JP5570439B2 - Board receiving pin, pin board unit and board inspection device - Google Patents
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Description
本発明は、基板検査装置におけるピンボードユニットに配設されて検査基板を支持するための基板受けピン、この基板受けピンを備えたピンボードユニット、およびこのピンボードユニットを備えた基板検査装置に関するものである。 The present invention relates to a board receiving pin disposed on a pin board unit in a board inspection apparatus to support an inspection board, a pin board unit including the board receiving pin, and a board inspection apparatus including the pin board unit. Is.
この種の基板受けピンボードユニットとして、下記特許文献1に開示されたピンボードユニットが知られている。このピンボードユニット51は、図8に示すように、平板状に形成されたボード本体52、複数のガイド棒53、複数の基板受けピン54および複数のコンタクトピン55を備えている。
As this type of substrate receiving pinboard unit, a pinboard unit disclosed in
各基板受けピン54は、図8,9に示すように、スリーブ61、プランジャ62およびコイルスプリング63を備えている。スリーブ61は、図9,10に示すように、円筒状のスリーブ本体61a、内径がスリーブ本体61aの内径と同一で、かつ外径がスリーブ本体61aの外径よりも小径な円筒状に形成されて、スリーブ本体61aの一端側(図9中の右端側、図10中の下端側)の端面にスリーブ本体61aと同軸に配設されたスプリング取付部61b、および内径がスリーブ本体61aの内径と同一で、かつ外径がスリーブ本体61aの外径よりも大径な円環状に形成されて、スリーブ本体61aの他端側(図9中の左端側、図10中の上端側)の端面にスリーブ本体61aと同軸に配設されたフランジ部61cを備えている。
Each
プランジャ62は、スリーブ61内(フランジ部61c内、スリーブ本体61a内、およびスプリング取付部61b内)に軸線方向(図9中の左右方向、図10中の上下方向)に沿って摺動自在に挿通された円柱状のプランジャ本体62a、およびフランジ部61c側から突出するプランジャ本体62aの先端部(図9中の左端部、図10中の上端部)に配設された基板受けヘッド62bを備えている。また、プランジャ本体62aは、スプリング取付部61b側から突出する部位の先端部62cのみが他の部位よりも小径に形成されている。また、スプリング取付部61bの外周面には、コイルスプリング63をねじ込んで嵌めるための(取り付けるための)雄ねじ部61d(図9参照)が形成されている。
The
コイルスプリング63は、一端側(図9中の右端側、図10中の下端側)の部位を除く他の部位がほぼ均一な内径(他端側をスプリング取付部61bの外周面に形成された雄ねじ部61dにねじ込んで取り付け可能な内径)に形成されている。また、コイルスプリング63の一端側の部位は、各図9,10に示すように、内径が徐々に縮径して(つまり、外径も縮径して)構成されて、その先端部(図9中の右端側、図10中の下端側)の内径は、プランジャ本体62aの先端部62cは挿通するものの、この先端部62cよりも大径なプランジャ本体62aの他の部位は挿通不能な寸法に形成されている。
The
以上のような構成要素を備えた基板受けピン54は、一例として以下の手順で組み立てられる。まず、プランジャ本体62aを、先端部62c側からスリーブ61(フランジ部61c、スリーブ本体61aおよびスプリング取付部61b)に挿入し、この先端部62cをスリーブ61のスプリング取付部61b側から突出させる。次いで、スプリング取付部61b側から突出しているプランジャ本体62aにコイルスプリング63を嵌める(コイルスプリング63内にプランジャ本体62aを挿通させる)。
The
続いて、コイルスプリング63の小径な一端側にプランジャ本体62aの先端部62cを挿通し、かつコイルスプリング63の他端側をスプリング取付部61bの外周面に形成された雄ねじ部61dにねじ込んで固定する。最後に、スリーブ61のフランジ部61c側から突出するプランジャ本体62aの先端部にねじ込み(螺着)や圧入などの方法で基板受けヘッド62bを取り付ける。これにより、図10に示す基板受けピン54が完成する。
Subsequently, the
この基板受けピン54は、図10に示すように、ボード本体52にその厚み方向に沿って形成された貫通孔52a内に、ボード本体52における検査基板8の搭載面側(同図に示す上面側)から、コイルスプリング63およびスリーブ61の順で挿入することで、貫通孔52aに挿着される。具体的には、基板受けピン54は、フランジ部61cがボード本体52の搭載面に当接するまで、スリーブ本体61aを貫通孔52a内に圧入することによって挿着される。
As shown in FIG. 10, the board receiving
このピンボードユニット51は、図8に示すように、ボード本体52における検査基板8の搭載面側が上側になるように、つまりボード本体52に対して基板受けヘッド62bが上側になるように配設される。この状態において、各基板受けピン54では、コイルスプリング63が、その一端側(同図中の下端側)がプランジャ本体62aにおける小径な先端部62cと大径な他の部位との境界に形成される段差部に係合し、他端側(上端側)が上記したようにスプリング取付部61bに嵌め込まれた状態となっていることから、プランジャ本体62aにはコイルスプリング63から常時上方へ向かう付勢力が作用している。このため、プランジャ62は、スリーブ61に対して(つまり、ボード本体52に対して)、自重とこの付勢力(コイルスプリング63の復元力)とがバランスした状態で位置決めされている。また、このピンボードユニット51では、コイルスプリング63の付勢力(復元力)は、プランジャ62の自重に対して十分に大きくなるように規定されていることから、検査基板8が載置されていない状態においては、コイルスプリング63は殆ど伸長しない状態となっている。
As shown in FIG. 8, the
したがって、このピンボードユニット51では、各コイルスプリング63をその全長が揃うように精度よく製作し、かつ各コイルスプリング63の各スリーブ61のスプリング取付部61bへのねじ込み量を調整することにより、各基板受けピン54におけるプランジャ本体62aのスリーブ61からの上方への突出長La(図10参照)をほぼ一定(均一)に、ひいては、ボード本体52の搭載面から基板受けヘッド62bの上端面までの高さLb(図10参照)をほぼ一定(均一)に設定している。この構成により、ピンボードユニット51は、図8に示すように、検査基板8に形成されたガイド孔8a内にガイド棒53を挿通して、検査基板8を各基板受けピン54の基板受けヘッド62b上に載置したときに、各基板受けピン54により、ボード本体52に対してほぼ平行な状態で検査基板8を支持可能となっている。
Therefore, in this
この場合、図10に示すように、ボード本体52に挿着された各基板受けピン54は、検査基板8が載置されていない状態において、プランジャ62の基板受けヘッド62bにおけるスリーブ61側の端面と、スリーブ61のフランジ部61cにおける基板受けヘッド62b側の端面とが、長さLcだけ離間している。したがって、このピンボードユニット51では、検査基板8の電気的検査に際して、図示しない押さえユニットによって検査基板8がボード本体52に向かって押さえ付けられたときに、プランジャ62がスリーブ61に対して長さLcの範囲内(基板受けヘッド62bにおけるスリーブ61側の端面と、フランジ部61cにおける基板受けヘッド62b側の端面とが当接するまでの範囲内)で下向きに摺動して、各基板受けピン54による検査基板8の支持が維持された状態で、検査基板8にコンタクトピン55が接触させられる。これにより、コンタクトピン55を介して検査基板8が電気的に検査される。
In this case, as shown in FIG. 10, each
