JP5573308B2 - 電子回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路に関する。
ミリ波帯、準ミリ波帯では、十分な電力を有する安定局発振源を得ることが難しい。このため、低い周波数で駆動できる高調波ミキサ等の電子回路が用いられている。
例えば、非特許文献1には、低い周波数を有する入力信号を高い周波数の出力信号へ変換する高調波ミキサが開示されている。
[1]H. Zirath, 1991 IEEE MTT−S Dig.,pp.875−878
しかしながら、高調波ミキサでは、トランジスタにより入力信号が歪むため、不要な高調波信号が出力されてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、不要な高調波信号の出力を抑制することが可能な電子回路を提供することを目的とする。
本発明の電子回路は、入力信号端子及び出力信号端子が接続される第1伝送線路と、一端が前記第1伝送線路に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には第1発振信号が入力され、前記一端から前記第1発振信号及びその高調波成分を出力する第1トランジスタと、一端が前記第1伝送線路に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第1発振信号とは逆相の第2発振信号が入力され、前記一端から前記第2発振信号及びその高調波成分を出力する第2トランジスタと、前記第1トランジスタの制御端子に接続され、前記第1トランジスタが生成する前記高調波成分を含む高調波成分を生成する第1高調波生成部と、前記第2トランジスタの制御端子に接続され、前記第2トランジスタが生成する前記高調波成分を含む高調波成分を生成する第2高調波生成部と、を備え、前記第1高調波生成部は、一端が前記第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第1発振信号が入力されてなる第3トランジスタを含み構成され、前記第2高調波生成部は、一端が前記第2トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第2発振信号が入力されてなる第4トランジスタを含み構成されてなることを特徴とする。本発明によれば、第1高調波生成部及び第2高調波生成部により高調波成分を補償する高調波信号を生成して、不要な高調波信号を打ち消すようにすることができる。よって、不要な高調波信号の出力を抑制することができる。
上記構成において、前記第1トランジスタの特性と前記第2トランジスタの特性は同一であり、かつ、前記第3トランジスタの特性と前記第4トランジスタの特性は同一である構成とすることができる。これにより、周波数が同一の高調波成分と高調波補償成分とを生成して、精度よく高調波信号を打ち消すようにすることができる。また、特性が同一のトランジスタとすることにより、コストを低減することができる。
上記構成において、前記第3トランジスタの制御端子と前記第3トランジスタの一端との間には第2伝送線路が設けられ、前記第1トランジスタの制御端子には、前記第伝送線路を経由した前記第1発振信号が入力され、前記第4トランジスタの制御端子と前記第4トランジスタの一端との間には第3伝送線路が設けられ、前記第2トランジスタの制御端子には、前記第伝送線路を経由した前記第2発振信号が入力される構成とすることができる。これにより、高調波成分を補償する高調波信号の位相を調整して、精度よく高調波信号を打ち消すようにすることができる。
上記構成において、前記第2伝送線路と前記第1トランジスタの制御端子の間のノードと、前記第3トランジスタの一端との間に設けられたコンデンサと、前記第3伝送線路と前記第2トランジスタの制御端子の間のノードと、前記第4トランジスタの一端との間に設けられたコンデンサと、を備える構成とすることができる。これにより、高調波成分を補償する高調波信号の位相を調整して、精度よく高調波信号を打ち消すようにすることができる。
本発明によれば、不要な高調波信号の出力を抑制することができる。
図1は、比較例に係る高調波ミキサの回路図である。 図2は、比較例に係るLO信号、IF信号及びRF信号のグラフである。 図3は、比較例に係る高調波ミキサのシミュレーション結果を示すグラフである。 図4は、実施例1に係る高調波ミキサの回路図である。 図5は、実施例1に係る高調波ミキサのシミュレーション結果を示すグラフである。
実施例との比較のため、図1を参照して、電子回路の比較例を説明する。図1は、比較例に係る高調波ミキサ100の回路図である。図1のように、高調波ミキサ100は、局部発振部10と、バラン回路13と、コンデンサC1及びC2と、コイルL5及びL6と、第1トランジスタFET1と、第2トランジスタFET2と、入力信号端子20と、第1伝送線路MSL1と、出力信号端子22と、を有する。
局部発振部10とバラン回路13とは、互いに反転した第1発振信号(以下、第1LO信号と記す)及び第2発振信号(以下、第2LO信号と記す)を生成して、端子12及び16にそれぞれ出力する発振器を構成する。局部発振部10は第1LO信号を端子11に出力する。バラン回路13は、端子11に入力された第1LO信号から互いに反転した第2LO信号を生成して、端子12及び16に第1LO信号及び第2LO信号をそれぞれ出力する。バラン回路13は、図1のように4つのコイルL1、L2、L3及びL4を有する。コイルL1及びL2は互いに直列に接続され、コイルL2の一端は接地電位に接続される。端子11からコイルL1及びL2に至る線路は、非平衡線路を構成する。コイルL3及びL4は、それぞれ一端が接地電位に接続され、他端がそれぞれ端子12及び16に接続される。コイルL3から端子12に至る線路及びコイルL4から端子16に至る線路は、平行線路を構成する。平行線路には、互いに反転した信号が出力される。すなわち、端子12に出力される第1LO信号の位相に対して、端子16に出力される第2LO信号の位相は180°ずれている。なお、局部発振部10とバラン回路13とを有する発振器は、他の構成でもよい。また、バラン回路13のコイルL1、L2、L3及びL4を例えばインダクタンス成分を有する線路等で構成してもよい。
