JP5567061B2 - 圧着形状情報取得方法、及び、圧着形状情報取得装置 - Google Patents

圧着形状情報取得方法、及び、圧着形状情報取得装置 Download PDF

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Description

この発明は、圧着端子の圧着形状について例えば、検査を行ううえで必要となる圧着形状に関する圧着形状情報を取得する圧着形状情報取得方法、及び、圧着形状情報取得装置に関する。
絶縁被覆を剥がした導体露出部を先端側に備えた被覆電線における導体露出部に対して圧着端子を圧着するに伴って、例えば、圧着部と、該圧着部よりも端子軸方向の端子先端側部との間で端子軸方向回りに捩れが生じたり、圧着後の圧着端子が広がることがある。
導体露出部に対して圧着端子を圧着するに伴って、上述したように、圧着端子の圧着形状に変形が生じるが、圧着後の圧着端子は、所定の圧着形状を満たす必要がある。
これは、圧着後の圧着端子が所定の圧着形状を満たさない場合には、良好な電気的な接続状態を得ることができないおそれが生じ、また、圧着端子の圧着に伴って、例えば、前記圧着部の全体を絶縁樹脂によって完全に封止できないという課題や、圧着端子の変形部分やこれら変形部分を封止した絶縁樹脂が、コネクタハウジングに挿着する際に干渉し、コネクタハウジングの挿入孔に圧着端子をスムーズに挿入できないという課題も生じることになる。
このため、通常、圧着後の圧着端子が被覆電線に対して所定の圧着形状を満たしているか否かの検査が行われている。このような検査は、従来より、ノギスやマイクロメータなどのゲージを用いて手動で行われることが殆どであるが、計測誤差や労力も大きくなるという課題を有していた。
このような課題に対して下記特許文献1における「端子圧着寸法測定装置」が提案されている。
特許文献1における「端子圧着寸法測定装置」は、圧着端子に向けて光ビームを出射する発光素子と、圧着端子を載置する基準面を有する端子受け部と、圧着端子を基準面の側へ押圧する押圧する端子押圧部材とで構成している。
特許文献1における「端子圧着寸法測定装置」によれば、1つの圧着端子を基準面に載置した状態で、端子押圧部材により圧着端子を基準面の側へ押圧することにより、基準面に対して圧着端子を密着させた状態で、基準面に対する圧着端子における所定の寸法を、発光素子を用いて測定できるというものである。
しかし、特許文献1における「端子圧着寸法測定装置」は、上述したように、複数の圧着端子について、圧着端子における所定の寸法の測定や圧着形状の検査を行う場合であっても、1つ1つ圧着端子について個別に行う必要がある。
このため、圧着端子の寸法の測定や検査に多大な労力、時間、コストを要するという課題を有していた。また、特許文献1における「端子圧着寸法測定装置」を複数備えることで、圧着端子における所定の寸法の測定や圧着形状の検査を一気に行うことが可能となるが、設置スペース、設備投資のコストを要するという新たな課題が生じることになる。
特開平11−325824号公報
そこでこの発明は、電線に圧着した圧着後の圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する際の労力、コストを削減することができる圧着形状情報取得方法の提供を目的とするとともに、設置スペースを大幅に削減することができる圧着形状情報取得装置の提供を目的とする。
本発明は、導体を絶縁被覆で被覆して構成するとともに、前記導体の先端側の前記絶縁被覆を剥がした導体露出部を先端側に備えた被覆電線における少なくとも前記導体露出部に対して圧着端子を圧着接続した圧着部を有する圧着端子付き電線における前記圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する圧着形状情報取得方法であって、配置手段により、前記圧着端子付き電線を前記圧着端子の端子軸方向に直交する直交平面上において配置し、投影形状情報取得手段により、前記圧着端子の端子軸方向回りに形成された所定の形状情報取得対象箇所を投影した投影形状に基づく投影形状情報を取得し、回転手段により、前記投影形状情報取得手段、及び前記配置手段のうち、少なくとも一方を、端子軸方向と平行に伸びる回転軸を中心とする回転軸回りに、前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心した配置状態で、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させ、制御手段により、前記回転手段による、前記配置手段の前記前記投影形状情報取得手段に対する相対回転を制御するとともに、前記投影形状情報取得手段による前記投影形状情報の取得を制御することを特徴とする。
上述した圧着形状情報取得方法によれば、前記回転手段によって、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させながら前記投影形状情報取得手段によって前記投影形状情報を取得できる。
このため、取得した前記投影形状情報に基づいて、例えば、圧着部に対して圧着部の先端部がベンド、ローリングしている等、圧着端子が曲げ変形しているか否かの検査を行うことができる。
前記前記投影形状情報取得手段は、前記回転手段によって、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させている最中に前記投影形状情報を取得するに限らず、相対回転を停止している間に取得でもよい。
前記前記投影形状情報取得手段は、例えば、光学センサ、カメラ、風を送るブロアと風圧センサ、赤外線照射器と赤外線受信器、或いは、送風ブロアと風量センサで構成することができるが、投影形状情報を取得可能な手段であれば特に限定しない。
前記前記投影形状情報取得手段を光学センサで構成する場合、前記投光手段と前記受光手段とで構成したものを用いることができる。
詳しくは、前記投光手段を、前記圧着端子に対して所定間隔を隔てて配置するとともに、前記受光手段を前記圧着端子に対して前記投光手段と反対側に配置することができる。或いは、前記受光手段は、前記投光手段が投光した投影光が、所定の形状情報取得対象箇所に対して反射した反射光を受光する構成であってもよい。
前記回転手段は、例えば、モータ、シリンダなどにより自動で回転することができることを上げることができる。さらに、手動により軸回りに回転可能に保持するベアリングや回転を補助する回転レバーなども含む。
前記投影形状情報取得手段は、前記制御手段と別に構成してもよく、前記制御手段の一部として一体に構成してもよい。
この発明の態様として、前記圧着端子付き電線を、複数備え、少なくとも1つの前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心するとともに、端子軸方向に沿って互いに平行となる配置状態で前記直交平面上に配置し、前記配置手段の前記投影形状情報取得手段に対する相対回転に伴って、複数の前記圧着端子のうちの任意の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と、前記投影形状情報取得手段とが対向した状態において、他の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所が前記投影形状情報取得手段と対向し、且つ、前記投影形状情報取得手段から前記形状情報取得対象箇所を投影する投影方向に対して直交するとともに、前記端子軸方向に対して直交する直交方向において、複数の前記圧着端子がオーバーラップしない非オーバーラップ配置状態で前記配置手段によって配置された複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の投影形状情報を取得するよう前記投影形状情報取得手段を前記制御手段によって制御することができる。
またこの発明の態様として、複数の前記圧着端子のそれぞれの圧着形状情報を取得してもよいが、複数の前記圧着端子を対象とするに限らず、一つの前記圧着端子のみを配置手段に配置し、該一つの前記圧着端子のみの圧着形状情報を取得してもよい。
上述した本発明の圧着形状情報取得方法によれば、前記直交方向において、複数の前記圧着端子がオーバーラップしない非オーバーラップ配置状態で配置された複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の投影形状情報を取得できるため、複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の投影形状情報を、複数同時に取得できるとともに、オーバーラップしていない正確な投影形状情報を取得できる。
