JP5567121B2 - ゴルフボールの表面にトップコートを施す方法および装置 - Google Patents

ゴルフボールの表面にトップコートを施す方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、ゴルフボールの表面にトップコートを施す方法および装置に関する。
ゴルフボールは、一般に、ワンピースの構造からなるものと、外側カバーを含む複数の層がコアを囲んでなるものと、がある。一般に、ゴルフボールの外面に、単層または複層のペイントおよび/またはクリアコートが施される。例えば、典型的な設計の一つにおいては、ゴルフボールの外面は、最初に、クリアベースコート・プライマまたは顔料ベースコート・プライマが少なくとも1回塗布され、続いてクリアトップコートが少なくとも一回施される。クリアトップコートは、カバー材料を保護すること、ボールの飛びに関する空力学特性を改善すること、黄ばみを防ぐこと、および/またはボールの外観をよくすることなどの、さまざまな機能を提供し得る。
一般的なトップコートは、溶媒に溶けている2成分のポリウレタンを使用して、ゴルフボールの外側に塗布されるものである。このトップコートの生成法では、一般に、環境や健康への影響が懸念されている揮発性有機化合物(VOC)の元となる溶媒を使用することが必要とされている。他のコーティングの方式である紫外線(UV)硬化コーティングでは、一般に、溶媒が必要とされない。
コーティング材料を噴霧によって供給するために、通常、圧縮空気が使用されている。この技術によると、ゴルフボールの空力学特性(弾道)に悪影響を与え得る不均一なコーティングおよび/または過度に厚いコーティングがつくられ易く、ディンプルを埋めてしまうこともある。UVコーティングの場合、空気中に存在する酸素は、UVエネルギが反応材料に到達することを妨げてしまうだけでなく、反応材料特に光開始剤と反応し易いため、過剰な量の反応材料を使用することが必要とされる。
本発明および本発明の様々な特性を基礎的に理解するために、本発明の態様の概要を以下に述べる。この概要は、本発明の範囲を限定するものではなく、以下の詳細な説明について概観して、概略を述べるものである。
本発明のいくつかの態様は、ゴルフボールの外面にトップコートまたは他のコーティングを施す方法に関する。一態様においては、ゴルフボールの外面にコーティングを施す方法が示される。窒素ガスまたは窒素リッチな空気からなるキャリア流体が、コーティング材料と混合されて、混合物が生成される。そして、この混合物は、ゴルフボールの外面上に噴霧される。
窒素ガスまたは約90%〜約99.5%の窒素リッチな空気から典型的になるキャリア流体を供給するシステムは、圧縮空気を供給するシステムと比較して、短時間で塗布することができ、供給効率に優れている。このプロセスは、また、水系の材料について長時間の乾燥を必要としない。このプロセスの利点としてはさらに、使用される材料が減ること、フラッシュ時間が長くなること、静電気が除かれること、ボールの表面にペイントを引き寄せるように極性が変化すること、過剰な噴霧が減ること、使用されるフィルタが減ること、表面の水分および固体不純物が除かれること、空気の密度のばらつきがなくなること、溶媒の膨張(例えば、コーティングの下に捕捉された溶媒によってできる小孔)がなくなること、ならびにVOCの排出が減ることがある。圧縮空気を供給することに基づくシステムおよび方法よりも優れた他の利点としては、コーティングの厚さが薄くなること、コーティングの厚さおよび平均の厚さのばらつきが小さくなること、ディンプルの中心部におけるプーリングが減ること、エッジ比が1.0の理想的な値に近づくこと、硬化時間が短縮されること、粘性が小さくなること、使用される材料が少なくなること、材料の流量が減ること、霧化空気圧が低減すること、ならびに乾燥時間が短縮されることがある。
本発明および本発明の利点は、添付の図を参照して記載する以下の詳細な説明により、さらによく理解することができる。
コーティングされたゴルフボールの断面を概略的に示す図。 コーティングされたゴルフボールの断面を概略的に示す図。 窒素リッチな空気の供給に使用する、ゴルフボールにトップコートを施すために使用できるコーティング装置を示す図。 窒素リッチな空気の供給に使用する、ゴルフボールにトップコートを施すために使用できるコーティング装置を示す図。 ディンプルパターンに亘るトップコートの厚さの分布をミクロレベルで示す図であって、均一な厚さを示している図。 ディンプルパターンに亘るトップコートの厚さの分布をミクロレベルで示す図であって、従来のコーティング方法を使用した場合に生じる、ディンプル底部でのプ―リングを示している図。 窒素リッチな空気を供給しながら施したコーティングと圧縮空気を供給しながら施したコーティングについて、ゴルフボールのコーティングの厚さの平均(底部、中央および上部)を示す図。 圧縮空気を供給した場合と窒素リッチな空気を供給した場合について、全体的なゴルフボールのコーティングの厚さを比較して示す図。 圧縮空気を供給しながら施したコーティングについて、ディンプルの各位置(フレット、エッジ、スロープ、センタ、スロープ、エッジおよびフレット)において測定したばらつきを示す図。 圧縮空気を供給しながら施したコーティングについて、ディンプルの各位置(フレット、エッジ、スロープ、センタ、スロープ、エッジおよびフレット)において測定されたばらつきを示す図。 図6および図7に示される測定値の平均の厚さを比較する図。 圧縮空気の供給しながら施したコーティングと窒素リッチな空気を供給しながら施したコーティングについて、エッジ比(底部、中央部、上部)を示す図。 図9に報告されたコーティングの平均のエッジ比を示す図。
さまざまな構成を例示して記載する以下の説明において、説明の一部を構成する添付の図は、ゴルフボールのさまざまな構成を例示するものである。また、本発明の範囲を逸脱することなく、部品および構造の他の特定の配置が利用され、構造および機能の変更がなされ得る。また、本発明のさまざまな例示的な特徴および要素を説明するために、本明細書中において使用される「上部」、「底部」、「前方」、「後方」、「後部」、「側方」、「下方」、「上方」などの用語は、便宜上使用されるものであり、すなわち、各図に示される例示的な方向および/または典型的に使用されるときの方向に基づいている。本明細書における説明は、構造物の特定の三次元的つまり空間的な方向を必要なものとして限定するものではない。
