JP5553886B2 - 負屈折率メタマテリアルレンズを使用した高周波ビームのステアリング - Google Patents

負屈折率メタマテリアルレンズを使用した高周波ビームのステアリング Download PDF

Info

Publication number
JP5553886B2
JP5553886B2 JP2012502178A JP2012502178A JP5553886B2 JP 5553886 B2 JP5553886 B2 JP 5553886B2 JP 2012502178 A JP2012502178 A JP 2012502178A JP 2012502178 A JP2012502178 A JP 2012502178A JP 5553886 B2 JP5553886 B2 JP 5553886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
frequency beam
angle
metamaterial
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012502178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012522423A (ja
JP2012522423A5 (ja
Inventor
タイ アン ラム,
ミナス エイチ. タニーリアン,
クラウディオ ジー. パラッツォーリ,
ジョン エス. デロフ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US12/411,575 external-priority patent/US8493281B2/en
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2012522423A publication Critical patent/JP2012522423A/ja
Publication of JP2012522423A5 publication Critical patent/JP2012522423A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5553886B2 publication Critical patent/JP5553886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/06Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using refracting or diffracting devices, e.g. lens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q15/00Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
    • H01Q15/0006Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices
    • H01Q15/0086Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices having materials with a synthesized negative refractive index, e.g. metamaterials or left-handed materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q15/00Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
    • H01Q15/14Reflecting surfaces; Equivalent structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/06Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using refracting or diffracting devices, e.g. lens
    • H01Q19/062Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using refracting or diffracting devices, e.g. lens for focusing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q25/00Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns
    • H01Q25/007Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns using two or more primary active elements in the focal region of a focusing device
    • H01Q25/008Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns using two or more primary active elements in the focal region of a focusing device lens fed multibeam arrays