従って、電線に圧着した圧着後の圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する際の労力、コストを削減することができるとともに、迅速に複数の圧着端子の圧着形状情報を取得することができる。
さらに、ノギスなどを用いて手作業で計測する場合のように計測誤差の影響を受けることがなく、しかも、複数の圧着端子の圧着形状情報を配置しても前記直交方向において互いにオーバーラップしていない状態で投影形状情報を取得できるため、正確な投影形状情報を取得できる。
加えて、例えば、長さ方向の一端側と他端側における前記絶縁被覆を剥がして、長さ方向の一端側の導体露出部と他端側の導体露出部のそれぞれに対して、圧着端子を圧着した圧着端子付き電線において、長さ方向の一端側における投影形状情報と、長さ方向の他端側における投影形状情報との双方を、同時に取得することができる。
従って、例えば、被覆電線の長さ方向の一端側における投影形状情報と、長さ方向の他端側における投影形状情報とを一つずつ取得して圧着形状を検査する従来の検査方法の場合のように、長さ方向のいずれか一端側の圧着形状の検査漏れが生じるおそれがなく、長さ方向の両端における投影形状情報の投影形状情報を確実に取得することができる。
またこの発明の態様として、複数の圧着端子のそれぞれを、前記回転軸に対して偏心した状態で配置手段に配置してもよいが、複数の圧着端子のうちいずれか一つの圧着端子の端子軸が前記回転軸に対して一致した状態となるよう前記回転軸上にいずれか一つの圧着端子を配置してもよい。
またこの発明は、端子軸方向回りの外周に、前記形状情報取得対象箇所として、所定のなす角度に配置された複数の形状情報取得対象面を構成した前記圧着端子を用い、前記回転手段を、該回転手段の回転角度の絶対値が前記形状情報取得対象面同士のなす角度となる回転角度以上で回転させてもよい。
上述した構成によれば、前記形状情報取得対象面が前記投影形状情報取得手段に対向している状態において、前記回転手段により前記配置手段を前記なす角度分だけ回転することによって、回転前とは異なる前記形状情報取得対象面を前記投影形状情報取得手段に対して対向させることができる。
よって、回転手段による回転に伴って、配置手段が回転した状態において、複数の圧着端子のそれぞれについて、前記形状情報取得対象面を前記投影形状情報取得手段に対して確実に対向し、前記形状情報取得対象面における投影形状情報を効率的に取得できる。
またこの発明の態様として、前記端子軸方向回りの外周に、該端子軸方向に直交する直交平面において、端子上面、又は端子底面に相当する端子幅方向に沿った端子幅方向面と、端子側面に相当する高さ方向に沿った端子高さ方向面とがそれぞれが構成された複数の端子を用い、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とを、それぞれ前記形状情報取得対象面に設定するとともに、それぞれの前記なす角度を略90度に設定し、複数の前記圧着端子を、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのうちいずれかが前記投影形状情報取得手段に対向するよう前記配置手段に配置することができる。
上述した構成によれば、複数の圧着端子のそれぞれにおいて、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのうちいずれか一方の面が前記投影形状情報取得手段に対向するよう前記配置手段に配置した状態で、配置手段を、回転手段により前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのなす角として、略90度回転させることで、前記一方の面とは異なる面を前記投影形状情報取得手段に対して確実に対向させることができる。
従って、前記配置手段を略90度分だけ回転させるだけで、複数の圧着端子のそれぞれについて、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面との双方の前記投影形状情報を効率的に取得できる。
またこの発明の態様として、前記配置手段に配置する複数の圧着端子を、基準配置クループと直交配置グループとに分類し、前記基準配置クループに属する圧着端子と、前記直交配置グループに属する圧着端子とのなす角度が略90度となるよう前記配置手段に配置することができる。
上述した圧着形状情報取得方法によれば、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記端子幅方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向している状態において、直交配置グループに属する圧着端子における前記端子高さ方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向する。
一方、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記端子高さ方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向している状態において、直交配置グループに属する圧着端子における前記端子幅方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向する。
このように、回転手段の回転前後において、前記基準配置クループに属する圧着端子と、前記直交配置グループに属する圧着端子とで異なる面が前記投影形状情報取得手段に対して対向するが、前記基準配置クループに属する圧着端子と前記直交配置グループに属する圧着端子との双方について、前記端子高さ方向面と前記端子幅方向面とのいずれか一方を、前記投影形状情報取得手段に対して同時に、対向させることができる。
従って、複数の圧着端子のそれぞれにおける前記端子高さ方向面と前記端子幅方向面との前記投影形状を効率的に取得することができる。
またこの発明の態様として、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置した一方の外観情報取得手段により、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得するとともに、前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置した他方の外観情報取得手段により、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得することができる。
上述した圧着形状情報取得方法によれば、前記投影形状情報取得手段により、前記圧着端子の投影形状情報を取得することができない前記オーバーラップ配置状態において、外観情報取得手段により、外観情報を取得して前記形状情報取得対象箇所の外観検査などを行うことができる。
これにより、複数の前記圧着端子が前記オーバーラップ配置状態であるときを無駄にすることなく有効に活用して、前記形状情報取得対象箇所の外観検査などを効率的に行うことができる。
ここで、前記オーバーラップ配置状態とは、複数の前記圧着端子の全てが互いにオーバーラップしている配置状態である場合に限らず、うち少なくとも一つの前記圧着端子が他の前記圧着端子とオーバーラップしている配置状態も含むものとする。
前記外観情報取得手段は、例えば、静止画、或いは動画を撮像可能な光学系カメラ(CCDカメラ)で構成することができる。
またこの発明の態様として、前記配置手段に配置する複数の圧着端子のそれぞれを、前記直交方向、及び、前記対向方向において略平行となるように前記配置手段に配置することができる。
上述した圧着形状情報取得方法によれば、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記端子幅方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向している状態において、直交配置グループに属する圧着端子における前記端子高さ方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向する。
一方、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記端子高さ方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向している状態において、直交配置グループに属する圧着端子における前記端子幅方向面が前記投影形状情報取得手段に対して対向する。
このように、回転手段の回転前後において、複数の圧着端子のそれぞれを、端子幅方向面と端子高さ方向面とのいずれか一方が、前記投影形状情報取得手段に対して、全て同一方向を向いた状態で同時に対向させることができる。
