JP5561828B2 - マイクロホンの接続プラグ固定構造 - Google Patents
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Description
また、前記マイクグリップ51の後端側には、マイクケーブル60に設けられた接続プラグ61が差し込まれるコネクタ収納部54が一体に連設されている。このコネクタ収納部54の内部には、コネクタ55が収納されている。多くの場合、コネクタ55にはEIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」に規定されている3ピンタイプのコネクタ55が用いられている。
尚、落下衝撃からコネクタ収納部54を保護するため、マイクグリップ51の後端側(コネクタ収納部54)の周りにゴム弾性体からなる保護スリーブ57が設けられている。
したがって、マイクロホン50のコネクタ収納部54内に、前記接続プラグ61を差し込むことによって、図9に示すように、ラッチ爪63が係止孔56内に入り込み、マイクロホン50に接続プラグ61が係止され、取り付けられる。
このように、マイクロホンの使用時あるいは不使用時には、コネクタ収納部54内にマイクケーブル60の接続プラグ61を差し込む、あるいは引き抜くことによって、マイクロホンとマイクケーブルとの着脱がなされる。
そのため、ラッチ爪63が係止孔56に係止され、接続プラグ61がマイクロホンに固定された状態においても、図10の点線で示すように、接続プラグ61にガタつきが生じる。
この接続プラグ61のガタつきによって、マイクロホン側のコネクタ55と接続プラグ61のコネクタとの接触部分が変化し、雑音を発生する。とりわけ、手持ちの場合には、マイクロホン側のコネクタと接続プラグ61のコネクタとの接触部分に外力が作用するため、雑音が生じ易い。
この提案したマイクロホンの接続プラグ固定構造を図11に基づいて、説明する。尚、図8乃至図10に示された部材と同一、あるいは相当する部材は同一の符号を付する。
続いて、押しビス59を回し、雌ねじ孔58から前記押しビス59の先端部を突出させ、接続プラグ61の外周面に強く押し付ける。
これにより、接続プラグ61はコネクタ収納部54の内周面と押しビス59に強固に保持されるため、接続プラグ61はガタつくことなく、マイクロホンに確実に固定される。
続いて、押しノブ62を押すことによってラッチ爪63を後退させ、ラッチ爪63と係止孔56との係止状態を解除し、接続プラグ61をコネクタ収納部54から引き抜くことにより、接続プラグ61はマイクロホン50から取り外される。
しかしながら、押しビスにより接続プラグをマイクロホンに固定するため、接続プラグの差し込み動作のほか、押しビスのねじ込み動作が必要になり、容易に接続することができないという課題があった。
また、接続プラグの取り外し際にも同様に、押しビスの取り外し動作が必要になり、容易に接続を解除することができないという課題があった。
このように、スライダの鍔部は、接続プラグの押圧によって弾性変形するため、前記鍔部は、接続プラグに対して、前記接続プラグを後方に移動させる方向に力を作用させる。その結果、ラッチ爪はコネクタ収納部側の係止孔に確実に係止され、接続プラグはガタつくことなく、マイクロホンに確実に固定される。
このように、スライダのネジ部とマイクグリップのネジ部と螺合によって、スライダがマイクグリップの軸線方向に移動するため、スライダの内周面に形成された傾斜面部によって、押圧子がコネクタ収納部の内部に突出し、接続プラグの外周面を押圧し、保持する。
その結果、接続プラグは押圧子によって押圧し、保持されるため、接続プラグはガタつくことなく、マイクロホンに確実に固定される。しかも、スライダをマイクグリップの軸線方向に移動させるという簡単な操作により、接続プラグを固定することができる。
このように構成されているため、前記頭部がコネクタ収納部に係止され、押圧子の脱落の防止が図られる。