コンデンサC1及びC2は、それぞれ端子12及び16に出力される第1LO信号及び第2LO信号から直流成分を除去する。端子14及び18には、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2をそれぞれ駆動するためのバイアス電圧(例えば0.7V)が印加される。コイルL5及びL6は、バイアス電圧を印加するためのコイルであって、例えばチョークコイルである。
第1伝送線路MSL1は、入力信号端子20に入力信号(以下、IF信号と記す)が入力され、他端である出力信号端子22から出力信号(以下、RF信号と記す)を出力する。RF信号は、第1LO信号及び第2LO信号の周波数の2倍の周波数の信号と、IF信号と、に基づく信号である。例えば、第1LO信号及び第2LO信号の周波数をf1、IF信号の周波数をf2とすると、RF信号の周波数は2×f1+f2及び2×f1−f2である。第1伝送線路MSL1は、例えばマイクロストリップラインである。
第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、エンハンスメント型の電界効果型トランジスタである。図1中の第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のG、S及びDで示す端子は、それぞれ制御端子であるゲート、一端であるドレイン及び他端であるソースを示し、以下の図面の説明においても同様とする。第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、それぞれのソースが接地電位に接続され、それぞれのゲートに第1LO信号及び第2LO信号がそれぞれ入力され、それぞれのドレインが第1伝送線路MSL1に接続される。このように、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、反転増幅型であるため、ゲートに入力される信号の位相とドレインから出力される信号の位相とは互いに180°ずれる。したがって、第1トランジスタFET1のゲートに入力される第1LO信号の位相を基準とすると、第1トランジスタFET1のドレインから出力される第1LO信号の位相のずれは180°であり、第2トランジスタFET2のドレインから出力される第2LO信号の位相のずれは0°(360°)である。よって、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2から第1伝送線路MSL1に出力される第1LO信号及び第2LO信号は互いに打ち消し、出力信号端子22から出力されない。
第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2では、入力される信号に基づいて、高調波成分が生成される。高調波成分の位相及び周波数はそれぞれ入力される信号の位相及び周波数の2倍となるため、このような高調波成分は2倍波とよばれる。第1トランジスタFET1のゲートに入力される信号の位相を基準とすると、第1トランジスタFET1のドレインから出力される2倍波の位相のずれP1は0°であり、第2トランジスタFET2のドレインから出力される2倍波の位相のずれP2も同様に0°(360°)である。よって、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2から第1伝送線路MSL1に出力される2倍波は互いに強め合ってしまい、出力信号端子22から2倍波が出力されてしまう。
図1及び図2を参照して、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2の動作並びに第1LO信号、IF信号及びRF信号の関係について説明する。図2は、比較例に係る第1LO信号、IF信号及びRF信号のグラフである。図2の横軸は時間[10−9sec]、縦軸は電圧[V]であり、点線40、実線42及び破線44はそれぞれ第1LO信号、IF信号及びRF信号に対応する。点線40のLO信号は第1トランジスタFET1のゲートに入力される第1LO信号を示している。第1トランジスタFET1は、ゲート端子に入力される第1LO信号の電圧が0.5V以上であるときオンする。したがって、図2より第1トランジスタFET1は1周期毎に1回オンとなる。第2トランジスタFET2に入力される第2LO信号(不図示)は、点線40の第1LO信号を反転した信号である。第2トランジスタFET2は、第1トランジスタFET1と同様に、ゲート端子に入力される第2LO信号の電圧が0.5V以上であるときオンする。したがって、図2より第2トランジスタFET2は1周期毎に1回オンとなるが、そのタイミングは第1トランジスタFET1と半周期ずれている。よって、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2が、第1LO信号及び第2LO信号の振幅のいずれか一方が所定の値以上であるときいずれか一方がオンすると、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、それぞれ第1LO信号及び第2LO信号の周波数の2倍の周波数で、交互にオンオフする。