A.ゴルフボールおよびこれを製造するシステムならびに方法の全般的な説明
ゴルフボールは、ワンピース・ボール、ツーピース・ボール、スリーピース・ボール(糸巻きボールを含む)、フォーピース・ボールなどのさまざまな構造をとり得る。これらのさまざまな構造に起因するプレー特性の違いは、極めて大きくなり得る。ゴルフボールは、概して、ソリッドボールまたは糸巻きボールに分類することができる。一般に、架橋されたゴムのコア(例えば、亜鉛ジアクリル酸塩および/または同様の架橋剤を使って架橋されたポリブタジエン)が、混合カバー(例えばアイオノマ樹脂)によって包囲されてなるツーピース構造のソリッドボールは、ゴルフを趣味としている平均的なゴルファーに人気が高い。コア材料およびカバー材料を組合せることによって、ゴルファーや大きな初速をボールに与える人が打っても壊れない比較的「硬い」ボールとなり、飛距離が延びる。ツーピース・ボールの材料は、非常に剛性があるので、クラブで叩いたときの「打感」が硬い。また、ボールが硬いことによって、スピン率が比較的小さく、スピン率が小さいと、飛距離がさらに延びる。
糸巻きボールは、一般に、液体および固体の中心体がテンション弾性材料によって包囲されて、このテンション弾性材料が、耐久性カバー材料(例えば、アイオノマ樹脂)またはもっと柔らかいカバー材料(例えば、バラタまたはポリウレタン)で覆われて構成されている。糸巻きボールは、一般に、機能性ゴルフボールであると考えられ、優れた弾性、望ましいスピン特性を有し、ゴルフクラブで打ったときの打感が良い。しかし、糸巻きボールは、ソリッド・ゴルフボールと比較して、一般に、製造するのが難しい。
最近は、スリーピースやフォーピースのボールの人気が高く、ゴルフを趣味として楽しむ平均的なゴルファー用のボールでもあり、プロやセミプロレベルのプレーヤ用のパフォーマンス(性能)ボールでもある。
特別なプレー特性を提供するために、さまざまなゴルフボールが設計されている。そのような特性としては、一般に、さまざまなタイプのプレーヤに最適となり得るゴルフボールの初速および回転の特性がある。例えば、ゴルフボールをグリーン付近にコントロールして止めるために、スピン率の大きいボールを好むゴルファーがいる一方で、飛距離を最大に延ばすために、スピン率が小さく、弾力性の高いボールを好むプレーヤもいる。一般に、硬いコアと柔らかいカバーを備えたゴルフボールは、スピン率が大きくなる。逆に、硬いカバーと柔らかいコアを有するゴルフボールは、スピン率が小さくなる。硬いコアおよび硬いカバーを有するゴルフボールは、一般に、弾力性が非常に高くて飛距離が出るが、打感が硬く、グリーン付近でのコントロールが難しい。
いくつかの従来のツーピース・ボールにおいては、単層のコアと単層のカバーからなる典型的な構造を変えて、多層のボールにすること、例えば、2層のカバー、2層のコア、および/またはカバーとコアの間に中間層が配置されたボールにすることによって、飛距離が改善されている。スリーピースやフォーピースのボールは、今では普通に見られ、市販もされている。本発明のいくつかの態様は、上述した種々の糸巻き、ソリッド、および/または多層のボールを含む、すべての種類の構造に適用することができる。
図1および図1Aに示される一例のゴルフボール10は、コア12と、中間層14と、複数のディンプル18を有するカバー16と、ゴルフボール10の外面に塗布されたトップコート20と、からなる。あるいは、ゴルフボール10は、コア12がゴルフボール10の全体を表すようなワンピースの構造としてもよく、その場合には、コア12に複数のディンプルが形成されている。ボール10はまた、本明細書中に例示される様々な構造を含む種々の他の構造としてもよい。トップコート20の厚さは、典型的には、カバー16や境界層14の厚さよりもかなり薄く、一例としては、約5μm〜約25μmの範囲である。トップコート20がディンプル18の深さと容積に与えてしまう影響を抑えることが必要である。
ゴルフボール10のカバー16は、アイオノマ材料、熱可塑性材料、エラストマ、ウレタン、(天然および合成の)バラタ、ポリブタジエン、またはこれらの組合せなどの種々の数の材料から形成され得る。コーティング層を施す前に、ゴルフボール10のカバー16の外面に、プライマやベースコートを選択的に施してもよい。
中心体
ゴルフボールは、例えば、圧縮点の低い中心体を持つように製造され得るが、完成品のボールのCORおよび初速度は、依然として、従来のツーピース飛距離ボールのCORおよび初速度とあまり違いはない。中心体は、例えば、約60以下の圧縮点を有し得る。このような中心体を持つように製造された完成品のボールは、125フィート/秒(約38.1m/秒)のインバウンド速度で測定して、約0.795〜約0.815のCORを有する。「COR」は、落下したボールの跳ね返り後の速度を、初速(すなわち、跳ね返り前の速度)で除することによって得られる反発係数である。この試験は、サンプルのボールを空気砲から垂直鋼板に向かって、例えば、75フィート/秒〜150フィート/秒(約22.9m/秒〜約45.7m/秒)の範囲の試験速度で発射することによって実施される。CORの大きいゴルフボールは、CORの小さいボールよりも、プレートに衝突して跳ね返るときに解放するエネルギの割合が小さい。
本明細書中で用いる「点」および「圧縮点」は、圧縮のスケールつまりATTI工学圧縮試験に基づく圧縮のスケールを示す。当業者に周知のこのスケールは、中心体またはボールの相対的な圧縮の大きさの測定に使われている。
中心体は、例えば、約65〜約80のショアC硬度を有する。中心体は、約1.25インチ(約3.2cm)〜約1.5インチ(約3.8cm)の直径を有し得る。中心体を形成するベースの組成は、例えば、ポリブタジエンと、約20〜50%のジアクリル酸塩、ジメタクリル酸塩またはモノメタクリル酸塩の金属塩と、を含み得る。また、中心体の特性をさらに変えるために、必要に応じて、ポリブタジエンを、天然ゴム、スチレン−ブタジエンおよび/またはイソプレンなどの当業者に周知のエラストマと混合してもよい。エラストマの混合物が使用される場合、中心体の組成の他の成分の量は、通常、エラストマ混合物の全重量を100%としたものに基づいている。
ジアクリル酸塩、ジメタクリル酸塩およびモノメタクリル酸塩の金属塩において、金属としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、ナトリウム、リチウムまたはニッケルがあるが、これらに限定しない。例えば、ジアクリル酸亜鉛は、米国ゴルフ協会(USGA)試験で最速の初速度を示したゴルフボールの原料となる。
