JP5556617B2 - 粉体収容容器及びこれを用いた粉体処理装置 - Google Patents

粉体収容容器及びこれを用いた粉体処理装置 Download PDF

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Description

本発明は粉体収容容器及びこれを用いた粉体処理装置である。
従来の粉体収容容器の一例としては、例えば特許文献1記載の現像剤収容容器が既に提供されている。
これは、トナーカートリッジ交換時に漏出したトナーの装置内への飛散を抑制するために、本体側開口を開閉する本体側開閉部材を有する着脱体装着部材と、着脱体側開口を開閉する着脱体側開閉部材を有し、前記着脱体装着部材に着脱可能な着脱体と、着脱体着脱動作時に、着脱体側開口の着脱体装着方向前方の前端縁と本体側開閉部材の着脱体装着方向後端面間で圧縮状態で保持され、前記前端縁と本体側開閉部材との間を密閉する密閉部を、を備えた技術である。
特開2008−298879号公報(発明を実施するための最良の形態,図11)
本発明の技術的課題は、粉体収容容器を離脱するときに、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することが可能な粉体収容容器及びこれを用いた粉体処理装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、粉体処理装置筐体の容器受部に対し着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器であって、粉体が収容される容器本体と、前記容器受部に開設された粉体開口に対応して前記容器本体の一部に開設される開口と、この開口が開放される開放位置及び前記開口が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋と、前記容器受部に前記容器本体を装着する際に、前記開閉蓋のうち前記容器本体の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部の粉体開口よりも前記容器本体の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面に接触することで前記開閉蓋の開閉操作方向に対する前記開閉蓋の位置を規制する第1の規制部と、前記容器受部から前記容器本体を離脱装着する際に、前記開閉蓋のうち前記第1の規制部から離れた一部に設けられて前記容器受部に接触して配置され、前記容器受部に設けられて前記開閉蓋が前記開口を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋の前記容器本体の離脱方向への移動が押さえられる押さえ部材にて前記開閉蓋の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部が前記突き当て面に向かって倒れ込む方向に前記容器受部に対する前記開閉蓋の姿勢を規制する第2の規制部と、を備えたことを特徴とする粉体収容容器である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る粉体収容容器において、粉体処理装置筐体の容器受部は、前記粉体処理装置筐体の上下方向に延びる縦壁に対向する方向に沿って延び、前記容器受部への容器本体の装着操作方向は前記容器受部に沿う方向に向かって挿入する方向であることを特徴とする粉体収容容器である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る粉体収容容器において、更に、前記開閉蓋が前記開口を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋の前記開口側縁に突出し、前記突き当て面と前記第1の規制部との間隙の前記開口側を塞ぐ可撓性の封止部材を備えていることを特徴とする粉体収容容器である。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る粉体収容容器において、前記容器受部に前記容器本体が装着された際に、前記封止部材は、前記第2の規制部によって姿勢が倒れ込む方向に突出し、その突出自由端が前記粉体開口の縁部に押し付けられる方向に傾斜した状態で接触して配置されるものであることを特徴とする粉体収容容器である。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に係る粉体収容容器において、前記容器本体の開口縁は前記粉体開口の縁部に接触する弾性の密接部材を有しており、前記封止部材の突出自由端は前記密接部材と前記粉体開口の縁部との間に入り込み可能に配置されていることを特徴とする粉体収容容器である。
請求項6に係る発明は、容器受部が形成された粉体処理装置筐体と、前記容器受部に対して着脱され且つ粉体が収容される請求項1ないし5いずれかに係る粉体収容容器とを備えることを特徴とする粉体処理装置である。
請求項7に係る発明は、容器受部が形成された粉体処理装置筐体と、前記容器受部に対して着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器とを備え、前記粉体収容容器は、粉体が収容される容器本体と、前記容器受部に開設された粉体開口に対応して前記容器本体の一部に開設される開口と、この開口が開放される開放位置及び前記開口が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋と、前記容器受部に前記容器本体を装着する際に、前記開閉蓋のうち前記容器本体の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部の粉体開口よりも前記容器本体の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面に接触することで前記開閉蓋の開閉操作方向に対する前記開閉蓋の位置を規制する第1の規制部と、を備え、一方、粉体処理装置筐体の容器受部は、前記容器受部から前記容器本体を離脱する際に、前記開閉蓋が前記開口を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋の前記容器本体の離脱方向への移動を押さえる押さえ部材と、前記容器受部から前記容器本体を離脱する際に、前記容器受部のうち前記開閉蓋の第1の規制部から離れた一部に設けられて前記開閉蓋に接触して配置され、前記押さえ部材にて前記開閉蓋の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部が前記突き当て面に向かって倒れ込む方向に前記容器受部に対する前記開閉蓋の姿勢を規制する第2の規制部と、を備えたことを特徴とする粉体処理装置である。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る粉体処理装置において、更に、前記開閉蓋が前記開口を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋の前記開口側縁に突出し、前記突き当て面と前記第1の規制部との間隙の前記開口側を塞ぐ可撓性の封止部材を備えていることを特徴とする粉体処理装置である。
請求項9に係る発明は、請求項6ないし8いずれかに係る粉体処理装置において、粉体処理装置筐体の容器受部は、粉体収容容器の開閉蓋の移動軌跡を案内する蓋案内レールと、粉体収容容器を装着完了する際に前記開閉蓋に接触して当該開閉蓋を開放位置に向けて移動させた後に保持すると共に、粉体収容容器を離脱する際に前記押さえ部材にて前記開閉蓋を押さえることで開放位置にある開閉蓋を閉鎖位置に向けて移動させる蓋可動保持機構と、粉体収容容器を離脱する際に前記開閉蓋が閉鎖位置に到達した時点で前記蓋可動保持機構による保持状態を解除する蓋保持解除機構とを有することを特徴とする粉体処理装置である。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る粉体処理装置のうち、前記開閉蓋に前記封止部材を備えた態様において、前記蓋可動保持機構による開閉蓋の開放位置と前記開閉蓋との間隙をb、前記突き当て面に開閉蓋の第1の規制部を突き当てた際の封止部材の前記粉体開口の縁部との接触部からの突出量をaとすると、a>bを満たすことを特徴とする粉体処理装置である。
請求項1に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、粉体収容容器の着脱操作を簡単に行うことができ、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れをより効果的に抑制することができる。
請求項4に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れをより確実に抑制することができる。
請求項5に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、容器受部の粉体開口の縁部に粉体が落下したとしても、封止部材によって粉体開口の縁部を効果的に清掃することができる。
請求項6に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することが可能な粉体処理装置を構築することができる。
請求項7に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、粉体収容容器の構成を簡略にすると共に、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することが可能な粉体処理装置を構築することができる。