また、図2より、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、第1LO信号及び第2LO信号の振幅が0のときいずれもオフする。第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のいずれか一方がオンの場合、図1より第1伝送線路MSL1は接地電位に接続される状態となるため、第1伝送線路MSL1はRF信号を出力しない。一方、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のいずれもオフの場合、第1伝送線路MSL1はRF信号を出力する。このように、第1伝送線路MSL1は、第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1の2倍の周波数の信号と、IF信号と、に基づいたRF信号を出力する。
図3を参照して、高調波ミキサ100が出力するRF信号の周波数スペクトラムについて説明する。図3は、比較例に係る高調波ミキサ100のシミュレーション結果であって、第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1(基本波成分)を28GHz、IF信号の周波数f2を6GHzとした場合のRF信号の周波数スペクトラムを示すグラフである。図3の横軸は周波数[GHz]、縦軸は電力[dBm]である。図3の実線50及び実線52で示すように、RF信号の周波数は、50GHz及び62GHzが強く出力される。これは、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2において、高調波成分である2倍波が生成されているからである。そのため、図3の破線54で囲んだ実線のように、第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1の2倍である56GHzの2倍波が強く出力されてしまう。
上記の比較例で説明した2倍波のような高調波成分はノイズであるため、出力を抑制することが好ましい。フィルタにより高調波成分を除去することも可能であるが、図3に示すように、実線50及び実線52と破線54で囲んだ実線とは近接しており、急峻な減衰特性をもつ高価なフィルタを用いないと高調波成分を除去することは難しい。
以下、比較例の課題を解決する本発明の実施例について詳細に説明する。
図4を参照して、実施例1に係る電子回路の一例を説明する。図4は、実施例1に係る高調波ミキサ200の回路図である。高調波ミキサ200は、高調波ミキサ100と比較して、第1高調波生成部30及び第2高調波生成部32と、第2伝送線路MSL2及び第3伝送線路MSL3と、を有する点が異なる。以下、図4において図1に示す構成と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1高調波生成部30は、第3トランジスタFET3と、コンデンサC3と、を有する。第2高調波生成部32は、第4トランジスタFET4と、コンデンサC4と、を有する。第1高調波生成部30及び第2高調波生成部32は、それぞれ端子12から第1トランジスタFET1への線路及び端子16から第2トランジスタFET2への線路に対して並列に接続される。第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4は、それぞれの一端であるドレインがコンデンサC3及びC4を介して第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のゲートに接続され、それぞれの他端であるソースが接地電位に接続され、それぞれの制御端子であるゲートに第1LO信号及び第2LO信号がそれぞれ入力される。
第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4は、それぞれ第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2と同一の特性を有し、入力される信号に基づいて、高調波成分(以下、高調波補償成分)を生成する。第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4で生成される高調波補償成分の位相のずれP3及びP4は、第1トランジスタFET1のゲートに入力される信号の位相を基準とすると、それぞれ0°及び0°(360°)である。第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4で生成される高調波補償成分は、それぞれ第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のゲートに入力され、位相が反転して、ドレインから第1伝送線路MSL1に出力される。このときの位相のずれP3及びP4は、それぞれ180°及び180°(540°)となる。一方、比較例の説明のとおり、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2から出力される2倍波の位相のずれP1及びP2は、それぞれ0°及び0°(360°)である。第1トランジスタFET1で生成される2倍波と第3トランジスタFET3で生成される高調波補償成分とは位相が互いに反転している。よって、第1トランジスタFET1で生成される2倍波を打ち消すことができる。第2トランジスタFET2で生成される2倍波と第4トランジスタFET4で生成される高調波補償成分についても同様である。
