JP5566738B2 - 半導体スイッチ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話端末や移動体通信機器等において、通信機器のアンテナと送信回路又は受信回路との接続を切り替える半導体スイッチ回路に係り、特に、半導体スイッチ回路の切替時間の短縮と消費電流の低減の両立を図ったものに関する。
近年、携帯電話端末、無線LANなどの無線通信機器が広く普及し、需要が増している。これらの無線通信機器では、送受信切替やマルチバンド化に伴う周波数帯の切替や、通信方式の切替に半導体スイッチ回路が広く用いられている。また、複数のアンテナを切り替えて送受信感度を向上させるため、半導体スイッチ回路を用いて複数のアンテナを選択できるように構成することも行われている。
図5は、従来から知られている半導体スイッチ回路の一例で、正負電圧で駆動するSPDT(Single Pole Double Throw)半導体スイッチ回路である。なお、この種の半導体スイッチ回路は、例えば、特許文献1に開示されている。図5に示す半導体スイッチ回路は、経路切替信号入力端子(VCTL)40Aに外部から印加される経路切替信号に応じて、第1の個別入出力端子21Aと第2の個別入出力端子22Aのいずれか一方と、共通入出力端子20Aとがスイッチ回路6Aを介して接続され、高周波信号の通過経路が形成される構成となっている。また、レベルシフト回路3A、負電圧出力回路4A、駆動回路5Aを備える構成となっている。
レベルシフト回路3Aは、電源電圧VDDが電源供給端子41Aより供給されており、電源電圧VDDをレベルシフトさせて降下させた電圧を駆動電圧High供給端子42Aから駆動回路5Aに供給している。
負電圧出力回路4Aは、図示しない負電圧発生回路等から負電圧が供給されている回路で、負電圧VSSを駆動回路5Aに供給している。
駆動回路5Aは、レベルシフト回路3Aより駆動電圧Highのための電圧が供給され、負電圧出力回路4Aより駆動電圧Lowのための電圧が供給されるよう構成されている。駆動電圧Highは、後述するスイッチFETを導通状態にするためにスイッチFETのゲートに印加する電圧であり、駆動電圧Lowは、スイッチFETを非導通状態にするためにスイッチFETのゲートに印加する電圧である。経路切替信号入力端子40Aに印加される経路切替信号に応じて、スイッチ回路6Aを構成するスイッチFETS11A、S12Aの一方を導通状態に、他方を非導通状態にする駆動電圧Vcnt1、Vcnt2が出力される。
このような半導体スイッチ回路では、挿入損失特性やアイソレーション特性、低消費電流、歪み特性、スイッチング時間などが所望の特性となることが要求されている。一般的に、図5に示すように、スイッチFETを用いた場合には、ICの小型化が容易であると共に、消費電流が少なくできるという利点がある。
ところで、半導体スイッチ回路に要求される特性のうち、スイッチング時間は、高周波信号のスイッチングを行う回路にとって、重要な特性の一つである。スイッチング時間は、制御信号を入力してから、スイッチ回路が切り替わるまでの遅延時間である。一般的に、通信規格によって許容される遅延時間範囲が決まっており、スイッチ時間はより短いことが好ましい。
スイッチング時間を短縮する方法として、スイッチ回路を駆動させる際の時定数を低減させる方法と、スイッチ回路を駆動させる電圧を高くする方法がある。
まず、スイッチ回路を駆動させる際の時定数を低減させる方法について、図6を用いて説明する。図6は、スイッチ回路を構成するスイッチFETを示している。このスイッチFETの時定数は、ゲート抵抗と、ゲート−ドレイン間寄生容量およびゲート−ソース間寄生容量で決定される。従って、スイッチ回路を駆動させる際の時定数を低減するには、スイッチFETのゲート抵抗を小さくするか、スイッチFETのゲート幅を小さくしてゲート−ドレイン間寄生容量およびゲート−ソース間寄生容量を小さくすればよい。ただし、ゲート抵抗を小さくしすぎると、高周波信号がゲート電極に入力するような構成の回路では、誤動作が発生してしまうという問題があり、高周波用の半導体スイッチ回路では好ましくない。またゲート幅を小さくすると、スイッチFETの挿入損失特性や歪み特性が劣化する等の問題がある。
