JP5568016B2 - 眼科用手術器具 - Google Patents

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    • A61F9/007Methods or devices for eye surgery
    • A61F9/00736Instruments for removal of intra-ocular material or intra-ocular injection, e.g. cataract instruments

Description

本発明は、硝子体手術の際等に眼球内に刺し入れる細管状もしくは針状の挿入部材を備えた器具に関し、例えば、黄斑上膜、糖尿病網膜症、白内障、緑内障、硝子体混濁等の治療に使用されるものに関する。
近年、眼科手術分野においては低侵襲手術が主流になりつつある。この低侵襲手術の試みについて、硝子体手術を例にとって説明する。硝子体手術の適応としては、先進諸国における中途失明原因の多くを占める糖尿病網膜症や加齢黄斑変性などがある。硝子体手術に際しては、一般的に3ポートを作成する。この3ポートとは、(1)灌流カニューラ、(2)ライトガイド、(3)硝子体セッシ、硝子体カッター等の器具を出し入れするポートである。
実際の手術では、器具を出し入れするポートに細管状の器具を入れ、この器具の先端にある作業部を眼底付近の患部に近づけ、顕微鏡で観察しながら硝子体剥離や膜処理を行う。
硝子体手術器具を挿入するポートは強角膜に作成されるが、これまでの20G(器具の直径:0.9mm)の器具を使用する場合、結膜切開を行った後、強膜に穿孔するため、手術後に強膜及び結膜を縫合する必要があった。このため、手術には多くの出血が伴った。また、結膜切開を行うので、手術中または手術後に強膜と結膜の間に雑菌が入りやすく、感染症や炎症の原因となることが考えられる。
上記のような手術を低侵襲で行うため、近年では、20G(直径:0.9mm)よりも径の小さい23G(直径0.65mm)や25G(直径0.5mm)といったような細径化された器具が用いられつつあり、また術式の工夫もなされている。
23Gや25Gといった手術器具では、器具の外径が小さいために、一般的には、図7に示すように、トロカール41と呼ばれる器具(貫通ガイド)を用いて眼(眼球)10の内外を連絡するトンネルを作成し、そのトンネルを通じて手術器具20を出し入れする。
手術器具20はその先端に作業部21を有し、この作業部21がある先端側を眼10内に挿入し、眼10外の基端側を手動で移動操作することにより、作業部21を所定の目的部位に誘導し、所定の処置(あるいは検査)を行う。器具20は、図示するように、眼10内への挿入口を支点Pにして移動操作される。
トロカール41を設置するための穿孔は、結膜上から行うため、結膜の温存が可能である。また、穿孔の際、結膜をややずらして穿孔することにより、手術終了後にトロカールを抜去すると、ずらした結膜が復元して強膜の穿孔口を保護することができる。このため、術後の感染症や炎症を抑制する効果がある。
しかし、23Gや25Gといった細径化された手術器具では、細径化にともなって器具の剛性が低下する。このため、図8に示すように、器具20の先端を眼10内の目的部位に移動させるために、眼10外の基端側を手動で移動操作すると、たとえば図中に破線で示すように、器具20に大きな撓みが生じやすい。
このような細径化された器具20を使って目的部位を処置するためには、その器具20の撓みを考慮しながら経験勘を頼りに手術を行う必要があった。このため、眼内で細かい処置を行うためには、非常に高度に熟練した技術が必要であった。
そこで、上記の撓みの問題を解決するために、本願発明者は、眼球内に挿入される挿入部材(図7および図8の器具20に相当)の外周に、挿入部材の眼外に位置する部分の剛性を強化する補強スリーブを嵌挿すると共に、補強スリーブを、挿入部材の眼内への挿入量に応じて剛性を強化する長さを変化させることができるように、挿入部材の軸方向に移動可能に設け、その補強スリーブを先端方向にバネで付勢したものを、先に発明して出願した(特許願2007−241504号)。このものでは、挿入部材の基端側に設けた固定部材(ピストン部材)にスリーブ収納孔を設け、そのスリーブ収納孔の内部に、補強スリーブの基端部に設けたフランジを収納して、そのフランジをスリーブ収納孔の内部に収容したバネで付勢した構成を採用している。
なお、これに類似した構成については、特許文献1にも開示がある。
特開2008−194465号公報
ところで、本願発明者が上記発明についてさらなる検討を重ねた結果、先に発明した技術や特許文献1に開示されている技術には、いまだ改善すべき問題点があることを発見した。すなわち、豚眼において繰り返した模擬手術において、挿入部材を眼内に対して出し入れしたときに、補強スリーブがうまくスライドしない場合があり、そのような場合には、挿入部材の撓みを防止する機能がうまく発揮されないことがあるという問題点を発見した。
本発明は、上記事情を考慮し、挿入部材の眼内への挿入量に応じて、確実に補強スリーブをスライドさせることのできる眼科用手術器具を提供することを目的とする。
