JP5562773B2 - 水道水配管の洗浄方法および装置 - Google Patents
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Description
図1(a)に示すように、水道水配管1が設置されており、水道水配管1内には水道水が充満して左側から右側に向かって流れるようになっている。ここで、水道水配管1の断面積をA、配管内を流れる水道水の流量をQLとすると、水道水配管1の管内の平均流速はVL=QL/Aと表せる。水道水配管1の上流側には、水道水配管1内に炭酸ガスを注入するための炭酸ガス注入口2が設けられている。また、水道水配管1の下流側には、水道水配管1内を流れる液体を排出する排出口3が設けられている。水道水配管1の下流端は閉止板4により閉塞されている。
図2は、図1(d)の要部拡大図であり、水道水配管の半断面図である。図2に示すように、水塊(Wmass)は、管内流速VL+Gで管内を移動する。そして、水塊(Wmass)は、移動中に水道水配管1の内壁面の付着・堆積物Mに衝突して衝撃力を与える。ここで、水塊(Wmass)のごく一部が付着・堆積物Mに衝突するが、この衝突する部分の微小な体積流量をQとし、水塊(Wmass)の密度をρとすると、付着・堆積物Mに加わる衝撃力Fは以下の式で表せる。この場合、付着・堆積物Mに衝突する微小な体積流量Qは、水道水の流れに対して付着・堆積物Mの直角な投影面積に衝突する体積流量に相当する。
F=ρ×Q×VL+G・・・・・(1)
ここで、水塊(Wmass)にはごく少量の炭酸ガスが溶け込んでいるが、ほとんどの成分は水道水であるため、ρ≒1である。
したがって、F≒Q×VL+Gと表せる。
すなわち、水道水配管1の内壁面にある付着・堆積物Mには、付着・堆積物Mに衝突する微小な体積流量Qと水塊(Wmass)の管内流速VL+Gとを乗じた衝撃力が加わることになる。この付着・堆積物Mに加わる衝撃力は、次々に発生する水塊(Wmass)により繰り返されるため、管内壁から付着・堆積物Mを確実に除去することができる。水塊(Wmass)の流速は、炭酸ガスの注入により増速された管内平均流速VL+Gであるため、付着・堆積物Mに加わる衝撃力を大きくすることができる。そして、繰り返し発生する水塊(Wmass)により、配管の内壁面の全体の付着・堆積物(汚れ)をかき取るように物理的な力(剪断力)が作用し、管内を洗浄することができる。
本発明によれば、水塊(Wmass)が水道水配管の内壁面の全周に接触しているため、水塊(Wmass)の高速流によって、配管の内壁面の全周の汚れをかき取ることができる。
本発明によれば、炭酸ガスを注入しない場合には、管内平均流速は、VL=QL/Aであるのに対し、炭酸ガスを注入することにより管内平均流速は、VL+G=(QL+QG)/Aとなり、炭酸ガスの注入により管内平均流速を増速することができる。したがって、水塊(Wmass)から管内壁面の付着・堆積物に与える衝撃力を大きくすることができる。
本発明の好ましい態様は、このような知見に基づいてなされたもので、前記水道水配管内に炭酸水を連続的に供給することを特徴とするものである。
本発明の好ましい態様は、このような知見に基づいてなされたもので、前記水道水配管の排水口から前記水道水配管内を負圧で吸引することを特徴とするものである。
本発明の好ましい態様は、前記水道水配管内に炭酸水を連続的に供給する炭酸水製造装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明の好ましい態様は、前記水道水配管の排出口から前記水道水配管内を負圧で吸引する真空発生装置を備えたことを特徴とするものである。
図3は、本発明に係る水道水配管の洗浄方法および装置の第1の実施形態を示す概略図である。図3において、洗浄対象配管10は、実際の水道水配管(水道管)を模擬したもので、口径100mmの配管11と、口径150mmの配管12と、配管内の流体の流れの状態を確認するための透明アクリル製の口径100mmの配管13および口径150mmの配管14と、炭酸ガス注入の為の消火栓を模擬した炭酸ガス注入座15と、洗浄排水排出口として使用する消火栓を模擬した排出口16と、水道水配管の洗浄対象範囲を仕切る仕切弁を模擬した閉止板17とから構成されている。
2 炭酸ガス注入口
3 排出口
4 閉止板
10 洗浄対象配管
11〜14 配管
15 炭酸ガス注入座
16 排出口
17 閉止板
20 炭酸ガス注入装置