次に、スイッチ回路を駆動させる電圧を高くする方法について、図7を用いて説明する。スイッチ回路を駆動させる電圧を高くする方法では、スイッチFETを導通させる際、そのスイッチFETのゲート−ソース間電圧に、ピンチオフ電圧Vpより高い電圧を印加することになる。図7に示すように、駆動させる電圧を高くすると、スイッチ回路を駆動させる際の時定数は変わらないが、スイッチFETのON状態とOFF状態が切り替わる電圧であるピンチオフ電圧Vpまでに達する時間が早くなることがわかる。
一方、図8は、スイッチFETのゲート電流特性を示している。図8に示すように、スイッチFETのゲート電圧(駆動させるための電圧)が高くなると、ゲート電流は指数関数的に増大し、消費電流が増大することがわかる。
特開2006−115422号公報
以上説明したように、高周波用に用いられる半導体スイッチ回路で、スイッチFETを用いた半導体スイッチ回路では、スイッチング時間を短縮するために駆動電圧を高くすると、スイッチFETのゲート電圧が高くなり、半導体スイッチ回路の消費電流が増大するという問題あった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、消費電流の増大を抑制しつつ、スイッチング時間を短縮することができる半導体スイッチ回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、少なくとも1つの共通入出力端子と、2つ以上の複数の個別入出力端子と、前記共通入出力端子と前記複数の個別入出力端子とを選択的に接続し、ゲートに電流が流れるタイプであって、前記ゲートに電圧を印加することにより導通状態あるい非導通状態となるFETで構成されるスイッチ回路と、外部からの経路切替信号に応じて前記スイッチ回路へ駆動電圧を出力する駆動回路と、前記駆動電圧を生成するレベルシフト回路とを具備する半導体スイッチ回路であって、前記経路切替信号の入力状態が変化したことを検出する検出回路と、前記検出回路から出力される検出信号からパルス信号を発生させるパルス発生回路と、前記パルス発生回路から出力されたパルス信号を入力し、前記パルス信号が入力しているとき前記レベルシフト回路を迂回させるレベルシフト短絡スイッチ回路とを備え、前記レベルシフト回路は、ダイオードで構成され、前記経路切替信号の入力状態が変化したときから予め設定された時間だけ、前記パルス発生回路から前記パルス信号を前記レベルシフト短絡スイッチに出力して、前記レベルシフト回路を迂回させ、前記レベルシフト回路に入力する電圧を前記駆動電圧として前記駆動回路に出力し、前記予め設定した時間が経過した後は、前記パルス発生回路から前記パルス信号の出力を停止し、前記レベルシフト短絡スイッチを開放状態として、前記レベルシフト回路を経由し電圧降下させた電圧を前記駆動電圧として前記駆動回路に出力することにより、スイッチング時間を短縮しつつ、消費電流の増大を抑制することを特徴とする。

本願請求項2に係る発明は、請求項1記載の半導体スイッチ回路において、前記検出回路は、前記駆動回路から出力される経路切替状態に対応した論理の異なる少なくとも2つの信号を入力し、少なくとも一方の信号のみを遅延させて出力し、前記パルス発生回路は、前記遅延した信号からパルス信号を形成することを特徴とする。
本発明によれば、経路切替信号が入力した直後には、高い電圧の駆動電圧を駆動回路から出力し、スイッチ回路を駆動することによりスイッチング時間の短縮を実現しつつ、切り替わりから予め設定された時間が経過した後の定常状態では、それよりも低い電圧の駆動電圧を駆動回路から出力し、スイッチ回路を駆動することにより、消費電流の増大を抑制できるという効果を奏するものである。
本発明の半導体スイッチ回路の基本構成を説明する図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の半導体スイッチ回路の動作を説明するタイミングチャートである。 本発明の実施例のスイッチング特性を示す特性線図である。 従来の半導体スイッチ回路の説明図である。 スイッチ回路を構成するスイッチFETの説明図である。 スイッチング時間を短縮するため、スイッチ回路を駆動させる電圧を高くする方法を説明する図である。 スイッチFETのゲート電流特性を説明する図である。 従来の半導体スイッチ回路のスイッチング特性を示す特性線図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1は、本発明の半導体スイッチ回路の基本構成を説明する図である。図1に示す半導体スイッチ回路は、正負電圧で駆動するSPDT半導体スイッチ回路である。経路切替信号入力端子(VCTL)40に外部から印加される経路切替信号に応じて、第1の個別入出力端子21と第2の個別入出力端子22のいずれか一方と、共通入出力端子20とがスイッチ回路6を介して接続され、高周波信号の通過経路が形成される構成となっている。また、従来同様、レベルシフト回路3、負電圧出力回路4、駆動回路5を備えるほか、本発明では検出回路1、パルス発生回路2、レベルシフト短絡回路S1を備える構成となっている。
