JP5562205B2 - ブラダーへのクランプリング装着方法および装置 - Google Patents

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この発明は、空気入りタイヤを加硫する際に使用する加硫用ブラダーに対しクランプリングを装着する装着方法および装置に関する。
一般に、加硫用ブラダーは、金型内の空間に未加硫ゴムを射出して充満させた後、該金型内に形成された加硫室にスチーム等の加硫媒体を供給して高温、高圧下で加硫することで成形するようにしている。このようにして成形されたブラダーは金型から取り出された後、その一端部および他端部に、通常、特許文献1に記載のような一側および他側クランプリングがそれぞれ装着される。
特開平6−285862号公報
ここで、前記特許文献1に記載された一側クランプリングは、ブラダーの一端部の内面および外面にそれぞれ密着している一側内方、一側外方リング片から構成され、これら一側内方、一側外方リング片を互いに締結することでブラダーの一端部を両側から把持するようにしている。一方、他側クランプリングも、同様にブラダーの他端部の内面および外面にそれぞれ密着している他側内方、他側外方リング片から構成され、これら他側内方、他側外方リング片を互いに締結することでブラダーの他端部を両側から把持するようにしている。
そして、このような一側、他側クランプリングは、ブラダーが新規に成形される度に該ブラダーに装着されるが、一般に、ブラダーは長期間継続して使用することができるため、装着作業の頻度は低く、このような理由から、従来にあっては、作業者が作業台上に載置されたブラダーの姿勢を種々に変更しながら手持ちの締結工具を用いて一側、他側クランプリングの装着作業を行っていた。このため、装着作業に多大の時間と労力が必要となってしまうという課題があった。
この発明は、省力化を図りながらクランプリングをブラダーに迅速に装着することができるクランプリング装着方法および装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、一側外方、一側内方リング片が係止され、水平な旋回軸回りに回転可能な旋回台に、中心軸が前記旋回軸に直交する環状のブラダーを供給し、該ブラダーの一端部を他端部より下側に位置させながら前記一側外方、一側内方リング片により把持する工程と、旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの一端部を他端部より上側に移動させて、これら一側外方、一側内方リング片からブラダーを垂下させる工程と、前記一側外方、一側内方リング片同士を手持ちの締結工具により締結し、これら一側外方、一側内方リング片によりブラダーの一端部を気密状態で把持する一側クランプリングを成形する工程と、前記旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの他端部を一端部より上側に移動させる工程と、ブラダーの他端部を他側外方、他側内方リング片により把持した後、これら他側外方、他側内方リング片同士を前記手持ちの締結工具により締結することで、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を気密状態で把持する他側クランプリングを成形する工程とを備えたブラダーへのクランプリング装着方法により、達成することができる。
第2に、水平な旋回軸回りに回転可能で、一側外方、一側内方リング片が係止される旋回台と、中心軸が前記旋回軸に直交する環状のブラダーを、その一端部を他端部より下側に位置させながら旋回台に供給し、該ブラダーの一端部を旋回台に係止された一側外方、一側内方リング片により把持するブラダー供給手段と、前記旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの一端部を他端部より上側に移動させて、一側外方、一側内方リング片からブラダーを垂下させる旋回手段と、前記一側外方、一側内方リング片同士を締結し、これら一側外方、一側内方リング片によりブラダーの一端部を気密状態で把持する一側クランプリングを成形する手持ちの締結工具と、前記旋回手段により旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させて、ブラダーの他端部を一端部より上側に移動させた後、ブラダーの他端部に他側外方、他側内方リング片を供給して、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を把持するリング片供給手段とを備え、前記他側外方、他側内方リング片同士を前記手持ちの締結工具により締結し、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を気密状態で把持する他側クランプリングを成形するようにしたブラダーへのクランプリング装着装置により、達成することができる。
この発明においては、一端部を下側にしたブラダーを旋回台に供給して一側外方、一側内方リング片により把持した後、旋回台、ブラダーを水平な旋回軸回りに半回転させてブラダーの一端部を上側とし、その後、該一側外方、一側内方リング片同士を手持ちの締結工具により締結し、一側クランプリングを成形する。次に、旋回台、ブラダーを旋回軸回りに半回転させてブラダーの他端部を上側とした後、他側外方、他側内方リング片により前記他端部を把持するとともに、これら両リング片同士を締結し、他側クランプリングを成形するようにしている。このような一側外方、一側内方リング片同士の締結時、および、他側外方、他側内方リング片同士の締結時のいずれにおいても、締結されるリング片は上側に位置しているので、手持ちの締結工具を用いての作業者による締結作業は迅速かつ容易となり、省力化を図ることもできる。しかも、前述のようなブラダーの姿勢変更を旋回台の回転により迅速かつ容易に行うことができる。
