JP5556645B2 - ドライアイスペレットの製造装置 - Google Patents

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本発明は、ドライアイスペレットの製造装置に関するものであり、詳しくは、液化炭酸ガスからドライアイスペレットを製造する装置であって、運転開始または再開時に生成されるスノー状ドライアイスの混入を防止するようにしたドライアイスペレット製造装置に関するものである。
ドライアイスペレットは、粉体状の所謂スノー状ドライアイスをチョーク状に圧縮成型したものであり、冷却剤として使用される他、例えば、金属、セラミック、ガラス、プラスチック等からなる機械部品や製品の洗浄、バリ取り、表面改質などを目的としたショットブラストにおいて、圧縮ガスとともに高速で噴射させる投射材として使用される。
上記のドライアイスペレットは、一端にシリンダー装置が設けられ且つ他端にノズル部が設けられた筒状の成型コンテナに液化炭酸ガスを噴射し、成型コンテナにおいて断熱膨張によりスノー状ドライアイスを生成し、次いで、これをシリンダー装置により圧縮して成型コンテナ他端のノズル部から押し出すことにより製造される。
ドライアイスペレットの製造技術としては、例えば、成型コンテナ(シリンダ)先端のノズル部の成型穴(成型孔)を外側に向かうに従い漸次拡径された先拡がりのテーパーに形成することにより、カッター等の切断具を使用することなく、適当な長さのドライアイスペレット(粒状のドライアイス)を生成するようにした粒状ドライアイスの製造装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、多数の成型穴が形成された板状のノズル部(成型板)を成型コンテナ(成型室)の長手方向の一端側に配置し、ノズル部から押し出されるロッド状ドライアイスを切断する切断手段として、ノズル部の外側表面に沿ってスライド可能なカッターを設けると共に、成型コンテナからのスノー状ドライアイスの漏れを防止する遮蔽手段として、ノズル部の外側表面に当接可能なシャッター板を設け、制御手段により、遮蔽手段がノズル部から離れている場合に切断手段によってドライアイスペレット(ロッド状ドライアイス)を切断するようにしたドライアイスペレットの製造方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−61805号公報 特開2006−52113号公報
ところで、投射材にドライアイスペレットを使用するショットブラストでは、ドライアイスペレットの貯蔵ロスを低減し、ブラスト装置へドライアイスペレットを効率的に供給するため、ドライアイスペレットの製造装置をブラスト装置に併設し、ブラスト装置の稼働に合わせてドライアイスペレットを製造すると共に、これをコンベヤ等でブラスト装置に直接供給することが考えられる。
一方、ドライアイスペレットの製造装置は、定常状態、すなわち、連続運転により装置本体が十部に冷却された状態では、成型コンテナ内でのスノー状ドライアイスの生成率が高く、成型コンテナ内でスノー状ドライアイスを噴射するのと略同時にスノー状ドライアイスによってノズル部の成型穴を一時的に閉塞状態にできるため、成型コンテナ内に堆積するスノー状ドライアイスの殆どをペレットとして押出し成型することができる。しかしながら、運転開始の際、あるいは、断続運転をした場合の運転再開の際は、装置本体、特に成型コンテナ及びノズル部の周辺が十分に冷却されていないため、成型コンテナに噴射された液化炭酸ガスの多くが気化し、成型コンテナの内圧も高くなるため、炭酸ガスに混じってノズル部からスノー状ドライアイスが噴出する。
従って、ブラスト装置などのドライアイス利用機器に対し、ドライアイスペレットの製造装置からドライアイスペレットを直接供給した場合には、運転開始または運転再開の際に生成されるスノー状ドライアイスがドライアイス利用機器へ送り込まれ、その結果、機器側において、スノー状ドライアイスが大気中の水分を氷結させるため、その後に供給されるドライアイスペレットを氷塊状に固まらせたり、流路の閉塞や可動部分の氷結を惹起する。また、搬送設備などにも不具合を発生させる。