請求項8に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、本構成を有していない態様に比べて、粉体収容容器の構成を簡略にすると共に、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れをより効果的に抑制することが可能な粉体処理装置を構築することができる。
請求項9に係る発明によれば、粉体処理装置筐体の容器受部に粉体収容容器を着脱するにあたり、粉体収容容器の開閉蓋による開閉操作力を不必要に上げることなく、粉体収容容器の着脱操作を行うことができる。
請求項10に係る発明によれば、粉体収容容器を離脱するときに、容器受部の粉体開口寄りに形成された突き当て面と開閉蓋の第1の規制部との間に間隙が生じたとしても、封止部材にて前記間隙を塞ぐことができ、開閉蓋の開閉動作に伴う粉体の容器受部への漏れを抑制することが可能な粉体処理装置を構築することができる。
(a)は本発明が適用される実施の形態に係る粉体収容容器の概要を示す説明図、(b)は(a)中のB部の詳細を示す説明図、(c)は(b)中のC部を示す説明図、(d)は(b)中D部を示す説明図である。 図1に示す実施の形態に係る粉体収容容器を用いた粉体処理装置の概要を示す説明図である。 本発明が適用される実施の形態1に係る粉体処理装置としての画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 図3に示す画像形成装置の画像形成部の詳細を示す説明図である。 図3に示す画像形成装置で用いられる粉体収容容器としての現像剤収容容器の容器受部の一例を示す説明図である。 (a)は実施の形態1で用いられる現像剤収容容器の全体構成を示す説明図、(b)はシャッタ閉時を示す説明図、(c)はシャッタ開時を示す説明図である。 図6に示す現像剤収容容器の分解斜視図である。 (a)(b)は現像剤収容容器の両端部付近の詳細を示す説明図である。 (a)は現像剤収容容器の一方の端部フランジを外した状態を示す説明図、(b)はアジテータの端部フランジへの取付構造例を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる開閉機構としてのシャッタ(開閉蓋、蓋保持枠)の詳細を示す説明図である。 (a)は実施の形態1で用いられるシャッタの開閉蓋を外側から見た斜視図、(b)は(a)の開閉蓋を内側から見た矢視図、(c)は(b)中C方向から見た矢視図である。 実施の形態1で用いられるシャッタ(開閉蓋、蓋保持枠)が開閉動作するための寸法関係についての詳細を示す説明図である。 (a)はシャッタの開閉蓋が閉鎖位置に位置する際の状態を示す斜視図、(b)はその平面説明図である。 (a)はシャッタの開閉蓋が開放の開始される手前の位置に位置する際のロック状態を示す斜視図、(b)はその平面説明図である。 (a)はシャッタの開閉蓋がロック解除に至った状態を示す斜視図、(b)はその平面説明図である。 (a)はシャッタの開閉蓋が開放位置に位置する状態を示す斜視図、(b)はその平面説明図である。 (a)は開閉蓋が閉鎖位置に位置するシャッタの動作過程を示す説明図、(b)は開閉蓋がロック状態にあるシャッタの動作過程を示す説明図である。 (a)は開閉蓋がロック解除状態にあるシャッタの動作過程を示す説明図、(b)は開閉蓋が開放位置に位置するシャッタの動作過程を示す説明図である。 実施の形態1で用いられる容器受部の詳細を示す説明図である。 (a)(b)は実施の形態1の容器受部に現像剤収容容器を挿入する際の動作過程(1)を示す説明図である。 (a)(b)は実施の形態1の容器受部に現像剤収容容器を挿入する際の動作過程(2)を示す説明図である。 (a)(b)は実施の形態1の容器受部に装着されていた現像剤収容容器を抜き取る際の動作過程を示す説明図である。 (a)は本実施の形態で用いられるシャッタの開閉蓋が閉鎖位置にある状態を示す平面説明図、(b)は(a)中B方向から見た矢視図で、シャッタの開閉蓋が閉鎖位置に到達する直前の状態を示す説明図である。 (a)(b)は本実施の形態で用いられるシャッタの開閉蓋が閉鎖位置から開放位置に至る状態を示す説明図である。 (a)は本実施の形態で用いられるシャッタの開閉蓋と容器受部の通孔縁部との係わり状態を示す説明図、(b)は(a)中B部の詳細を示す説明図である。 (a)(b)は図25(a)の要部の挙動を示す説明図である。 (a)は本実施の形態に係る現像剤収容容器を離脱する動作の開始時点の状態を示す説明図、(b)は比較の形態に係る現像剤収容容器を離脱する動作の開始時点の状態を示す説明図である。 (a)は実施の形態2で用いられる現像剤収容容器のシャッタの開閉蓋が容器受部の通孔縁部付近に位置する状態を示す平面説明図、(b)は現像剤収容容器を挿入する際のシャッタの開口の移動軌跡を示す説明図である。 (a)は実施の形態2で用いられるシャッタの開閉蓋を外側から見た斜視図、(b)は(a)の開閉蓋を内側から見た矢視図、(c)は(b)中C−C線断面図、(d)は(c)の変形形態を示す説明図である。 (a)(b)は実施の形態2に係る現像剤収容容器を挿入する動作過程を示す説明図である。 (a)は実施の形態2に係る現像剤収容容器の挿入動作が完了した状態を示す説明図、(b)は(a)の状態のときにおける封止部材の配置状態を示す説明図である。 (a)は実施の形態2の変形形態の要部を示す説明図、(b)は(a)中B−B線断面図、(c)は封止部材の周辺構造を示す説明図である。 (a)は実施の形態3に係る現像剤収容容器及び容器受部の要部を示す説明図、(b)は(a)中B部の詳細を示す説明図である。 (a)は実施の形態3で用いられるシャッタの開閉蓋を外側から見た斜視図、(b)は(a)の開閉蓋を内側から見た矢視図、(c)は(b)中C方向から見た矢視図である。 (a)は実施の形態4で用いられる現像剤収容容器及び容器受部の要部を示す説明図、(b)は現像剤収容容器のシャッタの開閉動作を模式的に示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用される粉体収容容器の実施の形態の概要を示す。
同図において、粉体収容容器1は、図1(a)(b)に示すように、粉体処理装置筐体の容器受部11(図1(b)参照)に対し着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器であって、粉体が収容される容器本体2と、前記容器受部11に開設された粉体開口12(図1(b)参照)に対応して前記容器本体2の一部に開設される開口3と、この開口3が開放される開放位置及び前記開口3が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋4と、を備えている。
特に、本実施の形態では、粉体収容容器1は、図1(a)〜(d)に示すように、容器受部11に前記容器本体2を装着する際に、前記開閉蓋4のうち前記容器本体2の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部11の粉体開口12よりも前記容器本体2の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋4の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口12から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面13に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面13に接触することで前記開閉蓋4の開閉操作方向に対する前記開閉蓋4の位置を規制する第1の規制部6と、前記容器受部11から前記容器本体2を離脱する際に、前記開閉蓋4のうち前記第1の規制部6から離れた一部に設けられて前記容器受部11に接触して配置され、前記容器受部11に設けられて前記開閉蓋4が前記開口3を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋4の前記容器本体2の離脱方向への移動が押さえられる押さえ部材16aにて前記開閉蓋4の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部6が前記突き当て面13に向かって倒れ込む方向に前記容器受部11に対する前記開閉蓋4の姿勢を規制する第2の規制部7と、を備えたものである。
このような技術的手段において、粉体収容容器1としては粉体を収容する容器が挙げられ、未使用の粉体を収容する態様、あるいは、回収した使用済みの粉体を収容する態様のいずれをも含む。
また、粉体処理装置とは、粉体収容容器1を構成要素として、粉体を用いて処理する装置を広く含む。
ここで、粉体収容容器1、粉体処理装置の代表的態様としては、粉体として現像剤を使用する現像剤収容容器、画像形成装置が挙げられる。
更に、粉体収容容器1の装着方式としては、粉体処理装置筐体(図示せず)の上下方向に延びる縦壁に対向する方向(以下必要に応じて横方向という)からの挿入方式が代表的であるが、横方向から挿入した後に回転させる方式も含まれる。
更にまた、容器本体2としては装着操作方向に対して長尺な態様が代表的であるが、これに限定されるものではなく適宜選定して差し支えない。
また、容器本体2には収容された粉体(例えば現像剤)が環境変化や経時変化にて局部的に塊状になる事態を回避する上で、例えば外部駆動源にて駆動可能な撹拌部材を内蔵させる態様が好ましい。また、容器本体2は例えば撹拌部材等を内蔵する場合には、少なくとも一方の端部が開放される筒状容器体と、この端部開口を塞ぐ端部蓋部材とを備えていればよい。
更に、開閉蓋4は前記容器本体2の開口3に対して相対的に移動可能であればよく、開閉蓋4の開閉操作方向とは、粉体収容容器1(又は容器本体2)を装着・離脱する際の開閉蓋4が開閉する時に粉体収容容器1(又は容器本体2)を操作する方向を意味する。