ジアクリル酸塩、ジメタクリル酸塩またはモノメタクリル酸塩の金属塩と、ポリブタジエンと、の架橋を促進するために、フリーラジカル開始剤が使用されることが多い。適切なフリーラジカル開始剤としては、ジクミルペルオキシド、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(t−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、またはジ−t−ブチルペルオキシドおよびこれらの混合物があるが、過酸化化合物に限定しない。ブタジエンを100として、あるいは1つまたは複数の種類のエラストマと混合されたブタジエンを100として、100%活性した状態の開始剤(1つまたは複数)が、約0.05pph〜約2.5pphの範囲の量で添加され得る。好ましくは、約0.15pph〜約2pphの範囲の量の開始剤が添加され、さらに好ましくは、約0.25pph〜約1.5pphの範囲の量の開始剤が添加される。コアの型成型プロセスにおいて、ゴルフボールの中心体が、過酸化ジアクリル酸亜鉛硬化システム中の酸化亜鉛(ZnO)を5pph〜50pphだけ組み込んでもよい。
中心体の組成は、該中心体の密度および/または比重を調節するためにエラストマ組成に加えられる充填剤を含んでいてもよい。充填剤の例としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、および粉砕再生材(例えば、約30メッシュの粒径に粉砕されて再利用されるコアの型成型用マトリクス)があるが、これらに限定しない。USGAの規定によるゴルフボールの最大重量が1.620オンスであることを考慮すると、使用される充填剤の量や種類は、組成中の他の成分の量や重さによって左右される。充填剤の比重の範囲は、通常、約2.0〜約5.6である。中心体中の充填剤の量を減らすと、中心体の比重が減少する。
中心体の比重の範囲は、例えば、中心体、カバー、中間層および完成品のボールの寸法、ならびにカバーや中間層の比重などのファクタに依存して、約0.9〜約1.3である。
加速剤(例えば、テトラメチルチウラム、加工助剤、プロセス油、可塑剤、染色剤および顔料、抗酸化剤)ならびに当業者に周知の他の添加剤などの他の成分が、個々の目的を達成するのに十分な量で使用される。
中間層(単層または複層)
ゴルフボールは、また、例えば、動的に加硫された熱可塑性エラストマ、機能性スチレン−ブタジエンエラストマ、熱可塑性ゴム、熱硬化性エラストマ、熱可塑性ウレタン、メタロセンポリマ、熱硬化性ウレタン、アイオノマ樹脂またはこれらの混合物から形成された単層または複層の中間層を有し得る。例えば、中間層は、熱可塑性または熱硬化性のポリウレタンを含み得る。動的に加硫された熱可塑性エラストマとしては、SANTOPRENE(登録商標)、SARLINK(登録商標)、VYRAM(登録商標)、DYTRON(登録商標)およびVISTAFLEX(登録商標)などの市販品があるが、これらに限定しない。SANTOPRENE(登録商標)は、動的に加硫されたPP/EPDMである。機能性スチレン−ブタジエンエラストマ(すなわち、無水マレイン酸またはスルホン酸などの官能基を有するスチレン−ブタジエンエラストマ)の例としては、テキサス州ヒューストン所在のShell Corporationから調達可能なKRATON FG−1901x,FG−1921xがある。
適切な熱可塑性ポリウレタンの例としては、オハイオ州クリーブランド所在のB.F.Goodrich Companyから市販されているESTANE(登録商標)58133、ESTANE(登録商標)58134およびESTANE(登録商標)58144がある。
メタロセンポリマ(すなわち、メタロセン触媒を使って生成したポリマ)の例としては、マサチューセッツ州ハイアニス所在のSentinel Products社から調達可能な市販品がある。適切な熱可塑性ポリエステルとしては、ポリブチレンテレフタレートがある。熱可塑性アイオノマ樹脂は、モノオレフィンのポリマと、3個〜12個の炭素原子を有する不飽和モノカルボキシル酸または不飽和ジカルボキシル酸およびこれらのエステルからなる群から選択された少なくとも1つの材料と、を架橋金属結合させることによって、得ることができる(ポリマは、不飽和モノカルボキシル酸または不飽和ジカルボキシル酸および/またはこれらのエステルの1〜50重量%を占める)。特には、酸を含有するエチレンコポリマアイオノマなどの低モジュールのアイオノマとしては、E/X/Yコポリマがある(Eはエチレン、Xはアクリル酸塩またはメタクリル酸塩などの軟化剤コモノマである)。アイオノマ樹脂の例としては、DuPont社から市販されているSURLYN(登録商標)とExxon社から市販されているLOTEK(登録商標)があるが、これらに限定しない。
あるいは、中間層は、第1の成分と第2の成分との混合物からなり、第1の成分は、動的に加硫された熱可塑性エラストマ、機能性スチレン−ブタジエンエラストマ、熱可塑性または熱硬化性のポリウレタン、あるいはメタロセンポリマであり、第2の成分は、熱可塑性または熱硬化性のポリウレタン、熱可塑性のポリエーテルエステルまたはポリエーテルアミド、熱可塑性アイオノマ樹脂、熱可塑性ポリエステル、他の動的に加硫されたエラストマ、他の機能性スチレン−ブタジエンエラストマ、他のメタロセンポリマまたはこれらの混合物などの材料からなる。第1の成分および第2の成分のうちの少なくとも一方が、熱可塑性または熱硬化性のポリウレタンを含み得る。
中間層は、また、エチレンメタクリル酸/アクリル酸コポリマを含む混合物から形成することができる。酸含有エチレンコポリマの例としては、エチレン/アクリル酸、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩またはイソブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩またはイソブチルアクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/イソボルニルアクリル酸塩またはメタクリル酸塩、およびエチレン/メタクリル酸/イソボルニルアクリル酸塩またはメタクリル酸塩があるが、これらに限定しない。市販のエチレンメタクリル酸/アクリル酸コポリマの例としては、DuPont社から調達可能なNUCREL(登録商標)ポリマがある。