もっとも、ドライアイスペレットの製造装置においては、ノズル部の外側に遮蔽手段としてシャッター板を設けることにより、ノズル部からのスノー状ドライアイスのある程度の漏れは防止し得るが、シャッター板の開閉に伴って氷塊が発生、成長するため、遮蔽機能が損なわれたり、可動部分が氷結する虞がある。しかも、機械構成が複雑化すると言う問題もある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライアイス利用機器や容器へドライアイスペレットを自動供給した場合でも、スノー状ドライアイスを混入させることなく、ドライアイスペレットだけを選択的に供給し得るドライアイスペレットの製造装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明では、液化炭酸ガスからスノー状ドライアイスを成型コンテナ内で生成し、これを油圧方式のシリンダー装置で加圧しながら成型コンテナ先端のノズル部からチョーク状に押出し成型するドライアイスペレットの製造装置において、ノズル部から排出されるドライアイスの振向け先を切り替えるための切替装置を設けると共に、スノー状ドライアイスを圧縮成型する際、シリンダー装置の押し側の油圧をセンサーで検出し、その油圧のピーク値に基づいて、ノズル部からスノー状ドライアイスが噴出しているか、ドライアイスペレットが押し出されているかを判別し、切替装置によってドライアイスペレットの振向け先(A)とスノー状ドライアイスの振向け先(B)とを切り替えるようにした。
すなわち、本発明の要旨は、液化炭酸ガスからスノー状ドライアイスを生成してこれをチョーク状に圧縮成型するドライアイスペレットの製造装置であって、液化炭酸ガスから生成されたスノー状ドライアイスを収容する筒状の成型コンテナと、当該成型コンテナの一端に配置され且つ多数の成型穴が開口されたノズル部と、前記成型コンテナの他端に配置され且つその先端に付設された加圧板を当該成型コンテナの中心線に沿って進退させる油圧方式のシリンダー装置とから主として構成され、かつ、前記ノズル部の更に先端側に配置され且つ当該ノズル部から排出されるドライアイスの振向け先をドライアイスペレットの振向け先(A)とスノー状ドライアイスの振向け先(B)とに切り替える切替装置、および、当該切替装置の作動を制御する制御手段を含み、当該制御手段は、前記加圧板の前進操作の際に前記シリンダー装置の押し側の油圧を検出するセンサーの信号に基づき、前記油圧のピーク値が所定値以上の場合は振向け先(A)に切り替え、前記油圧のピーク値が所定値未満の場合は振向け先(B)に切り替えるように、前記切替装置を制御する機能を備えていることを特徴とするドライアイスペレットの製造装置に存する。
本発明に係るドライアイスペレットの製造装置によれば、運転開始の際や断続運転時の運転再開の際に発生するスノー状ドライアイスを混入させることなく、ドライアイス利用機器や容器に対してドライアイスペレットだけを選択的に供給することができる。従って、例えば、ブラスト装置などにドライアイスペレットを自動供給した場合でも、投射材としてのドライアイスペレットが氷塊状に固まることがなく、機器内での流路の閉塞や可動部分の氷結を防止できる。
本発明に係るドライアイスペレットの製造装置の主要部の構造を示す図であり、分図(a)は一部を破断して示す側面図、分図(b)は切替装置5の上面図である。 連続運転を開始した場合のシリンダー装置の押し側の油圧の変化を示すグラフである。 断続運転を行った場合のシリンダー装置の押し側の油圧の変化を示すグラフである。
本発明に係るドライアイスペレットの製造装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。本発明において、液化炭酸ガスとは、液化二酸化炭素、液状二酸化炭素などと称する液体の二酸化炭素を指す。また、スノー状ドライアイスとは、上記の液化炭酸ガスを断熱膨張させて得られる粉体状のドライアイスを意味し、斯かるドライアイスは、ドライアイススノー、炭酸ガススノー、パウダードライアイス、二酸化炭素スノー、パーティクルスノー、スノードライなどと称されるものである。更に、ドライアイスペレットとは、チョーク状あるいは小径の棒状に成型されたドライアイスを指し、ペレットドライアイスと同義であり、特に短小なものは粒状ドライアイス等と称されることもある。なお、以下の説明においては、スノー状ドライアイスを「スノー」と略記し、ドライアイスペレットを「ペレット」と略記し、ドライアイスペレットの製造装置を「製造装置」と略記する。