請求項1の発明の眼科用手術器具は、硝子体手術の際等に眼球内に挿入される細管状もしくは針状の挿入部材を備えた眼科用手術器具であって、前記挿入部材の外周に、該挿入部材の眼外に位置する部分の剛性を強化する補強スリーブが嵌挿されると共に、該補強スリーブが、前記挿入部材の眼内への挿入量に応じて剛性を強化する長さを変化させることができるように、前記挿入部材の軸方向に移動自在に設けられ、前記挿入部材の基端側に一体に設けられたブロックに、前記挿入部材の軸方向に沿ってスリーブ収納孔が形成され、該スリーブ収納孔の先端壁に、前記スリーブ収納孔の内径より径小な摺動孔が形成され、前記スリーブ収納孔の内部に、前記補強スリーブをその先端方向に向けて付勢する圧縮バネが収容され、一方、前記補強スリーブには、前記挿入部材の外周に嵌挿された細長のスリーブ本体部の基端側に、該スリーブ本体部よりも径大なスライダ部が一体的に設けられ、前記補強スリーブが、前記スライダ部を、前記スリーブ収納孔の内部に該スリーブ収納孔の内周円筒壁に対して摺動自在となるよう挿入し、且つ、前記スリーブ本体部を、前記摺動孔に摺動自在に貫通させることにより、前記摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との摺動接触と、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁と前記スライダ部の外周との摺動接触の2箇所を支持とした状態で、前記ブロックに前記挿入部材の軸方向に移動自在に支持されており、前記圧縮バネの付勢力に抗して前記補強スリーブを前記挿入部材の軸方向に移動させた場合に、前記摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との摺動接触部と、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁と前記スライダ部の外周との摺動接触部との間の距離が増加するように構成され、しかも、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対する前記スライダ部の外周の接触面が、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁の曲率よりも大きい曲率を有する凸曲面で構成されていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の眼科用手術器具であって、前記凸曲面が、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁の直径よりも僅かに小さい直径の球面で構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2に記載の眼科用手術器具であって、前記球面に、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対する接触面積を減らすための複数の切欠が設けられていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1に記載の眼科用手術器具であって、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対向する前記スライダ部の外周部に円周方向に間隔をおいて、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に接触可能な複数の小球が定位置に保持された状態で転動自在に設けられており、前記各小球の外周球面が前記凸曲面に相当することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4に記載の眼科用手術器具であって、前記小球が、前記スリーブ収納孔の軸方向に間隔をおいて複列に配列されていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼科用手術器具であって、前記スリーブ収納孔の先端壁に形成された前記摺動孔の内周縁の断面形状が、前記スリーブ本体部の外周に対する接触面積を減らすために略半円状に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、補強スリーブが、挿入部材の基端側に一体に設けられたブロックによって前側(摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との接触)と後側(スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の外周との接触)の2箇所で支持されながら安定姿勢で摺動するので、補強スリーブによって挿入部材をガタつきなく補強することができる。また、スリーブ収納孔の内周円筒壁に対するスライダ部の外周の接触面が凸曲面で構成されているので、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の接触状態を、円周方向に沿った線接触あるいは点接触とすることができ、最小の接触面積で補強スリーブを移動自在に支持することができ、補強スリーブのスムーズな移動を保証することができる。