JP5554636B2 - エレベータの緩衝装置 - Google Patents

エレベータの緩衝装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5554636B2
JP5554636B2 JP2010130739A JP2010130739A JP5554636B2 JP 5554636 B2 JP5554636 B2 JP 5554636B2 JP 2010130739 A JP2010130739 A JP 2010130739A JP 2010130739 A JP2010130739 A JP 2010130739A JP 5554636 B2 JP5554636 B2 JP 5554636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
guide rail
steady
car
lifting body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010130739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011255994A (ja
Inventor
充 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Otis Elevator Co
Original Assignee
Nippon Otis Elevator Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Otis Elevator Co filed Critical Nippon Otis Elevator Co
Priority to JP2010130739A priority Critical patent/JP5554636B2/ja
Publication of JP2011255994A publication Critical patent/JP2011255994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5554636B2 publication Critical patent/JP5554636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

本発明は、エレベータの緩衝装置に関し、特に、昇降路内を移動する昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎたときに、当該昇降体と昇降路頂部または昇降路底部との衝突を阻止するエレベータの緩衝装置に関する。
従来、いわゆるトラクション方式のエレベータでは、かごが定常最上昇位置である最上階に停止しているときに、かご枠の上端から昇降路の頂部までの間に所定の頂部すきまが形成されるようになっている。この頂部すきまは、かごが最上階を行き過ぎ、昇降路底部に設けられた緩衝器にカウンターウエイトが衝突した場合、かごが慣性によって上方へ飛び上がる虞があるため、当該かごが昇降路頂部に衝突しないように余裕をもって設定されているものであるが、昇降路の省スペース化の観点から当該頂部すきまを可及的に小さくすることが望まれている。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、昇降路の底部に下部緩衝器を設けるのに加えて昇降路の頂部に上部緩衝器を設けたエレベータ装置が提案されている。すなわち、特許文献1に記載の技術では、かごが最上階を行き過ぎた場合、上部緩衝器によってかごの衝撃を緩和しつつ当該かごを停止させ、かごと昇降路頂部との衝突を阻止することになる。これにより、上記頂部すきまを縮小して昇降路の省スペース化を図ることができるようになる。
特開2001−146370号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、昇降路の底部および頂部にそれぞれ緩衝器を設ける必要があるため、その設置に多大な手間と費用を要してしまうことになり、好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、特に費用の高騰を抑制しつつも、昇降体と昇降路頂部および昇降路底部との衝突を阻止することのできるエレベータの緩衝装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、昇降路内を上下に移動する昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎたときに、その昇降体と昇降路頂部または昇降路底部との衝突を阻止するエレベータの緩衝装置において、上下方向に伸縮可能であって且つ伸縮両行程で衝撃荷重を吸収する緩衝器を昇降体の側部に設ける一方、昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎたときに上記緩衝器が当接する上部受け具を昇降路上部に、昇降体が定常最下降位置を行き過ぎたときに上記緩衝器が当接する下部受け具を昇降路下部にそれぞれ設け、上記緩衝器は、上記両受け具の一方と当接したときに圧縮方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収する一方、上記両受け具の他方と当接したときに伸長方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収するようになっていることを特徴としている。
