JP5565445B2 - 角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータを搭載した電動アクチュエータ(例えば、「電動モータ+減速機」等)の作動角θaを検出する角度検出装置に関し、特に「相対回転する2つの部材の回転角度を検出する回転角センサ」を用いないセンサレスの角度検出装置に関する。
(従来技術)
センサレスの角度検出装置に関連する技術として、特許文献1に開示される技術が知られている。
特許文献1は、
・直流モータのロック電流をIs、
・無負荷時における直流モータの最大回転数(回転速度)をN0、
・現在、直流モータに流れる電流をI、
とした場合、
x=(N0/Is)∫(Is−I)dt ・・・(B)
よりなる導出式(移動量推定式)を用いて「駆動対象物の現在位置x」を求める技術である。
(従来技術の問題点)
特許文献1に開示される技術は、図4(a)に示すように、
・直流モータのロック電流Is(回転数=0の時)、
・無負荷時における直流モータの最大回転数N0(モータ電流が最小≒0)、
の2点を学習により更新するものである。
この2点は、どちらもロック電流Isに関する値である。
具体的には、
(i)図4(a)の下の点(Is,0)はロック電流Isに関連する値であり、
(ii)図4(a)の上の点(0,N0)で示す最大回転数N0は、指示移動量、ロック電流Isと作動時電流の積分から算出するものであり、
どちらの2点もロック電流Isに関わる値である。
このように、特許文献1に開示される上記導出式(B)は、ロック電流Isの依存度が高い。
このため、ロック電流Isがズレると、「駆動対象物の現在位置x」を求める上記導出式(B)がズレてしまう。その結果、測定結果の「検出値のバラツキ」が大きくなってしまう。
特に、「ブラシ付き直流モータ」の場合、ブラシとコンミテータの位置関係によりロック電流Isが変わってしまうため、上記導出式(B)におけるロック電流Isが、ブラシの位置によって大きく変わってしまう可能性がある。
具体的な一例として、3スロットの「ブラシ付き直流モータ」の場合、
・ブラシが隣接する2つのコンミテータを跨いで接触する場合(良回路)と、
・ブラシが1つのコンミテータのみと接触する場合(悪回路)と、
が存在する。
そして、良回路におけるロック電流Isに比較し、悪回路におけるロック電流Isは、約1.33倍も違ってしまう。
その結果、良回路と悪回路との違いにより、上記導出式(B)が大きく変わってしまい、「検出値のバラツキ」が大きくなる不具合がある。
特開昭63−11086号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロック電流Isへの依存度合を減らした導出式を用いることで、検出値のバラツキを低減できるセンサレスの角度検出装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の角度検出装置は、電動アクチュエータ作動時における電動モータの平均電流Iaを求め、この平均電流Iaと、予め設定した導出式(マイコン等に記憶させた演算式)とを用いて作動角θaを求める。
これによって、導出式におけるロック電流Isへの依存度合を減らすことができ、導出式から求められる「検出値のバラツキ(作動角θaのバラツキ)」を低減することができる。
そして、請求項1の導出式は、
電動アクチュエータの回動範囲をθ、
電動アクチュエータの機械的な回動限界の一端から他端まで電動モータを作動させた際の総通電時間T1に電動モータを流れた平均電流をIa1、
機械的な回動不能時における電動モータ(1)のロック電流をIs、
とした場合、
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
である。
上記導出式(A)に示すように、ロック電流Isへの依存度合を、従来技術{導出式(B)参照}に比較して減らすことができ、結果的に導出式(A)から求められる「検出値のバラツキ(作動角θaのバラツキ)」を低減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の電動アクチュエータは、機械的な回動限界を規制するメカストッパを搭載する。
これにより、電動アクチュエータを駆動対象物(例えば、TCV等)に組み付けない状態で、学習(初期設定)を実施できる。
〔請求項3の手段〕
請求項3のメカストッパは、電動モータの出力を減速(トルク増幅)する歯車減速機の最終ギヤに設けられる。
これにより、上記請求項2の効果を得ることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の角度検出装置は、微分値dI/dtあるいは減算値In−In-1が予め設定した所定値以上の時、「サンプリングしたモータ電流In」に代えて「電動モータのロック電流Is」を加算した値から平均電流Iaを求める。
