JP5562876B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、交流信号の物理量を測定する測定装置および測定方法に関するものである。
この種の測定装置として、特開2005−337980号公報において出願人が開示した交流信号測定装置が知られている。この交流信号測定装置は、フィルタ部、検出信号生成部、周波数測定部、周波数算出部、クロック生成部、A/D変換部および信号処理部などを備えて、入力した交流信号についての物理量を測定する。この場合、フィルタ部は、入力した交流信号に含まれているノイズ成分を除去し、検出信号生成部は、交流信号のゼロクロスを検出して検出信号を出力する。周波数測定部は、交流信号の各周期の期首を示す検出信号から期末を示す検出信号までの時間を計測し、その時間に基づいて交流信号の周波数を測定して周波数データを出力する。周波数算出部は、周波数データに基づいてサンプリング周波数を算出してサンプリング周波数を示す設定データを出力する。クロック生成部は、設定データで示される周波数のサンプリングクロックを生成する。A/D変換部は、サンプリングクロックに同期して交流信号をサンプリングしてデジタルデータを出力し、信号処理部は、デジタルデータに基づいて交流信号の物理量を測定する測定処理を実行する。
特開2005−337980号公報(第4−6頁、第1−2図)
ところが、上記した従来の交流信号測定装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この交流信号測定装置では、例えば、交流信号の複数周期を単位処理区間としてその単位処理区間毎に物理量を測定する際には、各単位処理区間分のデジタルデータをその単位処理区間に関連付けて記憶部に記憶させ、信号処理部が、そのデジタルデータを記憶部から読み出して測定処理を行うことによって物理量を単位処理区間毎に測定する。一方、この交流信号測定装置では、複数の交流信号を入力して各交流信号についての物理量の測定を複数の測定器(複数の信号処理部等)を用いて行うときには、各測定器を同期させる同期処理が予め決められた規定区間毎に行われる。この場合、同期処理の実行を指示する同期信号を入力したときには、その入力時点を新たな規定区間における最初の単位処理区間の始点として、記憶部に対するデジタルデータの記憶、およびデジタルデータに基づく物理量の測定を行う。つまり、この交流信号測定装置では、単位処理区間の途中で同期信号を入力したときには、その単位処理区間の始点から同期信号を入力した時点までの期間(単位処理区間よりも短い期間)のデジタルデータに基づく物理量の測定処理が行われないこととなり、同期信号の入力時点において測定処理が連続的に行われない(つまり不連続となる)という課題が存在し、その改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、同期処理が行われたときにおいてもサンプリングデータを用いて物理量を測定する測定処理を連続的に実行させ得る測定装置および測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、入力した交流信号をサンプリングしてサンプリングデータを出力するサンプリング部と、前記サンプリングデータを記憶可能な記憶部と、ゼロクロスによって区分される前記交流信号の1周期が予め決められた数だけ連続する単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間に対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶処理部と、前記記憶部に記憶されている前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを用いて前記交流信号の物理量を当該単位処理区間毎に測定する測定処理を実行する測定処理部とを備えた測定装置であって、前記記憶部は、前記サンプリングデータを記憶する2つの記憶領域を有して構成され、前記記憶処理部は、予め決められた規定区間毎に行われる同期処理を指示する同期信号の入力時点が含まれる前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間の少なくとも一部が含まれる当該規定区間における他の前記サンプリングデータと共に前記2つの記憶領域の一方に記憶させると共に当該入力時点が含まれる前記1周期を最初の1周期とする新たな前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを前記2つの記憶領域の他方に記憶させる重複記憶処理を実行し、前記測定処理部は、前記入力時点が含まれる前記単位処理区間を前記規定区間の最後の単位処理区間として前記測定処理を実行すると共に、前記新たな単位処理区間を新たな前記規定区間の最初の単位処理区間として前記測定処理を実行する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記記憶処理部は、前記同期信号の入力時点が前記単位処理区間における最初の1周期に含まれるときには、前記重複記憶処理を実行することなく、前記新たな単位処理区間分の前記サンプリングデータを前記他のサンプリングデータが記憶されている前記記憶領域に続けて記憶させる。