従来例同様、レベルシフト回路3は、電源電圧VDDが電源供給端子41より供給されており、電源電圧VDDをレベルシフトさせて降下させた電圧を駆動電圧High供給端子42から駆動回路5に供給している。
負電圧出力回路4は、図示しない負電圧発生回路等から負電圧が供給されている回路で、負電圧VSSを駆動電圧Low供給端子43から駆動回路5に供給している。
駆動回路5は、レベルシフト回路3より駆動電圧Highのための電圧が供給され、負電圧出力回路5より駆動電圧Lowのための電圧が供給されるよう構成されている。駆動電圧Highは、スイッチ回路6のスイッチS11、S12を構成するスイッチFETを導通状態にするためにスイッチFETのゲートに印加する電圧であり、駆動電圧Lowは、スイッチFETを非導通状態にするためにスイッチFETのゲートに印加する電圧である。経路切替信号入力端子40に印加される経路切替信号に応じて、スイッチS11、S12の一方を導通状態に、他方を非導通状態にする駆動電圧Vcnt1、Vcnt2が出力される。
検出回路1は、駆動回路5と経路切替信号状態出力端子31、32を通じて接続され、外部経路切替信号に応じて、論理値Highおよび論理値Lowが、駆動回路5から出力され、検出回路1に入力される。そして検出回路1では、経路切替信号が変化したことを検出すると検出信号が検出回路出力端子33、34から出力される。また、検出回路1を駆動するための電源電圧VDDが、電源供給端子41から供給されている。
パルス発生回路2は、検出回路1と検出回路出力端子33、34を通じて接続され、外部経路切替信号が変化したことを検出して出力される検出信号が入力される。そして検出信号が入力すると、予め設定した時間、パルス発生回路2で生成されたパルス信号が、パルス発生回路出力端子35からレベルシフト短絡回路S1へ出力される。また、パルス発生回路2を駆動するための電源電圧VDDが電源供給端子41から供給されている。
レベルシフト短絡スイッチ回路S1は、パルス発生回路2のパルス発生回路出力端子35から出力されたパルス信号を入力する。そして、パルス信号が入力している間は、レベルシフト短絡スイッチ回路S1を短絡状態とし、レベルシフト回路を迂回する経路を形成する。
レベルシフト回路3は、レベルシフト短絡スイッチ回路S1と並列接続されており、レベルシフト短絡スイッチ回路S1が短絡している状態では、電源電圧VDDがレベルシフト回路3を介さずにレベルシフト短絡スイッチ回路S1を経由して駆動回路5に供給され、レベルシフト短絡スイッチ回路S1が開放している状態では、電源電圧VDDがレベルシフト回路3により電圧降下された電圧VSCHが、駆動回路5に供給されるよう構成されている。
次に、半導体スイッチ回路の動作について説明する。経路切替信号入力端子40に印加される経路切替信号が、ある状態から別の状態に変化すると、駆動回路5は、経路切替信号状態出力端子31、32から論理値Highおよび論理値Lowを検出回路1に出力する。その後、検出回路1から経路切替信号の状態変化を検出した信号(外部経路切替信号が変化したことを検出して出力される検出信号)が出力され、パルス発生回路2に入力する。検出信号を入力したパルス発生回路2は、予め設定された時間のパルス信号を発生させる。経路切替信号の状態が変化してから、予め設定した一定時間が経過すると、パルス信号の発生が停止する。レベルシフト短絡スイッチ回路S1は、パルス信号がパルス発生回路2から入力している間は、レベルシフト回路3を短絡した状態に保つ。この状態では、電源電圧VDDが、駆動回路5に供給されることになる。その後、予め設定した一定時間が経過すると、パルス信号が停止し、レベルシフト短絡スイッチ回路S1は開放状態に戻り、電源電圧VDDがレベルシフト回路3によって電圧降下された電圧VSCHが、駆動回路5に供給される。経路切替信号入力端子40に印加される線路切替信号が変化すると、スイッチS11、S12の導通状態が反転し、同様の動作が繰り返される。
