JP5558180B2 - 半導体記憶装置および昇圧回路 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、例えば、昇圧回路を備えたNAND型フラッシュメモリ等の半導体記憶装置に関する。
近年、携帯電話等のモバイル機器が普及するとともに、これらのモバイル機器に使用されるメモリに対しては低消費電流化が要求されている。
例えば、これらのモバイル機器には、NAND型フラッシュメモリが広く使用されており、NAND型フラッシュメモリの動作電流を小さくすることは極めて重要である。
一方、NAND型フラッシュメモリの基本動作である“読み(Read)”、“書き(Program)”、“消し(Erase)”には、昇圧回路による各種昇圧電圧(メモリに供給される電源電圧よりも高いメモリ内部で作り出された電圧)が、使用されている。
したがって、信頼性確保のため、様々な電圧を供給する複数の昇圧回路が必要となる。結果として、NAND型フラッシュメモリの消費電流の増大を招いている。
ここで、従来の昇圧回路には、イネーブル信号の位相をずらすことにより、各昇圧段を重畳して動作させて出力電圧を高くするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記従来の昇圧回路においては、各昇圧段のポンプの消費電流についての検討がなされていない。
特開平9-320268号公報
本発明は、パフォーマンスを劣化させることなくピーク電流の増大を抑制することが可能な半導体記憶装置を提供する。
本発明の一態様に係る実施例に従った昇圧回路は、
入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力端子に供給する昇圧回路であって、
クロック信号を出力する発振器と、
前記クロック信号を制御することにより、第1の基準クロック信号を出力し、且つ、前記第1の基準クロック信号と同じ周期を有するとともに前記第1の基準クロック信号に対して位相がずれた第2の基準クロック信号を出力するクロック制御回路と、
第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第1の基準クロック信号を第1のポンプクロック信号として出力する第1のポンプクロック生成回路と、
第2のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第2の基準クロック信号を第2のポンプクロック信号として出力する第2のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第1の昇圧電圧を第1の出力端子に出力する第1のチャージポンプと、
前記第2のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第2の昇圧電圧を第2の出力端子に出力する第2のチャージポンプと、備える
ことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る実施例に従った昇圧回路は、
入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力端子に供給する昇圧回路であって、
クロック信号を出力する発振器と、
前記クロック信号を制御することにより、第1の基準クロック信号を出力し、且つ、前記第1の基準クロック信号と同じ周期を有するとともに前記第1の基準クロック信号に対して位相がずれた第2の基準クロック信号を出力するクロック制御回路と、
第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第1の基準クロック信号を第1のポンプクロック信号として出力する第1のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第2の基準クロック信号を第2のポンプクロック信号として出力する第2のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第1の昇圧電圧を第1の出力端子に出力する第1のチャージポンプと、
前記第2のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第2の昇圧電圧を前記第1の出力端子に出力する第2のチャージポンプと、備える
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る実施例に従った半導体記憶装置は、
電気的にデータを書き換え可能な複数のメモリセルトランジスタを有するメモリセルアレイと、
前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線の電圧を制御するロウデコーダと、
入力電圧を昇圧して出力端子から出力し、前記ロウデコーダに昇圧電圧を供給する昇圧回路と、を備え、
前記昇圧回路は、
クロック信号を出力する発振器と、
前記クロック信号を制御することにより、第1の基準クロック信号を出力し、且つ、前記第1の基準クロック信号と同じ周期を有するとともに前記第1の基準クロック信号に対して位相がずれた第2の基準クロック信号を出力するクロック制御回路と、
第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第1の基準クロック信号を第1のポンプクロック信号として出力する第1のポンプクロック生成回路と、
第2のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第2の基準クロック信号を第2のポンプクロック信号として出力する第2のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第1の昇圧電圧を第1の出力端子に出力する第1のチャージポンプと、
前記第2のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第2の昇圧電圧を第2の出力端子に出力する第2のチャージポンプと、備える
ことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る実施例に従った半導体記憶装置は、
電気的にデータを書き換え可能な複数のメモリセルトランジスタを有するメモリセルアレイと、
前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線の電圧を制御するロウデコーダと、
