JP5573381B2 - 電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源から出力される電力を変換し、所望の直流電圧を得る電力変換装置及び電力変換方法に関し、特に、ブリッジ整流回路を点弧角制御する電力変換装置及び電力変換方法に関する。
航空機、車両、船舶のエンジンに直結されたオルタネータは、三相交流電源と、三相交流電源で発生した電源電圧(交流電圧)を出力電圧(直流電圧)に変換する電力変換装置によって構成される。このようなオルタネータは、周波数と電源電圧が不規則に変化するので、一定の直流電圧に変換することが困難である。そこで、一定の直流電圧に変換するための電力変換装置を制御する方法として、点弧角制御が採用されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
しかしながら、点弧角制御が採用されている電力変換装置であっても、出力電圧が様々な要因で変化してしまうことがある。電力変換装置からの出力電圧が変化してしまった場合には、出力電圧の変動に応じて電圧指令値を変化させるようなフィードバック制御が行われる。但し、電圧指令値を変化させてしまうと、電圧指令値に比例して点弧角の大きさが変化してしまうので、出力電圧を一定に制御するのは複雑になってしまう。また、電力変換装置の指令値が変化しなくても、三相交流電源の周波数・位相が変化した場合には点弧のタイミングが変化し、電圧指令値と点弧角の比例関係も変化してしまう。つまり、電圧指令値が一定であっても、出力電圧は変化してしまうことがある。
また、電源として同期発電機を用いた場合には、電源の回転数に応じて電源の電圧と周波数が同時に変化してしまう。電源の電圧の変化によって、点弧角が変化すると同時に、周波数によって点弧のタイミングが変化してしまう。したがって、出力電圧を一定に保つための制御は複雑であり、電源状態の急激な変化で出力電圧の制御に失敗する場合もある。
特開昭58−46947号公報 特開昭61−4468号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ゲート駆動信号が三相交流電源の周波数・位相に追従して変化することで点弧角は変化せず、出力電圧を一定に保つことができる電力変換装置及び電力変換方法を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、交流電源から出力される出力電力をブリッジ整流回路により変換し、所望の直流電圧を得るブリッジ整流回路と、交流電源から出力される出力電力の電圧である出力電圧とグランド電圧とを比較して、出力電圧がグランド電圧より大きいときに「1」、出力電圧がグランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波を生成する第1コンパレータ、及び、第1方形波が「1」のときに出力電圧の時間積分を行い、第1方形波が「0」のときに一定値を出力することで鋸波を生成する積分回路を有する鋸波発生回路と、直流電圧に依存して決定する出力電圧指令値と鋸波とを比較して、鋸波が出力電圧指令値より大きいときに「1」、鋸波が出力電圧指令値より小さいときに「0」となる第2方形波を生成する第2コンパレータと、第2方形波の「1」又は「0」に応じて、ブリッジ整流回路を駆動させるためのゲート駆動信号を生成するゲート駆動信号生成回路とを備え、前記鋸波発生回路は、前記積分回路が出力した複数の前記鋸波の全波を整流することによって、前記鋸波の波高値を検出する全波整流回路と、前記鋸波を前記波高値で除すことによって、前記鋸波の前記波高値を「1」に規格化した規格化鋸波を出力する除算回路とを更に備えている電力変換装置であることを要旨とする。
本願発明の他の態様によれば、交流電源から出力される出力電力を変換し、所望の直流電圧を得る電力変換方法において、交流電源から出力される出力電圧とグランド電圧とを比較して、出力電圧がグランド電圧より大きいときに「1」(出力がある状態)、出力電圧がグランド電圧より小さいときに「0」(出力がない状態)となる第1方形波を生成する工程と、第1方形波が「1」のときに出力電圧の時間積分を行い、第1方形波が「0」のときに時間積分の積分値をリセットすることで鋸波を生成する工程と、生成された複数の鋸波の全波を整流することによって、鋸波の波高値を検出する工程と、鋸波を波高値で除すことによって、鋸波の波高値を「1」(単位電圧)に規格化した規格化鋸波を出力する工程と、直流電圧に依存して決定する出力電圧指令値と規格化鋸波とを比較して、規格化鋸波が出力電圧指令値より大きいときに「1」、規格化鋸波が出力電圧指令値より小さいときに「0」となる第2方形波を生成する工程と、第2方形波の「1」又は「0」に応じて、ブリッジ整流回路を駆動させるためのゲート駆動信号を生成する工程とを含む電力変換方法であることを要旨とする。