また、請求項2に記載のように構成すれば、旋回部両端における旋回半径を小さくすることができ、装置全体を容易に小型化することができる。さらに、請求項4に記載のように構成すれば、いずれの締結作業も近似した高さ位置で行うことができ、作業者による締結作業が容易となる。また、請求項5に記載のように構成すれば、簡単な構成でありながら、旋回台に対しブラダーを迅速かつ高精度で供給することができる。さらに、請求項6に記載のように構成すれば、ブラダーを傷付けることなく容易に把持することができるとともに、他側内方リング片のブラダー内への搬入時に使用することで、その搬入作業が容易となる。また、請求項7に記載のように構成すれば、一側内方、一側外方リング片によるブラダーの一端部の把持を容易かつ確実に行うことができるとともに、他側内方リング片のブラダーに対する位置、姿勢を高精度で決定することができる。
この発明の実施形態1を示すブラダー組立体の正面断面図である。 クランプリング装着装置の一部破断概略正面図である。 旋回台、ブラダー供給手段近傍の概略平面図である。 把持機構近傍の平面図である。 (a)(b)は装着作業を説明する概略正面図である。 (a)(b)は装着作業を説明する概略正面図である。 (a)(b)は装着作業を説明する概略正面図である。 (a)(b)は装着作業を説明する概略正面図である。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1において、11は、例えば大型建設車両用タイヤを加硫する際に使用する大型のブラダー組立体であり、このブラダー組立体11は加硫済みゴムからなる環状、ここでは太鼓状のブラダー12と、該ブラダー12の軸方向一端部、図1では下端部に装着され、該一端部を気密状態で把持する一側クランプリング13と、該ブラダー12の軸方向他端部、図1では上端部に装着され、該他端部を気密状態で把持する他側クランプリング14とから構成されている。ここで、前記一側クランプリング13は、ブラダー12の一端部外面に密着している略リング状の一側外方リング片15と、ブラダー12の一端部内面に密着するとともに、該ブラダー12の一端に形成された厚肉の抜け止め用係止部16が挿入される環状溝17が形成された略リング状の一側内方リング片18と、一側外方リング片15側から前記一側外方、一側内方リング片15、18同士を共締めにより締結することで、ブラダー12の一端部をこれら一側外方、一側内方リング片15、18により両側から把持する複数のボルト等からなる締結具19とから構成されている。
一方、前記他側クランプリング14はブラダー12の他端部外面に密着している略リング状の他側外方リング片21と、ブラダー12の他端部内面に密着するとともに、該ブラダー12の他端に形成された厚肉の抜け止め用係止部22が挿入される環状溝23が形成された略リング状の他側内方リング片24と、他側外方リング片21側から前記他側外方、他側内方リング片21、24同士を共締めにより締結することで、ブラダー12の他端部をこれら他側外方、他側内方リング片21、24により両側から把持する複数のボルト等からなる締結具25とから構成されている。そして、前記ブラダー組立体11が加硫装置に装着されているときには、一側クランプリング13は前記加硫装置を構成する中心機構のハブに取り付けられ、一方、前記他側クランプリング14は前記中心機構のセンターポストの上端に取り付けられる。
図2、3において、28は床面29に形成されたボックス状のピットであり、このピット28の底面には前後方向に離れ上下方向に延びる一対の垂直フレーム30、31が立設されている。これら垂直フレーム30、31の互いに対向する内側面(垂直フレーム30の後側面および垂直フレーム31の前側面)にはそれぞれ垂直フレーム30、31に沿って延びるガイドレール32、33が敷設され、これらガイドレール32、33には昇降スライダ34、35が摺動可能に係合している。36は前記昇降スライダ34と昇降スライダ35との間に配置された本体であり、この本体36は前後方向に延びる水平な水平部36aと、この水平部36aの両端から該水平部36aに直交するよう延びる互いに平行な一対の直交部36b、36cとから構成され、全体としてコの字形を呈している。
37、38は前記直交部36b、36cの先端部に固定され水平部36aに平行に延びる同軸の旋回シャフトであり、これら旋回シャフト37、38はそれぞれ前記昇降スライダ34、35に回転可能に支持されている。前記水平部36aの長手方向中央で旋回シャフト37、38に近接する内側面には前記直交部36b、36cに平行な中間体39が固定され、この中間体39の先端には円板状の支持プレート40が固定されている。前述した本体36、旋回シャフト37、38、中間体39、支持プレート40は全体として、旋回シャフト37、38の回転軸線、即ち、水平な旋回軸回りに回転(旋回)可能で、前記一側外方、一側内方リング片15、18が係止される旋回台41を構成する。
42は前記支持プレート40に形成された円板状の凹みであり、この凹み42には前記一側外方リング片15がクレーン、ホイスト、産業用ロボット等、ここでは図5(a)に示すようなクレーンからなるリング片供給手段43により供給されて収納される。そして、この凹み42に一側外方リング片15が収納されると、支持プレート40に内蔵された図示していない複数の突起が一側外方リング片15の外周に形成された複数の係止穴45にそれぞれ挿入され、これにより、該一側外方リング片15は旋回台41(支持プレート40)に係止される。ここで、前述の突起は、例えば、シリンダを用いて移動させたり、該突起が設けられた回転軸に固定されているピニオンを、シリンダを用いてラックにより回転させることで、係止穴45に挿入あるいは排出させることができる。なお、前記リング片供給手段43は前記一側外方リング片15の他に一側内方リング片18を旋回台41に、また、他側外方、他側内方リング片21、24をブラダー12の他端部に供給することができる。