入力電圧を昇圧して出力端子から出力し、前記ロウデコーダに昇圧電圧を供給する昇圧回路と、を備え、
前記昇圧回路は、
クロック信号を出力する発振器と、
前記クロック信号を制御することにより、第1の基準クロック信号を出力し、且つ、前記第1の基準クロック信号と同じ周期を有するとともに前記第1の基準クロック信号に対して位相がずれた第2の基準クロック信号を出力するクロック制御回路と、
第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第1の基準クロック信号を第1のポンプクロック信号として出力する第1のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプフラグ信号に応じて、入力された前記第2の基準クロック信号を第2のポンプクロック信号として出力する第2のポンプクロック生成回路と、
前記第1のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第1の昇圧電圧を第1の出力端子に出力する第1のチャージポンプと、
前記第2のポンプクロック信号に応じて入力電圧を昇圧し、得られた第2の昇圧電圧を前記第1の出力端子に出力する第2のチャージポンプと、備える
ことを特徴とする。
NAND型フラッシュメモリのメモリセルトランジスタMの構成の一例を示す図である。 メモリセルトランジスタMの閾値電圧の分布と記憶されるデータとの関係の一例を示す図である。 NAND型フラッシュメモリのNANDストリングの構成の一例を示す図である。 NAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイの1ブロックの構成の一例を示す図である。 NAND型フラッシュメモリの1プレーンの構成の一例を示す図である。 メモリセルトランジスタの閾値電圧の分布と電圧Vreadとの関係を示す図である。 選択されたメモリセルトランジスタにデータ“1”が記憶されている場合におけるNANDストリングの読み出し動作の一例を説明するための図である。 選択されたメモリセルトランジスタにデータ“0”が記憶されている場合におけるNANDストリングの読み出し動作の一例を説明するための図である。 従来の昇圧回路100aの一例を示すブロック図である。 2相式のチャージポンプの一例を示す回路図である。 本発明の一態様である実施例1に係る半導体記憶装置100の構成の一例を示すブロック図である。 図11に示すNAND型フラッシュメモリ100の昇圧回路11の回路構成の一例を示すブロック図である。 図12に示す発振器11d、クロック制御回路11e、ポンプクロック生成回路11g、チャージポンプ11hに注目した構成の一例を示すブロック図である。 図13に示す発振器11dとクロック制御回路11eとに注目した構成の一例を示すブロック図である。 図14に示す基準クロック信号CLK<1>〜<4>の位相の関係の一例を示す波形図である。 図13に示すクロック制御回路11eの具体的な構成の他の例を示すブロック図である。 図16に示すクロック制御回路11eに入力されるパラメータと出力される基準クロック信号の位相との関係の一例を示すデコード図である。 クロック制御回路11eの分周回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。 図18に示す分周回路の各信号の波形を示す波形図である。 図12に示すフラグ制御回路11fの構成の一例を示す図である。 実施例1に係る昇圧回路11の、基準クロック信号CLK<1>〜<4>、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>の関係を示す波形図である。 実施例1に係る昇圧回路11の、基準クロック信号CLK<1>〜<4>、基準フラグ信号FLG<1>〜<4>、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>の関係を示す波形図である。 図12に示す実施例2に係るフラグ制御回路11fの構成の一例を示す図である。 図12のクロック制御回路11eに適用される遅延回路の回路構成の一例を示す回路図である。
(比較例)
ここで、比較例として、Dickson型の昇圧回路の昇圧動作、NAND型フラッシュメモリのセル構成および基本動作を説明しつつ、従来技術における問題点を明確にする。
先ず、NAND型フラッシュメモリのセル構成について説明する。
図1は、NAND型フラッシュメモリのメモリセルトランジスタMの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、NAND型フラッシュメモリの1セルは、基板(ウェル)p−Well上に形成された浮遊ゲート電極FGおよび制御ゲートCGを有するメモリセルトランジスタMからなる。
また、図2は、メモリセルトランジスタMの閾値電圧の分布と記憶されるデータとの関係の一例を示す図である。
図2に示すように、メモリセルトランジスタMに対して電気的に絶縁された浮遊ゲート電極FGに電子を“注入/放出”することにより、メモリセルトランジスタMの閾値電圧が2つの分布に分かれる。すなわち、それぞれの分布にデータ“0”とデータ“1”を割り付けることにより、メモリセルトランジスタMにデータを記憶させることができる。
また、図3は、NAND型フラッシュメモリのNANDストリングの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、メモリセルトランジスタMの制御ゲート電極CGには、ワード線WL0〜WL31が接続されている。このメモリセルトランジスタMを直列に接続してNANDストリングが構成される。ソース線SRC側の端部のメモリトランジスタMには、選択ゲートトランジスタSG1が接続されている。また、ビット線BL側の端部のメモリセルトランジスタMには、選択ゲートトランジスタSG2が接続されている。
図4は、NAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイの1ブロックの構成の一例を示す図である。また、図5は、NAND型フラッシュメモリの1プレーンの構成の一例を示す図である。
図4に示すように、ブロックBlockは、選択線SGS、SGDがゲートに接続された選択ゲートトランジスタSG1、SG2が両側に接続された複数のNANDストリングをページ長分配置して構成される。
そして、図5に示すように、複数のブロックBlock0〜Blocknが集まって1つのプレーンが構成される。