これにより、「電圧の立ち上がり(電動モータの通電開始直後)から電動アクチュエータが回転し始めるまでの間(電動モータが停止している間)」および「電動アクチュエータが機械的に突き当たってからモータ電流Iがロック電流Isに上昇するまでの間(電動モータが停止している間)」を、電動モータの回転数を0(ゼロ)と見なして平均電流Iaを求めることができるため、「検出値のバラツキ(作動角θaのバラツキ)」を低減することができる。
〔請求項5、6の手段〕
請求項5、6の角度検出装置は、学習時に計測したロック電流Isの大きさから回転不能状態(ロック状態)が良回路であるか悪回路であるかを判定し、判定結果に基づいて「測定したロック電流Is」に「補正係数αs」を乗算させる。
これにより、「導出式におけるロック電流」を良回路と悪回路の平均に補正することができ、「導出式により求められる作動角」の精度を高めることができる。
(a)電動アクチュエータの説明図、(b)角度検出装置の概略ブロック図である(実施例1)。 (a)電動アクチュエータとECUの要部の説明図、(b)電動アクチュエータとTCVにおけるシャフトおよびバルブの説明図である(実施例1)。 (a)時間軸に対するモータ電流、モータ回転数、作動角の説明図、(b)T−I特性図、(c)N−T特性図である(実施例1)。 (a)、(b)特許文献1と実施例とを比較したI−N特性図である(実施例1)。 (a)学習時のフローチャート、(a)作動角を求める際のフローチャートである(実施例1)。 (a)、(b)作動説明のためのタイムチャートである(実施例2)。 (a)学習時のフローチャート、(a)作動角を求める際のフローチャートである(実施例2)。 (a)良回路の概略図、(a’)良回路の等価回路図、(b)悪回路の概略図、(b’)悪回路の等価回路図である(実施例3)。 良回路と悪回路の判定に用いる電流値の説明図である(実施例3)。 (a)良回路と悪回路における平均電流Ia1の説明図、(b)I−N特性図である(実施例3)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
角度検出装置は、通電により回転力を発生する電動モータ1を搭載した電動アクチュエータ2の作動角θaを検出するものであり、
・機械的な回動限界により規制される電動アクチュエータ2の回動範囲をθ、
・学習時(初期設定時等)に、電動アクチュエータ2の機械的な回動限界の一端から他端まで電動モータ1を作動させた際の総通電時間T1において電動モータ1を流れた平均電流をIa1、
・機械的な回動不能時において電動モータ1を流れるロック電流をIs、
・作動角θaの測定中に電動モータ1を流れた平均電流をIa、
とした場合、
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
よりなる導出式を用いて作動角θaを求める。
具体的に、学習を行う際は、電動アクチュエータ2の機械的な回動限界の一端から他端まで電動モータ1を作動させて、平均電流Ia1、ロック電流Isを取得し、予め解っている回動範囲θとともに上記導出式(A)に上書き保存する。
そして、作動角θaを求める際は、電動モータ1の作動時における平均電流Iaを求め、この求めた平均電流Iaを上記導出式(A)に代入して作動角θaを求める。
以下において本発明の具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は、具体的な一例を示すものであって、本発明が実施例に限定されないことはいうまでもない。
なお、以下の実施例において、上記「発明を実施するための形態」と同一符号は関連物を示すものである。
[実施例1]
図1〜図5を参照して実施例1を説明する。
この実施例では、本発明をTCV(タンブル・コントロール・バルブの略)に適用した具体例を説明する。
(TCVの説明)
TCVは、
・気筒に近い吸気通路内(例えば、インマニ内)に配置されるバルブ3と、
・軸受4を介して回動自在に支持され、バルブ3と一体に回動するシャフト5と、
・このシャフト5を駆動する電動アクチュエータ2と、
・この電動アクチュエータ2を通電制御するECU6(エンジン・コントロール・ユニットの略)と、
を用いて構成される。
なお、この実施例では、バルブ3が「全閉(バルブ3が吸気通路を必ずしも全て塞ぐという意味ではない)」と「全開」の2パターンに駆動される例を示すが、もちろん限定されるものではない。
電動アクチュエータ2は、
・通電により回転力を発生する電動モータ1と、
・この電動モータ1の回転を減速(トルク増幅)してシャフト5を駆動する歯車減速機7と、
を備える。
電動モータ1は、通電方向が切り替わることで回転方向が切り替わるとともに、通電量に応じた回転トルクを発生する周知なブラシ付きの直流モータである。