46は水平部36aの外側面に支持され中間体39に平行に延びる流体シリンダであり、この流体シリンダ46のピストンロッド47には該ピストンロッド47と同軸のセンターロッド48が連結されている。ここで、このセンターロッド48は前記本体36、中間体39、支持プレート40を貫通して、前記ブラダー12の軸方向長より若干長い長さだけ支持プレート40から突出するとともに、その先端部には雄ねじが形成されている。49は前記ピット28の底面中央部に設置された駆動モータであり、この駆動モータ49の出力軸50は前記旋回シャフト37、38の回転軸線に平行に延びるとともに、その両端部はピット28の底面に設置された軸受51に回転可能に支持されている。
55は前記出力軸50の両端にそれぞれ固定されたスプロケットであり、これらのスプロケット55と前記垂直フレーム30、31の上端に回転可能に支持されたスプロケット56との間には、途中の1箇所が昇降スライダ34、35にそれぞれ固定されたチェーン57が掛け渡されている。この結果、前記駆動モータ49が作動してチェーン57が等速度で同一方向に走行すると、前記昇降スライダ34、35、旋回台41は一体となって昇降する。前述した駆動モータ49、スプロケット55、56、チェーン57は全体として、旋回台41を昇降させる昇降手段58を構成する。なお、この発明においては、昇降手段として流体シリンダ、ラック・ピニオン機構、ねじ機構等を用いるようにしてもよい。
59は前記ピット28の底部に設置された支持フレームであり、この支持フレーム59の上面には左右方向に延びる一対のガイドレール60が敷設されている。61は前記ガイドレール60に摺動可能に係合する複数のスライドベアリング62が底面に設けられたリフターであり、このリフター61は上下方向に伸縮することができる。そして、このリフター61は、通常は旋回台41の直下から側方に退避しているが、後述のようにブラダー12が旋回台41から垂下すると、図示していない駆動機構から駆動力を受けてガイドレール60にガイドされながら旋回台41(ブラダー12)の直下まで移動し、その後、伸長して該ブラダー12を下方から支持することで該ブラダー12の高さ位置を調節する。
66は前記旋回台41の近傍に設置されたブラダー供給手段であり、このブラダー供給手段66は旋回台41より後方の床面29上に設置された上下方向に延びるガイドポスト67を有する。68は前記ガイドポスト67を囲みながら該ガイドポスト67に摺動可能に係合する昇降台であり、この昇降台68はガイドポスト67に昇降可能に支持されている。69はガイドポスト67近傍の床面29上に設置された駆動モータであり、この駆動モータ69の出力軸に固定されたスプロケット70と前記ガイドポスト67の上端に回転可能に支持されたスプロケット71との間には、途中の1箇所が昇降台68に連結されているチェーン72が掛け渡されている。この結果、前記駆動モータ69が作動してチェーン72が走行すると、昇降台68はガイドポスト67にガイドされながら昇降する。前述した駆動モータ69、スプロケット70、71、チェーン72は全体として昇降台68を昇降させる昇降機構73を構成する。なお、この発明においては、昇降台68を昇降させる昇降機構として、流体シリンダ、ラック・ピニオン機構、ねじ機構等を用いてもよい。
図2、3、4において、76は基端部がピン77を介して昇降台68に支持された揺動台であり、この揺動台76はピン77を中心として水平面内を揺動することができる。前記揺動台76の先端には全体として水平な略リング状を呈する把持機構78が設置され、この把持機構78は上面にリング溝79が形成された水平なリング状のリングケース80を有し、このリングケース80のリング溝79には該リング溝79と補完関係にあるリング状の回動リング81が回動可能に収納されている。また、前記リングケース80の下面には半径方向に延びる複数(8個)のガイド溝82が形成され、これらのガイド溝82は周方向に等距離離れて配置されている。83は半径方向に延びる複数(ガイド溝82と同数)の把持爪であり、これらの把持爪83の半径方向外側部は前記ガイド溝82に半径方向に移動可能に挿入されており、この結果、これら把持爪83の半径方向内側部はリングケース80から半径方向内側に向かって突出している。
また、前記リングケース80にはガイド溝82とリング溝79とを連通する複数(ガイド溝82と同数)のピン溝86が形成され、これらのピン溝86は半径方向に延びるとともに、周方向に等距離離れて配置されている。一方、前記回動リング81には半径方向に対して同一方向に傾斜した複数(ピン溝86と同数)の弧状に湾曲している傾斜溝87が周方向に等距離離れて形成され、前記ピン溝86と、該ピン溝86に対応する傾斜溝87とには各把持爪83に固定されたピン88が挿入されている。89は前記回動リング81の外周に固定されたブラケットであり、このブラケット89には揺動台76にヘッド側が支持された流体シリンダ90のピストンロッド91の先端が連結されている。この結果、前記流体シリンダ90が作動してピストンロッド91が突出したり引っ込んだりし、回動リング81がリングケース80内において軸線回りに回動すると、把持爪83はピン溝86、傾斜溝87、ピン88の作用によりガイド溝82にガイドされながら半径方向に同期して移動し拡縮する。