このように、本発明に係る半導体スイッチ回路は、経路切替信号の状態が変化した直後の、非導通状態から導通状態に切り替わる際に、駆動電圧Highが、高電圧である電源電圧VDDによって駆動されるように構成することにより、スイッチング時間を短縮することができる。一方、経路切替信号の状態が変化してから一定時間経過した後は、レベルシフト回路により電圧降下された電圧VSCHを駆動電圧Highとして出力するため、消費電流の増加を抑制することができる。
次に実施例について説明する。図2は、スイッチ回路を構成するスイッチング素子としてGaAsFETを用いた場合に好適な、具体的な半導体スイッチ回路の構成を示す。
検出回路1は、インバータ回路61、62と、インバータ回路61、62出力信号の立ち上がりを遅延させるための遅延回路として抵抗R1、R2と、キャパシタC1、C2を主たる構成要素としている。パルス発生回路2は、NOR回路63を主たる構成要素としている。レベルシフト回路3は、1つ(複数個直列接続しても良い)のダイオードDx1を主たる構成要素としている。
図2に示すように、検出回路1を構成するインバータ回路61は、駆動回路5と経路切替信号状態出力端子31を通じて接続され、経路切替信号状態出力端子31からは外部経路切替信号と同じ状態の論理値が入力され、インバータ回路62は、駆動回路5と経路切替信号状態出力端子32を通じて接続され、経路切替信号状態出力端子32からは外部経路切替信号を反転させた状態の論理値が入力されるようになっている。具体的には、外部経路切替信号の状態がHighであった場合は、駆動回路5からインバータ回路61には、経路切替信号状態出力端子31を通じて論理値Highが入力され、インバータ回路62には、経路切替信号状態出力端子32を通じて論理値Lowが入力されるようになっている。また、外部からの経路切替信号の状態がLowであった場合は、駆動回路5からインバータ回路61には経路切替信号状態出力端子31を通じて論理値Lowが入力され、インバータ回路62には経路切替信号状態出力端子32を通じて論理値Highが入力されるようになっている。
インバータ回路61を駆動させる電源電圧VDDは、電源供給端子41から供給され、インバータ回路61の論理値出力はインバータ回路出力端子33を通じて出力される。インバータ回路61の出力信号の立ち上がりを遅延させるために、電源供給端子41とインバータ回路61の間に抵抗R1が接続され、インバータ回路出力端子33の対地容量としてキャパシタC1が接続されている。また、インバータ回路62を駆動させる電源電圧VDDも、電源供給端子41から供給され、インバータ回路62の論理値出力はインバータ回路出力端子34を通じて出力される。インバータ回路62の出力信号の立ち上がりを遅延させるために、電源供給端子41とインバータ回路62の間に抵抗R2が接続され、インバータ回路出力端子34の対地容量としてキャパシタC2が接続されている。
パルス発生回路2を構成するNOR回路63は、インバータ回路61とインバータ回路出力端子33を通じて接続されており、インバータ回路61の論理値出力は、インバータ回路出力端子33を通じてNOR回路63に入力される。また、インバータ回路62とインバータ回路出力端子34を通じて接続されており、インバータ回路62の論理値出力は、インバータ回路出力端子34を通じてNOR回路63に入力される。NOR回路63を駆動させる電源電圧VDDは、電源供給端子41から供給され、NOR回路63からパルス信号出力が、NOR回路出力端子35を通じて出力される。
レベルシフト短絡スイッチ回路S1は、電界効果トランジスタ等の半導体素子から構成することができ、例えばレベルシフト短絡スイッチ回路S1のゲートに、NOR回路63の出力が接続する構成とすると、NOR回路63から出力されるパルス信号により、開放もしくは短絡状態が制御されることになる。レベルシフト短絡スイッチ回路S1は、レベルシフト回路3を構成するダイオードDx1と並列に接続されている。
レベルシフト回路3を構成するダイオードDx1は、ダイオードDx1のアノードが電源供給端子41を通じて電源電圧VDDと接続し、カソードが駆動電圧High供給端子42を通じて、駆動回路5と接続している。
