JP5563273B2 - 光ファイバー母材の製造装置 - Google Patents

光ファイバー母材の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5563273B2
JP5563273B2 JP2009244184A JP2009244184A JP5563273B2 JP 5563273 B2 JP5563273 B2 JP 5563273B2 JP 2009244184 A JP2009244184 A JP 2009244184A JP 2009244184 A JP2009244184 A JP 2009244184A JP 5563273 B2 JP5563273 B2 JP 5563273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding seal
inner cylinder
cylinder
optical fiber
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009244184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011088790A (ja
Inventor
伸定 長江
哲也 山本
秋彦 福田
成珍 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2009244184A priority Critical patent/JP5563273B2/ja
Publication of JP2011088790A publication Critical patent/JP2011088790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563273B2 publication Critical patent/JP5563273B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/018Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD] by glass deposition on a glass substrate, e.g. by inside-, modified-, plasma-, or plasma modified- chemical vapour deposition [ICVD, MCVD, PCVD, PMCVD], i.e. by thin layer coating on the inside or outside of a glass tube or on a glass rod
    • C03B37/01884Means for supporting, rotating and translating tubes or rods being formed, e.g. lathes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Description

本発明は、光ファイバー母材の製造装置に関する。
従来、光ファイバー母材は、ガラスパイプを回転させながら、そのガラスパイプ内に、四塩化ケイ素(SiCl)や四塩化ゲルマニウム(GeCl4)等の原料及び酸素(O)等のキャリアガスを有する原料ガスを供給し、ガラスパイプを加熱することで、ガラスパイプ内にガラス層を積層させて、製造している(例えば、特許文献1参照)。
この際、ガラスパイプの先端部を、供給ガス用の配管が接続されたロータリージョイントに接続し、ロータリージョイントと隔離した途中部位をガラス旋盤の回転チャックで掴持して、回転力を付与する装置を用いていた。
特開平10−203842号公報
しかし、ガラスパイプとロータリージョイントの接続部は、原料ガス等が漏れないようにするために、回転部をOリングで強く密着させていた。そのため、ロータリージョイントの回転抵抗が大きくなり、回転チャックとガラスパイプの間に滑りが生じ、ガラスパイプに割れや傷等の不具合が発生するという問題があった。また、この滑りを防止するために、回転チャックで強く掴持すると、ガラスパイプの肉厚が薄いために、割れてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ガラスパイプの割れの発生を防止可能な光ファイバー母材の製造装置の提供を目的とする。