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項1または2記載の測定装置において、前記測定処理部は、前記交流信号における複数種類の物理量を測定可能に構成され、前記記憶部は、測定対象の前記各物理量にそれぞれ対応付けられた前記記憶領域を1つの当該物理量に対して2つずつ有して構成され、前記記憶処理部は、前記重複記憶処理において、前記各物理量の測定に用いられる前記サンプリングデータを当該物理量に対応付けられた前記各記憶領域に記憶させる。
また、請求項4記載の測定方法は、入力した交流信号をサンプリングしてサンプリングデータを出力すると共に、ゼロクロスによって区分される前記交流信号の1周期が予め決められた数だけ連続する単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間に対応付けて記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されている前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを用いて前記交流信号の物理量を当該単位処理区間毎に測定する測定処理を実行する測定処方法であって、予め決められた規定区間毎に行われる同期処理を指示する同期信号の入力時点が含まれる前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間の少なくとも一部が含まれる当該規定区間における他の前記サンプリングデータと共に前記記憶部における2つの記憶領域の一方に記憶させると共に当該入力時点が含まれる前記1周期を最初の1周期とする新たな前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該2つの記憶領域の他方に記憶させる重複記憶処理を実行し、前記入力時点が含まれる前記単位処理区間を前記規定区間の最後の単位処理区間として前記測定処理を実行すると共に、前記新たな単位処理区間を新たな前記規定区間の最初の単位処理区間として前記測定処理を実行する。
請求項1記載の測定装置、および請求項4記載の測定方法では、予め決められた規定区間毎に行われる同期処理を指示する同期信号の入力時点が含まれる単位処理区間分のサンプリングデータを、その単位処理区間の少なくとも一部が含まれる規定区間における他のサンプリングデータと共に記憶部における2つの記憶領域の一方に記憶させると共に、同期信号の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間分のサンプリングデータを2つの記憶領域の他方に記憶させる重複記憶処理を実行する。このため、この測定装置および測定方法によれば、同期信号の入力時点が含まれる単位処理区間を規定区間の最後の単位処理区間として測定処理を実行すると共に、新たな単位処理区間を新たな規定区間の最初の単位処理区間として測定処理を実行することができるため、同期信号の入力時点(つまり、同期処理が行われたとき)において、測定処理を連続的に実行させることができる。
また、請求項2記載の測定装置では、同期信号の入力時点が単位処理区間における最初の1周期に含まれるときには、重複記憶処理を実行することなく、新たな単位処理区間分のサンプリングデータを他のサンプリングデータが記憶されている記憶領域に続けて記憶させる。このため、この測定装置によれば、サンプリングデータを重複して記憶させる必要がないときに重複記憶処理の実行を省略することで、その分、記憶領域の使用量を節約することができるため、記憶部を効率的に使用することができる。
また、請求項3記載の測定装置では、複数種類の物理量にそれぞれ対応付けられた記憶領域が1つの物理量に対して2つずつ設けられており、交流信号における複数種類の物理量を測定する際の重複記憶処理において、各測定する物理量用のサンプリングデータをその物理量に対応付けられた記憶領域に記憶させる。このため、この測定装置によれば、複数種類の物理量を測定する場合においても、同期信号の入力時点(つまり、同期処理が行われたとき)において、測定処理を連続的に実行させることができる。
測定装置1の構成を示す構成図である。 測定装置1の動作を説明する第1の説明図である。 測定装置1の動作を説明する第2の説明図である。 測定装置1の動作を説明する第3の説明図である。