次に動作について、図3を用いて説明する。図3は、横軸は時間を表しており、縦軸は経路切替信号電圧40、インバータ回路(61)出力端子33、インバータ回路(62)出力端子34、NOR回路出力端子35、駆動電圧High供給端子42、駆動電圧Vcnt1、Vcnt2、それぞれの電位を表している。経路切替信号が、経路切替信号入力端子40に、論理値LowとHighと交互に入力した場合の動作は次のようになる。
時間t1からt2の間は、外部経路切替信号入力端子40には、論理値Lowが入力されている。この間、駆動回路5からインバータ回路61には、経路切替信号状態出力端子31を通じて論理値Lowが出力され、駆動回路5からインバータ回路62には、経路切替信号状態出力端子32を通じて論理値Highが出力される。
インバータ回路61は、入力した論理値Lowを反転させた論理値Highをインバータ回路出力端子33を通じて出力し、インバータ回路62は、入力された論理値Highを反転させた論理値Lowをインバータ回路出力端子34を通じて出力する。
論理値Highがインバータ回路出力端子33を通じて、論理値Lowがインバータ回路出力端子34を通じてそれぞれ入力されたNOR回路63は、論理値LowをNOR回路出力端子35を通じてレベルシフト短絡スイッチ回路S1に出力する。この信号は、レベルシフト短絡スイッチ回路S1のゲート入力され、レベルシフト短絡スイッチ回路S1は開放状態となっている。
一方、電源供給端子41からレベルシフト回路3に供給されて電源電圧VDDはダイオードDx1を経由して、電圧降下された電圧VSCHが駆動電圧High供給端子42から駆動回路5へ出力される。駆動回路5では、レベルシフト回路3から供給された電圧VSCHを駆動電圧Vcnt1としてスイッチ回路7のスイッチS11へ出力する。また、負電圧出力回路4から負電圧VSSが供給され、駆動電圧Vcnt2としてスイッチ回路7のスイッチS12へ出力される。
その結果、スイッチS11は駆動電圧Vcnt1により導通状態となり、スイッチS12は駆動電圧Vcnt2により非導通状態となり、第1の個別入出力端子21が共通入力端子20に接続されることとなる。このときスイッチS11を駆動する駆動電圧Vcnt1は、レベルシフト回路3によって電圧降下された電圧VSCHが供給されるているので、スイッチS11で消費する電流は抑制されることになる。
次に、時間t2で外部経路切替信号入力端子40からの入力信号が論理値Lowから論理値Highに切り替わるものとする。外部経路切替信号入力端子40からの入力信号が論理値Lowから論理値Highに切り替わった(経路切替信号の入力状態が変化したとき)直後は、駆動回路5からインバータ回路61には、経路切替信号状態出力端子31を通じて論理値Highが出力され、駆動回路5からインバータ回路62には、経路切替信号状態出力端子32を通じて論理値Lowが出力される。
インバータ回路61は、入力した論理値Highを反転させた論理値Lowをインバータ回路出力端子33を通じて出力し、インバータ回路62は、入力した論理値Lowを反転した論理値Highをインバータ回路出力端子34を通じて出力することになる。ここで、論理値Lowから論理値Highへの切り替わりは、遅延回路R2、C2により遅延される。そのため、インバータ回路62の出力端子34の電位は、図3に示すように立ち上がりが鈍った波形となる。
このような立ち上がりが鈍った波形が入力すると、NOR回路63では、インバータ回路出力端子33、34から共にNOR回路63の閾値より低い信号が入力される時間が存在することになる。その結果、NOR回路63から、図3に示すようはパルス信号が出力されることになる。
このパルス状の信号は、レベルシフト短絡スイッチ回路S1のゲートにNOR回路出力端子35を通じて入力され、レベルシフト短絡スイッチ回路S1は短絡状態となる。
レベルシフト短絡スイッチ回路S1が短絡状態となると、電源電圧VDDは、ダイオードDx1によって電圧降下されることなく、レベルシフト短絡スイッチ回路S1を経由して駆動電圧High供給端子42から供給される。駆動回路5では、電圧降下されていない電源電圧VDDを駆動電圧Vcnt2としてスイッチ回路6のスイッチS12へ出力する。また、負電圧出力回路4から負電圧VSSが供給され、駆動電圧Vcnt1としてスイッチ回路6のスイッチS11へ出力される。