また、十分な密封性を有し、かつ、回転抵抗の少ない光ファイバー母材の製造装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバー母材の製造装置は、ガラスパイプ内に原料ガスを供給して内面にガラス層を積層させる光ファイバー母材の製造装置に於て、上記ガラスパイプの途中部位を掴持する回転チャックと、該ガラスパイプの先端部が差し込まれて固着された、原料ガス供給側のロータリージョイントの内筒体とを、一体回転させるトルク伝達補助部材を設け、上記トルク伝達補助部材は、上記内筒体と、上記回転チャックを回転させる回転動力伝達筒体、又は、上記回転チャックに、連結して、上記ガラスパイプの掴持された上記途中部位と上記先端部との間に発生するねじれトルクを、軽減乃至零にするように構成し、上記ロータリージョイントは、上記内筒体と該内筒体に外嵌状に取着される外筒体の間に介装される軸受部材及び円環状の摺動シールを備え、上記外筒体は、上記内筒体を水平軸心廻りに回転自在に保持すると共に上記水平軸心廻りに回転不可能に基台に取着され、上記摺動シールは、横断面略F字型であって、上記内筒体の軸心一方向に開口する横断面コの字状の基部と、コの字状の該基部の底壁のラジアル外方角部から該ラジアル外方へ延伸した固定用の延伸部と、から成るものである。
また、上記摺動シールは、上記内筒体の軸心一方向側に配設される第1摺動シールと、該第1摺動シールよりも軸心他方向側に配設される第2摺動シールと、であって、上記ロータリージョイントは、円環状の押さえ部材を有し、上記押さえ部材は、上記第1摺動シールの上記延伸部を上記内筒体の軸心他方向に押圧する押圧端面と、上記第1摺動シールの上記基部をラジアル内方に押圧する内周勾配面と、を有するものである。
また、上記押さえ部材に、ラジアル外方に開口する環状凹溝を形成し、上記外筒体の外周壁に、上記環状凹溝に連通する圧力印加用の通気孔を貫設したものである。
発明の光ファイバー母材の製造装置によれば、ガラスパイプの傷や割れの発生による製造ロス(仕損じ)を減少でき、効率よく光ファイバー母材を製造できる。
ロータリージョイントの回転摩擦抵抗を低下させることができる。また、シール性能が向上し、より安全に製造できる。
本発明の光ファイバー母材の製造装置の実施の一形態を示す要部断面側面図である。 図1のA−A断面図である。 ータリージョイントの一例を示す要部側面断面図である。 図3の要部拡大図である。 摺動シールの断面図である。 ロータリージョイントの他のを示す要部断面側面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明の光ファイバー母材の製造装置を詳説する。
肉厚が1.5〜3mmの薄肉状のガラスパイプP内に、原料ガスを供給して、その内面Pcにガラス層を積層させ、光ファイバー母材を製造する装置であって、ガラスパイプPの途中部位Pbを掴持して、水平軸心La廻りに回転する回転チャック1を備えている。
回転チャック1は、具体的にはガラス旋盤に付設されているものであって、ガラスパイプP(以下、パイプPと呼ぶ場合もある)を掴持するための3〜4個の爪部材10と、爪部材10をパイプPのラジアル方句にスライド自在に保持するチャック台11と、を有している。チャック台11は、パイプPが挿通可能な中心孔を有している。また、回転チャック1は、基台4に設けられた回転動力伝達筒体2に同心状に固着されている。回転動力伝達筒体2は回転チャック1に掴持されたパイプPが挿通可能な円筒状に形成されている。
回転動力伝達筒体2は、駆動手段によって、水平軸心La廻りに回転自在に設けられている。
駆動手段は、基台4に内装された電気モータ等の駆動源(図示省略)と、回転動力伝達筒体2の外周に設けられたプーリー部2aと、駆動源からの回転動力をプーリー部2aに伝達する動力伝達ベルト(図示省略)と、から成るものである。
なお、駆動手段は、駆動源と、回転動力伝達筒体2の外周に設けられたギヤ部と、そのギヤ部に噛合すると共に駆動源によって回転する歯車と、から成るように構成しても良い。又は、駆動源と、回転動力伝達筒体2の外周に設けられたスプロケット部と、駆動源からの回転動力をスプロケット部に伝達するチェーンと、から成るように構成しても良い。