また、スライダ部が凸曲面(例えば球面)でスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たるので、摺動孔とスリーブ本体部との隙間の存在などにより、たとえ補強スリーブがスリーブ収納孔の軸線に対して傾いた場合にも、常に同一の条件でスライダ部がスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たる。そのため、常に一定の安定した状態で、補強スリーブのスライド動作を保証することができ、より確実に挿入部材の撓みを防止することができる。また、スリーブ収納孔の内部に圧縮バネを収容しているので、バネが外に出ないシンプルな構造を実現できる。なお、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の外周との間に最初からある程度の隙間があくように設定しておいてもよい。そうした場合は、スライダ部が僅かに傾いた姿勢でスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たることになるが、スライダ部が凸曲面(例えば球面)でスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たることにより、接触条件が常に一定となり、それにより、補強スリーブの傾きに拘わらず、補強スリーブのスムーズなスライド動作を保証できるからである。
請求項2の発明によれば、スライダ部の外周の凸曲面を、スリーブ収納孔の内周円筒壁の直径よりも僅かに小さい直径の球面で構成したので、例えばスライダ部を単一の球体で形成するという単純な構成を採用するだけで、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の外周との接触を線接触とすることができ、請求項1の効果を得ることができる。
請求項3の発明によれば、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部との接触面積を少なくできるため、より小さな摩擦抵抗で補強スリーブを円滑にスライドさせることができる。
請求項4の発明によれば、スリーブ収納孔の内周円筒壁に対向するスライダ部の外周部に転動自在に複数の小球が保持されているので、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の外周との接触状態を、円周方向に間隔をおいた複数の点接触とすることができ、最小の接触面積で補強スリーブを移動自在に支持することができる。また、転動体である複数の小球を介してスライダ部を支持するため、摩擦抵抗を大幅に低減して、補強スリーブの一層スムーズな移動を保証することができる。また、スライダ部に保持された小球の各球面がスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たるので、摺動孔とスリーブ本体部との隙間の存在などにより、たとえ補強スリーブがスリーブ収納孔の軸線に対して傾いた場合にも、常に同一の条件でスライダ部がスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たる。そのため、常に一定の安定した状態で、補強スリーブのスライド動作を保証することができ、より確実に挿入部材の撓みを防止することができる。また、この場合も、スリーブ収納孔の内周円筒壁とスライダ部の外周との間に最初からある程度の隙間があくように設定しておいてもよい。そうした場合は、スライダ部が僅かに傾いた姿勢でスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たることになるが、スライダ部が小球の各球面でスリーブ収納孔の内周円筒壁に当たることにより、接触条件が常に一定となり、それにより補強スリーブの傾きに拘わらず、補強スリーブのスムーズなスライド動作を保証できるからである。
請求項5の発明によれば、小球をスリーブ収納孔の軸方向に間隔をおいて複列に配列しているので、スライダ部の外周とスリーブ収納孔の内周円筒壁との接触点を、スリーブ収納孔の軸方向に間隔をおいた複数の点とすることができる。従って、スライダ部の支持が安定することにより、前側の摺動孔による支持が若干甘くなっても、十分に安定した補強スリーブのスライド動作を保証することができる。
請求項6の発明によれば、摺動孔とスリーブ本体部との摩擦抵抗を減らすことができ、よりスムーズに補強スリーブをスライドさせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1実施形態にかかる眼科用手術器具の断面図、図2(a)は同眼科用手術器具の使用状態を示した要部断面図、(b)は(a)のIIb部の拡大図、(c)は(b)のIIc部の拡大図である。
