JP5569150B2 - 人工衛星搭載システム - Google Patents

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Description

本発明は、人工衛星搭載システムに関する。
人工衛星は、その質量に応じて大型衛星(重量1000kg以上)、小型衛星(重量1000〜500kg)、ミニ衛星(重量500〜100kg)、マイクロ衛星(重量100〜10kg)、ピコ衛星(重量10kg程度)などに分類される。近年では、主に簡易ミッションに用いられ、構造が単純で、開発コストが安く、且つ信頼性の確保が容易な比較的小質量の人工衛星(小型衛星以下の質量を有する人工衛星に分類されるもの:以下、小質量衛星と称す)のニーズが高まっている。
このような小質量衛星の打ち上げ方式として、大型衛星(主衛星)の打ち上げ時に、主衛星を格納するペイロードフェアリング内の余剰空間を利用して小質量衛星(副衛星)をロケットに搭載し、これら主衛星及び副衛星を同時に打ち上げることで打ち上げコストの削減を図る所謂ピギーバック方式が知られている(下記特許文献1参照)。
また、複数の人工衛星をロケットに搭載する技術も公知であるため(下記特許文献2〜4参照)、これらの技術を小質量衛星の複数同時打ち上げに適用することも可能である。
特開2005−75209号公報 特開平5−278699号公報 米国特許第5411226号公報 米国特許第5613653号公報
小質量衛星の研究及び開発は、企業や研究機関、大学等の様々な団体が行っているが、国家事業として打ち上げられる大型衛星と異なり、これらの団体が小質量衛星の打ち上げのために確保できる予算は少ないため、さらなる打ち上げコストの削減が望まれている。打ち上げコストの削減には、小質量衛星の同時打ち上げ数(言い換えれば同時搭載数)を増やすことが最も効果的である。
この点、小質量衛星の打ち上げにピギーバック方式を採用した場合、ペイロードフェアリング内の空間の大部分は大型衛星によって占められるため、一度にロケットに搭載可能な小質量衛星はせいぜい数個から十数個程度である。また、上記特許文献2〜4の技術も、小質量衛星の同時打ち上げ数を劇的に(例えば数十個以上に)増加できるものではなく、小質量衛星の多数同時打ち上げを実現可能な技術が確立されているとは言えなかった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、人工衛星の多数同時打ち上げを実現可能な人工衛星搭載システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第1の解決手段として、衛星を1機ずつ収容する収容構造体を複数備え、前記収容構造体は、ロケットの先端部において当該ロケットの機軸に沿って層状に積載されていると共に、前記機軸を中心とする同心円状に配置されているという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記収容構造体の各々は、収容した前記衛星を固定する機能及び当該衛星を前記機軸に直交する方向へ放出する機能を有する衛星固定放出機構を備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記機軸を中心とする同心円状に配置された前記収容構造体の内、外側に配置された収容構造体を内側に配置された収容構造体に固定する機能及び前記外側に配置された収容構造体を前記内側に配置された収容構造体から放出される衛星の放出方向とは異なる方向へ分離する機能を有する収容構造体固定分離機構を備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記収容構造体固定分離機構は、前記外側に配置された収容構造体と前記内側に配置された収容構造体との固定及びその固定の解除を行うロックアクチュエータと、前記外側に配置された収容構造体と前記内側に配置された収容構造体との間に配置された圧縮状態の分離用スプリングとを備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第5の解決手段として、上記第2〜第4のいずれかの解決手段において、前記衛星固定放出機構は、ガスを封入した衛星放出用バルーンと、前記収容構造体の内部空間を前記衛星の収容に供する第1の空間と前記衛星放出用バルーンの収容に供する第2の空間とに分割する可動板と、前記第1の空間に前記衛星が収容され、前記第2の空間に前記衛星放出用バルーンが収容された状態で、前記可動板を前記第2の空間側から非固定支持する支持部材と、前記第1の空間に連通する放出口に設けられ、前記可動板と協同して前記衛星の固定及びその固定の解除を行うロックアクチュエータとを備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第6の解決手段として、上記第2〜第4のいずれかの解決手段において、前記衛星固定放出機構は、ガスを封入した衛星放出用バルーンと、前記収容構造体の内部空間を前記衛星の収容に供する第1の空間と前記衛星放出用バルーンの収容に供する第2の空間とに分割する可動板と、前記衛星の表面において前記可動板と対向する位置に固定された固定板と、前記第1の空間に前記衛星が収容され、前記第2の空間に前記衛星放出用バルーンが収容された状態で、前記可動板及び前記固定板に形成されているネジ穴に対し前記第2の空間側から螺合するロックボルトと、前記ロックボルトと軸結合されたモータとを備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第7の解決手段として、上記第2〜第4のいずれかの解決手段において、前記衛星固定放出機構は、前記衛星の表面に固定された衛星支持体と、前記収容構造体の内壁面において起倒自在に設置され、前記収容構造体の内部空間に対し前記衛星が前記衛星支持体を奥にして収容された状態で起立して当該衛星支持体に係合する係合部材と、加熱による切断が可能な材料から形成され、前記係合部材が前記衛星支持体に係合した状態で締め付け固定されるように巻かれたワイヤと、前記ワイヤを加熱するヒータと、前記衛星支持体と前記収容構造体の内壁面との間に配置された圧縮状態の衛星放出用スプリングとを備えるという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第8の解決手段として、上記第2〜第4のいずれかの解決手段において、前記衛星固定放出機構は、前記衛星の表面に固定された絶縁性を有する衛星支持体と、通電剥離性接着剤を用いて前記衛星支持体に接着された導電板と、前記衛星支持体と前記導電板との間に配置された圧縮状態の衛星放出用スプリングとを備え、前記導電板は、前記収容構造体の内部空間に対して前記衛星が前記衛星支持体及び導電板を奥にして収容された状態で当該内部空間に固定設置されているという手段を採用する。
また、本発明では、人工衛星搭載システムに係る第9の解決手段として、上記第1〜第8のいずれかの解決手段において、前記収容構造体が収容する人工衛星が小質量衛星であるという手段を採用する。
本発明によれば、衛星を1機ずつ収容する収容構造体を、ロケットの先端部において当該ロケットの機軸に沿って層状に積載すると共に、前記機軸を中心とする同心円状に配置するため、限られた衛星搭載スペースを有効利用して効率良く衛星を搭載することができ、その結果、人工衛星の多数同時打ち上げを実現することが可能となる。
本実施形態における人工衛星搭載システムを備えたロケット1の概略構成を示す第1図である。 本実施形態における人工衛星搭載システムを備えたロケット1の概略構成を示す第2図である。 本実施形態における人工衛星搭載システムを備えたロケット1の概略構成を示す第3図である。 本実施形態におけるラック固定分離機構の詳細説明図である。 本実施形態におけるロックアクチュエータ6A及び6B(12も含む)の詳細説明図である。 本実施形態における衛星固定放出機構の詳細説明図である。 宇宙空間における小質量衛星S及び衛星収容ラック5の分離シーケンスを示す第1図である。 宇宙空間における小質量衛星S及び衛星収容ラック5の分離シーケンスを示す第2図である。 衛星固定放出機構の第1の変形例を示す図である。 衛星固定放出機構の第2の変形例を示す第1図である。 衛星固定放出機構の第2の変形例を示す第2図である。 衛星固定放出機構の第3の変形例を示す図である。 ロックアクチュエータ6A及び6B(12)の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における人工衛星搭載システムを備えたロケット1の概略構成を示す側面図である。図2(a)は、図1におけるA−A矢視断面図であり、図2(b)は、図1におけるB−B矢視断面図であり、図2(c)は、図1におけるC−C矢視断面図であり、図3(a)は、図2(a)の分解図であり、図3(b)は、図3(a)におけるD−D矢視断面図である。
図1に示すように、ロケット1は、ロケット機体2、ラック支持構造体3、ペイロードフェアリング4、及び複数の衛星収容ラック5から概略構成されている。ロケット機体2は、中空の円筒形状を成し、その内部空間にロケットエンジン、推進剤タンクなどの推進システム(図示省略)を搭載している。なお、図1において、符号AXは、ロケット機体2(ロケット1)の機軸を示している。