更にまた、容器受部11は少なくとも粉体開口12を有していればよく、この粉体開口12を開閉する開閉蓋4を必要に応じて設けるようにしてもよい。また、突き当て面13は粉体開口12よりも容器本体2の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋4の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口12から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成される傾斜面であることを要し、その傾斜面については制限はないが、鉛直面に対し30〜60°位で適宜選定すればよい。
また、第1の規制部6の傾斜角度と前記突き当て面13の傾斜角度とは必ずしも一致する必要はないが、両者が一致する態様の方が両者間の隙間を少なくすることが可能である。
また、第2の規制部7は、少なくとも第1の規制部6からは離れて開閉蓋4に設けられ、開閉蓋4の姿勢を規制するものであればよく、代表的には開閉蓋4の蓋外表面から突出する突部、膨出部、張出部など適宜選定して差し支えない。
次に、本実施の形態に係る粉体収容容器の代表的態様又は好ましい態様について説明する。
先ず、粉体収容容器1の装着方式の代表的態様としては、前記横方向からの挿入方式が挙げられるが、この横方向からの挿入方式とは、粉体処理装置筐体10(図2参照)の容器受部11は粉体処理装置筐体10の上下方向に延びる縦壁に対向する方向に沿って延び、前記容器受部11への容器本体2の装着方向は前記容器受部11に沿う方向に向かって挿入する方向である態様を指す。
また、より好ましい態様としては、更に、前記開閉蓋4が前記開口3を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋4の前記開口3側縁に突出し、前記突き当て面13と前記第1の規制部6との間隙の前記開口3側を塞ぐ可撓性の封止部材8を備えているものが挙げられる。
ここで、封止部材8は可撓性であるため容器本体2を装着する際に、仮に、突き当て面13に封止部材8の先端が接触したとしても、突き当て面13の傾斜面と封止部材8の曲げ剛性とによって、封止部材8は前記突き当て面13から外れて当該突き当て面13と前記第1の規制部6との間隙を塞ぐ位置に移動する。
更に、封止部材8の好ましい態様としては、前記容器受部11に前記容器本体2が装着された際に、前記封止部材8は、前記第2の規制部7によって姿勢が倒れ込む方向に突出し、その突出自由端が前記粉体開口12の縁部に押し付けられる方向に傾斜した状態で接触して配置されるものである態様が挙げられる。
封止部材8は、第2の規制部7によって開閉蓋4が傾くことに伴って傾斜して配置されるが、開閉蓋4に対する取付姿勢を適宜調整することにより、封止部材8の粉体開口12の縁部への押し付け状態を調整することが可能である。
また、前記容器本体2の好ましい態様としては、容器本体2の開口3縁は前記粉体開口12の縁部に接触する弾性の密接部材(図示せず)を有しており、前記封止部材8の突出自由端は前記密接部材と前記粉体開口12の縁部との間に入り込み可能に配置されている態様が挙げられる。
本態様では、粉体収容容器1を離脱するときに、容器本体2の開口3が露出した状態で、容器受部11の粉体開口12の縁部を通過するため、粉体開口12の縁部は汚れる。このとき、封止部材8を付加した態様では、容器本体2の開口3から粉体が落下し、粉体開口12の縁部が汚れたとしても、封止部材8が掻き取ると共に、封止部材8の裏面の汚れについては密接部材によって拭き取られる。
また、このような実施の形態に係る粉体収容容器1を用いて粉体処理装置の実施の形態を構築する場合には、図2に示すように、容器受部11が形成された粉体処理装置筐体10と、前記容器受部11に対して着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器1とを備えるようにすればよい。
また、このような粉体処理装置にあっては、粉体収容容器1側ではなく、容器受部11側に第2の規制部7を付加するようにしてもよい。
本態様では、前記粉体収容容器1は、粉体が収容される容器本体2と、前記容器受部11に開設された粉体開口12に対応して前記容器本体2の一部に開設される開口3と、この開口3が開放される開放位置及び前記開口3が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋4と、前記容器受部11に前記容器本体2を装着する際に、前記開閉蓋4のうち前記容器本体2の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部11の粉体開口12よりも前記容器本体2の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋4の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口12から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面13に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面13に接触することで前記開閉蓋4の開閉操作方向に対する前記開閉蓋4の位置を規制する第1の規制部6と、を備え、一方、粉体処理装置筐体10の容器受部11は、前記容器受部11から前記容器本体2を離脱する際に、前記開閉蓋4が前記開口3を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋4の前記容器本体2の離脱方向への移動を押さえる押さえ部材16aと、前記容器受部11から前記容器本体2を離脱する際に、前記容器受部11のうち前記開閉蓋4の第1の規制部6から離れた一部に設けられて前記開閉蓋4に接触して配置され、前記押さえ部材16aにて前記開閉蓋4の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部6が前記突き当て面13に向かって倒れ込む方向に前記容器受部11に対する前記開閉蓋4の姿勢を規制する第2の規制部7と、を備えていればよい。
本態様においても、粉体収容容器1の開閉蓋4に封止部材8を付加することが好ましい。
更に、粉体処理装置の好ましい態様としては、図2に示すように、粉体処理装置筐体10の容器受部11は、粉体収容容器1の開閉蓋4の移動軌跡を案内する蓋案内レール15と、粉体収容容器1を装着完了する際に前記開閉蓋4に接触して当該開閉蓋4を開放位置に向けて移動させた後に保持すると共に、粉体収容容器1を離脱する際に前記押さえ部材16aにて開閉蓋4を押さえることで開放位置にある開閉蓋4を閉鎖位置に向けて移動させる蓋可動保持機構16と、粉体収容容器1を離脱する際に前記開閉蓋4が閉鎖位置に到達した時点で前記蓋可動保持機構16による保持状態を解除する蓋保持解除機構17とを有するものが挙げられる。
ここで、蓋案内レール15はレール部材を連続的に設けてもよいし、あるいは、壁部材や案内ブロック材を用いて開閉蓋4を案内するレール機能を具現化したものをも含む。
また、蓋可動保持機構16は、粉体収容容器1の装着操作時に開閉蓋4を開放位置へ移動させて保持し、離脱操作時には開閉蓋4を開放位置から閉鎖位置へ移動させる機能を実現できればよい。更に、蓋保持解除機構17は、粉体収容容器1の抜き取り時に、蓋可動保持機構16による開閉蓋4の保持状態を解除する機能を実現できればよい。
更に、上述した蓋可動保持機構16及び封止部材8を備えた粉体処理装置の好ましい態様としては、前記蓋可動保持機構16による開閉蓋4の開放位置と前記開閉蓋4との間隙をb、前記突き当て面13に開閉蓋4の第1の規制部6を突き当てた際の封止部材8の前記粉体開口12の縁部との接触部からの突出量をaとすると、a>bを満たすようにする態様が挙げられる。
本態様においては、粉体収容容器1を離脱する際に、突き当て面13と開閉蓋4の第1の規制部6との間に生ずる間隙は、最大で前記蓋可動保持機構16による開閉蓋4の開放位置と前記開閉蓋4との間隙bと等しくなる。このため、a>bとすれば、封止部材8で前記突き当て面13と第1の規制部6との間隙bを塞ぐことは可能である点で好ましい。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
−画像形成装置全体の構成−
図3は本発明が適用された粉体処理装置としての画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置は、画像形成装置筐体(以下装置筐体という)21内に四つの色(本実施の形態ではブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像形成部22(具体的には22a〜22d)を水平方向に対し斜め上方に向かって僅かに傾斜した位置関係にて装置筐体21内を横切るように配列し、その上方に各画像形成部22の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト23を配設する一方、装置筐体21の下方には記録材が供給可能に収容される記録材供給装置24を配設すると共に、装置筐体21の上部には画像形成済みの記録材が排出収容される記録材排出受け26を設け、前記記録材供給装置24からの記録材を鉛直方向に沿って延びる記録材搬送路25を介して前記記録材排出受け26に排出するようにしたものである。
本実施の形態において、各画像形成部22(22a〜22d)は、図3及び図4に示すように、中間転写ベルト23の循環方向上流側から順に、例えばブラック用、イエロ用、マゼンタ用、シアン用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、例えばドラム状に形成された感光体31と、この感光体31を予め帯電する帯電器32と、この帯電器32にて帯電された感光体31に静電潜像を書き込む露光器33と、感光体31上の静電潜像を各色トナーにて可視像化する現像器34と、感光体31上の残留トナーを清掃する清掃器35とを備えている。
