JP5563632B2 - 割出テーブルを備えた工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、主軸動力により駆動する割出テーブルを備えた工作機械に関する。
マシニングセンタ等の工作機械は、工具を回転させる主軸、ワークの位置決めを行うための移動軸、或いは自動工具交換装置の回転軸など、複数の回転軸により構成される。各軸はそれぞれ専用の駆動源で駆動される場合が多く、この場合、軸数分だけ機械重量が大きくなるほか、コストアップに繋がる。そこで、他の軸移動と同期する必要が無い割出軸においては、専用の動力源を省略し、工作機械の主軸動力を動力源として利用する割出装置が知られている。
特許文献1では、主軸端面およびマガジン外周に設けられた歯車を噛み合わせることで、主軸動力によりマガジンの割出しを行う自動工具交換装置が示されている。
特許文献2では、主軸に設けた歯車と、この主軸と平行なクランプ軸に設けられた歯車を噛み合わせて、クランプ軸の端のクランプ爪を回転させることにより、主軸に装着されるアタッチメントを固定するアタッチメントクランプ装置が示されている。
また、ワークの多面加工を行う多軸加工機においては、ワークの割出動作を主軸動力を利用して行う割出テーブルが知られている。
特許文献3には、主軸端面と連結可能なカップリングおよびそのカップリングに連結した回転伝達手段を介してウォーム軸に動力を伝達し、ウォームおよびウォームホイールにより任意方向に割出可能な割出テーブルが開示されている。この割出テーブルは、割出軸を駆動させる際には、主軸は工具を把持しない状態とし、主軸の回転軸とカップリングの回転軸とを一致させたうえで連結する。
特許文献4,5,6には、工作機械の主軸に駆動用特殊工具を装着し、工具先端部のクラッチをカップリングに連結して駆動する方式が開示されている。割出軸を駆動させる際には、やはり主軸の回転軸とカップリングの回転軸とを一致させる必要がある。
特開昭58−045839号公報 実開昭59−167633号公報 実開昭63−113542号公報 特許第3061209号公報 特開平8−150542号公報 特公平2−32087号公報
特許文献3〜6に共通する問題として、主軸に加工工具が取り付けられている場合、割出動作を行うには、一旦、加工工具を主軸から取り外さなければならない。したがって専用動力を持つ割出軸と比較すると、割出動作のために最低1回の工具交換動作が必要となり、工数が増加し加工時間の増加の要因となる。さらに、特許文献4〜6においては、工具交換に使用する駆動用特殊工具をストックする必要があるため、その分加工に使用できる工具本数が少なくなる。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、割出動作を行うための工具交換動作を行う必要がない主軸動力により駆動する割出テーブルを備えた工作機械を提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、主軸動力を利用して割出テーブルの割出軸を駆動する割出テーブルを備えた工作機械において、加工工具を回転させる主軸と、前記主軸の端面に設けられ該主軸と同軸同期回転可能な主軸ギアと、前記主軸ギアと噛合可能な割出軸駆動ギアにより前記主軸の回転動力を受け、ワークの姿勢を変化させる割出テーブルと、前記主軸または前記割出テーブルの少なくとも一方を前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアとが噛み合い割出動作を行う割出領域、および、加工工具によりワークの加工を行う加工領域へ相対移動させる移動機構と、前記割出軸駆動ギアの回転を防止するクランプ機構と、前記主軸ギアと前記移動機構を駆動制御して割出動作を実行する数値制御装置と、を有する割出テーブルを備えた工作機械であって、前記主軸に加工工具を把持したまま前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアとを噛み合わせて割出動作を行うことを特徴とする割出テーブルを備えた工作機械である。
請求項2に係る発明は、前記割出領域と前記加工領域の間の移動経路は、前記主軸に装着されている加工工具または割出テーブルに載置されているワークの形状の少なくとも一方に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の割出テーブルを備えた工作機械である。