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Description

本開示は概して、レンズに関するものであり、具体的には、アンテナに使用されるレンズに関するものである。更に具体的には、本開示は、高周波ビームを、負屈折率メタマテリアルレンズを使用してステアリングする方法及び装置に関するものである。
フェーズドアレイアンテナは多くの用法を有している。例えば、フェーズドアレイアンテナは、振幅変調信号及び周波数変調信号を種々の無線局に向けて広角に放射するために使用することができる。別の例として、フェーズドアレイアンテナは、軍艦のような航洋船に広く使用されている。フェーズドアレイアンテナによって軍艦は、1つのレーダシステムを使用して、海面検出及び追尾、無線検出及び追尾、及びミサイル発射を行なうことができる。更に、フェーズドアレイアンテナを使用して、ミサイルを、ミサイルが巡航している最中に制御することができる。
更に、フェーズドアレイアンテナは、種々の輸送手段の間の通信を可能にするために広く使用される。フェーズドアレイアンテナはまた、宇宙船との通信に使用される。別の例として、フェーズドアレイアンテナは、移動している輸送手段又は航洋船の上で使用して、航空機と通信することができる。
フェーズドアレイアンテナの素子は、高周波信号を放射して、異なる角度でステアリングすることができるビームを形成することができる。ビームは、高周波信号を放射する素子の表面の法線方向に放射することができる。これらの信号が放射される態様を制御することにより、方向を変更することができる。方向の変更は、「ステアリング」とも呼ばれる。例えば、多くのフェーズドアレイアンテナを制御して、ビームを、法線方向から約60度の角度に誘導して、アンテナのアレイから出射することができる。用法に依存するが、ビームを、例えば約90度のような、より大きな角度に誘導することができることが望ましい。
幾つかの現在使用されているシステムは、機械的に向きが可変されるアンテナを用いて、より大きな角度を実現することができる。別の表現をすると、アンテナユニットを物理的に移動させるか、又は傾けて、ビームをステアリングすることができる角度を大きくすることができる。これらの機械システムは、アンテナ全体を移動させることができる。このタイプの機械システムは、アレイを所望の方向に傾けることができるプラットフォームを含むことができる。しかしながら、これらのタイプの機械システムは、アレイを、通信リンクを確立するために望ましい状態よりも遅くなる虞のある速度で移動させる。
したがって、上に説明した問題を解決する方法及び装置を有することができれば有利である。
1つの有利な実施形態では、装置は、アンテナ素子アレイと、レンズと、メタマテリアルレンズとを備える。アンテナ素子アレイは、高周波ビームを放射する。レンズは、アンテナ素子アレイの上に位置する。レンズは、高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームがレンズに入射する第1角度を第2角度に変化させる。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化する。メタマテリアルレンズはレンズの上に位置する。メタマテリアルレンズは、高周波ビームがメタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームがメタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させる。
別の有利な実施形態では、アンテナシステムは、アンテナ素子アレイと、レンズと、負屈折率メタマテリアルレンズと、コントローラとを備える。アンテナ素子アレイは、高周波ビームを放射する。レンズは、アンテナ素子アレイの上に位置する。レンズは、高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームがレンズに入射する第1角度を第2角度に変化させる。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化する。負屈折率メタマテリアルレンズは、レンズの上に位置する。負屈折率メタマテリアルレンズは、バッキーボール形状を有し、かつ高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させる。コントローラは、多数のアンテナ素子をアンテナ素子アレイから選択して、高周波ビームがレンズに入射する位置を変化させる。
別の有利な実施形態では、高周波ビームをステアリングする方法が提供される。アンテナ素子アレイから第1角度でレンズに向けて、レンズの一の位置に、高周波ビームを放射する。高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームの第1角度を第2角度に変化させる。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化する。第2角度の高周波ビームが、レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、高周波ビームの第2角度を第3角度に変化させる。
特徴、機能、及び利点は、本開示の種々の実施形態において個別に達成することができるか、又は更に他の実施形態において組み合わせることができ、これらの実施形態の更なる詳細は後述及び図面を参照して理解することができる。
有利な実施形態に特有であると考えられる新規の特徴は、添付の請求項に示される。しかしながら、有利な実施形態のみならず、好適な使用形態、更に別の目的、及びこれらの形態及び目的の利点は、本開示の有利な実施形態に関する以下の詳細な記述を参照し、添付の図面と関連付けて一読することにより最も深く理解される。
図1は、有利な実施形態によるアンテナ周囲環境の図である。 図2は、有利な実施形態によるアンテナ周囲環境の図である。 図3は、有利な実施形態によるアンテナシステムの図である。 図4は、有利な実施形態によるアンテナシステムの図である。 図5は、有利な実施形態によるアンテナシステムの図である。 図6は、有利な実施形態によるアンテナシステムに関するシミュレーションに対応する電界プロットの図である。 図7は、有利な実施形態によるアンテナシステムを使用してシミュレートされた強度のグラフの図である。 図8は、有利な実施形態によるアンテナシステムの一部の図である。 図9は、有利な実施形態による屈折率分布型レンズの図である。 図10は、有利な実施形態による高周波ビームのグラフの図である。 図11は、有利な実施形態によるアンテナコントローラの一部の図である。 図12は、有利な実施形態による負屈折率メタマテリアルレンズの図である。 図13は、有利な実施形態による負屈折率メタマテリアルレンズの輪郭の図である。 図14は、有利な実施形態によるアンテナシステムのアレイとの関係を示すレンズの断面の図である。 図15は、有利な実施形態によるレンズの図である。 図16は、有利な実施形態によるレンズの断面斜視図を示している。 図17は、有利な実施形態によるレンズ構造の図である。 図18は、有利な実施形態によるバッキーボール外郭の面の図である。 図19は、有利な実施形態によるバッキーボール外郭の面の図である。 図20は、有利な実施形態によるセルの図である。 図21は、有利な実施形態によるユニットセル配置の図である。 図22は、有利な実施形態による2つのユニットセルの図である。 図23は、有利な実施形態による組み付けのために配置されるユニットセルの図である。 図24は、有利な実施形態による1つのユニットセルの図である。 図25は、有利な実施形態による1つのセルの寸法を示す表の図である。 図26は、有利な実施形態によるユニットセルアセンブリの図である。 図27は、有利な実施形態によるデータ処理システムの図である。 図28は、有利な実施形態による高周波ビームをステアリングするプロセスのフローチャートの図である。 図29は、有利な実施形態によるアンテナシステムの負屈折率メタマテリアルレンズを形成するプロセスのフローチャートの図である。 図30は、有利な実施形態によるレンズ設計を最適化するプロセスのフローチャートの図である。 図31は、有利な実施形態による負屈折率メタマテリアルユニットセルを設計するプロセスのフローチャートの図である。 図32は、有利な実施形態によるレンズ構造を生成するプロセスのフローチャートの図である。
異なる有利な実施形態では、多数の異なる考察事項を認識し、考慮に入れる。例えば、異なる有利な実施形態では、フェーズドアレイアンテナが、高周波ビームを電子的にステアリングすることができるので、アンテナシステムにおいて広く使用されていることを認識し、考慮に入れる。この機能によって、指向性通信の他に、ビームステアリングの所望速度が得られる。しかしながら、異なる有利な実施形態では、位相シフタを設けるために使用されるモノリシックマイクロ波集積回路はコストが嵩み、かつ通信システムの複雑さを増すことを認識し、考慮に入れる。
したがって、異なる有利な実施形態は、高周波ビームを誘導する方法及び装置を提供する。1つの有利な実施形態では、装置は、アンテナ素子アレイと、レンズと、負屈折率メタマテリアルレンズとを備える。アンテナ素子アレイは、高周波ビームを放射する。レンズは、高周波ビームがレンズに入射する第1角度を、高周波ビームがレンズから出射する第2角度に変化させる。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化する。負屈折率メタマテリアルレンズは、レンズの上に位置し、高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズに入射する第2角度を、高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズから出射する第3角度に変化させる。
次に、図1を参照すると、アンテナ周囲環境の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、アンテナ周囲環境100はプラットフォーム102を含む。プラットフォーム102は、種々の形態を採ることができる。例えば、プラットフォーム102は、陸上輸送手段104、航空機106、船舶108、及び/又は他の適切なタイプのプラットフォームとすることができる。
アンテナシステム110はプラットフォーム102に搭載される。これらの実施例では、アンテナシステム110は、高周波ビーム112を送信し、受信することができる。アンテナシステム110は、ハウジング114と、アンテナ素子アレイ116と、アンテナコントローラ118と、電源ユニット120と、レンズ122と、メタマテリアルレンズ124と、/又は他の適切な構成要素とを備える。
ハウジング114は、アンテナシステム110の異なる構成要素を収容する物理構造である。電源ユニット120は、電力を、アンテナ素子アレイ116が使用する電圧及び電流の形態で供給して、アンテナ素子アレイ116からのマイクロ波信号の放射を制御する。これらのマイクロ波信号は、アンテナ素子アレイ116から高周波ビーム112の形態で放射される高周波放射である。
これらの実施例では、アンテナ素子アレイ116は、トランスミッタ126、レシーバ128、及びトランシーバ130のうちの少なくとも1つを備える。これらの実施例では、アンテナ素子アレイ116内のアンテナ素子は、種々の形態を採ることができる。例えば、アンテナ素子は、パッチアンテナ、導波管アンテナ、及び/又は他の適切なタイプのアンテナとすることができる。導波管アンテナは、アンテナ素子に使用することができ、円偏波を実現できるこれらのアンテナ素子の機能に基づいて選択することができる。
これらの実施例では、アンテナ素子アレイ116内のトランスミッタ126の各々は、高周波信号を、高周波ビーム112を形成するように生成する。アンテナコントローラ118は、アンテナ素子アレイ116内のいずれのアンテナ素子が、高周波信号を放射して高周波ビーム112を生成するかについて制御することができる。例えば、アンテナコントローラ118は、アンテナ素子アレイ116内の多数のアンテナ素子132に高周波ビーム112を放射させることができる。これらの実施例では、多数のアイテムとは、1つ以上のアイテムを意味する。
例えば、多数のアンテナ素子132とは、1つ以上のアンテナ素子である。多数のアンテナ素子132は、アンテナコントローラ118が、アンテナ素子アレイ116を制御する態様に依存するが、アンテナ素子アレイ116内のアンテナ素子の全てを含むことができる。更に、多数のアンテナ素子132は、多数のアンテナ素子132のうちの複数アンテナ素子が全て、互いに隣接して、2つ以上のグループを形成するようにグルーピングしてまとめることができる。このように、高周波ビーム112のうちの複数ビームを生成することができる。
多数のアンテナ素子132を選択することにより、アンテナ素子アレイ116から放射される高周波ビーム112がレンズ122に入射する位置134を変化させることができる。これらの異なる有利な実施形態では、レンズ122は、位置134に応じて、高周波ビーム112がレンズ122に入射する角度を、高周波ビーム112がレンズ122から出射する別の角度に変化させる。
例えば、高周波ビーム136は、レンズ122に入射し、かつ位置134に第1角度138で入射する。レンズ122は、高周波ビーム136がレンズ122から出射するときに、第1角度138を第2角度140に変化させる。高周波ビーム136がレンズ122に入射する位置134が変化すると、第2角度140も変化する。
高周波ビーム136は、メタマテリアルレンズ124に第2角度140で入射する。メタマテリアルレンズ124は、例えば負屈折率メタマテリアルレンズ135、又は正屈折率メタマテリアルレンズ137とすることができる。メタマテリアルレンズ124は、高周波ビーム136がメタマテリアルレンズ124から出射するときに、第2角度140を第3角度142に変化させる。レンズ122も、これらの実施例では、負屈折率メタマテリアルレンズ135、又は正屈折率メタマテリアルレンズ137とすることができる。
高周波ビーム136の屈曲角は、法線ベクトル143を基準とした約ゼロ度から法線ベクトル143を基準とした約60度の角度とするか、又は他の或る角度とすることができる。異なる実施例では、レンズ122は、光軸146を持つ屈折率分布型レンズ144とすることができる。この図示の例では、光軸146は、法線ベクトル143に略平行とすることができる。メタマテリアルレンズ124はバッキーボール形状148を有する。
これらの実施例では、位置134は、高周波ビーム136を所望の方向にステアリングするように選択することができる。ステアリングは、異なる有利な実施形態において、機械的構成要素を必要とすることなく、又はアンテナ素子をアンテナ素子アレイ116の中で物理的に移動させる必要を伴なうことなく行なわれる。
例えば、位置134がレンズ122の光軸146を通っている場合、高周波ビーム136は、法線ベクトル143を基準にして約ゼロ度だけ曲げることができる。別の表現をすると、高周波ビーム136が、角度を約ゼロ度から全く変化させないようにすることができる。
第1角度138及び第2角度140は、高周波ビーム136が、屈折率分布型レンズ144の光軸146に沿って進む場合には、略同じとすることができる。位置134が別の値になる場合、第1角度138を約ゼロ度とすることができるのに対し、第2角度140は約60度とすることができる。この例では、第3角度142は約90度とすることができるか、又はアンテナ素子アレイ116方向を含む平面150に対して略水平とすることができる。
異なる有利な実施形態では、メタマテリアルレンズ124は、高周波ビーム112が、レンズ122によって可能になる曲がりから外れる方向に曲がる角度を大きくする機能を提供する。
メタマテリアルレンズ124は、負屈折率メタマテリアル、正屈折率メタマテリアル、又は負屈折率メタマテリアル及び正屈折率メタマテリアルの組み合わせを使用して作製される。メタマテリアルレンズ124によって、高周波ビーム112を、可動機械構成要素を他の現在使用されているソリューションにおけるように必要とするということなく、更に曲げることができる。レンズ122も、負屈折率メタマテリアル、正屈折率メタマテリアル、又は負屈折率メタマテリアル及び正屈折率メタマテリアルの組み合わせを使用して作製することができる。
メタマテリアルは、材料の特性が、材料の組成から直接得られるのではなく、材料の構造から得られる材料である。メタマテリアルは、他の複合材料から、メタマテリアルに含まれる特異な特性に基づいて見分けることができる。
例えば、メタマテリアルは、負の屈折率を持つ構造を有することができる。このタイプの特性は、自然起源の物質には見出されない。屈折率は、光の速度、又は他の波の速度が媒質中で減衰する様子を表わす指数である。
更に、メタマテリアルは、誘電率及び透磁率に関して負の値を有するように設計することもできる。誘電率は、電界が誘電媒質に影響を及ぼし、かつ誘電媒質の影響を受ける度合いを表わす物理量である。透磁率は、印加磁界に直線的に応答する材料の磁化度である。異なる有利な実施形態では、メタマテリアルレンズ124は、負の屈折率を有するメタマテリアルにより形成されるレンズである。このレンズは、高周波ビーム112を曲げる他の特性又は他の属性を含むこともできる。
正屈折率レンズは、メタマテリアル又は普通の誘電体材料から作製することができ、適切な異なる形状を呈する。正屈折率レンズは、ゼロよりも大きい屈折率を有する。更に別の有利な実施形態では、レンズは、普通の誘電体材料から得られる正屈折率材料、又は正屈折率メタマテリアル、及び負屈折率メタマテリアルの両方を含むことができる。
アンテナ周囲環境100を図1に示しているのは、異なる有利な実施形態を実施することができる態様に物理的な制約、又はアーキテクチャ上の制約があることを意味するものではない。図示の構成要素の他に、/又は代わりに、他の構成要素を使用してもよい。幾つかの構成要素は、幾つかの有利な実施形態では不必要である。また、ブロックは、幾つかの機能的構成要素を示すために提示される。これらのブロックのうちの1つ以上は、異なる有利な実施形態において設ける場合には、組み合わせて異なるブロックにすることができる、/又は分割して異なるブロックにすることができる。
例えば、幾つかの有利な実施形態では、アンテナシステム110内のメタマテリアルレンズ124は、バッキーボール形状148以外の異なる形状を有することができる。例えば、これらには限定されないが、幾つかの有利な実施形態では、形状は、2つの楕円の間に丁度収まる容積部とすることができる。勿論、所望の角度を実現することができるあらゆる形状をレンズに使用することができる。
更に、他の有利な実施形態では、レンズ122は、屈折率分布型レンズ144以外のレンズを使用して搭載することができる。高周波ビーム112の角度を、レンズに入射する第1角度から、レンズから出射し、かつ位置134によって変化する第2角度に変化させることができるいずれのレンズも使用することができる。
次に、図2を参照すると、アンテナ周囲環境の図が、有利な実施形態に従って描かれている。アンテナ周囲環境200は、図1のアンテナ周囲環境100の1つの実施形態の一例である。
図示のように、陸上輸送手段202は、アンテナシステム204を陸上輸送手段202のルーフ206の上に有する。この実施例では、アンテナシステム204は高周波ビーム208を送信する。図示のように、高周波ビーム208は、高周波ビーム210及び高周波ビーム212を含む。
高周波ビーム210がターゲット214に向けて送信されるのに対し、高周波ビーム212はターゲット216に向けて送信される。他の実施例では、高周波ビーム210がターゲット214から受信されるのに対し、高周波ビーム212はターゲット216に向けて送信される。
幾つかの有利な実施形態では、単一の定格高周波ビームのみを、特定の時点で送信又は受信することができる。他の有利な実施形態では、高周波ビーム208の他の成分をアンテナシステム204によって送信することができる。高周波ビーム208を陸上輸送手段202が使用することにより、例えば指向性通信、電波妨害防止機能、及び/又は他の適切な機能のような機能を提供することができる。
次に、図3を参照すると、アンテナシステムの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この図では、アンテナシステム204の更に詳細な図が示されている。アンテナシステム204は透視図で示されている。アンテナシステム204は、負屈折率メタマテリアルレンズ300を含む。この透視図には、更に、負屈折率メタマテリアルレンズ300内にレンズ302が示されている。更に、この透視図では、アンテナ素子アレイ304も、アンテナシステム204に対応してレンズ302の下に位置するものとして示されている。
負屈折率メタマテリアルレンズ300は、図1の負屈折率メタマテリアルレンズ135の1つの実施形態の一例である。レンズ302は、図1のレンズ122の1つの実施形態の一例である。
この実施例では、負屈折率メタマテリアルレンズ300はバッキーボール形状306を有する。バッキーボール形状306は切頂20面体である。バッキーボール形状306は、この例では、バッキーボールの半分として示されている。バッキーボール形状306は、特定の実施形態に依存するが、バッキーボールの一部分又は全体とすることができる。
次に、図4を参照すると、アンテナシステムの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、図2〜3のアンテナシステム204の断面図が描かれている。アンテナ素子アレイ304、レンズ302、及び負屈折率メタマテリアルレンズ300の断面図がアンテナシステム204に対応して描かれている。
この実施例では、アンテナ素子400は、アンテナ素子アレイ304内に在る。アンテナ素子400は高周波ビーム402を送信する。高周波ビーム402は、レンズ302の第1表面403に、第1角度404で入射する。高周波ビーム402は、これらの例では、レンズ302に、法線ベクトル405に対応する方向に入射する。レンズ302は高周波ビーム402を曲げる。その結果、高周波ビーム402がレンズ302の第2表面406から第2角度410で出射する。別の表現をすると、レンズ302は、高周波ビーム402を第1角度404から第2角度410に、レンズ302の内部特性に基づいて変化させる。
高周波ビーム402は、負屈折率メタマテリアルレンズ300に入射すると、高周波ビーム402は曲がる、又は高周波ビーム402の向きが変わる。図示のように、高周波ビーム402は、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第1表面412に第2角度410で入射する。負屈折率メタマテリアルレンズ300は、高周波ビーム402の方向を変化させて、又は高周波ビーム402を曲げて、高周波ビーム402が、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第2表面414から第3角度416で出射するようにする。第3角度416はこれらの例では、高周波ビーム402の第2角度410と同じ基準で測定される。高周波ビーム402はこの時点で、第3角度416で伝搬する。
これらの実施例では、第2角度410は、レンズ302上の位置418により決定される。位置408が変わると、第2角度410も変わる。今度は、第3角度416の向きも、位置418の変化、及び第2角度410の変化に応じて変化する。
これらの実施例では、アンテナシステム204は更に、吸収体420及び吸収体422を含む。これらの吸収体は、アンテナ素子アレイ304の上のレンズ302の構造支持体となる。更に、吸収体420及び吸収体422は、アンテナ素子アレイ304から放射され、かつレンズ302を通過しない電磁放射を吸収する。
次に、図5を参照すると、アンテナシステムの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この図では、アンテナ素子500を動作させて高周波ビーム502を放射させることができる。この例では、高周波ビーム502は第4角度503を有する。高周波ビーム502がレンズ302の第1表面403に入射するとき、高周波ビーム502は第4角度503を有している。高周波ビーム502がレンズ302の第2表面406から出射するとき、高周波ビーム502は曲がる、又は高周波ビーム502の向きが変わって、高周波ビーム502は第5角度504を有する。第5角度504は、これらの例では、図4の第2角度410とは異なる。
第5角度504は、レンズ302の位置506によって決定される。その結果、高周波ビーム502が負屈折率メタマテリアルレンズ300の第1表面412に入射し、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第2表面414から出射するとき、高周波ビーム502は第6角度505に変化する。図から分かるように、高周波ビーム502の角度は、高周波ビーム502がレンズ302を通過する位置に応じて変化させることができる。これらの実施例では、レンズ302は、高周波ビーム502の第5角度504が、高周波ビーム502がレンズ302を通過する位置506に依存して変化することができるような光学特性を有する。
レンズ302は、約5.5センチメートルの焦点深度を有するので、f値は約0.5よりも小さい(f値=f.1./D)。レンズ302は、アンテナ素子アレイ304の上方の約5.5センチメートルに位置させることができる。吸収体420及び吸収体422を使用して、レンズ302をアンテナ素子アレイ304の上方の約5.5センチメートルに配置する。レンズ302は、半径が約6センチメートルで、厚さが約0.85センチメートルの円形状を有する。更に、レンズ302はこれらの例では、Rexolite(レクソライト)(登録商標)のような材料、他の或る適切なタイプのプラスチック、又は他の或る適切なタイプの材料により構成することができる。
素子アレイ304は、これらの例では7x7アレイである。レンズ302を搭載する場合、素子アレイ304の隅に位置する素子は、負屈折率メタマテリアルレンズ300を通過する手前で既に、垂直から約38度の角度
Figure 0005553886