この眼科用手術器具は、硝子体セッシに本発明を適用した例である。この眼科用手術器具は、図1および図2(a)に示すように、本体把持部5と、この本体把持部5に対して移動自在に取り付けられたピストン部材(ブロック)3と、このピストン部材3の中心軸に沿って形成された取り付け穴31に嵌合されて該ピストン部材3に固定された管状部材(挿入部材)2と、この管状部材2が軸方向に移動自在なように該管状部材2の内部に嵌挿され、基端部が本体把持部5に固定され且つ先端部に作業部としてのセッシ61が設けられた芯部材6と、管状部材2の基端側の外周に嵌挿され、管状部材2の軸方向に移動自在に設けられた補強スリーブ7と、を備えている。
本体把持部5は、この部分を手で把持・操作することにより、管状部材2を眼内に挿入し、管状部材2の先端部から露出されて設けられたセッシ61を眼内の所定の部位、例えば、網膜の表面に位置させ、ピストン部材3を移動させて管状部材2を芯部材6に対して図1の下方に移動させることにより、セッシ61を狭めて網膜表面の組織を剥ぎ取る等の作業を遂行するものである。
本体把持部5は、基部51と、この基部51に対し、図1中下方に向かう途中から縦方向に切り込みを入れて3つの部位に分割したような構造を有し、図1中左右に形成された2枚の板バネ部52、53と、中央支柱部54と、この中央支柱部54の下部から連続して設けられているピストン受け部55とが一体に設けられたものである。
板バネ部52、53は、図1中下方に行くに従って左右に広がるように形成され、前記ピストン受け部55の手前で終端とされている。左右の板バネ部52、53は、互いの間隔を狭めるには力を入れて狭める必要がある。互いの間隔は、中央支柱部54に衝突するまで狭めることができるようになっている。この板バネ部52、53のそれぞれの下部には、リンク57、58の一端部が回転自在に取り付けられている。リンク57、58の他端部は、ピストン部材3の上端部にそれぞれ回転自在に取り付けられている。そしてピストン部材3は、ピストン受け部55のピストン受け孔56に移動自在に嵌挿されている。これにより、左右の板バネ部52、53を狭めることで、その動きをリンク57、58によって軸方向の動きに変換してピストン部材3に伝え、ピストン部材3を軸方向に移動させることができ、このピストン部材3に固定された管状部材2を軸方向に移動させることによって、セッシ61の開閉が行われるようになっている。
補強スリーブ7は、一定の内径と外径を有する細長のスリーブ本体部7aの基端部(図1の上端)に、スリーブ本体部7aの外径よりも径大の1つの球状のスライダ部71を一体的に固定し、スリーブ本体部7aの先端部(図1の下端)に下部フランジ部72を形成したものである。球状のスライダ部71は、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aの直径よりも僅かに小さい直径を有し、その外周球面を、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対する接触面としたものであり、その中心に貫通させた嵌合孔71aに、スリーブ本体部7aの基端部7bを嵌合することにより、補強スリーブ7の基端部に一体化されている。
なお、このスライダ部71の外周球面は、厳密な球面でなくてもよく、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aの曲率よりも大きい曲率を有する楕円球面などの凸曲面でありさえすればよい。また、このスライダ部71は、スリーブ本体部7aの基端側に配置されていればよく、必ずしもスリーブ本体部7aの末端に配置されていなくてもよい。
また、管状部材2の基端側に一体に固定されたピストン部材3の下部には、管状部材2の軸方向に沿ってスリーブ収納孔32が形成され、図2(b)、(c)に示すように、そのスリーブ収納孔32の先端壁33に、スリーブ収納孔32の内径より径小な摺動孔36が形成されている。
そして、補強スリーブ7は、スリーブ本体部7aの基端部7bに設けたスライダ部71を、スリーブ収納孔32の内部に、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対して摺動自在となるよう挿入し、且つ、スリーブ本体部7aを、スリーブ収納孔32の先端壁33
に設けた摺動孔36に摺動自在に貫通させることにより、摺動孔36の内周とスリーブ本体部7aの外周との摺動接触P1と、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとスライダ部71の外周との摺動接触P2の2箇所を支持とした状態で、ピストン部材3に管状部材2の軸方向に移動自在に支持されている。
また、この場合、摺動孔36の内周縁36aの断面形状は、図2(c)に示すように、スリーブ本体部7aの外周に対する接触面積を減らすために略半円状に形成されている。
また、スリーブ収納孔32の内部には、補強スリーブ7の基端部7bに常時外方(先端方向)への付勢力を加える圧縮バネ34が管状部材2に嵌挿されて設けられている。圧縮バネ34をこのようにスリーブ収納孔32の内部に収容すれば、バネが外に出ないシンプルな構造とすることができる。