請求項3に係る発明は、前記割出軸駆動ギアへの切粉の付着を防止する防護カバー、または、前記割出軸駆動ギアに付着した切粉を除去するための圧縮空気または切削液を吹きつける切粉除去機構の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1または2の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械である。
請求項4に係る発明は、前記割出テーブルの割出動作完了時の前記主軸の位相を前記数値制御装置の記憶装置に記憶した後に、前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアの噛合を解き、次の割出動作において前記主軸の位相を前記記憶した位相に復帰させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械である。
請求項5に係る発明は、前記割出軸駆動ギアの位相が変化したことを検出する回転検出機構を有し、前記加工領域において前記割出軸駆動ギアの位相の変化を検出したとき、次回の割出動作における前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアの割出動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械である。
本発明により、割出動作を行うための工具交換動作を行う必要がない主軸動力により駆動する割出テーブルを備えた工作機械を提供できる。
そして、請求項1に係る発明は、主軸端面に設けた主軸ギアにより動力伝達を行うため、主軸に加工工具を把持したまま割出動作を行うことができる。このため、従来技術と比較して割出動作を行うための工具交換動作が不要となる。また、割出動作に駆動用特殊工具を使用しないので、工具の使用本数を制限しない。
請求項2に係る発明は、割出領域P1と加工領域P2の間の最短経路は加工工具やワークの形状によって干渉領域が異なるため、その都度最短経路を選択することで割出動作に掛ける時間を短縮できる。
請求項3に係る発明は、加工領域P2中で停止状態にある割出駆動用ギアは切粉が堆積し易いため、除去機構を設けることにより、割出領域P1において切粉の噛込みによるギアの噛合不良を防止できる。
請求項4に係る発明は、割出後の主軸の位相を次回割出時の初期位相とすることで、加工領域P2において割出テーブルが回転しない限りにおいて、噛合可能な位相の組合せを直ちに得られる。
請求項5に係る発明は、簡単な機械構成により、割出動作における主軸ギアと割出軸駆動ギアの衝突を防止することができる。
同時4軸加工機に割出機構を搭載した機械構成を説明する図である。 割出領域P1を説明する図である。 図2において矢印Aの方向に見た図である。 加工領域P2を説明する図である。 クランプ機構の例を説明する図である。 割出領域P1における割出動作を説明する図である。 割出軸駆動ギアが異常な位相の場合における主軸ギアとの衝突を説明する図である。 回転検出機構の例を説明する図である。 本発明に係る割出動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は同時4軸加工機に割出機構を搭載した機械構成を説明する図である。
数値制御装置8は工作機械100を全体的に制御する制御装置である。数値制御装置8は、図示しない演算装置、記憶装置、入出力装置、表示装置を備えている。
工作機械100は、加工工具11を回転可能な主軸1、主軸1の端面に設けられ主軸1と同軸同期回転可能な主軸ギア2、主軸ギア2と自在に噛合可能な割出軸駆動ギア3により主軸の回転動力を受け、回転伝達機構部4を介して駆動し、ワーク12の姿勢を変化させることを目的とする割出テーブル5、割出テーブル5を主軸ギア2と割出軸駆動ギア3とが噛合可能な割出領域P1、および、加工工具11によりワーク12の加工を行う加工領域P2へ相対移動させることが可能な、少なくともXYZ方向の平行移動軸を含む移動機構6(6X,6Y,6Z,6A)、割出軸駆動ギア3の回転防止を目的とするクランプ機構7、および、主軸ギア2と移動機構6を備えている。
なお、6XはX軸移動機構、6YはY軸移動機構、6ZはZ軸移動機構、6AはA軸(回転軸)移動機構を意味する。これらを総称して移動機構6という。工作機械100は、加工領域P2中で割出軸駆動ギア3に付着した切粉により割出領域P1における噛合不良を防止することを目的とした、割出軸駆動ギア3の防護カバーや、圧縮空気や切削液を吹きつける洗浄装置などの切粉除去機構9を有する。切粉除去機構9としては、防護カバーまたは洗浄装置の少なくとも一方を用いる。また、工作機械100は、割出テーブル5あるいは割出軸駆動ギア3をクランプするクランプ機構7を備えている(なお、図1にはクランプ機構7は図示されていない。)。