本発明によれば、ゲート駆動信号が三相交流電源の周波数・位相に追従して変化することで点弧角は変化せず、出力電圧を一定に保つことができる電力変換装置及び電力変換方法を提供することができる。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る電力変換装置の概略回路図であり、図1(b)は、本発明の実施の形態に係る積分回路の概略回路図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換方法における鋸波発生回路の動作説明図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換方法において、電源周波数が一定で電圧指令値が変化する場合の動作説明図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換方法において、電圧指令値が一定で電源周波数が変化する場合の動作説明図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換方法におけるゲート駆動回路の動作説明図である。 図6(a)は、本発明の参考例に係る電力変換装置の概略回路図であり、図6(b)は、本発明の参考例に係る積分回路の概略回路図である。 本発明の参考例に係る電力変換方法における鋸波発生回路及び第1コンパレータの動作説明図である。 本発明の参考例に係る電力変換方法におけるゲート駆動回路の動作説明図である。 本発明のその他の実施の形態に係る電力変換装置のブリッジ整流回路の概略回路図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る電力変換装置は、図1(a)に示すように、交流電源10と、ブリッジ整流回路20と、鋸波発生回路30と、第2コンパレータ40と、ゲート駆動信号生成回路50とを備える。交流電源10は、例えば、三相交流電源である。
ブリッジ整流回路20は、交流電源10から出力される出力電力を変換し、所望の直流電圧を得る回路である。ブリッジ整流回路20は、複数のスイッチング素子によって構成されている。ブリッジ整流回路20を構成するスイッチング素子は、サイリスタ、MOS−FET、IGBT、バイポーラトランジスタ等である。
鋸波発生回路30は、第1コンパレータ31と、積分回路32と、全波整流回路33と、除算回路34とを備える。第1コンパレータ31a,31b,31cは、交流電源10から出力される出力電圧(相電圧)とグランド電圧とを比較して、相電圧がグランド電圧より大きいときに「1」、相電圧がグランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波を生成する。積分回路32は、第1方形波が「1」のときに相電圧の時間積分を行い、第1方形波が「0」のときに積分値をリセットすることで鋸波を生成する。全波整流回路33は、積分回路32が出力した複数の鋸波の全波を整流することによって、鋸波の波高値を検出する。除算回路34は、鋸波を全波整流回路33で検出した波高値で除すことによって、鋸波の波高値を「1」に規格化した規格化鋸波を出力する。
第2コンパレータ40は、出力電圧指令値と鋸波とを比較して、鋸波が出力電圧指令値より大きいときに「1」、鋸波が出力電圧指令値より小さいときに「0」となる第2方形波を生成する。出力電圧指令値は、直流電圧に依存して決定され、規格化鋸波の「0」から「1」までの範囲で与えられる。出力電圧指令値は、出力する直流電圧を下げたい場合は「1」に近づき、出力する直流電圧を上げたい場合には「0」に近づくように、自動又は手動で制御される。
ゲート駆動信号生成回路50は、第2方形波の「1」又は「0」に応じて、ブリッジ整流回路を駆動させるためのゲート駆動信号を生成する。
以下に、本発明の実施の形態に係る電力変換装置を用いた電力変換方法を図1〜図5を参照しながら説明する。
まず、鋸波発生回路30で鋸波を発生させる工程について説明する。鋸波発生回路30には、図1(a)に示すように、三相交流電源である交流電源10から出力される出力電力(相電圧)(A0,B0,C0)が入力される。相電圧A0は第1コンパレータ31aに入力され、相電圧B0は第1コンパレータ31bに入力され、相電圧C0は第1コンパレータ31cに入力される。