を向いている高周波ビームを広角に放射することができる。これらの例では、レンズは、自由空間とのインピーダンス整合をとるように設計されているので、レンズに入射する入射高周波ビームの反射が減っている。
次に、図6を参照すると、アンテナシステムに関するシミュレーションから得られる電界の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、電界600は、図2〜5におけるアンテナシステム204の構成を使用するシミュレーションに対応している。
この図示の例では、アンテナ素子400は、半球状の波602を電界600中に放射する。波602は、図4に示すように、アンテナ素子400による高周波ビーム402の放射に対応する。波602は、レンズ302の第1表面403に入射し、レンズ302の第2表面406から出射する。吸収体420及び吸収体422は共に、レンズ302を通過しない波602からの電磁放射を吸収する。
図示のように、波602はレンズ302の第2表面406から、法線ベクトル405から離れる角度で出射する。別の表現をすると、波602はレンズ302を通過して、波602が法線ベクトル405から離れる向きに屈折するようにステアリングされる。波602は、レンズ302から平坦波として出射して電界600に入射する。
次に、波602は、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第1表面412を通過し、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第2表面414から出射する。波602は、第2表面414から、法線ベクトル405から更に離れる角度で出射する。別の表現をすると、波602は、法線ベクトル405から更に離れる向きに屈折するようにステアリングされて、波602が、負屈折率メタマテリアルレンズ300の第2表面414から、レンズ302の第2表面406から出射するときよりも平面604に近づく角度で出射するようになる。
次に、図7を参照すると、アンテナシステムを使用するシミュレーションから得られる強度のグラフの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、グラフ700は、アンテナシステム204を使用するシミュレーションに対応している。グラフ700は、水平軸702及び垂直軸704を有する。水平軸702は、法線ベクトル405から離れる角度である。垂直軸704は、アンテナシステム204により生成される高周波ビームに対応する強度である。
曲線706は、レンズ302及び負屈折率メタマテリアルレンズ300が無いアンテナ素子アレイ304を有するアンテナシステム204に関するシミュレーションに対応している。曲線708は、アンテナ素子アレイ304及びレンズ302を有するが、負屈折率メタマテリアルレンズ300を持たないアンテナシステム204に関するシミュレーションに対応している。曲線710は、アンテナ素子アレイ304、レンズ302、及び負屈折率メタマテリアルレンズ300を有するアンテナシステム204に関するシミュレーションに対応している。
次に、図8を参照すると、アンテナシステムの一部の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、アンテナシステム204の上面図が有利な実施形態に従って描かれている。
この実施例では、アンテナ素子アレイ304及びレンズ302の上面図が描かれている。この例では、アンテナ素子アレイ304は、7×7アレイに配置される49個のアンテナ素子を有する。この例では、アレイピッチは1センチメートルであるので、アンテナ素子アレイ304内の外側アンテナ素子の中心は、約6×6センチメートルの正方形の上に並んでいる。
アンテナ素子800は、中心アンテナ素子であり、かつレンズ302の光軸802に一致する。この例では、レンズ302は屈折率分布型レンズである。これらのアンテナ素子の各々は、注目ステアリング角に依存するが、個々に動作させるか、又はグループで動作させることができる。勿論、幾つかの有利な実施形態では、特定の実施形態に依存するが、方形アレイではなく、円形アレイを使用してもよい。アンテナ素子アレイ304内の異なるアンテナ素子を動作させて、高周波ビームを送信し、これらの高周波ビームがレンズ302から出射する角度は、これらの高周波ビームがレンズ302を通過する位置によって変化させることができる。これらの実施例では、高周波ビームがレンズ302に入射すると、角度は、高周波ビームが、ほぼ法線ベクトルに沿って約ゼロ度で進むような角度になる。
アンテナ素子800の中心アンテナ素子軸は、屈折率分布型レンズの光軸802に一致する。他のアンテナ素子は、光軸から種々の距離だけ外れている。アレイの隅のアンテナ素子は、最も遠い距離
Figure 0005553886