歯車減速機7は、複数のギヤの組み合わせにより電動モータ1の発生する回転トルクを減速してシャフト5に伝達する減速手段であり、電動モータ1と一体に回転するモータギヤ8と、このモータギヤ8によって回転駆動される中間ギヤ9と、この中間ギヤ9によって回転駆動される最終ギヤ(出力ロータ)10とからなり、最終ギヤ10はシャフト5の端部に固定されて、シャフト5と一体に回動する。
モータギヤ8は、電動モータ1のロータ軸に固定された小径のウォームギヤである。
中間ギヤ9は、大径のヘリカルギヤ9aと小径のスパーギヤ9bが同芯で設けられた2重歯車であり、固定部材(インマニ等)により支持される支持軸によって回転自在に支持される。そして、ヘリカルギヤ9aがモータギヤ8と常に噛合し、スパーギヤ9bが最終ギヤ10と常に噛合する。なお、ヘリカルギヤ9aとスパーギヤ9bの間には、振動吸収用のクッション材(ゴム材)11が介在されている。
最終ギヤ10は、シャフト5の端部に固定される大径の外歯歯車であり、モータギヤ8(ウォームギヤ)→ヘリカルギヤ9a→スパーギヤ9b→最終ギヤ10の順で減速により増幅された回転トルクをシャフト5に伝達する。なお、最終ギヤ10の具体的な一例は、スパーギヤ9bと噛合する外歯がシャフト5(バルブ3)の回動に伴う範囲のみに設けられるものである(もちろん、限定されるものではない)。
電動アクチュエータ2を制御するECU6は、CPU12(マイコン)を搭載した周知の電子制御装置であり、エンジンの運転状態に応じてバルブ開度(この実施例では、全開または全閉)を求め、求めたバルブ開度が得られるように駆動回路13(例えば、Hブリッジ回路)を介して電動モータ1を通電制御する。
(実施例の特徴技術)
ECU6には、TCVの故障検出手段が搭載されている。
既存技術では、TCVの故障を検出する手段として、シャフト5の回転角度を検出する回転角センサを搭載していた。
既存技術に用いられていた回転角センサの具体例は、2つの部材の相対回転を非接触で検出する磁気型であり、最終ギヤ10にインサートされた磁気回路と、固定部材(インマニに装着されるカバー等)に取り付けられて磁気回路の内側に非接触で配置されるホールICとを備えて構成され、ECU6はホールICの出力信号に基づいてシャフト5(即ち、バルブ3)の回転角を検出する。
しかしながら、既存技術で用いていた回転角センサは、TCVが万が一故障した時に役立つものであり、コストに対する効果が低いという問題があった。
そこで、この実施例のTCVは、「センサレスの角度検出装置」を用いてTCVの故障検出を行うものである。
この実施例の角度検出装置を以下において詳細に説明する。
この実施例のECU6には、電動アクチュエータ2の作動角θa(シャフト5の回転角)を検出する角度検出プログラムが搭載されている。
この角度検出プログラムは、「モータ電流がモータ回転数に比例する関係を使ってモータ電流から電動アクチュエータ2の作動角θaを推定する」ものであり、
・機械的な回動限界により規制される電動アクチュエータ2の回動範囲をθ、
・学習時に、電動アクチュエータ2の機械的な回動限界の一端から他端まで電動モータ1を作動させた際の総通電時間をT1、
・この総通電時間T1において電動モータ1に流れた平均電流をIa1、
・機械的な回動不能時に、電動モータ1に流れたロック電流をIs、
・作動角θaの測定中に、電動モータ1に流れた平均電流をIa、
とした場合、
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
よりなる導出式を用いて作動角θaを求める。
具体的には、学習を行う際に、電動アクチュエータ2の機械的な回動限界の一端から他端まで電動モータ1を作動させて、平均電流Ia1、ロック電流Isを取得し、予め解っている回動範囲θとともに上記導出式(A)に上書き保存する。
そして、作動角θaを求める際は、電動モータ1の平均電流Iaを上記導出式(A)に代入して作動角θaを求めるものである。
なお、この実施例の電動アクチュエータ2は、機械的な回動限界を規制するメカストッパ14を搭載する。このメカストッパ14は、図1(a)に示すように、歯車減速機7の最終ギヤ10に設けられる。
具体的なメカストッパ14の一例は、
・最終ギヤ10に設けられたストッパ突起(ストッパレバー)14aと、
・固定部材(インマニ等)に設けられ、最終ギヤ10の回動範囲を、全開位置と全閉位置との間(即ち、回動範囲θ)に規制する2つの固定ストッパ14bと、
により構成される。
また、電動モータ1の駆動回路13には、図1(b)に示すように、電動モータ1を流れる電流を検出する電流センサ15が設けられている。
具体的な電流センサ15の一例は、
・駆動回路13とグランド(GND)の間に介在させたシャント抵抗15aと、
・このシャント抵抗15aによって検出される電圧信号からノイズを除去するフィルタ回路15bと、
・フィルタ回路15bを通過した信号を増幅する増幅回路15cと、
を備えて構成される。
そして、増幅回路15cで増幅された信号は、ECU6に設けられたA/D変換器16(アナログからデジタルへの変換器)によりデジタル信号に変換された後、CPU12に読み取られる。