マイクロホン1は、従来のマイクロホンと同様に、円筒状に形成されたマイクグリップ2と、マイクグリップ2の先端側に支持されたマイクユニットと、前記マイクユニットを保護するため、マイクグリップ2の先端側には例えば金網体からなるガードメッシュとを備えている。
また、前記マイクグリップ2の後端側には、マイクケーブル60の接続プラグ61が差し込まれるコネクタ収納部3が一体に連設されている。このコネクタ収納部3の内部には、コネクタ4が収納されている。コネクタ4には、従来と同様に、EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」に規定されている3ピンタイプのコネクタ4(4a,4b,4c)が用いられている。
このスライダ5はプラスチック等の材質で形成され、その先端側内周面には、マイクグリップ2の外周面2aと接する第1の内周面部5aが形成されている。また前記第1の内周面部5aよりも後端側には、コネクタ収納部3を形成するマイクグリップ2の外周面2aと接する第2の内周面部5bが形成されている。
この溝部5dの内部には、マイクグリップ2の外周面2aに形成された突起2bが挿入されている。この突起2bは、図1の矢印に示すようにスライダ5をマイクグリップ2の軸線に沿って摺動させた際、スライダ5がマイクグリップ2から脱落するのを防止する機能を有している。
この鍔部5eに、マイクケーブル60側の接続プラグ61の先端部を当接させ、接続プラグ61をコネクタ収納部3に差し込むことにより、スライダ5がマイクグリップ2の先端部方向に移動するように構成されている。
尚、前記鍔部5eはスライダ5の後端部の内周の全周にわたって形成する必要はなく、例えば、鍔部5eを矩形状片となし、複数個の前記鍔部5eをスライダ5後端部の内周に径方向内方に突出して形成しても良い。
具体的には、この押圧子6は、前記スライダ5の傾斜面部5cと接する半球面状の頭部6aと、先端部が接続プラグ61と接し、接続プラグ61の外周面を押圧する円柱状の脚部6bとを備え、全体として、いわゆるきのこ型形状に形成されている。
図3に示す状態から、接続プラグ61をコネクタ収納部3内に差し込と、スライダ5の鍔部5eが接続プラグ61の段部61aに当接し、スライダ5をマイクロホン(マイクグリップ2)の軸線に沿って、その先端側(図3の矢印方向)に移動させる。
そして、最終的に、ラッチ爪63が係止孔56内に入り込み、接続プラグ61が係止され、図4に示すように、接続プラグ61はマイクロホン1に接続され、固定される。
その結果、コネクタ収納部3の内周面と接続プラグ61の外周面との間に隙間があっても、接続プラグ61は押圧子6によって押圧し、保持されるため、接続プラグ61の径方向のガタつきが抑制され、マイクロホンに確実に固定される。
その結果、マイクロホン側のコネクタとケーブルコネクタの接触部分が変化することによって生じる雑音を抑制することができる。
しかも、従来のように、押しビスにより接続プラグを固定しないため、押しビスのねじ込み動作を行う必要がなく、また、接続プラグの取り外しにおいても、ねじ外し動作を行う必要がなく、マイクロホンに対して、マイクケーブルを容易に着脱することができる。
この実施形態にあっては、第一の実施形態におけるスライダ5の鍔部5e、溝部5d及びマイクグリップ2の突起2bを省略し、新たにスライダ5の内周面にネジ部5fを形成すると共に、マイクグリップ2外周面に前記ネジ部5fとの螺合するネジ部2fを形成した点に特徴がある。
具体的には、図5に示すように、スライダ5の先端部の第1の内周面5aにネジ部5fを形成すると共に、マイクグリップ2外周面には、前記ネジ部5fとの螺合するネジ部2fが形成されている。
したがって、前記スライダ5のネジ部5fをマイクグリップ2のネジ部2fに螺合させ、前記スライダ5を回転させることにより、図5の矢印に示すように、スライダ5をマイクグリップ2の軸線方向に移動させることができる。
その後、スライダ5を回転させることにより、スライダ5をマイクグリップ2の軸線に沿って、マイクグリップ2の先端側方向に移動させる。
このスライダ5の移動により、図6に示すように、押圧子6の脚部6bは傾斜面部5cによりコネクタ収納部3内方に突出し、接続プラグ61の外周面を押圧し、保持する。