基台4は、水平軸心La一方向に突設した水平面状の載置面41を有する載置台40を備えている。載置台40は、上下高さ方向調節自在に付設されている。
載置面41上に、前後一対のガイドレール部材42,42によって左右方向にスライド可能かつ位置決め可能な左右スライド部材43を設けている。さらに、左右スライド部材43上に、水平軸心La方向(前後方向)に往復移動可能かつ位置決め可能な前後スライド部材44を設けている。そして、前後スライド部材44上にテーブル部材45を固着し、そのテーブル部材45に原料ガス供給用のロータリージョイント3を取着している。つまり、ロータリージョイント3は、前後左右上下に位置調整可能なテーブル部材45を介して基台4に取着されている。
ロータリージョイント3は、パイプPの先端部Paが差し込まれて固着される内筒体30と、内筒体30に外嵌状に取着された外筒体31と、水平軸心La一方向側で外筒体31に施蓋状に固着され原料ガス供給用配管が接続される蓋体32と、を有している。外筒体31は、水平軸心La廻りに回転不可能にテーブル部材45に固着されている。内筒体30は、外筒体31と同心状に配設され、水平軸心La廻りに回転自在に外筒体31に保持されている。
そして、内筒体30と、回転チャック1と、を一体回転させるように、パイプPの先端部Paと途中部位Pbの間の回転力伝導部Pdに沿って、トルク伝達補助部材5を設けている。
トルク伝達補助部材5は、外筒体31から水平軸心La他方向に突出した内筒体30の露出部30aと、回転動力伝達筒体2とを、連動連結する。なお、図1の二点鎖線で示した5’のように、内筒体30と、回転チャック1とを連動連結しても良い。また、トルク伝達補助部材5は、回転動力伝達筒体2に同心状に固着された円筒状軸(ホロー軸)20を介して、回転動力伝達筒体2に取着している。
トルク伝達補助部材5は、水平軸心La一方向側に、図2に示すように正面視略門型の連結先端部5aを有している。そして、内筒体30の露出部30aに形成された連結用の平行二面である切欠面30b,30bに接近乃至接触するように挟持状に内筒体30と連結している。なお、トルク伝達補助部材5は体積を可能な限り少なくして、回転モーメントが小さくなるように形成するのが望ましい。
ここで、本発明に於て、水平軸心La一方向と、内筒体30の軸心一方向と、外筒体31の軸心一方向と、パイプ軸心Lp一方向は、同方向であり、この方向を軸心一方向と呼ぶ場合もある。また、水平軸心La他方向と、内筒体30の軸心他方向と、外筒体31の軸心他方向と、パイプ軸心Lp他方向は、同方向であり、この方向を軸心他方向と呼ぶ場合もある。
ロータリージョイント3は、図3に示すように、外筒体31に内嵌されるベアリング等の軸受部材90に内筒体30が挿通されている。外筒体31と内筒体30との間に、密封手段6を備えている。密封手段6は、軸心一方側に設けられる第1密封部6Aと、第1密封部6Aより軸心他方向側に設けられる第2密封部6Bと、を有している。
図3乃至図5に示すように、密封手段6の第1密封部6Aは、内筒体30の外周面に摺接する横断面略F字型の円環状の摺動シール60と円環状の押さえ部材70とを有している。
第1密封部6Aの摺動シール60(以下、第1摺動シール60Aと呼ぶ場合もある)は、自然状態に於て、内筒体30の軸心一方向に開口する横断面コの字状の基部61と、基部61の底壁61aのラジアル外方角部(図5に示した二点鎖線部)61bからラジアル外方へ延設した固定用の延伸部62と、から成る。基部61は、底壁61aと、内筒体30に摺接するラジアル内方側の内側壁61cと、内側壁61cと対面状に配設される外側壁61dと、を有している。言い換えると、摺動シール60は、横断面ヒの字状に形成されていると言える。摺動シール60は、フッ素系の樹脂から成る。第1摺動シール60Aは、内筒体30の軸心一方向側に形成された段差孔部35に内装されている。
押さえ部材70は、第1摺動シール60Aの延伸部62を、軸心他方向に押圧する押圧端面70aを有している。また、第1摺動シール60Aの基部61をラジアル内方に押圧する内周勾配面70bを有している。また、ラジアル外方に開口する環状凹溝70cを有している。
