JP5571412B2 - 医療機器管理装置及び医療機器管理システム - Google Patents
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Description
具体的には、各病院等には医療機器管理業務の専門家である臨床工学技士等により医療機器が管理されることが好ましいが、管理業務専任の技士は少なく、診療業務との兼任で業務負担が重くなるという問題がある。
一方、医療機器の安全管理を医療機器メーカーが担うことも考えられるが、人的な面で対応が難しいという問題がある。
例えば、人工心肺装置等の医療機器は、血糖値測定器等の医療機器より緊急性の程度が高く、医療機器の使用歴が浅い場合は緊急性が高い等の事情を併せて考慮して緊急性を判断することができる。
したがって、修理担当者は、医療機器の異常の緊急性をより正確に判断することができる。
このため、修理担当者は、故障又は保守の必要性を迅速に知ることができ、医療機器の安全使用をより確実に確保することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、医療機器管理システム1は、例えば、病院等に配置される医療機器10a乃至10cを有している。この医療機器10aは、例えば、心肺装置、輸液ポンプ,シリンジポンプ等の輸液装置、血管内を測定する超音波イメージング装置、血管内を測定する赤外線イメージング装置、血糖値測定器等となっている。
これら医療機器10a等は、病院内では例えば、LAN等で接続されていると共に、外部に対しては、図1に示すようにインターネット2と接続されている。
また、図1に示すように、病院の医療機器10a等を管理するための医療機器管理装置である例えば、管理サーバ50が、例えば、中央管理センターに配置され、この管理サーバ50は、インターネット2を介して病院内の医療機器10a等と通信可能に接続されている。
さらに、本実施の形態では、上記修理担当者用携帯電話4もインターネット2と接続されている。
このため、医療機器10a等の状況を管理している管理サーバ50が、医療機器10a等の故障等を検知した場合は、その情報を直ちにインターネット2を介して、修理担当者用PC3や修理担当者用携帯電話4に通知することができる構成となっている。
このコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、例えばバス等を介して配置されている。
このバスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。CPUは所定のプログラムの処理を行う他、バスに接続されたROM等を制御している。ROMは、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
図2に示すように、医療機器10a等は、医療機器側制御部11を有し、医療機器側通信装置12、ディスプレイ13及び入力装置14等がこの医療機器側制御部11と接続され、制御されている。
また、図2に示すように、医療機器10a等は、当該医療機器10a等の機器番号、機器形式、機器名称、販売年月日、配置されている病院のID、医療機器会社の修理担当者番号、ソフトウエアバージョン等の機器情報を格納する機器情報格納部15を有している。
さらに、医療機器10a等は、その動作履歴である例えば、温度、使用回数等の稼働履歴情報を格納する稼働履歴情報格納部16を有し、医療機器側制御部11によって制御されている。
また、図3に示すように、管理サーバ50は、定期チェック動作実行部(プログラム)56、異常判断部である例えば、故障判断部(プログラム)57及び保守判断部58、そして、その他の各種データ記憶部59を有し、これらは、管理サーバ側制御部51に接続されている。
図4は、図3の各種データ記憶部59内のデータを示す概略ブロック図である。
なお、図3の各プログラム及び図4の各種データについては、後で詳細に説明する。
以下、図5乃至図9のフローチャートに沿って医療機器管理システム1の動作等を説明すると共に、図1乃至図4等の構成等も併せて説明する。
具体的には、図5のST1に示すように、前回の医療機器10a等へのアクセスから24時間経過したか否かを判断する。すなわち、図3の定期チェック動作実行部(プログラム)56が、図4の定期チェック時間情報格納部60に格納されている情報である例えば、24時間を参照すると共に、図3の時計部55等をも参照して、24時間経過を判断する。
また、医療機器10a等は、図2の稼働履歴情報格納部16に格納されている温度、使用回数等の稼働履歴情報を送信する。