ここで、露光器33は、各画像形成部22に対して共通するものであり、露光容器331内に各色成分の半導体レーザ(図示せず)などの光源からの光を偏向ミラー332で偏向走査し、図示外の結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体31上の露光位置に光像を導くようにしたものである。
また、中間転写ベルト23は張架ロール41〜44に掛け渡されており、例えば張架ロール41を駆動ロールとして循環移動するようになっている。そして、各感光体31に対応した中間転写ベルト23の裏面には一次転写器51(例えば一次転写ロール)が配設され、この一次転写器51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体31上のトナー像を中間転写ベルト23側に静電的に転写するようになっている。
更に、中間転写ベルト23の移動方向最下流に位置する画像形成部22dの下流側の張架ロール42に対応した部位には二次転写器52(例えば二次転写ロール)が配設されており、中間転写ベルト23上の一次転写像を記録材に二次転写(一括転写)するようになっている。
更に、中間転写ベルト23の二次転写部位の下流側の張架ロール41に対応した部位には中間転写ベルト23上の残留トナーを清掃する中間清掃器53が設けられている。
ここで、中間転写ベルト23はポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の樹脂または各種ゴムにカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものを用い、その体積抵抗率が10〜1014Ω・cmとなるように形成されている。
更に、本実施の形態では、記録材供給装置24のフィーダ61で送出された記録材は、記録材搬送路25中の適宜数の搬送ロール(図示せず)にて搬送され、位置合せロール62にて位置合せされた後に二次転写器52の二次転写部位を通過し、定着器66にて未定着トナー像を例えば加熱加圧定着した後、排出ロール67を介して記録材排出受け26に排出収容されるようになっている。
尚、図3中、符号38(38a〜38d)は各画像形成部22(22a〜22d)の現像器34に新しい現像剤(本実施の形態ではトナー)を補給する現像剤収容容器である。
−画像形成部−
特に、本実施の形態では、感光体31は、図4に示すように、帯電器32及び清掃器35と一体化されたプロセスカートリッジとして構成されており、このプロセスカートリッジが装置筐体21に対して着脱自在に装着され、夫々の色成分の画像形成部22の一部を構築するようになっている。
ここで、帯電器32は、感光体31に対向した部位が開口する帯電容器321を有し、この帯電容器321内に感光体31の表面に接触若しくは近接する帯電ロール322を配設したものである。
また、清掃器35は、感光体31に対向する部位が開口した清掃容器351を有し、この清掃容器351の長手方向に沿う開口一縁部には前記感光体31に接触する弾性掻き取り板からなる清掃ブレード352を設けると共に、前記清掃容器351の長手方向に沿う開口他縁部には前記感光体31に接触する弾性シール材353を設け、前記清掃容器351内には清掃ブレード352で掻き取ったトナー等の残留物を長手方向に沿って均す均し搬送部材354を配設したものである。
更に、本実施の形態において、現像器34は、装置筐体21側にプロセスカートリッジとは別に装着されており、感光体31に対向して開口し且つ少なくともトナーが含まれる現像剤が収容される現像容器341を有し、この現像容器341の開口部位には感光体31との対向部位に位置する現像域に向けて現像剤が搬送可能な現像剤保持体342を配設すると共に、この現像容器341の現像剤保持体342の背面側には現像剤が循環しながら撹拌搬送可能な一対の現像剤撹拌搬送部材343,344を配設し、現像剤保持体342とこの現像剤保持体342側に位置する現像剤撹拌搬送部材343との間には撹拌搬送された現像剤が現像剤保持体342側に供給可能な現像剤供給部材345を設け、更に、前記現像剤保持体342に供給された現像剤を層厚規制部材346にて所定層厚に規制した後に現像域に現像剤を供給するようにしたものである。
−現像剤補給系−
図5は本実施の形態で用いられる現像剤補給系の一例を示す。
同図において、現像剤補給系は、装置筐体21の一部に形成され且つ現像剤収容容器38が挿抜自在に装着される容器受部100を有し、この容器受部100の下部には補給用の現像剤が一時的に貯蔵されるリザーブタンク110を配設し、前記容器受部100には現像剤収容容器38を装着した際に現像剤収容容器38内の現像剤が排出可能な図示外の排出口を開設すると共に、リザーブタンク110内には貯蔵されている現像剤が定量供給可能な定量撹拌搬送部材120を配設し、現像濃度が低下するなどの濃度情報に基づいて、リザーブタンク110の一部に連結されたダクト130を介して現像器34の現像容器341内に所定量の現像剤を補給するものである。
−現像剤収容容器−
本実施の形態において、現像剤収容容器38は、図6及び図7に示すように、例えばABS、PET等の合成樹脂にて延伸ブロー成形される両端が開口した長尺な筒状容器本体200を有し、この容器本体200内には収容現像剤が撹拌可能な撹拌部材としてのアジテータ210を配設すると共に、筒状容器本体200の両端には端部フランジ201,202を装着したものである。
ここで、一方の端部フランジ201には把持用のハンドル203が設けられており、このハンドル203は、図8(a)に示すように、一方の端部フランジ201に嵌合装着されており、端部フランジ201の段差部201aに抜け止め防止用の弾性保持片203aを引っ掛け保持すると共に、端部フランジ201の位置決め段部201bを回り止め用凹部203bにはめ込んで位置決めするようになっている。
また、他方の端部フランジ202には、図7及び図9(a)(b)に示すように、図示外の外部駆動源からの駆動軸が連結されるロータ211が設けられ、このロータ211の内面中央に前記アジテータ210の軸部が引っ掛け支持される引っ掛け部212が設けられている。そして、端部フランジ202と容器本体200との間にはシール材213が設けられており、また、ロータ211と端部フランジ202との間には両者間をシールするリング状のシール材214が設けられている。尚、符号215は他方の端部フランジ202と容器本体200との間に設けられた突起部と溝部との嵌り合いによる回り止めである。
更に、本実施の形態では、他方の端部フランジ202には、図8(b)に示すように、使用履歴管理メモリとしてのCRUM(Customer Replaceable Unit Memory)216が取り付けられており、容器本体200に装着された際に図示外の制御装置と通信可能に接続され、現像剤収容容器38の使用履歴が記録されるようになっている。尚、符号217は組立時や現像剤充填時の容器本体200の保持面、符号218は端部フランジ202取り付け時の回り止めである。
−シャッタ−
また、本実施の形態では、図6(a)〜(c)に示すように、筒状容器本体200の周壁の長手方向一端部寄りには排出用開口220が開設されており、この排出用開口220には当該開口220を開閉する開閉機構としてのシャッタ230が設けられている。
本実施の形態において、シャッタ230は、図10及び図11に示すように、排出用開口220を塞ぐ開閉蓋240と、この開閉蓋240を開閉操作方向に沿って移動自在に保持する蓋保持枠250とを備えている。
<開閉蓋>
ここで、開閉蓋240は、排出用開口220よりも少なくとも大きい面積を有する略矩形平板状の蓋本体241を有し、この蓋本体241の開閉操作方向の一方向を除く他の三辺に対応して側壁部242を形成し、開閉操作方向に交差する幅方向両側に位置する側壁部242には内方に突出して蓋保持枠250を抱き込み保持する保持腕243を適宜数(本例では開閉操作方向に離れて二つずつ)形成し、更に、蓋本体241の幅方向の一方に位置する側壁部242の開放端には突出部としての引っ掛け爪244を形成すると共に、蓋本体241の幅方向の他方の側壁部242の開放端から離れた奥側角部には蓋保持枠250に向かって突出する補助突起248を形成したものである。
特に、本例では、引っ掛け爪244は、図12に示すように、鉤状爪部244aに引っ掛かり端に向かって先細りとなるテーパ部244bを設け、鉤状爪部244aの引っ掛かり端で弾性変形し易い構造になっている。
また、補助突起248も、図12に示すように、開閉蓋240の三辺の側壁部242以外の開放端側に、開閉蓋240の開閉操作方向に対し蓋保持枠250側に突出し且つ外側に拡開するように傾斜する案内テーパ部248aを有する断面台形状に形成したものである。
また、本例では、蓋本体241の蓋保持枠250側面には蓋保持枠250面に弾接する密接部材の一例としての弾性シール材245(図7参照)が例えば貼着されており、また、保持腕243に対応する蓋本体241部分に孔部246が設けられており、この開閉蓋240は、蓋保持枠250の両側縁を二つの保持腕243とこの保持腕243の間に位置する蓋本体241とで三点保持し、安定的に蓋保持枠250の両側縁に沿って移動するようになっている。
ここで、開閉蓋240の保持腕243と蓋本体241との間の寸法jは、前記蓋保持枠250の両側縁の厚さ寸法よりも遊び代をもって設定されている。
尚、図11(b)中、符号249は開閉蓋240の蓋本体241の裏面の一部に突出形成されるストッパ突起であり、例えば開閉蓋240の蓋本体241が外力により潰れ変形したような場合に、蓋保持枠250に形成されたストッパ溝259(図10参照)に嵌り、開閉蓋240が不必要に開放されてしまう事態を回避するものである。