具体的には請求項2に記載の発明のように、上記緩衝器の上端が昇降体の側部に連結されている一方、上記緩衝器の下端に上記両受け具との当接部となる当接部材が設けられている場合には、昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎたときに、上記当接部材と上部受け具との当接をもって上記緩衝器が伸長方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収する一方、昇降体が定常最下降位置を行き過ぎたときに、上記当接部材と下部受け具との当接をもって上記緩衝器が圧縮方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収することになる。
より具体的には請求項3に記載の発明のように、上記両受け具は、昇降体を案内するガイドレールに固定されているとよい。
すなわち、少なくとも請求項1に記載の発明では、昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎたときにも定常最下降位置を行き過ぎたにも上記緩衝器が動作して昇降体を安全に停止させ、その昇降体と昇降路頂部および昇降路底部との衝突を阻止することになる。
その上で望ましくは請求項4に記載の発明のように、昇降体を案内する左右一対のガイドレールのそれぞれに上記両受け具が固定されている一方、昇降体の左右両側部に上記緩衝器がそれぞれ設けられていると、上記緩衝器の緩衝力が昇降体の左右両側部にバランスよく作用し、上記緩衝器の動作時における昇降体の左右方向の傾きを防止できるようになる。
また、請求項5に記載の発明のように、上記ガイドレールが断面T字状を呈している一方、上記両受け具は、上記ガイドレールのうち昇降体側に突出する刃部の側面に対向しつつ上記当接部材側に向かって上記刃部の側面から離間する方向に傾斜した傾斜面を有していて、昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎて走行したときに、上記上部受け具または下部受け具の傾斜面と刃部との間に上記当接部材が進入し、当該当接部材が上記ガイドレールの刃部に圧接するようになっていると、上記緩衝器の動作時に上記ガイドレールの刃部に対する接離方向で上記当接部材が位置決められ、上記緩衝器が円滑に動作するようになる。
さらに、請求項6に記載の発明のように、上記両受け具は、上記ガイドレールの刃部を挟んで両側に上記傾斜面をそれぞれ有しているとともに、上記緩衝器が上記ガイドレールの刃部を挟んで両側にそれぞれ設けられていて、昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎて走行したときに、上記ガイドレールの刃部を挟んで両側に設けられたそれぞれの緩衝器の当接部材が、上記ガイドレールの刃部を挟み込むようになっていると、上記緩衝器の動作時に上記ガイドレールに作用する曲げ荷重を少なくとも軽減することができる。
少なくとも請求項1に記載の発明によれば、伸縮両行程で衝撃荷重を吸収する緩衝器を昇降体に設け、昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎる異常上昇時にも定常最下降位置を行き過ぎる異常下降時にもその緩衝器が作動するようになっていることから、異常上昇時に作動する緩衝器と異常下降時に作動する緩衝器とをそれぞれ別に設ける必要がなくなり、コスト的に有利になるメリットがある。
本発明の実施の形態としてエレベータ装置を示す概略図。 図1に示すかごの側面図。 図1に示す緩衝器の拡大図。 図2に示す緩衝器のA矢視図。 緩衝器と上部受け具との関係を示す説明図であって、図1のB−B断面とC−C断面とを重ね合わせた合成断面図。 上部受け具を正面から見た拡大図。 下部受け具を正面から見た拡大図。 かごが最上階を行き過ぎて緩衝器が作動した状態を示す図。 かごが最下階を行き過ぎて緩衝器が作動した状態を示す図。
図1に示すエレベータ装置はいわゆるトラクション方式のものであって、昇降路1には上下方向に延びる一対のかごガイドレール2と、同じく上下方向に延びる一対のカウンターウエイトガイドレール3とがそれぞれ立設されている。各ガイドレール2,3はいわゆるT字形レールであって、これらの各ガイドレール2,3に昇降体としてのかご7およびカウンターウエイト16がそれぞれ案内されている。また、昇降路1の上方に設けられた機械室4には巻上機5が設置されており、この巻上機5に巻き掛けられたメインロープ6の一端にかご7が、他端にカウンターウエイト16がそれぞれ固定されている。そして、周知のように、巻上機5をもってメインロープ6を駆動することにより、かご7およびカウンターウエイト16が昇降路1内を上下に走行することになる。
かご7の左右両側部には、かごガイドレール2の上下両端部にそれぞれ設けられた上部受け具30または下部受け具33との当接をもって作動する緩衝器19がそれぞれ設けられており、定常最上昇位置である最上階または定常最下降位置である最下階を行き過ぎてかご7が走行したときに、当該緩衝器19をもってかご7を緩衝しつつ停止させることで、かご7と昇降路頂部または昇降路底部との衝突を阻止するようになっている。なお、カウンターウエイトガイドレール3およびカウンターウエイト16にも両受け具30,33および緩衝器19が同様に設けられているが、ここでは代表例としてかご7に設けられた緩衝器19の詳細について説明する。