ところが、このピンボードユニット51には、以下の改善すべき課題が存在している。すなわち、このピンボードユニット51では、各基板受けピン54上に検査基板8を載置した状態において押さえユニットによって検査基板8が下向きに押さえ付けられたときに、基板受けヘッド62bにおけるスリーブ61側の端面と、フランジ部61cにおける基板受けヘッド62b側の端面とが当接するまでの長さLcの範囲内で、プランジャ62がスリーブ61に対して摺動することができるように構成されている。この場合、前述したように、検査基板8の載置等に伴って、プランジャ62がスリーブ61に対して下向きに摺動させられたときには、その摺動量に応じてコイルスプリング63が伸長させられる。この際に、コイルスプリング63が弾性限度(弾性限界)を超えて伸長させられたときには、コイルスプリング63に塑性変形が生じる結果、押さえユニット3による検査基板8の押さえ付けを解除したときに、いわゆる塑性伸びの分だけコイルスプリング63の全長が長くなる。
However, the
この場合、コイルスプリング63の全長が塑性変形に起因して設計値よりも長くなった状態では、プランジャ62がスリーブ61に対して塑性伸びの分だけ下方に位置することとなる。したがって、仮に、ピンボードユニット51のすべての基板受けピン54において各コイルスプリング63に互いに等しい塑性伸びが生じたきには、各基板受けヘッド62bが設計値よりも下方寄り(ボード本体52寄り)に位置することとなる。この結果、塑性伸びの量が大きいときには、押さえユニットによって検査基板8を押さえ付ける以前に、各コンタクトピン55が検査基板8に接触するおそれがあり、検査基板8の載置作業時にコンタクトピン55や検査基板8が傷付くおそれがある。
In this case, in a state where the entire length of the
また、各基板受けピン54毎のコイルスプリング63の塑性伸びにばらつきが生じた状態においては、ボード本体52の搭載面から基板受けヘッド62bの上端面までの高さLbをほぼ一定(均一)に設定したにも拘わらず、検査基板8の未搭載時におけるボード本体52の搭載面から基板受けヘッド62bの上端面までの高さLb(図10参照)にばらつきが生じた状態となるおそれがある。この結果、検査基板8の搭載時におけるボード本体52の搭載面から基板受けヘッド62bの上端面までの高さLd(図8参照)にばらつきが発生してピンボードユニット51に対して検査基板8が傾いた状態で搭載されるおそれがある。
In a state where the plastic elongation of the
一方、コイルスプリング63として、その全長が十分に長いコイルスプリングを使用して基板受けピン54を構成することで、スリーブ61に対するプランジャ62の摺動に伴ってコイルスプリング63が弾性限度(弾性限界)を超えて伸長させられる事態(コイルスプリング63が塑性変形させられる事態)を回避できる可能性がある。しかしながら、そのような構成を採用した場合には、基板受けピン54の全長が長くなり、これに起因して、ボード本体52からの基板受けピン54の下方への突出長が長くなる結果、ピンボードユニット51が大形化するという問題が生じる。
On the other hand, as the
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、コンタクトピンや検査基板に傷付きを生じさせることなく、検査基板をボード本体に対して平行な状態で支持し得る基板受けピン、ピンボードユニットおよび基板検査装置を提供することを主目的とする。 The present invention has been made to improve such a problem, and is a board receiving pin and pin that can support the inspection board in a state parallel to the board body without causing damage to the contact pins or the inspection board. The main object is to provide a board unit and a substrate inspection apparatus.
上記目的を達成すべく請求項1記載の基板受けピンは、筒状のスリーブ本体、当該スリーブ本体の一端部に配設されたスプリング取付部、および外径が前記スリーブ本体の外径よりも大径に形成されて当該スリーブ本体の他端部に配設されたフランジ部を有するスリーブと、前記スリーブに対して摺動自在に挿通されたプランジャ本体、前記スプリング取付部側から突出する前記プランジャ本体の一端側に形成されたスプリング係合部、および前記フランジ部側から突出する前記プランジャ本体の他端側の先端部に配設された基板受けヘッドを有するプランジャと、前記プランジャ本体の前記一端側が挿入され、かつ一端側が前記スプリング係合部に係合されると共に他端側が前記スプリング取付部に取り付けられたコイルスプリングとを備えた基板受けピンであって、前記スリーブは、外径が前記フランジ部の外径以下の筒状に形成されて前記プランジャ本体を挿通可能に当該フランジ部における当該スリーブ本体側とは反対側に配設された摺動量制限部を備え、前記摺動量制限部は、前記基板受けヘッド上に検査基板が載置されていない常態において、当該基板受けヘッドにおける前記スリーブ側の端面と、当該摺動量制限部における前記フランジ部側とは反対側の端面とが、弾性限度まで伸ばした前記コイルスプリングの長さから当該常態における当該コイルスプリングの長さを差し引いた第1の長さよりも短い第2の長さだけ離間するように筒長が規定されている。
In order to achieve the above object, the substrate receiving pin according to
また、請求項2記載の基板受けピンは、請求項1記載の基板受けピンにおいて、前記プランジャは、内径が前記摺動量制限部の外径よりも大径に形成されると共に前記基板受けヘッドにおける前記スリーブ側の端面から当該スリーブ側に突出するように当該基板受けヘッドに配設された筒体を備え、前記筒体は、前記常態において前記摺動量制限部における前記フランジ部側とは反対側の端部が当該筒体内に位置するように前記基板受けヘッドにおける前記スリーブ側の前記端面からの突出長が規定されて形成されている。
Further, the substrate receiving pin according to
上記目的を達成すべく請求項3記載のピンボードユニットは、請求項1または2記載の複数の基板受けピンと、前記検査基板の複数の支持位置に対応する各位置に第1取付孔がそれぞれ形成されると共に当該検査基板の複数のプロービング位置に対応する各位置に第2取付孔がそれぞれ形成された平板状のボード本体と、前記ボード本体に取り付けられた複数のコンタクトピンとを備え、前記基板受けピンは、前記ボード本体における前記検査基板の搭載面側に前記基板受けヘッドおよび前記フランジが位置するように前記スリーブが前記各第1取付孔に挿着されて当該ボード本体に取り付けられ、前記コンタクトピンは、前記検査基板と接触する先端部が前記搭載面側に位置するように前記各第2取付孔に挿着されて当該ボード本体に取り付けられている。
To achieve the above object, the pin board unit according to
上記目的を達成すべく請求項4記載の基板検査装置は、請求項3記載のピンボードユニットと、前記ピンボードユニットに対して接離動自在に前記ボード本体における前記搭載面側に配設されて、前記各基板受けピンの前記基板受けヘッド上に載置された前記検査基板を前記コイルスプリングの復元力に抗して前記ボード本体側へ押し動かして前記複数のコンタクトピンの前記先端部を前記プロービング位置に接触させるための押さえピンと、前記押さえピンを前記ピンボードユニットに対して接離動させる駆動部と、前記複数のコンタクトピンに対して検査用信号を出力すると共に、当該検査用信号の出力に起因して前記検査基板に発生する電気信号を当該複数のコンタクトピンを介して測定する測定部と、前記検査用信号および前記測定された電気信号に基づいて前記検査基板に対する検査を実行する処理部とを備えている。
To achieve the above object, a board inspection apparatus according to
請求項1記載の基板受けピンでは、フランジ部におけるスリーブ本体側とは反対側に摺動量制限部が設けられると共に、常態において、基板受けヘッドにおけるスリーブ側の端面と、摺動量制限部におけるフランジ部側とは反対側の端面とが、弾性限度まで伸ばしたコイルスプリングの長さから常態におけるコイルスプリングの長さを差し引いた第1の長さよりも短い第2の長さだけ離間するように摺動量制限部の筒長が規定されている。