コンデンサC3及びC4は、第1LO信号及び第2LO信号の基本波成分を減衰させ、高調波補償成分を通過させるフィルタである。コンデンサC3は、第2伝送線路MSL2と第1トランジスタFET1の制御端子であるゲートの間のノードと、第3トランジスタFET3の一端であるドレインとの間に設けられている。コンデンサC4は、第3伝送線路MSL3と第2トランジスタFET2の制御端子であるゲートの間のノードと、第4トランジスタFET4の一端であるドレインとの間に設けられている。
第3トランジスタFET3のゲートとドレインとの間には第2伝送線路MSL2が設けられている。第1トランジスタFET1のゲートには、第2伝送線路MSL2を経由した第1LO信号が入力される。第4トランジスタFET4のゲートとドレインとの間には第3伝送線路MSL3が設けられている。第2トランジスタFET2のゲートには、第3伝送線路MSL3を経由した第2LO信号が入力される。第2伝送線路MSL2及び第3伝送線路MSL3は、それぞれ第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のゲートに入力される第1LO信号及び第2LO信号の位相を調整する。第2伝送線路MSL2及び第3伝送線路MSL3は、例えばマイクロストリップラインである。第2伝送線路MSL2及び第3伝送線路MSL3は、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2の制御端子に対して、第1LO信号及び第2LO信号の位相を調整するためのものである。第2伝送線路MSL2及び第3伝送線路MSL3の線路長を適切に調整することで、第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4からそれぞれで生成される高調波補償成分と、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2で生成される2倍波成分との位相関係を適切に調整でき、これによって効果的に第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2で生成される2倍波成分を抑制することができる。
図5を参照して、高調波ミキサ200のRF信号の周波数分布を説明する。図3は、実施例1に係るRF信号のシミュレーション結果を示すグラフであり、第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1並びにIF信号の周波数f2の条件は図3と同様である。図5の横軸は周波数[GHz]、縦軸は電力[dBm]である。図5のように、RF信号の周波数は、図3と同様に、実線60及び62で示す50GHz及び62GHzが強く出力される。一方、破線64で囲んだ実線で示す第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1の2倍である56GHzの2倍波は、図3に示す2倍波と比較して、出力が抑制されている。
実施例1のように、高調波ミキサ200は、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2により生成される2倍波を補償する高調波補償成分を生成して、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2のそれぞれのゲートに出力する第1高調波生成部30及び第2高調波生成部32を有する。これにより高調波成分を補償する高調波信号を生成して、不要な高調波信号を打ち消すようにすることができる。よって、不要な高調波信号の出力を抑制することができる。
実施例1において、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、第1LO信号及び第2LO信号の周波数f1の2倍の周波数で、交互にオンオフする構成とすることができる。また、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、第1LO信号及び第2LO信号の振幅のいずれか一方が所定の値以上であるときいずれか一方がオンし、第1LO信号及び第2LO信号の振幅が0のときいずれもオフする構成を説明した。これにより、入力信号の2倍の周波数f1を有する信号に基づいてRF信号を生成する高調波ミキサからの不要な高調波信号の出力を抑制することができる。実施例1の第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2がエンハンスメント型である例を説明したが、ディプレッション型でもよい。この場合は、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、第1LO信号及び第2LO信号の振幅のいずれか一方が所定の値以下であるときいずれか一方がオンし、第1LO信号及び第2LO信号の振幅が0のときいずれもオフするようにすればよい。第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2は、バイポーラ型でもよい。
実施例1において、第1高調波生成部30は、一端であるドレインが第1トランジスタFET1の制御端子であるゲートに接続され、他端であるソースが接地電位に接続されるとともに、制御端子であるゲートには第1発振信号である第1LO信号が入力されてなる第3トランジスタFET3を含む例を説明した。第2高調波生成部32は、一端であるドレインが第2トランジスタFET2の制御端子であるゲートに接続され、他端であるソースが接地電位に接続されるとともに、制御端子であるゲートには第2発振信号である第2LO信号が入力されてなる第4トランジスタFET4を含む例を説明した。これにより、電子回路の規模を抑制することができる。よって、コストを低減することができる。なお、第1高調波生成部30及び第2高調波生成部32は、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2が生成する高調波を補償する高調波信号を生成する構成であれば、他の構成でもよい。第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4は、バイポーラ型でもよい。