ラック支持構造体3は、ロケット機体2の先端部に設置されており、後述の衛星収容ラック5を下方から支持するものである。このラック支持構造体3は、ロケット機体2の外径とほぼ同一の直径を有する円状の下面を有すると共に、当該下面に対して平行且つ直径が小さい円状の上面を有している。つまり、このラック支持構造体3は、下面から上面に向かってロケット機体2の機軸AXに沿って徐々に縮径する形状をなしている。
ペイロードフェアリング4は、後述の衛星収容ラック5を覆うようにロケット機体2の先端部に装着された人工衛星保護用のカバー部材であり、中空の円筒形状部4a及び円錐形状部4bを有している。このペイロードフェアリング4は、ロケット機体2の機軸AXを中心として左右に分離開頭可能な構造となっており、宇宙空間における分離開頭後、ロケット機体2から切り離されて自動的に投棄されるものである。
衛星収容ラック5は、小質量衛星を1機ずつ収容するボックス型の収容構造体である。なお、本実施形態において、小質量衛星とは、大型衛星、小型衛星、ミニ衛星、マイクロ衛星、ピコ衛星などの内、小型衛星以下の質量を有する人工衛星に分類されるものを指し、具体的には質量1000kg以下の人工衛星を指す。
これら衛星収容ラック5は、小質量衛星を収容した状態で、ラック支持構造体3の上面において、ロケット機体2の機軸AXに沿って上方に向かって層状に積載されていると共に、当該機軸AXを中心とする同心円状に配置されている。本実施形態では、図2(a)に示すように、衛星収容ラック5が、ロケット機体2の機軸AXを中心として3重同心円状に配置されている場合を例示している。
また、本実施形態では、ペイロードフェアリング4の内部空間を有効利用して、衛星収容ラック5の搭載数、つまり小質量衛星の同時搭載数(同時打ち上げ数)を最大化するために、ペイロードフェアリング4の径に応じて衛星収容ラック5の積層数及び配置同心円数を変更している。
例えば、ペイロードフェアリング4の径が最も大きい円筒形状部4aでは、衛星収容ラック5の積層数を11層とし(図1参照)、配置同心円数を3つ、つまり3重同心円の全てに衛星収容ラック5を配置する(図2(a)参照)。また、次に径が大きい円錐形状部4bの下端付近では、衛星収容ラック5の積層数を13層とし(図1参照)、配置同心円数を2つ、つまり3重同心円の内、最も内側と中間に衛星収容ラック5を配置する(図2(b)参照)。また、次に径が大きい円錐形状部4bの中央付近では、衛星収容ラック5の積層数を15層とし(図1参照)、配置同心円数を1つ、つまり3重同心円の内、最も内側にのみ衛星収容ラック5を配置する(図2(c)参照)。
なお、以下では、3重同心円状に配置された衛星収容ラック5の内、最も外側に配置された衛星収容ラック5の符号を5Aとし、中間に配置された衛星収容ラック5の符号を5Bとし、最も内側に配置された衛星収容ラック5の符号を5Cとする。また、以下の説明において、衛星収容ラック5の符号を5A、5B、5Cに区別する必要がない場合には、これらの符号を5に統一する。
詳細は後述するが、これら衛星収容ラック5の各々は、収容した小質量衛星を固定する機能及び当該小質量衛星を機軸AXに直交する方向へ放出する機能を有する衛星固定放出機構を備えている。なお、図2(a)において、小質量衛星が放出される方向(放出方向)を符号DSで示している。
また、図2(a)に示すように、3重同心円の中間に配置された衛星収容ラック5Bの内、符号5Ba、5Bb、5Bc、5Bdの4つは、外側の衛星収容ラック5Aを内側の衛星収容ラック5Bに固定するために用いられる固定専用ラックである。これら固定専用ラック5Ba、5Bb、5Bc、5Bdは、衛星収容ラック5Aを衛星収容ラック5Bに固定する機能及び衛星収容ラック5Aを衛星収容ラック5Bから放出される小質量衛星の放出方向DSとは異なる方向(分離方向)DRへ分離する機能を有するラック固定分離機構(収容構造体固定分離機構)を備えている。
同様に、3重同心円の最も内側に配置された衛星収容ラック5Cの内、符号5Ca、5Cb、5Cc、5Cdの4つは、外側の衛星収容ラック5Bを内側の衛星収容ラック5Cに固定するために用いられる固定専用ラックである。これら固定専用ラック5Ca、5Cb、5Cc、5Cdは、衛星収容ラック5Bを衛星収容ラック5Cに固定する機能及び衛星収容ラック5Bを衛星収容ラック5Cから放出される小質量衛星の放出方向DSとは異なる方向DRへ分離する機能を有するラック固定分離機構を備えている。