を有する。これらのアンテナ素子は、所望の特定のステアリング角に依存するが、1度に1素子の割合で駆動することができる。
この例では、ステアリング角は、θ及びφによって定義することができる。角度θ及びφは、格子平面の法線ベクトルを基準とする。φの角度は、約ゼロ度〜約360度とすることができるのに対し、θの角度は、約ゼロ度〜約180度とすることができる。
次に、図9を参照すると、屈折率分布型レンズの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、屈折率分布型レンズ900は、図1における屈折率分布型レンズ144、及び図3〜6におけるレンズ302の1つの実施形態の一例である。
屈折率分布型レンズ900は光軸902を有する。屈折率分布型レンズ900を、光軸902から離れる約ゼロ度の角度で通過する高周波ビームは、屈折率分布型レンズ900から、光軸902から離れる約ゼロ度の角度で出射することができる。更に、屈折率分布型レンズ900を同じ角度で、かつ光軸902から離れる位置で通過する高周波ビームは、屈折率分布型レンズ900から、光軸902から更に離れる角度で出射することができる。
異なる有利な実施形態では、屈折率分布型レンズ900は、例えばこれらには限定されないが、負屈折率メタマテリアル及び/又は他の或る適切なタイプの材料のような材料により構成することができる。
次に、図10を参照すると、高周波ビームのグラフの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、グラフ1000は、図9における屈折率分布型レンズ900を通過する高周波ビームのシミュレーションに対応している。グラフ1000は直線1001を有する。直線1001は、屈折率分布型レンズ900を通過する高周波ビームに対応する。
この実施例では、点1002は屈折率分布型レンズ900の焦点に対応する。高周波ビームは屈折率分布型レンズ900に1つの角度で入射し、次に、屈折率分布型レンズ900から別の角度で出射する。高周波ビームが出射する角度は、高周波ビームが入射する角度が略同じままであるのにもかかわらず変化する。この変化は、高周波ビームが屈折率分布型レンズ900に入射する位置が変化するときに生じる。屈折率分布型レンズ900から出射する高周波ビームの角度のこれらの変化は、直線1001に対応する角度の変化として描かれている。
点1002を通過し、かつグラフ1000の垂直軸1006に略平行な軸1004は、図9における光軸902に対応する。高周波ビームが屈折率分布型レンズ900に光軸902から更に外れて入射すると、光軸902から更に離れる角度で、高周波ビームが屈折率分布型レンズ900から出射する。
次に、図11を参照すると、アンテナコントローラの一部の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この図では、アンテナコントローラ1100は、図1におけるアンテナコントローラ118の1つの実施形態の一例である。
この実施例では、アンテナコントローラ1100は、プロセッサユニット1102と、スイッチ1104と、サーキュレータ1106と、レシーバアンプ1108と、トランスミッタアンプ1112とを含む。スイッチ1104は、アンテナ素子アレイ1112に接続される。プロセッサユニット1102は、スイッチ1104を制御して、多数のアンテナ素子をアンテナ素子アレイ1112から選択して高周波ビームを、トランスミッタアンプ1110を使用して送信することができる。トランスミッタアンプ1110は、信号を増幅して高周波ビームとして送信する。サーキュレータ1106は、トランスミッタアンプ1110から送信される高周波ビームとレシーバアンプ1108が受信する高周波ビームとの分離を行なう。
スイッチ1104も、アンテナ素子アレイ1112が検出する信号を受信し、検出されるこれらの信号をレシーバアンプ1108に送信することができる。レシーバアンプ1108はこれらの信号を増幅して処理する。
これらの実施例では、プロセッサユニット1102は、スイッチ1104を制御して、素子をアンテナ素子アレイ1112から1つだけ選択することができる。別の構成として、プロセッサユニット1102は、スイッチ1104を制御して、2つ以上のアンテナ素子を選択することができる。このようにして、異なるサイズのビーム及び/又は異なる数のビームを、アンテナ素子アレイ1112により生成することができる。同様にして、異なる数のアンテナ素子を作動させて、高周波ビームを検出するか、又は受信することができる。
図12〜26を参照すると、負屈折率メタマテリアルレンズの構造を含む図が有利な実施形態に従って描かれている。具体的には、図12〜26は、図1におけるメタマテリアルレンズ124及び/又は図1におけるレンズ122の構造を含む図である。
これらの例では、負屈折率メタマテリアルレンズはバッキーボール形状を有する。レンズは、材料特性がθ方向及びφ方向に、アンテナ素子により生成されるビームの円偏波を保持することができるように一致するように設計される。これらの例では、60度の角度を有するビームを略水平方向にステアリングすることができる。負屈折率メタマテリアルレンズは、約ゼロ度から約38度のビームを、約ゼロ度から約90度のビームに変換するように設計することができる。別の表現をすると、約38度の角度を持つビームを、略水平である約90度の角度に向きを変えることができる。
負屈折率メタマテリアルレンズは、多くの異なる形態を有することができる。幾つかの有利な実施形態では、負屈折率メタマテリアルレンズは、放物線のような2つの曲線に基づいて設計される。
次に、図12を参照すると、負屈折率メタマテリアルレンズの一例が有利な実施形態に従って描かれている。この例では、レンズ1200は、アンテナシステム110に使用することができる屈折率メタマテリアルレンズの一例である。
この例では、レンズ1200は、負屈折率メタマテリアルユニットセル1202を、楕円1204と楕円1206との間に含む。負屈折率メタマテリアルユニットセル1202は、レンズ1200の材料を構成する。これらの実施例では、負屈折率メタマテリアルユニットセル1202は、楕円1204と楕円1206との間に複数層状に配置される。これらの実施例では、楕円1204及び楕円1206は、レンズ1200の境界の輪郭に過ぎない。これらの楕円は、実際にレンズ1200の一部になる訳ではない。
負屈折率メタマテリアルユニットセル1202を含むこれらの層を、これらのユニットセルの他の層と結晶方位を揃えて結晶積層状態を維持する。結晶積層状態は、1つの層のユニットセル境界が、別の層のユニットセル境界と結晶方位が揃うときに生じる。非結晶積層状態は、ユニットセルの異なる層の結晶方位が揃わない場合に生じる。各層の高さは、1ユニットセル分の厚さであるのに対し、各層の幅は、複数ユニットセル分とするか、又は適切なサイズに設計される1ユニットセル分とすることができる。
次に、図13を参照すると、負屈折率メタマテリアルレンズの輪郭の図が、有利な実施形態に従って描かれている。レンズ輪郭1300は、図12におけるレンズ1200のような負屈折率メタマテリアルレンズの輪郭である。
この例では、レンズ輪郭1300は、負屈折率メタマテリアルセルを図12における楕円1204と1206との間に配置することにより得られる。レンズ輪郭1300は、外側稜線1302及び内側稜線1304を有する。レンズ輪郭1300は、不連続な外観又はギザギザの外観を有する。実際の実施形態では、この構造を360度回転させて、負屈折率メタマテリアルレンズに対応する3次元構造を形成することができる。
更に、レンズ輪郭1300から、セクション1306内の部分1306のような部分を取り除いて、重量を減らし、ビームを更に曲げることが不要な方向の干渉を低減することができる。
次に、図14を参照すると、アンテナシステムのアレイとの関係を示すレンズの断面の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、レンズ1200はアレイ1404との関係が分かるように示されている。アレイ1404は、高周波放射素子アレイである。具体的には、アレイ1404は、マイクロ波伝送方式の高周波信号を放射することができる。
アレイ1404は、高周波放射1406,1408,1410,1412,1414,及び1416を行なってビームを形成し、このビームを、法線ベクトル1418に対して約60度の角度で送信することができる。
レンズ1200は、この例では、内側楕円が約4インチの円を有し、外側楕円が約8インチの半長径、及び約4.1インチの半短径を有するように設計される。この例では、レンズ1200は、レンズ部分1200がセクション1420内にのみ含まれるように設計することができる。この例では、レンズ1200は、セクション1422に示されるように、約8インチの高さを有することができる。レンズ1200は、セクション1424に示されるように、約8.1インチの幅を有することができる。
勿論、図14におけるレンズ1200の図は、負屈折率メタマテリアルレンズの2次元断面として示されている。
次に、図15を参照すると、レンズの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、レンズ1500は斜視図で示される。レンズ1500は、図14におけるセクション1420に含まれるレンズ部分1200である。この例では、アンテナ素子アレイは、レンズ1500の貫通孔1502の内部に位置する。この例では、アレイは見えない。
次に、図16を参照すると、図15におけるレンズ1500の斜視断面として見た図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、アレイ1600は、図1におけるアンテナ素子アレイ116の一例である。レンズ1500はアレイ1600の上に位置している。レンズ1500は、図1におけるレンズ122の実施形態の一例である。この斜視断面図は、アレイ1600にレンズ1500の一部を加えた斜視図を示すために提示される。
次に、図17を参照すると、レンズ構造の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、レンズ形状1700は切頂20面体である。レンズ形状1700は、バッキーボール形状と呼ぶこともできる。レンズ形状1700は、バッキーボール全体として、又は完全なバッキーボールとして示されているが、レンズ1700のバッキーボール形状は、バッキーボールの一部としてもよい。別の表現をすると、レンズ形状1700に対応するバッキーボール形状は、「ボール」全体でなくてもよい。
異なる有利な実施形態では、レンズ構造1702は、図3におけるレンズ302に対応するレンズ構造の一例である。
これらの実施例では、レンズ構造1702は、図1における負屈折率メタマテリアルレンズ135を実現するために使用することができる構造の一例である。図示のように、レンズ構造1702は、楕円1704及び楕円1706を含む。楕円1704が半径1708を有するのに対し、楕円1706は半径1710を有する。楕円1704を外側楕円と呼ぶことができるのに対し、楕円1706は内側楕円と呼ぶことができる。半径1708をレンズ構造1702の外側半径とすることができるのに対し、半径1710はレンズ構造1702の内側半径とすることができる。半径1712は、半径1708と半径1710との間のいずれかの値とすることができる。
レンズ構造1702は、これらの実施例におけるレンズ形状1700に調整することができる。これらの実施例では、レンズ形状1700の外郭1716は、レンズ構造1702の半径1712に略等しい平均半径を有するように選択することができる。
レンズ形状1700の外郭1716は、2つの種類の面をこれらの例において有する。これらの面は、例えば六角形面1718及び五角形面1720を含む。この図示の例では、外郭1716の各面には、ユニットセルアセンブリから半径方向に形成される要素のような不連続要素に対応する初期厚さを付与することができる。この初期厚さは、例えば6ユニットセルアセンブリ分の厚さとすることができる。勿論、他の厚さを他の実施形態において選択してもよい。
各面の厚さは、ユニットセルの屈折率範囲の利用可能性及びユニットセルの損失を考慮に入れることにより選択することができる。面が厚くなると、特定の面は、ビームの形態の高周波信号を曲げる能力が大きくなる。更に、屈折率のさほど極端ではない値を、より厚い面に使用することもできる。1つの面は、1つの面を通過するビームの伝搬に関する損失媒質である。したがって、面が厚くなると、薄い面と比べて損失が大きくなる。別の表現をすると、より大きな損失がビームに、ビームが、薄い面と比べて、より長い距離を厚い面を通って伝搬するので生じる。
外郭1716の各面に関して、コンフォーマル変換1714を行なって、レンズ構造1702をレンズ形状1700に変換する。コンフォーマル変換1714は、広く利用可能なコンフォーマル変換プロセス及び/又はアルゴリズムを使用して行なうことができる。コンフォーマル変換1714は、等角写像(angle preserving transformation)であり、等角図と呼ぶこともできる。コンフォーマル変換1714を使用して、1つの幾何学形状を別の幾何学形状に変換する、又はマッピングする。これらの実施例では、コンフォーマル変換1714は、外郭1716の各面の複数点に対して行なうことができる。
コンフォーマル変換1714を行なった後、新規の屈折率がレンズ形状1700に対応して同定される。新規の屈折率が、ユニットセル設計範囲に収まり、かつ損失が許容可能である場合、レンズ形状1700の設計が完成する。外郭1716の複数面のいずれかの面の複数位置に対応する屈折率が、ユニットセル設計範囲から外れる場合、ユニットセルタイプを変更するか、又は異なる厚さを面に対応して選択することができる。
別の構成として、各面の厚さを変更することもできる。各面の厚さは、損失に依存して変更することもできる。実施例では、損失は、ユニットセルの内部の抵抗損失及び/又は誘電損失に起因する。これらの実施例では、損失は、面の厚さを透過するときの合計損失が、約3デシベル未満である場合は許容可能であると考えることができる。勿論、特定の実施形態に依存するが、より高い損失レベルを許容可能損失量の閾値として選択することができる。また、幾つかの有利な実施形態では、アレイの送信電力を大きくして、生じ得る損失及び信号減衰を補償することができる。
レンズ形状1700によって、全方向性(360度)カバレッジをフェーズドアレイに関して、図3におけるレンズ302を用いる場合に生じ得るエッジ回折の不連続性を回避することができるように実現することができる。
次に、図18を参照すると、バッキーボール外郭の面の図が、有利な実施形態に従って描かれている。面1800は、図17における外郭1716の五角形面1720の一例である。面1800は、x軸がミリメートル単位であり、かつy軸がミリメートル単位であるグラフ1802内に示される。面1800内の複数点1804は、コンフォーマル変換をレンズ構造1702に基づいて、コンフォーマル変換1714を使用して行なって、図17におけるレンズ形状1700を取得することができるような複数点である。コンフォーマル変換は、面1800内の複数点1804の各点を通過するように行なわれる。複数点1804の各点は、わずかに異なる屈折率値を有することができる。
次に、図19を参照すると、バッキーボール外郭の面の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、面1900は、図17における外郭1716の六角形面1718の一例である。面1900は、x軸がミリメートル単位であり、かつy軸がミリメートル単位であるグラフ1902内に示される。コンフォーマル変換を複数点1904の各点に対応して行なって、レンズ構造1702を図17における外郭1716にマッピングする。
面1900内の複数点1904は、コンフォーマル変換をこの例において行なう対象となる複数点である。点の数は、ユニットセルアセンブリのサイズによって決定することができる。これらの点の間の距離は、ユニットセルアセンブリの長さであり、この長さは、この実施例では、約2.31ミリメートルとすることができる。約2.31ミリメートル×約2.31ミリメートルの間隔を持つ一様なグリッドを面の上部に重ねる。面の内部の複数点を変換に取り込む。これらの点は、ユニットセルアセンブリの中心位置を表わしている。
次に、図20を参照すると、1つのセルの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、セル2000は、負屈折率メタマテリアルユニットセルの一例であり、この負屈折率メタマテリアルユニットセルを使用して、図1におけるレンズ122及び/又は負屈折率メタマテリアルレンズ135のようなレンズを形成することができる。図示のように、セル2000は方形状に形成される。セル2000は、複数辺の各辺に沿った長さ2002、及び高さ2004を有する。これらの例では、長さ2002は、例えば約2.3ミリメートルとすることができる。高さ2004は、基板の高さとすることができる。例えば、高さは、約25ミリメートルとすることができる。これらの寸法は、特定の実施形態に依存して変わり得る。セル2000は基板2006を備える。
基板2006は、導体2008及び2010を含むスプリットリング共振器2005のような銅リング及びワイヤ導体の支持体となる。更に、基板2006は、導体2012を含むこともできる。これらの例では、基板2006の誘電正接損失が小さいので、ユニットセルの合計損失を低減することができる。これらの例では、基板2006は、例えばアルミナとすることができる。使用することができる基板の別の例は、RT/duroid(登録商標)5870高周波積層板である。このタイプの基板は、ロジャースコーポレーション(Rogers Corporation)から入手することができる。勿論、いずれかのタイプの材料を基板2006に使用して、構造の機械的支持体とすることにより、異なる導体を配置し、設計して、所望のE電界及びH磁界を実現することができる。
スプリットリング共振器2005を使用して、複数特性のうちの幾つかの特性を実現して、セル2000に負の屈折率を持たせることができる。導体2008及び2010は、負の透磁率を実現して磁界に応答する。スプリットリング共振器2005は、これらの導体のパターンがエネルギーと反応することにより生じる負の透磁率を実現する。導体2012が更に、負の誘電率を実現する。
この例では、波伝搬ベクトルk2014は、基準軸2016で示すように、y方向を向いている。スプリットリング共振器2005は、Hz成分を結合して、z方向の負の透磁率を実現する。導体2012は、Ex成分を結合してx方向の負の誘電率を、セル2000をセルとともに他の平面内で積層することにより実現するワイヤ導体である。他のE電界成分及びH磁界成分を結合してもよい。
特定のパターンをスプリットリング共振器2005に関して示しているが、他のタイプのパターンを使用してもよい。例えば、これらのパターンは、スプリットリング共振器2005に対応する形状の方形ではなく、円形としてもよい。スプリットリング共振器2005内の種々のパラメータを変更して、構造の透磁率を変えることができる。例えば、スプリットリング共振器2005の向きを導体2012に関して変更して、セル2000の透磁率を変えることができる。