ここで、NAND型フラッシュメモリの基本動作の説明について説明する。
ここでは、NAND型フラッシュメモリの読み出し(Read)動作について説明する。
図6は、メモリセルトランジスタの閾値電圧の分布と電圧Vreadとの関係を示す図である。
メモリセルトランジスタは、例えば、浮遊ゲート電極FGの電荷に応じて、図6に示されるような2つの閾値分布を持つ。すなわち、この2つの分布に対して、それぞれデータ“0”とデータ“1”を割り当てることにより、1つのセルに1ビットのデータが記憶されるように定義できる。
例えば、電子が浮遊ゲート電極FGに注入されている状態に対応する閾値電圧の分布にデータ“0”を割り当てる。一方、浮遊ゲート電極FGから電子が放出された状態に対応する閾値電圧の分布にデータ“1”を割り当てる。
なお、図6に示すように、電圧Vreadは、読み出し時に非選択のワード線に印加される電圧であり、データ“0”に対応する最も高い閾値分布よりも、高い電位である。また、0Vが2つの閾値分布の中間に位置している。
ここで、図7は、選択されたメモリセルトランジスタにデータ“1”が記憶されている場合におけるNANDストリングの読み出し動作の一例を説明するための図である。また、図8は、選択されたメモリセルトランジスタにデータ“0”が記憶されている場合におけるNANDストリングの読み出し動作の一例を説明するための図である。
例えば、図7に示すように、データを読み出したい選択されたメモリセルトランジスタMのワード線WLの電圧を0Vとし、その他の非選択のメモリセルトランジスタMのワード線WLの電圧を電圧Vreadにする。また、ビット線BLにVblの電圧を印加する。さらに、選択ゲートトランジスタSG1、SG2がオンするように、選択ゲートトランジスタSG1、SG2のゲートに電圧Vsgを印加する。
なお、電圧Vsgは、NANDストリングがビット線BLに印加された電圧Vblを転送するために必要な電圧である。
そして、選択したメモリセルトランジスタMの閾値が0V以下(データ“1”)であれば、選択したメモリセルトランジスタMの制御ゲート電極(ワード線WL)に0Vが印加されることにより、選択したメモリセルトランジスタMは導通する。さらに、その他の非選択のメモリセルトランジスタMのワード線WLには、電圧Vreadが印加される。
このため、非選択のメモリセルトランジスタMに記憶されているデータが、データ“0”かデータ“1”かに拘わらず、非選択のメモリセルトランジスタMは導通する。これにより、NANDストリングに電流が流れる。
一方、図8に示すように、選択したメモリセルトランジスタMの閾値電圧が0V以上(データ“0”)であれば、選択したメモリセルトランジスタMの制御ゲート電極(ワード線WL)に0Vが印加されても、選択したメモリセルトランジスタMは導通しない。これにより、NANDストリングには電流が流れない。
そして、NANDストリングに電流が“流れる”または“流れない”こと判定することにより、選択したメモリセルトランジスタMに記憶されたデータ“0”またはデータ“1”を読み出すことができる。
以上の動作が、NAND型フラッシュメモリの基本動作の1つである読み出し(Read)動作である。
ここで、上記読み出し動作において、ワード線WLに電圧Vreadを充電する場合を考える。ワード線WLには、メモリセルのゲート容量、ワード線WLの配線容量や、その他周辺回路での配線/拡散層容量等の寄生容量が存在する。
そこで、ワード線WLに存在する容量の総容量をCwl、ワード線の充電レベルをVreadとする。この場合、ある時間T(パフォーマンスにより決まる値)の間にワード線WLを電圧Vreadまで充電するためのポンプが出力する電流Ireadは、式(1)のように表される。

Iread = (Cwl*Vread) / T (1)
既述のように、近年、NAND型フラッシュメモリには大容量化/高速化が要求されている。したがって、式(1)における総容量Cwlの増加、時間Tの減少が進む。このため、必要な電流Ireadは、増加の一途を辿っている。また、プロセスの世代が進む中でセルの信頼性から電圧Vreadレベルも上げていくことも考えられるため、益々必要な電流は増える傾向にある。
したがって、NAND型フラッシュメモリのパフォーマンスを向上させていくためには上記電流Ireadを増やしていく必要がある。そして、この電流Ireadの供給源であるチャージポンプを増加する必要がある。チャージポンプは、外部電圧から内部の昇圧電圧を作る。このため電流Ireadの増加は、そのままNAND型フラッシュメモリの消費電流の増加につながる。
ここで、図9は、従来の昇圧回路100aの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、比較器100a1は、出力電圧VPMPを抵抗分圧した電圧と基準電圧VREFと比較し、この比較結果に基づいて、フラグ信号FLGを出力する。
そして、ポンプクロック生成回路100a2は、入力されたクロック信号CLKを、フラグ信号FLGに応じて、ポンプクロック信号CLKPとして出力する。そして、このポンプクロック信号CLKPにより、チャージポンプ100a3が動作し、チャージポンプ100a3の出力電圧VPMPが制御される。
昇圧動作において、まず、イネーブル信号ENを“H”にすることで、昇圧回路100aが動作開始する。
そして、出力電圧VPMPが設定レベルに到達していない時は、フラグ信号FLGが“H”となり、ポンプクロック生成回路100a2が動作して、チャージポンプ100a3が動作する。
そして、出力電圧VPMPが設定レベルに到達すると、フラグ信号FLGが“L”となり、ポンプクロック生成回路100a2が停止し、チャージポンプ100a3も停止する。この時、チャージポンプ100a3は、外部電圧VEXTを昇圧して、出力電圧VPMPを出力する。
ここで、図10は、2相式のチャージポンプの一例を示す回路図である。
図10のように、チャージポンプは、ドライバDA、DBと、ブート用のキャパシタCb1a〜Cb(n)a、Cb1b〜Cb(n)bと、nMOSトランジスタtr0a〜tr(n)a、tr0b〜tr(n)bと、を備える。このチャージポンプは、ポンプクロック信号CLKP、bCLKPの1周期で2回昇圧動作する。すなわち、このチャージポンプは、ポンプクロック信号の両エッジで昇圧動作する。したがって、ポンプクロック信号CLKPの両エッジで電流が消費される。
このような昇圧回路において、式(1)に示す電流Ireadを増やすためには、図9のチャージポンプを並列に数を増やす必要がある。