スイッチS12は駆動電圧Vcnt2により導通状態になり、スイッチS11は駆動電圧Vcnt1により導通状態から非導通状態になり、第2の個別入出力端子22が共通入出力端子20に接続されることとなる。このときスイッチS12を駆動する駆動電圧Vcnt2は、レベルシフト回路3により電圧降下されることなく、電源電圧VDDから供給されることになる。そのため、スイッチS12のスイッチング時間は短縮される。一方、レベルシフト短絡スイッチS1が短絡している状態の間は、消費電流は増大することになる。
しかしこの状態は、図3に示すように、NOR回路63の閾値を超えると、NOR回路63は再び論理値Lowを出力するため、非常に短いことがわかる。この時間は、遅延回路R2、C2の時定数とNOR回路63の閾値によって所望の値に設定することができる。
時間t3で、NOR回路63の出力が論理値Lowとなると、レベルシフト短絡スイッチ回路S1は、再び開放状態となり、電源供給端子41からレベルシフト回路3に供給される電源電圧VDDはダイオードDx1を経由して、電圧降下された電圧VSCHが駆動電圧High供給端子42から駆動回路5へ出力される。駆動回路5では、レベルシフト回路3から供給された電圧VSCHを駆動電圧Vcnt2としてスイッチ回路6のスイッチS12へ出力する。また負電圧出力回路4から負電圧VSSが供給され、駆動電圧Vcnt1としてスイッチ回路6のスイッチS11へ出力されている。
その結果、スイッチS12は駆動電圧Vcnt2により導通状態が維持され、スイッチS11は駆動電圧Vcnt1により非導通状態が維持され、第2の個別入出力端子22が共通入力端子20に接続た状態が維持される。このときスイッチS12を駆動する駆動電圧Vcnt2は、レベルシフト回路3によって電圧降下された電圧VSCHが供給されるので、スイッチS12で消費する電流は抑制されることになる。
同様に、時間t4で外部経路切替信号入力端子40から入力信号が論理値Highから論値Lowに切り替わると、インバータ回路61のインバータ回路出力端子33の電位が図3に示すように鈍った波形となり、NOR回路63にパルス信号が生成され、スイッチS11の駆動電圧として電源電圧VDDを供給することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、外部からの経路切替信号が論理値Lowから論理値Highに切り替わってから、あるいは論理値Highから論理値Lowに切り替わってから、スイッチS11、S12が導通状態になるまでの間、レベルシフト短絡スイッチ回路S1が短絡されるように遅延回路R1およびC1、R2およびC2の時定数およびNOR回路63の閾値を選ぶことにより、スイッチング時間特性の向上と消費電流の抑制の両立を実現することが可能となる。
本発明の実施の形態において、消費電流は、スイッチ回路の切替に係わる間は増大するが、切替に係わる時間はスイッチ駆動の全体から見れば微小であり、平均電流はほとんど増加しない。
次に、本発明のスイッチ回路のスイッチング特性について説明する。図4は図1に示す本発明の半導体スイッチ回路のスイッチング特性のシミュレーション結果である。比較のため、図9に図5に示す従来の半導体スイッチ回路のスイッチング特性のシミュレーション結果を示す。図において、横軸は時間を、縦軸は高周波信号レベルを、それぞれ表している。シミュレーション条件は、高周波信号の周波数f=100MHz、電源電圧VDD=3V、レベルシフト回路により電圧降下された電圧VSCH=約1V、負電圧出力電圧VSS=−5V、スイッチFETのピンチオフ電圧Vp=−0.7Vとした。
経路切替信号入力端子40、40Aに、論理値Lowから論理値Highとなる経路切替信号を印加した際に、個別入出力端子22、22Aから入力された高周波信号が、共通入出力端子20、20Aから出力されるまでに要する立ち上がり時間を表したものである。なお、立ち上がり時間は、上述のように経路切替信号が印加されてから、高周波信号が最終的に安定した状態における信号レベルの90%に達するまでの時間として定義している。また、図において、符号G1、G3が付された波形は経路切替信号電圧を、符号G2、G4が付された波形は、共通入出力端子20、20Aから出力された高周波信号レベルを、それぞれ表している。高周波信号レベルは、その周波数が高いため正弦波の形状をとどめておらず、高周波信号レベルの包絡線の情報が得られている。