別の例として、導体2008により形成されるループの幅、導体2010により形成される内側ループの幅、領域2018内における追加の常磁性体材料の使用、及びセル2000の特徴部分の或るタイプのパターン変更だけでなく、他の変更によって、セル2000の透磁率を変えることができる。セル2000の誘電率も、導体2012の材料、導体2012の幅、及びスプリットリング共振器2005からの導体2012の距離のような種々の要素を変更することにより変えることができる。
次に、図21を参照すると、ユニットセル配置の図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、ユニットセル2100、2102,2104,2106,2108,2112,及び2113が描かれている。これらのユニットセルは、図20におけるセル2000と同様である。
この例では、波ベクトルk2116は、軸2118に対してz方向に向いている。誘電率及び透磁率は、このタイプのアーキテクチャでは、x方向及びy方向の両方の方向に負である。段部2120及び段部2122のような段部をyワイヤ導体に設けて、これらのワイヤ導体が、これらの例において、互いに交差することがないようにしている。ワイヤ導体の交差を回避するために、挿通段部をセル境界に取り入れる。これらの段部、及びセルの積層を、図22及び23を参照しながら以下に更に詳細に示す。
図22を参照すると、2つのセルユニットの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、素子2200は、基板2206に形成されるユニットセル2202及びユニットセル2204を含む。
ワイヤ導体2208は、ユニットセル2202及びユニットセル2204の両方を通って延在している。ユニットセル2202は、導体2210及び2212により形成されるスプリットリング共振器2209を有する。ユニットセル2204は、導体2214及び2216により形成されるスプリットリング共振器2213を有する。この図から分かるように、素子2200は段部2218をユニットセル2202とユニットセル2204との間に有することにより、直交方向の積層及び/又は組み付けを可能にしている。
図23を参照すると、組み付けのために配置されるユニットセルの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、素子2300は、ユニットセル2302及びユニットセル2304を含む。素子2306は、ユニットセル2308及びユニットセル2310を含む。図から分かるように、段部2312及び2314を素子2300及び2306に設けている。素子2300及び2306は、これらの2つの素子を段部2312及び2314で組み付けて嵌合させることができるように位置決めされる。これらの素子は、ユニットセルアセンブリとも呼ばれる。
図24を参照すると、1つのユニットセルの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、ユニットセル2400は、導体2402及び導体2404を有する。導体2402及び2404は、導体2402及び2404の中心線2405及び2407のそれぞれに対して対称とすることができる。別の表現をすると、導体2402は、表面2406と2408との間にほぼ収まるように位置することができる。導体2404は、表面2406に位置することができる。導体2404は、導体2402と同じパターンを有することができるが、表面2406及び2408の法線方向の軸の回りに約260度回転させることができる。
図25を参照すると、1つのセルに関する寸法を示す表の図が、有利な実施形態に従って描かれている。表2500は、図24におけるユニットセル2400内の導体2402及び導体2404に関する寸法を示している。これらの寸法は、ミリメートル単位である。
図26を参照すると、1つのユニットセルアセンブリの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、ユニットセル2600は、図24におけるセル2400に対応する導体と同様の導体を含む。セル2602はまた、ユニットセル2400と同様の導体パターンを含む。セル2600及びセル2602を組み付けて、ユニットセルアセンブリである素子2604を形成することができる。
素子2604は、レンズの個別部品とすることができる。この例では、素子2604は、幅2606、厚さ2608、及び長さ2610を有する。厚さ2608は、この素子の厚さである。厚さ2608は、波伝搬方向の波伝搬ベクトルkである。
異なるユニットセル構造及びアセンブリを図示しているのは、異なるユニットセルを組み付けて異なるセル構造の個別部品を形成する方法にアーキテクチャ上の制約又は物理的な制約があるということを意味しているのではない。特定に実施形態に依存するが、セルに対応する他の構造、及び他のタイプのアセンブリを用いてもよい。
次に、図27を参照すると、データ処理システムの図が、有利な実施形態に従って描かれている。この実施例では、データ処理システム2700は、通信ファブリック2702を含み、通信ファブリック2702によって、プロセッサユニット2704、メモリ2706、固定記憶域2708、通信ユニット2710、入力/出力(I/O)ユニット2712、及びディスプレイ2714の間の通信が可能になる。
プロセッサユニット2704は、メモリ2706に読み込むことができるソフトウェア命令を実行するように動作する。特定に実施形態に依存するが、プロセッサユニット2704は、1つ以上のプロセッサの集合体とすることができるか、又はマルチプロセッサコアとすることができる。更に、プロセッサユニット2704は、1つ以上の異種プロセッサシステムを使用して実装することができ、この場合、メインプロセッサが補助プロセッサと一緒にシングルチップに埋め込まれる。別の実施例として、プロセッサユニット2704は、同じタイプの複数のプロセッサを含む対称マルチプロセッサシステムとすることができる。
メモリ2706及び固定記憶域2708は、記憶デバイス2716の例である。記憶デバイスは、例えばこれらには限定されないが、データ、関数のプログラムコード、及び/又は他の適切な情報のような情報を一時的に、/又は永久に保存することができるいずれかのハードウェアである。メモリ2706は、これらの例では、例えばランダムアクセスメモリ又はいずれかの他の適切な揮発性又は不揮発性記憶デバイスとすることができる。固定記憶域2708は、特定に実施形態に依存するが、種々の形態を採ることができる。例えば、固定記憶域2708は、1つ以上のコンポーネント又はデバイスを含むことができる。例えば、固定記憶域2708は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き換え可能な光ディスク、書き換え可能な磁気テープ、又は上に挙げたデバイスの或る組み合わせとすることができる。固定記憶域2708によって使用される媒体は、取り外し可能とすることができる。例えば、取り外し可能なハードドライブを固定記憶域2708に使用することができる。
通信ユニット2710は、これらの例では、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を可能にする。これらの例では、通信ユニット2710はネットワークインターフェースカードである。通信ユニット2710は、物理通信リンク又は無線通信リンクのいずれかを、又は両方を使用する通信を可能にする。
入力/出力ユニット2712によって、データ処理システム2700に接続することができる他のデバイスによるデータの入力及び出力が可能になる。例えば、入力/出力ユニット2712は、キーボード、マウス、及び/又は他の或る適切な入力デバイスを介したユーザ入力に対応する接続を可能にする。更に、入力/出力ユニット2712は、出力をプリンタに送信することができる。ディスプレイ2714は、情報をユーザに対して表示する機構を提供する。
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムに対応する命令は、記憶デバイス2716に格納することができ、これらの記憶デバイス2716はプロセッサユニット2704と、通信ファブリック2702を介して通信する。これらの実施例では、これらの命令は、固定記憶域2708に関数として格納される。これらの命令をメモリ2706に読み込んで、プロセッサユニット2704により実行することができる。異なる実施形態のプロセスは、プロセッサユニット2704によって、コンピュータ実行命令を使用して実行することができ、これらのコンピュータ実行命令は、メモリ2706のようなメモリに格納することができる。
これらの命令は、プログラムコード、コンピュータ利用可能なプログラムコード、又はコンピュータ読み取り可能なプログラムコードと呼ばれ、これらのプログラムコードをプロセッサユニット2704内のプロセッサが読み取って実行することができる。プログラムコードは、異なる実施形態では、メモリ2706又は固定記憶域2708のような異なる物理記憶媒体又はコンピュータ可読媒体に格納することができる。
プログラムコード2718は、選択的に取り外すことができるコンピュータ可読媒体2720に関数として格納され、データ処理システム2700に読み込むか、又は転送することにより、プロセッサユニット2704によって実行することができる。プログラムコード2718及びコンピュータ可読媒体2720がコンピュータプログラム製品2722を構成する。1つの例では、コンピュータ可読媒体2720は、コンピュータ可読記憶媒体2724又はコンピュータ可読信号媒体2726とすることができる。コンピュータ可読記憶媒体2724は、例えば光ディスク又は磁気ディスクを含むことができ、ディスクは、固定記憶域2708の一部であるドライブ又は他のデバイスに挿入されて、又は収納されて、固定記憶域2708の一部であるハードドライブのような記憶デバイスに挿入される。コンピュータ可読記憶媒体2724はまた、データ処理システム2700に接続される、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリのような固定記憶域の形態を採ることができる。幾つかの例では、コンピュータ可読記憶媒体2724は、データ処理システム2700から取り外さなくてもよい。
別の構成として、プログラムコード2718は、データ処理システム2700に、コンピュータ可読信号媒体2726を使用して転送することができる。コンピュータ可読信号媒体2726は、例えばプログラムコード2718を含む伝送データ信号とすることができる。例えば、コンピュータ可読信号媒体2726は、電磁信号、光信号、及び/又は他のいずれかの適切なタイプの信号とすることができる。これらの信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、ワイヤ、及び/又は他のいずれかの適切なタイプの通信リンクのような通信リンクを介して送信することができる。別の表現をすると、通信リンク及び/又は接続は、これらの実施例では、物理的形態又は無線形態とすることができる。
幾つかの例示的な実施形態では、プログラムコード2718は、ネットワーク経由で固定記憶域2708に別のデバイス又はデータ処理システムから、コンピュータ可読信号媒体2726を介してダウンロードすることにより、データ処理システム2700内で使用することができる。例えば、サーバデータ処理システム内のコンピュータ可読記憶媒体に格納されるプログラムコードは、ネットワーク経由でサーバからデータ処理システム2700にダウンロードすることができる。プログラムコード2718を供給するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード2718を格納し、送信することができる他の或るデバイスとすることができる。
データ処理システム2700に対応して示される異なるコンポーネントは、異なる実施形態を実施することができる態様にアーキテクチャ上の制約を与えることを意味しているのではない。異なる有利な実施形態は、データ処理システム2700に対応して示されるこれらのコンポーネントの他のコンポーネント、又は代わりのコンポーネントを含むデータ処理システムにおいて実施することができる。図27に示す他のコンポーネントは、提示される実施例から変えることができる。異なる実施形態は、プログラムコードを実行することができるいずれのハードウェアデバイス又はシステムを使用しても実施することができる。一例として、データ処理システム2700は、無機コンポーネントと一体化される有機コンポーネンとを含むことができる、/又は人間を除く有機コンポーネントにより全体を構成することができる。例えば、記憶デバイスは、有機半導体により構成することができる。
別の例として、データ処理システム2700内の記憶デバイスは、データを保存することができる全てのハードウェア装置である。メモリ2706、固定記憶域2708、及びコンピュータ可読媒体2720は、有形の記憶デバイスの例である。
別の例では、バスシステムを使用して、通信ファブリック2702を構築することができ、バスシステムは、システムバス、又は入力/出力バスのような1つ以上のバスにより構成することができる。勿論、バスシステムは、バスシステムに接続される異なるコンポーネント又はデバイスの間のデータの転送を可能にするいずれの適切なタイプのアーキテクチャを使用しても構築することができる。更に、通信ユニットは、データを送受信するために使用されるモデム又はネットワークアダプターのような1つ以上のデバイスを含むことができる。更に、メモリは、例えばメモリ2706とするか、又は通信ファブリック2702に取り入れることができるインターフェース及びメモリコントローラハブに見られるようなキャッシュとすることができる。
次に、図28を参照すると、高周波ビームをステアリングするプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図28に示すプロセスは、アンテナ周囲環境100において、図1におけるアンテナシステム100を使用して実行することができる。
プロセスは、アンテナ素子アレイから、第1角度でレンズに向けて、レンズの一の位置に、高周波ビームを放射することにより始まる(操作2800)。プロセスでは、次に、高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームの第1角度を第2角度に変化させる(操作2802)。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化させることができる。
その後、プロセスでは、第2角度の高周波ビームが、レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、高周波ビームの第2角度を第3角度に変化させ(操作2804)、プロセスはその後、終了する。
次に、図29〜32を参照すると、負屈折率メタマテリアルレンズの設計に使用されるプロセスの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図29〜32に示すプロセスを使用して、図1におけるレンズ122及び/又は負屈折率メタマテリアルレンズ135及び/又は図3における負屈折率メタマテリアルレンズ300を設計し、作製することができる。
次に、図29を参照すると、アンテナシステムの負屈折率メタマテリアルレンズを形成するプロセスのフローチャートが、有利な実施形態に従って描かれている。この例では、プロセスを使用して、図3におけるレンズ302のようなレンズを作製することができる。設計、シミュレーション、及び最適化を含む異なるステップは、図27におけるデータ処理システム2700のようなデータ処理システムを使用して実行することができる。
プロセスは、完全波動シミュレーションを実行してレンズ幾何学形状及び材料を2次元で最適化することにより始まる(操作2900)。操作2900では、完全波動シミュレーションは、電磁気学のマクスウェル方程式を用いる既知のタイプのシミュレーションである。このタイプのシミュレーションでは、支配微分方程式を、波動効果の全てを考慮して解く。操作2900では、ビームを約60度のステアリング角から約90度のステアリング角になるように曲げるレンズ幾何学形状及び材料を、シミュレーションを使用して最適化する。この90度のステアリング角は、アンテナシステムにおいて略水平に走査するときに水平になることから得られる。
その後、プロセスでは、不連続の影響、及び材料損失を入力する(操作2902)。不連続には、負屈折率メタマテリアルユニットセルを使用してレンズが形成されることを考慮に入れる。このタイプの材料の場合、平滑な表面を前提にすることはできない。プロセスでは次に、完全波動シミュレーションを、不連続の影響、及び材料損失を考慮に入れて再度実行する(操作2904)。この操作から、操作2900において確認される性能が、損失があり、かつ作製上の制約がある状態で依然としてかなりの許容レベルにあることを確認する。
その後、レンズ断面を回転させて3次元構造を形成する(操作2906)。プロセスでは次に、完全波動シミュレーションを、3次元構造を使用して再度実行する(操作2908)。操作2908を使用して、2次元モデルにおいて最適化されたレンズ幾何学形状及び材料が3次元モデルでも有効であるかどうかを確認する。
次に、プロセスでは、シミュレーションを、種々の誘電率異方性及び透磁率異方性を考慮に入れてシミュレーションを実行する(操作2910)。操作2910におけるシミュレーションも完全波動シミュレーションである。このシミュレーションにおける違いは、完全な等方性材料をこれまでのシミュレーションにおいて使用していることである。操作2910におけるシミュレーションを、異なる異方性度を使用して実行することにより、還元材を使用することができるかどうかを判定することができる。この操作を行なって還元材を見つけ出すことにより、作製を、許容可能な、又は合理的な性能を維持した状態で容易にすることができる。
還元材は異方性材料であり、この異方性材料は、等方性材料のように全ての3方向ではなく、1つ、又は2つの選択方向のE電界及びH磁界とのみ結合する。還元材は、形成がより容易であるので望ましい。例えば、ユニットセルを全ての3方向に積層するのではなく、セルの形成は、2つの方向のみ、又は1つの方向のみを使用する場合により容易になる。次に、負屈折率メタマテリアルユニットセルを設計する(操作2912)。この例では、パラメータを負屈折率メタマテリアルユニットセルに関して特定することにより、所望の周波数の演算、及び正しい異方性の演算が可能になる。
次に、プロセスでは、負屈折率メタマテリアルユニットセルを形成する(操作2914)。操作2914では、ユニットセルの形成は、現在利用可能な種々の形成プロセスを使用して行なうことができる。これらのプロセスは、半導体デバイスを形成するために使用されるプロセスを含むことができる。プロセスでは、負屈折率メタマテリアルユニットセルを組み付けて、レンズを形成する(操作2916)。この操作では、適切な幾何学的配向、材料異方性、及び機械的完全性を有する最終レンズが形成される。次に、形成レンズを既存のアンテナシステムの上に配置し、検査し(操作2918)、プロセスはその後、終了する。操作2918では、レンズでビームがシミュレーションで予測された通りに曲がるかどうかを確認する。