また、NAND型フラッシュメモリには、上記代表例で説明した電圧Vread以外にも多種の昇圧電源用に多数の昇圧回路が搭載されている。そして、これらの昇圧回路が同時に動作することにより、ピーク電流は増大する。これらの昇圧回路についても同様に、メモリ容量の増大化/高速化に対応するためにそれぞれのチャージポンプの個数を増やしていく必要が出てくるためである。
このように、NAND型フラッシュメモリのパフォーマンスを満たすために、チャージポンプの個数を増やすことで、同時に動作するチャージポンプの数が増える。このため、ピーク電流が大きくなる問題が生じる。
そして、NAND型フラッシュメモリが消費する電流ピークが大きくなると、NAND型フラッシュメモリを搭載するシステムに対しノイズを与えることになる。これにより、該システム全体のパフォーマンスが低下する。このため、ピーク電流の削減は、極めて重要な課題となる。
また、同システムにおいて、ピーク電流を減らすためのアプローチとして、式(1)の時間Tを延ばすか、チャージポンプの個数を減らすことも考えられる。しかし、どちらの場合も、NAND型フラッシュメモリのパフォーマンスを劣化させる問題がある。
以下、上記課題を解決することが可能な実施例について、図面に基づいて説明する。
図11は、実施例1に係る半導体記憶装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、NAND型フラッシュメモリである半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ1と、ビット線制御回路2と、カラムデコーダ3と、データ入出力バッファ4と、データ入出力端子5と、ロウデコーダ6と、制御回路7と、制御信号入力端子8と、ソース線制御回路9と、ウェル制御回路10と、昇圧回路11と、を備える。
メモリセルアレイ1は、複数のビット線と複数のワード線とソース線を含む。このメモリセルアレイ1は、例えば、EEPROMセルからなる電気的にデータを書き換え可能な複数のメモリセルトランジスタがマトリクス状に配置された複数のブロック(図示せず)で構成されている。
このメモリセルアレイ1には、ビット線の電圧を制御するためのビット線制御回路2と、ワード線の電圧を制御するためのロウデコーダ6と、が接続されている。データの消去動作時には、何れかのブロックがロウデコーダ6により選択され、残りのブロックが非選択とされる。
ビット線制御回路2は、メモリセルアレイ1内のビット線の電圧をセンス増幅するセンスアンプ(図示せず)と、書き込みを行うためのデータをラッチするためのデータラッチ回路との両方の役割を持つデータ記憶回路(図示せず)と、を含む。
このビット線制御回路2は、ビット線を介してメモリセルアレイ1中のメモリセルトランジスタのデータを読み出したり、ビット線を介して該メモリセルトランジスタの状態を検出したり、ビット線を介して該メモリセルトランジスタに書き込み制御電圧を印加して該メモリセルトランジスタに書き込みを行う。
また、ビット線制御回路2には、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4が接続されている。ビット線制御回路2内の該データ記憶回路は、カラムデコーダ3により選択され、このデータ記憶回路に読み出されたメモリセルトランジスタのデータは、データ入出力バッファ4を介してデータ入出力端子5から外部へ出力される。
また、外部からデータ入出力端子5に入力された書き込みデータは、データ入出力バッファ4を介して、カラムデコーダ3によって選択された該データ記憶回路に記憶される。
ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1に接続されている。このロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1のメモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線に、読み出し或いは書き込み或いは消去に必要な電圧を、印加する。
ソース線制御回路9は、メモリセルアレイ1に接続されている。このソース線制御回路9は、ソース線の電圧を制御するようになっている。
ウェル制御回路10は、メモリセルアレイ1に接続されている。このウェル制御回路10は、メモリセルトランジスタが形成される半導体基板(ウェル)の電圧を制御するようになっている。
制御回路7は、メモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、ロウデコーダ6、ソース線制御回路9、および、ウェル制御回路10を、制御するようになっている。
この制御回路7は、例えばクロック信号や制御信号等で昇圧回路11を制御して、電源電圧(入力電圧)を必要に応じて昇圧し、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、ロウデコーダ6、ソース線制御回路9、および、ウェル制御回路10に、供給するようになっている。
この制御回路7は、外部から制御信号入力端子8を介して入力される制御信号(コマンド)に応じて制御動作する。すなわち、制御回路7は、該制御信号に応じて、データのプログラム、ベリファイ、読み出し、又は消去時に、昇圧回路11により所定の電圧を発生し、メモリセルアレイ1の各部に供給する。
ここで、図12は、図11に示すNAND型フラッシュメモリ100の昇圧回路11の回路構成の一例を示すブロック図である。また、図13は、図12に示す発振器11d、クロック制御回路11e、ポンプクロック生成回路11g、チャージポンプ11hに注目した構成の一例を示すブロック図である。
また、図14は、図13に示す発振器11dとクロック制御回路11eとに注目した構成の一例を示すブロック図である。また、図15は、図14に示す基準クロック信号CLK<1>〜<4>の位相の関係の一例を示す波形図である。
また、図16は、図13に示すクロック制御回路11eの具体的な構成の他の例を示すブロック図である。また、図17は、図16に示すクロック制御回路11eに入力されるパラメータと出力される基準クロック信号の位相との関係の一例を示すデコード図である。
また、図18は、クロック制御回路11eの分周回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。また、図19は、図18に示す分周回路の各信号の波形を示す波形図である。また、図20は、図12に示すフラグ制御回路11fの構成の一例を示す図である。