従って、複数の圧着端子のそれぞれにおける前記端子高さ方向面と前記端子幅方向面との前記投影形状を効率的に取得することができる。
またこの発明は、導体を絶縁被覆で被覆して構成するとともに、前記導体の先端側の前記絶縁被覆を剥がした導体露出部を先端側に備えた被覆電線における少なくとも前記導体露出部に対して圧着端子を圧着接続した圧着部を有する圧着端子付き電線における前記圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する圧着形状情報取得装置であって、圧着端子付き電線を前記圧着端子の端子軸方向に直交する直交平面上において配置する配置手段と、前記圧着端子の端子軸方向回りに形成された所定の形状情報取得対象箇所を投影した投影形状に基づく投影形状情報を取得する投影形状情報取得手段と、前記投影形状情報取得手段、及び前記配置手段のうち、少なくとも一方を、端子軸方向と平行に伸びる回転軸を中心とする回転軸回りに、前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心した配置状態で、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させる回転手段と、前記回転手段による、前記配置手段の前記前記投影形状情報取得手段に対する相対回転を制御するとともに、前記投影形状情報取得手段による前記投影形状情報の取得を制御する制御手段とで構成したことを特徴とする。
またこの発明の態様として、前記圧着端子付き電線を複数備え、少なくとも1つの前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏するとともに、端子軸方向に沿って互いに平行となる配置状態で前記直交平面上に配置し、前記配置手段の前記投影形状情報取得手段に対する相対回転に伴って、複数の前記圧着端子のうちの任意の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と、前記投影形状情報取得手段とが対向した状態において、他の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所が前記投影形状情報取得手段と対向し、且つ、前記投影形状情報取得手段から前記形状情報取得対象箇所を投影する投影方向に対して直交するとともに、前記端子軸方向に対して直交する直交方向において、前記制御手段を、複数の前記圧着端子がオーバーラップしない非オーバーラップ配置状態で前記配置手段によって配置された複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の前記投影形状情報取得する構成とすることができる。
またこの発明の態様として、前記圧着端子における端子軸方向回りの外周に、前記形状情報取得対象箇所として、所定のなす角度に配置された複数の形状情報取得対象面を構成し、前記回転手段を、該回転手段の回転角度の絶対値が前記形状情報取得対象面同士のなす角度となる回転角度以上で回転可能に構成することができる。
またこの発明の態様として、複数の端子のそれぞれには、前記端子軸方向回りの外周に、該端子軸方向に直交する直交平面において、端子上面、又は端子底面に相当する端子幅方向に沿った端子幅方向面と、端子側面に相当する高さ方向に沿った端子高さ方向面とが構成され、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とを、それぞれ前記形状情報取得対象面に設定するとともに、それぞれの前記なす角度を略90度に設定し、複数の前記圧着端子を、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのうちいずれかが前記投影形状情報取得手段に対向するよう前記配置手段に配置することができる。
またこの発明の態様として、前記配置手段に配置する複数の圧着端子を、基準配置クループと直交配置グループとに分類し、前記基準配置クループに属する圧着端子と、前記直交配置グループに属する圧着端子とのなす角度が略90度となるよう前記配置手段に配置することができる。
またこの発明の態様として、前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得する外観情報取得手段を備え、前記外観情報取得手段を、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置するとともに、前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置することができる。
またこの発明の態様として、前記配置手段に配置する複数の圧着端子のそれぞれを、前記直交方向、及び、前記対向方向において略平行となるように前記配置手段に配置することができる。
この発明によれば、電線に圧着した圧着後の圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する際の労力、コストを削減することができるとともに、設置スペースを大幅に削減することができる。
本実施形態の圧着形状検査装置の構成説明図。 本実施形態の圧着形状検査装置の構成を示すブロック図。 本実施形態の圧着形状検査装置の一部の構成説明図。 圧着形状検査方法の説明図。 圧着端子の曲げ変形の定義の説明図。 圧着形状検査方法の一実施例の説明図。 他の圧着形状検査方法の説明図。 圧着形状検査方法のよる計測箇所の説明図。 圧着端子の曲げ変形の他の定義の説明図。 他の圧着形状検査方法の説明図。 従来の本実施形態の圧着形状検査装置の説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態における圧着形状検査装置1は、圧着端子付き電線500における圧着端子510の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する装置であり、図1乃至図4に示すように構成している。
なお、図1は圧着形状検査装置の構成を模式的に示した構成説明図であり、図1(a)は圧着形状検査装置1の正面図であり、図1(b)は図1(b)中のA−A線断面図である。図2は、圧着形状検査装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、圧着端子付電線保持具の構成説明図であり、図3(a)は、図1(b)の矢印D1方向から視た圧着端子付電線保持具の縦断面図であり、図3(b)は図3(a)中のB−B線断面図である。但し、図3(a),(b)中において支柱23を省略している。
図4(a)は第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのオーバーラップ配置位置200を示し、図4(b)は第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとの第1非オーバーラップ配置位置201Fを示し、図4(b)は第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとの第1非オーバーラップ配置位置201Sを示す。図4中の矢印Lは投光器31Xから投光するレーザー光(投影ビーム)を示している。
また、以下の説明において圧着形状検査装置1の上下方向をZ方向に設定し、圧着形状検査装置1の幅方向をX方向に設定し、圧着形状検査装置1の奥行き方向をY方向に設定する。
圧着端子付き電線500は、図3中のX部分拡大図に示すように、被覆電線520における少なくとも導体露出部501に対して圧着端子510を圧着接続した電線である。
被覆電線520は、導体521を絶縁被覆522で被覆して構成した電線であり、導体露出部501は、被覆電線520の先端側の絶縁被覆522を剥がして導体521を露出させた部分である。
前記圧着端子510は、雌型端子であり、金属基板に折り曲げ加工を施して略四角柱型をした立体構成し、端子軸方向の基部から先端に向かって、電線圧着部530、図示省略する雄型端子のオスタブの挿入を許容するボックス部511で構成している。
電線圧着部530は、端子軸方向の後方から先端へ向かって絶縁被覆圧着部532と導体圧着部531とで構成している。
また、以下の説明において前記圧着端子510の上面、及び、底面を端子幅方向面512Wに設定するとともに、前記圧着端子510の側面を端子高さ方向面512Hに設定する。
圧着形状検査装置1は、図1(a),(b)、及び図2に示すように、基台3、端子回転ユニット10、端子投影ユニット30、外観検査ユニット40、及び、制御ユニット51で構成している。
端子回転ユニット10は、Z方向おける上方から下方へ向けてエンコーダ11、モータ12、圧着端子付電線保持具13を直列に備えた構成である。