2. The substrate receiving pin according to
したがって、請求項1記載の基板受けピンによれば、基板受けヘッドにおけるスリーブ側の端面と、摺動量制限部におけるフランジ部側とは反対側の端面とが互いに接するまでスリーブに対してプランジャを摺動させられたとしても、コイルスプリングが第2の長さを超えて伸長させられることがないため、スリーブに対するプランジャの摺動に伴って、コイルスプリングに塑性変形が生じる事態を回避することができる。このため、この基板受けピンによれば、常態におけるコイルスプリングの長さを「常態におけるコイルスプリングの長さ」に維持することができる結果、基板受けピン上に載置した検査基板が押さえユニット等による押さえ付けに先立ってコンタクトピンに接触してコンタクトピンや検査基板に傷付きが生じる事態を回避することができると共に、常態においてスリーブのフランジ部における基板受けヘッド側の端面から基板受けヘッドの端面までの距離を一定にすることができる。 Therefore, according to the substrate receiving pin of the first aspect, the plunger is slid with respect to the sleeve until the end surface on the sleeve side of the substrate receiving head and the end surface on the side opposite to the flange portion side of the sliding amount limiting portion contact each other. Even if the coil spring is moved, the coil spring is not extended beyond the second length, so that it is possible to avoid a situation in which the coil spring undergoes plastic deformation as the plunger slides with respect to the sleeve. . For this reason, according to the substrate receiving pin, the length of the coil spring in the normal state can be maintained at the “length of the coil spring in the normal state”. As a result, the inspection substrate placed on the substrate receiving pin becomes the holding unit or the like. In this way, it is possible to avoid a situation in which the contact pin or the inspection substrate is damaged by contacting the contact pin prior to pressing by the substrate, and in the normal state, the end surface of the substrate receiving head from the end surface on the substrate receiving head side in the flange portion of the sleeve The distance up to can be made constant.
請求項2記載の基板受けピンによれば、常態において摺動量制限部におけるフランジ部側とは反対側の端部が筒体内に位置するように基板受けヘッドにおけるスリーブ側の端面からの突出長が規定されて、基板受けヘッドにおけるスリーブ側の端面からスリーブ側に突出するように基板受けヘッドに配設された筒体を備えたことにより、基板受けピン上に検査基板を未搭載の常態から、基板受けピン上に載置した検査基板を押さえユニット等によって押さえ付けた状態のすべての状態において、プランジャ本体における基板受けヘッド側の端部を筒体によって覆った状態とすることができる。したがって、この基板受けピンによれば、プランジャ本体における基板受けヘッド側の端部に塵埃が付着したり、プランジャ本体と摺動量制限部におけるプランジャ本体の挿通孔との間に塵埃が侵入したりするのを防止できる結果、スリーブに対してプランジャをスムーズに摺動させ得る状態を長期に亘って維持することができる。
According to the substrate receiving pin of
請求項3記載のピンボードユニットによれば、請求項1または2記載の複数の基板受けピンを備えたことにより、各基板受けピンにおけるコイルスプリングの常態における長さを製造当初の長さに維持することができるため、検査基板の未搭載時においても、また検査基板の搭載時においても、ピンボードユニットにおけるボード本体の搭載面から各基板受けヘッドの上端面までの高さを確実に一定に揃えることができる。したがって、このピンボードユニットによれば、搭載された検査基板をボード本体に対して、平行な状態で、かつガタの極めて少ない状態で支持することができる。 According to the pinboard unit of the third aspect, by providing the plurality of substrate receiving pins according to the first or second aspect, the normal length of the coil spring in each substrate receiving pin is maintained at the original length. Therefore, the height from the board body mounting surface of the pinboard unit to the upper end surface of each board receiving head can be kept constant even when the inspection board is not mounted and when the inspection board is mounted. Can be aligned. Therefore, according to this pin board unit, the mounted inspection board can be supported in a parallel state with respect to the board body and with a very small amount of play.
請求項4記載の基板検査装置によれば、請求項3記載のピンボードユニットを備えたことにより、ボード本体に対して平行な状態で、かつガタの極めて少ない状態で支持されてピンボードユニットに搭載されている検査基板に押さえユニットをほぼ同時に接触させて、押し動かすことができるため、各押さえピンの接触および押し動かし(移動)の際に、各押さえピンから検査基板に対して作用している検査基板を変形させる応力を大幅に低減することができる。 According to the substrate inspection apparatus of the fourth aspect, by providing the pin board unit according to the third aspect, the pin board unit is supported in a state parallel to the board main body and with a very small amount of play. Since the holding unit can be pushed and moved almost simultaneously with the mounted test board, each presser pin acts on the test board when it is touched and pushed (moved). It is possible to greatly reduce the stress that deforms the inspection substrate.
