の矯正工程においては、図10に示すごとく、外周リング26の外周側に配置して、外周リング26の周方向Cを部分的に押圧する矯正治具5を用いる。矯正治具5は、外周リング26の外周側に配置する円環形状のリング部材からなる本体部51と、本体部51に対する径方向Rの位置を調整して分割コア25を外周側から押圧する調整部52とを有している。本体部51には、複数の分割コア25の外周側にそれぞれ対向する位置にネジ穴511が設けてある。本例の調整部52は、ネジ穴511に螺合させた調整ボルト52である。
矯正治具5は、図1、図2に示すごとく、本体部51における各調整ボルト52の締付けを行い、各調整ボルト52の先端521によって、各分割コア25の外周を押圧することによってステータ1の真円度を向上させる。具体的には、外周リング26の焼き嵌めを行ったステータ1に対して、矯正治具5を取り付けて調整部52を調整する。そして、調整ボルト52によって各分割コア25を直接内周側へ押圧することにより、波巻形状に成形したコイル導体3の変形が元の形状に戻ろうとする力が分割コア25に作用して、分割コア25を外周側へ押し出すことを抑えることができる。これにより、ステータ1の真円度の矯正を容易に行うことができる。
また、矯正工程は、コイル導体3及びスロット23内の空隙にワニスを含浸させるワニス含浸工程において行う。
ワニス含浸工程においては、図11に示すごとく、ワニス含浸装置6を用い、ステータ1のコイルエンド部35に絶縁樹脂材料からなるワニスWを滴下し、このワニスWを、コイル導体3に生じる表面張力によってスロット23内に含浸させる。ワニス含浸装置6は、ステータ1の軸方向Dを水平方向に向けて保持する回転装置61、ワニスWを滴下させるノズル62、ワニスWの滴下を行う環境を真空状態にする真空槽(図示略)等を備えている。
本例においては、上記ステータ形成工程を行った後には、ワニス含浸工程を行うと同時に矯正工程を行う。すなわち、図5、図6に示すごとく、分割コア組付体11に外周リング26を焼き嵌めした後には、図1、図2に示すごとく、ステータ1における外周リング26の外周に矯正治具5を装着する。このとき、各調整ボルト52が各分割コア25の外周に対向するように矯正治具5を装着し、調整ボルト52の締付けを行う。そして、ステータ1における外周リング26を外周側から拘束し、ステータ1の真円度を矯正する。
次いで、図11に示すごとく、矯正治具5を装着したステータ1をワニス含浸装置6の回転装置61に保持し、コイルエンド部35の上方にノズル62を対向配置する。そして、真空槽内をワニス含浸を行う際のワニスWが硬化する温度に加熱し、このワニスWを硬化させる加熱温度を、ステータ1の再加熱を行う所定の温度として、ステータ1の真円度の矯正を行う。これにより、ワニス含浸を行う際の加熱温度を利用して、ステータ1の再加熱を行うことができ、矯正工程に要する時間の短縮化、及び設備の簡略化を図ることができる。
なお、ワニス含浸工程におけるステータ1の加熱は、誘導加熱、熱風による加熱、コイル導体3に通電を行うことによる加熱等の種々の加熱方法によって行うことができる。
ところで、角線301を折り曲げ加工したときの寸法精度のばらつき等によって、スロット23とコイル導体3との間には寸法誤差が生じ、スロット23に配置するコイル導体3は、少なからず変形を伴うことになる。これにより、すべての分割コア25をコイル導体3に組み付けたときには、コイル導体3の変形が戻ろうとする力によって、複数の分割コア25が外周側に押されることになる。そして、各分割コア25を外周側へ押そうとする力が不均一となったときには、ステータ1の真円度が低下することになる。
これに対し、本例のステータ1の製造方法においては、ワニス含浸工程(矯正工程)において、矯正治具5によってステータ1の真円度を矯正した状態でステータ1を所定の温度に再加熱する。この再加熱により、スロット23に配置したときのコイル導体3の変形が戻ろうとする力を緩和することができ、コイル導体3の変形が戻ろうとする力が残留応力として分割コア25を押し広げようとすることを抑制することができる。
それ故、本例のステータ1の製造方法によれば、複数の分割コア25の外周に対して加熱した外周リング26を嵌め込んだ後に、ステータ1の真円度が低下してしまうことを効果的に抑制することができる。
なお、ステータ1の真円度の低下を抑制する方法として、外周リング26の厚みを増加させること、あるいは、ステータコア2のスロット23におけるコイル導体3の占積率を下げることが考えられる。しかし、これらの方法によると、ステータ1によって構成した回転電機の性能が低下してしまうおそれがあり、妥当でない。これに対し、上述した矯正工程によるステータ1の真円度の矯正を行うことにより、回転電機の性能低下を防止することができる。
また、上記矯正工程においては、図12、図13に示すごとく、測定器7を用いてステータ1の中心から複数の分割コア25のティース部22における内周面221までの半径を測定し、この測定を行った半径が他の分割コア25に比べて大きい分割コア25を調整ボルト52によって内周側へ押圧することができる。また、測定器7による分割コア25の半径の測定は、調整ボルト52の締付けを行った後も行い、測定器7によって示す各分割コア25の半径が、一定の誤差の範囲内に収まるようにすることができる。これにより、ステータ1の真円度を実際に測定しながらフィードバックして調整することができ、より確実にステータ1の真円度を向上させることができる。