押さえ部材70は、蓋体32によって、軸心他方向に押圧され、基部61の外側壁61dと、段差孔部35の円周面35aの間に、くさび状に配設される。押圧端面70aで、第1摺動シール60Aの延伸部62を、段差孔部35の段差端面35bに押さえ付けて固定している。内周勾配面70bで、外側壁61dをラジアル内方へ傾斜状に弾性変形させて、密封するための押圧力を基部61に付与している。また、押さえ部材70の環状凹溝70cに、押さえ部材70と外筒体31(円周面35a)の間を密封するOリング等のシール部材80を装着している。押さえ部材70の材質は、フッ素系の樹脂等である。
密封手段6の第2密封部6Bは、第1密封部6Aと同形状かつ同材質の摺動シール60と、押さえ部材70と同材質の円環状の押圧部材71と、を有している。
第2密封部6Bの摺動シール60(以下、第2摺動シール60Bと呼ぶ場合がある)は、軸受部材90よりも軸心方向側に配設されている。つまり、第1密封部6Aと軸受部材90の間に配設されている。
第2摺動シール60Bの基部61は、外筒体31の内周面36によって、適度な押圧力が付与され、内筒体30の外周面に摺接する。また、第2摺動シール60Bの延伸部62は、内周面36の近傍かつ内筒体30の軸心に垂直状に形成されている当り面34に、押圧部材71によって押圧されて固定されている。
押圧部材71は、第2摺動シール60Bの延伸部62を軸心一方向に押圧すると共に、第2摺動シール60Bの底壁61aを軸心他方向から支持する当接端面71aを有している。また、押圧部材71は、ラジアル外方に開口する環状凹溝71cを有し、その環状凹溝71cに押圧部材71と外筒体31の間を密封するOリング等のシール部材82を装着している。また、押圧部材71は、蓋体32が取着される外筒体31の一端面31eの反対側端面(他端面31f)に固着される抜け止めリング部材33によって、軸受部材90を介して、軸心一方向へ押圧されている。
また、押さえ部材70を押圧する蓋体32の端面と、押さえ部材70の間にOリング等のシール部材81を設けている。
また、図3に示すように、ロータリージョイント3は、パイプPの先端部Paが差し込まれる内筒体30を有している。先端部Paと内筒体30の間に、軸心一方向側から他方向側へ、順に、内筒体30の内側段差面30eに当接すると共にパイプPの先端面が当接する内鍔部を有する円環状の第1リング部材37、Oリング等の第1シール部材83、円環状の第2リング部材38、Oリング等の第2シール部材84、内筒体30から軸心他方向に一部が突出する円環状の第3リング部材39、が介装されている。
また、軸心他方向側に、内筒体30の露出部30aに形成されている雄ネジ部30dに螺合する締め付け用のナット部材29を設けている。ナット部材29は第3リング部材39を軸心一方向に押圧する内鍔部を有している。ナット部材29を螺進することで、第3リング部材39が軸心一方向に押圧され、外筒体31と内筒体30の間で第1・2シール部材83,84がラジアル方向に膨張して内筒体30とパイプPの間を密封して、かつ、適度の回転トルクを伝える程度に密着して、接続される。
上述した本発明の光ファイバー母材の製造装置の使用方法(作用)と、光ファイバー母材の製造方法について説明する。
パイプPの先端部Paを、回転チャック1と回転動力伝達筒体2に挿通させる。パイプPの途中部位Pbは回転チャック1で掴持される。ロータリージョイント3は前後上下左右方向に位置調整され、パイプPと同心状に配設される。パイプPの先端部Paを内筒体30に差し込み、ナット部材29を螺進させると、パイプPがロータリージョイント3に接続される。
また、内筒体30をトルク伝達補助部材5の連結先端部5aで挟持すると共に、トルク伝達補助部材5の連結基端部5bを回転動力伝達筒体2(又は、二点鎖線で示すように回転チャック1)に取着する。なお、トルク伝達補助部材5の取付は、パイプPとロータリージョイント3の接続前に行っても良い。
そして、回転チャック1によってパイプPの途中部位Pbに回転トルクを付加して回転させる。また、パイプPを回転させつつロータリージョイント3から原料ガスをガラスパイプP内に供給すると共にパイプPを加熱して、内面Pcにガラス層を積層させ、光ファイバー母材を製造する。
ここで、パイプPを回転させている回転状態に於て、パイプPの途中部位Pbに回転トルクが付加されると、回転力伝導部Pd(先端部Paと途中部位Pbの間の部分)を介して回転トルクが先端部Paに伝達し、内筒体30を回転させようとする。