以下、添付図面を参照して、基板受けピン13、この基板受けピン13を備えたピンボードユニット2、およびこのピンボードユニット2を備えた基板検査装置1の実施の形態について説明する。
Hereinafter, an embodiment of a
最初に、基板検査装置1の構成について、図1を参照して説明する。
First, the configuration of the
基板検査装置1は、図1に示すように、ピンボードユニット2、押さえユニット3、駆動部4、測定部5、処理部6および表示部7を備え、検査基板8に対する検査を実行可能に構成されている。
As shown in FIG. 1, the
ピンボードユニット2は、ボード本体11、複数のガイド棒12、複数の基板受けピン13、および複数のコンタクトピン14を備えている。なお、発明の理解を容易にするため、ガイド棒12、基板受けピン13およびコンタクトピン14のいずれについても一例として2つを図示しているが、ピンボードユニット2は、実際にはこれらの各要素12,13,14のいずれについても3つ以上の任意の数を備えている。
The
ボード本体11は、樹脂材料(例えばアクリル)を用いて平板状に形成されている。各ガイド棒12は、検査基板8に形成されたガイド孔8aの形成位置に対応させて、ボード本体11における検査基板8の搭載面側(図1中の上面側)の位置に突設されている。また、ボード本体11には、検査基板8に予め規定された複数の支持位置に対応する各位置に第1取付孔(貫通孔)11aが形成され、かつ検査基板8の複数のプロービング位置に対応する各位置に第2取付孔(貫通孔)11bが形成されている。
The
各基板受けピン13は、後述する基板受けヘッド、およびスリーブのフランジが検査基板8の搭載面側に位置するように各第1取付孔11aに挿着されることにより、検査基板8の上記した支持位置に対応させてボード本体11に取り付けられている。各コンタクトピン14は、先端部(検査基板8と接触する端部)が検査基板8の搭載面側に位置するように各第2取付孔11bに挿着されることにより、検査基板8の上記したプロービング位置に対応させてボード本体11に取り付けられている。具体的には、各基板受けピン13は、図1,3に示すように、スリーブ21、プランジャ22およびコイルスプリング23を備えている。
Each
スリーブ21は、図3に示すように、スリーブ本体21a、スプリング取付部21b、フランジ部21cおよび摺動量制限部21dが一体的に形成されている。スリーブ本体21aは、筒状(本例では一例として円筒状)に形成されている。スプリング取付部21bは、内径がスリーブ本体21aの内径と同一で、かつ外径がスリーブ本体21aの外径よりも小径な筒状(本例では一例として円筒状)に形成されて、スリーブ本体21aの一端側(図3中の右端側)の端面にスリーブ本体21aと同軸に設けられている。この場合、スプリング取付部21bの外周面には、コイルスプリング23をねじ込んで嵌めるための(取り付けるための)雄ねじ部21eが形成されている。
As shown in FIG. 3, the
フランジ部21cは、内径がスリーブ本体21aの内径と同一で、かつ外径がスリーブ本体21aの外径よりも大径な環状(本例では一例として円環状)に形成されて、スリーブ本体21aの他端側(図3中の左端側)の端面にスリーブ本体21aと同軸に設けられている。摺動量制限部21dは、内径がスリーブ本体21aの内径と同一で、外径がフランジ部21cの外径以下の筒状(本例では一例として円筒状)に形成されて、フランジ部21cにおけるスリーブ本体21aとは反対側にスリーブ本体21aやフランジ部21cと同軸に設けられている。
The
プランジャ22は、スリーブ21内(スプリング取付部21b内、スリーブ本体21a内、フランジ部21c内および摺動量制限部21d内)に軸線方向(図3中の左右方向)に沿って摺動自在に挿通された柱状(本例では一例として円柱状)のプランジャ本体22a、スプリング取付部21b側から突出するプランジャ本体22aの一端側の外周面に形成された突起部22b、および摺動量制限部21d側から突出するプランジャ本体22aの先端部(図3中の左端部:他端側の先端部)に配設された基板受けヘッド22cを備えている。
The
プランジャ本体22aは、スプリング取付部21b側から突出する部位の先端部22d(「スプリング係合部」の一例)のみが他の部位よりも小径に形成されている。突起部22bは、一例として、プランジャ本体22aの全周に亘る環状リブに形成されると共に、この環状リブの外周面がスプリング取付部21b側に向かうに従って拡径して、スプリング取付部21bの外径と同一の状態または若干小径な状態に至るテーパ面に形成されている。
In the plunger
基板受けヘッド22cは、一例として、外径がスリーブ21におけるスリーブ本体21aや摺動量制限部21dの外径と同程度の柱状(本例では一例として円柱状)に形成されると共に、図3に破線で示すように、その裏面側(同図では、右側)に、プランジャ本体22aの一端部を挿入可能な凹部22caが形成されている。また、基板受けヘッド22cには、内径がスリーブ21における摺動量制限部21dの外径よりも大径の筒状(本例では一例として円筒状)に形成されて、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面(図3における右側の端面)からスリーブ21側に突出させられた筒状部22cb(「筒体」の一例)が一体的に形成されている。
As an example, the
コイルスプリング23は、一端側(図3中の右端側)の部位を除く他の部位がほぼ均一な内径(他端側をスプリング取付部21bの外周面に形成された雄ねじ部21eにねじ込んで取り付け可能な内径)に形成されている。また、コイルスプリング23の一端側の部位は、図3に示すように、内径が徐々に縮径して(つまり、外径も縮径して)構成されて、図4に示すように、その先端部(図4中の右端側)の内径が、プランジャ本体22aの先端部22dは挿通し、かつ、この先端部22dよりも大径なプランジャ本体22aの他の部位は挿通不能な寸法に形成されている。
The
この基板受けピン13では、後述するように、スリーブ21に対するプランジャ22の摺動に伴ってコイルスプリング23が伸長させられる際に、コイルスプリング23の全長が、図7に示す長さL3を超えることのないようにスリーブ21およびプランジャ22における各部のサイズが規定されている。この場合、上記の長さL3は、コイルスプリング23を弾性限度まで伸ばしたときの長さよりも短い長さに規定されている。このため、コイルスプリング23が上記の長さL3よりも長く伸長させられたときには、コイルスプリング23に塑性変形が生じて、塑性伸びの分だけその全長が長くなる。
In the
したがって、この基板受けピン13では、図4,5に示すように、基板受けヘッド22c上に検査基板8が載置されていない常態において、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側(摺動量制限部21d側)の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面(すなわち、基板受けヘッド22c側の端面)とが、弾性限度まで伸ばしたコイルスプリング23(図示せず)の長さから、常態におけるコイルスプリング23の長さL1を差し引いた長さ(「第1の長さ」の一例)よりも短い長さL1s(「第2の長さ」の一例)だけ離間するように、スリーブ21における上記の摺動量制限部21dの長さL4(筒長)が規定されてプランジャ22およびスリーブ21が形成されている。これにより、この基板受けピン13では、コイルスプリング23が、上記の長さL1と長さL1sとの和の長さである長さL3を超えて伸長させられるのが阻止される。
Therefore, in this
また、この基板受けピン13では、図4,5に示すように、基板受けヘッド22c上に検査基板8が載置されていない常態において、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端部が筒状部22cb内に位置するように基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面からの筒状部22cbの突出長(長さL5)が規定されてプランジャ22およびスリーブ21が形成されている。
4 and 5, in the normal state in which the