以下、測定装置および測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての測定装置1の構成について説明する。図1に示す測定装置1は、信号処理部11、サンプリング部12、操作部13、表示部14、記憶部15および処理部16を備え、入力した交流信号S1(一例として、図2に示す正弦波)についての物理量(例えば、電圧、電流および電力等の実効値や、電圧、電流および電力等におけるトランジェント発生時(過渡応答時)の最大値(以下、「トランジェント値」ともいう))を測定可能に構成されている。この場合、この測定装置1は、信号処理部11、サンプリング部12、記憶部15および処理部16をそれぞれ複数備え、複数種類の交流信号S1を入力して測定可能な構成(つまり、複数種類の交流信号S1の物理量を測定する測定器を複数備えた構成)となっているが、発明の理解を容易とするため、各図において、信号処理部11、サンプリング部12、記憶部15および処理部16をそれぞれ1つだけ図示し、以下の説明において、重複する説明を省略する。なお、信号処理部11およびサンプリング部12を複数備え、記憶部15や処理部16をそれぞれ1つだけ備えた構成を採用することもできる。
信号処理部11は、入力した交流信号S1に含まれているノイズ成分を除去する信号処理を実行する。また、信号処理部11は、図1に示すように、交流信号S1の周波数(公称周波数:50Hzおよび60Hz)にそれぞれ対応付けられて、互いに電気的特性の異なる複数(一例として、2つ)のフィルタ回路21(処理回路)を備えて構成されている。この場合、フィルタ回路21は、交流信号S1に含まれている公称周波数よりも高周波の成分および低周波の成分を除去する(つまり、公称周波数の成分を抽出する)バンドパスフィルタで構成されている。また、信号処理部11は、操作部13に対する切り替え操作によってこれら複数のフィルタ回路21の中から切り替えられたフィルタ回路21によって交流信号S1に対して予め決められた信号処理を実行する。
サンプリング部12は、図1に示すように、サンプリングクロック生成回路31およびサンプリング回路32を備えて構成されている。サンプリングクロック生成回路31は、予め決められたサンプリング周期(周波数)のサンプリングクロックS2(図2参照)を生成する。サンプリング回路32は、サンプリングクロックS2に同期して交流信号S1をサンプリングすることにより、デジタルデータ(サンプリングデータ)Dを出力するサンプリング処理を実行する。また、サンプリング部12は、一例として、FPGA(Field Programmable Gate Array )で構成されている。なお、サンプリング部12を処理部16と共にCPUで構成することもできる。
操作部13は、測定開始を指示する操作や、公称周波数を切り替える(フィルタ回路21を切り替える)切り替え操作などを行うための各種のスイッチを備えて構成され、それらが操作されたときに操作信号Soを出力する。表示部14は、処理部16の制御に従って各種の画像や測定値を表示する。
記憶部15は、処理部16の制御に従い、サンプリング部12から出力されたデジタルデータDを記憶可能に構成されている。また、記憶部15は、例えば、デジタルデータDを記憶する記憶領域を4つ有している。具体的には、記憶部15は、処理部16によって実行される後述する測定処理において交流信号S1の物理量(例えば、電圧の実効値)の測定に用いられるデジタルデータD(以下、このデジタルデータDを「デジタルデータD1」ともいう)を記憶する2つの第1記憶領域F1a,F1b(以下、第1記憶領域F1a,F1bを区別しないときには「第1記憶領域F1」ともいう)を有して構成され、デジタルデータD1を重複(オーバーラップ)して第1記憶領域F1a,F1bに記憶する(図3参照)。また、記憶部15は、処理部16よって実行される測定処理において交流信号S1の他の物理量(例えば、電圧のトランジェント値)の測定に用いられるデジタルデータD(以下、このデジタルデータDを「デジタルデータD2」ともいう)を記憶する2つの第2記憶領域F2a,F2b(以下、第2記憶領域F2a,F2bを区別しないときには「第2記憶領域F2」ともいい、第1記憶領域F1および第2記憶領域F2を区別しないときには「記憶領域F」ともいう)を有して構成され、デジタルデータD2を重複して第2記憶領域F2a,F2bに記憶する(同図参照)。
