JP5557319B2 - 把持具 - Google Patents

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Description

本発明は、把持目的物を把持するために用いられる把持具に関する。
眼科用の手術器具の一つに、鑷子と呼ばれる把持具がある。この把持具は、たとえば、眼球を固定する場合などに用いられる。把持具は、二股状をなす把持具本体の先端に一対の把持部を有する開閉式の器具である。把持具を用いた眼球の固定は、一対の把持部で結膜を挟み込むことにより行われる。
また、眼球の固定は、たとえば、眼球に注射針を差し込んで眼球内に治療薬を注入する場合に行われる。眼球に注射針を差し込むにあたっては、その差し込み位置(以下、「注射部位」という)が決められている。具体的には、成人の場合、眼球の角膜輪部(黒目と白目の境界)から3.5〜4.0mm離れた白目の部分(毛様体扁平部)を注射部位とする必要がある。
このため、実際の眼科手術では、注射する前に、上記の角膜輪部から注射部位までの距離を測定している。この測定には、互いに接近離間する方向に動作する一対の測定子を有する測定具が用いられている。この測定具において、一対の測定子間の距離は、たとえば、ネジ機構を用いて任意の距離に調整かつ設定可能となっている。
従来の把持具としては、たとえば、特許文献1に記載されているように、被対象物の大きさにより先端間隔を適宜変えられるピンセットが知られている。またこれ以外にも、たとえば、特許文献2に記載されているように、先端の噛み合わせを確実にするためにピンと孔を設けたピンセットが知られている。
実開平2−74173号公報 実開平1−170209号公報
しかしながら、従来においては、眼科用の手術器具の一つとして把持具を取り扱う場合に、次のような難点があった。すなわち、眼球に注射する場合に、それに先立って、取り扱う手術器具を把持具から測定具に持ち替えて(交換して)注射部位を特定した後、再び測定具から把持具に持ち替えて眼球を固定する必要があった。また、把持具を一方の手で持ち続ける場合でも、他方の手は測定具から注射器に持ち替える必要があった。
本発明の主たる目的は、把持具と測定具を別々に使用する場合に比較して、把持具の使用中に器具を持ち替える(交換する)回数を減らすことができる技術を提供することにある。
本発明の第1の態様は、
先端に一対の把持部を有する二股状に形成されて弾性変形可能な把持具本体を備え、前記一対の把持部を近づける方向に前記把持具本体を弾性変形させる外力を加えるように操作することで把持目的物を把持する、眼科手術に用いられる把持具であって、
前記把持具本体は、当該把持具本体に前記外力を加えた状態のもとで、前記一対の把持部間の距離を、眼科手術中に測定対象とする規定の距離に保持する保持手段を有する
ことを特徴とする把持具である。
本発明の第2の態様は、
前記規定の距離は、眼球に注射するときの注射部位を特定するために測定する距離である
ことを特徴とする上記第1に態様に記載の把持具である。
本発明の第3の態様は、
先端に一対の把持部を有する二股状に形成されて弾性変形可能な把持具本体を備え、前記一対の把持部を近づける方向に前記把持具本体を弾性変形させる外力を加えるように操作することで把持目的物を把持する把持具であって、
前記把持具本体は、当該把持具本体に前記外力を加えた状態のもとで、前記一対の把持部間の距離を、把持具の使用中に測定対象とする規定の距離に保持する保持手段を有する
ことを特徴とする把持具である。
本発明の第4の態様は、
前記把持具本体は、互いに内面を対向させた一対の脚部と、一方の脚部の内面に設けられた凸部と、他方の脚部の内面に設けられて前記凸部を挿入離脱自在な凹部とを有し、
前記保持手段は、前記他方の脚部の内面でかつ前記凹部とは前記把持具本体の短手方向に位置をずらして設けられた突き当て基準部を有し、前記把持具本体に対して前記一対の把持部を近づける方向と当該把持具本体の短手方向に同時に外力を加えて当該把持具本体を弾性変形させ、前記突き当て基準部に前記凸部を突き当てた状態としたときに、前記一対の把持部間の距離を前記規定の距離に保持するものである
ことを特徴とする上記第3の態様に記載の把持具である。
本発明の第5の態様は、
前記保持手段は、前記把持具本体の短手方向で前記突き当て基準部に対する前記凸部の突き当て位置を決める位置決め手段をさらに有する
ことを特徴とする上記第4の態様に記載の把持具である。
本発明の第6の態様は、
前記位置決め手段は、前記把持具本体の短手方向で前記凹部と前記突き当て基準部との間に位置し、かつ当該突き当て基準部よりも前記一方の脚部の内面側に突出した状態で設けられたガイド片からなる
ことを特徴とする上記第5の態様に記載の把持具である。
本発明の第7の態様は、
前記ガイド片は、前記凹部側を第1のガイド面とし、当該第1のガイド面によって前記凸部を前記凹部に挿入するようにガイドするとともに、前記突き当て基準部側を第2のガイド面とし、当該第2のガイド面によって前記凸部を前記突き当て基準部に突き当てるようにガイドするものである
ことを特徴とする上記第6の態様に記載の把持具である。
本発明の第8の態様は、
前記凸部を前記突き当て基準部に突き当てるべく前記凸部を前記ガイド片の第2のガイド面でガイドするときに、前記把持具本体の弾性変形による反力が前記凸部を前記第2のガイド面に押し付ける方向に作用する
ことを特徴とする上記第7の態様に記載の把持具である。
本発明の第9の態様は、
前記突き当て基準部は、前記他方の脚部の内面から前記一方の脚部の内面側に突出する突出部の突面に設けられている
ことを特徴とする上記第4の態様に記載の把持具である。
本発明の第10の態様は、
前記ガイド片は、前記外力を加えるように前記把持具本体を操作したときに、前記一方の脚部の内面に接触することにより、当該操作の終点を規定するものである
ことを特徴とする上記第6、第7または第8の態様に記載の把持具である。
本発明の第11の態様は、
前記ガイド片は、前記把持具本体の長手方向から見て当該ガイド片の突端側が基端側よりも肉薄となるテーパー状に形成されている
ことを特徴とする上記第6、第7または8の態様に記載の把持具である。
本発明の第12の態様は、
前記凸部および前記凹部は、前記外力を加えるように前記把持具本体を操作する途中で前記凸部を前記凹部に挿入することにより、前記把持具本体の短手方向で前記一対の把持部の位置を合わせる位置合わせ手段を兼ねる
ことを特徴とする上記第4の態様に記載の把持具である。
本発明の第13の態様は、
前記保持手段は、前記他方の脚部の内面において、前記把持具本体の短手方向の両側にそれぞれ前記突き当て基準部を有する
ことを特徴とする上記第4の態様に記載の把持具である。
本発明の第14の態様は、
前記保持手段によって保持される前記一対の把持部間の規定の距離として、