詳しくは、エンコーダ11は、モータ12におけるモータ軸12aがZ軸に沿って突出する側の面と反対側に備え、モータ12の回転角度を検出する。
圧着端子付電線保持具13は、端子保持具14と電線ガイド具15とで構成している。
端子保持具14は、図示しないカップリングを介してモータ軸12aに直結され、図3(a)に示すように、モータ軸12a回りに回転する回転体16と、回転体16の径外方向の外周側に配置した筒状外壁部17と、回転体16に対して取外し自在に装着され、圧着端子510を保持する端子保持アダプタ18とで構成している。
電線ガイド具15は、端子保持具14に対して、少なくとも圧着端子510の電線圧着部530の長さよりも間隔を隔てたZ方向の下方において端子保持具14に対向するよう基台3に設置し、垂下する被覆電線520がモータ軸回りに回転する際に遠心力で径外方向に広がらないようガイド可能に円筒状に構成している。
なお、電線ガイド具15と端子保持具14との間には、圧着端子510を配置する圧着端子配置空間22を構成している。また、端子回転ユニット10における電線ガイド具15よりも上方部分には、モータ12、及び、筒状外壁部17を支柱23に固着することで支柱23を介して基台3に支持されている。
端子保持アダプタ18は、図3(a),(b)に示すように、回転軸Z1から半径方向外側に、圧着端子510を保持可能に2つの端子チャック部21を配設している。2つの端子チャック部21の一方を、第1端子チャック部21Aに設定するとともに、他方を第2端子チャック部21Bに設定する。また、第1端子チャック部21Aに保持された圧着端子510を、第1圧着端子510Aに設定するとともに、第2端子チャック部21Bに保持された圧着端子510を、第2圧着端子510Bに設定する。
なお、端子チャック部21は、圧着端子510の幅方向、及び、高さ方向に応じて、図示しないチャック用の一対の爪部の間隔を調節可能に構成するとともに、該圧着端子510を任意の方向を向いた状態で一対の爪部の間に挟み込んで保持可能に構成している。
第1端子チャック部21A(第1圧着端子510A)と第2端子チャック部21B(第2圧着端子510B)は、図3(b)に示すように、Z方向における上方から下方を視た状態(平面視した状態)で90度のなす角度に配置している。すなわち、図1(b)に示すように、「ハ」の字型の配置位置で配置している。また、圧着端子510は、端子幅方向面512Wが回転中心としての回転軸Z1と対向する姿勢で配置している。
前記圧着端子配置空間22における第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとの上述した配置位置を、オーバーラップ配置位置200に設定する。
図1(b)、図3(b)、図4(a)に示すように、オーバーラップ配置位置200においては、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510BとがY方向において互いにオーバーラップする配置位置となる。
さらに、図4に示すように、圧着端子配置空間22を平面視した状態で第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、オーバーラップ配置位置200から反時計回りR1(正方向)に45度回転させた状態における配置位置を、第1非オーバーラップ配置位置201F(プラス45度回転位置)に設定するとともに、オーバーラップ配置位置200に対して時計回りR2(負方向)に45度回転させた状態における配置位置を、第1非オーバーラップ配置位置201F(マイナス45度回転位置)に設定する。
上述したように第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを配置することにより、第1非オーバーラップ配置位置201F、及び、第1非オーバーラップ配置位置201Sのいずれの配置位置においても、端子保持具14の回転軸に対して直交する仮想直交平面における、X方向に対して直交するY方向において第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとが互いにオーバーラップしない非オーバーラップ配置位置201となる。
さらに、図4(b)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて、第1圧着端子510Aは、該第1圧着端子510Aの端子高さ方向面512HがX方向と平行になるように配置するとともに、該第1圧着端子510Aの端子幅方向面512WがY方向と平行になるように配置している。
一方、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて、第2圧着端子510Bは、該第2圧着端子510Bの端子幅方向面512WをX方向に沿って配置するとともに、該第2圧着端子510Bの端子高さ方向面512HをY方向に沿って配置している。
換言すると、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて、第1圧着端子510Aの端子幅方向面512W、及び、第2圧着端子510Bの端子高さ向面のそれぞれが、光学センサ31と対向する方向となる。
また、図4(c)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Sにおいて、第1圧着端子510Aは、該第1圧着端子510Aの端子幅方向面512WがX方向と平行になるように配置するとともに、該第1圧着端子510Aの端子高さ方向面512HがY方向と平行になるように配置している。
一方、第1非オーバーラップ配置位置201Sにおいて、第2圧着端子510Bは、該第2圧着端子510Bの端子幅方向面512WをY方向に沿って配置するとともに、該第2圧着端子510Bの端子高さ方向面512HをX方向に沿って配置している。
換言すると、第1非オーバーラップ配置位置201Sにおいて、第1圧着端子510Aの端子高さ方向面512H、及び、第2圧着端子510Wの端子幅方向面510Bのそれぞれが、光学センサ31と対向する方向となる。
上述したように第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを配置することにより、第1非オーバーラップ配置位置201F、及び、第1非オーバーラップ配置位置201Sのいずれの配置位置においても、端子保持具14の回転軸Z1に対して直交する仮想直交平面における、X方向に対して直交するY方向において第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとが互いにオーバーラップしない配置となる。
続いて、上述した端子投影ユニット30について説明する。
また、上述した端子投影ユニット30について説明する。端子投影ユニット30は、光学センサ31と光学センサ設置台34とで構成している。
光学センサ設置台34は、投光センサ設置台34Xと受光センサ設置台34Yとで構成し、互いに圧着端子配置空間22を隔てて対向配置している。
具体的には、投光センサ設置台34Xは、圧着端子配置空間22に対してX方向の一方側へ所定間隔隔てた箇所に基台3に対して設置するとともに、受光センサ設置台34Yは、X方向の他方側へ所定間隔隔てた箇所に基台3に対して設置している。
光学センサ31は、投光器31Xと受光器31Yとで構成し、投光器31Xは、圧着端子配置空間22に向けてレーザー光Lを照射可能に投光センサ設置台34Xに取り付けている。受光器31Yは、投光器31Xから照射したレーザー光Lを受光可能に受光センサ設置台34Yに取り付けている。
また、上述した外観検査ユニット40について説明する。
外観検査ユニット40は、図示しないスタンドの上部に取り付けられた図1(b)に示すような光学系のカメラ41と、図2に示すように、光学系のカメラ41により撮像データを入力する静止画像入力部42と、静止画像入力部42により取得した撮像データと基に、静止画像を表示する画面表示部43とで構成している。
具体的には、外観検査ユニット40は、2つの光学系カメラ41,41を備え、それぞれの光学系カメラ41は、上述したオーバーラップ配置位置200において、第1圧着端子510A、及び、第2圧着端子510Bに対して径方向の外側に配置している。光学系カメラ41は、第1圧着端子510A、及び、第2圧着端子510Bのそれぞれにおける径外方向を向く側の端子幅方向面512Wの表面形状を撮像可能に、該端子幅方向面512Wと対向するように配置している。
最後に制御ユニット51について説明する。
制御ユニット51は、図2に示すように、CPU52の他に、ROMやRAM等の記憶部53などで構成する。その他、利用者の押下を許容し、各部に対して各種処理開始の信号を出力するボタン等の操作入力部54を設けている。