処理部16は、操作部13から出力される操作信号Soに従って測定装置1を構成する各部を制御する。また、処理部16は、記憶処理部として機能し、ゼロクロスによって区分される交流信号S1の1周期が予め決められた数(一例として、10)だけ連続する複数周期(この例では、10周期)を単位処理区間U(図3参照)として、各単位処理区間U分のデジタルデータD1をその単位処理区間Uにそれぞれ対応付けて記憶部15の第1記憶領域F1に記憶させ、各単位処理区間U分のデジタルデータD2をその単位処理区間Uにそれぞれ対応付けて記憶部15の第2記憶領域F2に記憶させる。この場合、処理部16は、同期処理を指示する同期信号S3(同図参照)を外部から入力したときに、重複記憶処理を実行する。ここで、同期処理は、この測定装置1に複数ずつ備えられている信号処理部11、サンプリング部12、記憶部15および処理部16を同期させるための処理であって、この測定装置1では、予め決められた規定区間Tr(一例として、10分の区間)毎にこの同期処理が行われる。
上記した重複記憶処理では、処理部16は、図3に示すように、同期信号S3を入力した入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータD1を、単位処理区間Uの少なくとも一部が含まれる規定区間Trにおける他のデジタルデータD1と共に2つの第1記憶領域F1の一方(一例として第1記憶領域F1a)に記憶させると共に、同期信号S3の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータD1を2つの第1記憶領域F1の他方(一例として第1記憶領域F1b)に記憶させる。また、処理部16は、同様にして、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータD2を、単位処理区間Uの少なくとも一部が含まれる規定区間Trにおける他のデジタルデータD2と共に2つの第2記憶領域F2の一方(一例として第2記憶領域F2a)に記憶させると共に、同期信号S3の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータD2を2つの第2記憶領域F2の他方(一例として第2記憶領域F2b)に記憶させる。
さらに、処理部16は、測定処理部として機能して、測定処理を実行する。この測定処理において、処理部16は、記憶部15に記憶されている単位処理区間U分のデジタルデータD1を用いて交流信号S1の物理量(電圧の実効値)を単位処理区間U毎に測定する。また、処理部16は、測定処理において、記憶部15に記憶されている単位処理区間U分のデジタルデータD2を用いて交流信号S1の物理量(電圧のトランジェント値)を単位処理区間U毎に測定する。また、処理部16は、同期処理を指示する同期信号S3を入力したときに、その入力時点が含まれる単位処理区間Uを規定区間Trの最後の単位処理区間Uとして測定処理を実行すると共に、新たな単位処理区間Uを新たな規定区間Trの最初の単位処理区間Uとして測定処理を実行する。また、処理部16は、測定処理において測定した物理量(電圧の実効値、および電圧のトランジェント値)を表示部14に表示させる。
次に、測定装置1を用いて交流信号S1の物理量の一例としての電圧の実効値、および電圧のトランジェント値を測定する測定方法、およびその際の測定装置1の動作について説明する。
この測定装置1では、操作部13に対して測定開始を指示する操作が行われたときに、信号処理部11のフィルタ回路21(例えば、50Hz用のフィルタ回路21)が、信号ケーブルを介して入力した交流信号S1のノイズ成分を除去する信号処理を開始して、処理後の交流信号S1をサンプリング部12に出力する。また、サンプリング部12のサンプリングクロック生成回路31が、図2に示すように、サンプリングクロックS2を生成し、サンプリング部12のサンプリング回路32が、サンプリング処理を開始して、サンプリングクロックS2に同期して交流信号S1をサンプリングすることにより、デジタルデータD1を生成して処理部16に出力する。
また、処理部16は、図2に示すように、交流信号S1と基準電位(ゼロボルトの電位)との交差(ゼロクロス)を検出し、そのゼロクロスによって区分される交流信号S1の1周期が予め決められた数(一例として、10)だけ連続する複数周期(10周期)をデジタルデータD1に基づいて特定する。次いで、処理部16は、図3に示すように、その複数周期を単位処理区間Uとして、各単位処理区間U分(単位処理区間U内)のデジタルデータD1(電圧の実効値の測定に用いられるデジタルデータD)をその単位処理区間Uにそれぞれ対応付けて記憶部15における2つの第1記憶領域F1a,F1bの一方(例えば、第1記憶領域F1a)に記憶させる処理を開始し、この処理を単位処理区間U毎に繰り返して実行する。
また、処理部16は、図3に示すように、単位処理区間U分のデジタルデータD2(電圧のトランジェント値の測定に用いられるデジタルデータD)を単位処理区間Uに対応付けて記憶部15における第2記憶領域F2a,F2bの一方(例えば、第2記憶領域F2a)に記憶させる処理を開始し、この処理を単位処理区間U毎に繰り返して実行する。この場合、この測定装置1では、処理部16が、デジタルデータD1に対してデジタルデータD2を対応付けるため処理を行うため、デジタルデータD2を第2記憶領域F2に記憶させる処理が交流信号S1の1周期分だけ遅れて行われる。