なお、図3(a)に示すように、3重同心円の最も外側に配置された衛星収容ラック5Aは、所定個数ずつ結合されて4つのラックユニットUA1、UA2、UA3及びUA4を構成しており、これらラックユニット毎に固定及び分離される。同様に、3重同心円の中間に配置された衛星収容ラック5Bは、所定個数ずつ結合されて4つのラックユニットUB1、UB2、UB3及びUB4を構成しており、これらラックユニット毎に固定及び分離される。
具体的には、固定専用ラック5BaにラックユニットUA1及びUA4が固定され、固定専用ラック5BbにラックユニットUA1及びUA2が固定され、固定専用ラック5BcにラックユニットUA2及びUA3が固定され、固定専用ラック5BdにラックユニットUA3及びUA4が固定される。また、固定専用ラック5CaにラックユニットUB1及びUB4が固定され、固定専用ラック5CbにラックユニットUB1及びUB2が固定され、固定専用ラック5CcにラックユニットUB2及びUB3が固定され、固定専用ラック5CdにラックユニットUB3及びUB4が固定される。
なお、図3(b)に示すように、3重同心円の最も内側に配置された衛星収容ラック5Cは、ラック支持構造体3の上面において柱状に固定設置されており、衛星収容ラック5A及び5Bのように分離されない。なお、この場合は固定専用ラックを上端と下端に設けているが、外側のラックユニットを複数段に分けて、5Cの中間に固定専用ラックを設けてもよい。
続いて、図4及び図5を参照しながらラック固定分離機構の詳細について説明する。図4(a)は、図2(a)の領域A1において、ラックユニットUA1及びUA4が固定専用ラック5Baに固定されている状態を示す拡大図であり、図4(b)は、固定専用ラック5BaからラックユニットUA1及びUA4から分離した状態を示す拡大図である。
図4(a)に示すように、ラック固定分離機構は、固定専用ラック5Baに設置された2つのロックアクチュエータ6A、6Bと、ラックユニットUA1内の1つの衛星収容ラック5Aに設けられたラック固定用ガイド7A及び分離用スプリング8A、8Bと、ラックユニットUA4内の1つの衛星収容ラック5Aに設けられたラック固定用ガイド7B及び分離用スプリング8C、8Dとから構成されている。
ロックアクチュエータ6A及び6Bは、図5(a)に示すように、シリンダケース101、第1のシャットオフバルブ102、第2のシャットオフバルブ103、ロックシリンダ104及びロックヒンジ105から構成されている。シリンダケース101は、ロックシリンダ104のピストン部104aによって内部空間を高圧室101aと低圧室101bとに分割された円筒形状部材である。このシリンダケース101には、高圧室101aと外部空間とを連通する高圧連通孔101cと、低圧室101bと外部空間とを連通する低圧連通孔101dとが設けられている。
第1のシャットオフバルブ102は、任意のタイミングで高圧連通孔101cの開閉を行う電磁バルブである。第2のシャットオフバルブ103は、任意のタイミングで低圧連通孔101dの開閉を行う電磁バルブである。ロックシリンダ104は、シリンダケース101の中心軸上に延設された棒状部材であり、その一端にはピストン部104aが形成され、他端にはL字形状の係合部104bが形成されている。ロックヒンジ105は、回転軸105aを中心として回転自在に設けられたL字形状部材であり、シリンダケース101の中心軸上において当該シリンダケース101から離間して設置されている。
シリンダケース101の高圧室101aには高圧の液体或いは気体が封入され、低圧室101bには低圧の液体或いは気体が封入されている。これにより、ロックシリンダ104はロックヒンジ105へ向けて押し出され、係合部104bがロックヒンジ105の短片に係合し、ロックヒンジ105の長片がシリンダケース101の中心軸に対して直交する方向に向いた状態でロックヒンジ105が固定保持される。
このように、ロックアクチュエータ6Aのロックヒンジ105が固定保持された状態で、ロックヒンジ105の長片をラック固定用ガイド7Aに形成された溝部に係合させることで、ラックユニットUA1と固定専用ラック5Baとが固定される。同様に、ロックアクチュエータ6Bのロックヒンジ105が固定保持された状態で、ロックヒンジ105の長片をラック固定用ガイド7Bに形成された溝部に係合させることで、ラックユニットUA4と固定専用ラック5Baとが固定される。
ここで、ラックユニットUA1と固定専用ラック5Baとの間に圧縮状態の分離用スプリング8A及び8Bが配置されているため、ラックユニットUA1は常に分離方向DRへの外向きの力が付勢された状態で固定されていることになる。同様に、ラックユニットUA4と固定専用ラック5Baとの間にも圧縮状態の分離用スプリング8C及び8Dが配置されているため、ラックユニットUA4も常に分離方向DRへの外向きの力が付勢された状態で固定されていることになる。