CPU52は、記憶部53に記憶された各種プログラムに基づいて実行制御する。
前記記憶部53には、端子回転ユニット10、端子投影ユニット30、及び外観検査ユニット40における各種機器を稼働制御するための適宜のプログラムを格納している。
制御ユニット51は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとが、オーバーラップ配置位置200において、外観検査ユニット40を実行し、光学系カメラ41により第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとにおける各端子幅方向面512Wの外観形状を撮像し、画面表示部43に表示する。
さらに、制御ユニット51は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとが、第1非オーバーラップ配置位置201F、又は第1非オーバーラップ配置位置201Sの場合に、導体圧着部531の投影形状に基づく投影形状情報を取得するよう光学センサ31を制御する。
次に、上述した構成の圧着形状情報取得装置を用いて、曲げ変形具合を検査する検査方法の一実施例について図5を用いて説明する。
なお、図5は、圧着端子付き電線500における圧着端子510の電線圧着部530に対するボックス部511の曲げ変形態様の説明図である。
圧着形状検査方法では、圧着端子510の電線圧着部530に対するボックス部511の曲げ変形の態様として、ボックス部511のベンドアップ、ベンドダウン、及びツイストを検査対象とする。
なお、ベンドアップとは、図5(a)に示すように、電線圧着部530に対するボックス部511の側面視上方への曲げ変形を示し、ベンドダウンとは、図5(b)に示すように、電線圧着部530に対するボックス部511の側面視下方への曲げ変形を示し、ツイストとは、図5(c)に示すように、電線圧着部530に対するボックス部511の平面視側方への曲げ変形を示している。
まず、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、初期配置位置としてオーバーラップ配置位置200に配置する。その状態で光学系カメラ41により圧着端子510の端子幅方向面512Wの静止画を撮像する。撮像した静止画像を画像表示部43に表示させ、圧着端子510の外観検査を行う。圧着工程の際に一部のバレル片がはみ出しているなどの明らかな不具合が生じているか否かを検査し、仮に、外観検査により不具合が検出された場合には、圧着端子510を排除する。
続いて、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、オーバーラップ配置位置200から回転軸Z1回りに反時計回りR1に45度回転し、上述した第1非オーバーラップ配置位置201Fで配置させる。
図4(b)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて、第1圧着端子510Aは、投光器31Xの投光方向から視て端子幅方向面512Wを正面視した状態で配置している。
この状態で投光器31Xから投光されるレーザー光Lを、形状情報取得対象箇所としての導体圧着部531に投光するとともに、導体圧着部531の投影形状に基づく投影形状情報を受光量として受光器31Yにより受光する。このようにして取得した投影形状情報を基に、導体圧着部531がボックス部511に対して所定角度以上の傾きでツイストしているか否かを検出できる。
なお、ボックス部511は端子チャック部21によりZ方向に沿って保持されているため、厳密には、ボックス部511が電線圧着部530に対して曲げ変形している場合であっても、電線圧着部530がボックス部511に対して曲げ変形していることを検出できる。このため、ボックス部511と端子チャック部21とのうち、いずれの側がローリング変形している場合も、その変形を検出できる。
一方、図4(b)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて、第2圧着端子510Bは、投光器31Xの投光方向から視て端子高さ方向面512Hを正面視した状態で配置している。この状態で投光器31Xから投光されるレーザー光Lを、形状情報取得対象箇所としての圧着部に投光するとともに、圧着部の投影形状に基づく投影形状情報を受光量として受光器31Yにより受光する。このように取得した投影形状情報を基に、圧着部がボックス部511に対して所定角度以上の傾きでベンドアップ、或いはベンドダウンしているか否かを検出できる。
続いて、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、オーバーラップ配置位置200から回転軸Z1回りに時計回りR2に45度回転し、上述した第1非オーバーラップ配置位置201Sで配置させる。
図4(c)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Sにおいて、第1圧着端子510Aは、投光器31Xの投光方向から視て端子高さ方向面512Hを正面視した状態で配置しているため、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおける第2圧着端子510Bと同様に、導体圧着部531がボックス部511に対して所定角度以上の傾きでベンドアップ、或いはベンドダウンしているか否かを検出できる。
一方、第1非オーバーラップ配置位置201Sにおいて、第2圧着端子510Bは、投光器31Xの投光方向から視て端子幅方向面512Wを正面視した状態で配置しているため、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおける第1圧着端子510Aと同様に、圧着部がボックス部511に対して所定角度以上の傾きでツイストしているか否かを検出できる。
なお、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、上述したように、オーバーラップ配置位置200、第1非オーバーラップ配置位置201F、第1非オーバーラップ配置位置201Sの順に配置して検査するに限らず、いずれの配置位置の順に検査を行ってもよい。
また、上述した光学センサ31を用いた導体圧着部531に対するボックス部511の曲げ変形を検出する方法において、受光器31Yで受光する光量が、圧着端子510が所定角度以上曲げ変形している場合としていない場合とで異なることを利用して、受光した光量を基に、圧着端子510の所定角度以上の曲げ変形を検出することができる。
但し、その検出方法に限定せず、例えば、圧着端子510が所定角度以上曲げ変形している場合に受光器31Yで受光するとともに、所定角度以上曲げ変形していない場合に受光器31Yで受光しないよう構成する、或いは、その逆に、例えば、圧着端子510が所定角度以上曲げ変形している場合に受光器31Yで受光しないとともに、所定角度以上曲げ変形していない場合に受光器31Yで受光する構成とするなど、検出方法は特に限定しない。
上述した圧着形状検査装置1、及び、圧着形状検査方法によれば、以下の作用効果を奏することができる。
上述した本発明の圧着形状情報取得方法によれば、非オーバーラップ配置位置201で配置された第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのそれぞれにおける導体圧着部531の投影形状情報を同時に取得できるとともに、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとで互いにオーバーラップしていない正確な導体圧着部531の投影形状情報を取得できる。
従って、複数の圧着端子510の圧着形状情報を取得する際の労力、コストを削減できるとともに、圧着形状情報を迅速に取得することができる。
さらに、ノギスなどを用いて手作業で計測する場合のように計測誤差の影響を受けることがなく、しかも、複数の圧着端子510を配置してもY方向において互いにオーバーラップしていない状態で投影形状情報を取得できるため、正確な圧着端子510の曲げ変形の検査を行うことができる。
加えて、例えば、図6に示すように、長さ方向の一端側と他端側における絶縁被覆522を剥がして、長さ方向の一端側の導体露出部501と他端側の導体露出部501のそれぞれに対して、圧着端子510A,510Bを圧着した圧着端子付き電線500において、長さ方向の一端側における導体圧着部531の投影形状情報と、長さ方向の他端側における導体圧着部531の投影形状情報との双方を、同時に取得することができる。
従って、例えば、図11に示すように、従来は、圧着端子付き電線500における長さ方向の一端側に圧着した圧着端子510Aと、長さ方向の他端側に圧着した圧着端子510Bとで、別々に圧着形状検査装置800を備え、個別に導体圧着部531の投影形状情報を取得する必要があったが、そのような事態が生じず、圧着形状検査装置のコスト、設置スペースを大幅に削減できる。