本発明の製造装置は、液化炭酸ガスからスノーを生成してこれをチョーク状に圧縮成型する装置であり、図1に示すように、液化炭酸ガスから生成されたスノーを収容する筒状の成型コンテナ1と、成型コンテナ1の一端(図において左側の端部)に配置され且つ多数の成型穴2cがその厚さ方向に開口された板状のノズル部2と、成型コンテナ1の他端(図において右側の端部)に配置され且つその先端に付設された加圧板31を当該成型コンテナの中心線に沿って進退させる油圧方式のシリンダー装置3とから主として構成されている。
成型コンテナ1は、液化炭酸ガスを断熱膨張させて生成したスノーをシリンダー装置3によって圧縮するためのいわゆる成型室であり、一般的には円筒状に形成されている。図に例示した成型コンテナ1は、生成されるスノーを直ちに堆積させる構造のコンテナであり、成型コンテナ1の周壁面には、上記の液化炭酸ガスの導入口11及びガスの排気口12が設けられている。そして、ペレットの取出しを円滑に行い且つ取出し後の取扱いを容易にする観点から、通常、成型コンテナ1は略水平に配置されている。成型コンテナ1の内径は50〜300mm程度、有効長さ(加圧板31のストローク)は150〜600mm程度に設計される。
例えば、液化炭酸ガスの導入口11は、成型コンテナ1の先端部(シリンダー装置3の進退方向の先端側の端部)の上側に設けられている。導入口11には、液化炭酸ガスの供給量を制御するためのバルブを介して、液化炭酸ガスの貯槽(図示省略)などから伸長された液化炭酸ガス供給配管が接続されている。一方、ガスの排気口12は、成型コンテナ1の長さ方向の略中央部に周壁全体に亙って設けられており、排気口12には、フィルタが設けられている。フィルタは、成型コンテナ1内に液化炭酸ガスを噴射してスノーを生成した際に、同時に生成される炭酸ガスを分離排出するためのものであり、公知の各種のフィルタを用いることができる。
成型コンテナ1の一方の端部(図において左側の端部)には、当該成型コンテナにおいて圧縮されたスノーを更にチョーク状に成型するためのノズル部2が設けられている。ノズル部2には、多数の成型穴2cが成型コンテナ1の長手方向に沿って開口されている。成型穴2cの直径は、用途に応じて必要とされるペレットの大きさに応じて設定されるが、例えばショットブラスト用の場合は1〜3mm程度に設計されている。成型穴2cの長さ、すなわち、ノズル部2の厚さは、ペレットの硬度や装置への負荷を考慮し、通常は30〜100mm程度とされる。
成型コンテナ1の他方の端部(図において右側の端部)には、先端に加圧板31が付設された油圧方式のシリンダー装置3が設けられている。周知の通り、シリンダー装置は、筒体に収容されたピストンの前後に駆動用流体である油を油圧ポンプで供給することにより、ピストンの直線運動を機械力として取り出すアクチュエータであり、本発明の製造装置において、シリンダー装置3としては、押し側水力150×10〜1000×10N程度のものが使用される。加圧板31は、シリンダー装置3のロッド先端に取り付けられたスノー圧縮用の円柱状部材であり、当該シリンダー装置の作動により、成型コンテナ1の内部をその長手方向に沿って往復移動するように構成されている。
なお、図示を省略するが、シリンダー装置3を作動させる上記の油圧ポンプや油圧ラインは、後述する制御手段によって制御可能に構成されている。図1において、符号92はシリンダー装置3のピストンに対して押し側の油圧ラインを示し、符号91はシリンダー装置3のピストンに対して引き側の油圧ラインを示す。また、符号9はシリンダー装置3の押し側の油圧を検出するセンサーを示す。
また、本発明の製造装置においては、用途に適した一定の長さにペレットを切断するため、ノズル部2の外側、すなわち、ノズル部2の成型コンテナ1と反対側には、成型穴2cから押し出されたペレットを切断するカッター4が配置されている。カッター4は、モーター40によって回転する方形薄板状の切断刃で構成されている。モーター40としては、ギヤードモーターが使用され、カッター4は、150rpm程度で回転するように構成されている。カッター4は、その刃(ノズル部2側の縁部)がノズル部2の外側表面と平行状態を保って回転するように配置されており、カッター4の刃とノズル部2表面との隙間は、ペレットの長さに応じて設定されるが、例えば3〜10mm程度にとされる。なお、ペレットの長さは、塊になり難い大きさや計量精度を考慮して決定される。