次に、上記導出式(A)を、図3および図4(b)を参照して説明する。
なお、以下の説明において(一部、上記と重複あり)、
Iはモータ電流(電動モータ1を流れる電流)、
Tはモータトルク(電動モータ1の出力トルク)、
Nはモータ回転数(電動モータ1の回転速度)、
θmはモータ回動角(電動モータ1の回動角)、
θaはACT作動角(電動アクチュエータ2の作動角)、
rは歯車減速機7の減速比、
tは作動時間、
Δtは一定間隔(1回のサンプリング間隔)、
Inは一定間隔Δtでサンプリングしたモータ電流、
Δθnは一定間隔ΔtでサンプリングしたACT作動角、
Iaはモータ電流の平均値、
T1は総通電時間、
Ia1は総通電時間T1におけるモータ平均電流、
Naは総通電時間T1だけ電動モータ1を通電した時のモータ回転数の平均値、
θはメカストッパ14によって制限される電動アクチュエータ2の回動範囲、
Isはメカストッパ14(ストッパ突起14aと固定ストッパ14bの当接)による回動不能時に電動モータ1を流れたロック電流、
α、β、γ、δ、k、gは定数、
である。
(モータ電流から作動角θaを導出する方法)
電動モータ1のI−T特性(電流とトルクの関連性)から、モータ電流IとモータトルクTの関係を、下記(1)式とし、
I=α×T+β ・・・(1)
電動モータ1のN−T特性(回転数とトルクの関連性)から、モータ回転数NとモータトルクTの関係を、下記(2)式とすると、
N=γ×T+δ ・・・(2)
上記(1)、(2)式からモータ電流Iとモータ回転数Nの関係は、下記(3)式で表される。
N=k×I+g ・・・(3)
ここで、k=γ/α、g=δ−(γ×β/α)である。
モータ作動角θmは、モータ回転数と時間tから、下記(4)式のように表される。
θm=N×t ・・・(4)
また、ACT作動角θaは、モータ作動角θmと減速比rから、下記(5)式のように表される。
θa=θm/r ・・・(5)
そして、上記(3)、(4)、(5)式から、ACT作動角θaは、モータ電流Iを使って下記(6)式のように表される。
θa=(k×I+g)×t/r ・・・(6)
(モータ電流が変動する場合)
総通電時間T1において一定間隔Δtでサンプリングしたモータ電流In、そのサンプリング間隔Δtに作動したACT作動角Δθnとすると、ACT作動角θaは、上記(6)式から、下記(7)式のように表される。
θa=Σθn=Σ{(k×In+g)×Δt/r}
∴θa=(kΣIn+g×n)×Δt/r} ・・・(7)
また、サンプリングしたモータ電流Inの平均をIaとすると、下記(8)式が得られる。
ΣIn=n×Ia ・・・(8)
そして、上記(7)、(8)式と、T1=n×Δtの関係から、ACT作動角θaは、下記(9)式でも表せることができる。
θa=(k×Ia+g)×T1/r ・・・(9)
(モータ特性の補正方法)
実際のモータ特性{モータ電流Iとモータ回転数Nの関係:図4(b)参照}を、下記(10)式と仮定する。
N=k×I+g ・・・(10)
電動アクチュエータ2の作動範囲が回動範囲θに制限された電動アクチュエータ2に総通電時間T1だけ通電した時の平均モータ回転数Naは、下記(11)式で表される。
Na=θ・r/T1 ・・・(11)
総通電時間T1におけるサンプリング電流の平均電流Ia1とすると、上記(11)式を上記(10)式に代入することで、下記(12)式が得られる。
θ・r/T1=k×Ia1+g ・・・(12)
また、ロック電流Isとすると、I=Isの時にN=0(ゼロ)の関係から、下記(13)式が成り立つ。
0(ゼロ)=k×Is+g ・・・(13)
上記(12)、(13)式を解くと、下記(14)、(15)式が得られる。
k=θ・r/{T1×(Ia1−Is)} ・・・(14)
g=−θ・r×Is/{T1×(Ia1−Is)} ・・・(15)
そして、上記(14)、(15)式を、上記(9)式に代入すると、下記(A)式が得られる{即ち、上述した導出式(A)が得られる}。
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
(角度検出装置の学習作動)
「センサレスの角度検出装置」における学習時(初期設定時)の制御例を、図5(a)のフローチャートを参照して説明する。
学習を実施する際は、電動アクチュエータ2にECU6を接続して、電動モータ1の通電を開始する(スタート)。すると、ECU6に搭載された角度検出プログラムは、先ずモータ電流Inをサンプリング取得する(ステップS1)。
次に、カウンタ値nが予め設定した上限値(総通電時間T1に対応したカウンタ値)に達したか否かの判断を行う(ステップS2)。
このステップS2の判断結果がNOの場合は、カウンタ値nを1つカウントアップし(ステップS3)、サンプリングしたモータ電流Inをサンプリング電流Isumに加算し(ステップS4)、その後ステップS1へ戻る。