図1のほか図2に示すように、かご7は、正面視略矩形状のかご枠8と、そのかご枠8内に支持されたかご室12と、を備えている。周知のように、かご室12のかご出入口12aは、かご室12上に設けられたドア駆動装置14に駆動されるかごドア13によって開閉されるようになっている一方、乗場出入口18は図示外のドア連動機構によってかごドア13に連動する乗場ドア17によって開閉されるようになっている。また、かご枠8のうち後述する上枠10および下枠11の左右両端部には、かごガイドレール2に係合してかご7を案内する案内装置15がそれぞれ設けられている。
かご枠8は、上下方向に延びる左右一対の縦枠9と、両縦枠9の上端同士を連結する上枠10と、両縦枠9の下端同士を連結する下枠11と、を備えている。そして、図3〜5に拡大して示すように、縦枠9の長手方向中間部には一対の緩衝器19がそれぞれ下垂状態で連結されている。ここで、図3〜5では、両縦枠9のうち一方の縦枠9のみを図示しているが、他方の縦枠9にも同様の形態をもって一対の緩衝器19が装着されている。すなわち、かご7には4つの緩衝器19が設けられている。
図3〜5に示すように、縦枠9はかごガイドレール2側に向けて開口する断面略コ字状のものであって、当該縦枠9のうち両側壁9aの外面には緩衝器19を連結するための略二又状のブラケット部9bがそれぞれ下向きに設けられている。なお、両ブラケット部9bの上面と縦枠9の側壁9aとのなすそれぞれのコーナー部には補強リブ9cが形成されている。
かごガイドレール2は、図示外のレールブラケットによって昇降路1に固定された基部2bと、その基部2bの幅方向中間部からかご7側に向けて突出し、案内装置15に係合する刃部2aと、を備えている。刃部2aの先端部は縦枠9によって三方から覆われているが、縦枠9の両側壁9aのうち後述する当接ブロック25に相当する位置には、刃部2aの先端部を露出させるべく切欠部9dが形成されている。
緩衝器19は、上下方向に伸縮可能であって且つ伸縮両行程で衝撃荷重を吸収する緩衝器本体20と、その緩衝器本体20の下端部に連結され、切欠部9dを通じてかごガイドレール2の刃部2aに近接対峙する当接部材としての当接ブロック25と、を備えている。
緩衝器本体20は、流体を封入したシリンダチューブ21と、そのシリンダチューブ21内に上下動可能に設けられたピストン22と、そのピストン22から上方に延出するピストンロッド23と、ピストン22を挟んで両側にそれぞれ設けられ、シリンダチューブ23の軸方向中間位置にピストン22を常時保持する一対のリターンスプリング24と、を備えていて、ピストン21がシリンダチューブ21内を上下方向に移動することにより、シリンダチューブ21内に封入された流体の粘性抵抗をもって衝撃力を吸収するようになっている。また、ピストンロッド23の上端部はピン28をもって縦枠9のブラケット部9bに連結されており、ピン28を中心とした回転方向、すなわちかごガイドレール2の刃部2aに対する接離方向で緩衝器本体20が回動可能になっている。
当接ブロック25は、上下方向中間部から上下両方向に向かってそれぞれ漸次幅狭となるように形成されたブロック本体26と、そのブロック本体26の上面から突設された二又状のブラケット部27と、を有していて、そのブラケット部27とシリンダチューブ21の下端部とがピン29によって連結されている。これにより、当接ブロック25は、ピン29を中心とした回転方向、すなわちかごガイドレール2の刃部2aに対する接離方向で回動可能になっている。
ブロック本体26は、かごガイドレール2のうち刃部2aの側面に略平行に形成され、当該刃部2aの側面に近接対峙する圧接面26aと、ブロック本体26のうち反圧接面26a側の端面と上端面との間に形成された上向きの上部傾斜面26bと、ブロック本体26のうち反圧接面24a側の端面と下端面との間に形成された下向きの下部傾斜面26cと、を備えていて、圧接面26aがかごガイドレール2のうち刃部2aの側面に当接したときに、緩衝器本体20の軸心方向とかご7の移動方向とが一致するように設定されている。
一方、かごガイドレール2の上端部に設けられた上部受け具30は、図5のほか図6に示すように、かごガイドレール2のうち基部2bの背面に重合しつつ、例えばボルト,ナットに代表されるような図示外の締結手段によって基部2bに固定された略矩形板状の取付基部31と、その取付基部31のうちかごガイドレール2を挟んで両側からそれぞれかご7側に向かって突出する一対の突出部32と、を備えている。
両突出部32は、上方に向かって漸次拡幅する略楔状を呈しており、かごガイドレール2のうち刃部2aの側面に所定の間隔を隔てて対向しつつ、当接ブロック25側、すなわち下方に向かって刃部2aの側面から離間する方向に傾斜した傾斜面32aを有している。換言すれば、両突出部32の傾斜面32aとかごガイドレール2の刃部2aとの間にそれぞれ形成された空間は下方に向かって漸次拡幅するようになっている。また、両突出部32とかごガイドレール2の刃部2aとの間の間隔は、縦枠9のブラケット部9bおよび緩衝器本体20の通過を許容しうるように設定されている。