また、各把持爪83の半径方向内端には下方に向かって延びる弧状の把持部83aが形成されている。そして、中心軸が上下方向に延びているブラダー12の他端部(上端部)内に、縮径状態である把持爪83の把持部83aが挿入された後、流体シリンダ90のピストンロッド91が突出して回動リング81が回動し、把持爪83が半径方向外側に同期移動すると、該ブラダー12の他端部(上端部)内周に把持爪83(把持部83a)が周方向に離れた複数点で接触し、これにより、該ブラダー12の上端部は把持爪83によって内側から押し広げられて拡径されながら把持される。
前述したリングケース80、回動リング81、把持爪83、ピン88、ブラケット89、流体シリンダ90は全体として、揺動台76の先端に設置され前記ブラダー12を把持可能な前述の把持機構78を構成する。なお、この発明においては、前記把持機構は、前記リングケース80と同様の支持リングと、該支持リングに半径方向に移動可能に支持された複数のスライダと、各スライダの半径方向内端に取り付けられた吸着パッド、あるいは、ブラダーの端部を内外側から挟持可能な挟持部材とから構成するようにしてもよい。ここで、把持機構78は前述のようにブラダー12の他端部を内側から半径方向外側に向かって押し広げ拡径する複数の把持爪83を有しているので、ブラダー12を傷付けることなく容易に把持することができるとともに、後述する他側内方リング片24のブラダー12内への搬入時に使用することで、その搬入作業を容易とすることができる。
94は前記昇降台68に固定された水平な扇状の外歯車であり、この外歯車94はその外周に多数の外歯が形成されるとともに、その曲率中心は前記ピン77の中心軸と同軸である。95は前記揺動台76の中央部上面に固定された駆動モータであり、この駆動モータ95の出力軸96は前記揺動台76を下方に向かって貫通するとともに、揺動台76から下方に突出した下端部には前記外歯車94の外歯に噛み合うピニオン97が固定されている。この結果、前記駆動モータ95が作動してピニオン97が回転すると、揺動台76および把持機構78はピン77を中心として水平面内を一体的となって揺動することができる。前述した外歯車94、駆動モータ95、ピニオン97は全体として、揺動台76、把持機構78を揺動台76の基端部(ピン77)を中心として水平面内で揺動させる揺動機構98を構成する。
そして、図3に実線で示す待機位置Lで待機していた揺動台76、把持機構78が昇降機構73の作動により昇降台68と共に下降すると、該待機位置Lの直下に搬入されていたブラダー12は把持機構78によりその上端部(他端部)が把持される。次に、昇降機構73の作動により昇降台68、揺動台76、把持機構78、ブラダー12が一体的に上昇すると、揺動機構98が作動して揺動台76、把持機構78、ブラダー12は図3において反時計回りに揺動し、ブラダー12が旋回台41の直上の受渡し位置N(図2参照)まで移送される。その後、昇降機構73の作動により昇降台68、揺動台76、把持機構78、ブラダー12が下降し、ブラダー12が旋回台41に供給、詳しくは、ブラダー12の一端部(下端部)が旋回台41に係止されている一側外方リング片15上に載置される。このとき、前記旋回台41に供給されたブラダー12は、その中心軸が旋回台41の旋回軸に直交した状態でセンターロッド48に沿って延びるとともに、その一端部が他端部より下側に位置する姿勢となる。
このようにしてブラダー12が旋回台41に供給されると、前記リング片供給手段43により一側内方リング片18が、拡径されているブラダー12の他端開口を通じてブラダー12内の底部に問題なく供給され、この結果、ブラダー12の一端部の上、下側には前記一側内方リング片18および一側外方リング片15が配置される。次に、把持機構78がブラダー12を把持から解放した後、昇降機構73、揺動機構98の作動により初期位置である待機位置Lに復帰すると、図6(a)に示すように、ブラダー12の中心軸に沿って延びるセンターロッド48の外側に、内径がセンターロッド48の外径と略同一である有底円筒状の押圧部材 100を外嵌するとともに、該押圧部材 100の内周に形成された雌ねじを前記センターロッド48の雄ねじに螺合させる。
この結果、センターロッド48には押圧部材 100が着脱可能に取り付けられるが、この押圧部材 100は、前記流体シリンダ46のピストンロッド47が引っ込むことで、一側内方リング片18をブラダー12の一端部および一側外方リング片15に押し付けて該一側内方リング片18を旋回台41に係止させるとともに、一側内方リング片18と一側外方リング片15とによりブラダー12の一端部を把持する。このように旋回台41に流体シリンダ46とセンターロッド48とを設け、該センターロッド48に押圧部材 100を取り付けたとき、該押圧部材 100により一側内方リング片18を一側外方リング片15に押し付けてこれら一側内方、一側外方リング片18、15によりブラダー12の一端部を把持するようにすれば、一側内方、一側外方リング片18、15によるブラダー12の一端部の把持を容易かつ確実に行うことができる。
前述した上下方向に延びるガイドポスト67と、該ガイドポスト67に昇降可能に支持された昇降台68と、前記昇降台68に基端部が支持され、水平面内を揺動可能な揺動台76と、該揺動台76の先端に設置され前記ブラダー12を把持可能な把持機構78は全体として、中心軸が前記旋回台41の旋回軸に直交する環状のブラダー12を、その一端部を他端部より下側に位置させながら旋回台41に供給する前記ブラダー供給手段66を構成する。そして、前記ブラダー供給手段66によりブラダー12が旋回台41に供給されると、前述のように該ブラダー12の一端部は旋回台41に係止された一側外方、一側内方リング片15、18により下側および上側の両側から把持される。