前記把持具本体の短手方向の一方側に設けられた第1の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第1の規定の距離と、前記把持具本体の短手方向の他方側に設けられた第2の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第2の規定の距離とが、互いに等しい
ことを特徴とする上記第13の態様に記載の把持具である。
本発明の第15の態様は、
前記凸部はピンからなり、
前記凹部は前記ピンを受け入れるピン受け部に形成され、
前記ピン受け部は、前記把持具本体の長手方向から見て左右対称な構造になっている
ことを特徴とする上記第14の態様に記載の把持具である。
本発明の第16の態様は、
前記保持手段によって保持される前記一対の把持部間の規定の距離として、
前記把持具本体の短手方向の一方側に設けられた第1の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第1の規定の距離と、前記把持具本体の短手方向の他方側に設けられた第2の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第2の規定の距離とが、互いに異なる
ことを特徴とする上記第13の態様に記載の把持具である。
本発明の第17の態様は、
前記凸部はピンからなり、
前記凹部は前記ピンを受け入れるピン受け部に形成され、
前記ピン受け部は、前記把持具本体の長手方向から見て左右非対称な構造になっている
ことを特徴とする上記第16の態様に記載の把持具である。
本発明の第18の態様は、
前記把持具本体は、互いに内面を対向させた一対の脚部と、一方の脚部の内面に設けられた凸部と、他方の脚部の内面に設けられて前記凸部を挿入離脱自在な凹部とを有し、
前記保持手段は、前記凸部の少なくとも先端側をすり割り構造とするとともに、前記凸部の外周面に突起を設け、前記把持具本体に対して前記一対の把持部を近づける方向に外力を加えて当該把持具本体を弾性変形させ、前記凸部の外周面の突起を前記凹部の内側に引っ掛けた状態としたときに、前記一対の把持部間の距離を前記規定の距離に保持するものである
ことを特徴とする上記第3の態様に記載の把持具である。
本発明の第19の態様は、
前記把持具本体は、樹脂の一体成形によって形成されたものである
ことを特徴とする上記第1〜第18のいずれか一つに記載の把持具である。
本発明によれば、把持具と測定具を別々に使用する場合に比較して、把持具の使用中に器具を持ち替える(交換する)回数を減らすことができる。
眼球の平面的な断面構造を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の構成を示す図であり、図中(A)は把持具の正面図、(B)は把持具の側面図、(C)は把持具の下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の把持部の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具本体の脚部の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態にピン受け部の構造を示す平面拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その6)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その7)である。 本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その8)である。 本発明の第2の実施の形態に係る把持具の脚部の部分拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係る把持具の操作方法を説明する図(その3)である。
以下、本発明に係る把持具を、たとえば、眼科手術用の器具の一つである鑷子に適用した場合の実施の形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明に係る把持具は、鑷子への適用に限定されるものではなく、たとえば、眼科以外の医療用の手術器具、あるいは手術以外の一般的な用途、たとえば、各種の実験用(または試験用)の器具としても適用可能である。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.眼球の構造
2.第1の実施の形態
3.把持具の構成
4.把持具本体の構成
5.ピンの構成
6.ピン受け部の構成
7.把持具の操作方法
8.把持目的物を把持する場合の操作方法
9.特定部位の距離を測定する場合の操作方法
10.第1の実施の形態の効果
11.第2の実施の形態
12.把持具の構成
13.把持具の操作方法
14.第2の実施の形態の効果
15.変形例その他
<1.眼球の構造>
図1は眼球の平面的な断面構造を説明する図である。図示のように、眼球1は、全体に球状をなし、前方の角膜2の部分を除いて強膜3により被覆保護されている。角膜2周囲の強膜3の表面は結膜4で覆われている。角膜2は、眼球保護機能のほかに、外から入ってくる光を屈折させるレンズ機能を果たす。角膜2の内側(裏側)には、房水で満たされた前房5があり、この前房5に面して虹彩6の中央に瞳孔7がある。
虹彩6は、瞳孔7の大きさ(開口の寸法)を調節することにより、眼球1の内部に入射する光の量を調整する機能を果たす。瞳孔7には水晶体8の前面が臨んでいる。水晶体8には、毛様小帯9を介して毛様体10がつながっている。毛様体10は、水晶体8の厚さを制御してピント合わせを行う筋肉組織である。
水晶体8の裏側には硝子体11がある。硝子体11は、眼球1の内部の大部分を占めている。硝子体11は、ゼリー状の無色透明な組織であり、眼球1の形状と弾性を維持している。また、硝子体11は、水晶体8で屈折された光線を網膜13まで送る働きをする。網膜13は、眼球1の内部で最も内側に位置する膜組織である。網膜13には、瞳孔7を通して眼球1内に入射する光を感じ、その強さ、色、形などを識別する視細胞が存在する。
網膜13の外側には脈絡膜14がある。脈絡膜14は、強膜3の内側(つまり、強膜3と網膜13の間)に位置する膜組織である。脈絡膜14は、血管に富んでおり、眼球1の各組織への血流路として、眼球1内に栄養を与える役目も果たす。さらに、眼球1の後側(裏側)には視神経15がつながっている。視神経15は、網膜13が受けた光刺激を脳に伝える神経である。視神経15がつながる部分には盲点16が存在する。盲点16は、中心窩17から4〜5mmほど離れたところにある。
このような構造をなす眼球1に注射する場合は、角膜2の最外郭部分となる角膜輪部から眼球1の後ろ側に3.5〜4.0mm離れた部分を注射部位として特定し、当該注射部位に注射針を差し込む必要がある。
<2.第1の実施の形態>
図2は本発明の第1の実施の形態に係る把持具の構成を示す図であり、図中(A)は把持具の正面図、(B)は把持具の側面図、(C)は把持具の下面図である。
<3.把持具の構成>