他方、かごガイドレール2の下端部に設けられた下部受け具33は、図7に示すように、上述した上部受け具30と同様の部材を上下反転させてかごガイドレール2に装着したものである。すなわち、下部受け具33は、上部受け具30と同様に取付基部34と一対の突出部35とを備えており、両突出部35に形成された傾斜面35aは、当接ブロック25側、すなわち上方に向かって刃部2aの側面から離間する方向に傾斜している。換言すれば、両突出部35の傾斜面35aとかごガイドレール2の刃部2aとの間にそれぞれ形成される空間は上方に向かって漸次拡幅するようになっている。
したがって、本実施の形態では、図8に示すように、万が一かご7が最上階を行き過ぎて走行した場合、上部受け具30の両突出部32とかごガイドレール2の刃部2aとの間を、縦枠9に設けられた両緩衝器19の緩衝器本体20がそれぞれ通過した上で、それら両緩衝器19の当接ブロック25が上部受け具30の両突出部32とかごガイドレール2の刃部2aとの間にそれぞれ進入することになる。
上部受け具30の両突出部32とかごガイドレール2の刃部2aとの間に両当接ブロック25が進入すると、それら両当接ブロック25の上部傾斜面26bと上部受け具30の傾斜面32aとの傾斜面接触をもって両当接ブロック25が図8の矢印D方向に押圧され、両当接ブロック25の圧接面26aがかごガイドレール2のうち刃部2aの側面にそれぞれ圧接することになる。換言すれば、かごガイドレール2の刃部2aが当該刃部2aの両側に設けられた一対の当接ブロック25によって挟み込まれる。これにより、両当接ブロック25の上方への変位が規制されるとともに、それら両当接ブロック25が刃部2aに対する接離方向で位置決められ、緩衝器本体20の軸心方向とかご7の移動方向とが一致する。
そして、このように両当接ブロック25が上部受け具30の両突出部32とかごガイドレール2の刃部2aとの間に受容された後、図8に矢印Eで示すようにかご7がさらに上方に移動すると、両緩衝器本体20がそれぞれ伸長方向にストロークしつつ衝撃力を吸収してかご7が安全に停止し、当該かご7と昇降路頂部との衝突が阻止されることになる。なお、それぞれ伸長方向にストロークした両緩衝器19は、かご7を下降させて当接ブロック25と上部受け具30との係合を解除することにより、リターンスプリング24の付勢力をもって復旧する。
一方、図9に示すように、かご7が万が一最下階を行き過ぎて走行した場合にも同様に、両緩衝器19の当接ブロック25が下部受け具33の両突出部35とかごガイドレール2の刃部2aとの間に進入し、両緩衝器19がそれぞれ動作することになる。
詳しくは、両当接ブロック25の下部傾斜面26cと下部受け具33の傾斜面35aとの傾斜面接触をもって、両当接ブロック25が図9の矢印F方向に押圧され、それら両当接ブロック25の圧接面26aがかごガイドレール2のうち刃部2aの側面にそれぞれ圧接することになる。これにより、両当接ブロック25のさらなる下降が規制されるとともに、それら両当接ブロック25が刃部2aに対する接離方向で位置決められ、緩衝器本体20の軸心方向とかご7の移動方向とが一致する。
そして、図9に矢印Gで示すように、両当接ブロック25が下部受け具33の両突出部35とかごガイドレール2の刃部2aとの間に受容された状態でかご7がさらに下降することにより、両緩衝器本体20が圧縮方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収してかご7が安全に停止し、当該かご7と昇降路底部との衝突が阻止されることになる。なお、それぞれ圧縮方向にストロークした両緩衝器19は、かご7を上昇させて当接ブロック25と下部受け具33との係合を解除することにより、リターンスプリング24の付勢力をもって復旧する。
ここで、図8,9ではかご枠8の両縦枠9のうち一方の縦枠9に設けられた一対の緩衝器19の動作のみを図示しているが、かご7が最上階または最下階を行き過ぎたときには、他方の縦枠9に設けられた一対の緩衝器19も同様に動作することになる。これにより、各緩衝器19の動作時にかご7に左右方向でバランスよく緩衝力が作用し、当該かご7は左右方向に傾くことなく安全に停止することになる。
したがって、本実施の形態によれば、伸縮両行程で衝撃力を吸収する緩衝器19をかご7の側部に設け、かご7が最上階を行き過ぎる異常上昇時にも最下階を行き過ぎる異常下降時にもその緩衝器19が作動するようになっていることから、かご7の異常上昇時に作動する緩衝器とかご7の異常下降時に作動する緩衝器とをそれぞれ別に設ける必要がなくなり、コスト的に有利になる。
また、緩衝器19をかご7の側部に設けているため、昇降路1のピットおよび頂部に緩衝器を設けるためのスペースを確保する必要がなく、ピット深さおよび頂部すきまを短縮して昇降路1を上下方向で省スペース化できるようになる。
その上、かご7の異常上昇時および異常下降時には4つの緩衝器19によってかご7の衝撃を緩和するようになっているため、それぞれの緩衝器19は比較的小型のものでよく、昇降路1を水平方向で省スペース化する上でも有利になる。
さらに、両緩衝器19が作動したときにはかごガイドレール2が荷重を受けることになるが、かごガイドレール2のうち刃部2aを挟んで両側にそれぞれ当接ブロック25が設けられていることから、かご7前後方向の曲げモーメントが互いに相殺される一方、かご7のうち左右の縦枠9にそれぞれ緩衝器19を設けることにより、緩衝器19作動時におけるかご7の左右方向の傾きを抑制していることから、かごガイドレール2には主として当該かごガイドレール2の長手方向に沿う方向の荷重が作用することになり、当該かごガイドレール2の曲がり変形を防止することができる。