前述のようにブラダー供給手段66をガイドポスト67、昇降台68、揺動台76、把持機構78から構成し、ブラダー12を把持機構78により把持した後、旋回台41まで移送するようにすれば、簡単な構成でありながら、旋回台41に対しブラダー12を迅速かつ高精度で供給することができる。なお、この発明においては、ブラダー供給手段としてクレーン、産業用ロボットを用いるようにしてもよい。
図2、3において、 104、 105は前記旋回シャフト37、38にそれぞれ固定されたピニオンであり、これらのピニオン 104、 105には上下方向に延びるラック 106、 107がそれぞれ噛み合っている。 108、 109は前記昇降スライダ34、35の下端部に取り付けられた上下方向に延びるシリンダであり、これらのシリンダ 108、 109のピストンロッド 110、 111の先端には前記ピニオン 104、 105が固定されている。この結果、前記シリンダ 108、 109が作動してラック 106、 107が昇降すると、旋回台41および該旋回台41に一側外方、一側内方リング片15、18を介して支持されたブラダー12は旋回シャフト37、38の回転軸線である旋回軸回りに半回転する。
ここで、前述のように一側内方、一側外方リング片18、15により把持されたブラダー12の一端部が該ブラダー12の他端部より下側に位置しているとき、旋回台41が旋回軸回りに半回転すると、ブラダー12の一端部は該ブラダー12の他端部より上側に位置することになるとともに、ブラダー12は一側外方、一側内方リング片15、18から下方に向かって垂下する。前述したピニオン 104、 105、ラック 106、 107、シリンダ 108、 109は全体として、前記旋回台41およびブラダー12を旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダー12の一端部を他端部より上側に移動させて、一側外方、一側内方リング片15、18からブラダー12を垂下させる旋回手段 112を構成する。なお、この発明においては、旋回手段として、旋回シャフトに直結された減速機付きモータや、旋回シャフトにプーリ、スプロケットまたは歯車を介して駆動力を伝達する駆動モータ等から構成するようにしてもよい。また、この実施形態では、旋回台の1回目の半回転と2回目の半回転との回転方向を逆方向としたが、この発明においては、2回共同一方向に半回転させるようにしてもよい。
このように旋回台41が旋回軸回りに半回転するとき、該旋回台41の他に、ブラダー12、中間体39、支持プレート40、流体シリンダ46、センターロッド48も旋回台41と一体的に回転するが、このようにブラダー12、旋回台41を含み、これらと一体的に回転する部材は全体として、前記旋回軸に直交する方向に延在する旋回部 115を構成する。そして、前述した旋回軸は、この実施形態では、旋回部 115の延在方向(旋回部 115全体を1個の部材として見たときの延びている方向)の中央部に位置させており、この結果、旋回部 115の両端における回転半径(振り回し半径)を小さくすることができ、装置全体を容易に小型化することができる。
118は床面29より上方の一定高さに設置された水平な作業床であり、この作業床 118上において作業者Mはブラダー12に対する一側クランプリング13の装着作業、例えば、インパクトレンチ、トルクレンチ等の手持ちの締結工具 119を用いて、一側外方、一側内方リング片15、18同士を締結具19により締結する作業を行い、これら一側外方、一側内方リング片15、18によりブラダー12の一端部を気密状態で把持する一側クランプリング13を成形する。このようにしてブラダー12の一端部に一側クランプリング13が装着されると、旋回手段 112によりブラダー12、旋回台41を含む旋回部 115を旋回軸回りに半回転させ、ブラダー12の他端部を該ブラダー12の一端部より上側に移動させるが、これにより、ブラダー12の他端開口は上方に向かって開口する。
その後、前記押圧部材 100をセンターロッド48から取り外す一方、該センターロッド48に図7(b)に示すような支持部材 122をリング片供給手段43により供給する。ここで、前記支持部材 122は内径がセンターロッド48の外径と略同一で、内周にセンターロッド48の雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。そして、このような支持部材 122をセンターロッド48の先端部(上端部)に外嵌した後、支持部材 122の雌ねじをセンターロッド48の雄ねじに螺合させ、センターロッド48に支持部材 122を前記押圧部材 100とは異なった時期に着脱可能に取り付ける。次に、前記ブラダー供給手段66の把持機構78をブラダー12の他端直上まで移動させた後、把持爪83を半径方向外側に同期移動させて該ブラダー12の他端開口を拡径する。
次に、前記リング片供給手段43により他側内方リング片24をブラダー12の他端開口を通じてブラダー12内に供給し、支持部材 122上に該他側内方リング片24を載置する。このとき、把持爪83によりブラダー12の他端が拡径されているため、他側内方リング片24のブラダー12内への搬入作業が容易となり、しかも、ブラダー12内に搬入された他側内方リング片24は支持部材 122により下方から支持されるため、他側内方リング片24のブラダー12への装着前における該ブラダー12に対する位置、姿勢を高精度で決定することができる。