数値制御装置8は、工作機械100を構成する前記要素を制御して一連の割出動作を自動的に実行する。割出領域P1と加工領域P2を結ぶ移動経路は、使用する加工工具11やワーク12の形状などの条件に応じて任意に設定することが可能である。つまり、割出領域P1と加工領域P2の間の移動経路は、主軸1に装着されている加工工具11または割出テーブル5に載置されているワーク12の形状の少なくとも一方に応じて選択される。数値制御装置8は、ワーク12の加工中などにワーク12と加工工具11や工作機械の部品とが衝突することを防止するために、それらの干渉を検出する干渉検出機能を備えている。干渉検出機能を実行するため、主軸1に装着されている加工工具11の工具番号、該工具番号に対応する加工工具の3次元形状データ、ワーク12の外形形状(加工途中の形状を含む)データが随時、数値制御装置8の記憶装置に格納される。本発明の構成を簡略化するため、任意の加工工具11と割出テーブル5に載置されたワーク12とが干渉しない移動経路を予め設定しておいてもよい。
本発明の実施形態では、数値制御装置8の記憶装置に格納されたこれらのデータを用いて、主軸1または割出テーブル5の少なくとも一方を、加工領域P2から割出領域P1に相対的に移動させる移動経路を算出する。あるいは、加工工具11の種類毎に最適な移動経路をあらかじめ計算し、数値制御装置8の記憶装置に格納しておく。割出動作の開始とともに加工工具11に対応した移動経路を選択することによって、主軸1または割出テーブル5の少なくとも一方の加工領域P2から割出領域P1への移動経路が特定される。
次に、図1に示す工作機械100を例として、図2〜図4を用いて割出領域P1と加工領域P2を説明する。図2は割出領域P1を説明する図である。図3は図2において矢印Aの方向に見た図である。図4は加工領域P2を説明する図である。
割出領域P1および加工領域P2は互いに独立した領域であるものとする。また、特に割出テーブル5が他の移動機構6に対し固定姿勢を任意に変更できる構造(例として既存のテーブルに搭載して使用するような構造)の場合、割出領域P1は割出テーブル5の固定姿勢に合わせて随時数値制御装置8に設定する。
割出領域P1では、図2に示されるように、主軸1の端面に設けられ主軸1と同軸同期回転可能な主軸ギア2が、割出テーブル5に設けられた割出軸駆動ギア3に噛み合う。主軸ギア2と割出軸駆動ギア3が噛み合って後、主軸ギア2の回転が割出軸駆動ギア3に伝達される。本発明の実施形態において、主軸1に加工工具11を装着した状態で割出テーブル5の割出動作が可能である。加工領域P2では、加工工具11によってワーク12の加工が行われる。
ここで回転伝達機構部4は、割出軸駆動ギア3と割出テーブル5の位相を一意的に拘束し、割出テーブル5に回転動力が生じない場合、割出軸駆動ギア3を回転させることは無いものとする。このため、クランプ機構7は割出テーブル5をクランプする機構が望ましいが、割出軸駆動ギア3と割出テーブル5の間に生じるバックラッシが加工精度に対して十分無視できるほど小さい場合において、割出軸駆動ギア3を直接クランプする機構でも良いものとする。
クランプ機構7の具体例を図5に示す。なお、図5では割出軸駆動ギア3と割出テーブル5との間に回転伝達機構部4が取り付けられていない。
図5(a)は割出軸駆動ギア3の所定位置にピン穴を設け、割出動作完了後に位置決めピン14を挿入し回転を拘束する機構を示している。ブラケット16に設けられたプランジャ15が設けられている。プランジャ15に備わった位置決めピン14が割出軸駆動ギア3に設けられたピン穴に挿入されることで、割出軸駆動ギア3がクランプされる。位置決めピン14の強度の範囲で回転を強固に拘束可能であり、割出テーブル5の割出角度が予め決められている場合に有効である。
図5(b)は割出軸駆動ギア3を摩擦力によって固定するブレーキ機構であり、位相のずれ(後述)に注意が必要であるが割出角度を自由に設定できる。ブラケット16にブレーキディスク17が備わっている。割出軸駆動ギア3はブレーキディスク17が押し当てられること(矢印19参照)によってクランプされる。
次に、割出領域P1における割出動作を説明する。図6は割出領域(P1)における割出動作を説明する図である。
加工プログラムにより割出動作を指令すると、数値制御装置8は各軸の移動機構6を制御して、予め設定された加工工具11や工作機械100の構造物どうしが干渉しない移動経路で割出テーブル5(あるいは、主軸1)を割出領域P1に移動させ、主軸ギア2と割出軸駆動ギア3の噛合後、主軸1を回転させて割出テーブル5を駆動する。割出テーブル5の位置決めは、主軸1の回転角度を制御することにより行う。