加えて、緩衝器19の作動時に緩衝器本体20の軸心方向がかご7の移動方向と一致するようになっているから、緩衝器本体20がスムーズにストロークして衝撃力をより有効に吸収できるようになるメリットもある。
なお、本実施の形態では各緩衝器19を下垂状態で設けているが、各緩衝器19を上向きに設け、かご7が最上階を行き過ぎたときに各緩衝器19が圧縮方向にストロークする一方、かご7が最下階を行き過ぎたときに各緩衝器19が伸長方向にストロークするように構成することも勿論可能である。
また、本実施の形態ではかご7に設けた緩衝器19について述べたが、カウンターウエイト16に設けた緩衝器19も同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
1…昇降路
2…かごガイドレール
2a…かごガイドレールの刃部
7…かご(昇降体)
19…緩衝器
25…当接ブロック(当接部材)
30…上部受け具
32a…上部受け具の傾斜面
33…下部受け具
35a…下部受け具の傾斜面

Claims (6)

  1. 昇降路内を上下に移動する昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎたときに、その昇降体と昇降路頂部または昇降路底部との衝突を阻止するエレベータの緩衝装置において、
    上下方向に伸縮可能であって且つ伸縮両行程で衝撃荷重を吸収する緩衝器を昇降体の側部に設ける一方、昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎたときに上記緩衝器が当接する上部受け具を昇降路上部に、昇降体が定常最下降位置を行き過ぎたときに上記緩衝器が当接する下部受け具を昇降路下部にそれぞれ設け、
    上記緩衝器は、上記両受け具の一方と当接したときに圧縮方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収する一方、上記両受け具の他方と当接したときに伸長方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収するようになっていることを特徴とするエレベータの緩衝装置。
  2. 上記緩衝器の上端が昇降体の側部に連結されている一方、上記緩衝器の下端に上記受け具との当接部となる当接部材が設けられていて、
    昇降体が定常最上昇位置を行き過ぎたときに、上記当接部材と上部受け具との当接をもって上記緩衝器が伸長方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収する一方、昇降体が定常最下降位置を行き過ぎたときに、上記当接部材と下部受け具との当接をもって上記緩衝器が圧縮方向にストロークしつつ衝撃荷重を吸収するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの緩衝装置。
  3. 上記両受け具は、昇降体を案内するガイドレールに固定されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの緩衝装置。
  4. 昇降体が当該昇降体の左右両側方に設けられた一対のガイドレールによって案内されていて、それら両ガイドレールのそれぞれに上記両受け具が固定されている一方、昇降体の左右両側部に上記緩衝器がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの緩衝装置。
  5. 上記ガイドレールが断面T字状を呈している一方、上記両受け具は、上記ガイドレールのうち昇降体側に突出する刃部の側面に対向しつつ上記当接部材側に向かって上記刃部の側面から離間する方向に傾斜した傾斜面を有していて、
    昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎて走行したときに、上記受け具の傾斜面と刃部との間に上記当接部材が進入し、当該当接部材が上記ガイドレールの刃部に圧接するようになっていることを特徴とする請求項3または4に記載のエレベータの緩衝装置。
  6. 上記両受け具は、上記ガイドレールの刃部を挟んで両側に上記傾斜面をそれぞれ有しているとともに、上記緩衝器が上記ガイドレールの刃部を挟んで両側にそれぞれ設けられていて、
    昇降体が定常最上昇位置または定常最下降位置を行き過ぎて走行したときに、上記ガイドレールの刃部を挟んで両側に設けられたそれぞれの緩衝器の当接部材が、上記ガイドレールの刃部を挟み込むようになっていることを特徴とする請求項5に記載のエレベータの緩衝装置。
JP2010130739A 2010-06-08 2010-06-08 エレベータの緩衝装置 Active JP5554636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010130739A JP5554636B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 エレベータの緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010130739A JP5554636B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 エレベータの緩衝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011255994A JP2011255994A (ja) 2011-12-22