21 炭酸ガスボンベ
22 気化器
23 電磁弁
24 タイマ
26 ホース
27 流量計
28 配管
29 ホース
30 給水タンク
31 給水ポンプ
32 流量調節弁
33 流量計
34 ホース
37 負圧タンク
38 耐圧ホース
39 吸引ホース
40 排水処理装置
41 排水受けタンク
42 フィルタ
43 中和タンク
44 水中ポンプ
45 ホース
46 水中ポンプ
47 ホース
50 炭酸水製造装置
51 炭酸水製造用タンク
52 炭酸水製造用ポンプ
53 炭酸水流量計
54 炭酸水製造ユニット
60 真空発生装置
S1,S2 炭酸ガス空間
Wmass 水塊
Claims (12)
- 水道水が流れている水道水配管内に、炭酸ガスの注入と炭酸ガスの注入停止とを繰り返す炭酸ガスの間欠的な注入を行い、
前記水道水配管内に炭酸ガスの注入により炭酸ガス空間を形成し、該炭酸ガス空間によって炭酸ガスの注入停止時に形成した水塊を挟むサンドイッチ構造を形成し、
前記水塊が前記水道水配管内を流れる際に配管の内壁面に付着および堆積した付着・堆積物に衝突して衝撃力を与え前記付着・堆積物を除去するようにし、
前記水道水配管内を流れる水道水の管内相当流速を0.3〜0.7m/secに、かつ炭酸ガスの管内相当流速を3〜8m/secに、かつ炭酸ガスの間欠注入を、注入4〜5秒に、停止を1〜2秒に設定することを特徴とする水道水配管の洗浄方法。 - 前記水塊は、前記水道水配管の内壁面の全周に接触していることを特徴とする請求項1記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管の断面積をA、前記水道水配管内を流れている水道水の流量をQL、前記水道水配管内に注入される炭酸ガスの流量をQGとすると、炭酸ガスの注入停止時の管内平均流速は、VL=QL/Aであり、炭酸ガスを注入することにより管内平均流速は、VL+G=(QL+QG)/Aに増速されることを特徴とする請求項1または2記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管内に注入する炭酸ガスの間欠注入時間を、注入4秒に、停止を2秒に設定することを特徴とする請求項1に記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管内に炭酸水を連続的に供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管の排出口から前記水道水配管内を負圧で吸引することを特徴とする請求項5記載の水道水配管の洗浄方法。
- 連続的に注入する飽和炭酸水の管内相当流速を0.05m/sec以上に、かつ水道水配管内を吸引する吸引流量を管内相当流速が5m/sec以上になるように設定することを特徴とする請求項6記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管内を流れる飽和炭酸水の管内相当流速を0.05〜0.25m/secに設定することを特徴とする請求項7記載の水道水配管の洗浄方法。
- 前記水道水配管内を吸引する吸引流量を管内相当流速が5〜12m/secになるように設定することを特徴とする請求項7または8記載の水道水配管の洗浄方法。
- 水道水が流れている水道水配管内に、炭酸ガスの注入と炭酸ガスの注入停止とを繰り返す炭酸ガスの間欠的な注入を行う炭酸ガス注入装置を設け、
前記炭酸ガス注入装置を前記水道水配管に接続し、前記水道水配管内に炭酸ガスの注入により炭酸ガス空間を形成し、該炭酸ガス空間によって炭酸ガスの注入停止時に形成した水塊を挟むサンドイッチ構造を形成し、
前記水塊が前記水道水配管内を流れる際に配管の内壁面に付着および堆積した付着・堆積物に衝突して衝撃力を与え前記付着・堆積物を除去するようにし、
前記水道水配管内を流れる水道水の管内相当流速を0.3〜0.7m/secに、かつ炭酸ガスの管内相当流速を3〜8m/secに、かつ炭酸ガスの間欠注入を、注入4〜5秒に、停止を1〜2秒に設定することを特徴とする水道水配管の洗浄装置。 - 前記水道水配管内に炭酸水を連続的に供給する炭酸水製造装置を備えたことを特徴とする請求項10記載の水道水配管の洗浄装置。
- 前記水道水配管の排出口から前記水道水配管内を負圧で吸引する真空発生装置を備えたことを特徴とする請求項10または11記載の水道水配管の洗浄装置。
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