ところが、トルク伝達補助部材5を設けることで、回転チャック1と内筒体30が同方向に同じ回転数で一体回転する。つまり、途中部位Pbに付加すべき回転トルクの一部を、回転力伝導部Pdを介さずにトルク伝達補助部材5を介して、先端部Pa(内筒体30)へ直接的に伝達させる。回転チャック1を回転させる力(トルク伝達補助部材5を回転チャック1に連動連結させた場合は、回転チャック1の回転力)を利用して内筒体30を回転させる。
仮に、内筒体30と摺動シール60との間で回転を妨げるような摩擦抵抗力(制動力)が発生したとしても、パイプPを介して内筒体30を回転させようとする回転トルクよりも、大きな回転トルクをトルク伝達補助部材5から得て、内筒体30をスムーズに回転させる。内筒体30がスムーズに回転することで、パイプPの先端部Paと途中部位Pbが一体回転し、爪部材10と途中部位Pbとの間で滑りの発生を防止する。また、先端部Paと途中部位Pbの間(回転力伝導部Pd)に発生するねじれトルクTを、軽減乃至零にしてパイプPを回転させる。
また、ロータリージョイント3は、図4に示すように、第1摺動シール60Aは、延伸部62が、外筒体31に固定するための力を受け、基部61(の外側壁61d)が、内筒体30に摺接するように押さえる力を受けるので、強い力で外筒体31に確実に固定されながらも、内筒体30へ適度な押圧力をもって摺接する。言い換えると、押さえ部材70は、押圧端面70aを主として第1摺動シール60Aを固定するために押圧し、内周勾配面70bを主として摺接させるための力を基部61に付与している。
また、第2摺動シール60Bは、押圧部材71によって、延伸部62が外筒体31の当り面34に軸心一方向に押圧され固定されている。基部61は軸心他方向への移動が阻止されるように支持されると共に、外筒体31と内筒体30の間に介装され内筒体30へ適度な押圧力をもって摺接する。
つまり、摺動シール60(第1・第2摺動シール60A,60B)は、外筒体31に固定するための力を、主として延伸部62で受けるので、基部61と内筒体30の間に密封性を保持するために必要な力以上の押圧力が作用されず、内筒体30の回転を妨げるような大きな摩擦抵抗の発生が防止されている。
次に、ロータリージョイント3の他のを、図6に示す。
押さえ部材70にラジアル外方に開口する環状凹溝70cを形成している。
外筒体31の外周壁31aに、環状凹溝70cに連通する圧力印加用の通気孔31bを貫設している。通気孔31bに圧力印加用の配管50を外筒体31の外方側から接続している。また、図示省略するが、配管50を送流する圧力印加用の気体の圧力を調整可能な気体調節部を設けている。そして、高圧エアー等の気体を配管50、通気孔31bを介して、環状凹溝70cに充填させ、押さえ部材70を弾性変形させて、第1摺動シール60A(摺動シール60)の基部61をラジアル内方に押し付けるように構成している。
圧力を印加する際に、気体の圧力を調整することで、押さえ部材70が第1摺動シール60A(摺動シール60)の基部61を内筒体30へ押圧する力が調整可能となる。即ち、摺動シール60と内筒体30の間の摩擦抵抗を適切な大きさに調整できる。
本発明は設計変更可能であって、図1に於て、円筒状軸20を省略して回転動力伝達筒体2に直接的にトルク伝達補助部材5を取着しても良い。
また、本発明に於て、原料ガスとは、四塩化ケイ素(SiCl)や四塩化ゲルマニウム(GeCl)等の原料及び酸素(O)等のキャリアガスを有する気体である。
以上のように、本発明の光ファイバー母材の製造装置は、ガラスパイプPの途中部位Pbを掴持する回転チャック1と、ガラスパイプPの先端部Paが固着された、原料ガス供給側のロータリージョイント3の内筒体30とを、一体回転させるトルク伝達補助部材5を設け、トルク伝達補助部材5は、内筒体30と、回転チャック1を回転させる回転動力伝達筒体2、又は、回転チャック1に、連結されているので、回転チャック1でガラスパイプPを強く掴持しなくとも、滑りの発生を防止できる。ガラスパイプPを割れないように掴持する手間を軽減できると共に、ガラスパイプPの割れの発生を防止でき、効率よく(仕損じなく)光ファイバー母材を製造できる。また、内筒体30をスムーズに回転させ、ガラスパイプPを安定して回転させることができる。