次に、図30を参照すると、レンズ設計を最適化するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図30に示すプロセスは、図29における操作2900を更に詳細に説明したものである。
プロセスは、レンズの形状を選択することにより始まる(操作3000)。これらの例では、形状は、レンズを画定する領域を取り囲む楕円ペアである。勿論、他の実施形態では、他の形状を選択してもよい。特定の実施形態に依存するが、任意の形状を選択することもできる。楕円ペアは、半短径、半長径を有する内側楕円と、同様の径を有する外側楕円とを含む。
プロセスでは、選択した形状に関する複数セットのパラメータを設定する(操作3002)。これらの異なるセットでは、レンズの形状及び材料に関する種々のパラメータを変化させることができる。これらの例では、半長径及び半短径に関するパラメータを変化させることができる。この特定の例では、幾つかの制約として、内側楕円の半短径及び半長径が、アンテナアレイの公称寸法よりも大きいことを挙げることができる。更に、内側楕円の半短径は、外側楕円の半短径よりも短い。更に、内側楕円の半長径は必ず、外側楕円の半長径よりも短い。
異なる有利な実施形態では、内側楕円の半短径は、異なるセットのパラメータに関して固定し、内側楕円及び外側楕円のサイズ及び偏心率は、他のパラメータを、初期値を中心とする或る範囲で変化させることにより変化させる。更に、負屈折率も変化させることができる。
プロセスでは次に、完全波動シミュレーションを、異なるセットのパラメータを考慮に入れて実行する(操作3004)。これらのシミュレーションは、2次元又は3次元で実行することができる。設計スペースが大きい場合、2次元シミュレーションを実行することにより結果がより高速に得られる。2次元の結果に基づいて、最適化されたレンズを3次元で回転させ、これらのシミュレーションを次に、3次元で再実行して結果を検証することができる。
プロセスでは次に、最終走査角及び遠視野強度を各セットのパラメータに関して抽出する(操作3006)。その後、最終走査角及び遠視野強度が許容可能であるかどうかの判定を行なう(操作3008)。
最終走査角及び遠視野強度が許容可能である場合、プロセスでは、最良の走査角及び遠視野強度を実現する幾何学形状及び材料を選択し(操作3010)、プロセスはその後、終了する。これらの例では、このシミュレーションは、これらの楕円が不連続になることが全くなく実行することができる。操作3008を再度参照すると、最終走査角及び遠視野強度が共に許容可能ではない場合、プロセスは操作3002に戻る。次に、プロセスでは、更に別のセットのパラメータを設定して検査を行なう。
操作3004において実行される異なるシミュレーションは、完全電磁波動シミュレーションを含む。これらのシミュレーションは、種々の利用可能なプログラムを使用して実行することができる。例えば、COMSOL Multiphysics version 3.4は、使用することができるシミュレーションプログラムの一例である。このプログラムは、COMSOL(コムソル)AB社から入手することができる。このタイプのシミュレーションでは、導波管からの高周波放射を、所望の方向を向いたビームを考慮に入れてシミュレーションする。更に、シミュレーションプログラムでもレンズを、幾何学形状、材料を考慮に入れて、エアボックスを、伝搬する波を考慮に入れてシミュレーションする。これらのシミュレーションから、ビームの相対遠視野強度及び最終走査角に関する情報を確認することができる。
次に、図31を参照すると、負屈折率メタマテリアルユニットセルを設計するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図31に示すプロセスは、図29における操作2912を更に詳細に説明したものである。
プロセスは、所望の動作周波数に対応するユニットセルサイズを選択することにより始まる(操作3100)。この例では、2.3ミリメートル立方体の固定ユニットセルサイズを、約15ギガヘルツの動作周波数に対応して選択する。これらの例では、ユニットセルを、波長よりも短くなるように選択して、有効媒質理論が成り立つようにする。代表的なセルサイズは、約λ/5〜λ/20の範囲とすることができる。もっと小さいセルサイズを使用してもよい。これらの例では、λ=自由空間波長である。より小さいセルサイズが、性能上好ましいが、これらの小さいサイズが小さくなり過ぎて、スプリットリング共振器及びワイヤ構造が、負屈折率メタマテリアル効果を実現するために十分なインダクタンス及びキャパシタンスを持つことができない可能性がある。
次に、プロセスでは、ユニットセルに関する複数セットのパラメータを設定する(操作3102)。これらのパラメータは、セルの性能に、誘電率、透磁率、及び屈折率に関して影響する可能性がある全てのパラメータである。変えることができる特徴量の例として、これらには限定されないが、例えばスプリットリング共振器の銅導体の幅、ワイヤの銅導体の幅、スプリットリング共振器の間の間隔の大きさ、スプリットリング共振器における切除部分のサイズ、スプリットリング共振器における隙間のサイズ、及び他の適切な特徴量を挙げることができる。
次に、プロセスでは、シミュレーションを、複数セットのパラメータに関して、或る周波数範囲に亘って実行する(操作3104)。操作3104において行なわれるシミュレーションは、同じソフトウェアを使用して実行することにより、図30における操作3004において複数回実行されるシミュレーションを実行することができる。このシミュレーションは、ユニットセルに関して或る周波数範囲に亘って行なわれる完全波動シミュレーションである。
次に、プロセスでは、各セットのパラメータに対応するsパラメータを抽出する(操作3106)。これらの例では、sパラメータは、散乱パラメータとも呼ばれる。これらのパラメータを使用して、小信号による種々の定常的な外乱を持つモデルの挙動を記述する。別の表現をすると、散乱パラメータは、小信号による種々の定常的な外乱を持つ電気回路網のようなモデルの挙動を記述するために使用される値又は特性である。
その後、プロセスでは、異なるセットのパラメータに関して抽出される複数セットのsパラメータの各セットに対応する誘電率値、透磁率値、及び屈折率値を計算する(操作3108)。次に、計算から返される透磁率、誘電率、及び屈折率のうちのいずれが許容可能であるかの判定を行なう(操作3110)。これらの複数セットの値のうちの1セットの値が許容可能である場合、プロセスは終了する。それ以外の場合、プロセスは操作3102に戻って、更に別のセットのパラメータをユニットセルに関して設定する。
次に、図32を参照すると、レンズ構造を生成するプロセスのフローチャートの図が、有利な実施形態に従って描かれている。図32に示すプロセスを使用して、切頂20面体又はバッキーボールの形状を有するレンズ構造を生成することができる。これらの例では、図32に示すプロセスは、図27におけるデータ処理システムのようなデータ処理システムを使用して実行することができる。
プロセスは、レンズが楕円形状に設計されることから生じる結果を取得することにより始まる(操作3200)。プロセスは、最適化されたレンズの楕円形状、及び均一な屈折率を受け取る(操作3202)。バッキーボール外郭を、楕円の内径に略等しい平均半径を使用して選択する(操作3204)。バッキーボール外郭を選択して、最適化されたレンズの楕円形状に収まるようにフィッティングを行なう。この実施例では、バッキーボール外郭は、球又はボールの形態の完全なバッキーボール形状を有する必要はない。そうではなく、バッキーボール形状の一部のみをバッキーボール外郭に使用することができる。
バッキーボール外郭の初期厚さを設定する(操作3206)。操作3206では、初期厚さは、各面の厚さである。この厚さは、ユニットセルアセンブリの厚さの整数倍とすることができる。この初期厚さは、例えば半径方向に約6ユニットセル分とすることができる。初期の面厚は、楕円の対応部分の厚さであって、最も近い整数倍に丸めた厚さを選択することにより選択することができる。
楕円外郭からバッキーボール外郭への点ごとのコンフォーマル変換を、バッキーボール外郭の各面に関して行なう(操作3208)。この操作により、バッキーボール外郭の形状のレンズが得られる。バッキーボールレンズの新規の屈折率を同定する(操作3210)。屈折率は、コンフォーマル変換がこれらの例において行なわれた各点に対応して同定される。この操作では、多数の異なる屈折率を同定することができる。バッキーボール外郭の異なる面の異なる点は、これらの実施例において、異なる屈折率を有することができる。
次に、プロセスでは、バッキーボールレンズに関して同定される屈折率が、ユニットセル設計範囲に収まるかどうかを判定する(操作3212)。屈折率が、ユニットセル設計範囲に収まる場合、バッキーボールレンズの損失が許容閾値に収まるかどうかの判定を行なう(操作3214)。損失が操作3214において許容可能な場合、プロセスは終了する。
そうではなく、損失が許容されない、/又はバッキーボールレンズ内の異なる点の新規の屈折率が、ユニットセル設計範囲に収まらない場合、プロセスでは、バッキーボール外郭の複数面の厚さを変更し(操作3216)、プロセスは次に、上に説明したように、操作3208に戻る。
操作3212を再度参照すると、同定される屈折率が、ユニットセル設計範囲に収まらない場合、プロセスでは、バッキーボール外郭の複数面の厚さを変更し(操作3216)、プロセスは次に、上に説明したように、操作3208に戻る。
バッキーボールレンズの設計が完了すると、このレンズは、不連続要素、及び屈折率が同定されたユニットセルを使用して作製することができる。また、幾つかの有利な実施形態では、ユニットセルが、バッキーボールレンズ内の異なる点の屈折率に対応するように、又は屈折率を実現するように設計されない場合、これらのユニットセルは、厚さを変更するのではなく、面に対応して互いの上に積み重ねることができるユニットセルアセンブリの数を変えることにより設計し直すことができる。
各面の厚さは、利用可能なユニットセル構造、及び対応する屈折率範囲により決定することができる。この実施例では、ユニットセル構造は、約−1.9〜約−0.6の屈折率範囲を有することができる。コンフォーマル変換後、必要な屈折率が、約−1.9よりも小さい場合、面の厚さを厚くして、屈折率が取得範囲に収まることを必要としながら、同じ屈折力を達成することができる。この例では、より小さい屈折率は約−2.5になる可能性がある。これとは異なり、コンフォーマル変換後、必要な屈折率が、約−0.6よりも大きい場合、厚さを薄くして、屈折率が必要な範囲に収まるようにすることができる。この例では、厚さは、1つのユニットセルアセンブリの厚さである。
上述の異なる実施形態におけるフローチャート及びブロック図は、異なる有利な実施形態における装置及び方法の幾つかの可能な形態のアーキテクチャ、機能、及び動作を示している。この点に関して、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、操作又はステップのモジュール、セグメント、機能、及び/又は一部を表わすことができる。幾つかの別の実施形態では、ブロック内に記載される機能又は機能は、これらの図に記載される順番から外れた順番で行なうことができる。例えば、幾つかの場合では、連続して示される2つのブロックは、ほぼ同時に実行されてもよい、又はこれらのブロックは、取り込まれる機能に依存するが、逆の順番で実行される場合がある。また、他のブロックを、フローチャート又はブロック図に例示されるブロックの他に、追加することができる。
したがって、異なる有利な実施形態は、高周波ビームをステアリングする方法及び装置を提供する。高周波ビームは、アンテナ素子アレイから、第1角度でレンズに向けて、レンズの一の位置に、放射される。高周波ビームがレンズを出射するときに、高周波ビームの第1角度を第2角度に変化させる。第2角度は、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化する。第2角度の高周波ビームが、レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、高周波ビームの第2角度を第3角度に変化させる。
アンテナシステムを屈折率分布型レンズ及び負屈折率メタマテリアルレンズの両方で構成することにより、高周波ビームをステアリングするために必要となる機械部品は、現在使用されているアンテナシステムと比べて、少なくて済む。更に、このタイプの構成により、高周波ビームをステアリングするために物理的に調整する必要がある部品が少なくて済む。このように、異なる有利な実施形態は、現在使用されているアンテナシステムと比べて、より少ない努力及び/又は費用しか必要としないアンテナシステムの構成を実現する。
異なる有利な実施形態についての記述を、例示及び説明のために行なってきたが、本記述は、網羅的になるように行なわれるのではない、又は本発明を、開示される構成の実施形態に限定するために行なわれるのではない。多くの変形及び変更は、この技術分野の当業者には明らかであろう。更に、異なる有利な実施形態は、他の有利な実施形態と比べると、異なる利点を提供することができる。選択される実施形態又は実施形態は、これらの実施形態の原理、実際の用途を最良に説明するために、この技術分野の他の当業者が、種々の変形を加え得る種々の実施形態の開示内容を、考えられる特定の使用に合わせて理解することができるために選択され、記載されている。
また、本発明は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
高周波ビームを放射するアンテナ素子アレイと、
アンテナ素子アレイの上に位置し、高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームがレンズに入射する第1角度を第2角度に変化させるレンズであって、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに第2角度が変化するレンズと、
レンズの上に位置し、高周波ビームがメタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームがメタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させるメタマテリアルレンズと
を備えた装置。
(態様2)
メタマテリアルレンズが、負屈折率メタマテリアルレンズ及び正屈折率メタマテリアルレンズから成るグループから選択される、態様1に記載の装置。
(態様3)
アンテナ素子アレイが、アンテナ素子アレイ内の多数のアンテナ素子を使用して高周波ビームを放射し、アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択するコントローラを備えている、態様1に記載の装置。
(態様4)
アンテナ素子の数を変更することにより位置が変化する、態様1に記載の装置。
(態様5)
アンテナ素子アレイが、メタマテリアルレンズ及びレンズを通過する第2高周波ビームを受信する、態様1に記載の装置。
(態様6)
第3角度が、アンテナ素子アレイが位置する平面に対して略平行である、態様1に記載の装置。
(態様7)
メタマテリアルレンズが複数の不連続要素を含んでいる、態様1に記載の装置。
(態様8)
複数の不連続要素が、1つの構成に配置された複数のメタマテリアルユニットセルを含んでいる、態様7に記載の装置。
(態様9)
アンテナ素子アレイ内の多数のアンテナ素子が、アンテナ素子アレイ内で互いに隣接する第1アンテナ素子、及びアンテナ素子アレイ内で互いに隣接しない第2アンテナ素子のうちの一方から選択される、態様1に記載の装置。
(態様10)
レンズが、負屈折率メタマテリアル及び正屈折率メタマテリアルのうちの少なくとも1つにより構成されている、態様1に記載の装置。
(態様11)
更にプラットフォームを備えており、アンテナ素子アレイ、アンテナ素子アレイの上に位置するレンズ、及びメタマテリアルレンズがプラットフォームに設置されており、プラットフォームが、移動プラットフォーム、静止プラットフォーム、陸上構造、水中構造、空中構造、航空機、水上艦、戦車、人員運搬車、列車、宇宙船、宇宙ステーション、衛星、潜水艦、自動車両、及び建築物のうちの1つから選択される、態様1に記載の装置。
(態様12)
高周波ビームを放射するアンテナ素子アレイと、
アンテナ素子アレイの上に位置し、高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームがレンズに入射する第1角度を第2角度に変化させるレンズであって、第2角度が、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化するときに変化するレンズと、
レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズであって、バッキーボール形状を有し、かつ高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させる負屈折率メタマテリアルレンズと、
アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択して、高周波ビームがレンズに入射する位置を変化させるコントローラと
を備えたアンテナシステム。
(態様13)
高周波ビームをステアリングする方法であって、
アンテナ素子アレイから第1角度でレンズに向けて、レンズの一の位置に、高周波ビームを放射することと、
高周波ビームがレンズから出射するときに、高周波ビームの第1角度を第2角度に変化させることであって、高周波ビームがレンズに入射する位置が変化すると第2角度が変化することと、
第2角度の高周波ビームが、レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、高周波ビームの第2角度を第3角度に変化させることと
を含む方法。
(態様14)
アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択して、高周波ビームを前記位置に放射することを更に含む、態様13に記載の方法。
(態様15)
高周波ビームが第1高周波ビームであり、前記位置が第1位置であり、更に、
アンテナ素子アレイから第4角度でレンズに向けて、レンズの第2位置に、第2高周波ビームを放射することと、
第2高周波ビームがレンズから出射するときに、第2高周波ビームの第4角度を第5角度に変化させることであって、第5角度が、第2高周波ビームがレンズに入射する第2位置が変化するときに変化することと、
第5角度の第2高周波ビームが、レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、第2高周波ビームの第5角度を第6角度に変化させることと
を含む、態様13に記載の方法。