ところで、製造装置の運転開始や運転再開の際、すなわち、成型コンテナ1及びノズル部2が十分に冷却されていない状態では、スノーの生成率が低く、生成されるスノーの多くがノズル部2の成型穴2cから噴出し、斯かるスノーがブラスト装置などへ供給される。そこで、本発明の製造装置においては、系外へのスノーの排出とドライアイス利用装置へのペレットの供給とを切り替える切替装置5がノズル部2の更に先端側に配置されている。切替装置5は、ノズル部2から排出されるドライアイスの振向け先をペレットの振向け先(A)とスノーの振向け先(B)とに切り替える装置である。
具体的には、切替装置5は、例えば、ノズル部2の下方に配置され且つ落下方向の先端側がペレット供給路61とスノー排出路62の2方向に分岐したシューター6と、当該シューターの分岐部分に取り付けられた回動可能な案内板7とから構成されている。案内板7は、正逆回転可能なモーター70の回転軸に取り付けられており、シューター6の底面に対して当該案内板の盤面が直立した状態で摺動し且つ上面視した場合に左右に略90度回動するように構成されている(図1(b)参照)。モーター70としては、サーボ機構を備えたギヤードモーターが使用される。また、案内板7のシューター6への氷結を防止するため、シューター6の底面に接する案内板7の縁部には、フッ素樹脂などからなるパッド71が装着されている。
すなわち、上記の切替装置5により、本発明の製造装置においては、ノズル部2から排出されるドライアイスが主にスノーの場合はこれを振向け先(B)である廃棄用容器などへ排出し、スノーが含まれないペレットの場合は振向け先(A)であるブラスト装置などの機器、例えばブラスト装置の投射材供給口へ至るコンベヤ8や、ペレット貯蔵用の可搬式の保冷箱へ供給するようになされている。
本発明の製造装置は、液化炭酸ガスの供給、シリンダー装置3の作動制御、カッター4の作動制御と共に、切替装置5の作動を制御するため、プログラマブルコントローラやコンピュータからなる制御手段(図示省略)を備えている。そして、斯かる制御手段は、加圧板31の前進操作の際にシリンダー装置3の押し側の油圧をセンサー9で検出し、当該センサーの信号に基づき、ノズル部2から排出されるドライアイスの振向け先を前記の油圧のピーク値が所定値以上の場合は振向け先(A)に切り替え、前記の油圧のピーク値が所定値未満の場合は振向け先(B)に切り替えるように、切替装置5を制御する機能を備えている。
本発明において、切替装置5によりドライアイスの振向け先を振向け先(A)と振向け先(B)とに切り替える際の上記の油圧のピーク値は、通常は5MPa以上とされ、例えばノズル部2の成形穴2cの直径が3mm程度の場合で9〜14MPaの範囲内の値とされる。上記のピーク値を斯かる範囲内に設定する理由は次の通りである。すなわち、例えば5MPa未満に設定した場合は、ペレットを供給すべき振向け先(A)にスノーが排出される。一方、必要以上にピーク値を高く設定した場合は、実際にペレットが製造されているにも拘わらずこれを振向け先(B)に排出したり、また、シリンダー装置3が大型化するので実用的ではない。
また、上記の制御手段は、切替装置5の制御において、上記の条件に加えて、シリンダー装置3の押し側の油圧のピーク値が所定値以上となる回数が連続して所定回数、例えば連続して4回を超えた場合に振向け先(A)に切り替えるように、切替装置5を制御する機能を備えていてもよい。上記のように、押し側の油圧のピーク値とピーク値の検出回数に基づいて切替装置5を制御することにより、一層確実にペレットだけを供給することができる。
次に、本発明の製造装置におけるペレットの製造方法について、上記の制御手段の機能と共に説明する。ペレットの製造にあたり、予め、ペレットの振向け先(A)として、例えばブラスト装置の投射材供給口に至るコンベヤ8を切替装置5であるシューター6のペレット供給路61の先端に配置し、スノーの振向け先(B)として、スノー廃棄用の容器(図示省略)を切替装置5であるシューター6のスノー排出路62の先端に配置する。
ペレットの製造においては、先ず、装置稼働前の設定として、ドライアイスが振向け先(B)へ流れるように切替装置5の案内板7を切り替えておく(図1(b)に仮想線で示す状態)。次いで、製造装置を始動し、導入口11から成型コンテナ1内に液化炭酸ガスを噴射する。これにより、成型コンテナ1内において液化炭酸ガスが断熱膨張し、スノ一及び炭酸ガスが生成される。生成された炭酸ガスは排気口12から装置外へ排出され、スノーは成型コンテナ1に堆積する。液化炭酸ガスを一定時間噴射した後は、シリンダー装置3を作動させ、加圧板31をノズル部2に向けて往復移動させ、また、カッター4を回転させる。