次に、リング片供給手段43により他側外方リング片21をブラダー12の他端部に供給し、前記他側内方リング片24と他側外方リング片21とによりブラダー12の他端部を把持する。その後、作業者Mは手持ちの締結工具 119を用いて前記他側外方、他側内方リング片21、24同士を締結具25により締結し、これら他側外方、他側内方リング片21、24によりブラダー12の他端部を気密状態で把持する他側クランプリング14を成形する。そして、一側外方、一側内方リング片15、18同士を締結する際、および、他側外方、他側内方リング片21、24同士を締結する際、昇降手段58によりブラダー12、旋回台41等を昇降させて、これら一側外方、一側内方リング片15、18、他側外方、他側内方リング片21、24の高さ位置を近似させるようにすれば、いずれの締結作業も、近似した高さ位置、即ちこの実施形態では作業床 118上という同一高さ位置で行うことができ、この結果、作業者Mが異なる作業毎に作業台を上り下りする必要がなくなり、締結作業等が容易となる。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
今、旋回台41は直交部36b、36cが旋回シャフト37、38から下方に向かって垂下した状態で停止し、また、昇降スライダ34、35、旋回台41は昇降手段58により上昇限まで上昇して停止し、さらに、ブラダー供給手段66の把持機構78は待機位置Lにおいて待機しているとする。次に、図5(a)に示すように、リング片供給手段43によって一側外方リング片15が旋回台41に供給され、旋回台41(支持プレート40)に形成された凹み42に収納される。このとき、支持プレート40に内蔵された複数の突起が一側外方リング片15の係止穴45にそれぞれ挿入され、これにより、該一側外方リング片15は旋回台41(支持プレート40)に係止される。
その後、後述するブラダー供給手段66によるブラダー12の旋回台41への搬送供給時にセンターロッド48とブラダー12とが干渉するのを防止するため、昇降手段58の駆動モータ49を作動してチェーン57を走行させ、昇降スライダ34、35、旋回台41をガイドレール32、33に沿って下降させる。このとき、ブラダー12が待機位置Lの直下の床面29上に設置された図示していない載置台に供給され、その中心軸が上下方向に延びるとともに、一端部が下側となり、他端部が上側となるようにして載置台上に載置される。
次に、昇降機構73の駆動モータ69を作動してチェーン72を走行させることで、昇降台68、揺動台76、把持機構78を一体的に下降させるが、この下降は縮径状態である把持爪83の把持部83aがブラダー12の他端部に挿入されたとき、停止する。その後、流体シリンダ90のピストンロッド91を突出させて回動リング81を回転させることで、把持爪83を半径方向外側に拡径するよう同期移動させると、該ブラダー12の他端部内周に把持部83aが周方向に離れた複数点で接触し、これにより、該ブラダー12はその他端部が把持爪83により拡径されながら内側から把持される。
この状態で昇降機構73により把持機構78、ブラダー12を上昇させた後、駆動モータ95によりピニオン97を回転させると、ブラダー12を把持している把持機構78はピン77を中心として水平面内を待機位置Lから受渡し位置Nまで揺動する。次に、昇降手段58の作動により旋回台41が上昇する一方、昇降機構73によりブラダー12を把持している把持機構78が下降し、これにより、環状のブラダー12が旋回台41に供給され、該ブラダー12の一端部(下端部)外面が一側外方リング片15に密着する。このとき、前記旋回台41に供給されたブラダー12の中心軸はセンターロッド48に沿って延びるとともに、旋回台41の旋回軸に直交する。
次に、図5(b)に示すように、リング片供給手段43により一側内方リング片18がブラダー12内に供給されるが、このとき、上方に向かって開口しているブラダー12の他端部は把持機構78の把持爪83により拡径されているので、一側内方リング片18の外径が自由状態であるブラダー12の他端開口の内径より大径であっても、一側内方リング片18のブラダー12内への供給は問題なく行うことができる。そして、前記一側内方リング片18がセンターロッド48の外側を通過しながらブラダー12の底部まで供給されると、該一側内方リング片18はブラダー12の一端部内面に密着し、これにより、ブラダー12の一端部は一側外方リング片15と一側内方リング片18とにより両側から把持される。
次に、把持爪83を半径方向内側に同期移動させるが、このとき、ブラダー12の他端部は弾性復元力により縮径する。次に、昇降機構73により把持機構78を受渡し位置Nまで上昇させ、その後、揺動機構98により把持機構78を待機位置Lに復帰させる。このとき、昇降手段58を作動して旋回台41をさらに下降させる。次に、流体シリンダ46を作動してピストンロッド47を突出させ、センターロッド48を若干上昇させる。次に、図6(a)に示すように作業者Mが押圧部材 100をセンターロッド48の外側に嵌合するとともに、押圧部材 100の雌ねじをセンターロッド48の雄ねじに螺合させ、該押圧部材 100をセンターロッド48に取り付ける。その後、流体シリンダ46のピストンロッド47を引っ込めると、押圧部材 100は一側内方リング片18をブラダー12の一端部および一側外方リング片15に押し付けて該一側内方リング片18を旋回台41に係止させる。このとき、ブラダー12の一端部は旋回台41に係止された一側内方リング片18と一側外方リング片15とにより両側から把持される。
次に、昇降手段58を作動してブラダー12、旋回台41を旋回位置まで上昇させる。次に、シリンダ 108、 109のピストンロッド 110、 111を突出させると、ピニオン 104、 105、旋回シャフト37、38は、図6(b)に示すように、ブラダー12を把持している旋回台41と共に旋回軸回りに半回転する。これにより、ブラダー12の一端部は他端部より上側に移動するとともに、ブラダー12は一側外方、一側内方リング片15、18から下方に向かって垂下する。このような旋回台41の回転時、ブラダー12の一端部は、センターロッド48、押圧部材 100により一側内方リング片18が一側外方リング片15に押し付けられているため、ブラダー12が外れたり倒れるようなことはなく、安全に作業を行うことができる。