一方、図5(b)に示すように、第1のシャットオフバルブ102の開弁によって高圧連通孔101cを開放させると、シリンダケース101の低圧室101bの圧力が高圧室101aの圧力を上回るため、ロックシリンダ104は反対方向へ引き戻され、ロックヒンジ105の固定が解除される。これにより、図4(b)に示すように、ラックユニットUA1及びUA4と固定専用ラック5Baとの固定が解除され、分離用スプリング8A、8B、8C及び8Dの伸長力よって、固定専用ラック5BaからラックユニットUA1及びUA4が分離方向DRへ分離される。
次に、図6を参照しながら衛星収容ラック5に設けられた衛星固定放出機構について詳細に説明する。図6(a)は、衛星収容ラック5の内部構成を示す側面図である。この図に示すように、衛星固定放出機構は、衛星放出用バルーン9、可動板10、可動板押上げボルト11、ロックアクチュエータ12及び衛星サポートプレート13から構成されている。なお、以下の説明において小質量衛星の符号をSとする。
衛星放出用バルーン9は、内部にガスを封入した高耐熱性ゴム(シリコン系、ポリアラミド等)からなるバルーンである。可動板10は、衛星収容ラック5の内部において小質量衛星Sの放出方向DSに沿って移動自在に設置された板状部材であって、衛星収容ラック5の内部空間を小質量衛星Sの収容に供する第1の空間5aと衛星放出用バルーン9の収容に供する第2の空間5bとに分割するものである。
可動板押上げボルト11は、第1の空間5aに小質量衛星Sが収容され、第2の空間5bに衛星放出用バルーン9が収容された状態で、小質量衛星Sと可動板10が小質量衛星Sの放出方向DSに垂直に保持されるように、可動板10を第2の空間5b側から非固定支持する支持部材である。ロックアクチュエータ12は、第1の空間5aに連通する放出口5c付近に設けられ、可動板10と協同して小質量衛星Sの固定及びその固定の解除を行うものである。
このロックアクチュエータ12の構造は、ラック固定分離機構に用いられるロックアクチュエータ6A及び6B(図5参照)と同様である。つまり、ロックヒンジ105の係合部104bをロックヒンジ105の短片に係合させ、ロックヒンジ105の長片がシリンダケース101の中心軸に対して直交する方向に向いた状態とすることで、小質量衛星Sが第1の空間5a内に固定保持される(図6(a)参照)。
宇宙空間では、衛星放出用バルーン9が膨張しようとして可動板10に放出方向DSへの外向きの力が付勢された状態となるため、小質量衛星Sに圧縮荷重が加わることになる。
衛星サポートプレート13は、このような圧縮荷重から小質量衛星Sを保護するために小質量衛星Sに取り付けられた強度補強材である。なお、小質量衛星Sの強度が十分な場合には、必ずしもこの衛星サポートプレート13を小質量衛星Sに取り付ける必要はない。
一方、図6(b)に示すように、ロックアクチュエータ12による固定を解除(第1のシャットオフバルブ102の開弁によってロックヒンジ105の固定を解除)すると、衛星放出用バルーン9が膨張して可動板10を押し出し、小質量衛星Sが衛星収容ラック5の放出口5cから放出方向DSへ向けて放出される。
以上説明したロケット1の構成を基に、以下では図7及び図8を参照しながら、宇宙空間における小質量衛星S及び衛星収容ラック5の分離シーケンスについて説明する。なお、以下の説明において、ペイロードフェアリング4は分離開頭後、ロケット機体2から切り離されて自動的に投棄されたものとする。
まず、図7(a)に示すように、3重同心円の最も外側の衛星収容ラック5Aから小質量衛星Sを放出方向DSへ向けて放出する。この工程は、各衛星収容ラック5Aに設置されたロックアクチュエータ12におけるロックヒンジ105の固定を解除することで実現される。また、平行に隣り合っている衛星を放出する場合は、衝突を避けるために、放出のタイミングをずらしてもよい。
続いて、図7(b)に示すように、3重同心円の最も外側の衛星収容ラック5A(ラックユニットUA1、UA2、UA3及びUA4)を、内側の衛星収容ラック5B(固定専用ラック5Ba、5Bb、5Bc、5Bd)から分離方向DRへ向けて分離する。この工程は、各固定専用ラック5Ba、5Bb、5Bc、5Bdに設置されたロックアクチュエータ6A及び6Bにおけるロックヒンジ105の固定を解除することで実現される。この時、小質量衛星Sの放出方向DSと衛星収容ラック5Aの分離方向DRとは異なるため、分離された衛星収容ラック5Aが先に放出された小質量衛星Sに衝突する虞はない。