上記ステップS2の判断結果がYESの場合は、積み上げたサンプリング電流Isumをカウント値nで割り、総通電時間T1における電動モータ1の平均電流Ia1を求めるとともに(ステップS5)、ストッパ突起14aと固定ストッパ14bが当接して電動アクチュエータ2が回動不能な時に電動モータ1に流れたモータ電流In(具体的には、予め設定した閾値を超えた時のモータ電流In)をロック電流Isにする(ステップS6)。
続いて、予め設定されている回動範囲θ(メカストッパ14によって制限される回動範囲)を読み込む(ステップS8)。
そして、ステップS5〜S8により得た「平均電流Ia1」、「ロック電流Is」、「回動範囲θ」の各値を、
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
に上書き保存し(ステップS9)、この学習ルーチンを終了する(終了)。
(角度検出装置による作動角θaの算出作動)
次に、「センサレスの角度検出装置」による作動角θaの推定例を、図5(b)のフローチャートを参照して説明する。
電動アクチュエータ2の作動角θaを求める制御ルーチンに侵入すると(スタート)、ECU6に搭載された角度検出プログラムは、上述したステップS1〜S4の作動を実施し、カウンタ値nが予め設定した上限値(総通電時間T1に対応したカウンタ値)に達するまで、サンプリング電流Isumを積み上げる。
そして、ステップS2の判断結果がYESになると、積み上げたサンプリング電流Isumをカウント値nで割って、電動モータ1の平均電流Iaを求める(ステップS11)。
そして、ステップS11により得た「平均電流Ia」を、
θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ ・・・(A)
に代入して作動角θaを求め(ステップS12)、この作動角測定ルーチンを終了する(終了)。
(実施例1の効果1)
この実施例の角度検出装置は、
・プログラムに保存される導出式(A)、
・予め解っている回動範囲θ、
・学習時に得た平均電流Ia1、
・学習時に得たロック電流Is、
・作動角測定の際に得た平均電流Ia、
を用いて作動角θaを求めるものである。
この実施例に用いる導出式(A)は、従来技術{導出式(B)}に比較して、ロック電流Isへの依存度合を減らすことができる。
具体的に、
(i)図4(b)の下の点(Is,0)はロック電流Isに関連する値であるが、
(ii)図4(b)の上の点(Ia1,Na)の「平均電流Ia1」および「平均モータ回転数Na」は、どちらもロック電流Isに関わらない「安定した値」である。
このため、この実施例の角度検出装置は、従来技術{図4(a)参照}に比較して、ロック電流Isへの依存度合を減らすことができる。
このように、この実施例の角度検出装置は、ロック電流Isの依存度の低い導出式(A)から作動角θaを求めるため、「検出値のバラツキ(作動角θaのバラツキ)」を低減することができる。
(実施例1の効果2)
この実施例の角度検出装置は、上述したように、電動アクチュエータ2に搭載したメカストッパ14(具体的には、最終ギヤ10に設けたストッパ突起14a+固定ストッパ14b)により、電動アクチュエータ2の機械的な回動限界を規制する。
これにより、電動アクチュエータ2を駆動対象物(TCVのシャフト5等)に組み付けない状態で、学習(初期設定)を実施できる。
(実施例1の効果3)
ECU6は、電動アクチュエータ2を駆動してバルブ3を駆動する際、この実施例の角度検出装置によって求められる作動角θaに基づいて、バルブ3およびシャフト5の駆動系に故障が有るか無いかを判定する。
この実施例の角度検出装置は、回転角センサを用いないセンサレスであるため、回転角センサを用いて作動角θaを求める場合に比較してコストを低く抑えることができる。その結果、TCVの信頼性を維持しつつ、TCVのコストを抑えることができる。
[実施例2]
図6、図7を参照して実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
電動モータ1の通電時、図6(a)に示すように、瞬時に一定の作動電圧(ON作動による急激な電圧の立ち上がり)を電動モータ1に印加する場合、「電圧の立ち上がり(電動モータ1の通電開始直後)から電動アクチュエータ2が回転し始めるまでの間L1」、および「メカストッパ14に突き当たってからモータ電流Iがロック電流Isに上昇するまでの間L2」では、電動モータ1がN−I特性(図3参照)に則らず回転しない。
このため、「電圧の立ち上がりから電動アクチュエータ2が回転し始めるまでの間L1」および「メカストッパ14に突き当たってからモータ電流Iがロック電流Isに上昇するまでの間L2」にサンプリングしたモータ電流Inを用いて平均電流Iaを求めると、図6(a)に示すように、この平均電流Iaを用いて推定される推定作動量Xが、実際の作動量Yに比較してズレてしまう。