更に、本実施の形態では、開閉蓋240の三辺の側壁部242以外の開放端に位置する蓋本体241には第1の規制部の一例としての断面三角形状の規制片410が突出形成されており、この規制片410は蓋本体241の外表面から内表面にかけて次第に突出するように傾斜する傾斜面411を有している。
そしてまた、蓋本体241の規制片410から離れた外表面部位には他の外表面に対し段差cをもって張り出す第2の規制部の一例としての張出部420が形成されており、この張出部420は、開閉蓋240の規制片410側が前傾して倒れ込むように、容器受部100の支持面に対し開閉蓋240の姿勢を規制するようにしたものである。
<蓋保持枠>
本実施の形態において、蓋保持枠250は、図10に示すように、略矩形平板状の枠本体251を有し、この枠本体251の排出用開口220に対応した部位に通孔252を開設し、更に、枠本体251の開閉蓋240が閉鎖する方向の端縁の一方の角部には切欠状のせき止め部253を形成すると共に、前記枠本体251の開閉蓋240が閉鎖する方向の端縁の他方の角部には開閉操作方向に交差する幅方向に突出する規制突起254を形成したものである。
また、本実施の形態では、蓋保持枠250の幅方向両側縁間の寸法は、前記開閉蓋240の幅方向で両側に配置された側壁部242間の寸法より僅かに狭く設定されている。
更に、本実施の形態では、図10ないし図12に示すように、規制突起254の蓋保持枠250の幅方向両側縁の基準位置からの突出寸法kは前記せき止め部253の幅方向寸法よりも大きく設定されており、開閉蓋240の幅方向の側壁部242が蓋保持枠250の幅方向側縁の基準位置に当接した場合には、開閉蓋240が幅方向に前記規制突起254の突出寸法k分だけ移動することから、開閉蓋240の引っ掛け爪244がせき止め部253と非接触となり拘束が解除される位置関係に保たれるようになっている。
特に、本実施の形態では、規制突起254は、図12に示すように、開閉蓋240の開閉操作方向に沿ってせき止め部253の引っ掛け爪244の引っ掛かり面よりも蓋保持枠250の先端側に配置されており、開閉蓋240の一方の側壁部242の先端が当接したときに開閉蓋240が開閉操作方向に交差する方向に案内される案内テーパ部254aを有しており、更に、開閉蓋240の側壁部242内面との間の摩擦抵抗を少なくするという観点から、案内テーパ部254aから頂部にかけて湾曲部254bを有している。
ここで、シャッタ230(開閉蓋240,蓋保持枠250)が開閉動作するための寸法関係についてまとめると、図12に示すようである。
同図において、w1〜w6及びf,h,k,nは以下の寸法を示す。
w1:蓋保持枠の規制突起のない側の側壁部から規制突起の先端までの最大幅寸法
w2:蓋保持枠の規制突起の先端からせき止め部に至るまでの幅寸法
w3:蓋保持枠の規制突起を除いた両側部間の幅寸法
w4:蓋保持枠の規制突起を除いた一側壁部からせき止め部に至るまでの幅寸法
w5:開閉蓋の幅方向で一方の側壁部の内壁から引っ掛け爪に至るまでの幅寸法
w6:開閉蓋の引っ掛け爪を除く幅方向で両側に配置された壁間の最大幅寸法
f:せき止め部のせき止め長さ
h:ストッパ部(引っ掛け爪)の引っ掛け長さ
k:規制突起の突出寸法
n:補助突起の突出寸法
同図において、先ず、開閉蓋240が蓋保持枠250に嵌る条件について検討してみるに、w2>w5、w3>w5とすると嵌らないから、w5−w2>0、w5−w3>0にすることが必要である。
次に、w1<w5とすると規制突起254先端位置に沿って開閉蓋240が移動しても、引っ掛け爪244とせき止め部253とが開閉方向で重ならないことになり、移動拘束手段として機能しなくなる懸念がある。そこで、w1−w5>0であることが必要である。
今、せき止め部253のせき止め長さf(w1−w2)について検討してみるに、fはw5−w2の間隙よりも大きいこと、つまり、f−(w5−w2)>0又はf>w5−w2であることが必要である。
同様に、規制突起254の突出寸法k(w1−w3)について検討してみるに、kはw5−w3の間隙よりも大きいこと、つまり、k−(w5−w3)>0又はk>w5−w3であることが必要である。
更に、引っ掛け爪244の引っ掛け長さh(w6−w5)が短い場合には、w1>w6となってしまい嵌らないため、w6−w1>0となる必要がある。
このとき、hについては、w6−w1の間隙よりも大きいこと、つまり、h−(w6−w1)>0又はh>w6−w1であることが必要である。
−シャッタ動作過程−
本実施の形態では、シャッタ230は、図13ないし図16に示すような動作過程を経る。
(1)シャッタ閉鎖(図13(a)(b))
これは、開閉蓋240が排出用開口220を完全に閉鎖する閉鎖位置Aに位置する状態を示す。
このとき、図17(a)に示すように、開閉蓋240の開閉操作方向に位置する側壁部242が蓋保持枠250の開閉操作方向の一端部に当接しており、開閉蓋240の幅方向の側壁部242が蓋保持枠250の規制突起254の先端に当接した位置に位置するようになっている。
特に、本例では、開閉蓋240の補助突起248が蓋保持枠250に接触しているため、開閉蓋240の閉鎖位置Aでの姿勢は開閉操作方向に沿って真っ直ぐに保たれる。
(2)シャッタロック(図14(a)(b))
図13(a)(b)の状態から開閉蓋240が開放方向に移動すると、開閉蓋240は、図14(a)(b)に示すように、規制突起254で位置が規制された状態を保ちながら移動し、開閉蓋240の引っ掛け爪244がせき止め部253に当接する(図17(b)参照)。
このとき、開閉蓋240は開放が開始される手前の位置Bで移動を拘束されるため、シャッタ230は開閉操作方向に対してロックされている。
このため、例えば現像剤収容容器38を装着する際に誤って落下したり、あるいは、輸送時において、箱型段ボールの両脇に発泡スチロールなどの緩衝材を入れなかったとしても、シャッタ230が誤って開放してしまう懸念はほとんどない。
(3)シャッタロック解除(図15(a)(b))
(2)で述べたように、シャッタロックの状態では、開閉蓋240の幅方向側壁部242は蓋保持枠250の規制突起254を通り過ぎた位置まで移動している。このため、開閉蓋240は開閉操作方向に交差する幅方向に対し蓋保持枠250の幅方向側縁に接近する方向への移動が許容されている。
このとき、図18(a)に示すように、開閉蓋240の引っ掛け爪244は蓋保持枠250のせき止め部253に深く引っ掛かる位置から浅く引っ掛かる位置に移動してしまうため、この状態では、前記引っ掛け爪244がその弾性変形によってせき止め部253から外れ可能である。このため、開閉蓋240は開閉操作方向に沿って開放位置に対して移動可能な状態になり、せき止め部253と引っ掛け爪244とによる開閉蓋240の拘束状態が解除される。つまり、シャッタ230は開閉操作方向に対するロック状態が解除されることに至り、開閉操作方向に対し移動可能になる。
(4)シャッタ開放(図16(a)(b))
(3)に示すように、シャッタ230がロック解除されると、開閉蓋240の開閉操作方向への移動が許容されることから、開閉蓋240は、図16(a)(b)に示すように、開放位置Dまで移動し、排出用開口220を完全に開放する。
このとき、開閉蓋240の引っ掛け爪244は、図18(b)に示すように、蓋保持枠250の幅方向側縁に沿って弾性的に接触しながら移動するため、開閉蓋240の開放動作が損なわれることはなく、開閉蓋240はその終端位置(開放位置D)まで移動する。
この状態において、本実施の形態では、開閉蓋240と蓋保持枠250との間にスプリングなどの付勢力を作用させる必要がないため、開閉蓋240は開閉操作方向に対して特に強い操作力を要することなく移動する。
この点、例えば蓋保持枠に対して開閉蓋をスプリングなどの付勢力にて弾性保持させる比較の態様にあっては、開閉蓋と蓋保持枠との間にスプリング付勢力による摺動抵抗が作用するため、開閉操作方向についての操作力がある程度必要である。
ここで、移動を拘束する手段を備えていない比較の態様にあっては、落下事故や輸送時の衝撃などに伴う開閉機構による閉鎖性能を良好に保つために、開閉蓋が落下の衝撃で移動しないように弾性シール材を厚くするなどして開閉蓋が移動し難くする必要がある。したがって、落下時の衝撃には強くなる反面開閉操作方向についての操作力が強くなってしまう。
−容器受部−
本実施の形態では、容器受部100は、現像剤収容容器38を挿抜する際に上述したシャッタロック、シャッタロック解除を経てシャッタ230の開閉動作が行われる機能部を備えている。
本実施の形態では、容器受部100は、図19に示すように、現像剤収容容器38の開閉蓋240の移動軌跡を案内する蓋案内レール260と、現像剤収容容器38を挿入完了する際に開閉蓋240に当接して開閉蓋240を開放位置Dに向けて移動させた後に保持すると共に、現像剤収容容器38を抜き出す際に開放位置Dにある開閉蓋240を閉鎖位置Aに向けて移動させる蓋可動保持機構270と、現像剤収容容器38を抜き出す際に開閉蓋240が閉鎖位置Aに到達した時点で蓋可動保持機構270による開閉蓋240の保持状態を解除する蓋保持解除機構280(図13参照)とを備えている。尚、図19において、符号101はリザーブタンク110につながる通孔であり、図19は通孔101側から容器受部100及び現像剤収容容器38を見た模式図である。
<蓋案内レール>
ここで、蓋案内レール260の一例としては、容器受部100のうちシャッタ230が閉鎖位置Aに位置する際に開閉蓋240の幅方向の両側に配置された側壁部242の位置を規制する第1の案内面m1を有し、途中からこの第1の案内面m1による規制を解除する第1の蓋案内レール261と、この第1の蓋案内レール261よりも奥側に設けられ、シャッタ230をロック位置からロック解除位置へ移動させる第2の案内面m2に移行する第2の蓋案内レール262とを備えたものが挙げられる。