続いて、図8(a)に示すように、3重同心円の中間の衛星収容ラック5Bから小質量衛星Sを放出方向DSへ向けて放出する。この工程は、各衛星収容ラック5Bに設置されたロックアクチュエータ12におけるロックヒンジ105の固定を解除することで実現される。
続いて、図8(b)に示すように、3重同心円の中間の衛星収容ラック5B(ラックユニットUB1、UB2、UB3及びUB4)を、内側の衛星収容ラック5C(固定専用ラック5Ca、5Cb、5Cc、5Cd)から分離方向DRへ向けて分離する。この工程は、各固定専用ラック5Ca、5Cb、5Cc、5Cdに設置されたロックアクチュエータ6A及び6Bにおけるロックヒンジ105の固定を解除することで実現される。この時、小質量衛星Sの放出方向DSと衛星収容ラック5Bの分離方向DRとは異なるため、分離された衛星収容ラック5Bが先に放出された小質量衛星Sに衝突する虞はない。
最後に、図8(c)に示すように、3重同心円の最も内側の衛星収容ラック5Cから小質量衛星Sを放出方向DSへ向けて放出する。この工程は、各衛星収容ラック5Cに設置されたロックアクチュエータ12におけるロックヒンジ105の固定を解除することで実現される。
以上説明したように、本実施形態によれば、小質量衛星Sを1機ずつ収容する衛星収容ラック5を、ロケット1の先端部において当該ロケット1の機軸AXに沿って層状に積載すると共に、機軸AXを中心とする同心円状に配置したため、ペイロードフェアリング4内の限られた衛星搭載スペースを有効利用して効率良く小質量衛星Sを搭載することができ、その結果、小質量衛星Sの多数同時打ち上げを実現することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、以下のような変形例が挙げられる。
(1)図9は、衛星収容ラック5に設けられた衛星固定放出機構の第1の変形例を示す図である。図9(a)に示すように、本変形例における衛星固定放出機構は、衛星放出用バルーン21、可動板22、衛星インターフェイスプレート23、ロックボルト24及びロックボルト回転用モータ25から構成されている。
衛星放出用バルーン21は、内部にガスを封入した高耐熱性ゴム(シリコン系、ポリアラミド等)からなるバルーンである。可動板22は、衛星収容ラック5の内部において小質量衛星Sの放出方向DSに沿って移動自在に設置された板状部材であって、衛星収容ラック5の内部空間を小質量衛星Sの収容に供する第1の空間5aと衛星放出用バルーン9の収容に供する第2の空間5bとに分割するものである。
衛星インターフェイスプレート23は、小質量衛星Sの表面において可動板22と対向する位置に固定された固定板である。ロックボルト24は、第1の空間5aに小質量衛星Sが収容され、第2の空間5bに衛星放出用バルーン23が収容された状態で、可動板22及び衛星インターフェイスプレート23に形成されているネジ穴に対し第2の空間5b側から螺合するものである。ロックボルト回転用モータ25は、ロックボルト24と軸結合されたモータである。
宇宙空間では、衛星放出用バルーン21が膨張しようとして可動板22に放出方向DSへの外向きの力が付勢された状態となるが、ロックボルト24によって可動板22及び衛星インターフェイスプレート23が固定されているので、小質量衛星Sが衛星収容ラック5から放出されることはない。
一方、図9(b)に示すように、ロックボルト回転用モータ25によってロックボルト24を回転させて可動板22及び衛星インターフェイスプレート23の固定を解除すると、衛星放出用バルーン21が膨張して可動板22及び衛星インターフェイスプレート23を押し出し、小質量衛星Sが衛星収容ラック5の放出口5cから放出方向DSへ向けて放出される。
(2)図10及び図11は、衛星収容ラック5に設けられた衛星固定放出機構の第2の変形例を示す図である。図10(a)は、本変形例における衛星収容ラック5の内部構成図であり、図11(a)は、図10(a)における領域A2の拡大図であり、図11(b)は、図10(a)のH−H矢視断面図であり、図11(c)は、図11(b)における領域A3の拡大図である。これらの図に示すように、本変形例における衛星固定放出機構は、衛星インターフェイスプレート31、ストッパ32、締結ワイヤ33、ワイヤ切断用ヒータ34、ストッパ解除用スプリング35及び衛星放出用スプリング36から構成されている。
衛星インターフェイスプレート31は、小質量衛星Sの表面に固定された衛星支持体である。ストッパ32は、衛星収容ラック5の内壁面において起倒自在に設置され、衛星収容ラック5の内部空間に対し小質量衛星Sが衛星インターフェイスプレート31を奥にして収容された状態で起立して当該衛星インターフェイスプレート31に係合する係合部材である。