図示した把持具20は、全体に略V字形をなして二股状に形成された把持具本体21を備えている。また、把持具20は、好ましい例として、樹脂を用いて形成されている。具体的には、把持具20は、たとえばアクリル樹脂などの透明な樹脂の一体成形によって形成されている。把持具本体21は、U字形の屈曲部分(基端部)を支点にして、全体的に弾性変形可能に構成されている。以降の説明では、把持具本体21の長さ方向をX方向、把持具本体21の幅方向をY方向、把持具本体21の操作方向(開閉方向)をZ方向とする。把持具本体21の長さ方向Xは、把持具本体21の長手方向に相当し、把持具本体21の幅方向Yは、把持具本体21の短手方向に相当する。
<4.把持具本体の構成>
把持具本体21は、大きくは、U字形に屈曲した支点部22と、この支点部22から延びる一対の脚部23と、各々の脚部23から延びる一対の把持部24と、一方の脚部23に設けられたピン25と、このピン25を受け入れるべく他方の脚部23に設けられたピン受け部26と、を有する構成となっている。
把持具20は、一対の把持部24を近づける方向に把持具本体21を弾性変形させる外力を加えるように操作することにより、一対の把持部24で把持目的物となる物体を把持するものである。把持具20の操作の形態は主に二つに分けられる。一つは、一対の脚部23に外力を加えることによって一対の把持部24を近づけるように操作する「閉じ操作」であり、もう一つは、その外力を開放することによって一対の把持部24を離間させるように操作する「開き操作」である。通常は、閉じ操作と開き操作が連続的(交互)に行われる。
支点部22は、上述のように一対の把持部24を近づけたり離したりするときに、適度な操作感(バネ性)が得られるように肉厚に形成されている。また、支点部22は、前述したようにU字形に屈曲している。そして、支点部22の内側の面は、たとえば、半径1〜2mmの範囲の円弧にならって形成され、支点部22の外側の面は、たとえば、半径4〜5mmの範囲の円弧にならって形成されている。また、把持具本体21の幅方向Yにおける支点部22の幅は、たとえば、7〜9mmの範囲内に設定されている。
一対の脚部23は、支点部22の曲がりの一方端と他方端から、それぞれ支点部22と一体かつ連続をなして真っ直ぐに棒状に延出している。また、一対の脚部23は、互いに対向する状態に配置されている。各々の脚部23は、支点部22と同様に肉厚(たとえば、3〜4mmの厚み)に形成されている。また、各々の脚部23は、把持具本体21の基端部となる支点部22側から、把持具本体21の先端部となる把持部24側に向かって、徐々(連続的)に幅が広くなるように形成されている。各々の脚部23の長さは、使用目的にあわせて、たとえば、60〜80mmの範囲内に設定されている。
各々の脚部23の外面27は、把持具本体21の持ちやすさや扱いやすさを考慮して、脚部23の短手方向の角部がラウンド形状に形成されている。各々の脚部23の内面28は、それぞれ平面をなして相対向している。一対の脚部23の内面28は、たとえば、7〜8°程度の開き角度θをなして互いに対向している。
一対の把持部24は、実際に把持目的物を挟むように把持する部分である。一対の把持部24は、それぞれに対応する脚部23の延出端から、当該脚部23と同軸に真っ直ぐに延出している。脚部23と把持部24の境界部は、把持具本体21の幅方向Yにおいて、脚部23の幅を両側から円弧状に絞ったかたちになっている。このため、把持部24は、脚部23よりも十分に狭い幅で形成されている。また、把持部24は、先端側にいくほど幅狭に形成されている。たとえば、把持部24の主幹部(円弧状の絞り部分を除く脚部23寄りの部分)の幅は、1.5〜2.0mmの範囲に設定され、把持部24の先端部の幅は、たとえば、手術部位のマーキングなどに好適に対応し得るように、0.5〜1.0mmの範囲内の狭幅に設定されている。
また、各々の把持部24の外面は、脚部23の延出端から把持部24の先端に向かって円弧状に形成されている。これに対して、各々の把持部24の内面は、把持具本体21の動作中心線Kとほぼ平行な面をなしている。このため、把持部24の肉厚は、その外面の円弧形状にしたがって徐々に薄くなっている。また、把持部24の端部(先端)は、上記の狭幅をもって尖った形状になっている。把持具本体21の動作中心線Kとは、把持具本体21の長さ方向Xに沿う仮想的な線であって、支点部22の中心(開閉操作の支点中心)を通る直線をいう。
各々の把持部24の内面で、かつ当該把持部24の先端側には、図3に示すように、パッド部29が設けられている。パッド部29は、一対の把持部24で把持目的物を確実に把持できるように、ギザギザ感のある微小な凹凸構造になっている。具体的には、把持部24内面のパッド部29には、把持具本体21の幅方向Yに平行な向きで、微小な凸部と微小な凹部が交互に連続的に並んで形成されている。
一対の把持部24間の距離L1は、図2のように把持具本体21に何ら外力を加えていない状態(以下、「全開状態」ともいう)では、たとえば、8〜12mmの範囲内でほぼ一定の距離となるように設定されている。全開状態は、把持具本体21に加えていた外力を開放したときにも得られる。一対の把持部24間の距離とは、特に、各々の把持部24の先端の離間距離をいう。このため、把持具本体21に外力を加えて一対の把持部24を完全に閉じた状態(以下、「全閉状態」ともいう)では、一対の把持部24間の距離が最小の距離(実質ゼロ)となる。
<5.ピンの構成>
ピン25は、本発明における「凸部」に相当するものである。ピン25は、図2および図4に示すように、一方の脚部23の内面28に、当該内面28から垂直に起立する状態で形成されている。ピン25は、把持具本体21の長さ方向Xにおいて、一方の脚部23の端部(脚部23と把持部24の境界に隣接する部分)に設けられている。また、ピン25は、把持具本体21の幅方向Yにおいて、一方の脚部23の中心部に設けられている。
ピン25は、一方の脚部23の内面28から他方の脚部23に向かって突出する状態に形成されている。ピン25の高さ寸法(突出寸法)は、一方の脚部23の内面28を基準に、たとえば、約4mmに設定されている。ピン25は、断面が円形の丸ピンになっている。ピン25の先端側は、たとえば、ピン25の中心軸に対して所定の開き角度(傾斜角度)をもってテーパー形状に形成され、これによってピン25の先端側が先細形状になっている。所定の開き角度としては、たとえば、30°に設定するのが好ましい。また、ピン25の先端には、適度な強度をもたせ、かつ後述する突き当て時に安定した突き当て状態を得るために、たとえば、丸みをつけることが好ましい。また、同様の理由でピン25の先端側を台形円錐形状に形成してもよい。
<6.ピン受け部の構成>
ピン受け部26は、前述したピン25との組み合わせによって、本発明における「保持手段」を構成するものである。ピン受け部26は、図4および図5に示すように、ステージ部31と、一対のガイド片32と、溝部33と、孔部34とを有している。このうち、ステージ部31は、本発明における「突出部」に相当するものである。また、溝部33および孔部34は、本発明における「凹部」に相当するものである。溝部33および孔部34は、上述したピン25を挿入離脱自在な構造になっている。ピン受け部26は、把持具本体21の長さ方向Xから見て左右対称な構造になっている。