図2(a)に示されるように、下部フランジ部72は、管状部材2を眼内に所定以上刺し入れたとき、眼の表面組織、例えば、強膜や結膜表面に押し当てられる。これにより、補強スリーブ7自体は眼内に刺し入れられることなく、スリーブ収納孔32内への補強スリーブ7の収納量を増やすことによって、管状部材2のみが眼内に必要な距離だけ挿入できるようになる。従って、管状部材2の眼内への挿入量に拘わらず、常時管状部材2の眼外に出ている部分が補強スリーブ7によってその剛性が補強されることになる。これにより、管状部材2の撓みによる操作性の低下を回避して、細かい手術も術者の負担を増すことなく行わせることができるようになる。
このような機能は、補強スリーブ7のスライド動作によって得られるのであるが、その動作の際、補強スリーブ7が、管状部材2の基端側に一体に設けられたピストン部材3によって前側と後側の2箇所(P1とP2)で支持されながら安定姿勢で摺動するので、補強スリーブ7によって管状部材2をガタつきなく補強することができる。また、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対するスライダ部71の外周の接触面が球面で構成されているので、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとスライダ部71の接触状態を、円周方向に沿った線接触とすることができ、最小の接触面積で補強スリーブ7を移動自在に支持することができ、補強スリーブ7のスムーズな移動を保証することができる。
また、スライダ部71が球面でスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たるので、摺動孔36とスリーブ本体部7aとの隙間の存在などにより、たとえ補強スリーブ7がスリーブ収納孔32の軸線に対して傾いた場合にも、常に同一の条件でスライダ部71がスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たることになる。そのため常に一定の安定した状態で、補強スリーブ7のスライド動作を保証することができ、より確実に管状部材2の撓みを防止することができる。
また、スリーブ本体部7aの摺動する摺動孔36の内周縁36aの断面形状を半円形状としたので、摺動孔36とスリーブ本体部7aとの摩擦抵抗を減らすことができ、よりスムーズに補強スリーブ7をスライドさせることができる。
なお、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとスライダ部71の外周との間に最初からある程度の隙間があくように設定しておいてもよい。そうした場合は、スライダ部71が僅かに傾いた姿勢でスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たることになるが、スライダ部71が球面でスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たることにより、接触条件が常に一定となり、それにより、補強スリーブ7の傾きに拘わらず、補強スリーブ7のスムーズなスライド動作を保証できるからである。
また、前記第1実施形態では、スライダ部71を単純な球状に形成した場合を示したが、図3の第2実施形態に示すように、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに接触するスライダ部71の球面に、接触面積を減らすための複数の切欠71cを設けてもよい。このようにして、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対する接触面積を減らせば、より小さな摩擦抵抗で補強スリーブ7を円滑にスライドさせることができる。
また、更に発展させて、図4の第3実施形態に示すように、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対向するスライダ部71の外周部に、円周方向に間隔をおいて、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに接触可能な複数の小球(鋼球)75を、定位置に保持した状態で転動自在に設けてもよい。この場合は、各小球75の外周球面が、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに接触する球面(凸曲面)に相当する。これら各小球75を定位置に保持するために、スライダ部71の外周にポケット状の保持穴71eを設け、各保持穴71eに小球75を収容している。なお、本実施形態の場合は、スライダ部71の外周が直接スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに接触する訳ではないので、スライダ部71が別に球状になっている必要はなく、円柱ロッド状になっていてもよい。
このようにスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに対向するスライダ部71の外周部に転動自在に複数の小球75を保持させた場合は、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとスライダ部71との接触状態を、円周方向に間隔をおいた複数の点接触とすることができるので、最小の接触面積で補強スリーブ7を移動自在に支持することができる。また、転動体である複数の小球75を介してスライダ部71を支持するため、摩擦抵抗を大幅に低減して、補強スリーブ7の一層スムーズな移動を保証することができる。