即ち、作動角θaに計測誤差が生じてしまう。
そこで、この実施例2では、
(i)電動アクチュエータ2の作動中(電動モータ1の通電時)におけるモータ電流Iの微分値dI/dtが予め設定した所定値{モータ電流の急激な立ち上がりを検出する値:図6(b)の破線Z参照}以上の時、
(ii)あるいは、電動アクチュエータ2の作動中(電動モータ1の通電時)にサンプリングしたモータ電流Inから直前にサンプリングしたモータ電流In-1を引いた減算値In−In-1が予め設定した所定値(モータ電流の急激な立ち上がりを検出する値)以上の時は、
サンプリングしたモータ電流Inに代えてロック電流Is(モータ回転数N=0に相当)を加算し、その値から平均電流Iaを求める。
この実施例2における「学習時の制御例」および「作動角θaの推定例」を、図7(a)、(b)のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、図5(a)、(b)との相違箇所のみを説明する。
「学習時の制御時」および「作動角θaの推定時」のそれぞれの制御では、ステップS3の実行後(カウンタ値nのカウント後)に、サンプリングしたモータ電流Inから直前にサンプリングしたモータ電流In-1を引いた減算値In−In-1が所定値より小さいか否かの判断を行う(ステップS21)。
このステップS21の判断結果がNOの場合(減算値In−In-1が所定値以上の時)は、サンプリングしたモータ電流Inに代えてロック電流Isをサンプリング電流Isumに加算し(ステップS22)、その後ステップS1へ戻る。
また、ステップS21の判断結果がYESの場合(減算値In−In-1が所定値より小さい時)は、ステップS4へ進む。即ち、サンプリングしたモータ電流Inをサンプリング電流Isumに加算し、その後ステップS1へ戻る。
(実施例2の効果)
この実施例2の角度検出装置は、上述したように、微分値dI/dtあるいは減算値In−In-1が所定値以上の時、「サンプリングしたモータ電流In」に代えて「電動モータ1のロック電流Is」を加算し、その値(積算したサンプリング電流Isum)から平均電流Iaを求める。
これにより、「電圧の立ち上がりから電動アクチュエータ2が回転し始めるまでの間L1」および「電動アクチュエータ2が機械的に突き当たってからモータ電流Iがロック電流Isに上昇するまでの間L2」を、電動モータ1が回転していないもの(モータ回転数N=0)として平均電流Iaを求めることができる。
その結果、この実施例2では、誤差成分を排除することができ、図6(b)に示すように、求めた平均電流Iaと導出式(A)から算出される推定作動量Xを、実際の作動量Yに略一致させることができる。
即ち、センサレスの角度検出装置により求められる作動角θaの計測誤差を、より小さく抑えることができる。
(実施例2の補足説明)
電動モータ1の停止時にメカストッパ14に突き当たらないものであっても良い。この場合、「電圧の立ち上がりから電動アクチュエータ2が回転し始めるまでの間L1」のみが、電動モータ1が回転していないもの(モータ回転数N=0)として平均電流Iaが求められて、上述した「実施例2の効果」が得られる。
実施例2は、電動モータ1の通電時に、一定の作動電圧が電動モータ1に印加される場合において上述した「実施例2の効果」が得られる。
即ち、通電開始時に電圧を徐々に上げて電動モータ1を動かし始める場合には、上述した「実施例2の効果」が得られない。
同様に、メカストッパ14に突き当たる前に電圧を下げるなどして急激な電流変化が生じないように電圧制御する場合には、上述した「実施例2の効果」が得られない。
[実施例3]
図8〜図10を参照して実施例3を説明する。
この実施例3は、上述した実施例1または実施例2に適用可能な技術であり、この実施例のECU6は、学習により導出式(A)に用いるロック電流Isを設定する際{図5(a)および図7(a)参照}、
(i)学習時に計測したロック電流Isの大きさから電動モータ1の回転不能状態(ロック状態)が「良回路」であるか「悪回路」であるかを判定し、
(ii)判定結果に基づいて、測定したロック電流Isに補正係数αsを乗算させるものである。
具体的な一例として、この実施例の電動モータ1が「3スロットのブラシ付きの直流モータ(DCモータ)」の場合、
・図8(a)に示すように、ブラシ21が隣接する2つのコンミテータ22を跨いで接触する良回路と、
・図8(b)に示すように、ブラシ21が1つのコンミテータ22のみと接触する悪回路とが存在する。
良回路と悪回路では、図8(a’)、(b’)の等価回路に示すように、電動モータ1の端子間抵抗(ブラシ間抵抗)が異なる。
その結果、良回路におけるロック電流Isと、悪回路におけるロック電流Isとが異なる値になってしまう。
ここで、電圧をV、電流をI、巻線23の抵抗値(巻線抵抗)をrとした場合、
・良回路の等価回路における端子間抵抗が「1/2r」、
・悪回路の等価回路における端子間抵抗が「2/3r」となり、