特に、本実施の形態では、第1の蓋案内レール261は第1の案内面m1の終端から外方に広がるように傾斜する案内面s1を有しており、第2の蓋案内レール262はシャッタ230の開閉蓋240が第1の案内面m1による規制が完全に解除された後に前記案内面s1と略同じ方向に傾斜する案内面s2を経由して第2の案内面m2に至るようになっている。
<蓋可動保持機構>
また、蓋可動保持機構270の一例としては、開閉蓋240の開閉操作方向に延びる弾性的に変形可能な押さえ部材の一例としての弾性保持片271を有している。この弾性保持片271は弾性的に変形可能な弾性板材272の先端に鉤状の保持突起273を一体的に形成したものであり、この保持突起273の先端側には開閉蓋240が当接した時に外方向に弾性的に変形可能になるように傾斜する案内部274を設けたものが挙げられる。このように構成された弾性保持片271は、現像剤収容容器38を挿入操作するときに開閉蓋240と当接して開閉蓋240を開放位置Dまで移動させ、かつ、開閉蓋240が開放位置Dに到達した時点で開閉蓋240から離れる外方向に弾性変形した後開放位置Dにある開閉蓋240を保持するものである。
<蓋保持解除機構>
更に、蓋保持解除機構280(図13参照)の一例としては、開閉蓋240が閉鎖位置Aに到達した時点で開閉蓋240から弾性保持片271が離れる方向に弾性変形させられる解除突片281(図22参照)を有し、この解除突片281により弾性保持片271による開閉蓋240の保持状態を解除するものが挙げられる。
本実施の形態では、解除突片281は、図13ないし図16に示すように、シャッタ230の蓋保持枠250の近傍に設けられており、容器受部100から現像剤収容容器38を抜き出す際に蓋可動保持機構270の弾性保持片271に対して働き、弾性保持片271による開閉蓋240の保持状態を解除するものである。
−現像剤収容容器の挿抜動作過程−
次に、図19ないし図22を用いて現像剤収容容器の挿入操作過程及び抜出操作過程について説明する。尚、図19ないし図22においては、容器受部100と現像剤収容容器38との相対位置関係を示す上で現像剤収容容器38を透かして表示している。
(1)現像剤収容容器の挿入操作過程(図19,図20)
今、容器受部100に現像剤収容容器38を挿入すると、シャッタ230は以下のように動作する。
つまり、閉鎖位置Aに位置する開閉蓋240は、蓋案内レール260(261,262)に案内されながら移動していき、図20(a)(b)及び図21(a)に示すように、開放が開始される手前の位置B(図15(b)参照)に至った状態でロック状態を経由してロック解除状態に至り、次いで、図21(a)(b)に示すように、蓋可動保持機構270の弾性保持片271にて開放位置Dへと移動させられた後、弾性保持片271を外方に押しのけながら弾性保持片271にて保持されるまで移動する。
この間、ユーザーは、容器受部100に対して現像剤収容容器38を挿入及び引き抜く際に現像剤収容容器38を操作する方向である挿抜操作方向(着脱操作方向に相当)に沿って挿入すればよく、特に、本実施の形態では、現像剤収容容器38の挿抜操作方向とシャッタ230の開閉操作方向とが略一致しているため、シャッタ230の開閉操作を考慮することなく、容器受部100に現像剤収容容器38を挿入完了するだけで、シャッタ230が開放位置Dに設定されることになり、現像剤収容容器38の排出用開口220からの現像剤が順次リザーブタンク110へと供給される。
(2)現像剤収容容器の抜出操作過程(図22)
また、容器受部100に装着されている現像剤収容容器38を抜き出すと、シャッタ230は以下のように動作する。
つまり、開閉蓋240は、図22(a)(b)に示すように、弾性保持片271にて開閉蓋240を閉鎖位置Aへ移動させた後、解除突片281にて弾性保持片271による開閉蓋240の保持状態を解除する。この状態において、現像剤収容容器38は、シャッタ230が閉鎖位置Aに位置した状態で容器受部100から抜き出される。
−現像剤収容容器のシャッタの動作過程−
<現像剤収容容器の装着時>
図23(a)(b)に示すように、容器受部100の支持面に沿って現像剤収容容器38を挿入していき、シャッタ230の開閉蓋240が容器受部100の通孔101付近に到達したとする。この状態において、更に、現像剤収容容器38を挿入していくと、図23(b)及び図24(a)(b)に示すように、シャッタ230の開閉蓋240の規制片410が容器受部100の通孔101の手前に位置する縁部に突き当たる。
尚、図23(b)及び図24(a)(b)では、開閉蓋240と蓋保持枠250との動きを示すために、両者を形式上分離した形で記載している。
このとき、容器受部100の通孔101の手前に位置する縁部には、開閉蓋240の開閉操作方向に対して傾斜するように前記通孔101から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面150が形成されており、一方、開閉蓋240の規制片410は、前記突き当て面150に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜する傾斜面411を有しているため、前記突き当て面150には開閉蓋240の規制片410の傾斜面411が突き当たる。
そして、開閉蓋240の規制片410が前記突き当て面150に突き当たると、開閉蓋240の移動が拘束されることから、更に、現像剤収容容器38を押し込むと、容器本体200の移動に伴ってシャッタ230の開閉蓋240に対し前記排出用開口220が開放されていき、容器受部100の通孔101の位置に到達した段階で、現像剤収容容器38の排出用開口220と容器受部100のリザーブタンク110への通孔101とが接続され、現像剤収容湯容器38から現像剤がリザーバタンク110に供給される。
このとき、図25に示すように、シャッタ230の開閉蓋240は張出部420を有しているため、図23(b)及び図25(b)に示すように、開閉蓋240は、張出部420の移動方向側端、規制片410の基部側端を支点p、pとして移動し、規制片410側が前傾した姿勢に調整された状態で通孔101の縁部の突き当て面150に突き当たる。
すると、図26(a)に示すように、先ず、開閉蓋240の規制片410の突出端が前記突き当て面150に突き当たった後に、更に、開閉蓋240の規制片410が突き当て面150に押し付けられると、図26(b)に示すように、前記規制片410が前記突き当て面150に沿って押し上げられ、ついには、前記規制片410の傾斜面411が前記突き当て面150の傾斜面151に接触した状態になる。
このとき、開閉蓋240は、図23(a)に示すように、蓋可動保持機構270の弾性保持片271にて保持された状態にあるため、前記突き当て面150に対し開閉蓋240が不必要に後退移動する懸念はなく、現像剤収容容器38のシャッタ230が開放されると、現像剤収容容器38内の現像剤はシャッタ230から漏れることなく、容器受部100の通孔101を介してリザーブタンク110に供給される。
<現像剤収容容器の離脱時>
次に、使用中の現像剤収容容器38を交換あるいは保守点検のために一旦離脱する場合を仮定すると、図23(a)に示すように、蓋可動保持機構270の弾性保持片271と開閉蓋240との間には製造上の交差等に起因する若干の遊び(間隙)bがあるため、現像剤収容容器38を離脱しようとすると、前記遊びb分だけ開閉蓋240が前記突き当て面150から後退動作することが可能である。
ところが、仮に、前記開閉蓋240が前記遊びbに対応して後退したとすると、図27(a)に二点鎖線で示すように、開閉蓋240の張出部420の存在により開閉蓋240の姿勢が規制片410側に向かって前傾姿勢に変化するため、前記突き当て面150の傾斜面151に対して前記開閉蓋240の規制片410の突出端部が接触することになり、前記突き当て面150と前記規制片410との間隙gは当該規制片410によって塞がれる。
このとき、現像剤収容容器38を離脱するために容器受部100から現像剤収容容器38を抜き出そうとすると、現像剤収容容器38の排出用開口220が開閉蓋240に塞がれるまでは開放されたまま移動するため、容器受部100の通孔101の周辺に現像剤収容容器38の現像剤Tが落下する懸念があるが、当該現像剤Tは前記突き当て面150と前記規制片410との間隙gを通じて容器受部100側に漏出することは少ない。
この点、図27(b)に示す比較の形態(実施の形態に係るシャッタから張出部420の構成を取り除いた態様)では、開閉蓋240の移動軌跡が容器受部100の支持面に沿うため、仮に、前記開閉蓋240が前記遊びbに対応して後退したとすると、図27(b)に仮想線で示すように、前記突き当て面150に対し開閉蓋240の規制片410の傾斜面411がそのままの姿勢を保ったまま後退するため、前記突き当て面150と前記開閉蓋240の規制片410との間には間隙gが形成されてしまう。このため、容器受部100の通孔101の周辺に現像剤収容容器38の現像剤Tが落下してしまうと、当該現像剤Tは前記突き当て面150と前記規制片410との間隙gを通じて容器受部100側に漏出する懸念がある。
◎実施の形態2
図28(a)(b)は実施の形態2に係る現像剤収容容器を示す。
同図において、現像剤収容容器38の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、開閉蓋240にシール用の封止部材430を付加したものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
この封止部材430の一例としては、PET等の可撓性フィルムにて構成されており、前記開閉蓋240が前記開口220を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋240の前記開口220側縁に突出して配置され、前記リザーブタンク110の通孔101縁の突き当て面150と前記規制片410との間隙gを塞ぐものが挙げられる。