ここで、ステージ部31およびガイド片32について詳述する前に、溝部33および孔部34について詳述する。溝部33および孔部34は、他方の脚部23の幅方向の中心を通る仮想中心線(図5に示す一点鎖線)と同一線上に形成されている。また、溝部33は、他方の脚部23の幅方向の中心を通る仮想中心線に沿う長溝形状となっている。溝部33の長軸方向の両端部はそれぞれ開放されている。孔部34は、他方の脚部23の幅方向の中心を通る仮想中心線に沿う長孔形状となっている。孔部34の長軸方向の両端部はそれぞれ円弧状に形成されている。
溝部33および孔部34の幅寸法(短手寸法)は、前述したピン25の外径に対応して互いに同じ寸法に設定されている。たとえば、ピン25の先細部分を除く外径(最大径)が1.5mmであるとすると、溝部33および孔部34の幅寸法については、それよりも僅かに大きい1.6mmに設定されている。ピン25の外径寸法と、溝部33および孔部34の幅寸法との関係は、把持具本体21を閉じるように操作したときに、溝部33および孔部34に対してピン25を容易にガタツキなく挿入し得る条件を満たす関係であればよい。一方、把持具本体21の長さ方向Xにおいては、把持具本体21を閉じるように操作したときに、溝部33および孔部34の中間位置にピン25が挿入されるように、それらの相対的な位置関係が設定されている。また、孔部34は、他方の脚部23を厚み方向に貫通する貫通孔として形成されている。これに対して、溝部33は、脚部23の厚み方向で孔部34に連続するようにステージ部31内に断面凹状に形成されている。
次に、ステージ部31およびガイド片32について順に詳述する。ステージ部31は、他方の脚部23の内面28から、一方の脚部23に向かって突出する状態に形成されている。ステージ部31は、全体的に見て平面視略円形に形成されている。また、ステージ部31は、把持具本体21の長さ方向Xにおいて、他方の脚部23の端部、つまり前述したピン25と対応する位置に設けられている。
ステージ部31は、把持具本体21の幅方向Yにおいて、前述した溝部33の介在により2つの半月部分31a,31bに分割されている。このため、各々の半月部分31a,31bは、溝部33とは把持具本体21の幅方向Yに位置をずらして設けられている。また、2つの半月部分31a,31bは、把持具本体21の幅方向Yにおいて、溝部33の両側に位置するように設けられている。各々の半月部分31a,31bの突面36a,36b(以下、まとめて「突面36」ともいう)は、本発明における「突き当て基準部」を含むものである。また、他方の脚部23の内面28を基準にした各半月部分31a,31bの突面36a,36bの高さ位置は、当該突面36a,36bにピン25の先端が突き当たったときに、一対の把持部24間の距離が、予め決められた規定の距離となるように設定されている。
上述した規定の距離とは、把持具の使用中に測定対象とする距離をいう。本発明の実施の形態においては、冒頭で述べたように眼科手術用の器具として把持具本体21を使用する場合を想定している。このため、本発明の実施の形態に限っていえば、「把持具の使用中」とは「眼科手術中」を意味する。ただし、眼科手術は、眼球への注射に限らず、これ以外の眼球へのさまざまな処置を含む。また、眼科手術以外の用途、たとえば、実験用の器具として本発明の把持具を使用する場合は、「実験中」が「把持具の使用中」に相当するものとなる。眼科手術に把持具を使用する場合の「規定の距離」については、後段で詳しく説明する。
一対のガイド片32は、上述した2つの半月部分31a,31bにそれぞれ一つずつ設けられている。各々のガイド片32は、ステージ部31を分割している溝部33の一部を形成するように突状に形成されている。このため、一対のガイド片32は、溝部33を介して対向する状態に配置されている。また、各々のガイド片32は、溝部33に面して配置されている。
一対のガイド片32のうち、一方のガイド片32は、前述したピン25の先端を半月部分31aの突面36aに突き当てる場合に、把持具本体21の幅方向Yで半月部分31aの突面36aに対するピン25の突き当て位置を決める位置決め手段の一例として設けられている。また、他方のガイド片32は、前述したピン25の先端を半月部分31bの突面36bに突き当てる場合に、把持具本体21の幅方向Yで半月部分31bの突面36bに対するピン25の突き当て位置を決める位置決め手段の一例として設けられている。
各々のガイド片32は、ステージ部31の突面36から一方の脚部23に向かって突出する状態で形成されている。また、各々のガイド片32は、たとえば、厚みが0.5mm程度の薄い板状に形成されている。さらに、各々のガイド片32は、他方の脚部23の幅方向の中心を通る仮想中心線と平行に形成されている。
一対のガイド片32は、互いに対向する側(溝部33側)の面を第1のガイド面32aとし、その反対側(半月部分31a側)の面を第2のガイド面32bとしている。各ガイド片32の第1のガイド面32aは、把持具本体21を閉じ操作するときに、ピン25を溝部33に挿入するようにガイドする機能を果たす。一方、各ガイド片32の第2のガイド面32bは、把持具本体21を閉じ操作するときに、ピン25を半月部分31a,31bの突面36a,36bに突き当てるようにガイドする機能を果たす。
また、各々のガイド片32は、把持具本体21の長さ方向Xから見てガイド片32の突端側が基端側よりも肉薄となるテーパー状に形成されている。具体的には、ガイド片32の第1のガイド面32aは、溝部33の片側の壁面を形成するように真っ直ぐに起立した直立面になっているのに対して、ガイド片32の第2のガイド面32bは、ガイド片32の突端から基端にかけて所定の傾きをもつ斜面になっている。ガイド片32の第1のガイド面32aは、ピン25を受け入れやすいように、ガイド片32の突端側の一部が面取りされていてもよい。
<7.把持具の操作方法>
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る把持具の操作方法について説明する。
把持具20の操作方法は、大きく分けて二つある。一つは、把持目的物を把持する場合の操作方法である。もう一つは、特定部位の距離(寸法)を測定する場合の操作方法である。以下、それぞれの場合の操作方法について順に説明する。
<8.把持目的物を把持する場合の操作方法>
第1の実施の形態に係る把持具20を用いて把持目的物を把持する場合は、この把持具20を片手で持って一対の脚部23の各外面27にそれぞれ人差し指と親指を接触させ、その状態から一対の脚部23を挟み込むような外力を加える。そうすると、把持具本体21の弾性変形によって一対の脚部23の先端側が互いに近づく方向に変位し、それと同時に一対の把持部24も互いに近づく方向に変位する。
ここで、説明の便宜上、上述した操作者の閉じ操作によって把持具20を全開状態から全閉状態に遷移させるにあたって、把持具20の閉じ途中(閉じかけ)の状態を時系列に複数の状態に区分する。また、一対の把持部24間には把持目的物が存在しないものとする。