また、処理部16は、測定処理を実行する。この測定処理において、処理部16は、単位処理区間U分のデジタルデータD1を記憶部15から読み出して、そのデジタルデータD1を用いて交流信号S1の電圧の実効値を測定する処理を単位処理区間U毎に(単位処理区間U分のデジタルデータD1を記憶させる毎に)実行する。また、処理部16は、測定処理において、単位処理区間U分のデジタルデータD2を記憶部15から読み出して、そのデジタルデータD2を用いて、その単位処理区間U内におけるトランジェントの有無を判別し、トランジェントがあると判別したときには、トランジェント値を測定する処理を単位処理区間U毎に(単位処理区間U分のデジタルデータD2を記憶させる毎に)実行する。
一方、この測定装置1では、複数ずつ備えられている信号処理部11、サンプリング部12、記憶部15および処理部16を同期させる同期処理が、予め決められた規定区間Tr(一例として、10分の区間)毎に行われる。処理部16は、この同期処理の実行を指示する同期信号S3を入力したときに、重複記憶処理を実行する。この重複記憶処理では、処理部16は、図3に示すように、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータD1を、その単位処理区間Uの少なくとも一部が含まれる規定区間Trにおける他のデジタルデータD1と共に(つまり、その単位処理区間Uよりも前の単位処理区間UにおけるデジタルデータD1に連続させて)、2つの第1記憶領域F1a,F1bの一方(この例では、第1記憶領域F1a)に記憶させる。
また、処理部16は、同期信号S3の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータD1を2つの第1記憶領域F1a,F1bの他方(この例では、第1記憶領域F1b)に記憶させる。これにより、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータD1の一部(図3において斜線を付した部分におけるデジタルデータD1)が第1記憶領域F1a,F1bに重複(オーバーラップ)して記憶される。次いで、処理部16は、単位処理区間U分のデジタルデータD1を第1記憶領域F1bに記憶させる処理を単位処理区間U毎に繰り返して実行する。
続いて、図3に示すように、2回目の同期信号S3を入力したときには、処理部16は、重複記憶処理を実行して、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータD1を、第1記憶領域F1bに記憶させると共に、同期信号S3の入力時点が属する周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータD1を第1記憶領域F1aに記憶させる。以後、処理部16は、上記した各処理を繰り返して実行する。
また、処理部16は、図3に示すように、デジタルデータD1を重複して記憶させる処理に対して1周期分だけ遅れたタイミングで、デジタルデータD2を第2記憶領域F2a,F2bに重複して記憶させる。
また、処理部16は、同期信号S3を入力したときには、上記した重複記憶処理の実行によって第1記憶領域F1a,F1bの双方に記憶させたデジタルデータD1(図3において斜線を付した重複部分)を含む単位処理区間U分のデジタルデータD1を読み出して、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間Uを規定区間Trの最後の単位処理区間Uとして測定処理を実行すると共に、新たな単位処理区間Uを新たな規定区間Trの最初の単位処理区間Uとして測定処理を実行する。また、処理部16は、測定処理において測定した物理量(電圧の実効値、および電圧のトランジェント値)を表示部14に表示させる。