ここでは相電圧を代表して、第1コンパレータ31aに入力される相電圧A0の波形を図2の(A0)に示す。図2(a)は、相電圧A0の周波数と電圧が比例して変化した場合の波形である。一般的に交流電源(同期発電機)10の出力は、図2(a)に示すように、回転数と周波数と電圧が比例する波形になる。図2(b)は、電圧が変化せずに周波数だけが変化した場合の波形である。鋸波発生回路30では、交流電源10から出力される相電圧の周波数のみが影響し、相電圧の電圧の変化には影響されないので、図2(a)及び図2(b)でも同じ結果が得られる。
第1コンパレータ31aは、入力された相電圧A0とグランド電圧とを比較する。第1コンパレータ31aは、図2の(A0)及び(A1)に示すように、相電圧A0がグランド電圧より大きいときに「1」、相電圧A0がグランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波A1を生成する。第1方形波A1は、相電圧A0の周波数が高くなるほど波形の幅が小さくなる。因みに、第1方形波A1の幅は、半周期180°に相当する。尚、第1コンパレータ31b,31cは、第1コンパレータ31aと同様の処理を施すことで、入力された相電圧B0,C0から第1方形波B1,C1を生成する。第1コンパレータ31a,31b,31cは、図1(a)に示すように、生成した第1方形波A1,B1,C1を積分回路32に入力する。
積分回路32は、図2の(A1)及び(A2)に示すように、入力された第1方形波A1が「1」のときに相電圧A0の時間積分を行い、第1方形波A1が「0」のときに時間積分の積分値をリセットすることで鋸波A2を生成する。鋸波A2の斜面の傾きは、積分回路32の回路定数によって決定され、第1方形波A1の波形の幅が狭くなるほど鋸波A2の波高値Eが小さくなる。積分回路32は、第1方形波A1に施した処理を第1方形波B1,C1に対しても同様に施し、鋸波B2,C2を生成する。積分回路32は、図1(a)に示すように、生成した鋸波A2,B2,C2を全波整流回路33及び除算回路34に入力する。
ここで、積分回路32の一相分の積分回路32aの回路例を図1(b)に示す。鋸波A2の斜面の傾きは、積分回路32aの回路定数によって決定される。積分回路32は、3個の積分回路32aによって構成されている。
全波整流回路33は、図示しないキャパシタ、抵抗などを含む直流化部を備え、3相分の波形の合成を行うとともに、図2の(A2)に示すように、積分回路32で生成された複数の鋸波A2の全波を整流した波形を前記直流化部でフィルタリングすることによって、鋸波A2の波高値Eを検出する。全波整流回路33は、図1(a)に示すように、検出した波高値Eを除算回路34に入力する。
除算回路34は、図2の(A3)に示すように、鋸波A2を波高値Eで除すことによって、鋸波A2の波高値Eを「1」に規格化した規格化鋸波A3を出力する。鋸波A2の波高値Eを「1」に規格化することによって、交流電源10の位相・周波数に同期して波高値Eが一定の規格化鋸波A3が生成される。除算回路34は、図1(a)に示すように、生成した規格化鋸波A3を第2コンパレータ40に入力する。
次に、第2コンパレータ40で出力電圧指令値Iと規格化鋸波A3とを比較する工程について説明する。第2コンパレータ40は、規格化鋸波A3が出力電圧指令値Iより大きいときに「1」、規格化鋸波A3が出力電圧指令値Iより小さいときに「0」となる第2方形波A4を生成する。この第2方形波A4によって、点弧角αが算出される。第2コンパレータ40は、規格化鋸波A3に施した処理を規格化鋸波B3,C3に対しても同様に施し、第2方形波B4,C4を生成する。第2コンパレータ40は、図1(a)に示すように、第2方形波A4,B4,C4をゲート駆動信号生成回路50に入力する。
出力電圧指令値Iは、0<I<1の範囲で与えられる。出力電圧指令値Iは、出力する直流電圧を下げたい場合は「1」に近づき、出力する直流電圧を上げたい場合には「0」に近づくように制御される。出力電圧指令値Iが「0」のときは点弧角αが「0°」、出力電圧指令値Iが「1」のときは点弧角αが「180°」となり、出力電圧指令値Iと点弧角αは単純に比例する。
図3の(A3)に示すように、交流電源10から出力される出力電力の周波数が一定であり、図3の(I)に示すように、出力電圧指令値Iが変化する場合における出力電圧指令値Iと規格化鋸波A3との比較を説明する。出力電力の周波数が一定で変化しない場合は、半周期180°の大きさに対する点弧角αの大きさは出力電圧指令値Iによって制御される。点弧角αが大きくなるほど出力電圧が小さくなる。つまり、点弧角α1である場合の出力電圧は、点弧角α2である場合の出力電圧より大きくなる。
図4の(I)に示すように、出力電圧指令値Iが一定であり、図4の(A3)に示すように、交流電源10から出力される出力電力の周波数が変化する場合における出力電圧指令値Iと規格化鋸波A3との比較を説明する。出力電力の周波数が変化する場合は、半周期180°の大きさが変化する。出力電圧指令値Iが一定であれば、半周期180°に対して点弧角αの大きさは相対的に同じである。つまり、図4においては、点弧角α1と点弧角α2は同じ角度であり、周波数が変化しても出力電圧は変化しない。