Claims (15)

  1. 高周波ビームを放射するアンテナ素子アレイと、
    アンテナ素子アレイの上に位置する屈折率分布型レンズであって、高周波ビームが屈折率分布型レンズから出射するときに、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する第1角度を第2角度に変化させ、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する位置が変化するときに第2角度が変化する、屈折率分布型レンズと、
    屈折率分布型レンズの上に位置し、高周波ビームがメタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームがメタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させる、バッキーボール形状のメタマテリアルレンズと
    を備えた装置。
  2. メタマテリアルレンズが、負屈折率メタマテリアル及び正屈折率メタマテリアルのうちの少なくとも1つにより構成されている、請求項1に記載の装置。
  3. アンテナ素子アレイが、アンテナ素子アレイ内の多数のアンテナ素子を使用して高周波ビームを放射し、アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択するコントローラを備えている、請求項1に記載の装置。
  4. コントローラは、選択するアンテナ素子変更することにより高周波ビームがレンズに入射する位置変化させるようになっている、請求項に記載の装置。
  5. アンテナ素子アレイが、メタマテリアルレンズ及び屈折率分布型レンズを通過する第2高周波ビームを受信する、請求項1に記載の装置。
  6. 第3角度が、アンテナ素子アレイが位置する平面に対して略平行である、請求項1に記載の装置。
  7. メタマテリアルレンズが複数の不連続要素を含んでいる、請求項1に記載の装置。
  8. 複数の不連続要素が、1つの構成に配置された複数のメタマテリアルユニットセルを含んでいる、請求項7に記載の装置。
  9. アンテナ素子アレイ内のンテナ素子がグループを形成するようにグルーピングされている、請求項1に記載の装置。
  10. 屈折率分布型レンズが、負屈折率メタマテリアル及び正屈折率メタマテリアルのうちの少なくとも1つにより構成されている、請求項1に記載の装置。
  11. 更にプラットフォームを備えており、アンテナ素子アレイ、屈折率分布型レンズ、及びメタマテリアルレンズがプラットフォームに設置されており、プラットフォームが、移動プラットフォーム、静止プラットフォーム、陸上構造、水中構造、空中構造、航空機、水上艦、戦車、人員運搬車、列車、宇宙船、宇宙ステーション、衛星、潜水艦、自動車両、及び建築物のうちの1つから選択される、請求項1に記載の装置。
  12. 高周波ビームを放射するアンテナ素子アレイと、
    アンテナ素子アレイの上に位置する屈折率分布型レンズであって、高周波ビームが屈折率分布型レンズから出射するときに、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する第1角度を第2角度に変化させ、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する位置が変化するときに第2角度が変化する、屈折率分布型レンズと、
    屈折率分布型レンズの上に位置する負屈折率メタマテリアルレンズであって、バッキーボール形状を有し、かつ高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズから出射するときに、高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズに入射する第2角度を第3角度に変化させる負屈折率メタマテリアルレンズと、
    アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択して、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する位置を変化させるコントローラと
    を備えたアンテナシステム。
  13. 高周波ビームをステアリングする方法であって、
    アンテナ素子アレイから第1角度で屈折率分布型レンズに向けて、屈折率分布型レンズの一の位置に、高周波ビームを放射することと、
    高周波ビームが屈折率分布型レンズから出射するときに、高周波ビームの第1角度を第2角度に変化させることであって、高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する位置が変化すると第2角度が変化することと、
    第2角度の高周波ビームが、屈折率分布型レンズの上に位置するバッキーボール形状の負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、高周波ビームの第2角度を第3角度に変化させることと
    を含む方法。
  14. アンテナ素子アレイから多数のアンテナ素子を選択して、高周波ビームを前記位置に放射することを更に含む、請求項13に記載の方法。
  15. 高周波ビームが第1高周波ビームであり、前記位置が第1位置であり、更に、
    アンテナ素子アレイから第4角度で屈折率分布型レンズに向けて、屈折率分布型レンズの第2位置に、第2高周波ビームを放射することと、
    第2高周波ビームが屈折率分布型レンズから出射するときに、第2高周波ビームの第4角度を第5角度に変化させることであって、第2高周波ビームが屈折率分布型レンズに入射する第2位置が変化するときに第5角度が変化することと、
    第5角度の第2高周波ビームが負屈折率メタマテリアルレンズを通過するときに、第2高周波ビームの第5角度を第6角度に変化させることと
    を含む、請求項13に記載の方法。
JP2012502178A 2009-03-26 2010-03-23 負屈折率メタマテリアルレンズを使用した高周波ビームのステアリング Active JP5553886B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/411,575 US8493281B2 (en) 2008-03-12 2009-03-26 Lens for scanning angle enhancement of phased array antennas
US12/411,575 2009-03-26
US12/689,003 2010-01-18
US12/689,003 US8487832B2 (en) 2008-03-12 2010-01-18 Steering radio frequency beams using negative index metamaterial lenses
PCT/US2010/028364 WO2010144170A2 (en) 2009-03-26 2010-03-23 Steering radio frequency beams using negative index metamaterial lenses