まず、全開状態にある把持具20の閉じ操作を開始して最初に得られる第1の閉じ途中状態では、図6に示すように、把持具本体21の操作方向Zにおいて、ピン25の先端とピン受け部26の突出端(本形態例ではガイド片32の突端)とが同じ位置に配置される。この状態では、一対の把持部24間の距離が、前述した距離L1よりも小さくなる。たとえば、全開状態の距離L1が10mm程度であるとすると、第1の閉じ途中状態における距離は、それよりも小さい4mm程度となる。
その後、第2の閉じ途中状態では、図7に示すように、ピン25の先端がピン受け部26の溝部33内に進入した状態となる。その際、ピン25と溝部33の相対位置が把持具本体21の幅方向Yで若干ずれていても、ピン25は、ガイド片32の第1のガイド面32aにガイド(位置ずれが修正)されて溝部33内に導かれる。なぜなら、ピン25の先端側が先細構造になっており、その部分がガイド片32の内側(第1のガイド面32a)に接触することでピン25の位置が補正されるからである。これにより、把持具20を取り扱う操作者は、特に慎重に操作しなくても、溝部33に対してピン25をスムーズに挿入することができる。
その後、第3の閉じ途中状態では、ピン25が溝部33のさらに奥側まで進入することにより、図8に示すように、一対の把持部24の先端側が接触した状態となる。このとき、ピン25の先端側は、その先細部分のすべてが溝部33内に挿入された状態となる。このため、把持具本体21の幅方向Yで、ピン25の外周面とこれに近接する一対のガイド片32の第1のガイド面32aとの間の隙間が最小となり、この状態で一対の把持部24の位置合わせがなされる。したがって、一対の把持部24の先端側は、把持具本体21の幅方向Yに位置ずれを生じることなく、互いに噛み合った状態で閉じられる。
その後、把持具20が全閉状態になると、図9に示すように、ピン25は溝部33と孔部34の両方に挿入された状態となる。また、ピン25が設けられている一方の脚部23の内面28は、ピン受け部26の突出端(ガイド片32の突端)に突き当たった状態となる。このとき、一対の把持部24のパッド部29同士が、当該パッド部29全体にわたってほとんど隙間なく密着した状態となる。また、ガイド片32の突端が一方の脚部23の内面28に接触することにより、把持具20の閉じ操作の終点が規定される。
その後、全閉状態から外力を開放すると、把持具本体21の弾性変形による反力(復元力)により、把持具本体21が元の状態、すなわち全開状態に戻る。なお、一対の把持部24間に把持目的物が存在する場合は、上述した閉じ操作の途中で、一対の把持部24の各パッド部29が、それぞれ把持目的物に接触することになる。
<9.特定部位の距離を測定する場合の操作方法>
把持具20を用いて特定の部位の距離を測定する場合は、この把持具20を片手で持って一対の脚部23の各外面27にそれぞれ人差し指と親指を接触させ、その状態から一対の把持部24を近づける方向に外力を加える。また、それと同時に、把持具本体21の幅方向Yにも外力を加える。つまり、把持具本体21を幅方向Yにねじりながら閉じ操作を行う。そうすると、把持具本体21の弾性変形によって一対の脚部23の先端側が互いに近づく方向に変位し、それと同時に一対の把持部24も互いに近づく方向に変位する。また、把持具本体21には外力によってねじりが加わる。このため、一対の脚部23の先端側の位置や、そこから延びる一対の把持部24の位置が、把持具本体21の幅方向Yに相対的にずれる。
この場合、操作者は、把持具本体21の幅方向Yに加える外力(ねじる力)を加減することにより、図10に示すように、ピン25の先端位置を一方のガイド片32よりも外側に偏倚させる。そして、その状態からさらに閉じ方向に外力を加えることにより、図11に示すように、ピン25の先端をステージ部31の突面36(図例では突面36a)に突き当てる。このとき、ガイド片32の第2のガイド面32bにピン25を沿わせるようにする。この状態では、把持具本体21の弾性変形による反力(復元力)が、ピン25をガイド片32の第2のガイド面32bに押し付ける方向に作用する。このため、把持具本体21の幅方向Yにおいて、ステージ部31の突面36に対するピン25の突き当て位置が一義的に決まる。そして、この状態のもとで、一対の把持部24間の距離が規定の距離に保持される。
ここで、眼科用の手術器具の一つである鑷子として把持具20を使用する場合は、眼球に注射するときの注射部位を特定するために測定する距離、具体的には、角膜輪部から注射部位までの距離が、本発明における「測定対象とする規定の距離」に相当するものとなる。その場合、規定の距離は3.5〜4.0mmの範囲内で予め決められる。このため、たとえば、規定の距離を3.5mmとした場合は、把持具本体21の各部の寸法を次のように設定する。すなわち、上述のようにピン25の先端をステージ部31の突面36に突き当てたときに、図12に示すように、把持具本体21の操作方向Zにおける一対の把持部24間の距離Lzが3.13mm、把持具本体21の幅方向Y(図2参照)における一対の把持部24のずれ寸法Lyが1.57mmとなるように設定する。これにより、三角関数の原理で、一対の把持部24間の距離(斜め方向の把持部先端間距離)Lsが3.5mm(規定の距離)となる。
2つの半月部分31a,31bからなるステージ部31や、ガイド片32、溝部33、孔部34を含めて、ピン受け部26は左右対称に形成されている。このため、把持具本体21の幅方向Yにおいて、溝部33の両側に半月部分31a,31bを設けた場合に、いずれの半月部分31a,31bの突面36a,36bにピン25の先端を突き当てても、一対の把持部24間の距離が、いずれも規定の距離で等しくなる。
その後、把持具本体21に加えていた外力を開放すると、把持具本体21の弾性変形による反力(復元力)により、把持具本体21が元の状態、すなわち全開状態に戻る。
ちなみに、上述のようにピン25の先端がステージ部31の突面36に突き当たると、その瞬間に部位同士の突き当てによって得られる感触(突き当て感)が操作者の指に伝わる。このため、操作者は、操作中に指に伝わる感触をもって、一対の把持部24間の距離が規定の距離に保持されたことを認識することができる。
<10.第1の実施の形態の効果>
本発明の第1の実施の形態に係る把持具によれば、次のような効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る把持具20は、単に目的保持物を把持する機能だけでなく、特定部位の距離を測定する機能をあわせもっている。そして、実際に把持具20を閉じ操作する場合は、簡易的な操作の切り替え、すなわち真っ直ぐに閉じるか、ひねりながら閉じるかの切り替えによって、把持具としても測定具としても使用することができる。また、そのような操作の切り替えによって、把持具20の使用形態を自在に変化させることができる。このため、たとえば、眼科用の手術器具の一つとして把持具20を取り扱う場合に、上記の測定機能を使うことで、器具の持ち替え回数を減らすことができる。