あるいは、中間層は、エチレンメタクリル酸/アクリル酸コポリマと、熱可塑性材料を含む第2の成分と、の混合物から生成してもよい。中間層の混合物中に使用される適切な熱可塑性材料としては、ポリエステルエステルブロックコポリマ、ポリエーテルエステルブロックコポリマ、ポリエーテルアミドブロックコポリマ、アイオノマ樹脂、動的に加硫された熱可塑性エラストマ、無水マレイン酸またはスルホン酸などの官能基を有するスチレン−ブタジエンエラストマ、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリエステル、メタロセンポリマおよび/またはこれらの混合物があるが、これらの例に限定しない。
中間層は、約0.8以上の比重を有することが多い。いくつかの例においては、中間層の比重は、1.0よりも大きく、例えば、約1.2〜約1.3の範囲である。中間層の比重は、例えば、硫酸バリウム、酸化亜鉛、二酸化チタンおよびこれらの組合わせなどの充填剤を添加することによって調整することができる。
中間層の混合物は、約10,000psiよりも小さい曲げ弾性率を有し、好ましくは、約5,000psi〜約8,000psiの曲げ弾性率を有する。中間層のショアD硬度は、約35〜約50であることが好ましい。中間層およびコアの構造を一緒にした場合、約65よりも小さい圧縮率を有し、好ましくは、約50〜約65の圧縮率を有する。中間層は、通常、約0.020インチ(約0.05cm)〜約0.125インチ(約0.32cm)の厚さを有する。
ゴルフボールは、単層または複層の中間層を含み得る。ボールが複層の中間層を含む場合、第1の中間層は、例えば、コアの硬度よりも大きな硬度を有する熱可塑性材料からなる。第2の中間層は、第1の中間層の周囲に配置され、第1の中間層の硬度よりも大きな硬度を有し得る。第2の中間層は、ポリエーテルまたはポリエステルの熱可塑性ウレタン、熱硬化性ウレタン、および酸含有エチレンコポリマアイオノマなどのアイオノマ、などの材料から形成してもよい。
さらには、第1の中間層と第2の中間層との間に、第3の中間層を配置してもよい。第3の中間層は、上記の様々な材料から形成してもよい。例えば、第3の中間層の硬度は、第1の中間層の硬度よりも大きい。
カバー層
ゴルフボールはまた、一般に、熱可塑性材料または熱硬化性材料からなる単層または複層のカバー層を有する。アイオノマ樹脂、ポリウレタン、バラタおよびこれらの混合物などのさまざまな材料が使用され得る。
カバーは、非常に低モジュールのアイオノマ(VLMIs)を含む組成から形成することができる。本明細書中で使用される、頭文字「VLMIs」で表される「非常に低モジュールのアイオノマ」は、ポリマ中に約10重量%〜50重量%の割合で存在する軟化剤コモノマX(通常、アクリル酸(またはメタクリル酸)エステルである)をさらに含むアイオノマ樹脂である。VLMIsは、エチレンなどのα−オレフィンと、n−ブチルアクリル酸塩またはイソブチルアクリル酸塩などの軟化剤と、酸の官能基の少なくとも一部がマグネシウムカチオンによって中和されたアクリル酸またはメタクリル酸などのα,β−不飽和カルボキシル酸と、からなるコポリマである。他の軟化剤コモノマの例としては、n−ブチルメタクリル酸塩、メチルアクリル酸塩、およびメチルメタクリル酸塩がある。概して、VLMIは、約2,000psi〜約10,000psiの曲げ弾性率を有する。VLMIsは、「柔軟な」アイオノマとも言われる。
酸含有エチレンコポリマアイオノマなどのアイオノマは、E/X/Yコポリマ(Eはエチレン、Xはポリマの0重量%〜50重量%を占めるアクリル酸塩またはメタクリル酸塩などの軟化剤コモノマであり、Yはポリマの5重量%〜35重量%(好ましくは10重量%〜20重量%)を占めるアクリル酸またはメタクリル酸である)を含み、酸の部分の1%〜90%(通常、少なくとも40%)が、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、鉛、スズ、亜鉛またはアルミニウムなどのカチオンあるいはこれらのカチオンの組合せによって中和されて(リチウム、ナトリウムおよび亜鉛が最も好ましい)、アイオノマが生成されている。具体的な酸含有エチレンコポリマとしては、エチレン/アクリル酸、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/イソブチルアクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/イソブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルメタクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/メチルメタクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/メチルメタクリル酸塩、およびエチレン/アクリル酸/n−ブチルメタクリル酸塩がある。
カバーストックの工程において支援する目的で、所望の特性を有するカバーを得るために、アイオノマ樹脂を混合してもよい。同じ理由で、2つ以上のアイオノマ樹脂の混合物からカバー層を形成してもよい。この混合物は、例えば、非常に柔らかい材料としてもよいし硬い材料としてもよい。カバーストックの所望の特性を得るために、種々のメルト・フロー・インデックスを有するアイオノマ樹脂が使用されることが多い。SURLYN(登録商標)8118,7930,7940は、それぞれ約1.4g/10分,1.8g/10分,2.6g/10分のメルト・フロー・インデックスを有する。SURLYN(登録商標)8269およびSURLYN(登録商標)8265の各々は、約0.9g/10分のメルト・フロー・インデックスを有する。例えば、約1g/10分〜約3g/10分のメルト・フロー・インデックスを有するカバーを形成するために、アイオノマ樹脂の混合物を使用してもよい。カバー層のショアD硬度の範囲は、例えば、約60〜約70である。
カバーは、一般に、熱可塑性および/または熱硬化性の材料を含む。カバーは、例えば、ウレタンまたはポリウレタンなどの熱可塑性材料を含み得る。ポリウレタンは、ポリウレタンプリポリマと硬化剤の反応による生成物である。ポリウレタンプリポリマは、多価アルコールとジイソシアン酸塩の反応による生成物である。硬化剤とポリウレタンプリポリマの反応を促進するために、触媒が使用されることが多い。キャスト・ポリウレタンを使用する場合、一般に、ジアミンかグリコールのいずれかの硬化剤が使用される。