また、ガラスパイプP内に原料ガスを供給して内面Pcにガラス層を積層させる光ファイバー母材の製造装置に於て、ガラスパイプPの途中部位Pbを掴持する回転チャック1と、ガラスパイプPの先端部Paが固着された、原料ガス供給側のロータリージョイント3の内筒体30とを、一体回転させるトルク伝達補助部材5を設け、トルク伝達補助部材5は、内筒体30と、回転チャック1を回転させる回転動力伝達筒体2、又は、回転チャック1に、連結して、ガラスパイプPの掴持された上記途中部位Pbと上記先端部Paとの間に発生するねじれトルクTを、軽減乃至零にするように構成したので、回転チャック1でガラスパイプPを強く掴持しなくとも、滑りの発生を防止できる。ガラスパイプPを割れないように掴持する手間を軽減できると共に、ガラスパイプPの割れの発生を防止でき、効率よく(仕損じなく)光ファイバー母材を製造できる。また、内筒体30をスムーズに回転させ、ガラスパイプPを安定して回転させることができる。
また、光ファイバー母材の製造方法は、ガラスパイプPの先端部Paをロータリージョイント3に接続し、ロータリージョイント3と隔離した位置でガラスパイプPの途中部位Pbに回転トルクを付加してガラスパイプPを回転させつつロータリージョイント3側から原料ガスをガラスパイプP内へ供給して、内面にガラス層を積層させる光ファイバー母材の製造方法に於て、途中部位Pbと先端部Paの間の回転力伝導部Pdに沿ってトルク伝達補助部材5を付設し、途中部位Pbに付加すべき回転トルクの一部をトルク伝達補助部材5を介して先端部Pa側へ伝達させるので、回転チャック1でガラスパイプPを強く掴持しなくとも、滑りの発生を防止できる。ガラスパイプPを割れないように掴持する手間を軽減できると共に、ガラスパイプPの割れの発生を防止でき、効率よく(仕損じなく)光ファイバー母材を製造できる。内筒体30をスムーズに回転させ、ガラスパイプPを安定して回転させることができる。
また、ロータリージョイントは、外筒体31と内筒体30の間に介装される密封手段6を備え、密封手段6は、横断面略F字型の円環状の摺動シール60を有し、摺動シール60は、内筒体30の軸心一方向に開口する横断面コの字状の基部61と、コの字状の基部61の底壁61aのラジアル外方角部61bからラジアル外方へ延伸した固定用の延伸部62と、から成るので、基部61と内筒体30の間に密封性を保持するために必要な力以上の押圧力が作用されず、内筒体30の回転を妨げるような大きな摩擦抵抗の発生を防止できる。摺動シール60を確実に固定できると共に、適切な押圧力で内筒体30に摺接させ、スムーズに内筒体30を回転させることができる。シール性能が向上し、より安全に製造できる。
また、外筒体31と内筒体30の間に介装される密封手段6を備え、密封手段6は、横断面略F字型の円環状の摺動シール60と、円環状の押さえ部材70とを有し、摺動シール60は、内筒体30の軸心一方向に開口する横断面コの字状の基部61と、コの字状の基部61の底壁61aのラジアル外方角部61bからラジアル外方へ延伸した固定用の延伸部62と、から成り、押さえ部材70は、延伸部62を内筒体30の軸心他方向に押圧する押圧端面70aと、コの字状の基部61をラジアル内方に押圧する内周勾配面70bと、を有するので、基部61と内筒体30の間に密封性を保持するために必要な力以上の押圧力が作用されず、内筒体30の回転を妨げるような大きな摩擦抵抗の発生を防止できる。摺動シール60を確実に固定できると共に、適切な押圧力で内筒体30に摺接させることができる。押さえ部材70によって、摺動シール60へ、固定のための力と、摺接させるための力を分けて作用させることができる。シール性能が向上し、より安全に製造できる。
また、押さえ部材70に、ラジアル外方に開口する環状凹溝70cを形成し、外筒体31の外周壁31aに、環状凹溝70cに連通する圧力印加用の通気孔31bを貫設したので、摺動シール60への押圧力を適切な状態に調整でき、安定したシール性能を得ることができる。容易かつ迅速に、摺動シール60への押圧力を調整できる。シール性能が向上し、より安全に製造できる。
1 回転チャック
2 回転動力伝達筒体
3 ロータリージョイント
基台
5 トルク伝達補助部材
6 密封手段
30 内筒体
31 外筒体
31a 外周壁
31b 通気孔
60 摺動シール
61 基部
61a 底壁
61b (ラジアル外方)角部
62 延伸部
70 押さえ部材
70a 押圧端面