以上のような構成要素を備えた基板受けピン13は、一例として以下の手順で組み立てられる。まず、プランジャ本体22aの他端側(図3中の左端側)をスプリング取付部21b側からスリーブ21内に挿入することにより、プランジャ本体22aをスリーブ21に挿通させる。次いで、プランジャ本体22aにおけるスリーブ21の摺動量制限部21d側から突出する先端部に、ねじ込みや圧入などの方法で基板受けヘッド22cを取り付ける。この際には、図4に示すように、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端部が筒状部22cb内に位置する状態となり、プランジャ本体22aの他端側が筒状部22cbによって覆われた状態となる。
The board |
続いて、スプリング取付部21b側から突出しているプランジャ本体22aにコイルスプリング23を嵌める(コイルスプリング23内にプランジャ本体22aを挿通させる)。次いで、コイルスプリング23の小径な一端側(図3中の右端側)にプランジャ本体22aの先端部22dを挿通して、コイルスプリング23の一端側とプランジャ本体22aの一端側(先端部22d)とを係合させる。なお、コイルスプリング23の一端側とプランジャ本体22aの一端側(先端部22d)との係合構造は、上記した従来の基板受けピン54におけるコイルスプリング63の一端側とプランジャ本体62aにおける小径な先端部62cとの係合構造と同一であることから、詳細な説明を省略する。
Subsequently, the
次いで、コイルスプリング23を伸長させて、コイルスプリング23の他端側(図3中の左端側)をスプリング取付部21bの外周面に形成された雄ねじ部21eにねじ込んで固定する。この場合、この基板受けピン13では、突起部22bが、上記したように外周面がスプリング取付部21b側に向かうに従って拡径して最終的にスプリング取付部21bの外径と同一の状態または若干小径な状態に至るテーパ面に形成されているため、プランジャ本体22aにコイルスプリング23を嵌める(コイルスプリング23内にプランジャ本体22aを挿通させる)際に、コイルスプリング23のスプリング取付部21b側の端部が突起部22bによって案内されて、スプリング取付部21bの端面(端部)と干渉することなく、スプリング取付部21bにスムーズにねじ込むことが可能となっている。また、スプリング取付部21bへの取り付けが完了した状態のコイルスプリング23は、取り付け前の長さL0(自由長:図3参照)よりも僅かに伸長させられて、図4,5に示すように、その全長が長さL1となる。これにより、図4に示すように、基板受けピン54が完成する。
Next, the
なお、上記の手順では、プランジャ本体22aに基板受けヘッド22cを取り付けた後に、コイルスプリング23を取り付けているが、逆に、コイルスプリング23を取り付けてから基板受けヘッド22cを取り付ける手順で組み立てもよいのは勿論である。
In the above procedure, the
この基板受けピン13では、上記したように、コイルスプリング23を自由長である長さL0よりも伸長させて長さL1とした状態で、スリーブ21のスプリング取付部21bとプランジャ本体22aの先端部22dとの間に配設している。このため、プランジャ本体22aには、その先端部22dをスプリング取付部21b側に移動させる向きの付勢力がコイルスプリング23から常時作用した状態となっている。また、このコイルスプリング23の付勢力(復元力)は、プランジャ22の自重に対して十分に強い(検査基板8の搭載時に各基板受けピン13に分散して加わる検査基板8の重さを考慮したとしても強い)大きさに規定されている。このため、図4に示す完成状態において、図5に示すように、基板受けピン13をスリーブ21に対してコイルスプリング23が下になるように起立させた状態においても、突起部22bは、そのスプリング取付部21b側の端面がスプリング取付部21bの端面と当接した状態(図5に示す状態)に維持されている。したがって、この状態において、すべての基板受けピン13では、スリーブ21のフランジ部21cにおける基板受けヘッド22c側の端面から基板受けヘッド22cの端面までの突出長(距離)Laが一定となっている。
In the
この基板受けピン13は、図5に示すように、ボード本体11にその厚み方向に沿って形成された第1取付孔11a内に、ボード本体11における検査基板8の搭載面側(図5に示す上面側)から、コイルスプリング23およびスリーブ21の順で挿入することで、第1取付孔11aに挿着される(取り付けられる)。一例として本例では、基板受けピン13は、フランジ部21cがボード本体11の搭載面(表面)に当接するまで第1取付孔11a内にスリーブ本体21aを圧入することによって挿着される。
As shown in FIG. 5, the board receiving pins 13 are mounted in the first mounting
一方、図1に示すように、押さえユニット3は、一例として、平板状のベース部31および複数の押さえピン32を備え、ボード本体11における検査基板8の搭載面(ピンボードユニット2における検査基板8の搭載面でもある)に対向する位置(搭載面側の位置)に配設されている。複数の押さえピン32は、ベース部31におけるピンボードユニット2との対向面に、一例として、ボード本体11に取り付けられた各基板受けピン13に対応する位置(対向する位置)に1つずつ立設されている。また、各押さえピン32のベース部31からの突出長は、同一に規定されている。
On the other hand, as shown in FIG. 1, the
駆動部4は、押さえユニット3のベース部31を、ピンボードユニット2のボード本体11と平行な状態で、かつボード本体11に対して接離動可能に保持するガイド機構(例えばガイドレール)と、処理部6によって制御されて、ピンボードユニット2に対してベース部31を接離動させる(つまり、押さえユニット3を接離動させる)駆動機構(いずれも図示せず)とを備えている。測定部5は、ピンボードユニット2の各コンタクトピン14に接続されている。また、測定部5は、処理部6によって制御されて、コンタクトピン14に対して検査用信号を出力すると共に、検査用信号の出力に起因して検査基板8(検査基板8に形成された配線パターンや実装された電子部品など)に発生する電気信号を、コンタクトピン14を介して入力して測定する。
The
処理部6は、測定部5から出力される上記の検査用信号および測定部5で測定された上記の電気信号に基づいて、検査基板8に対する検査を実行する。例えば、測定部5が、検査基板8に形成された一対の配線パターン間に検査用信号として規定電圧の電圧信号を出力し、この配線パターン間に流れる電流信号を電気信号として測定する場合には、処理部6は、検査用信号としての電圧信号と、電気信号として測定される電流信号とに基づいて、一対の配線パターン間の絶縁抵抗を算出し、算出した絶縁抵抗を予め規定された基準抵抗値と比較することにより、一対の配線パターン間の絶縁状態を検査する。また、処理部6は、例えばディスプレイ装置で構成された表示部7に検査結果を表示させる。
The
次に、基板検査装置1の動作について説明する。なお、図1に示すように、ボード本体11上には、検査基板8が、ガイド孔8a内にガイド棒12が挿通され、かつその支持位置に基板受けピン13のプランジャ22(具体的には、基板受けヘッド22c)が当接した状態で予め載置されているものとする。
Next, the operation of the
非検査状態においては、処理部6は、駆動部4を制御することにより、押さえユニット3を検査基板8から離間した待機位置に移動させている。検査基板8に対する検査を実行するときには、処理部6は、まず、駆動部4を制御することにより、押さえユニット3を検査基板8側(図1では下方)に向けて移動させる(検査基板8に接近させる)と共に、ベース部31に取り付けられている各押さえピン32が検査基板8に当接した後には、各押さえピン32で検査基板8をボード本体11側(図1中の下方)に押し動かして、ボード本体11に取り付けられた各コンタクトピン14の先端部と検査基板8に規定された接触位置とが接触する検査状態(図2に示す状態)に移行させた後に、押さえユニット3の移動を停止させる。
In the non-inspection state, the
この場合、この基板検査装置1のピンボードユニット2に取り付けられた基板受けピン13では、上記したように、プランジャ本体22aには、その先端部22dをスプリング取付部21b側に移動させる向きの付勢力がコイルスプリング23から常時作用しており、かつその付勢力(コイルスプリング23の復元力)がプランジャ22の自重に対して十分に強い大きさに規定されている。このため、検査基板8の未搭載時(図5に示す状態のとき)においても、また検査基板8の搭載時においても、図5に示すように、コイルスプリング23の付勢力(復元力)によってプランジャ22が上方に引き上げられて、プランジャ22に形成された突起部22bがスリーブ21におけるスプリング取付部21bの端面(図中の下端部の端面)と当接した状態に維持されている。