ここで、例えば、図4に示すように、同期信号S3の入力時点が単位処理区間Uにおける最初の1周期に含まれる場合、つまり、最初の1周期を区分する2つのゼロクロスの間に同期信号S3を入力した場合において、上記した重複記憶処理を実行したときには、同期信号S3の入力時点以前における最後の単位処理区間U1の終点と、入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U2の始点とが一致することとなる。このようなタイミングで同期信号S3を入力したときには、デジタルデータD1を2つの記憶領域F(同図における第1記憶領域F1a,F1b)に重複して記憶させなくても、同期信号S3の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータD1を、その単位処理区間Uよりも前の単位処理区間UにおけるデジタルデータD1に連続させて同じ記憶領域Fに記憶させることで、同期信号S3の入力時点において、測定処理を連続的に実行させることができる。また、このような処理を行うことで、記憶領域Fの使用量が節約されて、記憶部15を効率的に使用することができる。このため、処理部16は、上記のタイミングで同期信号S3を入力したときには、重複記憶処理を実行することなく、新たな単位処理区間U分のデジタルデータD1を、他のデジタルデータD1が記憶されている記憶領域F1(同図の例では記憶領域F1a)に続けて記憶させる。
このように、この測定装置1および測定方法では、予め決められた規定区間Tr毎に行われる同期処理を指示する同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間U分のデジタルデータDを、その単位処理区間Uの少なくとも一部が含まれる規定区間Trにおける他のデジタルデータDと共に記憶部15における2つの記憶領域Fの一方に記憶させると共に、同期信号S3の入力時点が含まれる1周期を最初の1周期とする新たな単位処理区間U分のデジタルデータDを2つの記憶領域Fの他方に記憶させる重複記憶処理を実行する。このため、この測定装置1および測定方法によれば、同期信号S3の入力時点が含まれる単位処理区間Uを規定区間Trの最後の単位処理区間Uとして測定処理を実行すると共に、新たな単位処理区間Uを新たな規定区間Trの最初の単位処理区間Uとして測定処理を実行することができるため、同期信号S3の入力時点(つまり、同期処理が行われたとき)において、測定処理を連続的に実行させることができる。
また、この測定装置1および測定方法では、同期信号S3の入力時点が単位処理区間Uにおける最初の1周期に含まれるときには、重複記憶処理を実行することなく、新たな単位処理区間U分のデジタルデータDを他のデジタルデータDが記憶されている記憶領域Fに続けて記憶させる。このため、この測定装置1および測定方法によれば、デジタルデータDを重複して記憶させる必要かないときに重複記憶処理の実行を省略することで、その分、記憶領域Fの使用量を節約することができるため、記憶部15を効率的に使用することができる。
また、この測定装置1および測定方法では、複数種類の物理量にそれぞれ対応付けられた記憶領域Fが1つの物理量に対して2つずつ設けられており、交流信号S1における複数種類の物理量を測定する際の重複記憶処理において、各測定する物理量用のデジタルデータDをその物理量に対応付けられた記憶領域Fに記憶させる。このため、この測定装置1および測定方法によれば、複数種類の物理量を測定する場合においても、同期信号S3の入力時点(つまり、同期処理が行われたとき)において、測定処理を連続的に実行させることができる。
なお、測定装置および測定方法は、上記の構成および方法に限定されない。2つの物理量(電圧の実効値、および電圧のトランジェント値)を測定する構成および方法について上記したが、1つの物理量だけ、または、3つ以上の物理量を測定する構成および方法を採用することもできる。この構成および方法においても、測定対象の各物理量にそれぞれ対応付けられた記憶領域を1つの物理量に対して2つずつ記憶部15に設けることで、上記した測定装置1と同様の効果を実現することができる。
また、規定区間Trが10分に予め決められている構成および方法について上記したが、規定区間Trは任意の長さに規定することができる。また、1周期が10個だけ連続する10周期を単位処理区間Uとして規定した構成および方法について上記したが、単位処理区間Uとする波数は任意の数に規定することができる。例えば、60Hzの交流信号S1を測定するときには、波数を12個に規定することができる。
さらに、次のような構成および方法を採用することもできる。この構成および方法では、上記した記憶領域Fに代えて、記憶部15内、または記憶部15とは異なる他の記憶部内に、デジタルデータDを一時的に記憶させる一時記憶領域を、測定しようとする物理量の種類毎(各物理量に用いられるデジタルデータDの種類毎)に2つずつ設ける。また、記憶部15内または他の記憶部内に、一時記憶領域とは別に、保存用の記憶領域を各デジタルデータDの種類毎に1つずつ設ける。そして、2つの一時記憶領域を用いて上記した重複記憶処理を実行すると共に、一時記憶領域に対する単位処理区間U分のデジタルデータDの記憶が終了する毎に(つまり1回の測定処理を行う度に)、そのデジタルデータDを一時記憶領域から読み出して保存用の記憶領域に直列的に(時系列順に)空き領域を設けることなく保存する。また、保存用の記憶領域への記録が終了する毎に一時記憶領域内のデジタルデータDを消去(新たなデジタルデータDに上書き)する。この構成および方法では、小さな容量の一時記憶領域を用いて重複記憶処理を実行することができ、また、デジタルデータDを空き領域を設けることなく保存用の記憶領域に保存することができるため、記憶領域を有効に使用することができる。