また、この場合も、スライダ部71に保持された小球75の各球面がスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たるので、摺動孔36とスリーブ本体部7aとの隙間の存在などにより、たとえ補強スリーブ7がスリーブ収納孔32の軸線に対して傾いた場合にも、常に同一の条件でスライダ部71がスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たる。そのため、常に一定の安定した状態で、補強スリーブ7のスライド動作を保証することができ、より確実に管状部材2の撓みを防止することができる。
また、この場合も、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとスライダ部71の外周との間に最初からある程度の隙間があくように設定しておいてもよい。そうした場合は、スライダ部71が僅かに傾いた姿勢でスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たることになるが、スライダ部71が小球75の各球面でスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たることにより、接触条件が常に一定となり、それにより補強スリーブ7の傾きに拘わらず、補強スリーブ7のスムーズなスライド動作を保証できるからである。
また、図4の第3実施形態では、小球75をスライダ部71の外周に円周方向に沿って1列に配列した場合を示したが、図5の第4実施形態のように、スライダ部71Bを円柱ロッド状に形成し、その外周にスライダ部71Bの軸方向に間隔をおいて2列(あるいはそれぞれ以上の複列でも可)に小球75を配列してもよい。この場合も、各小球75は、スライダ部71Bの外周に2列に設けたポケット状の保持穴71eに収容している。
このように、小球75をスライダ部71Bの軸方向(スリーブ収納孔32の軸方向)に間隔をおいて複列に配列した場合、スライダ部71Bの外周とスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aとの接触点を、スリーブ収納孔32の軸方向に間隔をおいた複数の点とすることができる。従って、スライダ部71Bの支持が安定することにより、前側の摺動孔36による支持が若干甘くなっても、十分に安定した補強スリーブ7のスライド動作を保証することができる。なお、列の間隔を大きくとることで、摺動孔36による支持をなくす構造とすることもできる。
また、図5の第4実施形態では、小球75をピストン部材3の内周円筒壁32aに当てるようにしたが、図6の第5実施形態のように、小球75をピストン部材3の内周円筒壁32aと補強スリーブ7の外周面の両方に当てるようにしてもよい。以下に、さらに詳しく説明する。
まず、スリーブ本体部7aの基端部(終端)には上部フランジ部73を一体に形成してある。上部フランジ部73の外径は、スリーブ本体部7aの外径よりも大きく設定してある。上部フランジ部73の外径は、ピストン部材3の内径よりも小さく設定してある。
また、管状部材2の中心軸方向において、スリーブ本体部7aの上部フランジ部73とピストン部材3の先端壁33との間には、スライダ部の一例として、球保持部材81を設けてある。球保持部材81は、スリーブ本体部7aの外側で複数の小球75を保持する部材である。球保持部材81は、管状部材2の中心軸方向に移動自在に設けてある。ただし、これに限らず、球保持部材81は、補強スリーブ7のスリーブ本体部7aに、たとえば圧入、接着等の手段で固定した状態で設けてもよい。スリーブ本体部7aの上部フランジ部73は、球保持部材81の抜け防止の機能を果たす。このため、球保持部材81をスリーブ本体部7aに固定した場合は、上部フランジ部73を形成しなくてもよい。
球保持部材81は、全体的に円筒状に形成してある。球保持部材81の外径は、ピストン部材3の内径よりも小さく設定してある。また、球保持部材81の内径は、補強スリーブ7のスリーブ本体部7aの外径よりも大きく、かつ、上部フランジ部73の外径よりも小さく設定してある。球保持部材81の外周壁には、たとえば図示のように上下2列(それ以上の複数列でも可)にわたって複数の球収容部82を形成してある。
各々の球収容部82は、球保持部材81の外周壁を、たとえば円形又は四角形の孔形状をもって直径方向に貫通する状態で形成してある。球収容部82は、球保持部材81の円周方向において、均等に6分割した位置(つまり、60°間隔)に設けてある。このため、球収容部82は、球保持部材81全体で合計12箇所に存在する。ただし、これに限らず、小球75が管状部材2の中心軸まわりの円周方向で少なくとも3点でピストン部材3の内周円筒壁32aや補強スリーブ7の外周面に接触する構成であればよい。
個々の小球75は、それぞれに対応する球収容部82に転動自在に収容してある。この収容状態において、管状部材2の中心軸方向における小球75の移動と、管状部材2の中心軸周りの円周方向における小球75の移動は、球保持部材81で規制している。