In this case, in the
したがって、検査基板8の未搭載時においても、また検査基板8の搭載時においても、ピンボードユニット2におけるボード本体11の搭載面から各基板受けヘッド22cの上端面までの高さLbは、すべての一定となっている。これにより、ピンボードユニット2に搭載された検査基板8は、ピンボードユニット2のボード本体11に対して平行な状態で、かつガタの極めて少ない状態で支持される。したがって、押さえユニット3の各押さえピン32が検査基板8に対してほぼ同時に接触して、検査基板8の移動を開始することができるため、各押さえピン32の接触の際、および各押さえピン32による移動の際に、各押さえピン32から検査基板8に対して作用する検査基板8を変形させる応力が大幅に低減されている。
Accordingly, the height Lb from the mounting surface of the
また、図2に示す状態において、各基板受けピン13では、検査基板8を介して各押さえピン32で押し動かされる結果、プランジャ22は、コイルスプリング23の付勢力(復元力)に抗して、基板受けヘッド22cがスリーブ21側へ接近する向きで所定距離だけ移動させられた状態、つまり、プランジャ22のプランジャ本体22aに形成された突起部22bがスリーブ21のスプリング取付部21bから離反した状態となる(図6参照)。しかしながら、ボード本体11とベース部31とは平行であり、かつベース部31からの押さえピン32の突出長は一定の長さに規定されているため、検査基板8は、ボード本体11に対して平行な状態で、各基板受けピン13によって支持されている。このため、ボード本体11に取り付けられた各コンタクトピン14は、検査基板8の対応するプロービング位置にほぼ均一な接触圧で接触する。
In addition, in the state shown in FIG. 2, each
次いで、処理部6は、測定部5に対する制御を実行し、コンタクトピン14を介して検査基板8に対して検査用信号を出力させると共に、コンタクトピン14を介して検査基板8からの電気信号を測定させる。続いて、処理部6は、検査用信号と電気信号とに基づいて、検査基板8に対する検査を実行し、その検査結果を表示部7に表示させる。最後に、処理部6は、駆動部4による制御を実行して、押さえユニット3を待機位置に移動させる。これにより、検査基板8に対する検査が完了する。
Next, the
この場合、この基板検査装置1(ピンボードユニット2、基板受けピン13)では、検査基板8に対する電気的検査に際して押さえユニット3によって検査基板8が押さえ付けられたときに、図6に示すように、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側(摺動量制限部21d側)の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面(すなわち、基板受けヘッド22c側の端面)との間に長さL2sの隙間が生じている状態において、各コンタクトピン14が検査基板8の対応するプロービング位置に接触するように構成されている。この状態においては、各基板受けピン13のコイルスプリング23が、前述した長さL3よりも短い長さL2まで伸長させられる。したがって、検査基板8に対する正常な検査時には、各基板受けピン13のコイルスプリング23が長さL3を超えて伸長させられることがなく、これにより、コイルスプリング23に塑性変形が生じる事態が回避されている。
In this case, in the board inspection apparatus 1 (
一方、例えば、想定外の事故が生じて、押さえユニット3によって検査基板8が必要以上に下方まで押さえ付けられたとき(一例として、複数枚の検査基板8が搬送されてピンボードユニット2上に載置されてしまったとき)には、図6に示す状態よりも、基板受けヘッド22cがスリーブ21側に移動させられることとなる。この結果、スリーブ21に対するスリーブ21の摺動に伴ってコイルスプリング23が、長さL2よりも長く伸長させられる。しかしながら、この基板受けピン13では、スリーブ21における上記の摺動量制限部21dの長さL4が前述したように規定されている。
On the other hand, for example, when an unexpected accident occurs and the
したがって、検査基板8(基板受けヘッド22c)が図6に示す状態からさらに下降させられたときには、図7に示すように、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側(摺動量制限部21d側)の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面(すなわち、基板受けヘッド22c側の端面)とが接して、それ以上の下降(スリーブ21に対するプランジャ22の摺動)が阻止される。この状態におけるコイルスプリング23の長さL3が、弾性限度まで伸ばしたコイルスプリング23(図示せず)の長さよりも短い長さであるため、想定外の事故が生じて、押さえユニット3によって検査基板8が必要以上に下方まで押さえ付けられたときであっても、コイルスプリング23に塑性変形が生じる事態が回避される。
Therefore, when the inspection substrate 8 (
また、前述したように、この基板受けピン13では、常態において、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端部が筒状部22cb内に位置するように基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面からの突出長(長さL5)が規定されてプランジャ22およびスリーブ21が形成されている。したがって、非検査時において、プランジャ本体22aにおける基板受けヘッド22c側の端部が筒状部22cbによって覆われているため、この部位に塵埃が付着する事態が回避されている。なお、この基板受けピン13では、図7に示すように、スリーブ21に対してプランジャ22最も摺動させられたときには、筒状部22cbの下端部とフランジ部21cとの間に長さL3sの隙間が生じるように筒状部22cbの長さL5が規定されており、これにより、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面とが接するのに先立って筒状部22cbが基板受けヘッド22cに接触する事態が回避されている。
Further, as described above, in this
このように、この基板受けピン13では、フランジ部21cにおけるスリーブ本体21a側とは反対側に摺動量制限部21dが設けられると共に、常態において、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面とが、弾性限度まで伸ばしたコイルスプリング23の長さから、常態におけるコイルスプリング23の長さL1を差し引いた長さ(第1の長さ)よりも短い長さL1s(第2の長さ)だけ離間するように摺動量制限部21dの長さL4(筒長)が規定されている。
As described above, the
したがって、この基板受けピン13によれば、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面と、摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端面とが互いに接するまでスリーブ21に対してプランジャ22を摺動させられたとしても、コイルスプリング23が長さL1と長さL1sとの和の長さ(長さL3)を超えて伸長させられることがないため、スリーブ21に対するプランジャ22の摺動に伴って、コイルスプリング23に塑性変形が生じる事態を回避することができる。このため、この基板受けピン13によれば、常態におけるコイルスプリング23の長さを上記の長さL1に維持することができる結果、基板受けピン13上に載置した検査基板8が押さえユニット3による押さえ付けに先立ってコンタクトピン14に接触してコンタクトピン14や検査基板8に傷付きが生じる事態を回避することができると共に、常態においてスリーブ21のフランジ部21cにおける基板受けヘッド22c側の端面から基板受けヘッド22cの端面までの距離Laを一定にすることができる。
Therefore, according to the