締結ワイヤ33は、加熱による切断が可能な材料(例えば、ナイロン、アクリル、真鍮等の金属など)から形成され、ストッパ32が衛星インターフェイスプレート31に係合した状態で締め付け固定されるように巻かれたワイヤである。ワイヤ切断用ヒータ34は、任意のタイミングで締結ワイヤ33を加熱するヒータ(例えばニクロムヒータ)である。
ストッパ解除用スプリング35は、衛星インターフェイスプレート31の側面に形成された凹部において圧縮状態で配置され、ストッパ32に対して常に外向きの力(ストッパ32を倒す力)を付勢するスプリング部材である。衛星放出用スプリング36は、衛星インターフェイスプレート31の下面(衛星収容ラック5の内壁面に対向する面)に形成された凹部と衛星収容ラック5の内壁面との間に圧縮状態で配置され、衛星インターフェイスプレート31に対して常に放出方向DSへの外向きの力を付勢するスプリング部材である。
このような衛星固定放出機構において、ワイヤ切断用ヒータ34による加熱によって締結ワイヤ33を切断すると、ストッパ解除用スプリング35の伸長力によってストッパ32は倒され、衛星放出用スプリング36の伸長力によって衛星インターフェイスプレート31が押し出され、小質量衛星Sが衛星収容ラック5から放出方向DSへ向けて放出される(図10(b)参照)。
(3)図12は、衛星収容ラック5に設けられた衛星固定放出機構の第3の変形例を示す図である。図12(a)に示すように、本変形例における衛星固定放出機構は、衛星インターフェイスプレート41、通電プレート42、衛星放出用スプリング43及びバッテリ44から構成されている。
衛星インターフェイスプレート41は、小質量衛星Sの表面に固定された絶縁性を有する衛星支持体である。通電プレート42は、通電剥離性接着剤を用いて衛星インターフェイスプレート41の下面(衛星収容ラック5の内壁面に対向する面)に接着された導電板である。なお、通電剥離性接着剤とは、通電によって接着力が弱まって剥離する性質を有する接着剤を指す。また、通電プレート42は、衛星収容ラック5の内部空間に対して小質量衛星Sが衛星インターフェイスプレート41及び通電プレート42を奥にして収容された状態で当該内部空間に固定設置されている。
衛星放出用スプリング43は、衛星インターフェイスプレート41の下面に形成された凹部と通電プレート42との間に圧縮状態で配置され、衛星インターフェイスプレート41に対して常に放出方向DSへの外向きの力を付勢するスプリング部材である。バッテリ44は、通電プレート42と衛星収容ラック5の内壁面との間に形成された空間に配置されており、任意のタイミングで通電プレート42に通電するものである。
このような衛星固定放出機構において、バッテリ44によって通電プレート42の通電を行うと、衛星インターフェイスプレート41と通電プレート42とを接着している通電剥離性接着剤が剥離し、衛星放出用スプリング43の伸長力によって衛星インターフェイスプレート41が押し出され、小質量衛星Sが衛星収容ラック5の放出口5cから放出方向DSへ向けて放出される(図12(b)参照)。
なお、本変形例では、衛星収容ラック5を絶縁性材料によって構成する必要がある。また、通電プレート42の通電は、図12に示したように、衛星収容ラック5に個別に設けられたバッテリ44を用いて行っても良いし、或いはロケット1内の所定箇所に設置された1つ或いは複数のバッテリから各衛星収容ラック5を用いても良い。
(4)図13は、ロックアクチュエータ6A、6B、12の変形例を示す図である。図13(a)に示すように、本変形例におけるロックアクチュエータが図4と異なる点は、シリンダケース101の低圧連通孔101dと、第2のシャットオフバルブ103とが削除され、シリンダケース101の低圧室101bにスプリング111が新たに設けられた点である。
シリンダケース101の高圧室101aには高圧の液体或いは気体が封入されている。これにより、ロックシリンダ104はスプリング111を圧縮しつつロックヒンジ105へ向けて押し出され、係合部104bがロックヒンジ105の短片に係合し、ロックヒンジ105の長片がシリンダケース101の中心軸に対して直交する方向に向いた状態でロックヒンジ105が固定保持される。
一方、図13(b)に示すように、第1のシャットオフバルブ102の開弁によって高圧連通孔101cを開放させると、スプリング111の伸長力が高圧室101aの圧力を上回るため、ロックシリンダ104は反対方向へ引き戻され、ロックヒンジ105の固定が解除される。