割出テーブル5の移動後(つまり所定量の回転後)、数値制御装置8は現在(N回目)の割出完了時の主軸1の位相(ΘiN)を記憶するとともに、クランプ機構7による割出軸駆動ギア3のクランプを行った後、移動機構6を制御して主軸ギア2と割出軸駆動ギア3の噛合を解いて割出動作を完了する。
次回(N+1回目)割出動作においては、主軸1の位相を位相(ΘiN)と一致させる。これにより主軸ギア2と割出軸駆動ギア3の位相の組合せはN回目割出動作完了時のものと一致し、噛合可能な位相の組合せを直ちに得られる。噛合後、主軸1が位相ΘiN+1へオリエンテーションすることで、割出テーブル5が位相ΘoN+1へ回転する。
以上の割出領域P1における割出動作の流れを図6に示す。ただし、以下の関係式が成立するものとする。
なお、
ΘiN:N回目割出における割出完了時の主軸1の位相
ΦiN:N回目割出における主軸1の割出角度
ΘoN:N回目割出における割出完了時の割出軸駆動ギア3の位相
ΦoN:N回目割出における割出軸駆動ギア3の割出角度
C:定数(歯車どうし或いは回転伝達機構部4の減速比などから求まる)
である。
上記の割出動作は、加工領域P2において割出軸駆動ギア3が回転しないことが前提となる。このため、クランプ機構7が図5(b)の摩擦を利用したブレーキディスク17などの機構の場合、クランプトルク以上の負荷が加わると割出軸駆動ギア3が回転して本来の位相とのずれが生じ、このまま割出動作を継続するとギア同士の衝突及び破損に繋がる可能性がある。図7は割出軸駆動ギア3が異常な位相の場合における主軸ギア2との衝突を説明する図である。図7(a)に示されるように主軸ギア2と割出軸駆動ギア3の位相が揃っていない場合、図7(b)に示されるように、両歯車の噛み合いができず衝突してしまう。
このような事態を防止するため、割出軸駆動ギア3の回転検出機構10(図8参照)を用いる。加工領域P2において割出軸駆動ギア3の位相に変位が生じ、これが割出領域P1における主軸ギア2との噛合に影響を及ぼす大きさである場合、回転検出機構10は、数値制御装置8に信号を発信し、信号を受けた数値制御装置8が次回割出動作における主軸ギア2と割出軸駆動ギア3の衝突を自立的に回避する。
図8は回転検出機構の例を説明する図である。回転検出機構10の具体例として、図8(a)のエンコーダや図8(b)のフォトセンサなどの検出器が考えられる。図8(a)に示されるエンコーダは、割出軸駆動ギア3に検出リング20が固定され、ブラケット16に検出リング20の回転を検出するセンサ21が固定されている。例えば、検出リング20は磁気ストライプが形成されたエンコーダ盤であり、センサ21はホール素子の組み合わせが考えられる。また、図8(b)のフォトセンサは、割出軸駆動ギア3にスリット25が設けられた回転盤23が固定され、ブラケット16には回転盤23を挟むようにして、投光器24と受光器22とが固定されている。
図9は本発明に係る割出動作を説明するフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSA01]主軸の初期噛合位相ΘiNを読み込む。主軸に装着されている加工工具の工具番号を読み込む。なお、ΘiNはN回目割出における割出完了時の主軸1の位相として、数値制御装置8の記憶装置に記憶されている。また、主軸に装着されている加工工具の工具番号も数値制御装置8の記憶装置に記憶されている。
●[ステップSA02]割出軸駆動ギアの位相を検出する。割出軸駆動ギアの位相は例えば図8を用いて説明した回転検出機構10によって検出できる。
●[ステップSA03]ステップSA02で検出した割出軸駆動ギアの位相はΘoNと等しいか否か判断し、等しい場合(YES)にはステップSA04へ移行し、等しくない場合(NO)にはステップSA12へ移動する。なお、ΘoNはN回目割出における割出完了時の割出軸駆動ギアの位相である。
●[ステップSA04]主軸の割出角度ΦiN+1を計算する。計算は数1式により行う。
●[ステップSA05]主軸に装着されている加工工具の工具番号に対応して加工領域P2から割出領域P1への移動経路を選定する。このフローチャートの例では、加工工具に対応して移動経路のデータが数値制御装置の記憶装置に格納されており、この中から加工工具11の工具番号に対応した移動経路を選定する。
●[ステップSA06]主軸オリエンテーションΘiNとし、選定された移動経路に沿って割出領域P1へ移動する。主軸をステップSA01で読み込んだ主軸の初期噛合位相ΘiNに回転して位置合わせする。そして、ステップSA05で選定された移動経路に沿って、加工領域P2から割出領域P1へ移動する。
●[ステップSA07]割出テーブルをアンクランプする。