なお、機器情報は、管理サーバ50が、一度受信すれば、その後情報に変更がないため、その後は受信せず、稼働履歴情報のみを受信することになる。
図10は、機器情報テーブル格納部61に格納された機器情報テーブル61aを示すデータ例である。
図10に示すように、機器情報テーブル61aには、例えば、機器No.(機器情報)、機器形式、機器名称、販売年月日、病院ID、修理担当者No.(情報)及びソフトウエアバージョン等が記憶されている。
なお、機器情報テーブル格納部61及び稼働履歴情報テーブル格納部62が医療機器情報格納部の一例となっている。
次いで、ST5では、故障判断部(プログラム)57が、異常有無判断基準情報格納部である例えば、図4の故障判断基準テーブル格納部63を参照する。この故障判断基準テーブル格納部63には、図11に示すように、故障判断基準情報である例えば、故障判断基準テーブル63aが格納されている。
図11は、故障判断基準テーブル63aを示すデータ例である。
具体的には、機器形式毎の故障を判断するための情報が格納されている。例えば、機器形式が「ABC」の場合は、その判断項目が「温度」であり、故障判断値は5℃で、判断方法は「以下」と定められている。
したがって、この例では、機器形式が「ABC」の場合は、温度が5℃以下か否かで、当該医療機器10a等の故障の有無を判断することになる。
このように、故障判断基準テーブル63aの情報は、医療機器10a等の「機器形式」情報と関連づけてられている。
この「保守判断工程」については後述する。
これにより、当該医療機器10a等の故障、上記例では、機器形式「ABC」における「温度」異常の故障判断結果における故障の優先度が特定される。
例えば、医療機器10a等が人工心肺装置のように治療上極めて重要な場合は、その機器優先度係数が比較的高く、一方、医療機器10a等が血糖値測定装置等の場合は比較的低く設定されている。
したがって、この機器優先度係数により、故障した医療機器10a等の緊急度等を判断することができるようになっている。
図12は、機器形式基準優先度係数テーブル65aを示すデータ例である。
この機器使用歴基準優先度係数テーブル68aは、図13に示すように、医療機器10a等の使用期間に応じた機器使用歴異常程度情報である使用歴基準優先度係数が示されており。当該医療機器10a等の使用期間に応じた故障対応の緊急度等が容易に判断できる構成となっている。
したがって、故障判断部(プログラム)57が、図4の使用期間データ格納部67のデータを、機器使用歴基準優先度係数テーブル68aに当てはめることで、容易に当該医療機器10a等における使用歴基準優先度係数を求めることができる構成となっている。
図13は、機器使用歴基準優先度係数テーブル68aを示すデータ例である。
ST11では、このようにして求めた使用歴基準優先度係数を、図4の当該機器使用歴基準優先度係数情報格納部69に格納される。
そこで、本実施の形態では、これらの3つの指標を統合し、最終的な故障対応の緊急度等の指標を演算する。
この総合優先度ランク判断テーブル格納部71には、図14に示すように、総合優先度係数情報に対応する総合異常程度情報(異常程度情報)である例えば、総合優先度ランク情報を示す総合優先度ランク判断テーブル71aが格納されている。この総合優先度ランク情報は例えば、「高、中、低」という3段階で示されている。
したがって、故障判断部(プログラム)57は、図4の当該総合優先度係数情報格納部70内の数値、例えば、「6」を、図14の総合優先度ランク判断テーブル71aに当てはめることで、容易に総合優先度ランクを把握することができる。上記の例では数値が「6」なので、総合優先度ランクは「高」となる。
図14は、総合優先度ランク判断テーブル71aを示すデータ例である。
これにより、対象とする医療機器10a等の故障対応の緊急度等としての上記3つの指標を統合した最終的な故障対応の緊急度等の指標を取得することができる。
図15は、判断結果テーブル格納部73内の判断結果テーブル73aを示すデータ例である。図15に示すように、判断結果テーブル73aには、「機器No.」、「判断項目」、「判断結果」、「判断日」及び「優先度ランク」が記憶されることになる。
そして、ST18へ進み、その期間が所定期間以内、例えば7日以内であるかを判断し、7日を超えている場合はST19へ進む。
そして、機器形式、機器名称、病院名、判断項目、総合優先度ランク等の情報を異常情報である、例えば、故障情報として,図1の修理担当者PC3及び/又は修理担当者用携帯電話4に送信する。
図16は、修理担当者テーブル74aを示すデータ例である。