次に、昇降手段58を作動してブラダー12、旋回台41を作業位置まで上昇させた後、流体シリンダ46のピストンロッド47を若干突出させてブラダー12の一端部を一側外方、一側内方リング片15、18による把持から解放する。このとき、リフター61を駆動機構により退避位置から旋回台41の直下まで移動させ、その後、該リフター61を上方に向かって伸長させて把持から解放されたブラダー12の他端に接触させる。この状態でリフター61の伸長量を制御し、図7(a)に示すように、ブラダー12の係止部16が一側内方リング片18の環状溝17に対向するようブラダー12の高さ位置を調節する。その後、作業床 118上の作業者Mは手作業で前記係止部16を環状溝17内に押し込む。次に、流体シリンダ46のピストンロッド47を引っ込めて環状溝17にブラダー12の係止部16が挿入された一側内方リング片18を一側外方リング片15に押し付け、再び、ブラダー12の一端部を一側外方、一側内方リング片15、18により把持する。
次に、作業床 118上の作業者Mは手持ちの締結工具 119を用いて一側外方、一側内方リング片15、18同士を締結具19により締結し、これら一側外方、一側内方リング片15、18によりブラダー12の一端部を気密状態で把持する一側クランプリング13を成形する。その後、リフター61は収縮した後、側方に移動して退避位置に復帰する。次に、昇降手段58によりブラダー12、旋回台41は下降し、その後、該ブラダー12、旋回台41は旋回手段 112により旋回軸回りに前述と逆方向に半回転する。これにより、ブラダー12の他端部は一端部より上側に移動し、該ブラダー12の他端開口は上方に向かって開口するようになる。前述のように下降した低位置でブラダー12、旋回台41を旋回軸回りに回転させるようにすれば、作業が安全となる。
次に、流体シリンダ46のピストンロッド47を突出させてセンターロッド48を先端側に若干移動させた後、押圧部材 100をセンターロッド48から取り除き、その後、流体シリンダ46を作動してピストンロッド47を引っ込める。次に、図7(b)に示すように、リング片供給手段43によって支持部材 122をセンターロッド48に供給し、該支持部材 122をセンターロッド48の先端部(上端部)に外嵌するとともに、支持部材 122の雌ねじを前記センターロッド48の雄ねじに螺合させて、支持部材 122をセンターロッド48に取り付ける。次に、揺動機構98を作動して把持機構78を待機位置Lから受渡し位置Nまで揺動させた後、昇降機構73により把持機構78を下降させる。このとき、ブラダー12および旋回台41は昇降手段58の作動により上昇するが、前記把持機構78の下降およびブラダー12、旋回台41の上昇は、縮径状態である把持爪83の把持部83aがブラダー12の他端部内に挿入されたとき停止する。
次に、流体シリンダ90を作動して把持爪83を半径方向外側に同期移動させ、これら把持爪83の把持部83aによりブラダー12の他端部を半径方向外側に押し広げて拡径する。この状態で、図8(a)に示すように、リング片供給手段43によって他側内方リング片24をブラダー12内にその他端開口から搬入し、支持部材 122上に載置する。このとき、ブラダー12の他端部は把持機構78の把持爪83により拡径されているので、他側内方リング片24の外径が自由状態であるブラダー12の他端開口の内径より大径であっても、他側内方リング片24のブラダー12内への供給は問題なく行うことができる。
次に、把持爪83を半径方向内側に同期移動させるが、このとき、ブラダー12の他端部は弾性復元力により縮径する。次に、昇降機構73により把持機構78を受渡し位置Nまで上昇させ、その後、揺動機構98により把持機構78を待機位置Lに復帰させる。このとき、昇降手段58によりブラダー12、旋回台41を下降させる。次に、流体シリンダ46のピストンロッド47を突出させ、他側内方リング片24をブラダー12の他端部内面に密着させるとともに、他側内方リング片24の環状溝23がブラダー12の係止部22に対向するよう他側内方リング片24の高さ位置を調節する。その後、作業床 118上の作業者Mは手作業で前記係止部22を環状溝23内に押し込む。
次に、リング片供給手段43により他側外方リング片21をブラダー12の他端部に供給し、該他側外方リング片21をブラダー12の他端部外面に密着させる。この結果、ブラダー12の他端部はこれら他側外方リング片21と他側内方リング片24とにより両側から把持される。その後、作業床 118上の作業者Mは手持ちの締結工具 119を用いて他側外方、他側内方リング片21、24同士を締結具25により締結し、図8(b)に示すように、これら他側外方、他側内方リング片21、24によりブラダー12の他端部を気密状態で把持する他側クランプリング14を成形する。このようにしてブラダー12の一端部および他端部に一側クランプリング13および他側クランプリング14がそれぞれ装着されてブラダー組立体11が成形されると、係止穴45から突起を抜き出した後、該ブラダー組立体11を旋回台41から取り出す。
このように一端部を下側にしたブラダー12を旋回台41に供給して一側外方、一側内方リング片15、18により把持した後、旋回台41、ブラダー12を水平な旋回軸回りに半回転させてブラダー12の一端部を上側とし、その後、該一側外方、一側内方リング片15、18同士を手持ちの締結工具 119により締結して一側クランプリング13を成形し、次に、旋回台41、ブラダー12を旋回軸回りに半回転させてブラダー12の他端部を上側とした後、他側外方、他側内方リング片21、24により前記ブラダー12の他端部を把持するとともに、これら他側外方、他側内方リング片21、24同士を締結して他側クランプリング14を成形するようにしている。このような一側外方、一側内方リング片15、18同士の締結時、および、他側外方、他側内方リング片21、24同士の締結時のいずれにおいても、締結されるリング片は上側に位置しているので、手持ちの締結工具 119を用いての作業者Mによる締結作業は迅速かつ容易となり、省力化を図ることもできる。しかも、前述のようなブラダー12の姿勢変更も旋回台41の回転により迅速かつ容易に行うことができる。