このように複数の小球75を球保持部材81で保持した構成を採用した場合は、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aと補強スリーブ7のスリーブ本体部71aとの接触状態を、円周方向に間隔をおいた複数の点接触とすることができる。このため、最小の接触面積で補強スリーブ7を移動自在に支持することができる。また、転動体である複数の小球75によって補強スリーブ7を直接支持するので、摩擦抵抗を低減して、補強スリーブ7の一層スムーズな移動を保証することができる。
また、この場合も、球保持部材81に保持された小球75の各球面がスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aと補強スリーブ7のスリーブ本体部7aに当たるので、摺動孔36とスリーブ本体部7aとの隙間の存在などにより、たとえ補強スリーブ7がスリーブ収納孔32の軸線に対して傾いた場合にも、常に同一の条件で球保持部材81がスリーブ収納孔32の内周円筒壁32aに当たる。そのため、常に一定の安定した状態で、補強スリーブ7のスライド動作を保証することができ、より確実に管状部材2の撓みを防止することができる。
さらに、小球75をスリーブ収納孔32の軸方向に間隔をおいて複列に配列しているので、スリーブ収納孔32の内周円筒壁32aおよび補強スリーブ7のスリーブ本体部7aに対する小球75の接触点を、スリーブ収納孔32の軸方向に間隔をおいた複数の点とすることができる。従って、補強スリーブ7の支持が安定することにより、前側の摺動孔36による支持が若干甘くなっても、十分に安定した補強スリーブ7のスライド動作を保証することができる。また、列の間隔を大きくとることで、摺動孔36による支持をなくす構造とすることもできる。
なお、前記実施の形態ではピストン部材3が一体ものである例を掲げたが、これは必ずしも一体である必要はなく、リンク57、58が取り付けられる上部構造部と、スリーブ収納孔32が形成される下部構造部とを分割し、ネジ留め等の方法で結合するようにしてもよい。これによれば、メンテナンスの際等の分解や組み立てを容易にすることが可能になる。ここで、管状部材2は、例えば、23Gや25Gといった細径に形成されている。また、管状部材2や補強スリーブ7等は、ステンレス等の剛性の高い材質で構成し、補強スリーブ7と管状部材2との接触部位は潤滑性の高い材料で構成することが好ましい。もちろん、使い捨て用として提供する場合などには、プラスチック材料を使うことも可能である。
また、図2(a)に示した使用態様は、トロカールを用いない場合の例であるが、トロカールを用いるとなお好ましい。トロカールを用いる場合には、下部フランジ部72とトロカールのフランジ部とが接する部位の形状を、トロカールのフランジ部と嵌め合うような形状にするとなお好ましい。
また、前記実施の形態は、本発明を硝子体セッシに適用した場合の例であるので、管状部材2をピストン部材3に固定してこのピストン部材3を本体把持部5に対して移動自在にして管状部材2を芯部材6に対して図中上下に移動できるようにし、先端部のセッシ61を開閉可能な構造にした。しかし、本発明は、セッシ類に限らず、硝子体手術の際等に眼球内に刺し込まれる細管状部材もしくは針状部材を用いる器具に対して広く適用できるものである。
例えば、カニューラの場合のように、単に管状部材等の挿入部材が眼内に差し込まれればよいような器具や、ライトガイド等の単なる針状の挿入部材が眼内に刺し込まれればよいような器具にも本発明を適用できる。そのような場合には、本体把持部に対してピストン部材を移動して管状部材等の挿入部材を移動させるような複雑な構造をとる必要はない。そのような場合には、ピストン部材に相当する部分を直接本体把持部に相当する部分に固定するだけでよい。あるいは、ピストン部材に相当する部分で本体把持部を兼ねることもできる。勿論、ピストン部材を上下移動させるための駆動機構等も必要ない。
本発明は、セッシ類のほかにも、硝子体手術の際等に眼球内に刺し込まれる細管状部材もしくは針状部材を用いる器具に広く適用できる。すなわち、例えば、カニューラ類、フック類、スパーテル類、ナイフ類、チョッパー類、ライトガイド類、カッター類、針類、イレーサー類にも適用できる。
本発明は、硝子体手術の際等に眼球内に刺し込まれる細管状もしくは針状の挿入部材を用いる器具に広く適用でき、この挿入部材の眼外にある部位の剛性を補強することにより、眼内に挿入される部分を細径化して低侵襲手術を可能にするとともに、眼内の処置可能範囲を広く確保でき、さらにその操作性を向上させて、細かい手術も術者の負担を増すことなく行わせることができる。