また、本実施の形態では、今回判断した対象の医療機器10a等と同一の「機器No.」で、「判断結果」が「故障」である直近のデータが存在し、当該データの判断日が7日以内の場合は、修理担当者に連絡されない構成となっている。
したがって、重複する故障情報を重ねて通知することがないので、修理担当者が混乱することを未然に防ぐことができる。
図17は、保守判断基準テーブル75aを示すデータ例である。
そして、ST37では、「当該保守優先度係数情報」、「当該機器形式基準優先度係数」及び「当該機器使用歴基準優先度係数」により、総合優先度係数情報が生成される。
Claims (3)
- 医療機器と通信可能に接続されている医療機器管理装置であって、
医療機器から取得した当該医療機器の種類情報を含む機器情報及び稼働履歴情報を格納する医療機器情報格納部と、
医療機器の故障の有無の判断基準であり、判断項目として温度情報を含む故障判断基準テーブル情報を前記医療機器の前記種類情報と関連付けて複数種類格納する故障判断基準テーブル格納部と、を有し、
前記故障判断基準テーブル情報は、前記稼働履歴情報の少なくとも一つの情報に基づいて前記医療機器の故障を判断できる情報となっており、
故障判断部が前記種類情報に基づき前記故障判断基準テーブル情報を特定し、特定された当該故障判断基準テーブル情報が指定する前記稼働履歴情報を、当該医療機器の前記稼働履歴情報から取得し、その故障の有無を判断する構成となっており、
前記故障判断部が、当該医療機器に故障ありと判断したときは、当該医療機器の前記判断項目における故障対応の緊急度の程度情報、当該医療機器の前記種類情報による故障対応の緊急度の程度情報及び当該医療機器の使用期間による故障対応の緊急度の程度情報に基づき、最終的な故障対応の緊急度指標情報を演算し、総合優先度ランク情報を取得し、
当該医療機器の修理担当者の機器に少なくとも前記総合優先度ランク情報を含む故障情報を送信する構成となっており、
一方、前記故障判断部が、当該医療機器が故障でないと判断したときは、保守の必要があるか否かを判断するための保守判断工程が実施され、保守の必要性の優先度情報である総合優先度ランク情報を取得し、当該医療機器の修理担当者の機器に、少なくとも保守の必要性の優先度情報である総合優先度ランク情報を含む情報を送信する構成となっていることを特徴とする医療機器管理装置。 - 前記修理担当者の機器が、パーソナルコンピュータ及び/又は携帯電話を含み、前記故障情報及び前記少なくとも保守の必要性の優先度情報である総合優先度ランク情報を含む情報は、同種の結果情報が所定期間を超えて発生している場合に限り、前記機器に送信される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の医療機器管理装置。
- 医療機器と、
前記医療機器と通信可能に接続されている医療機器管理装置と、
前記医療機器の修理担当者の機器と、を有する医療機器管理システムであって、
前記医療機器管理装置は、医療機器から取得した当該医療機器の種類情報を含む機器情報及び稼働履歴情報を格納する医療機器情報格納部と、
医療機器の故障の有無の判断基準であり、判断項目として温度情報を含む故障判断基準テーブル情報を前記医療機器の前記種類情報と関連付けて複数種類格納する故障判断基準テーブル格納部と、を有し、
前記故障判断基準テーブル情報は、前記稼働履歴情報の少なくとも一つの情報に基づいて前記医療機器の故障を判断できる情報となっており、
故障判断部が前記種類情報に基づき前記故障判断基準テーブル情報を特定し、特定された当該故障判断基準テーブル情報が指定する前記稼働履歴情報を、当該医療機器の前記稼働履歴情報から取得し、その故障の有無を判断する構成となっており、
前記故障判断部が、当該医療機器に故障ありと判断したときは、当該医療機器の前記判断項目における故障対応の緊急度の程度情報、当該医療機器の前記種類情報による故障対応の緊急度の程度情報及び当該医療機器の使用期間による故障対応の緊急度の程度情報に基づき、最終的な故障対応の緊急度指標情報を演算し、総合優先度ランク情報を取得し、
当該医療機器の修理担当者の機器に少なくとも前記総合優先度ランク情報を含む故障情報を送信する構成となっており、
一方、前記故障判断部が、当該医療機器が故障でないと判断したときは、保守の必要があるか否かを判断するための保守判断工程が実施され、保守の必要性の優先度情報である総合優先度ランク情報を取得し、当該医療機器の修理担当者の機器に、少なくとも保守の必要性の優先度情報である総合優先度ランク情報を含む情報を送信する構成となっていることを特徴とする医療機器管理システム。
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