さらに、被覆電線520の長さ方向の一端側における投影形状情報と、長さ方向の他端側における投影形状情報とを一つずつ取得して圧着形状を検査する従来の検査方法の場合のように、長さ方向のいずれか一端側の圧着形状の検査漏れが生じるおそれがなく、長さ方向の両端における投影形状情報の投影形状情報を確実に取得することができる。
また、上述した圧着形状情報取得方法によれば、第1非オーバーラップ配置位置201Fと第1非オーバーラップ配置位置201Sとにおいては、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを、端子幅方向面512Wと端子高さ方向面512Hとのうち、いずれかの方向面が光学センサ31に対向するよう端子保持具14に配置することができる。
従って、端子保持具14を第1非オーバーラップ配置位と第2非オーバーラップ配置位との間で回転させるだけで、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのそれぞれについて、端子幅方向面512Wと端子高さ方向面512Hとの双方の前記投影形状情報を効率的に取得できる。
続いて、上述した実施形態における圧着形状検査装置1を用いた他の圧着形状検査方法について図7(a),(b)を用いて説明する。
なお、図7中の第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bの回転角度は、説明し易いように実際の回転角度よりも大きな角度で示している。
また、以下の説明において、図8に示すように、前記投影形状情報のうち、前記形状情報取得対象箇所として導体圧着部531を投影した投影箇所における、前記端子軸方向に直交する直交方向の投影直交寸法400に関する寸法情報を、投影直交寸法情報に設定する。
本圧着形状検査方法では、前記投影直交寸法情報に基づいて、図9に示すように、ボックス部511の導体圧着部531に対するローリング変形を検査する方法である。
図7(a),(b)に示すように、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bの配置位置を、第1非オーバーラップ配置位置201Fとし、この配置状態で、モータ12を例えば、反時計回りR1と時計回りR2とにそれぞれ、例えば、5度程度の僅かな角度だけ(±5度)回転させる。
その間、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bのそれぞれにおいて、投影器31Xで投影したレーザー光Lによって導体圧着部531において投影される投影形状に基づく受光量を受光器31Yによって受光することで、第1圧着端子510Aの導体圧着部531における端子高さ方向面512Hの前記投影直交寸法情報を回転角度ごとに取得するとともに、第2圧着端子510Bの導体圧着部531における端子幅方向面512Wの前記投影直交寸法情報を回転角度ごとに取得する。
ここで、回転体16を±5度ずつ回転させるに伴って、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bのそれぞれにおいて、取得した前記投影直交寸法情報が最小となる最小値を、前記圧着端子510の投影直交寸法400として検出できる。
詳しくは、図7(a)に示すように、第1非オーバーラップ配置位置201Fの状態において、第1圧着端子510Aの導体圧着部531における端子幅方向面512Wの前記投影直交寸法情報が最小となる最小値を、第1圧着端子510Aの幅寸法400Wとして特定するとともに、第2圧着端子510Bの導体圧着部531における端子高さ方向面512Hの前記投影直交寸法情報が最小となる最小値を、第2圧着端子510Bの高さ寸法400Hとして特定する。
上述した他の圧着形状検査方法によれば、ボックス部511の導体圧着部531に対するローリング変形(捩れ)があっても、その影響を受けずに投影直交寸法400を正確に取得できる。しかも、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bを僅かに回転させるという簡易な方法によって、ローリング変形の検査を行うことができる。
なお、上述した圧着形状検査方法において、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bを僅かに回転させる角度は±5度に限らず、例えば、±3度から10度の範囲など特に限定しない。
さらに、ローリング角度の検出は、第1非オーバーラップ配置位置201Fにおいて第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bを±5度ずつ回転させながら行ったが、第1非オーバーラップ配置位置201Sで行うなど、その他の配置で行ってもよい。
また、上述した圧着形状検査方法において、曲げ変形(ベンド等)、或いはローリング変形の検査のみを行うに限らず、両方の検査と併せて行ってもよい。
さらにまた、上述した圧着形状検査方法において、第1非オーバーラップ配置位置201S、第1非オーバーラップ配置位置201Fのいずれかを初期配置位置としてもよい。
さらに、上述した他の圧着形状検査方法に付随した他の圧着形状検査方法として、第1圧着端子510A、及び第2圧着端子510Bが第1非オーバーラップ配置位置201Fである状態に対して、回転体16を±5度ずつ回転させる間に、逐次取得した回転体16の回転角度と、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのそれぞれにおける前記投影直交寸法情報とを関連付けしてもよい。
当該圧着形状検査方法について、第1圧着端子510Aに着目して説明すると、図7(a),(b)に示すように、第1圧着端子510Aを、第1非オーバーラップ配置位置201Fと第1非オーバーラップ配置位置201Sとのそれぞれの配置位置において回転体16を±5度ずつ回転させる間における、回転体16、すなわち、第1圧着端子510Aの回転角度をエンコーダ11により検出し、検出した第1圧着端子510Aの回転角度情報をメモリに記憶する。
このとき、上述した第1圧着端子510Aにおける回転角度情報についても前記投影直交寸法情報と関連付けして記憶部53に記憶しておく。
このようにして取得した回転角度情報と投影直交寸法情報との関連付けデータを基に、回転角度ごとに対応する複数の前記投影直交寸法情報のうち、最小値が、第1圧着端子510Aのローリング変形を考慮した正確な投影直交寸法400と特定できるため、この最小値となる前記投影直交寸法情報に対応する回転角度情報を、第1圧着端子510Aにおけるボックス部511に対する導体圧着部531のローリング角度(捻り角度)として特定できる。
第2圧着端子510Bについても第1圧着端子510Aと同様の処理により、ボックス部511に対する導体圧着部531のローリング角度を特定できる。
また、端子形状検出方法を行うに際しては、Y方向において第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとがオーバーラップしない非オーバーラップ配置位置201であれば特に限定せずに、例えば、圧着端子配置空間22において図10に示すように、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを対角状に配置した配置位置を初期配置位置として圧着形状の検査を行うことができる。
以下では、図10に示した様々な初期配置位置についての説明をするが、図10中、光学センサ31(投光器31Xと受光器31Y)を配置した配置方向であるX方向に対して、反時計回りR1に45度のラインを第1対角線301に設定するとともに、時計回りR2に45度のラインを第2対角線302に設定する。
図10(a)から(d)の初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのそれぞれの端子幅方向面512Wが、互いに90度のなす角度となるよう配置している。
詳しくは、図10(a)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第1対角線301上に配置している。
より詳しくは、図10(a)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第1対角線301上における回転軸Z1に対して受光器31Y側(第1対角線受光器側)に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第1対角線301上における回転軸Z1に対して投光器31X側(第1対角線投光器側)に配置し、端子幅向面512WがY方向と平行になるよう配置している。