次に、ゲート駆動信号生成回路50でゲート駆動信号を生成する工程について説明する。ゲート駆動信号生成回路50は、図5に示すように、第2方形波A4,B4,C4の「1」又は「0」に応じて、ブリッジ整流回路20を駆動させるためのゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNを生成する。ゲート駆動信号生成回路50は、図1(a)に示すように、生成したゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNをブリッジ整流回路20に入力する。ゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNは、ブリッジ整流回路20を構成する6個のスイッチング素子にそれぞれ入力され、信号が「1」のときはON、信号が「0」のときはOFFとなる。
以上の電力変換方法の工程を経ることによって、交流電源10から出力される出力電力は、ブリッジ整流回路20で所望の直流電圧に変換される。
実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換方法によれば、交流電源(三相交流電源)10の周波数・位相に常に同期した鋸波を生成することができる。したがって、交流電源10の周波数・位相に常に同期した鋸波と所望の直流電圧を得るための電圧指令値とを比較することで生成されるゲート駆動信号(点弧角信号)を用いることで、出力される直流電圧を所望の一定値に保つことができる。
更に、実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換方法によれば、交流電源(三相交流電源)10の周波数・位相が不規則に変化した場合でも、ゲート駆動信号はそれに追従して変化するため、電圧指令値が一定であっても点弧角は変化せず、出力電圧を一定に保つことができる。
更に、実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換方法によれば、交流電源(三相交流電源)10の周波数が一定であって、出力電圧を変化させるために電圧指令値が変化する場合、電圧指令値に比例して点弧角の大きさが変化してしまうことなく、半周期180°に対しての点弧角の大きさは電圧指令値によって決定されるので、出力電圧を一定に制御するのは容易であり、複雑な回路の設計や調整を必要としない。
更に、実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換方法によれば、交流電源10として同期発電機を用いた場合には、交流電源10の回転数に応じて電源の電圧と周波数が同時に変化した場合でも、ゲート駆動信号はそれに追従して変化するため、電圧指令値が一定であっても点弧角は変化せず、出力電圧を一定に保つことができる。
参考例
本発明の参考例に係る電力変換装置は、図6(a)に示すように、図1(a)に示した実施の形態に係る電力変換装置と比して、鋸波発生回路30の構成が異なる。その他に関して、実質的に同様である点についての重複する記載を省略する。
鋸波発生回路30は、第1コンパレータ31と、積分回路32とを備える。第1コンパレータ31a,31b,31cは、交流電源10から出力される出力電力(相電圧)とグランド電圧とを比較して、相電圧がグランド電圧より大きいときに「1」、相電圧がグランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波を生成する。
積分回路32は、第1方形波が「0」のときに一定電圧V1を出力し、第1方形波が「1」のときに出力電圧の時間積分を行うことで積分電圧V3を出力し、鋸波を生成する。一定電圧V1と積分電圧V3の関係は、V3<V1である。積分回路32は、交流電源10の周波数の変化範囲が決まっている場合、交流電源の周波数が最も低いときに、最下点の積分電圧V3=0とする。
積分回路32は、図6(b)に示すような一相分の積分回路32bを3個備える構成になっている。積分回路32bに入力される電圧は、一定電圧V1と基準電圧V2である。一定電圧V1と基準電圧V2の関係は、V1<V2となる任意の電圧である。
以下に、本発明の参考例に係る電力変換装置を用いた電力変換方法を図6〜図8を参照しながら説明する。
まず、鋸波発生回路30で鋸波を発生させる工程について説明する。鋸波発生回路30には、図6(a)に示すように、三相交流電源である交流電源10から出力される出力電圧(相電圧)(A0,B0,C0)が入力される。相電圧A0は第1コンパレータ31aに入力され、相電圧B0は第1コンパレータ31bに入力され、相電圧C0は第1コンパレータ31cに入力される。