JP5554636B2 true JP5554636B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=45472624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010130739A Active JP5554636B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 エレベータの緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5554636B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11105211B2 (en) 2019-03-12 2021-08-31 Doosan Heavy Industries & Construction Co., Ltd. Transition piece assembly, transition piece module, and combustor and gas turbine including transition piece assembly

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102849560A (zh) * 2012-09-17 2013-01-02 苏州新达电扶梯部件有限公司 厢梯停靠减震装置
CN107328557A (zh) * 2017-07-18 2017-11-07 北京兆维电子(集团)有限责任公司 一种oled屏气动压针装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163543A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Oil Drive Kogyo Kk エレベータ用緩衝器の設置方法
JP2003182951A (ja) * 2001-12-14 2003-07-03 Kajima Corp エレベータシステムおよびエレベータシステムを備える建築物
JP2004218678A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Hitachi Ltd 非常用減速装置およびそれを用いた移動設備並びにエレベータ設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11105211B2 (en) 2019-03-12 2021-08-31 Doosan Heavy Industries & Construction Co., Ltd. Transition piece assembly, transition piece module, and combustor and gas turbine including transition piece assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011255994A (ja) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4992556B2 (ja) エレベータの油入緩衝装置
JP4301837B2 (ja) エレベータの緩衝装置
JP4890572B2 (ja) エレベータシステム
JP7222611B2 (ja) エレベータロープガイドシステム
CN201825610U (zh) 用于实现浅底坑电梯的井道底部维修空间的安全装置
JP5554636B2 (ja) エレベータの緩衝装置
WO2011021064A1 (en) Elevator apparatus
KR102090065B1 (ko) 엘리베이터용 가이드롤러장치
JP4887026B2 (ja) エレベーター装置及びその安全装置
JP4323483B2 (ja) エレベータ装置
CN209522445U (zh) 一种电梯机械吊装用缓冲装置
JPH0585778U (ja) エレベーターの緩衝器
JP5607703B2 (ja) エレベータ及びダブルデッキ型エレベータ
JP6444520B2 (ja) エレベータ
JP2007197138A (ja) エレベータの緩衝装置
KR102130225B1 (ko) 엘리베이터의 가이드 롤러 장치
JP6222864B1 (ja) エレベータのバッファ装置
JP4406273B2 (ja) エレベータの作業保護装置
JP4391872B2 (ja) 免震建物用エレベーター装置
JP2009511391A (ja) 部分的に埋め込まれた緩衝器を有するカウンターウエイト
JP4376036B2 (ja) ダブルデッキエレベーターの着床制御装置
JP2005162374A (ja) エレベーターの制動装置
KR20170026611A (ko) 엘리베이터 장치
CN102295209A (zh) 电梯设备
JP6326599B2 (ja) エレベータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5554636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250