装置の運転開始直後は、成型コンテナ1及びノズル部2が十分に冷却されていないため、スノーの生成率が低く、ノズル部2の成形穴2cからは、多量のスノーが炭酸ガスと共に噴出する。その際、切替装置5は、ドライアイスの振向け先を予め振向け先(B)へ切り替えた状態に設定されているため、すなわち、図1(b)に仮想線で示すように案内板7を右に回動させた状態に設定されているため、シューター6のスノー排出路62を通じて、ノズル部2から排出されるスノーを振向け先(B)へ排出し、例えば廃棄用容器へ収容することができる。
更に、運転を続けると、成型コンテナ1及びノズル部2が冷却され、スノーの生成率が上昇し、かつ、スノーによりノズル部2の成形穴2cが閉塞するようになる。上記のようにスノーにより成形穴2cを閉塞させた状態において、シリンダー装置3を作動させ、加圧板31を前進させると、成型コンテナ1内のスノーが成形穴2cに更に押し込まれ、成形穴2cでスノーがチョーク状に固められる。そして、加圧板31による加圧操作でスノーが押し固められる際、シリンダー装置3における押し側の油圧が一瞬上昇し、例えば10MPaを超えるピーク値が現れるようになり、そして、それ以降のシリンダー装置3の押し側の油圧のピーク値(圧縮圧力値)が略一定となる。
そこで、センサー9で検出されたシリンダー装置3の押し側の油圧のピーク値が例えば10MPaに達した際、制御手段は、切替装置5を作動させ、ノズル部2から排出されるドライアイスの振向け先を振向け先(A)へ切り替える。すなわち、切替装置5においては、図1(b)に実線で示すように案内板7を左へ回動させ、シューター6の流路をペレット供給路61へ切り替える。これにより、ノズル部2から排出されるペレットを例えばブラスト装置へ至るコンベヤ8に供給することができる。また、ノズル部2においては、カッター4の定速回転により、ノズル部2から排出されるペレットを所定範囲の長さに切断することができる。
また、製造装置の稼働を一時停止した場合は、再び、切替装置5を作動させ、ドライアイスの振向け先を振向け先(B)に切り替える。そして、次に運転を再開した際、シリンダー装置3の押し側の油圧のピーク値をセンサー9で検出し、ピーク値が例えば10MPa未満の場合は、切替装置5において、ドライアイスの振向け先をそのまま振向け先(B)に保持し、ピーク値が10MPa以上になった場合は、ドライアイスの振向け先を振向け先(A)に切り替える。
すなわち、本発明においては、ノズル部2においてスノーを圧縮成型する際、シリンダー装置3の押し側の油圧をセンサー9で検出し、その油圧のピーク値に基づいて、ノズル部2からスノーが噴出しているか、ペレットが押し出されているかを判別し、切替装置5によってペレットの振向け先(A)とスノーの振向け先(B)とを切り替える。従って、本発明の製造装置によれば、運転開始の際や断続運転時の運転再開の際に発生するスノーを混入させることなく、ブラスト装置などのドライアイス利用機器や保冷容器に対して、ペレットだけを選択的に供給することができる。これにより、例えば、ブラスト装置などにペレットを自動供給した場合でも、ペレットが氷塊状に固まることがなく、機器内での流路の閉塞や可動部分の氷結を防止することができる。
なお、本発明において、切替装置としては、スノーやペレットの落下方向を左右に振り分ける構造のシューターの他、前記の落下方向を上下に振り分ける構造のシューター、例えば、シューターの経路途中に蓋で開閉する落下口を設け、スノーは蓋を開けて落下口から下方へ落下させ、ペレットは蓋を閉じて機器や保冷容器へ振向ける構造のものでもよい。
また、図1に例示した装置は、液化炭酸ガスから生成されるスノーを成型コンテナ1に直接吹き込む構造のものであるが、本発明においては、液化炭酸ガスからスノーを生成するスノー生成用コンテナを成型コンテナとは別個に配置し、当該スノー生成用コンテナで得られたスノーを成型コンテナに供給する構造を採用することもできる。