他の例においては、熱硬化性のキャスト・ポリウレタンが使用される。熱硬化性のキャスト・ポリウレタンは、一般に、2,4−ジイソシアン酸トルエン(TDI)、メチレンビス−(4−イソシアン酸シクロヘキシル)(HMDI)またはジイソシアン酸パラフェニレン(PPDI)などのジイソシアン酸塩と、メチレンジアニリン(MDA)などのポリアミンで硬化されたポリオール、トリメチオールプロパンなどの3価のグリコール、またはN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンなどの4価のグリコールと、を使用して用意することができる。他の適切な熱硬化性材料としては、熱硬化性ウレタンアイオノマおよび熱硬化性ウレタンエポキシ化合物があるが、これらに限定しない。熱硬化性材料の他の例としては、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンおよびスチレン−プロピレンジエンのゴムがある。
カバーが、複数の層を含む場合(例えば、内側カバー層および外側カバー層)、さまざまな構造および材料を適用することができる。例えば、内側カバー層が、中間層を包みつつ、外側カバー層によって包まれるようにしてもよいし、内側カバー層が複数の中間層を包むようにしてもよい。内側カバー層および外側カバー層からなる構造を使用する場合、上述したように、外側カバー層材料は、鋳込み可能な反応性液体材料およびこれの反応生成物のうちの少なくとも一方を含み、約30ショアD〜約60ショアDの硬度を有し得る。
内側カバー層は、ゴルフボールの隣の層に使用される他の材料と融和性がある、さまざまな硬度(例えば、約65ショアD以上)の、曲げ弾性率の大きな材料から形成することができる。内側カバー層材料は、約65,000psi以上の曲げ弾性率を有し得る。適切な内側カバー層材料としては、硬くて曲げ弾性率の大きなアイオノマ樹脂およびこれの混合物があり、モノレフィンのポリマと、3〜12個の炭素原子を有する不飽和モノカルボキシ酸または不飽和ジカルボキシ酸およびこれらのエステルからなる群から選択される少なくとも1つの材料と、を架橋金属結合させることによって得られる(ポリマは、不飽和モノカルボン酸または不飽和ジカルボン酸および/またはこれらのエステルのうち1重量%〜50重量%の割合を占める)。特には、このような酸含有エチレンコポリマアイオノマの成分は、E/X/Yコポリマを含む(Eはエチレン、Xはポリマのうち0重量%〜50重量%の割合で存在するアクリル酸塩またはメタクリル酸塩などの軟化剤コモノマ、Yはポリマのうち5重量%〜35重量%の割合で存在するアクリル酸またはメタクリル酸であり、酸の部分の約1%〜90%が、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、鉛、スズ、亜鉛、アルミニウムなどのカチオンまたはこれらのカチオンの組合せによって中和されて、アイオノマが生成されている)。酸含有エチレンコポリマの具体例としては、エチレン/アクリル酸、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/イソブチルアクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/イソブチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/n−ブチルメタクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/メチルメタクリル酸塩、エチレン/アクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/メチルアクリル酸塩、エチレン/メタクリル酸/メチルメタクリル酸塩、およびエチレン/アクリル酸/n−ブチルメタクリル酸塩がある。
他の適切な内側カバー材料の例としては、熱可塑性または熱硬化性のポリウレタン、ポリエーテルエステル、ポリエーテルアミドまたはポリエステル、動的に加硫されたエラストマ、機能性スチレン−ブタジエンエラストマ、メタロセンポリマ、ナイロンなどのポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマ(ABS)、あるいはこれらの混合物がある。
製造プロセス
ゴルフボールの製造について共通の技術の一つは、ラミネート工程である。中心体の周りに複数の層を形成するために、最初にラミネートが形成される。このラミネートは、少なくとも2つの層を含み、3つの層を含むこともある。ラミネートは、各層に使用されるべき硬化前のコア材料を混合して、この材料をロールカレンダで薄いシート状に圧延することによって形成される。あるいは、ラミネートは、硬化前の中間層材料を混合して、この材料を複数のシート状に圧延することによって形成してもよい。ラミネートシートは、ロールカレンダ型圧延機を使って、3層からなるラミネートを形成するように積み重ねられてもよい。あるいは、複数のシートは、押出成形によって形成されてもよい。
ラミネートは、また、各々の材料の層の間に接着剤を使用して、形成されてもよい。接着剤として、例えば、エポキシ樹脂を使用することができる。接着剤は、せん断強さおよび引張強さに優れていることが必要とされ、例えば、約1500psiよりも大きな引張強さを有することが必要とされる。接着剤は、硬化したときのショアD硬度が約60よりも小さいことが多い。シートに施される接着層は、非常に薄い(例えば、約0.004インチ(約0.01cm)よりも薄い)ことが必要である。
各ラミネートシートは、完成品のボールにおける各層の厚さよりも若干厚くなるように、形成されることが好ましい。これらの厚さの各々は、種々の厚さに形成することができるが、合計の厚さが、約0.1インチ(約0.25cm)よりも薄い厚さであることが好ましい。各シートは、極めて均一な厚さを有することが必要である。