1 測定装置
12 サンプリング部
15 記憶部
16 処理部
D デジタルデータ
F1a,F1b 第1記憶領域
F2a,F2b 第2記憶領域
S1 交流信号
S3 同期信号
Tr 規定区間
U 単位処理区間

Claims (4)

  1. 入力した交流信号をサンプリングしてサンプリングデータを出力するサンプリング部と、前記サンプリングデータを記憶可能な記憶部と、ゼロクロスによって区分される前記交流信号の1周期が予め決められた数だけ連続する単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間に対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶処理部と、前記記憶部に記憶されている前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを用いて前記交流信号の物理量を当該単位処理区間毎に測定する測定処理を実行する測定処理部とを備えた測定装置であって、
    前記記憶部は、前記サンプリングデータを記憶する2つの記憶領域を有して構成され、
    前記記憶処理部は、予め決められた規定区間毎に行われる同期処理を指示する同期信号の入力時点が含まれる前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間の少なくとも一部が含まれる当該規定区間における他の前記サンプリングデータと共に前記2つの記憶領域の一方に記憶させると共に当該入力時点が含まれる前記1周期を最初の1周期とする新たな前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを前記2つの記憶領域の他方に記憶させる重複記憶処理を実行し、
    前記測定処理部は、前記入力時点が含まれる前記単位処理区間を前記規定区間の最後の単位処理区間として前記測定処理を実行すると共に、前記新たな単位処理区間を新たな前記規定区間の最初の単位処理区間として前記測定処理を実行する測定装置。
  2. 前記記憶処理部は、前記同期信号の入力時点が前記単位処理区間における最初の1周期に含まれるときには、前記重複記憶処理を実行することなく、前記新たな単位処理区間分の前記サンプリングデータを前記他のサンプリングデータが記憶されている前記記憶領域に続けて記憶させる請求項1記載の測定装置。
  3. 前記測定処理部は、前記交流信号における複数種類の物理量を測定可能に構成され、
    前記記憶部は、測定対象の前記各物理量にそれぞれ対応付けられた前記記憶領域を1つの当該物理量に対して2つずつ有して構成され、
    前記記憶処理部は、前記重複記憶処理において、前記各物理量の測定に用いられる前記サンプリングデータを当該物理量に対応付けられた前記各記憶領域に記憶させる請求項1または2記載の測定装置。
  4. 入力した交流信号をサンプリングしてサンプリングデータを出力すると共に、ゼロクロスによって区分される前記交流信号の1周期が予め決められた数だけ連続する単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間に対応付けて記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されている前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを用いて前記交流信号の物理量を当該単位処理区間毎に測定する測定処理を実行する測定処方法であって、
    予め決められた規定区間毎に行われる同期処理を指示する同期信号の入力時点が含まれる前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該単位処理区間の少なくとも一部が含まれる当該規定区間における他の前記サンプリングデータと共に前記記憶部における2つの記憶領域の一方に記憶させると共に当該入力時点が含まれる前記1周期を最初の1周期とする新たな前記単位処理区間分の前記サンプリングデータを当該2つの記憶領域の他方に記憶させる重複記憶処理を実行し、
    前記入力時点が含まれる前記単位処理区間を前記規定区間の最後の単位処理区間として前記測定処理を実行すると共に、前記新たな単位処理区間を新たな前記規定区間の最初の単位処理区間として前記測定処理を実行する測定方法。
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