図12に示す昇圧回路11は、外部電圧(入力電圧)VEXTを昇圧した4種類の昇圧電圧(出力電圧)VPMP<1>〜VPMP<4>を4つの出力端子11a1〜11a4に供給するようになっている。すなわち、この例では、4つのチャージポンプにより4種類の電圧を出力する場合について説明している。
図12、図13に示すように、昇圧回路11は、第1〜第4の出力端子11a1〜11a4と、第1〜第4の分圧回路11b1〜11b4と、第1〜第4の比較器(フラグ生成回路)11c1〜11c4と、発振器11dと、クロック制御回路11eと、フラグ制御回路11fと、第1〜第4のポンプクロック生成回路11g1〜11g4と、第1〜第4のチャージポンプ11h1〜11h4と、を備える。
第1の分圧回路11b1は、第1の出力端子11b1の第1の出力電圧VPMP<1>を分圧した第1の分圧電圧VMON<1>を出力するようになっている。
第2の分圧回路11b2は、第2の出力端子11b2の第2の出力電圧VPMP<2>を分圧した第2の分圧電圧VMON<2>を出力するようになっている。
第3の分圧回路11b3は、第3の出力端子11b3の第3の出力電圧VPMP<3>を分圧した第3の分圧電圧VMON<3>を出力するようになっている。
第4の分圧回路11b4は、第4の出力端子11b4の第4の出力電圧VPMP<4>を分圧した第4の分圧電圧VMON<4>を出力するようになっている。
第1の比較器(フラグ生成回路)11c1は、第1の分圧電圧VMON<1>と基準電圧VREFとを比較し、この比較結果に応じた第1の基準フラグ信号FLG<1>を出力するようになっている。
第2の比較器(フラグ生成回路)11c2は、第2の分圧電圧VMON<2>と基準電圧VREFとを比較し、この比較結果に応じた第2の基準フラグ信号FLG<2>を出力するようになっている。
第3の比較器(フラグ生成回路)11c3は、第3の分圧電圧VMON<3>と基準電圧VREFとを比較し、この比較結果に応じた第3の基準フラグ信号FLG<3>を出力するようになっている。
第4の比較器(フラグ生成回路)11c4は、第4の分圧電圧VMON<4>と基準電圧VREFとを比較し、この比較結果に応じた第4の基準フラグ信号FLG<4>を出力するようになっている。
例えば、第1の比較器11c1は、第1の分圧電圧VMON<1>が基準電圧VREF未満の場合は、“High”レベルの第1の基準フラグ信号FLG<1>を出力し、一方、第1の分圧電圧VMON<1>が基準電圧VREF以上の場合は、“Low”レベルの第1の基準フラグ信号FLG<1>を出力する。また、第2〜4の比較器11c2〜11c4についても同様である。
発振器11dは、例えば、図示しないROMヒューズ等に記憶されたパラメータP0、P1に基づいて設定された周期のクロック信号CLKを生成し、出力するようになっている。
クロック制御回路11eは、クロック信号CLKを制御することにより、第1の基準クロック信号CLK<1>を出力するようになっている。さらに、クロック制御回路11eは、クロック信号CLKを制御することにより、第1の基準クロック信号CLK<1>と同じ周期を有するとともに第1の基準クロック信号CLK<1>に対して位相がそれぞれずれた第2〜第4の基準クロック信号CLK<2>〜<4>を出力するようになっている。
ここで、例えば、図14に示すように、クロック制御回路11eは、クロック信号CLKを分周する分周回路11e1〜11e3を有する。この分周した信号に基づいて基準クロック信号を生成する
ターゲットとなるチャージポンプ11h1〜11h4のポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>の周期をToscとする。そして、その周期Toscの1/4周期のクロック信号CLKを発振器11dで作成する。そして、このクロック信号CLKを分周回路11e1〜11e3に通す。これにより、基準クロック信号CLK<1>〜<4>はターゲット周期である周期Toscを有し、且つ、そのエッジは45度ずつ位相がシフトしている(図15)。
すなわち、クロック信号回路11eは、分周回路11e1〜11e3により分周した信号に基づいて基準クロック信号CLK<1>〜<4>を生成する。
また、例えば、図16に示すように、クロック制御回路11eは、分周回路11e4〜11e6と、AND回路11e7、11e8と、インバータ11e9、11e10と、NAND回路11e11〜11e34と、を有する。
パラメータP0、P1の組み合わせにより、発振器11dから出力されるCLKの周期が変わり、そのCLKをP0、P1の組み合わせにより分周回路を1つ通すか2つ通すか、通さないかを制御することで位相をシフトしたCLK<1:4>(周期:Tosc)を作成する(図17)。また、クロック制御回路11eの各信号は、リセット信号bRSTにより、リセットされる。
なお、発振器11dは、パラメータP0、P1がH/Hの場合、ターゲット周期(Tosc)の1/4のクロック信号CLKを作成し、パラメータP0、P1がL/Hの場合、ターゲット周期(Tosc)の1/2のCLKを作成し、また、パラメータP0、P1がH/L、L/Lの場合、ターゲット周期(Tosc)そのものを作成する。
また、例えば、図18に示すように、分周回路は、インバータinv1〜inv11と、トランスミッションゲートtfr1〜Ttfr6と、NAND回路nandと、を有する。この図18に示す分周回路は、図19に示すように、入力信号INを分周し互いに位相が1/4周期ずれた信号OUT1、OUT2を出力する。
このように、クロック制御回路11eは、各種チャージポンプを制御するための基準クロック信号の位相をシフトさせる。これにより、同時に動作するチャージポンプの数を減らすことでピーク電流を減らすことが可能となる。さらに、上記分周により得られた基準クロック信号を使用することにより、位相シフトマージンを最大にとることが可能である。すなわち、プロセス依存が少なく、また、クロック信号の周期の変動に対しても45度の位相間隔を保ち易い。
また、図12に示すように、フラグ制御回路11fは、第1〜第4の基準フラグ信号FLG<1>〜<4>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期して、入力された第1〜第4の基準フラグ信号FLG<1>〜<4>を第1〜第4のポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>として出力するようになっている。