1…ロケット、2…ロケット機体、3…ラック支持構造体、4…ペイロードフェアリング、5…衛星収容ラック(収容構造体)、S…小質量衛星

Claims (7)

  1. 衛星を1機ずつ収容する収容構造体を複数備え、
    前記収容構造体は、ロケットの先端部において当該ロケットの機軸に沿って層状に積載されていると共に、前記機軸を中心とする同心円状に配置されており、
    前記収容構造体の各々は、収容した前記衛星を固定する機能及び当該衛星を前記機軸に直交する方向へ放出する機能を有する衛星固定放出機構を備えており、
    前記機軸を中心とする同心円状に配置された前記収容構造体の内、外側に配置された収容構造体を内側に配置された収容構造体に固定する機能及び前記外側に配置された収容構造体を前記内側に配置された収容構造体から放出される衛星の放出方向とは異なる方向へ分離する機能を有する収容構造体固定分離機構を備える
    ことを特徴とする人工衛星搭載システム。
  2. 前記収容構造体固定分離機構は、
    前記外側に配置された収容構造体と前記内側に配置された収容構造体との固定及びその固定の解除を行うロックアクチュエータと、
    前記外側に配置された収容構造体と前記内側に配置された収容構造体との間に配置された圧縮状態の分離用スプリングと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の人工衛星搭載システム。
  3. 前記衛星固定放出機構は、
    ガスを封入した衛星放出用バルーンと、
    前記収容構造体の内部空間を前記衛星の収容に供する第1の空間と前記衛星放出用バルーンの収容に供する第2の空間とに分割する可動板と、
    前記第1の空間に前記衛星が収容され、前記第2の空間に前記衛星放出用バルーンが収容された状態で、前記可動板を前記第2の空間側から非固定支持する支持部材と、
    前記第1の空間に連通する放出口に設けられ、前記可動板と協同して前記衛星の固定及びその固定の解除を行うロックアクチュエータと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人工衛星搭載システム。
  4. 前記衛星固定放出機構は、
    ガスを封入した衛星放出用バルーンと、
    前記収容構造体の内部空間を前記衛星の収容に供する第1の空間と前記衛星放出用バルーンの収容に供する第2の空間とに分割する可動板と、
    前記衛星の表面において前記可動板と対向する位置に固定された固定板と、
    前記第1の空間に前記衛星が収容され、前記第2の空間に前記衛星放出用バルーンが収容された状態で、前記可動板及び前記固定板に形成されているネジ穴に対し前記第2の空間側から螺合するロックボルトと、
    前記ロックボルトと軸結合されたモータと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人工衛星搭載システム。
  5. 前記衛星固定放出機構は、
    前記衛星の表面に固定された衛星支持体と、
    前記収容構造体の内壁面において起倒自在に設置され、前記収容構造体の内部空間に対し前記衛星が前記衛星支持体を奥にして収容された状態で起立して当該衛星支持体に係合する係合部材と、
    加熱による切断が可能な材料から形成され、前記係合部材が前記衛星支持体に係合した状態で締め付け固定されるように巻かれたワイヤと、
    前記ワイヤを加熱するヒータと、
    前記衛星支持体と前記収容構造体の内壁面との間に配置された圧縮状態の衛星放出用スプリングと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人工衛星搭載システム。
  6. 前記衛星固定放出機構は、
    前記衛星の表面に固定された絶縁性を有する衛星支持体と、
    通電剥離性接着剤を用いて前記衛星支持体に接着された導電板と、
    前記衛星支持体と前記導電板との間に配置された圧縮状態の衛星放出用スプリングと
    を備え、
    前記導電板は、前記収容構造体の内部空間に対して前記衛星が前記衛星支持体及び導電板を奥にして収容された状態で当該内部空間に固定設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の人工衛星搭載システム。
  7. 前記収容構造体が収容する人工衛星が小質量衛星である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の人工衛星搭載システム。
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