具体的には、眼科手術の一形態として、眼球に注射する場合に、角膜輪部から3.5mm〜4.0mm離れた白目の部分を注射部位とする必要がある。その場合に、眼球の角膜輪部から注射部位までの距離を上記の把持具20を使って測定することができる。さらに詳述すると、図13に示すように、開瞼器37で大きく露出させた眼球1に対して、把持具本体21に外力を加えて一対の把持部24間の距離を規定の距離Ls(たとえば、3.5mm)に保持した状態のまま、一方の把持部24の先端位置を角膜輪部2aに合わせることで、他方の把持部24の先端位置を目安に注射部位を正確に特定することができる。したがって、把持具と測定具を別々に使用する場合に比較して、把持具の使用中に器具を持ち替える(交換する)回数や持ち直しの手間を減らすことができる。
また、眼球に注射するにあたっては、把持具本体21に加えている外力を一旦開放した後、ねじりを加えることなく把持具20を通常通り閉じ操作することにより、一対の把持部24で結膜4を把持することができる。このため、注射部位を特定した後、速やかに眼球1を固定することが可能となる。したがって、手術器具の持ち替え(交換)回数や持ち直しの手間が減ることと相まって、眼科手術を非常に効率良く進めることができる。また、これに関連して、眼科手術に要する時間が短くなり、手術を受ける患者の負担を軽減することができる。
また、第1の実施の形態に係る把持具20においては、操作者が把持具20を閉じ操作した際に、ピン受け部26に設けられたガイド片32の突端が一方の脚部23の内面28に接触することで当該操作の終点を規定する構成となっている。つまり、ピン25の挿入をガイドするガイド片32が、操作の終点を規定する手段を兼ねた構成となっている。このため、操作の終点を規定するための構造を別途設けなくても、操作の終点で一対の把持部24を適切に噛み合わせることができる。したがって、たとえば、把持具20を使って薄い膜やフィルム状の物体をつまむ場合に、一対の把持部24のパッド部29間に当該物体を確実に挟んで把持することができる。
また、特定部位の距離を測定する場合に、ピン受け部26に設けられたガイド片32により、把持具本体21の幅方向Yでステージ部31の突面36に対するピン25の突き当て位置を決める構成となっている。このため、ピン25の先端をステージ部31の突面36に突き当てた状態で、一対の把持部24間の距離を規定の距離に精度良く合わせ込むことができる。また、把持具本体21の長さ方向Xから見てガイド片32の突出端側が基端側よりも肉薄となるテーパー状に形成しているため、操作者の閉じ操作にしたがってピン25を徐々に偏倚させ、このピン25の先端をステージ部31の突面36に突き当てることができる。
さらに、ピン25をステージ部31の突面36に突き当てるべくピン25をガイド片32の第2のガイド面32bでガイドするときに、把持具本体21の弾性変形による反力がピン25の側面(外周面)を第2のガイド面32bに押し付ける方向に作用する構成となっている。このため、操作者は、ピン25の先端をステージ部31の突面36に突き当てた後、主に一対の把持部24を近づける方向に外力を加えるだけで、上記の位置決め状態を維持し、一対の把持部24間の距離を規定の距離に正確に保つことができる。
また、ピン受け部26は、ステージ部31を構成する2つの半月部分31a,31bの突面36a,36bのうちのどちらにピン25を突き当てても、一対の把持部24間の距離が等しくなるように、把持具本体21の長さ方向Xから見て左右対称な構造になっている。このため、たとえば、把持具20を取り扱う操作者によって把持具本体21をねじる方向が異なる場合や、操作者の利き手(右利き/左利き)が異なる場合でも、特定部位の距離を測定するときに一対の把持部24間に確保される距離が変わることがない。したがって、特定部位の距離を測定するにあたって、操作者のねじり方向や利き手の違いなどの影響を受けることなく、一対の把持部24間の距離を規定の距離に合わせることができる。
これに対して、ステージ部31を構成する2つの半月部分31a,31bの突面36a,36bのうち、一方の半月部分31aの突面36aにピン25が突き当たった場合と、他方の半月部分31bの突面36bにピン25が突き当たった場合で、一対の把持部24間の距離が異なるように構成することも可能である。この場合は、他方の脚部23の内面28を基準とした2つの半月部分31a,31bの突面36a,36bの高さ位置が異なるものとなる。このため、ピン受け部26は、把持具本体21の長さ方向Xから見て非対称な構造となる。
このような構成(非対称構造)を採用した場合は、一つの把持具20でありながら、特定部位の距離を測定するにあたって、一対の把持部24間の距離を、ねじりの方向によって、第1の規定の距離またはこれと異なる第2の規定の距離に自在に切り替えることができる。このため、たとえば、眼球に注射する場合に、注射部位を特定するための目安となる2つの距離に合わせて、第1の規定の距離を3.5mm、第2の規定の距離を4.0mmとすれば、注射部位として適切な範囲(3.5〜4.0mm)を正確に把握することができる。
さらに、把持具本体21の幅方向Yにおいて、把持具本体21を第1の方向にねじったときに第1の規定の距離となり、第2の方向にねじったときに第2の規定の距離となる場合は、ねじりの方向とこれによって得られる規定の距離との関係を、目印として把持具本体21の外面27に付しておくことが好ましい。具体的には、たとえば、ねじりの方向を矢印で記し、そのときに得られる規定の距離を数値で記したシール等を把持具本体21の外面27に貼付する、または当該矢印と数値を把持具本体21の外面27に印刷するなどの構成を採用するとよい。
また、把持具20(把持具本体21)を樹脂の一体成形によって形成すれば、単に把持具20の製造コストが安くなるだけでなく、次のような効果が得られる。すなわち、医療用(たとえば、眼科用)の手術器具として使用する場合に、1個あたりの単価が非常に安くなるため、使い捨てタイプで提供することができる。このため、たとえば金属等を用いて把持具本体を構成した場合は、手術に使用するたびに把持具を消毒する必要があるが、使い捨てタイプではそうした手間を省くことができる。また、使い捨てタイプとすれば、手術のたびに新品の把持具を使用することになるため、衛生面でも非常に好ましいものとなる。さらに、使用済みの把持具を回収して、その構成材料である樹脂をリサイクルすることもできる。つまり、把持具20を樹脂の一体成形品とすることで、コスト的にも衛生的にも環境的にも有益なものとなる。
<11.第2の実施の形態>
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る把持具について説明する。この第2の実施の形態に係る把持具は、特に、上記第1の実施の形態と比較して、「保持手段」の構成が異なる。以下、上記第1の実施の形態に係る把持具の構成部分と同様の部分に同一符号を付与して、第2の実施の形態に係る把持具の構成を説明する。