ここで、例えば、図20に示すように、フラグ制御回路11fは、フリップフロップ(D−FF)11f1〜11f4を有する。
フリップフロップ11f1は、第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期して、第1のポンプフラグ信号FLGd<1>を出力するようになっている。
フリップフロップ11f2は、第2の基準フラグ信号FLG<2>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期して、第2のポンプフラグ信号FLGd<2>を出力するようになっている。
フリップフロップ11f3は、第3の基準フラグ信号FLG<3>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期して、第3のポンプフラグ信号FLGd<3>を出力するようになっている。
フリップフロップ11f4は、第4の基準フラグ信号FLG<4>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期して、第4のポンプフラグ信号FLGd<4>を出力するようになっている。
例えば、フリップフロップ11f1は、第1の基準クロック信号CLK<1>が“High”レベルなるのに同期して、入力された第1の基準フラグ信号FLG<1>の“High”レベルを転送して出力するようになっている。これにより基準フラグ信号を位相シフトされた各クロック信号の“High”エッジに同期化する。他のフリップフロップも同様である。
第1のポンプクロック生成回路11g1は、第1のポンプフラグ信号FLGd<1>に応じて、入力された第1の基準クロック信号CLK<1>を第1のポンプクロック信号CLKP<1>として出力するようになっている。
また、第2のポンプクロック生成回路11g2は、第2のポンプフラグ信号FLGd<2>に応じて、入力された第2の基準クロック信号CLK<2>を第2のポンプクロック信号CLKP<2>として出力するようになっている。
また、第3のポンプクロック生成回路11g3は、第3のポンプフラグ信号FLGd<3>に応じて、入力された第3の基準クロック信号CLK<3>を第3のポンプクロック
信号CLKP<3>として出力するようになっている。
また、第4のポンプクロック生成回路11g4は、第4のポンプフラグ信号FLGd<4>に応じて、入力された第4の基準クロック信号CLK<4>を第4のポンプクロック信号CLKP<4>として出力するようになっている。
なお、例えば、第1のポンプクロック生成回路11g1は、第1のポンプフラグ信号FLGd<1>および第1の基準クロック信号CLK<1>が入力され、第1のポンプクロック信号CLKP<1>を出力するAND回路で構成される。他のポンプクロック生成回路も同様である。
第1のチャージポンプ11h1は、第1のポンプクロック信号CLKP<1>に応じて外部電圧(入力電圧)VEXTを昇圧し、得られた第1の昇圧電圧VPMP<1>を第1の出力端子11a1に出力するようになっている。
また、第2のチャージポンプ11h2は、第2のポンプクロック信号CLKP<2>に応じて外部電圧(入力電圧)VEXTを昇圧し、得られた第2の昇圧電圧VPMP<2>を第1の出力端子11a2に出力するようになっている。
また、第3のチャージポンプ11h3は、第3のポンプクロック信号CLKP<3>に応じて外部電圧(入力電圧)VEXTを昇圧し、得られた第3の昇圧電圧VPMP<3>を第3の出力端子11a3に出力するようになっている。
また、第4のチャージポンプ11h4は、第4のポンプクロック信号CLKP<4>に応じて外部電圧(入力電圧)VEXTを昇圧し、得られた第4の昇圧電圧VPMP<4>を第4の出力端子11a4に出力するようになっている。
次に、以上のような構成を有する本実施例1に係る昇圧回路11の動作について説明する。
ここで、図21は、実施例1に係る昇圧回路11の、基準クロック信号CLK<1>〜<4>、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>の関係を示す波形図である。
図21に示すように、基準クロック信号CLK<1>〜<4>をゲーティングする各ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>は、位相シフト0度の基準クロック信号CLK<1>の“High”レベルのエッジに同期して、“High”レベルに変化する。
これにより、各チャージポンプ11h1〜11h4に入力される各ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>のエッジは、必ずシフトされる。すなわち、各ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>が入力される各チャージポンプ11h1〜11h4は、ずれて昇圧動作を開始する。このように、同時に動作するチャージポンプの数を減らすことで、ピーク電流を削減することができる。
また、昇圧回路11は、同時に動作するチャージポンプの数を制御しているだけなので、昇圧回路11の出力電流は維持したままである。すなわち、チャージポンプの平均出力電流を減らすことないので、パフォーマンスの劣化を抑制することが可能である。
以上のように、本実施例に係る半導体記憶装置によれば、ピーク電流の増大を抑制することができる。特に、大容量化/高速化が要求されているNAND型フラッシュメモリにおいて、パフォーマンスを落とすことなくピーク電流を削減することができる。これにより、NAND型フラッシュメモリが発生するノイズを低減し、システム全体として安定した動作が可能となる。
なお、本実施例1に係る構成は、4つのチャージポンプにより1種類の電圧を出力する場合にも適用が可能である。この場合、1つの基準フラグを用いて、複数のチャージポンプが発生させた昇圧電圧を1つの出力端子から供給するようにしてもよい。具体的には、図12および図13において、分圧回路11b1〜11b4が共有となり、分圧電圧VMON<1>を出力する。また、比較器11c〜11c4が共有となり、基準フラグ信号FLG<1>を出力する。フラグ制御回路11fは、基準フラグ信号FLG<1>と、基準クロック信号CLK<1>〜<4>とに基づいて、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>を出力する。