また、図10(b)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第2対角線302上に配置している。
より詳しくは、図10(b)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第2対角線302上における回転軸Z1に対して受光器31Y側(第2対角線受光器側)に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第2対角線302上における回転軸Z1に対して投光器31X側(第2対角線投光器側)に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。
また、図10(c)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第1対角線301上に配置している。
より詳しくは、図10(c)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第1対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第1対角線301上における回転軸Z1に対して第1対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。
また、図10(d)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第2対角線302上に配置している。
より詳しくは、図10(d)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第2対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第2対角線302上における回転軸Z1に対して第2対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。
一方、図10(e)から(h)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとのそれぞれの端子幅方向面512Wが、互いに平行となるよう配置している。
図10(e)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第1対角線301上に配置している。
より詳しくは、図10(e)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第1対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第1対角線301上における回転軸Z1に対して第1対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。
また、図10(f)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第2対角線302上に配置している。
より詳しくは、図10(f)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第2対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第2対角線302上における回転軸Z1に対して第2対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがY方向と平行になるよう配置している。
また、図10(g)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第2対角線302上に配置している。
より詳しくは、図10(g)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第2対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第2対角線302上における回転軸Z1に対して第2対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。
また、図10(h)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aと第2圧着端子510Bとを第1対角線301上に配置している。
より詳しくは、図10(h)に示す初期配置位置は、第1圧着端子510Aを、第1対角線受光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。さらに、第2圧着端子510Bを、第1対角線301上における回転軸Z1に対して第1対角線投光器側に配置し、端子幅方向面512WがX方向と平行になるよう配置している。
本発明は、上述した圧着形状検査装置1、或いは、圧着形状検査方法に限らず、様々な実施形態で構成することができる。
例えば、圧着形状検査装置1は、端子保持アダプタ18には、端子チャック部21を2つに限らず、様々な数で任意の配置で構成でき、一度に検査する圧着端子510の数は、1或いは、2に限らず、3以上の複数であってもよい。
また、圧着形状検査方法において外観検査は必須ではなく、圧着形状検査装置1において外観検査ユニット40を省略してもよい。その場合には、圧着形状検査装置1は、光学カメラ41や画面表示部43など、その他それに関連するハードウェア、ソフトウェアを省略して構成してもよい。
ローリング変形具合のみを検査する場合には、必ずしも角度情報を必要としないため、端子回転ユニット10には、エンコーダ11を省略してもよい。
端子回転ユニット10は、ボックス部11など導体圧着部10の先端側を保持するに限らず、導体圧着部10、被覆電線520側を保持して回転させてもよい。
検査対象とする圧着端子510は、雌型端子に限らず、図8(c),(d)に示すように雄型端子であってもよい。
この発明の圧着部は、この実施形態の導体圧着部531に対応し、以下同様に、
配置手段は、端子保持具14に対応し、
投影形状情報取得手段は、光学センサ31に対応し、
形状情報取得対象箇所は、導体圧着部531に対応し、
回転手段は、モータ12に対応し、
制御手段は、CPU52に対応し、
所定のなす角度は、90度に対応し、
基準配置クループは、第1対角線投光器側に対応し、
直交配置グループは、第1対角線受光器側に対応し、
外観情報取得手段は、外観検査ユニット40の光学系のカメラ41に対応し、
非オーバーラップ配置状態は、非オーバーラップ配置位置201(第1非オーバーラップ配置位置201F、又は、第1非オーバーラップ配置位置201S)に対応し、
オーバーラップ配置状態は、オーバーラップ配置位置200に対応し、
X方向は、対向方向(投影方向)に対応し、
Y方向は、直交方向に対応し、
Z方向は、回転軸Z1方向、端子軸方向に対応するも、この発明は、上述した実施形態に限らず、この発明は、上述した実施形態に限らず、その他にも様々な実施形態で形成することができる。
1…圧着形状検査装置
12…モータ
14…端子保持具
31…光学センサ
52…CPU
200…オーバーラップ配置位置
201F…第1非オーバーラップ配置位置
201S…第2非オーバーラップ配置位置
400…導体圧着部の投影直交寸法
400W…導体圧着部の幅寸法
400H…導体圧着部の高さ寸法
500…圧着端子付き電線
510…圧着端子
501…導体露出部
520…被覆電線
521…導体
512W…端子幅方向面
512H…端子高さ方向面
531…導体圧着部

Claims (14)

  1. 導体を絶縁被覆で被覆して構成するとともに、前記導体の先端側の前記絶縁被覆を剥がした導体露出部を先端側に備えた被覆電線における少なくとも前記導体露出部に対して圧着端子を圧着接続した圧着部を有する圧着端子付き電線における前記圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する圧着形状情報取得方法であって、
    配置手段により、前記圧着端子付き電線を前記圧着端子の端子軸方向に直交する直交平面上において配置し、
    投影形状情報取得手段により、前記圧着端子の端子軸方向回りに形成された所定の形状情報取得対象箇所を投影した投影形状に基づく投影形状情報を取得し、
    回転手段により、前記投影形状情報取得手段、及び前記配置手段のうち、少なくとも一方を、端子軸方向と平行に伸びる回転軸を中心とする回転軸回りに、前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心した配置状態で、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させ、