実施例1において、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2の特性と、第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4の特性と、はそれぞれ同一である例を説明した。第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2の特性と、第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4の特性とをそれぞれ同一にするには、例えば、同一基板上に、同一のゲート幅、ゲート長、ソース幅及びドレイン幅のFETを構成すればよい。これにより、中心周波数が同一の高調波成分と高調波補償成分とを生成して、精度よく高調波信号を打ち消すようにすることができる。また、同一の特性のトランジスタとすることにより、コストを低減することができる。なお、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2と、第3トランジスタFET3及び第4トランジスタFET4の特性と、はそれぞれ同一でなくともよい。
実施例1において、第1高調波生成部30及び第2高調波生成部32が生成する高調波補償成分の中心周波数は、第1トランジスタFET1及び第2トランジスタFET2により生成される高調波成分の中心周波数f1と同一である例を説明した。これにより、精度よく高調波信号を打ち消すようにすることができる。なお、高調波補償成分の中心周波数は、高調波成分の中心周波数と同一でなくともよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 局部発振部
12、16 端子
20 入力信号端子
22 出力信号端子
30 第1高調波生成部
32 第2高調波生成部
100、200 高調波ミキサ
C1、C2、C3、C4 コンデンサ
L1、L2、L3、L4、L5、L6 コイル
FET1 第1トランジスタ
FET2 第2トランジスタ
FET3 第3トランジスタ
FET4 第4トランジスタ
MSL1 第1伝送線路
MSL2 第2伝送線路
MSL3 第3伝送線路

Claims (4)

  1. 入力信号端子及び出力信号端子が接続される第1伝送線路と、
    一端が前記第1伝送線路に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には第1発振信号が入力され、前記一端から前記第1発振信号及びその高調波成分を出力する第1トランジスタと、
    一端が前記第1伝送線路に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第1発振信号とは逆相の第2発振信号が入力され、前記一端から前記第2発振信号及びその高調波成分を出力する第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタの制御端子に接続され、前記第1トランジスタが生成する前記高調波成分を含む高調波成分を生成する第1高調波生成部と、
    前記第2トランジスタの制御端子に接続され、前記第2トランジスタが生成する前記高調波成分を含む高調波成分を生成する第2高調波生成部と、
    を備え、
    前記第1高調波生成部は、一端が前記第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第1発振信号が入力されてなる第3トランジスタを含み構成され、
    前記第2高調波生成部は、一端が前記第2トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地電位に接続されるとともに、制御端子には前記第2発振信号が入力されてなる第4トランジスタを含み構成されてなることを特徴とする電子回路。
  2. 前記第1トランジスタの特性と前記第2トランジスタの特性は同一であり、かつ、前記第3トランジスタの特性と前記第4トランジスタの特性は同一であることを特徴とする請求項記載の電子回路。
  3. 前記第3トランジスタの制御端子と前記第3トランジスタの一端との間には第2伝送線路が設けられ、前記第1トランジスタの制御端子には、前記第伝送線路を経由した前記第1発振信号が入力され、
    前記第4トランジスタの制御端子と前記第4トランジスタの一端との間には第3伝送線路が設けられ、前記第2トランジスタの制御端子には、前記第伝送線路を経由した前記第2発振信号が入力されることを特徴とする請求項記載の電子回路。
  4. 前記第2伝送線路と前記第1トランジスタの制御端子の間のノードと、前記第3トランジスタの一端との間に設けられたコンデンサと、
    前記第3伝送線路と前記第2トランジスタの制御端子の間のノードと、前記第4トランジスタの一端との間に設けられたコンデンサと、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の電子回路。
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