・良回路の等価回路における電流値が「2V/r」、
・悪回路の等価回路における電流値が「3V/2r」となる。
このように、学習時が「良回路」か「悪回路」で、導出式(A)のロック電流値Isが異なることになる。
そこで、この実施例3では、学習時が「良回路」であっても「悪回路」であっても、学習設定するロック電流Isを良回路と悪回路の平均の「7V/4r」に補正する。
具体的に、学習時に計測したロック電流Isを平均値へ補正するために、先ず学習時に計測したロック電流Isから「良回路」であるか「悪回路」であるかを判定する。
この判定は、学習時に計測したロック電流Isの大きさから判定する。その判定技術は、図9に示すように、良回路におけるロック電流範囲と、悪回路におけるロック電流範囲との間(即ち、2V/rと3V/2rの間)に閾値を設ける。そして、学習時に計測したロック電流Isが閾値より大きい場合には良回路と判定し、学習時に計測したロック電流Isが閾値より小さい場合には悪回路と判定する。
そして、良回路と判定された場合には、「良回路と悪回路の平均のロック電流Is」に補正するための補正係数αsを学習時に計測したロック電流Isに乗算する。
良回路における補正係数αsは7/8(即ち、αs=7/8)である。
これは、
(2V/r)αs=(2V/r+3V/2r)/2=7V/4r
である。
同様に、悪回路と判定された場合には、「良回路と悪回路の平均のロック電流Is」に補正するための補正係数αsを学習時に計測したロック電流Isに乗算する。
悪回路における補正係数αsは7/6(即ち、αs=7/6)である。
これは、
(3V/2r)αs=(2V/r+3V/2r)/2=7V/4r
である。
この実施例3における補正係数αsの考え方を、図10を参照して説明する。
電動モータ1の作動時は、図10(a)に示すように、良回路と悪回路とが交互に発生する。そこで、上記実施例1で示したように、電動モータ1に流れた電流を平均電流Ia1に補正して用いる。
同様に、この実施例3では、図10(b)に示すように、学習時が「良回路」であっても「悪回路」であっても、ロック電流Isを平均のロック電流Isに補正するものである。
この実施例3の補正を実行することにより、学習時が「良回路」であっても「悪回路」であっても、ロック電流Isを良回路と悪回路の平均の「7V/4r」に補正することができる。
その結果、学習時が「良回路」であっても「悪回路」であっても、「導出式(A)におけるロック電流Is」を良回路と悪回路の平均に補正することで、「導出式(A)により求められる作動角θa」の精度を高めることができる。
なお、上記では、3スロットの直流モータを用いて説明したが、スロット数に応じた補正係数αsを用いて学習時のロック電流Isを補正しても良い。
具体的に、スロット数と補正係数αsは下記[表1]の関係にあり、下記[表1]の関係に従って学習時のロック電流Isを補正することで、「導出式(A)により求められる作動角θa」の精度を高めることができる。
Figure 0005565445
スロット数nが奇数の時(ただし、n≧3)、
・良回路の補正係数αsは、
αs=(2n+1)/(2n+2)
・悪回路の補正係数αsは、
αs=(2n+1)/2n
により求められる。
同様に、スロット数nが偶数の時(ただし、n≧4)、
・良回路の補正係数αsは、
αs=(2n−1)/n
・悪回路の補正係数αsは、
αs=(2n−1)/(n−2)
により求められる。
上記の実施例では、平均電流Iaを用いて作動角θaを求める手段として「モータ特性の補正」を実施する導出式(A)を用いる例を示したが、導出式(A)に限定するものではない。
具体的な一例として、上述した「モータ電流が変動する場合」の導出式(9)、
θa=(k×Ia+g)×T1/r
を用いて作動角θaを求めても良い。
上記の実施例では、電動アクチュエータ2に歯車減速機7を用いる例を示したが、歯車とは異なる他の減速手段を用いても良い。あるいは、減速手段を用いない電動アクチュエータ2に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、メカストッパ14を用いる例を示したが、メカストッパ14を廃止し、駆動対象物の機械的な回動限界を用いても良い。
上記の実施例で開示する電流センサ15は具体的な一例であり、限定されるものではなく、モータ電流Iを正確にモニターできる手段であれば良い。
具体的な一例として、シャント抵抗15aを用いないものであっても良い。
フィルタ回路15bを用いないものであっても良い。
信号増幅用の増幅回路15cを用いないものであっても良い。
上記の実施例では、CPU12(マイコン)を用いて作動角θaを求める例を示したが、演算手段はCPU12(マイコン)に限定するものではなく、作動角θaの導出式を演算可能なマイコンとは異なる装置を用いても良い。