また、この基板受けピン13によれば、常態において摺動量制限部21dにおけるフランジ部21c側とは反対側の端部が筒状部22cb内に位置するように基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面からの長さL4(突出長)が規定されて、基板受けヘッド22cにおけるスリーブ21側の端面からスリーブ21側に突出するように基板受けヘッド22cに配設された筒状部22cbを備えたことにより、基板受けピン13上に検査基板8を未搭載の常態から、基板受けピン13上に載置した検査基板8を押さえユニット3によって押さえ付けた状態のすべての状態において、プランジャ本体22aにおける基板受けヘッド22c側の端部を筒状部22cbによって覆った状態とすることができる。したがって、この基板受けピン13によれば、プランジャ本体22aにおける基板受けヘッド22c側の端部に塵埃が付着したり、プランジャ本体22aと摺動量制限部21dにおけるプランジャ本体22aの挿通孔との間に塵埃が侵入したりするのを防止できる結果、スリーブ21に対してプランジャ22をスムーズに摺動させ得る状態を長期に亘って維持することができる。
Further, according to the
また、このピンボードユニット2によれば、上記の基板受けピン13を複数備えたことにより、各基板受けピン13におけるコイルスプリング23の常態における長さを製造当初の長さに維持することができるため、検査基板8の未搭載時においても、また検査基板8の搭載時においても、ピンボードユニット2におけるボード本体11の搭載面から各基板受けヘッド22cの上端面までの高さLbを確実に一定に揃えることができる。したがって、このピンボードユニット2によれば、搭載された検査基板8をボード本体11に対して、平行な状態で、かつガタの極めて少ない状態で支持することができる。
Further, according to this
また、この基板検査装置1によれば、上記のピンボードユニット2を備えたことにより、ボード本体11に対して平行な状態で、かつガタの極めて少ない状態で支持されてピンボードユニット2に搭載されている検査基板8に押さえユニット3をほぼ同時に接触させて、押し動かすことができるため、各押さえピン32の接触および押し動かし(移動)の際に、各押さえピン32から検査基板8に対して作用している検査基板8を変形させる応力を大幅に低減することができる。
Further, according to the
なお、上記の基板受けピン13では、スリーブ21のスリーブ本体21a、スプリング取付部21bおよび摺動量制限部21dを円筒状に形成すると共に、フランジ部21cを円環状に形成する構成を採用しているが、スリーブ本体21a、スプリング取付部21bおよび摺動量制限部21dを三角筒状や四角筒状などの多角筒状に形成したり、フランジ部21cを平面視三角筒状や四角筒状などの多角筒状の環状に形成したりすることもできる。この場合、摺動量制限部21dを多角筒状に形成した場合には、摺動量制限部21dの外周面と、筒状部22cbの内周面との間に過剰に拡い隙間が生じることのないように、筒状部22cbについても多角筒状に形成するのが好ましい。また、上記の基板受けピン13では、プランジャ本体22aを円柱状に形成する構成を採用しているが、スリーブ21に対して摺動自在に装着される構成であれば、スリーブ本体21aを多角柱状に形成してもよいのは勿論である。
The
さらに、突起部22bを環状リブに形成し、かつその外周面を上記のようなテーパ面に形成する好ましい構成を採用したが、突起部22bに代えて、外径が一定の環状リブに形成する構成を採用することもできる(図示せず)。なお、この場合、突起部の外径は、コイルスプリング23の内径よりも小径にする必要があり、さらにはスプリング取付部21bの外径よりも小径にするのが、コイルスプリング23をスムーズに装着可能とする観点から好ましい。また、スプリング取付部21bと当接して、プランジャ22のスリーブ21からの突出長を一定にするという突起部22bの主たる機能が確保し得る限り、図示はしないが、突起部22bは円環リブの形状に限定されず、複数の突起で構成するなど、種々の構成を採用することができる。
Furthermore, although the preferable structure which forms the
1 基板検査装置
2 ピンボードユニット
3 押さえユニット
4 駆動部
5 測定部
6 処理部
8 検査基板
11 ボード本体
13 基板受けピン
14 コンタクトピン
21 スリーブ
21a スリーブ本体
21b スプリング取付部
21c フランジ部
21d 摺動量制限部
21e 雄ねじ部
22 プランジャ
22a プランジャ本体
22b 突起部
22c 基板受けヘッド
22d 先端部
22cb 筒状部
23 コイルスプリング
L0〜L6,L1s〜L3s 長さ
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記スリーブに対して摺動自在に挿通されたプランジャ本体、前記スプリング取付部側から突出する前記プランジャ本体の一端側に形成されたスプリング係合部、および前記フランジ部側から突出する前記プランジャ本体の他端側の先端部に配設された基板受けヘッドを有するプランジャと、
前記プランジャ本体の前記一端側が挿入され、かつ一端側が前記スプリング係合部に係合されると共に他端側が前記スプリング取付部に取り付けられたコイルスプリングとを備えた基板受けピンであって、
前記スリーブは、外径が前記フランジ部の外径以下の筒状に形成されて前記プランジャ本体を挿通可能に当該フランジ部における当該スリーブ本体側とは反対側に配設された摺動量制限部を備え、
前記摺動量制限部は、前記基板受けヘッド上に検査基板が載置されていない常態において、当該基板受けヘッドにおける前記スリーブ側の端面と、当該摺動量制限部における前記フランジ部側とは反対側の端面とが、弾性限度まで伸ばした前記コイルスプリングの長さから当該常態における当該コイルスプリングの長さを差し引いた第1の長さよりも短い第2の長さだけ離間するように筒長が規定されている基板受けピン。 A cylindrical sleeve body, a spring mounting portion disposed at one end portion of the sleeve body, and an outer diameter that is larger than the outer diameter of the sleeve body and disposed at the other end portion of the sleeve body. A sleeve having a flange portion,
A plunger main body slidably inserted into the sleeve, a spring engaging portion formed on one end side of the plunger main body protruding from the spring mounting portion side, and a plunger main body protruding from the flange portion side. A plunger having a substrate receiving head disposed at the tip on the other end side;
A board receiving pin provided with a coil spring in which the one end side of the plunger body is inserted and one end side is engaged with the spring engaging portion and the other end side is attached to the spring attaching portion;
The sleeve is formed in a cylindrical shape having an outer diameter equal to or smaller than the outer diameter of the flange portion, and a sliding amount limiting portion disposed on the opposite side of the flange main body to the sleeve main body so that the plunger main body can be inserted. Prepared,