製造法の次のステップは、中心体の周りに複数の層を形成することである。これは、上部モールドと下部モールドの間に、2つのラミネートを配置することによって実現される。これらのラミネートは、モールド半部内のキャビティへ形成される。そして、これらのラミネートは、パターンに分割されてもよく、結合したときに、中心体の周りにラミネート層が生成されるようにしてもよい。例えば、これらのラミネートは、野球のボールやテニスボールのカバーと同様に、数字の8の字形の形状つまりバーベル形の形状のパターンに分割されてもよい。あるいは、曲線からなる三角形、半球カップ、楕円形などの他のパターンに分割されてもよく、これらのパターンが中心体の周りで結合したときに、ラミネート層が生成されるようにしてもよい。そして、これらのパターンがモールド間に配置され、モールド半部内のキャビティへ形成されるようにしてもよい。層の厚さの均一性が維持されるように、複数のラミネートをモールド内のキャビティへ形成するために、真空源が使用されることが多い。
複数のラミネートがキャビティへ形成された後、ラミネート間に中心体が挿入される。その後、当業者に周知の温度および圧力の条件の下で、中心体の周りに、ラミネートが圧縮成型される。モールド半部は、通常、圧縮成型プロセスにおいてラミネートから余分な層材料を流出させるためのベントを有する。圧縮成型の代わりに、射出成型または他の適切な技術を使って、コアおよび/または中間層(単層または複層)を形成してもよい。
次のステップは、ゴルフボールのコアの周りにカバーを形成することを含む。中心体および中間層を含むコアは、複数の格納式ピンによって一対のカバーモールド半部内に支持され得る。これらの格納式ピンは、当業者に周知の従来技術によって操作され得る。
コアを支持するピンと一緒にモールド半部が閉じられた後、端部ゲートまたはサブゲートなどの複数の注入ポートつまり注入ゲートを介して、カバー材料が、液体の状態でモールド内に注入される。出来上がったゴルフボールは、全体が端部ゲートと相互に結合した大きなマトリクスとして、モールド半部から一体に取り出され得る。モールド半部からゴルフボールが射出されるとき、サブ・ゲーティングによって、ゴルフボールからモールドランナが自動的に分離される。
所定の量のカバー材料がモールド半部内へ注入されてコアを実質的に取り囲んだ後、格納式ピンを引込ませることができる。コアとモールド半部の間の同心性を維持しつつ、液体のカバー材料が、コアとモールド半部の間に流れてキャビティを実質的に充填することが可能となる。その後、カバー材料がコアの周囲で固化され、できたゴルフボールは、モールド半部から取り出されて、トップコーティングおよび塗装を含む仕上げ工程、および/または以下に詳しく説明する本発明の実施例によるプロセスを含む他の仕上げ工程を受ける。
B.コーティング材料の全般的な説明
トップコートを形成するために種々の材料を使用することができ、そのような材料の例としては、熱可塑性化合物と、ポリウレタン、ポリエステル、アクリル化合物、酸含有率の低い熱可塑性アイオノマ(例えば、約15%までの酸含有率)などの熱可塑性エラストマと、UV硬化システム材料と、があるが、これらに限定しない。トップコートの厚さの範囲は、一般に、約5μm〜約25μmであるが、いくつかの例においては、約10μm〜約15μmである。
コーティング材料に、選択的に、流れ添加剤、傷/スリップ添加剤、接着促進剤、増粘剤、光沢減退剤、柔軟剤、架橋添加剤、剛性を増すためつまり傷付きにくくするためのイソシアン酸塩または他の試剤、光学的光沢剤、UV吸収剤などの添加剤を追加してもよい。このような添加剤の量の範囲は、通常は0重量%〜約5重量%であり、0重量%〜約1.5重量%であることが多い。
C.コーティング装置の全般的な説明
コーティング材料は、(固定式あるいは連動式の)スプレー銃によって供給され得る。装置は、いくつかの実施例においては、加熱されたスプレー機器と、静電的な高容量低圧(HVLP)装置と、を含む。ゴルフボールは、一般に、ワークホルダ上に配置されて、特定の時間、回転しながら噴霧区域を通過することによって、外面全体が被覆される。
いくつかの態様においては、ゴルフボールの外面にコーティング材料を供給するために、窒素ガスまたは窒素リッチな空気からなるキャリア流体が使用される。窒素は、標準的な気体の状態において、静電気が少なく、乾いている(無水物である)。窒素をイオン化することによって、水分や静電気に関連する問題をなくすことができる。
窒素リッチな空気を使用してコーティングを施す適切な装置は、例えば、米国特許第6,821,315号に記載されており、この文献の開示の全体が参照として本願に組み込まれる。そのような装置は、N2 Spray Solutions社から市販されている。一般に、そのような装置の作動は、加圧されたキャリア流体とコーティング材料を混合することによって行われる。キャリア流体は、一般に約99体積%〜約99.5体積%の窒素を典型的に含む窒素リッチな空気からなる。窒素リッチな空気は、例えば、上記第6,821,315号の特許文献に記載された中空ファイバの膜に空気を通流させることによって生成される。
コーティングの特性を最適化するために、キャリア流体の温度を調節することができる。概して、キャリア流体を加熱することによって、粘性を小さくするとともに、溶媒の必要性を減らすことができる。粘性を小さくすることによって、流動性が改善され、霧化が容易になるとともに、溶媒が浄化され、ひいては、固体含有量の高い優れたスプレーが得られる。キャリア流体は、例えば、約100°F〜約170°F(38℃〜76.6℃)の温度まで加熱され、好ましくは、約150°F〜約170°F(65.6℃〜76.6℃)の温度まで加熱される。圧力などの他のパラメータもまた、乾燥特性および/または他の効果を改善するために、適切に調節することができる。例えば、約40psi(275.8kPa)の霧化空気圧を採用することができる。
使用される溶媒の量が少なくなることの利点としては、噴霧が容易になること、フラッシュ・オフ時間および蒸発時間が短縮されること、ならびに過剰な噴霧が減ることがある。このことによって、コーティング材料の無駄が少なくなるとともに、静電気の少ないクリーンな作業環境が提供され、ひいては、空気からの汚染が少なくなる。
また、窒素リッチの空気を供給することによって、塗布の時間が短縮され、運搬効率が向上し、乾燥時間(特には、水系の材料で)が短縮され、使用される材料が減り(例えば、使用されるコーティング材料が約20%減る)、フラッシュ時間が延び、ボール表面へコーティングを引き寄せることを促進するように極性が変化し、使用されるフィルタが減り、表面の湿度が低下し、固体の不純物が除かれ、空気中の密度のばらつきがなくなり、溶媒の発泡がなくなり、主だった制御不能なばらつきがなくなるとともに、VOCの排出が少なくなる。窒素リッチな空気を供給するシステムは、また、環境中へ純粋な酸素を有利に返還し得る。このキャリア流体をイオン化することによって、湿気および静電気に関連した問題をなくすことができる。