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012522423A JP2012522423A (ja) 2012-09-20
JP2012522423A5 JP2012522423A5 (ja) 2013-05-02
JP5553886B2 true JP5553886B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43064751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012502178A Active JP5553886B2 (ja) 2009-03-26 2010-03-23 負屈折率メタマテリアルレンズを使用した高周波ビームのステアリング

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8487832B2 (ja)
EP (1) EP2412058B1 (ja)
JP (1) JP5553886B2 (ja)
WO (1) WO2010144170A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3639067A4 (en) * 2017-06-16 2021-03-17 Arizona Board of Regents on behalf of the University of Arizona NEW HOLLOW LIGHT LENS STRUCTURE

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8493281B2 (en) * 2008-03-12 2013-07-23 The Boeing Company Lens for scanning angle enhancement of phased array antennas
US8487832B2 (en) 2008-03-12 2013-07-16 The Boeing Company Steering radio frequency beams using negative index metamaterial lenses
FR2973585B1 (fr) * 2011-03-31 2013-04-26 Ecole Superieure Electronique De L Ouest Eseo Structures antennaires associant des metamateriaux.
WO2013013464A1 (zh) * 2011-07-26 2013-01-31 深圳光启高等理工研究院 偏馈式微波天线
US11093722B2 (en) 2011-12-05 2021-08-17 Adasa Inc. Holonomic RFID reader
US9780435B2 (en) 2011-12-05 2017-10-03 Adasa Inc. Aerial inventory antenna
US10050330B2 (en) 2011-12-05 2018-08-14 Adasa Inc. Aerial inventory antenna
US9747480B2 (en) 2011-12-05 2017-08-29 Adasa Inc. RFID and robots for multichannel shopping
US10476130B2 (en) 2011-12-05 2019-11-12 Adasa Inc. Aerial inventory antenna
US10846497B2 (en) 2011-12-05 2020-11-24 Adasa Inc. Holonomic RFID reader
JP5941854B2 (ja) * 2013-02-13 2016-06-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 ミリ波誘電体レンズアンテナおよびそれを用いた速度センサ
US10522906B2 (en) * 2014-02-19 2019-12-31 Aviation Communication & Surveillance Systems Llc Scanning meta-material antenna and method of scanning with a meta-material antenna
WO2015183915A1 (en) 2014-05-27 2015-12-03 The University Of Florida Research Foundation, Inc. Glass interposer integrated high quality electronic components and systems
US9577327B2 (en) * 2015-07-20 2017-02-21 Elwha Llc Electromagnetic beam steering antenna
US11894610B2 (en) * 2016-12-22 2024-02-06 All.Space Networks Limited System and method for providing a compact, flat, microwave lens with wide angular field of regard and wideband operation
US11201630B2 (en) * 2017-11-17 2021-12-14 Metawave Corporation Method and apparatus for a frequency-selective antenna
KR102529946B1 (ko) * 2017-12-19 2023-05-08 삼성전자 주식회사 렌즈를 포함하는 빔포밍 안테나 모듈
KR102531003B1 (ko) * 2017-12-19 2023-05-10 삼성전자 주식회사 렌즈를 포함하는 빔포밍 안테나 모듈
WO2019127498A1 (zh) 2017-12-29 2019-07-04 华为技术有限公司 一种装置
EP3739686A4 (en) * 2018-01-11 2021-01-13 Qui Inc. RF LENS DEVICE FOR IMPROVING THE DIRECTIONAL EFFICIENCY OF AN ANTENNA ARRANGEMENT AND THEREFORE TRANSMITTER AND RECEIVING ANTENNA SYSTEM
KR102588510B1 (ko) * 2019-04-22 2023-10-12 현대자동차주식회사 차량용 안테나 시스템 및 그 제어 방법
CN112582805B (zh) * 2019-09-30 2023-01-03 Oppo广东移动通信有限公司 阵列透镜、透镜天线和电子设备
US11581640B2 (en) * 2019-12-16 2023-02-14 Huawei Technologies Co., Ltd. Phased array antenna with metastructure for increased angular coverage
EP4082075A4 (en) * 2019-12-27 2023-10-18 Intel Corporation INTEGRATED ANTENNA STRUCTURES FOR WIRELESS AND RADAR COMMUNICATIONS
CN111162371B (zh) * 2019-12-31 2021-06-25 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备
JPWO2022138397A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30
FR3118835B1 (fr) 2021-01-14 2023-07-14 Thales Sa Radôme et systeme d'antenne avec fonction de compensation d'elevation
US20230170611A1 (en) * 2021-04-20 2023-06-01 University Of Notre Dame Du Lac Sparse Phased-Array-Fed Focusing Aperture Antennas With Reduced Grating Lobes

Family Cites Families (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2459800A (en) 1947-05-16 1949-01-25 Ernest E Esgate Sawmill construction
US3697898A (en) 1970-05-08 1972-10-10 Communications Satellite Corp Plural cavity bandpass waveguide filter
US3789325A (en) 1971-11-24 1974-01-29 Itt Variable frequency and coupling equalizer and method for tuning
US3877014A (en) 1973-11-14 1975-04-08 Us Air Force Wide scan angle antenna utilizing surface wave and multiple element array modes of operation
JPS593881B2 (ja) * 1976-09-13 1984-01-26 三菱電機株式会社 レンズ付きアレイアンテナ
US4721933A (en) 1986-09-02 1988-01-26 Hughes Aircraft Company Dual mode waveguide filter employing coupling element for asymmetric response
US5012211A (en) 1987-09-02 1991-04-30 Hughes Aircraft Company Low-loss wide-band microwave filter
JPH0310407A (ja) * 1989-06-07 1991-01-18 Nippondenso Co Ltd 平面アンテナ用レードーム
US5283587A (en) 1992-11-30 1994-02-01 Space Systems/Loral Active transmit phased array antenna
US5517203A (en) 1994-05-11 1996-05-14 Space Systems/Loral, Inc. Dielectric resonator filter with coupling ring and antenna system formed therefrom
US5629266A (en) 1994-12-02 1997-05-13 Lucent Technologies Inc. Electromagnetic resonator comprised of annular resonant bodies disposed between confinement plates
JP2782053B2 (ja) 1995-03-23 1998-07-30 本田技研工業株式会社 レーダーモジュール及びアンテナ装置
DE19524633A1 (de) 1995-07-06 1997-01-09 Bosch Gmbh Robert Wellenleiter-Resonatoranordnung sowie Verwendung
US5889449A (en) 1995-12-07 1999-03-30 Space Systems/Loral, Inc. Electromagnetic transmission line elements having a boundary between materials of high and low dielectric constants
US5804534A (en) 1996-04-19 1998-09-08 University Of Maryland High performance dual mode microwave filter with cavity and conducting or superconducting loading element
US5838213A (en) 1996-09-16 1998-11-17 Illinois Superconductor Corporation Electromagnetic filter having side-coupled resonators each located in a plane
US5909159A (en) 1996-09-19 1999-06-01 Illinois Superconductor Corp. Aperture for coupling in an electromagnetic filter
US5905472A (en) 1997-08-06 1999-05-18 Raytheon Company Microwave antenna having wide angle scanning capability
US6314309B1 (en) 1998-09-22 2001-11-06 Illinois Superconductor Corp. Dual operation mode all temperature filter using superconducting resonators
US6292134B1 (en) 1999-02-26 2001-09-18 Probir K. Bondyopadhyay Geodesic sphere phased array antenna system
US6323817B1 (en) 2000-01-19 2001-11-27 Hughes Electronics Corporation Antenna cluster configuration for wide-angle coverage
US6812903B1 (en) * 2000-03-14 2004-11-02 Hrl Laboratories, Llc Radio frequency aperture
US6424313B1 (en) 2000-08-29 2002-07-23 The Boeing Company Three dimensional packaging architecture for phased array antenna elements
AU2001295015B2 (en) 2000-08-31 2004-01-08 Raytheon Company Mechanically stearable array antenna
US6670930B2 (en) 2001-12-05 2003-12-30 The Boeing Company Antenna-integrated printed wiring board assembly for a phased array antenna system
US6822622B2 (en) 2002-07-29 2004-11-23 Ball Aerospace & Technologies Corp Electronically reconfigurable microwave lens and shutter using cascaded frequency selective surfaces and polyimide macro-electro-mechanical systems
US7006052B2 (en) 2003-05-15 2006-02-28 Harris Corporation Passive magnetic radome
US6985118B2 (en) 2003-07-07 2006-01-10 Harris Corporation Multi-band horn antenna using frequency selective surfaces
US7006051B2 (en) 2003-12-02 2006-02-28 Frc Components Products Inc. Horizontally polarized omni-directional antenna
US7714782B2 (en) * 2004-01-13 2010-05-11 Dennis Willard Davis Phase arrays exploiting geometry phase and methods of creating such arrays
US6958729B1 (en) 2004-03-05 2005-10-25 Lucent Technologies Inc. Phased array metamaterial antenna system
GB0406814D0 (en) 2004-03-26 2004-08-04 Bae Systems Plc An antenna
CN101389998B (zh) 2004-07-23 2012-07-04 加利福尼亚大学董事会 特异材料
US7218285B2 (en) 2004-08-05 2007-05-15 The Boeing Company Metamaterial scanning lens antenna systems and methods
US7463109B2 (en) 2005-04-18 2008-12-09 Furuno Electric Company Ltd. Apparatus and method for waveguide to microstrip transition having a reduced scale backshort
JP2009506585A (ja) * 2005-05-05 2009-02-12 オートモーティブ システムズ ラボラトリー インコーポレーテッド アンテナ
US7928900B2 (en) * 2006-12-15 2011-04-19 Alliant Techsystems Inc. Resolution antenna array using metamaterials
JP4764321B2 (ja) 2006-12-20 2011-08-31 株式会社東芝 電子機器
JP5234667B2 (ja) 2007-03-05 2013-07-10 国立大学法人京都工芸繊維大学 伝送線路マイクロ波装置
US7724180B2 (en) * 2007-05-04 2010-05-25 Toyota Motor Corporation Radar system with an active lens for adjustable field of view
US8110791B2 (en) 2007-08-16 2012-02-07 Bae Systems Plc Imaging device
US8493281B2 (en) * 2008-03-12 2013-07-23 The Boeing Company Lens for scanning angle enhancement of phased array antennas
US8130171B2 (en) 2008-03-12 2012-03-06 The Boeing Company Lens for scanning angle enhancement of phased array antennas
US8487832B2 (en) 2008-03-12 2013-07-16 The Boeing Company Steering radio frequency beams using negative index metamaterial lenses
US8164531B2 (en) * 2008-05-20 2012-04-24 Lockheed Martin Corporation Antenna array with metamaterial lens
US7855691B2 (en) 2008-08-07 2010-12-21 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Automotive radar using a metamaterial lens
US20100104823A1 (en) 2008-10-23 2010-04-29 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Reactive composite material structures with multiple reaction-propagation circuits
US8493277B2 (en) 2009-06-25 2013-07-23 The Boeing Company Leaky cavity resonator for waveguide band-pass filter applications
US8493276B2 (en) 2009-11-19 2013-07-23 The Boeing Company Metamaterial band stop filter for waveguides
US20120086463A1 (en) 2010-10-12 2012-04-12 Boybay Muhammed S Metamaterial Particles for Near-Field Sensing Applications

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3639067A4 (en) * 2017-06-16 2021-03-17 Arizona Board of Regents on behalf of the University of Arizona NEW HOLLOW LIGHT LENS STRUCTURE

Also Published As

Publication number Publication date
US20120274525A1 (en) 2012-11-01
EP2412058B1 (en) 2021-10-13
JP2012522423A (ja) 2012-09-20
WO2010144170A2 (en) 2010-12-16
WO2010144170A3 (en) 2011-03-10
US8487832B2 (en) 2013-07-16
EP2412058A2 (en) 2012-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5553886B2 (ja) 負屈折率メタマテリアルレンズを使用した高周波ビームのステアリング
US8493281B2 (en) Lens for scanning angle enhancement of phased array antennas
JP5592279B2 (ja) フェーズドアレイアンテナの走査角増強レンズ
US11296416B2 (en) Metamaterial structure antenna and metamaterial structure array
CN102749529B (zh) 紧缩场天线测量系统
CN102544717B (zh) 基于超材料的透镜天线
US9634398B2 (en) Cassegrain satellite television antenna and satellite television receiving system thereof
WO2016203748A1 (ja) 屈折率分布型レンズの設計方法、及び、それを用いたアンテナ装置
CN103094701B (zh) 一种平板透镜及具有该透镜的透镜天线
CN102480031B (zh) 一种后馈式雷达天线
CN113991304B (zh) 一种基于超表面阵列的天线波束赋形方法
CN102904044A (zh) 一种后馈式雷达天线
Biswas Design and additive manufacturing of broadband beamforming lensed antennas and load bearing conformal antennas
CN102790278B (zh) 定向天线
CN102769195B (zh) 一种超材料成像装置
CN103367871B (zh) 一种动中通天线
Li et al. Additively-manufactured broadband metamaterial-based Luneburg lens for flexible beam scanning
CN102694270B (zh) 一种改变电磁波阔度的超材料装置
WO2013013466A1 (zh) 后馈式雷达天线
CN103036065A (zh) 一种卡塞格伦型超材料天线

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130313

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140218

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5553886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250