●[ステップSA08]主軸オリエンテーション。つまり、主軸をΦiN+1回転させる。これによって主軸の位相は、ΘiN+1=ΘiN+ΦiN+1となる(数1式参照)。また、割出テーブルの位相は、ΘoN+1=ΘoN+ΦoN+1となる(数2式参照)。
●[ステップSA09]割出テーブルをクランプする。
●[ステップSA10]ΘiN、ΘoNを更新し記憶する。つまり、ΘiN=ΘiN+1、ΘoN=ΘoN+1とし、次の回の割出動作に使用するため、ΘiNとΘoNを記憶する。
●[ステップSA11]加工領域P2へ移動し、主軸オリエンテーションを解除する。
●[ステップSA12]割出動作を停止する。ステップSA03において割出軸駆動ギアの位相とΘoNとが等しくないと判断されたので、前回の割出動作の終了後のワーク12の加工中に割出テーブル5が回転したことを意味する。この状態で割出動作を行うと、図7に示されるように割出軸駆動ギア3と主軸ギア2とが衝突する問題がある。
●[ステップSA13]割出テーブル5が回転したことで、正常なワークの加工が行われない。そこで、ワークの加工を中止し、アラームを報知する。アラームの報知は、数値制御装置8の表示装置にアラームを表示、あるいは、警告灯を点灯することなどにより、警報を報知する。
1 主軸
2 主軸ギア
3 割出軸駆動ギア
4 回転伝達機構部
5 割出テーブル
6X X軸移動機構
6Y Y軸移動機構
6Z Z軸移動機構
6A A軸移動機構
7 クランプ機構
8 数値制御装置
9 切粉除去機構
10 回転検出機構
11 加工工具
12 ワーク
13 テーブル
14 位置決めピン
15 プランジャ
16 ブラケット
17 ブレーキディスク
18 中心軸
19 矢印
20 検出リング
21 センサ
22 受光器
23 回転盤
24 投光器
25 スリット

100 工作機械

Claims (5)

  1. 主軸動力を利用して割出テーブルの割出軸を駆動する割出テーブルを備えた工作機械において、
    加工工具を回転させる主軸と、
    前記主軸の端面に設けられ該主軸と同軸同期回転可能な主軸ギアと、
    前記主軸ギアと噛合可能な割出軸駆動ギアにより前記主軸の回転動力を受け、ワークの姿勢を変化させる割出テーブルと、
    前記主軸または前記割出テーブルの少なくとも一方を前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアとが噛み合い割出動作を行う割出領域、および、加工工具によりワークの加工を行う加工領域へ相対移動させる移動機構と、
    前記割出軸駆動ギアの回転を防止するクランプ機構と、
    前記主軸ギアと前記移動機構を駆動制御して割出動作を実行する数値制御装置と、
    を有する割出テーブルを備えた工作機械であって、
    前記主軸に加工工具を把持したまま前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアとを噛み合わせて割出動作を行うことを特徴とする割出テーブルを備えた工作機械。
  2. 前記割出領域と前記加工領域の間の移動経路は、前記主軸に装着されている加工工具または割出テーブルに載置されているワークの形状の少なくとも一方に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の割出テーブルを備えた工作機械。
  3. 前記割出軸駆動ギアへの切粉の付着を防止する防護カバー、または、前記割出軸駆動ギアに付着した切粉を除去するための圧縮空気または切削液を吹きつける切粉除去機構の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1または2の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械。
  4. 前記割出テーブルの割出動作完了時の前記主軸の位相を前記数値制御装置の記憶装置に記憶した後に、前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアの噛合を解き、次の割出動作において前記主軸の位相を前記記憶した位相に復帰させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械。
  5. 前記割出軸駆動ギアの位相が変化したことを検出する回転検出機構を有し、
    前記加工領域において前記割出軸駆動ギアの位相の変化を検出したとき、次回の割出動作における前記主軸ギアと前記割出軸駆動ギアの割出動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の割出テーブルを備えた工作機械。
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