ここでは相電圧を代表して、第1コンパレータ31aに入力される相電圧A0の波形を図7の(A0)に示す。図7の(A0)は、相電圧A0の周波数と電圧が比例して変化した場合の波形である。一般的に交流電源(同期発電機)10の出力は、図7の(A0)に示すように、回転数と周波数と電圧が比例する波形になる。
第1コンパレータ31aは、入力された相電圧A0とグランド電圧とを比較する。第1コンパレータ31aは、図7の(A0)及び(A1)に示すように、相電圧A0がグランド電圧より大きいときに「1」、相電圧A0がグランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波A1を生成する。第1方形波A1は、相電圧A0の周波数が高くなるほど波形の幅が小さくなる。因みに、第1方形波A1の幅は、半周期180°に相当する。尚、第1コンパレータ31b,31cは、第1コンパレータ31aと同様の処理を施すことで、入力された相電圧B0,C0から第1方形波B1,C1を生成する。第1コンパレータ31a,31b,31cは、図6(a)に示すように、生成した第1方形波A1,B1,C1を積分回路32に入力する。
積分回路32は、図7の(A1)及び(A2)に示すように、第1方形波A1が「0」のときに一定電圧V1を出力し、第1方形波A1が「1」のときに出力電圧A0の時間積分を行い積分電圧V3を出力することで鋸波A2を生成する。一定電圧V1と積分電圧V3の関係は、V3<V1となる任意の電圧である。鋸波A2の斜面の傾きは、積分回路32の抵抗RとキャパシタCの値で決定され、第1方形波A1の波形の幅が狭くなるほど鋸波A2の最下点としての積分電圧V3が大きくなる。積分回路32は、第1方形波A1に施した処理を第1方形波B1,C1に対しても同様に施し、鋸波B2,C2を生成する。積分回路32は、図6(a)に示すように、生成した鋸波A2,B2,C2を第2コンパレータ40に入力する。
ここで、積分回路32における一相分の積分回路32bの回路例を図6(b)に示す。鋸波A2の斜面の傾きは、積分回路32bの抵抗RとキャパシタCの値によって決定される。積分回路32bは、交流電源10の周波数の変化範囲が決まっている場合、交流電源10の周波数が最も低いときに、最下点での積分電圧V3=0となるように回路を設計し、製造時にオルタネータの仕様・特性に合わせて調整する。積分回路32は、3個の積分回路32bによって構成されている。
次に、第2コンパレータ40で出力電圧指令値Iと鋸波A2とを比較する工程について説明する。第2コンパレータ40は、鋸波A2が出力電圧指令値Iより大きいときに「1」、鋸波A2が出力電圧指令値Iより小さいときに「0」となる第2方形波A3を生成する。この第2方形波A3によって、点弧角αが算出される。第2コンパレータ40は、鋸波A2に施した処理を鋸波B2,C2に対しても同様に施し、第2方形波B3,C3を生成する。第2コンパレータ40は、図6(a)に示すように、第2方形波A3,B3,C3をゲート駆動信号生成回路50に入力する。
出力電圧指令値Iは、積分電圧V3<I<一定電圧V1の範囲で与えられる。 出力電圧指令値Iは、出力する直流電圧を下げたい場合は一定電圧V1に近づき、出力する直流電圧を上げたい場合には最下点での積分電圧V3に近づくように制御される。出力電圧指令値Iが一定電圧V1のときは点弧角αが「0°」、出力電圧指令値Iが最下点での積分電圧V3のときは点弧角αが「180°」となるが、交流電源10の周波数によって最下点での積分電圧V3の大きさが変化するので、出力電圧指令値Iと点弧角αは単純な比例関係ではない。
次に、ゲート駆動信号生成回路50でゲート駆動信号を生成する工程について説明する。ゲート駆動信号生成回路50は、図8に示すように、第2方形波A3,B3,C3の「1」又は「0」に応じて、ブリッジ整流回路20を駆動させるためのゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNを生成する。ゲート駆動信号生成回路50は、図6(a)に示すように、生成したゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNをブリッジ整流回路20に入力する。ゲート駆動信号AP,BP,CP,AN,BN,CNは、ブリッジ整流回路20を構成する6個のスイッチング素子にそれぞれ入力され、信号が「1」のときはON、信号が「0」のときはOFFとなる。
以上の電力変換方法の工程を経ることによって、交流電源10から出力される出力電力は、ブリッジ整流回路20で所望の直流電圧に変換される。