上記の実施例では、TCVに本発明を適用する例を示したが、電動アクチュエータ2の駆動対象物は限定されるものではなく、SCV(スワール・コントロール・バルブ)など他の渦流コントロール装置はもちろん、種々の駆動対象物を駆動する電動アクチュエータ2の作動角θaを本発明によって測定しても良い。
上記の実施例では、作動角θaの中間角度を検出しない例を示したが、「平均電流Iaのサンプリング間隔」を短く設定して、検出精度を高めても良い。
1 電動モータ
2 電動アクチュエータ
5 シャフト(駆動対象物)
6 ECU(制御装置)
7 歯車減速機
10 最終ギヤ
14 メカストッパ

Claims (6)

  1. 通電により回転力を発生する電動モータ(1)を搭載した電動アクチュエータ(2)の作動角θaを検出する角度検出装置において、
    この角度検出装置は、
    前記電動アクチュエータ(2)の作動時における前記電動モータ(1)の平均電流Iaを求め、
    この平均電流Iaと、予め設定した導出式とを用いて前記作動角θaを求めるものであって、
    前記導出式は、
    機械的な回動限界により規制される前記電動アクチュエータ(2)の回動範囲をθ、
    前記電動アクチュエータ(2)の機械的な回動限界の一端から他端まで前記電動モータ(1)を作動させた際の総通電時間T1に前記電動モータ(1)を流れた平均電流をIa1、
    機械的な回動不能時における前記電動モータ(1)のロック電流をIs、
    とした場合、
    θa={(Ia−Is)/(Ia1−Is)}・θ
    であることを特徴とする角度検出装置。
  2. 請求項1に記載の角度検出装置において、
    前記電動アクチュエータ(2)は、前記電動アクチュエータ(2)の機械的な回動限界を規制するメカストッパ(14)を搭載することを特徴とする角度検出装置。
  3. 請求項2に記載の角度検出装置において、
    前記電動アクチュエータ(2)は、前記電動モータ(1)の出力を減速して駆動対象物(5)に伝達する歯車減速機(7)を備え、
    前記メカストッパ(14)は、前記歯車減速機(7)の最終ギヤ(10)の回動限界を機械的に規制することを特徴とする角度検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の角度検出装置において、
    前記電動アクチュエータ(2)の作動中におけるモータ電流Iの微分値dI/dtが予め設定した所定値以上の時、
    あるいは、前記電動アクチュエータ(2)の作動中にサンプリングしたモータ電流Inから直前にサンプリングしたモータ電流In-1を引いた減算値In−In-1が予め設定した所定値以上の時は、
    サンプリングしたモータ電流Inに代えて、機械的な回動不能時に前記電動モータ(1)に流れるロック電流Isを加算した値から前記平均電流Iaを求めることを特徴とする角度検出装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の角度検出装置において、
    機械的な回動不能時に前記電動モータ(1)に流れるロック電流をIs、
    前記電動モータ(1)がブラシ付き直流モータで、
    ブラシ(21)が隣接する2つのコンミテータ(22)を跨いで接触する場合を良回路、
    ブラシ(21)が1つのコンミテータ(22)のみと接触する場合を悪回路、
    とした場合、
    学習によって前記導出式に用いる前記ロック電流Isを設定する際、
    学習時に計測した前記ロック電流Isの大きさから回転不能状態が前記良回路であるか前記悪回路であるかを判定し、
    判定結果に基づいて、測定したロック電流Isに補正係数αsを乗算させることを特徴とする角度検出装置。
  6. 通電により回転力を発生する電動モータ(1)を搭載した電動アクチュエータ(2)の作動角θaを検出する角度検出装置において、
    この角度検出装置は、
    前記電動アクチュエータ(2)の作動時における前記電動モータ(1)の平均電流Iaを求め、
    この平均電流Iaと、予め設定した導出式とを用いて前記作動角θaを求めるものであって、
    機械的な回動不能時に前記電動モータ(1)に流れるロック電流をIs、
    前記電動モータ(1)がブラシ付き直流モータで、
    ブラシ(21)が隣接する2つのコンミテータ(22)を跨いで接触する場合を良回路、
    ブラシ(21)が1つのコンミテータ(22)のみと接触する場合を悪回路、
    とした場合、
    学習によって前記導出式に用いる前記ロック電流Isを設定する際、
    学習時に計測した前記ロック電流Isの大きさから回転不能状態が前記良回路であるか前記悪回路であるかを判定し、
    判定結果に基づいて、測定したロック電流Isに補正係数αsを乗算させることを特徴とする角度検出装置。
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