    制御手段により、前記回転手段による、前記配置手段の前記前記投影形状情報取得手段に対する相対回転を制御するとともに、前記投影形状情報取得手段による前記投影形状情報の取得を制御する
    圧着形状情報取得方法。
  2. 前記圧着端子付き電線を、複数備え、少なくとも1つの前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心するとともに、端子軸方向に沿って互いに平行となる配置状態で前記直交平面上に配置し、
    前記配置手段の前記投影形状情報取得手段に対する相対回転に伴って、複数の前記圧着端子のうちの任意の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と、前記投影形状情報取得手段とが対向した状態において、他の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所が前記投影形状情報取得手段と対向し、且つ、
    前記投影形状情報取得手段から前記形状情報取得対象箇所を投影する投影方向に対して直交するとともに、前記端子軸方向に対して直交する直交方向において、複数の前記圧着端子がオーバーラップしない非オーバーラップ配置状態で前記配置手段によって配置された複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の投影形状情報を取得するよう前記投影形状情報取得手段を前記制御手段によって制御する
    請求項1に記載の圧着形状情報取得方法。
  3. 端子軸方向回りの外周に、前記形状情報取得対象箇所として、所定のなす角度に配置された複数の形状情報取得対象面を構成した前記圧着端子を用い、
    前記回転手段を、該回転手段の回転角度の絶対値が前記形状情報取得対象面同士のなす角度となる回転角度以上で回転させる
    請求項2に記載の圧着形状情報取得方法。
  4. 前記端子軸方向回りの外周に、該端子軸方向に直交する直交平面において、端子上面、又は端子底面に相当する端子幅方向に沿った端子幅方向面と、端子側面に相当する高さ方向に沿った端子高さ方向面とがそれぞれが構成された複数の端子を用い、
    前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とを、それぞれ前記形状情報取得対象面に設定するとともに、それぞれの前記なす角度を略90度に設定し、
    複数の前記圧着端子を、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのうちいずれかが前記投影形状情報取得手段に対向するよう前記配置手段に配置する
    請求項3に記載の圧着形状情報取得方法。
  5. 前記配置手段に配置する複数の圧着端子を、基準配置クループと直交配置グループとに分類し、
    前記基準配置クループに属する圧着端子と、前記直交配置グループに属する圧着端子とのなす角度が略90度となるよう前記配置手段に配置した
    請求項4に記載の圧着形状情報取得方法。
  6. 前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置した一方の外観情報取得手段により、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得するとともに、
    前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置した他方の外観情報取得手段により、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得する
    請求項5に記載の圧着形状情報取得方法。
  7. 前記配置手段に配置する複数の圧着端子のそれぞれを、前記直交方向、及び、前記対向方向において略平行となるように前記配置手段に配置した
    請求項4に記載の圧着形状情報取得方法。
  8. 導体を絶縁被覆で被覆して構成するとともに、前記導体の先端側の前記絶縁被覆を剥がした導体露出部を先端側に備えた被覆電線における少なくとも前記導体露出部に対して圧着端子を圧着接続した圧着部を有する圧着端子付き電線における前記圧着端子の圧着形状に関する圧着形状情報を取得する圧着形状情報取得装置であって、
    圧着端子付き電線を前記圧着端子の端子軸方向に直交する直交平面上において配置する配置手段と、
    前記圧着端子の端子軸方向回りに形成された所定の形状情報取得対象箇所を投影した投影形状に基づく投影形状情報を取得する投影形状情報取得手段と、
    前記投影形状情報取得手段、及び前記配置手段のうち、少なくとも一方を、端子軸方向と平行に伸びる回転軸を中心とする回転軸回りに、前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏心した配置状態で、前記配置手段を前記前記投影形状情報取得手段に対して相対回転させる回転手段と、
    前記回転手段による、前記配置手段の前記前記投影形状情報取得手段に対する相対回転を制御するとともに、前記投影形状情報取得手段による前記投影形状情報の取得を制御する制御手段とで構成した
    圧着形状情報取得装置。
  9. 前記圧着端子付き電線を、複数備え、少なくとも1つの前記圧着端子付き電線を回転軸に対して偏するとともに、端子軸方向に沿って互いに平行となる配置状態で前記直交平面上に配置し、
    前記配置手段の前記投影形状情報取得手段に対する相対回転に伴って、複数の前記圧着端子のうちの任意の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と、前記投影形状情報取得手段とが対向した状態において、他の前記圧着端子における前記形状情報取得対象箇所が前記投影形状情報取得手段と対向し、且つ、
    前記投影形状情報取得手段から前記形状情報取得対象箇所を投影する投影方向に対して直交するとともに、前記端子軸方向に対して直交する直交方向において、前記制御手段を、複数の前記圧着端子がオーバーラップしない非オーバーラップ配置状態で前記配置手段によって配置された複数の前記圧着端子のそれぞれにおける前記形状情報取得対象箇所の前記投影形状情報取得する構成とした
    請求項8に記載の圧着形状情報取得装置。
  10. 前記圧着端子における端子軸方向回りの外周に、前記形状情報取得対象箇所として、所定のなす角度に配置された複数の形状情報取得対象面を構成し、
    前記回転手段を、該回転手段の回転角度の絶対値が前記形状情報取得対象面同士のなす角度となる回転角度以上で回転可能に構成した
    請求項9に記載の圧着形状情報取得装置。
  11. 複数の端子のそれぞれには、前記端子軸方向回りの外周に、該端子軸方向に直交する直交平面において、端子上面、又は端子底面に相当する端子幅方向に沿った端子幅方向面と、端子側面に相当する高さ方向に沿った端子高さ方向面とが構成され、
    前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とを、それぞれ前記形状情報取得対象面に設定するとともに、それぞれの前記なす角度を略90度に設定し、
    複数の前記圧着端子を、前記端子幅方向面と前記端子高さ方向面とのうちいずれかが前記投影形状情報取得手段に対向するよう前記配置手段に配置した
    請求項10に記載の圧着形状情報取得装置。
  12. 前記配置手段に配置する複数の圧着端子を、基準配置クループと直交配置グループとに分類し、
    前記基準配置クループに属する圧着端子と、前記直交配置グループに属する圧着端子とのなす角度が略90度となるよう前記配置手段に配置した
    請求項11に記載の圧着形状情報取得装置。
  13. 前記形状情報取得対象箇所の外観情報を取得する外観情報取得手段を備え、
    前記外観情報取得手段を、複数の前記圧着端子が前記直交方向においてオーバーラップするオーバーラップ配置状態において、
    前記基準配置クループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置するとともに、
    前記直交配置グループに属する圧着端子における前記形状情報取得対象箇所と対向する位置に配置した
    請求項12に記載の圧着形状情報取得装置。
  14. 前記配置手段に配置する複数の圧着端子のそれぞれを、前記直交方向、及び、前記対向方向において略平行となるように前記配置手段に配置した
    請求項11に記載の圧着形状情報取得装置。
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