本例では、封止部材430は、例えば図28(b)及び図29(a)〜(c)に示すように、図示外の接着剤にて開閉蓋240の内表面に貼着され、開閉蓋240の規制片410よりも外方に突出配置されており、図28(b)に示すように、排出用開口220よりも大きな幅寸法を有している。尚、図28(b)において、シャッタ230の開閉に伴って開口220は点線で示すように移動する。
次に、図30及び図31に基づいて、現像剤収容容器38の装着時、離脱時のシャッタ230周辺の動作状態を説明する。尚、図30(a)(b)及び図31(a)では、開閉蓋240と蓋保持枠250との動きを示すために、両者を形式上分離した形で記載している。
今、図30(a)(b)及び図31(a)(b)に示すように、容器受部100に現像剤収容容器38を装着しようとすると、シャッタ230の開閉蓋240の規制片410が容器受部100の通孔101の縁部の突き当て面150に突き当てられ、シャッタ230が開放されていき、現像剤収容容器38の開口220と容器受部100の通孔101とが接続される。
このとき、シャッタ230の開閉蓋240は実施の形態1と略同様の動作過程を経て開口220を開放する。
一方、開閉蓋240の封止部材430は、開閉蓋240の張出部420の存在によって前傾姿勢に保たれることから、突き当て面150に突き当たった後に突き当て面150に沿ってせり上がり、容器受部100の通孔101の縁部152に押し付けられる。
このため、本実施の形態では、容器受部100に現像剤収容容器38を装着した場合には、突き当て面150に対し開閉蓋240の規制片410が突き当たると共に、前記封止部材430が容器受部100の通孔101の縁部152に押し付けられ、前記突き当て面150と開閉蓋240の規制片410との間の間隙を塞ぐ。
このため、容器受部100に現像剤収容容器38を装着した場合には、現像剤収容容器38からの現像剤は容器受部100の通孔101を介してリザーブタンク110に供給され、通孔101の周囲から現像剤が漏出することはない。
また、本実施の形態では、封止部材430は、図31(b)に示すように、通孔101の縁部152からの突出寸法をaとした場合に、蓋可動保持機構270の弾性保持片271と開閉蓋240との間の遊びbに対し、a>bの関係になるように寸法設定されている。
このため、実施の形態では、使用中の現像剤収容容器38を交換あるいは保守点検のために一旦離脱する場合に、現像剤収容容器38を離脱しようとすると、前記遊びb分だけ開閉蓋240が前記突き当て面150から後退動作することがあり得る。
しかしながら、仮に開閉蓋240が後退移動したとしても、前記張出部420の存在により開閉蓋240が前傾姿勢に保たれることから、突き当て面150に対して開閉蓋240の規制片410が倒れ込んで突き当たった状態を保つことに加えて、前記封止部材430は通孔101の縁部152に押し付けられた状態のままである。このため、容器受部100から現像剤収容容器38を抜き出そうとすると、現像剤収容容器38の排出用開口220が開閉蓋240に塞がれるまでは開放されたまま移動するため、容器受部100の通孔101の周辺に現像剤収容容器38の現像剤が落下する懸念があるが、当該現像剤は前記突き当て面150と前記規制片410との間隙を通じて容器受部100側に漏出することは有効に阻止される。
尚、本実施の形態では、封止部材430は開閉蓋240の張出部420の存在によって前傾姿勢を保って通孔101の縁部152に押し付けられているが、封止部材430をより強く押し付ける必要がある場合には、例えば図29(d)に示すように、開閉蓋240の蓋本体241の一部には通孔101側に向かって前傾した状態で傾斜する傾斜部241aを設け、この傾斜部241aに前記封止部材430を貼着することで、封止部材430の前傾姿勢をより大きくするようにしてもよい。
<シール部材付きのシャッタ構造>
また、図32(a)(b)に示すように、蓋保持枠250の開口220周縁に弾性を有するシール部材450(例えばシリコンゴム等)を貼着した態様にあっては、蓋保持枠250と開閉蓋240との間にシール部材450を介してシャッタ230を閉鎖することが可能であるため、現像剤収容容器38の密封性が高い。
このような態様においては、開閉蓋240の封止部材430は、開閉蓋240の前傾姿勢に伴って容器受部100の通孔101の縁部152に押し付けられるように延びているが、開閉蓋240が開放位置に位置するときには、図32(c)に示すように、前記シール部材450の開閉蓋側端450rから封止部材430の先端430fが抜けるように配置されている。
本態様では、容器受部100から現像剤収容容器38を一旦離脱する場合には、容器受部100から現像剤収容容器38を抜き出す過程で現像剤収容容器38の開口220が露出したまま容器受部100の通孔101の周縁を通過するため、前記通孔101の縁部152に現像剤が落下する虞れがある。
このような状況下では、シャッタ230の開閉蓋240が前記開口220を塞ぐまでの間に、開閉蓋240の封止部材430の先端が前記通孔101の縁部152に落下した現像剤を掻き取ることになる。この場合、封止部材430の先端裏面が現像剤で汚れることにはなるが、本態様では、開閉蓋240が閉鎖位置に向かう段階で、前記通孔101の縁部152と前記シール部材450との間に封止部材430の先端が入り込み、前記シール部材450によって前記封止部材430の先端裏面が拭われる。
このとき、開閉蓋240が前傾姿勢にあることから、前記通孔101の縁部152には封止部材430の先端が押し付けられるように傾斜しており、開閉蓋240の閉鎖位置への移動時には、前記封止部材430の先端は、逆側に捲れることなく前記通孔101の縁部152とシール部材450との間に入り込む。
◎実施の形態3
図33(a)は実施の形態3に係る画像形成装置のうち、容器受部及び現像剤収容容器のシャッタ周辺構造の要部を示す。
同図において、現像剤収容容器38のシャッタ230の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、シャッタ230の開閉蓋240の構成及び容器受部100の構成が実施の形態1とは異なるものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
つまり、本実施の形態では、シャッタ230の開閉蓋240は、図34(a)〜(c)に示すように、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、蓋本体241には張出部420(図11参照)を有しておらず、蓋本体241の外面を段差のない平面状に形成したものである。
一方、容器受部100は、図33(a)(b)に示すように、現像剤収容容器38の支持面のうち通孔101に至る直前に第2の規制部の一例としての段部460を一体又は別体にて形成したものである。
この段部460は、シャッタ230の開閉蓋240が開放位置に位置するときに、開閉蓋240の蓋本体241のうち容器受部100の通孔101から離れた側の外表面に接触する位置に設けられており、開閉蓋240の規制片410が容器受部100の通孔101の縁部152の突き当て面150に突き当たる時に、開閉蓋240を前傾姿勢に規制する程度の段差s(本例では、実施の形態1の張出部420の張出寸法cに略相当)をもって他の支持面から膨出するように構成されている。
ここで、段部460のうち通孔101とは反対側に位置する立ち上がり角部461は、現像剤収容容器38を装着する過程で容器受部100の支持面に沿って挿入するときに、開閉蓋240が載り上がり易いように曲面部として構成されている。
従って、本実施の形態によれば、現像剤収容容器の装着時又は離脱時には実施の形態1と略同様な作用を奏するものである。
尚、本実施の形態では、シャッタ230の開閉蓋240に実施の形態2の示す封止部材430を備えていないが、本実施の形態の開閉蓋240に実施の形態2に示す封止部材430を付加するようにしてもよいことは勿論である。
◎実施の形態4
図35(a)は実施の形態4に係る画像形成装置の現像剤補給系の要部を示す。
同図において、現像剤補給系は、実施の形態1と同様に、装置筐体21の一部に形成され且つ現像剤収容容器38が挿抜自在に装着される容器受部100を有し、この容器受部100の下部には補給用の現像剤が一時的に貯蔵されるリザーブタンク110を配設し、前記容器受部100の通孔101を介してリザーブタンク110に現像剤を補給するようにしたものである。
本実施の形態において、現像剤収容容器38は、容器受部100に装着する場合には、容器受部100に対し予め決められた収容位置に挿入された後、予め決められた実線で示す矢印方向に回転することでセット位置に設定されるものであり、逆に、容器受部100から離脱する場合には、セット位置から点線で示す矢印方向に回転した後に抜き出すようにすればよい。
特に、本実施の形態では、現像剤収容容器38のシャッタ230は、筒状容器本体200の排出用開口220を塞ぐ開閉蓋240と、この開閉蓋240を開閉操作方向(本例では筒状容器本体200の回転方向に相当)に沿って移動自在に保持する蓋保持枠250とを備えている。
また、図35(b)は、容器受部100の通孔101及び現像剤収容容器38のシャッタ230周辺構造を模式的に示す。尚、図中、開閉蓋240と蓋保持枠250との動きを示すために、両者を形式上分離した形で記載している。