まず、経路切替信号入力端子40、40Aに、論理値Lowから論理値Highとなる経路切替信号を印加した際に、個別入出力端子22、22Aから入力された高周波信号が、共通入出力端子20、20Aから出力されるまでに要する立ち上がり時間とを比較すると、図9に示す従来例では、1.99μsecであるのに対し、本願発明では1.13μsecと短縮されていることが確認できる。これは従来例と比較して、約40%の改善である。なお、立ち上がり時間は、図9で説明と同様、上述のように経路切替信号が印加されてから、高周波信号が最終的に安定した状態における信号レベルの90%に達するまでの時間として定義している。
また、消費電流を比較してみると、本発明の場合、経路切替信号が切り替わった直後においては、導通状態のスイッチFETは電源電圧VDDで駆動されるため、消費電流は約50uAとなり、従来回路の10倍程度に増加する。しかし、切替に係わる時間はμsecオーダーであり、スイッチ駆動全体の時間がmsecオーダーであることと比べれば微小であり、平均電流はほとんど増加しない。
以上本発明の実施例についてSPDTスイッチを例にとり説明したが、本発明は、SPDTスイッチに限定されるものでないことは勿論であり、それ以外の多入力、多出力のスイッチ回路に適用することができる。経路切替信号入力端子が多ビットの場合は、各ビットで検出回路、パルス発生回路とレベルシフト短絡回路を具備し、各ビットでのレベルシフト短絡回路をレベルシフト回路3に並列に接続することにより、上述した発明の効果を得ることができる。
1:検出回路、2:パルス発生回路、3:レベルシフト回路、4:負電圧出力発生回路、5:駆動回路、6:スイッチ回路、20:共通入出力端子、21,22:個別入出力端子、31,32:経路切替信号状態出力端子、33,34:インバータ回路出力端子、35:パルス発生回路(NOR回路)出力端子、40:経路切替信号入力端子、41:電源供給端子、42:駆動電圧High供給端子、61,62:インバータ回路、63:NOR回路、S1:レベルシフト短絡スイッチ回路、Dx1:ダイオード、C1,C2:遅延回路容量、R1,R2:遅延回路抵抗、S11,S12:スイッチ

Claims (2)

  1. 少なくとも1つの共通入出力端子と、2つ以上の複数の個別入出力端子と、前記共通入出力端子と前記複数の個別入出力端子とを選択的に接続し、ゲートに電流が流れるタイプであって、前記ゲートに電圧を印加することにより導通状態あるい非導通状態となるFETで構成されるスイッチ回路と、外部からの経路切替信号に応じて前記スイッチ回路へ駆動電圧を出力する駆動回路と、前記駆動電圧を生成するレベルシフト回路とを具備する半導体スイッチ回路であって、
    前記経路切替信号の入力状態が変化したことを検出する検出回路と、前記検出回路から出力される検出信号からパルス信号を発生させるパルス発生回路と、前記パルス発生回路から出力されたパルス信号を入力し、前記パルス信号が入力しているとき前記レベルシフト回路を迂回させるレベルシフト短絡スイッチ回路とを備え、
    前記レベルシフト回路は、ダイオードで構成され、
    前記経路切替信号の入力状態が変化したときから予め設定された時間だけ、前記パルス発生回路から前記パルス信号を前記レベルシフト短絡スイッチに出力して、前記レベルシフト回路を迂回させ、前記レベルシフト回路に入力する電圧を前記駆動電圧として前記駆動回路に出力し、
    前記予め設定した時間が経過した後は、前記パルス発生回路から前記パルス信号の出力を停止し、前記レベルシフト短絡スイッチを開放状態として、前記レベルシフト回路を経由し電圧降下させた電圧を前記駆動電圧として前記駆動回路に出力することにより、スイッチング時間を短縮しつつ、消費電流の増大を抑制することを特徴とする半導体スイッチ回路。
  2. 請求項1記載の半導体スイッチ回路において、
    前記検出回路は、前記駆動回路から出力される経路切替状態に対応した論理の異なる少なくとも2つの信号を入力し、少なくとも一方の信号のみを遅延させて出力し、
    前記パルス発生回路は、前記遅延した信号からパルス信号を形成することを特徴とする半導体スイッチ回路。
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