このように構成された参考例に係る電力変換装置及び電力変換方法でも、最下点での積分電圧V3=0となるような回路の設計と製造時の調整が必要であるが、実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換方法と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
実施の形態及び参考例においてブリッジ整流回路20は、一例として図9(a)に示すように、スイッチング素子としてサイリスタを用いたフルブリッジ回路として示したが、これに限られるものではない。例えば、図9(b)に示すような、スイッチング素子としてサイリスタを用いたハーフブリッジ回路であってもよい。また、図9(c)に示すような、スイッチング素子としてMOS−FETとダイオードを直列に配置したフルブリッジ回路であってもよい。また、図9(d)に示すような、スイッチング素子としてMOS−FETとダイオードを直列に配置したハーフブリッジ回路であってもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
10…交流電源
20…ブリッジ整流回路
30…鋸波発生回路
31…第1コンパレータ
32,32a,32b…積分回路
33…全波整流回路
34…除算回路
40…第2コンパレータ
50…ゲート駆動信号生成回路

Claims (4)

  1. 交流電源から出力される出力電力を変換し、所望の直流電圧を得るブリッジ整流回路と、
    前記出力電圧とグランド電圧とを比較して、前記出力電力の電圧である出力電圧が前記グランド電圧より大きいときに「1」、前記出力電圧が前記グランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波を生成する第1コンパレータ、及び、前記第1方形波が「1」のときに前記出力電圧の時間積分を行い、前記第1方形波が「0」のときに一定値を出力することで鋸波を生成する積分回路を有する鋸波発生回路と、
    前記直流電圧に依存して決定する出力電圧指令値と前記鋸波とを比較して、前記鋸波が前記出力電圧指令値より大きいときに「1」、前記鋸波が前記出力電圧指令値より小さいときに「0」となる第2方形波を生成する第2コンパレータと、
    前記第2方形波の「1」又は「0」に応じて、前記ブリッジ整流回路を駆動させるためのゲート駆動信号を生成するゲート駆動信号生成回路とを備え、
    前記鋸波発生回路は、前記積分回路が出力した複数の前記鋸波の全波を整流することによって、前記鋸波の波高値を検出する全波整流回路と、前記鋸波を前記波高値で除すことによって、前記鋸波の前記波高値を「1」に規格化した規格化鋸波を出力する除算回路とを更に備えている、
    とを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記出力電圧指令値は、前記規格化鋸波の「0」から「1」までの範囲で与えられることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記積分回路は、前記第1方形波が「0」のときに、積分値をリセットすることで一定値を出力し、鋸波を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 交流電源から出力される出力電力をブリッジ整流回路により変換し、所望の直流電圧を得る電力変換方法において、
    交流電源から出力される出力電力の電圧である出力電圧とグランド電圧とを比較して、前記出力電圧が前記グランド電圧より大きいときに「1」、前記出力電圧が前記グランド電圧より小さいときに「0」となる第1方形波を生成する工程と、
    前記第1方形波が「1」のときに前記出力電圧の時間積分を行い、前記第1方形波が「0」のときに前記時間積分の積分値をリセットすることで鋸波を生成する工程と、
    生成された複数の前記鋸波の全波を整流することによって、前記鋸波の波高値を検出する工程と、
    前記鋸波を前記波高値で除すことによって、前記鋸波の前記波高値を「1」に規格化した規格化鋸波を出力する工程と、
    前記直流電圧に依存して決定する出力電圧指令値と前記規格化鋸波とを比較して、前記規格化鋸波が前記出力電圧指令値より大きいときに「1」、前記規格化鋸波が前記出力電圧指令値より小さいときに「0」となる第2方形波を生成する工程と、
    前記第2方形波の「1」又は「0」に応じて、前記ブリッジ整流回路を駆動させるためのゲート駆動信号を生成する工程
    とを含むことを特徴とする電力変換方法。
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