そして、本例では、容器受部100の通孔101の縁部152のうちシャッタ230の開閉蓋240が突き当たる部位に、開閉蓋240の開閉操作方向(本例では回転操作方向)に対して傾斜するように前記通孔101から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面150が形成されており、一方、シャッタ230の基本的構成は、開閉蓋240の回転操作方向が実施の形態1と異なる以外は実施の形態1と略同様であり、シャッタ230の開閉蓋240には前記突き当て面150に突き当たる部位には、前記突き当て面150に対向するように前記開閉蓋240の開閉操作方向(本例では回転操作方向)に対して傾斜する規制片410が設けられると共に、開閉蓋240の蓋本体241のうち前記規制片410から離れた外表面部位には他の外表面に対し段差をもって張り出す張出部420が設けられている。一方、容器受部100には現像剤収容容器38を前記収容位置まで挿入し且つ収容位置で回転させる蓋案内レール(図示せず)が設けられるほか、シャッタ230の開閉蓋240を開放位置にて保持する蓋可動保持機構(図示せず)、並びに、この蓋可動保持機構を解除する蓋保持解除機構(図示せず)が設けられている。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態に係る現像剤収容容器38の装着時、離脱時のシャッタ周辺の動作状態について説明する。
今、容器受部100に現像剤収容容器38を装着するに当たり、容器受部100の収容位置に現像剤収容容器38を挿入した後に実線で示す方向に回転させると、図35(a)(b)に示すように、開閉蓋240は、張出部420の移動方向側端部、及び、規制片410の基部側端を支点p、pとして、前傾姿勢で移動していく。
この後、前記開閉蓋240の規制片410が通孔101の縁部152の突き当て面150に突き当たると、開閉蓋240の移動が規制され、この後、更に、現像剤収容容器38を回転すると、開閉蓋240が閉鎖位置から開放位置へと相対的に移動していき、現像剤収容容器38の開口220が前記通孔101に対応した位置に到達して両者が接続され、この状態で、現像剤収容容器38は容器受部100のセット位置に設定される。
また、容器受部100から現像剤収容容器38を離脱する場合には、現像剤収容容器38を回転させてシャッタ230を閉鎖状態にした後に抜き出すようにすればよい。
今、現像剤収容容器38を回転させるときに、開閉蓋240は図示外の蓋可動保持機構によって開放位置に保持されるが、蓋可動保持機構による保持位置と開閉蓋240との間には製造上の交差等に起因する間隙gが存在するため、開閉蓋240が突き当て面150から若干後退する懸念はある。しかしながら、例えば実施の形態1にて述べたように、開閉蓋240は、張出部420の存在により前傾姿勢を保つように構成されているため、突き当て面150に対し規制片410の先端が接触した状態を保ち、突き当て面150と規制片410との間の間隙gを塞ぐ(図27(a)参照)。このため、シャッタ230が閉じるときに、現像剤収容容器38の開口220が露出したまま容器受部100の通孔101の縁部152を通過し、現像剤が落下することがあるとしても、このような現像剤Tは突き当て面150と規制片410との間の間隙gから漏れて容器受部100の通孔101周辺に滞留することはほとんどない。
尚、本実施の形態においても、シャッタ230の開閉蓋240に実施の形態2に示す封止部材430を付加してもよいし、あるいは、本実施の形態の張出部420に代えて実施の形態3の段部460を設ける等、適宜設計変更してよいことは勿論である。
1…粉体収容容器,2…容器本体,3…開口,4…開閉蓋,6…第1の規制部,6a…傾斜面,7…第2の規制部,8…封止部材,10…粉体処理装置筐体,11…容器受部,12…粉体開口,13…突き当て面,15…蓋案内レール,16…蓋可動保持機構,16a…押さえ部材,17…蓋保持解除機構

Claims (10)

  1. 粉体処理装置筐体の容器受部に対し着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器であって、
    粉体が収容される容器本体と、
    前記容器受部に開設された粉体開口に対応して前記容器本体の一部に開設される開口と、
    この開口が開放される開放位置及び前記開口が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋と、
    前記容器受部に前記容器本体を装着する際に、前記開閉蓋のうち前記容器本体の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部の粉体開口よりも前記容器本体の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面に接触することで前記開閉蓋の開閉操作方向に対する前記開閉蓋の位置を規制する第1の規制部と、
    前記容器受部から前記容器本体を離脱装着する際に、前記開閉蓋のうち前記第1の規制部から離れた一部に設けられて前記容器受部に接触して配置され、前記容器受部に設けられて前記開閉蓋が前記開口を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋の前記容器本体の離脱方向への移動が押さえられる押さえ部材にて前記開閉蓋の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部が前記突き当て面に向かって倒れ込む方向に前記容器受部に対する前記開閉蓋の姿勢を規制する第2の規制部と、を備えたことを特徴とする粉体収容容器。
  2. 請求項1記載の粉体収容容器において、
    粉体処理装置筐体の容器受部は、前記粉体処理装置筐体の上下方向に延びる縦壁に対向する方向に沿って延び、
    前記容器受部への容器本体の装着操作方向は前記容器受部に沿う方向に向かって挿入する方向であることを特徴とする粉体収容容器。
  3. 請求項1又は2に記載の粉体収容容器において、
    更に、前記開閉蓋が前記開口を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋の前記開口側縁に突出し、前記突き当て面と前記第1の規制部との間隙の前記開口側を塞ぐ可撓性の封止部材を備えていることを特徴とする粉体収容容器。
  4. 請求項3記載の粉体収容容器において、
    前記容器受部に前記容器本体が装着された際に、前記封止部材は、前記第2の規制部によって姿勢が倒れ込む方向に突出し、その突出自由端が前記粉体開口の縁部に押し付けられる方向に傾斜した状態で接触して配置されるものであることを特徴とする粉体収容容器。
  5. 請求項3又は4に記載の粉体収容容器において、
    前記容器本体の開口縁は前記粉体開口の縁部に接触する弾性の密接部材を有しており、
    前記封止部材の突出自由端は前記密接部材と前記粉体開口の縁部との間に入り込み可能に配置されていることを特徴とする粉体収容容器。
  6. 容器受部が形成された粉体処理装置筐体と、前記容器受部に対して着脱され且つ粉体が収容される請求項1ないし5いずれかに記載の粉体収容容器とを備えることを特徴とする粉体処理装置。
  7. 容器受部が形成された粉体処理装置筐体と、前記容器受部に対して着脱され且つ粉体が収容される粉体収容容器とを備え、
    前記粉体収容容器は、
    粉体が収容される容器本体と、
    前記容器受部に開設された粉体開口に対応して前記容器本体の一部に開設される開口と、
    この開口が開放される開放位置及び前記開口が閉鎖される閉鎖位置との間で移動可能な開閉蓋と、
    前記容器受部に前記容器本体を装着する際に、前記開閉蓋のうち前記容器本体の装着操作方向側に位置する部位に設けられ、前記容器受部の粉体開口よりも前記容器本体の装着操作方向の上流側に位置し前記開閉蓋の開閉操作方向に対して傾斜するように前記粉体開口から離れるにつれて高さが低くなる状態で形成された突き当て面に対向するように前記開閉操作方向に対して傾斜し且つ前記突き当て面に接触することで前記開閉蓋の開閉操作方向に対する前記開閉蓋の位置を規制する第1の規制部と、を備え、
    一方、粉体処理装置筐体の容器受部は、
    前記容器受部から前記容器本体を離脱する際に、前記開閉蓋が前記開口を閉鎖する閉鎖位置に至るまで当該開閉蓋の前記容器本体の離脱方向への移動を押さえる押さえ部材と、
    前記容器受部から前記容器本体を離脱する際に、前記容器受部のうち前記開閉蓋の第1の規制部から離れた一部に設けられて前記開閉蓋に接触して配置され、前記押さえ部材にて前記開閉蓋の移動が押さえられたとき、前記第1の規制部が前記突き当て面に向かって倒れ込む方向に前記容器受部に対する前記開閉蓋の姿勢を規制する第2の規制部と、を備えたことを特徴とする粉体処理装置。
  8. 請求項7記載の粉体処理装置において、
    更に、前記開閉蓋が前記開口を開放する開放位置に位置する状態で当該開閉蓋の前記開口側縁に突出し、前記突き当て面と前記第1の規制部との間隙の前記開口側を塞ぐ可撓性の封止部材を備えていることを特徴とする粉体処理装置。
  9. 請求項6ないし8いずれかに記載の粉体処理装置において、
    粉体処理装置筐体の容器受部は、
    粉体収容容器の開閉蓋の移動軌跡を案内する蓋案内レールと、
    粉体収容容器を装着完了する際に前記開閉蓋に接触して当該開閉蓋を開放位置に向けて移動させた後に保持すると共に、粉体収容容器を離脱する際に前記押さえ部材にて前記開閉蓋を押さえることで開放位置にある開閉蓋を閉鎖位置に向けて移動させる蓋可動保持機構と、
    粉体収容容器を離脱する際に前記開閉蓋が閉鎖位置に到達した時点で前記蓋可動保持機構による保持状態を解除する蓋保持解除機構とを有することを特徴とする粉体処理装置。
  10. 請求項9記載の粉体処理装置のうち、前記開閉蓋に前記封止部材を備えた態様において、
    前記蓋可動保持機構による開閉蓋の開放位置と前記開閉蓋との間隙をb、前記突き当て面に開閉蓋の第1の規制部を突き当てた際の封止部材の前記粉体開口の縁部との接触部からの突出量をaとすると、a>bを満たすことを特徴とする粉体処理装置。
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