本発明は、各種部品やそれらを組み立てた製品,使用済みOA機器や家電製品などを分解して得られたリサイクル部品などの洗浄のほか、各種部品のバリ取りや表面改質等の幅広い用途に適用できる。例えば、ICチップやワンチップマイコンなどのIC関連の電子部品の洗浄,基板のハンダボールやフラックスの除去,鉄道車両用基板内に入り込んだブレーキの鉄粉の洗浄などに好適である。
図1に示す構造の本発明の製造装置によりペレットを製造した。製造されるペレットの性状およびノズル部2からのスノーの噴出状態を確認しながら、ペレットを押し出す際のシリンダー装置3の押し側の油圧をセンサー9で測定すると共に、連続運転した場合および断続運転した場合、それぞれに前記の油圧のピーク値の変化を観察した。
連続間転においては、上記の油圧の変化として図2に示すような波形が得られた。そして、運転開始後、5回目の圧縮操作でシリンダー装置3の押し側の油圧のピーク値が10MPaを超え、スノーの混入しない状態でペレットが製造されることが確認された。そして、上記のピーク値が10MPa以上の場合に切替装置5をペレットの振向け先(A)に切り替えるように制御することにより、スノーが混入していないペレットを回収することができた。
一方、断続間転においては、上記の油圧の変化として図3に示すような波形が得られた。断続間転では、スノーの混入していないペレットが排出され始めて1分経過した時点で装置を停止し、19分後に装置を再起動する操作を行った。その結果、断続間転においても、運転を再開した際、上記の油圧が10MPaを超えた場合にスノーの混入しない状態でペレットが製造できることが確認され、上記と同様に切替装置5を制御することにより、スノーが混入していないペレットを回収することができた。
更に、断続間転の態様として、装置を停止した状態から起動させるまでの時間を変化させて、装置を17回再起動させ、スノーが噴出することなく連続的にペレットが押出される状態となるまでの上記のピーク値の変化を確認した。その結果、ピーク値は、圧縮操作を5回繰り返すまでに略13.5MPaに収束することが確認された。
1 :成型コンテナ
11:液化炭酸ガスの導入口
12:ガスの排気口
2 :ノズル部
2c:成型穴
3 :シリンダー装置
31:加圧板
4 :カッター
40:モーター
5 :切替装置
6 :シューター
61:分岐部
62:分岐部
7 :案内板
70:モーター
71:パッド
8 :コンベヤ
91:油圧ライン(引き側)
92:油圧ライン(押し側)
9 :センサー

Claims (6)

  1. 液化炭酸ガスからスノー状ドライアイスを生成してこれをチョーク状に圧縮成型するドライアイスペレットの製造装置であって、液化炭酸ガスから生成されたスノー状ドライアイスを収容する筒状の成型コンテナと、当該成型コンテナの一端に配置され且つ多数の成型穴が開口されたノズル部と、前記成型コンテナの他端に配置され且つその先端に付設された加圧板を当該成型コンテナの中心線に沿って進退させる油圧方式のシリンダー装置とから主として構成され、かつ、前記ノズル部の更に先端側に配置され且つ当該ノズル部から排出されるドライアイスの振向け先をドライアイスペレットの振向け先(A)とスノー状ドライアイスの振向け先(B)とに切り替える切替装置、および、当該切替装置の作動を制御する制御手段を含み、当該制御手段は、前記加圧板の前進操作の際に前記シリンダー装置の押し側の油圧を検出するセンサーの信号に基づき、前記油圧のピーク値が所定値以上の場合は振向け先(A)に切り替え、前記油圧のピーク値が所定値未満の場合は振向け先(B)に切り替えるように、前記切替装置を制御する機能を備えていることを特徴とするドライアイスペレットの製造装置。
  2. 油圧のピーク値が5MPa以上の値である請求項1に記載の製造装置。
  3. 制御手段は、シリンダー装置の押し側の油圧のピーク値が所定値以上となる回数が連続して所定回数を超えた場合に振向け先(A)に切り替えるように、切替装置を制御する機能を備えている請求項1又は2に記載の製造装置。
  4. 切替装置は、振向け先(A)及び(B)の2方向に向けて分岐し且つ分岐部分に回動可能な案内板が設けられたシューターで構成されている請求項1〜3の何れかに記載の製造装置。
  5. 振向け先(A)が、ドライアイス利用機器へ至るコンベヤである請求項1〜4の何れかに記載の製造装置。
  6. 振向け先(A)が、保冷箱である請求項1〜4の何れかに記載の製造装置。
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