圧縮空気を供給する場合よりも優れた他の利点としては、コーティングの厚さが薄くなること、コーティングの厚さおよび平均の厚さのばらつきが小さくなること、ディンプル中のプーリングが少なくなること、エッジ比が1.0の理想的な値に近づくこと、硬化時間が短縮されること、材料の流量が減ること、ならびに霧化空気圧が低減すること、がある。例えば、材料の流量を、約50cc/分から約40cc/分へ減らすことができる(20%の減少)。また、霧化空気圧を、約50psiから約40psi(344.8kPaから275.8kPa)へ低減させることができる(20%の減少)。コーティングの乾燥時間が約30%短縮されると、全体のコーティング乾燥時間がフルシフト(例えば、約8〜10時間)から大幅に短縮され(例えば、5〜7時間)、ひいては、オーブン時間、加熱時間、全体の製造時間が短縮されるとともに、経費が抑えられる。また、乾燥時間が短縮されることによって、上述したように、ディンプルの底部におけるプーリングが少なくなる。
他の潜在的な利点としては、コーティングの厚さを薄くできることによって、特性を改善する或いは他の利点を実現するように、コア、マントル、カバー、および/または他の層などの、ボールの他の所望の位置における重量の増加を可能(ひいては、重量の分布の選択枝を増やすことを可能)にする。
D.発明の具体的な実施例
図2および図2Aは、トップコート20を施すために使用され得るコーティング装置100を示す。図に示されている装置100は、上側スプレーヘッド125Aおよび下側スプレーヘッド125Bを備える。コーティング材料は、入口ライン105を介してスプレーヘッド125A,125Bへ供給される。ソレノイドバルブ112などのコーティング材料入口バルブとバルブ作動制御ライン110が、入口ライン105からスプレーヘッド内のスプレーノズルへ流れるコーティング材料の流れを制御する。加熱された窒素リッチな空気は、ライン115を介して、上側スプレーヘッド125Aおよび下側スプレーヘッド125Bへ供給される。図2Aに示されるように、ボールの外面全体に均一なコーティング層を与えることを補助する回転ボールホルダ130上に、ゴルフボール10が配置され得る。
図2と図2Aは、2つの固定されたスプレーヘッド125A,125Bを利用する配置を示している。いくつかの例においては、3つ以上の固定されたスプレーヘッドが使用される。あるいは、1つまたは複数のスプレーヘッドが、スプレーチャンバ内でのボールの移動に伴って動く可動式かつ連動式のマウント(図示せず)に取り付けられている。そのような動きがプログラミングされていることによって、ボールの外面全体にいっそう均一なコーティングを施すことができる。
実施例
12個のゴルフボールを評価することによって、従来の圧縮空気を供給しながら施したコーティングと、窒素リッチな空気を供給しながら施したコーティングと、を比較した。
ゴルフボール1〜6は、従来の圧縮空気を供給しながら溶媒ベースのポリウレタントップコートを施したものである。ゴルフボール7〜12は、本明細書中で説明したように、窒素リッチな空気を使用しながら溶媒ベースのポリウレタントップコートを施したものである。
各ボールから、3つのサンプル領域(頂部、中央部、底部の各々から1つのディンプル)を選んで測定に用いた。各サンプル領域から、7つのスポットについて分析した。
各ボールから、上部、中央部、底部から1つずつとなるように3つのサンプル領域を切り出した。各サンプルから、最大のディンプルを選び出して、他のディンプルと比較した。ディンプルの両側のフレット、エッジ、スロープ、およびセンタの位置について、各サンプルを分析した。これらの部分は、例えば、図3に示されている。フレットは、ディンプル間の領域であり、エッジは、フレットと、ディンプルの湾曲したスロープと、の中間部であり、センタは、ディンプルの底部のことである。
図3,3Aについて、コーティングは、表面上に一定の厚さに施されることが望ましい。図3においては、ディンプルのエッジにおけるコーティングの厚さと、ディンプルの底部におけるコーティングの厚さと、が同じであり、1.0のエッジ比(Tedge/Tbottom=1.0)を有する。1.0に近いエッジ比は、厚さが均一であることを示している。エッジ比は、ディンプルのエッジにおけるコーティングの平均の厚さを、ディンプルの底部中央におけるコーティングの平均の厚さで除することによって計算される。図3Aに示されるように、圧縮空気の供給などの従来のコーティング方法を実施した場合、ディンプルのエッジからコーティングが下方に流れて、ディンプルの底部に「プーリング」が起こりやすい。これによって不均一なコーティングとなり、エッジ比Tedge/Tbottomの値が1から大きく遠ざかってしまい、約0.5あるいは0.5未満になることもある。
圧縮空気を供給した場合、ゴルフボールのディンプル内のコーティングの厚さ(図3Aを参照)は、窒素リッチな空気を供給する方法を用いたときの厚さ(図3を参照)よりも厚い。圧縮空気を供給した場合のサンプルは、平均の厚さが14.24μmで標準偏差が約3μmであった。窒素リッチな空気を供給した場合のサンプルは、平均の厚さが12.2μmで標準偏差が約3.3μm〜約2.4μmであった。
図4は、ゴルフボールの底部、中間部、頂部について測定されたコーティングの平均の厚さを示している。図5は、圧縮空気を供給した場合と、窒素リッチな空気を供給した場合と、によって施されたコーティングの全体的な厚さを示している。細い縦の線は、標準偏差を表している。図4および図5に示されるように、窒素リッチな空気を供給した場合には、圧縮空気を供給した場合よりも、コーティングの全体的な厚さが薄くなるとともに、底部、中間部、頂部の間における厚さのばらつきが小さい。
図6は、圧縮空気を供給しながらコーティングされたゴルフボールについて、ディンプル内の各スポット(フレット、エッジ、スロープ、センタ、スロープ、エッジおよびフレット)における測定値を示している。図7は、窒素リッチな空気を供給しながらコーティングされたゴルフボールについて、同様の測定値を示している。これらの図を見ると、窒素リッチな空気を供給しながら施されたコーティング(図7)は、圧縮空気を供給しながら施されたコーティング(図6)と比較して、各測定スポットにおける厚さが概して薄く、スポット間の厚さのばらつきが小さい。