In the normal state where the inspection substrate is not placed on the substrate receiving head, the sliding amount limiting portion is opposite to the sleeve side end surface of the substrate receiving head and the flange portion side of the sliding amount limiting portion. The cylinder length is defined such that the end surface of the tube is separated by a second length shorter than the first length obtained by subtracting the length of the coil spring in the normal state from the length of the coil spring extended to the elastic limit. PCB receiving pin.
前記筒体は、前記常態において前記摺動量制限部における前記フランジ部側とは反対側の端部が当該筒体内に位置するように前記基板受けヘッドにおける前記スリーブ側の前記端面からの突出長が規定されて形成されている請求項1記載の基板受けピン。 The plunger is disposed in the substrate receiving head so that the inner diameter is larger than the outer diameter of the sliding amount limiting portion and protrudes toward the sleeve side from the sleeve side end face of the substrate receiving head. A cylindrical body,
In the normal state, the cylindrical body has a protruding length from the end surface on the sleeve side of the substrate receiving head such that an end portion of the sliding amount limiting portion opposite to the flange portion side is located in the cylindrical body. 2. The substrate receiving pin according to claim 1, wherein the substrate receiving pin is defined and formed.
前記検査基板の複数の支持位置に対応する各位置に第1取付孔がそれぞれ形成されると共に当該検査基板の複数のプロービング位置に対応する各位置に第2取付孔がそれぞれ形成された平板状のボード本体と、
前記ボード本体に取り付けられた複数のコンタクトピンとを備え、
前記基板受けピンは、前記ボード本体における前記検査基板の搭載面側に前記基板受けヘッドおよび前記フランジが位置するように前記スリーブが前記各第1取付孔に挿着されて当該ボード本体に取り付けられ、
前記コンタクトピンは、前記検査基板と接触する先端部が前記搭載面側に位置するように前記各第2取付孔に挿着されて当該ボード本体に取り付けられているピンボードユニット。 A plurality of substrate receiving pins according to claim 1 or 2,
A first mounting hole is formed at each position corresponding to a plurality of support positions of the inspection board, and a second mounting hole is formed at each position corresponding to a plurality of probing positions of the inspection board. The board body,
A plurality of contact pins attached to the board body;
The board receiving pin is attached to the board body by inserting the sleeve into the first attachment holes so that the board receiving head and the flange are positioned on the board mounting surface side of the board body. ,
The contact pin is a pin board unit that is attached to the board body by being inserted into the second attachment holes such that a tip portion that contacts the inspection board is located on the mounting surface side.
前記ピンボードユニットに対して接離動自在に前記ボード本体における前記搭載面側に配設されて、前記各基板受けピンの前記基板受けヘッド上に載置された前記検査基板を前記コイルスプリングの復元力に抗して前記ボード本体側へ押し動かして前記複数のコンタクトピンの前記先端部を前記プロービング位置に接触させるための押さえピンと、
前記押さえピンを前記ピンボードユニットに対して接離動させる駆動部と、
前記複数のコンタクトピンに対して検査用信号を出力すると共に、当該検査用信号の出力に起因して前記検査基板に発生する電気信号を当該複数のコンタクトピンを介して測定する測定部と、
前記検査用信号および前記測定された電気信号に基づいて前記検査基板に対する検査を実行する処理部とを備えている基板検査装置。 A pinboard unit according to claim 3;
The inspection board mounted on the board receiving head of each board receiving pin is arranged on the mounting surface side of the board main body so as to be movable toward and away from the pin board unit. A pressing pin for pressing the board body side against the restoring force to bring the tip portions of the plurality of contact pins into contact with the probing position;
A drive unit for moving the pressing pin toward and away from the pin board unit;
A measurement unit that outputs inspection signals to the plurality of contact pins, and measures an electrical signal generated on the inspection board due to the output of the inspection signals through the plurality of contact pins;
A substrate inspection apparatus comprising: a processing unit that performs an inspection on the inspection substrate based on the inspection signal and the measured electrical signal.
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