なお、本実施例1の説明では、一例として、基準クロック信号は4相に分割しているが、2相、3相、5相以上であっても、同様に適用可能である。
図22は、実施例1に係る昇圧回路11の、基準クロック信号CLK<1>〜<4>、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>、基準フラグ信号FLG<1>〜<4>、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>の関係を示す波形図である。
既述の実施例1では、図22に示すように、基準フラグ信号FLG<1>〜<4>が立ち下がっても、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>が“High”レベルの期間は、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>が各チャージポンプ11h1〜11h4に入力される。すなわち、必要以上に、各チャージポンプ11h1〜11h4が昇圧動作を継続する。これにより、昇圧回路11の出力電圧が、オーバーシュートし得る。
そこで、本実施例2では、昇圧回路11の出力電圧のオーバーシュートを抑制するためのフラグ制御回路11fの構成について説明する。なお、本実施例2の昇圧回路の全体的な構成は、図12、図13に示す昇圧回路11の構成と同様である。
ここで、図23は、図12に示す実施例2に係るフラグ制御回路11fの構成の一例を示す図である。
図23に示すように、フラグ制御回路11fは、フリップフロップ(D−FF)11f1〜11f4と、AND回路11f5〜11f8と、を有する。
フリップフロップ11f1は、第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期した信号を出力するようになっている。
フリップフロップ11f2は、第2の基準フラグ信号FLG<2>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期した信号を出力するようになっている。
フリップフロップ11f3は、第3の基準フラグ信号FLG<3>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期した信号を出力するようになっている。
フリップフロップ11f4は、第4の基準フラグ信号FLG<4>が入力され、第1の基準クロック信号CLK<1>に同期した信号を出力するようになっている。
例えば、フリップフロップ11f1は、第1の基準クロック信号CLK<1>が“High”レベルなるのに同期して、入力された第1の基準フラグ信号FLG<1>の“High”レベルを転送して出力するようになっている。他のフリップフロップも同様である。
AND回路11f5は、フリップフロップ11f1の出力と第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第1のポンプフラグ信号FLGd<1>を出力するようになっている。
AND回路11f6は、フリップフロップ11f2の出力と第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第2のポンプフラグ信号FLGd<2>を出力するようになっている。
AND回路11f7は、フリップフロップ11f3の出力と第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第3のポンプフラグ信号FLGd<3>を出力するようになっている。
AND回路11f8は、フリップフロップ11f4の出力と第1の基準フラグ信号FLG<1>が入力され、第4のポンプフラグ信号FLGd<4>を出力するようになっている。
このように、実施例1と比較して、D−FFの出力側に、二入力のAND回路を追加する。そして、第1の基準フラグ信号FLG<1>を各AND回路の一方の入力に入力し、D−FFの出力を対応するAND回路の他方の入力に接続する。
これにより、第1の基準フラグ信号FLG<1>の立下りに同期して、ポンプフラグ信号FLGd<1>〜<4>が立ち下がる。これにより、ポンプクロック信号CLKP<1>〜<4>が“Low”レベルになり、チャージポンプの昇圧動作を停止し、出力電圧のオーバーシュートを防ぐことができる。
また、本実施例に係る半導体記憶装置によれば、実施例1と同様に、パフォーマンスの劣化を抑制しながら、ピーク電流を削減することができる。
既述の各実施例においては、クロック制御回路がクロック信号を分周する分周回路を有し、この分周した信号に基づいて基準クロック信号を生成する場合について説明した。
この分周回路に代えて、遅延回路を用いても、既述の実施例1、2と同様に、基準クロック信号を生成することができる。
そこで、本実施例3では、分周回路に代えて、遅延回路を用いた例について説明する。ここで、図24は、図12のクロック制御回路11eに適用される遅延回路の回路構成の一例を示す回路図である。
図24に示すように、遅延回路は、インバータI1〜I3と、MOSトランジスタN1、N3と、MOSキャパシタN2と、を有する。
この遅延回路は、入力信号(クロック信号)INを遅延させ、互いに位相がずれた信号OUT1、OUT2を出力する。この遅延した信号OUT1、OUT2に基づいて基準クロック信号が生成される。
この遅延回路は、例えば、図14に示す分周回路11e1〜11e3に代えて、クロック制御回路11eに適用される。
このように分周回路に代えて、遅延回路を用いても、既述の実施例1、2と同様に、ピーク電流を削減することができる。また、遅延回路は、分周回路よりも、回路の簡略化を図ることができる。
以上のように、本実施例に係る半導体記憶装置によれば、実施例1、2と同様に、パフォーマンスの劣化を抑制しながら、ピーク電流を削減することができる。
1 メモリセルアレイ
2 ビット線制御回路
3 カラムデコーダ
4 データ入出力バッファ
5 データ入出力端子
6 ロウデコーダ
7 制御回路
8 制御信号入力端子
9 ソース線制御回路
10 ウェル制御回路
11 昇圧回路
100 半導体記憶装置

Claims (6)

  1. 入力電圧を昇圧した昇圧電圧を出力端子に出力する昇圧回路であって、
    クロック信号を出力する発振器と、