このスライダ5の移動によって、傾斜面部5cによる押圧子6の押圧が解かれ、押圧子6による接続プラグ61の外周面の押圧、保持が解除される。その後、押しノブ62を押してラッチ爪63を後退させ、係止孔56との係止状態を解除し、接続プラグ61を引くことにより、マイクロホン1と接続プラグ61の接続を解除することができる。
その結果、マイクロホン側のコネクタとケーブルコネクタの接触部分が変化することによって生じる雑音を抑制することができる。しかも、スライダ5を回転させるという簡単な操作でマイクロホン1に対して、マイクケーブルを容易に着脱することができる。
2 マイクグリップ
2a 外周面部
2b 突起
2c 貫通孔
2d 段部
2f ネジ部
3 コネクタ収納部
4 コネクタ
5 スライダ
5a 第1の内周面部
5b 第2の内周面部
5c 傾斜面部
5d 溝部
5e 鍔部
5f ネジ部
6 押圧子
6a 頭部
6b 脚部
61 接続プラグ
62 押しノブ
63 ラッチ爪
Claims (4)
- 先端側でマイクユニットを支持し、後端側にコネクタ収納部を有する円筒状のマイクグリップを含み、前記コネクタ収納部内のコネクタにマイクケーブル側の接続プラグを着脱自在に連結するマイクロホンの接続プラグ固定構造において、
前記コネクタ収納部の外周部に設けられ、マイクグリップの軸線方向に移動可能なスライダと、
前記スライダの内周面に形成された傾斜面部と、
前記コネクタ収納部に設けられた貫通孔に挿入され、傾斜面部に第1の部分が接することにより、第2の部分がコネクタ収納部の内部に突出する押圧子と、
前記コネクタ収納部に設けられた、接続プラグのラッチ爪が係止される係止孔と、
前記スライダの後端部に弾性変形可能に形成された、スライダの径方向内方に突出する鍔部と、を備え、
前記接続プラグのラッチ爪を前記係止孔に係止し、かつ前記コネクタ収納部の内部に突出した押圧子の第2の部分によって接続プラグの外周面を押圧し、保持すると共に、前記鍔部が変形した状態で前記接続プラグの先端部が当接していることを特徴とするマイクロホンの接続プラグ固定構造。 - 先端側でマイクユニットを支持し、後端側にコネクタ収納部を有する円筒状のマイクグリップを含み、前記コネクタ収納部内のコネクタにマイクケーブル側の接続プラグを着脱自在に連結するマイクロホンの接続プラグ固定構造において、
前記コネクタ収納部の外周部に設けられ、マイクグリップの軸線方向に移動可能なスライダと、
前記スライダの内周面に形成された傾斜面部と、
前記コネクタ収納部に設けられた貫通孔に挿入され、傾斜面部に第1の部分が接することにより、第2の部分がコネクタ収納部の内部に突出する押圧子と、
前記コネクタ収納部に設けられた、接続プラグのラッチ爪が係止される係止孔と、
前記スライダの内周面に設けられたネジ部と、
前記スライダのネジ部と螺合する、前記マイクグリップの外周面に形成されたネジ部と、を備え、
前記接続プラグのラッチ爪を前記係止孔に係止し、かつ前記スライダのネジ部とマイクグリップのネジ部と螺合によって、スライダがマイクグリップの軸線方向に移動し、前記コネクタ収納部の内部に突出した押圧子の第2の部分によって接続プラグの外周面を押圧し、保持することを特徴とするマイクロホンの接続プラグ固定構造。 - 前記押圧子は、前記スライダの傾斜面部と接する半球面状の頭部と、先端部が接続プラグの外周面と接し、接続プラグを押圧する脚部とを備え、
前記貫通孔の径は前記脚部の径よりも大きく、かつ頭部の径よりも小さな寸法に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマイクロホンの接続プラグ固定構造。 - 前記コネクタ収納部と前記押圧子の半球状の頭部下面との間に弾性体が配置され、前記押圧子を前記スライダの傾斜面部側に付勢することを特徴とする請求項3に記載のマイクロホンの接続プラグ固定構造。
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