この発明は、空気入りタイヤを加硫する際に使用する加硫用ブラダーの産業分野に適用できる。
12…ブラダー 13…一側クランプリング
14…他側クランプリング 15…一側外方リング片
18…一側内方リング片 21…他側外方リング片
24…他側内方リング片 41…旋回台
43…リング片供給手段 46…流体シリンダ
47…ピストンロッド 48…センターロッド
58…昇降手段 66…ブラダー供給手段
67…ガイドポスト 68…昇降台
76…揺動台 78…把持機構
83…把持爪 100…押圧部材
112…旋回手段 115…旋回部
119…締結工具 122…支持部材
N…受渡し位置

Claims (7)

  1. 一側外方、一側内方リング片が係止され、水平な旋回軸回りに回転可能な旋回台に、中心軸が前記旋回軸に直交する環状のブラダーを供給し、該ブラダーの一端部を他端部より下側に位置させながら前記一側外方、一側内方リング片により把持する工程と、旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの一端部を他端部より上側に移動させて、これら一側外方、一側内方リング片からブラダーを垂下させる工程と、前記一側外方、一側内方リング片同士を手持ちの締結工具により締結し、これら一側外方、一側内方リング片によりブラダーの一端部を気密状態で把持する一側クランプリングを成形する工程と、前記旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの他端部を一端部より上側に移動させる工程と、ブラダーの他端部を他側外方、他側内方リング片により把持した後、これら他側外方、他側内方リング片同士を前記手持ちの締結工具により締結することで、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を気密状態で把持する他側クランプリングを成形する工程とを備えたことを特徴とするブラダーへのクランプリング装着方法。
  2. 前記旋回台の旋回軸は、ブラダーおよび旋回台を含む旋回部の延在方向中央部に位置させた請求項1記載のブラダーへのクランプリング装着方法。
  3. 水平な旋回軸回りに回転可能で、一側外方、一側内方リング片が係止される旋回台と、中心軸が前記旋回軸に直交する環状のブラダーを、その一端部を他端部より下側に位置させながら旋回台に供給し、該ブラダーの一端部を旋回台に係止された一側外方、一側内方リング片により把持するブラダー供給手段と、前記旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させることにより、ブラダーの一端部を他端部より上側に移動させて、一側外方、一側内方リング片からブラダーを垂下させる旋回手段と、前記一側外方、一側内方リング片同士を締結し、これら一側外方、一側内方リング片によりブラダーの一端部を気密状態で把持する一側クランプリングを成形する手持ちの締結工具と、前記旋回手段により旋回台およびブラダーを前記旋回軸回りに半回転させて、ブラダーの他端部を一端部より上側に移動させた後、ブラダーの他端部に他側外方、他側内方リング片を供給して、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を把持するリング片供給手段とを備え、前記他側外方、他側内方リング片同士を前記手持ちの締結工具により締結し、これら他側外方、他側内方リング片によりブラダーの他端部を気密状態で把持する他側クランプリングを成形するようにしたことを特徴とするブラダーへのクランプリング装着装置。
  4. 前記旋回台を昇降させる昇降手段をさらに設け、一側外方、一側内方リング片同士を締結する際、および、他側外方、他側内方リング片同士を締結する際の、これら一側外方、一側内方リング片、他側外方、他側内方リング片の高さ位置を該昇降手段により近似させるようにした請求項3記載のブラダーへのクランプリング装着装置。
  5. 前記ブラダー供給手段は、上下方向に延びるガイドポストと、該ガイドポストに昇降可能に支持された昇降台と、前記昇降台に基端部が支持され、水平面内を揺動可能な揺動台と、該揺動台の先端に設置され前記ブラダーを把持可能な把持機構とを備え、前記ブラダーを把持機構により把持した後、旋回台まで移送するようにした請求項3または4記載のブラダーへのクランプリング装着装置。
  6. 前記把持機構はブラダーの他端部を内側から半径方向外側に向かって押し広げ拡径する複数の拡径爪を有する請求項5記載のブラダーへのクランプリング装着装置。
  7. 前記旋回台に、流体シリンダと、該流体シリンダのピストンロッドに連結され、ブラダー内を該ブラダーの中心軸に沿って延びるセンターロッドとをさらに設けるとともに、該センターロッドに押圧部材または支持部材を異なった時期に着脱可能に取付け、押圧部材がセンターロッドに取り付けられたときには、該押圧部材は一側内方リング片を一側外方リング片に押し付けて、これら両リング片によりブラダーの一端部を把持する一方、支持部材がセンターロッドに取り付けられたときには、ブラダー内に搬入された他側内方リング片を該支持部材により下方から支持するようにした請求項3〜6のいずれかに記載のブラダーへのクランプリング装着装置。
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