図8は、各測定スポットにおけるデータ(図6および図7)から得られた平均の厚さを比較して示している。圧縮空気を供給したサンプルでは、センタの位置と、フレットに近づく位置において、最も高いピークを示し、窒素リッチな空気を供給したサンプルでは、フレットの位置において最も高いピークを示している。この特性は、弾道に有利に影響するだけでなく、飛距離を延ばすことも見出されている。
図9は、6個のボールの底部、中間部および頂部について、圧縮空気を供給した場合のエッジ比と、窒素リッチな空気を供給した場合のエッジ比と、を比較している。図10は、圧縮空気を供給した場合のサンプルのエッジ比の平均と、窒素リッチな空気を供給した場合のサンプルのエッジ比の平均と、を比較している。圧縮空気を供給した場合のサンプルでは、平均のエッジ比が約0.9であり、窒素リッチな空気を供給した場合のサンプルでは、平均のエッジ比が約1.0である。
本発明を実施するための好ましい実施例を用いて本発明について説明したが、当業者であれば、上述したシステムおよび方法に様々な変更や変形がなされ得ることを理解されよう。従って、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
10…ゴルフボール
12…コア
14…境界層
16…カバー

Claims (25)

  1. ゴルフボールの表面にトップコートを施す方法であって、
    コーティング材料と、窒素または窒素リッチな空気からなるキャリア流体とを供給するステップと、
    上記コーティング材料と上記キャリア流体とを混合して、混合物を生成するステップと、
    ゴルフボールの表面に上記混合物を施すステップと、
    を含む方法。
  2. 上記キャリア流体は、約90体積%〜約99.5体積%の窒素リッチな空気であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記混合物を約100°F〜約170°F(38℃〜76.6℃)の温度になるまで加熱することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 上記温度が約150°F〜約170°F(65.6℃〜76.6℃)であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 上記コーティング材料が熱可塑性ポリマであることを特徴とする1に記載の方法。
  6. 上記コーティング材料がポリウレタンであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 上記コーティング材料がポリエステルであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 上記ゴルフボールの外面上のコーティングの厚さが約5μm〜約25μmであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 上記厚さが約10μm〜約15μmであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 上記窒素リッチな空気は、中空ファイバの膜に空気を通流させることによって生成されることを含む請求項1に記載の方法。
  11. 上記窒素リッチな空気をイオン化させることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  12. 上記コーティング材料とキャリア流体とが予め混合され、この混合物が1つまたは複数のスプレーノズルを通して噴霧されることを含む請求項1に記載の方法。
  13. 上記コーティング材料を上側ノズルおよび下側ノズルを通して噴霧するとともに、上記キャリア流体を上側ノズルおよび下側ノズルを通して噴霧することにより、上記混合物を生成することを含む請求項1に記載の方法。
  14. 請求項1の方法によって施されたトップコートを有するゴルフボール。
  15. ゴルフボールの外面にポリウレタンのトップコートを施す方法であって、
    ポリウレタンのコーティング材料と、約90体積%〜約99.5体積%の窒素リッチな空気を含むキャリア流体とを供給するステップと、
    上記ポリウレタンのコーティング材料と上記キャリア流体とを混合して、混合物を生成するステップと、
    上記混合物を約100°F〜約170°F(38℃〜76.6℃)の温度まで加熱するステップと、
    ゴルフボールの外面上に、上記混合物を噴霧して、約5μm〜約25μmの厚さのコーティングを生成するステップと、
    を含む方法。
  16. 上記温度が約150°F〜約170°F(65.6℃〜76.6℃)であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 上記厚さが約10μm〜約15μmであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 上記窒素リッチな空気は、中空ファイバの膜に空気を通流させることによって生成されることを含む請求項15に記載の方法。
  19. 上記窒素リッチな空気をイオン化させることをさらに含む請求項15に記載の方法。
  20. 請求項15の方法で施されたトップコートを有するゴルフボール。
  21. ゴルフボールの表面にトップコートを施す装置であって、
    コーティング材料の供給源と、
    窒素ガスまたは窒素リッチな空気からなるキャリア流体の供給源と、
    ゴルフボールの表面上に上記コーティング材料とキャリア流体を施すための少なくとも1つのスプレーノズルと、
    上記ゴルフボールを支持するためのワークホルダと、
    を備える装置。
  22. 上記キャリア流体を加熱する加熱源をさらに備えることを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 上記少なくとも1つのスプレーノズルは、複数の固定されたスプレーヘッドを備えることを特徴とする請求項21に記載の装置。
  24. 1つまたは複数のスプレーヘッドが、可動式かつ連動式のマウントに取り付けられていることを特徴とする請求項21に記載の装置。
  25. 上記ワークホルダは、複数のゴルフボールを回転可能に支持することを特徴とする請求項21に記載の方法。
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