    前記クロック信号を受けて、第1の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号と異なる第2の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号及び前記第2の基準クロック信号と異なる第3の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号乃至前記第3の基準クロック信号と異なる第4の基準クロック信号を出力する第1回路と、
    前記第1の基準クロック信号を受ける第2回路と、
    前記第2の基準クロック信号を受ける第3回路と、
    前記第3の基準クロック信号を受ける第4回路と、
    前記第4の基準クロック信号を受ける第5回路と、
    前記第2回路と電気的に接続された第1チャージポンプと、
    前記第3回路と電気的に接続された第2チャージポンプと、
    前記第4回路と電気的に接続された第3チャージポンプと、
    前記第5回路と電気的に接続された第4チャージポンプと
    を備え、
    前記第1チャージポンプの出力端、前記第2チャージポンプの出力端、前記第3チャージポンプの出力端、前記第4チャージポンプの出力端は共通に前記出力端子に接続されており、
    前記第1回路は、分圧回路と、比較器とを備え、前記分圧回路の一端は前記出力端子に接続され、前記分圧回路の他端は接地電位に接続されることを特徴とする昇圧回路。
  2. 前記比較器は第1信号を出力し、前記第1信号に基づいて生成された制御信号を前記第2回路、前記第3回路、前記第4回路及び前記第5回路は受けることを特徴とする請求項1記載の昇圧回路。
  3. 前記第1の基準クロック信号の位相と前記第2の基準クロック信号の位相とは、半周期以内でずれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇圧回路。
  4. 基準フラグ信号と、前記第1ないし第4の基準クロック信号とに基づいて、ポンプフラグ信号を出力するフラグ制御回路をさらに備え、
    前記第1ないし第4チャージポンプは、前記ポンプフラグ信号に応じて動作することを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  5. 電気的にデータを書き換え可能な複数のメモリセルトランジスタを有するメモリセルアレイと、
    前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線の電圧を制御するロウデコーダと、
    入力電圧を昇圧して出力端子から出力し、前記ロウデコーダに昇圧電圧を供給する昇圧回路と、を備え、
    前記昇圧回路は、
    クロック信号を出力する発振器と、
    前記クロック信号を受けて、第1の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号と異なる第2の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号及び前記第2の基準クロック信号と異なる第3の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号乃至前記第3の基準クロック信号と異なる第4の基準クロック信号を出力する第1回路と、
    前記第1の基準クロック信号を受ける第2回路と、
    前記第2の基準クロック信号を受ける第3回路と、
    前記第3の基準クロック信号を受ける第4回路と、
    前記第4の基準クロック信号を受ける第5回路と、
    前記第2回路と電気的に接続された第1チャージポンプと、
    前記第3回路と電気的に接続された第2チャージポンプと、
    前記第4回路と電気的に接続された第3チャージポンプと、
    前記第5回路と電気的に接続された第4チャージポンプと
    を備え、
    前記第1チャージポンプの出力端、前記第2チャージポンプの出力端、前記第3チャージポンプの出力端、前記第4チャージポンプの出力端は共通に前記出力端子に接続されており、
    前記第1回路は、分圧回路と、比較器とを備え、前記分圧回路の一端は前記出力端子に接続され、前記分圧回路の他端は接地電位に接続される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 電気的にデータを書き換え可能な複数のメモリセルトランジスタを有するメモリセルアレイと、
    前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線の電圧を制御するロウデコーダと、
    入力電圧を昇圧して出力端子から出力し、前記ロウデコーダに昇圧電圧を供給する昇圧回路と、を備え、
    前記昇圧回路は、
    クロック信号を出力する発振器と、前記クロック信号を受けて、第1の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号と異なる第2の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号及び前記第2の基準クロック信号と異なる第3の基準クロック信号、前記第1の基準クロック信号乃至前記第3の基準クロック信号と異なる第4の基準クロック信号を出力する第1回路と、
    前記第1の基準クロック信号を受ける第2回路と、
    前記第2の基準クロック信号を受ける第3回路と、
    前記第3の基準クロック信号を受ける第4回路と、
    前記第4の基準クロック信号を受ける第5回路と、
    前記第2回路と電気的に接続され、ポンプフラグ信号に応じて動作する第1チャージポンプと、
    前記第3回路と電気的に接続され、前記ポンプフラグ信号に応じて動作する第2チャージポンプと、
    前記第4回路と電気的に接続され、前記ポンプフラグ信号に応じて動作する第3チャージポンプと、
    前記第5回路と電気的に接続され、前記ポンプフラグ信号に応じて動作する第4チャージポンプと
    を備え、
    前記第1チャージポンプの出力端、前記第2チャージポンプの出力端、前記第3チャージポンプの出力端、前記第4チャージポンプの出力端は共通に前記出力端子に接続されており、
    前記第1回路は、分圧回路と、比較器とを備え、前記分圧回路の一端は前記出力端子に接続され、前記分圧回路の他端は接地電位に接続される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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