<12.把持具の構成>
図14は本発明の第2の実施の形態に係る把持具の脚部の部分拡大図である。図14においては、上記の把持具本体21を構成する一対の脚部23のうち、一方の脚部23にはピン41が設けられ、他方の脚部23には、一対のガイド壁42が設けられている。ピン41は、本発明における「凸部」に相当するものである。一対のガイド壁42の間は、断面凹状の溝部43になっている。この溝部43は、これに連続するように他方の脚部23に形成された孔部44とともに、本発明における「凹部」を構成するものである。溝部43および孔部44は、ピン41を挿入離脱自在な構造になっている。
ピン41は、一方の脚部23の内面28から他方の脚部23側に突出する状態で形成されている。ピン41の先端側は、当該ピン41の中心軸方向に切れ込むかたちでスリット状に切り欠かれたすり割り構造になっている。このため、ピン41の先端側は、すり割りによる空間を利用して矢印方向に圧縮変形し得る構成となっている。なお、ピン41の構成としては、ピン41の中心軸方向全体を切り欠いてすり割り構造としたものであってもよい。
ピン41は、たとえば、直径3.0mm程度の丸ピンである。ピン41の外周面には、上述した圧縮変形の方向に該当する2箇所にそれぞれ微小な突起45が設けられている。この突起45は、ピン41を含めて、把持具本体21に樹脂の一体成形によって形成されるものである。突起45は、ピン41の外周面から、たとえば0.3mm程度の突出寸法をもって形成されている。また、突起45は、ピン41の先端から、たとえば0.5〜1.0mmだけ基端寄りの位置に設けられている。
一方、一対のガイド壁42は、他方の脚部23の内面28から一方の脚部23側に突出する状態で形成されている。一対のガイド壁42の間に形成される溝部43の溝幅Wtは、上述したピン41の直径よりも大きくなるように設定されている。これに対して、ピン41の外周面に設けられた2つの突起45の頂部間距離Ltは、溝部43の溝幅Wtよりも大きく設定されている。具体的には、2つの突起45の頂部間距離Ltは、溝部43の溝幅Wtに比べて、たとえば0.4〜0.6mmほど大きく設定されている。
一対のガイド壁42の内側には、それぞれ上述した溝幅Wtよりも溝部43の一部を拡大するように段付き構造の逃げ部46が形成されている。逃げ部46は、ガイド壁42の突端側の肉厚を部分的に薄くすることで形成されている。逃げ部46には、突き当ての基準となる段付き面47が設けられている。段付き面47は、ピン41が挿入される溝部43の中心軸に対して鋭角(たとえば、30〜45°の範囲)に傾斜した斜面となっている。上述したピン41の先端から突起45までの寸法と、ガイド壁42の突端から段付き面47までの寸法とは、略同一寸法に設定されている。
<13.把持具の操作方法>
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る把持具の操作方法について説明する。
第2の実施の形態に係る把持具20を用いて把持目的物を把持する場合は、この把持具20を片手で持って一対の脚部23の各外面27にそれぞれ人差し指と親指を接触させ、その状態から一対の脚部23を挟み込むような外力を加える。そうすると、把持具本体21の弾性変形によって一対の脚部23の先端側が互いに近づく方向に変位し、それと同時に一対の把持部24も互いに近づく方向に変位する。
このように把持具20を閉じ操作すると、その操作の途中で図15(A),(B)に示すように、ピン41の先端が溝部43に入り込んだ後、ピン41の外周面に設けられた一対の突起45がそれぞれに対応するガイド壁42の段付き面47に引っ掛かる。第2の実施の形態に係る把持具20においては、溝部43を形成する一対のガイド壁42の内側(逃げ部46の段付き面47)にそれぞれピン41の突起45を引っ掛けた状態としたときに、一対の把持部24間の距離が規定の距離に保持されるようになっている。
その際、把持具20を操作する操作者の指には、突起45が段付き面47に接触したときの感触(引っ掛かり感)が伝わる。このため、操作者は、操作中に指に伝わる感触をもって、一対の把持部24間の距離が規定の距離に保持されたことを認識することができる。
その後、一旦外力を開放するか、外力を開放せずに、一対の把持部24を近づける方向に把持具本体21を弾性変形させるように外力を加えると、その外力によってピン41の先端側が圧縮変形する。そうすると、図16に示すように、ピン41の突起45はガイド壁42の段付き面47を乗り越えて、溝部43の奥側に進出する。
その後、把持具20が全閉状態になると、図17に示すように、ピン41は、溝部43とこれに連なる孔部(不図示)の両方に挿入された状態となる。また、ピン41が設けられている一方の脚部23の内面28は、一対のガイド壁42の突端に突き当たった状態となる。このとき、前述した一対の把持部24のパッド部29同士が、当該パッド部29全体にわたってほとんど隙間なく密着した状態となる。また、ガイド壁42の突端が一方の脚部23の内面28に接触することで、把持具20の閉じ操作の終点が規定される。
その後、全閉状態から外力を開放すると、把持具本体21の弾性変形による反力(復元力)により、把持具本体21が元の状態、すなわち全開状態に戻る。なお、一対の把持部24間に把持目的物が存在する場合は、上述した閉じ操作の途中で、一対の把持部24の各パッド部29が、それぞれ把持目的物に接触することになる。
<14.第2の実施の形態の効果>
本発明の第2の実施の形態に係る把持具によれば、次のような効果が得られる。
本発明の第2の実施の形態に係る把持具20は、単に目的保持物を把持する機能だけでなく、特定部位の距離を測定する機能をあわせもっている。このため、上記第1の実施の形態でも述べたように、たとえば、眼科用の手術器具の一つとして把持具20を取り扱う場合に、上記の測定機能を使うことで、器具の持ち替え回数や持ち直しの手間を減らすことができる。
また、実際に把持具20を閉じ操作する場合は、上記第1の実施の形態のように把持具本体21にねじり(ひねり)を加えなくても、測定具として使用することができる。さらに、閉じ操作の途中で外力を開放しなくても、測定具としての使用状態から、把持具としての使用状態に素早く変化させることができる。このため、把持具を用いた眼球の固定を伴う眼科手術を、より効率良く進めることができる。
また、操作者が把持具20を閉じ操作した際に、ガイド壁42の突端が一方の脚部23の内面28に接触することで当該操作の終点を規定する構成となっている。つまり、ピン25の挿入をガイドするガイド壁42が、操作の終点を規定する手段を兼ねた構成となっている。このため、操作の終点を規定するための構造を別途設けなくても、操作の終点で一対の把持部24を適切に噛み合わせることができる。したがって、たとえば、把持具20を使って薄い膜やフィルム状の物体をつまむ場合に、一対の把持部24のパッド部29間に当該物体を確実に挟んで把持することができる。