70b 内周勾配面
70c 環状凹溝
90 軸受部材
La 水平軸心
P ガラスパイプ
Pa (ガラスパイプの)先端部
Pb (ガラスパイプの)途中部位
Pc (ガラスパイプの)内面
Pd 回転力伝導部
T ねじれトルク

Claims (3)

  1. ガラスパイプ(P)内に原料ガスを供給して内面(Pc)にガラス層を積層させる光ファイバー母材の製造装置に於て、
    上記ガラスパイプ(P)の途中部位(Pb)を掴持する回転チャック(1)と、
    該ガラスパイプ(P)の先端部(Pa)が差し込まれて固着された、原料ガス供給側のロータリージョイント(3)の内筒体(30)とを、
    一体回転させるトルク伝達補助部材(5)を設け、
    上記トルク伝達補助部材(5)は、上記内筒体(30)と、上記回転チャック(1)を回転させる回転動力伝達筒体(2)、又は、上記回転チャック(1)に、連結して、上記ガラスパイプ(P)の掴持された上記途中部位(Pb)と上記先端部(Pa)との間に発生するねじれトルク(T)を、軽減乃至零にするように構成し、
    上記ロータリージョイント(3)は、上記内筒体(30)と該内筒体(30)に外嵌状に取着される外筒体(31)の間に介装される軸受部材(90)及び円環状の摺動シール(60)を備え、
    上記外筒体(31)は、上記内筒体(30)を水平軸心(La)廻りに回転自在に保持すると共に上記水平軸心(La)廻りに回転不可能に基台(4)に取着され
    上記摺動シール(60)は、横断面略F字型であって、上記内筒体(30)の軸心一方向に開口する横断面コの字状の基部(61)と、コの字状の該基部(61)の底壁(61a)のラジアル外方角部(61b)から該ラジアル外方へ延伸した固定用の延伸部(62)と、から成ることを特徴とする光ファイバー母材の製造装置。
  2. 上記摺動シール(60)は、上記内筒体(30)の軸心一方向側に配設される第1摺動シール(60A)と、該第1摺動シール(60A)よりも軸心他方向側に配設される第2摺動シール(60B)と、であって、
    上記ロータリージョイント(3)は、円環状の押さえ部材(70)を有し、
    上記押さえ部材(70)は、上記第1摺動シール(60A)の上記延伸部(62)を上記内筒体(30)の軸心他方向に押圧する押圧端面(70a)と、上記第1摺動シール(60A)の上記基部(61)をラジアル内方に押圧する内周勾配面(70b)と、を有する請求項1記載の光ファイバー母材の製造装置。
  3. 上記押さえ部材(70)に、ラジアル外方に開口する環状凹溝(70c)を形成し、
    上記外筒体(31)の外周壁(31a)に、上記環状凹溝(70c)に連通する圧力印加用の通気孔(31b)を貫設した請求項2記載の光ファイバー母材の製造装置。
JP2009244184A 2009-10-23 2009-10-23 光ファイバー母材の製造装置 Active JP5563273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244184A JP5563273B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 光ファイバー母材の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009244184A JP5563273B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 光ファイバー母材の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011088790A JP2011088790A (ja) 2011-05-06
JP5563273B2 true JP5563273B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=44107401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009244184A Active JP5563273B2 (ja) 2009-10-23 2009-10-23 光ファイバー母材の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5563273B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2014519B1 (en) * 2015-03-25 2017-01-25 Draka Comteq Bv A rotary feed-through for mounting a rotating substrate tube in a lathe, a CVD lathe and a corresponding method using the CVD lathe.