また、上記矯正工程におけるステータ1の再加熱は、上記ワニス含浸工程において行う以外にも、矯正治具5により矯正したステータ1を熱風で加熱して行うこともできる。この熱風による加熱は、図14に示すごとく、加熱炉81内にステータ1を配置し、加熱炉81に設けた熱風送風ファン82によってステータ1を加熱して行うことができる。
また、上記矯正工程におけるステータ1の再加熱は、図15に示すごとく、ステータ1の内周側に配置した誘導加熱コイル83によってステータ1を誘導加熱して行うこともできる。
また、図示は省略するが、熱風による加熱及び誘導加熱を行う際には、コイル導体3に通電を行ってステータ1を加熱することもできる。
(確認試験)
本確認試験においては、上記ステータ1に対して上記矯正工程を行った効果を確認する試験を行った。
具体的には、ステータ1における各分割コア25を矯正治具5で矯正する前(矯正工程を行う前)、ステータ1における各分割コア25を矯正治具5で矯正した後(治具矯正後)、ステータ1における各分割コア25を矯正治具5で矯正し、所定の温度に再加熱した後(加熱後)、ステータ1における各分割コア25を矯正治具5で矯正すると共に所定の温度に再加熱し、矯正治具5を取り外した後(治具取外し後)の各段階において、測定器によりステータ1のティース部22における内周面221の半径を測定した。
上記矯正工程を行う前の測定結果を図16に、上記治具矯正後の測定結果を図17に、上記加熱後の測定結果を図18に、上記治具取外し後の測定結果を図19に示す。
各図は、ティース部22の内周面221の半径が66mmである場合をグラフ円の中心Oとし、ティース部22の内周面221の半径が67.8mmである場合をグラフ円の外形Gとして示す。また、放射状に伸びるラインHは、スロット23の形成位置を示す。
図16に示すごとく、矯正工程を行う前のステータ1における各ティース部22の内周面221の半径Fには、大きなばらつきがあることがわかる。これに対し、図17、図18に示すごとく、治具矯正後及び加熱後においては、各ティース部22の内周面221の半径Fのばらつきを大幅に矯正することができる。また、図19に示すごとく、矯正治具5を取り外した後においても、矯正・加熱による各ティース部22の内周面221の半径Fの矯正効果が維持されていることがわかる。このように、上記矯正治具5を用いた矯正工程を行うことにより、複数の分割コア25の外周に対して加熱した外周リング26を嵌め込んだ後に、ステータ1の真円度が低下してしまうことを効果的に抑制できることがわかった。
1 ステータ
2 ステータコア
21 ヨーク部
22 ティース部
221 内周面
23 スロット
25 分割コア
26 外周リング
3 コイル導体
301 角線
31 直線部
32 渡り部
4 焼き嵌め装置
5 矯正治具
51 本体部
52 調整部(調整ボルト)

Claims (5)

  1. ステータコアのスロットに配置する直線部に対し一方端と他方端とにおいて交互に渡り部を繋いで上記直線部を仮想の円周上に並べるよう折り曲げた角線からなるコイル導体に対し、上記スロットの形成位置において上記ステータコアを周方向に分断してなる複数の分割コアを組み付け、該複数の分割コアの外周に対して加熱した外周リングを嵌め込んでステータを形成するステータ形成工程と、
    該ステータ形成工程の後に、上記ステータにおける上記外周リングを拘束して、該ステータの真円度を矯正した状態において、該ステータを所定の温度に加熱することにより、該ステータの真円度を向上させる矯正工程とを含むことを特徴とするステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法において、上記矯正工程においては、上記外周リングの外周側に配置して、該外周リングの周方向を部分的に押圧する矯正治具を用い、該矯正治具は、上記外周リングの外周側に配置する本体部と、該本体部に対する径方向位置を調整して上記分割コアを外周側から押圧する調整部とを有していることを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項2に記載のステータの製造方法において、上記本体部は、円環形状のリング部材からなり、該リング部材には、上記複数の分割コアの外周側にそれぞれ対向する位置においてネジ穴が設けてあり、
    上記調整部は、上記ネジ穴にそれぞれ螺合させた調整ボルトであり、
    該調整ボルトの先端によって、上記分割コアの外周を押圧することによって上記ステータの真円度を向上させることを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータの製造方法において、上記矯正工程は、上記コイル導体及び上記スロット内の空隙にワニスを含浸させるワニス含浸工程において行い、
    上記ステータの再加熱を行う所定の温度は、上記ワニスを硬化させる加熱温度とすることを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のステータの製造方法において、上記矯正工程においては、測定器を用いて上記ステータの中心から上記複数の分割コアのティース内周面までの半径を測定し、該測定を行った半径が他の分割コアに比べて大きい分割コアを内周側へ押圧して、上記ステータの真円度を向上させることを特徴とするステータの製造方法。
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