また、ピン41の突起45がガイド壁42の段付き面47を乗り越える程度にピン41を溝部43の奥側まで挿入したときに、溝部43内のピン41に対して自身の圧縮変形による反力(ピン41を挟み込む力)が左右均等に作用する。このため、溝部43の中心にガタツキなくピン41を位置決めすることができる。
また、上述したピン41およびガイド壁42を有する把持具20(把持具本体21)を樹脂の一体成形によって形成すれば、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
<15.変形例その他>
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。たとえば、以下のような形態が考えられる。
上記第1の実施の形態に関して、ピン25の突き当て位置を決める位置決め手段の他の例として、各々の半月部分31a,31bの突面36a,36bに、ピン25の先端がちょうど嵌り込む凹部(たとえば、溝、孔、へこみなど)を形成する形態が考えられる。
上記第1の実施の形態および第2の実施の形態に関して、把持具本体21を閉じ操作するときの操作の終点を規定する構造部と、一対の把持部24間を規定の距離に保持する構造部を、それぞれ別構造とした形態が考えられる。
上記第1の実施の形態および第2の実施の形態に関して、一対の把持部24は、各々の脚部23からこれと同軸状に真っ直ぐに延びた構造に限らず、たとえば、円弧状、クランク状などのように曲がった構造であってもよい。
上記第1の実施の形態において、把持具本体21をねじる(ひねる)ように閉じ操作の外力を加える場合、一対の脚部23の外面27が平滑な面になっていると、そこに接触する指先に滑りが生じることも懸念される。そこで、そうした滑りを抑制するために、たとえば、一対の脚部23の外面27で、かつ把持具本体21を操作する操作者の指が接触する部分に、滑り止め効果を奏する構造を採用することが好ましい。
滑り止め効果を奏する構造としては、種々の態様が考えられる。たとえば、操作者の指が接触する部分を、微小な凹凸構造(ドット構造、ディンプル構造など)を有する面としてもよいし、湾曲形状(またはすり鉢形状)の凹面としてもよいし、当該接触する部分の周りを環状の微小な突起で縁取った構造としてもよい。
20…把持具
21…把持具本体
22…支点部
23…脚部
24…把持部
25…ピン
26…ピン受け部
28…内面
31…ステージ部
32…ガイド片
32a…第1のガイド面
32b…第2のガイド面
33…溝部
34…孔部
36…突面
41…ピン
42…ガイド壁
43…溝部
44…孔部
45…突起
46…逃げ部
47…段付き面

Claims (10)

  1. 先端に一対の把持部を有する二股状に形成されて弾性変形可能な把持具本体を備え、前記一対の把持部を近づける方向に前記把持具本体を弾性変形させる外力を加えるように操作することで把持目的物を把持する把持具であって、
    前記把持具本体は、当該把持具本体に前記外力を加えた状態のもとで、前記一対の把持部間の距離を、把持具の使用中に測定対象とする規定の距離に保持する保持手段を有し、
    前記把持具本体は、互いに内面を対向させた一対の脚部と、一方の脚部の内面に設けられた凸部と、他方の脚部の内面に設けられて前記凸部を挿入離脱自在な凹部とを有し、
    前記保持手段は、前記他方の脚部の内面でかつ前記凹部とは前記把持具本体の短手方向に位置をずらして設けられた突き当て基準部を有し、前記把持具本体に対して前記一対の把持部を近づける方向と当該把持具本体の短手方向に同時に外力を加えて当該把持具本体を弾性変形させ、前記突き当て基準部に前記凸部を突き当てた状態としたときに、前記一対の把持部間の距離を前記規定の距離に保持するものであるとともに、前記把持具本体の短手方向で前記突き当て基準部に対する前記凸部の突き当て位置を決める位置決め手段をさらに有する
    ことを特徴とする把持具。
  2. 前記位置決め手段は、前記把持具本体の短手方向で前記凹部と前記突き当て基準部との間に位置し、かつ当該突き当て基準部よりも前記一方の脚部の内面側に突出した状態で設けられたガイド片からなる
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  3. 前記ガイド片は、前記凹部側を第1のガイド面とし、当該第1のガイド面によって前記凸部を前記凹部に挿入するようにガイドするとともに、前記突き当て基準部側を第2のガイド面とし、当該第2のガイド面によって前記凸部を前記突き当て基準部に突き当てるようにガイドするものである
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  4. 前記凸部を前記突き当て基準部に突き当てるべく前記凸部を前記ガイド片の第2のガイド面でガイドするときに、前記把持具本体の弾性変形による反力が前記凸部を前記第2のガイド面に押し付ける方向に作用する
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  5. 前記突き当て基準部は、前記他方の脚部の内面から前記一方の脚部の内面側に突出する突出部の突面に設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  6. 前記ガイド片は、前記外力を加えるように前記把持具本体を操作したときに、前記一方の脚部の内面に接触することにより、当該操作の終点を規定するものである
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の把持具。
  7. 前記ガイド片は、前記把持具本体の長手方向から見て当該ガイド片の突端側が基端側よりも肉薄となるテーパー状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の把持具。
  8. 前記凸部および前記凹部は、前記外力を加えるように前記把持具本体を操作する途中で前記凸部を前記凹部に挿入することにより、前記把持具本体の短手方向で前記一対の把持部の位置を合わせる位置合わせ手段を兼ねる
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  9. 前記保持手段は、前記他方の脚部の内面において、前記把持具本体の短手方向の両側にそれぞれ前記突き当て基準部を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
  10. 前記保持手段によって保持される前記一対の把持部間の規定の距離として、
    前記把持具本体の短手方向の一方側に設けられた第1の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第1の規定の距離と、前記把持具本体の短手方向の他方側に設けられた第2の突き当て基準部に前記凸部を突き当てたときに得られる第2の規定の距離とが、互いに等しい
    ことを特徴とする請求項に記載の把持具。
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