CN104944760A (zh) * 2015-06-09 2015-09-30 武汉长盈通光电技术有限公司 一种用于cvd沉积车床的旋转密封装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5854095B2 (ja) * 1977-04-18 1983-12-02 住友電気工業株式会社 光フアイバ−製造用反応ガス供給ロ−タリ−ジヨイント
JP3994864B2 (ja) * 2002-04-11 2007-10-24 住友電気工業株式会社 光ファイバ母材又は光ファイバ中間母材の製造方法及びその装置
JP4621115B2 (ja) * 2005-10-31 2011-01-26 株式会社日本製鋼所 ロータリージョイント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011088790A (ja) 2011-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563273B2 (ja) 光ファイバー母材の製造装置
JP5341969B2 (ja) ロータリテーブル装置のブレーキ構造
US20130134206A1 (en) Self-clamping friction welding tool
WO2018143436A1 (ja) 光ファイバーフェルールの端面研磨装置
TW201330965A (zh) 電動夾鉗裝置
JP6808445B2 (ja) 金型への樹脂チューブの固定方法および樹脂チューブ被覆ロールの製造方法
CN1803354A (zh) 刀具安装座
JP5679742B2 (ja) 工作機械の軸受予圧構造
KR101568293B1 (ko) 조향 eps의 볼 스크류에 설치되는 너트에 볼을 체결하는 자동조립장치
JP2005518512A (ja) 車両駆動シャフト及び芯合せ組み立て方法
JP2008155238A (ja) 材料の摩擦圧接装置
CN205335765U (zh) 电缆绝缘套剥皮机
JP2006299503A (ja) カム動作機、そのような機械の組立て方法とそのような機械が据え付けられる織機
CN1914433A (zh) 收缩圆盘单元、用于装配和/或拆卸其的工具及两者组合
CN110370657A (zh) 一种高强度圆环件的热熔镶齿及其成型方法
JP2007275943A (ja) 材料の摩擦圧接方法及びその装置
TWI314100B (en) Torque limiter and separating roller and sheet separating mechanism using the same
JP4036862B2 (ja) ワークへのローラ組付方法及び装置
FR2971969A1 (fr) Outillage de marquage a chaud
CN113299576B (zh) 一种薄膜机械分离装置
JP2011131321A (ja) 偏芯チャック装置およびワークの偏芯方法
ITTO20010365A1 (it) Trasduttore rotativo con dispositivo di serraggio di tipo autocentrante.
TWI327945B (en) Adjustable device of air tool
CN111538121A (zh) 一种轮盘牵引式光纤拉锥机及其方法
JP2012135831A (ja) 主軸アタッチメント装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5563273

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350