本発明の第1実施形態にかかる眼科用手術器具の断面図である。 (a)は同眼科用手術器具の使用状態を示した要部断面図、(b)は(a)のIIb部の拡大図、(c)は(b)のIIc部の拡大図である。 (a)は本発明の第2実施形態にかかる眼科用手術器具の要部の断面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態にかかる眼科用手術器具の要部の断面図、(b)は(a)のVIb−VIb矢視断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態にかかる眼科用手術器具の要部の断面図、(b)は(a)のVb−Vb矢視断・BR>ハ図である。 (a)は本発明の第5実施形態にかかる眼科用手術器具の要部の断面図、(b)は(a)のVIb−VIb矢視断面図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
2 管状部材(挿入部材)
3 ピストン部材(ブロック)
7 補強スリーブ
7a スリーブ本体部
32 スリーブ収納孔
32a 内周円筒壁
33 先端壁
34 圧縮バネ
36 摺動孔
36a 内周縁
71 スライダ部
71B スライダ部
71c 切欠
75 小球

Claims (6)

  1. 硝子体手術の際等に眼球内に挿入される細管状もしくは針状の挿入部材を備えた眼科用手術器具であって、
    前記挿入部材の外周に、該挿入部材の眼外に位置する部分の剛性を強化する補強スリーブが嵌挿されると共に、該補強スリーブが、前記挿入部材の眼内への挿入量に応じて剛性を強化する長さを変化させることができるように、前記挿入部材の軸方向に移動自在に設けられ、
    前記挿入部材の基端側に一体に設けられたブロックに、前記挿入部材の軸方向に沿ってスリーブ収納孔が形成され、該スリーブ収納孔の先端壁に、前記スリーブ収納孔の内径より径小な摺動孔が形成され、
    前記スリーブ収納孔の内部に、前記補強スリーブをその先端方向に向けて付勢する圧縮バネが収容され、
    一方、前記補強スリーブには、前記挿入部材の外周に嵌挿された細長のスリーブ本体部の基端側に、該スリーブ本体部よりも径大なスライダ部が一体的に設けられ、
    前記補強スリーブが、前記スライダ部を、前記スリーブ収納孔の内部に該スリーブ収納孔の内周円筒壁に対して摺動自在となるよう挿入し、且つ、前記スリーブ本体部を、前記摺動孔に摺動自在に貫通させることにより、前記摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との摺動接触部と、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁と前記スライダ部の外周との摺動接触部の2箇所を支持部とした状態で、前記ブロックに前記挿入部材の軸方向に移動自在に支持されており、
    前記摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との摺動接触部が断面点接触になっており、
    前記圧縮バネの付勢力に抗して前記補強スリーブを前記挿入部材の軸方向に移動させた場合に、前記摺動孔の内周とスリーブ本体部の外周との摺動接触部と、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁と前記スライダ部の外周との摺動接触部との間の距離が増加するように構成され、
    しかも、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対する前記スライダ部の外周の接触面が、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁の曲率よりも大きい曲率を有する凸曲面で構成されていることを特徴とする眼科用手術器具。
  2. 前記凸曲面が、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁の直径よりも僅かに小さい直径の球面で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科用手術器具。
  3. 前記球面に、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対する接触面積を減らすための複数の切欠が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の眼科用手術器具。
  4. 前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に対向する前記スライダ部の外周部に円周方向に間隔をおいて、前記スリーブ収納孔の内周円筒壁に接触可能な複数の小球が定位置に保持された状態で転動自在に設けられており、前記各小球の外周球面が前記凸曲面に相当することを特徴とする請求項1に記載の眼科用手術器具。
  5. 前記小球が、前記スリーブ収納孔の軸方向に間隔をおいて複列に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の眼科用手術器具。
  6. 前記スリーブ収納孔の先端壁に形成された前記摺動孔の内周縁の断面形状が、前記スリーブ本体部の外周に対する接触面積を減らすために略半円状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼科用手術器具。
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