JP5553551B2 - 物体分別装置 - Google Patents

物体分別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5553551B2
JP5553551B2 JP2009172184A JP2009172184A JP5553551B2 JP 5553551 B2 JP5553551 B2 JP 5553551B2 JP 2009172184 A JP2009172184 A JP 2009172184A JP 2009172184 A JP2009172184 A JP 2009172184A JP 5553551 B2 JP5553551 B2 JP 5553551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery
belt
conveyor
tomato
grade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009172184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011025134A (ja
Inventor
憲一 荒尾
正輝 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2009172184A priority Critical patent/JP5553551B2/ja
Publication of JP2011025134A publication Critical patent/JP2011025134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5553551B2 publication Critical patent/JP5553551B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

本発明は、物体を搬送して分別する第1搬送体と、搬送される物体の位置を光学的に検出する位置検出手段と、物体のグレードを測定するグレード測定手段と、第1搬送体上にその搬送方向に一定間隔に設けられ、物体を所望の位置で第1搬送体から略直交方向に送り出す複数の送出ベルトと、位置検出手段で検出された物体の位置およびグレード測定手段で測定された物体のグレードに基づいて送出ベルトに物体の送り出しを指示する制御手段と、を備える選果機などの物体分別装置に関する。
従来の選果機(物体分別装置)は、たとえば特許文献1に示すように、野菜(物体)を搬送して分別する搬送コンベア(第1搬送体)と、搬送される野菜の位置を光学的に検出し、野菜のグレードを測定する検出部(位置検出手段およびグレード測定手段)と、搬送コンベア上にその搬送方向に一定間隔に設けられ、検出部によって測定されたグレードに応じて分別処理をするために野菜を所望の位置で搬送コンベアから略直交方向に送り出す、複数の送出ベルトなどを備える。送出ベルトは、搬送コンベア上に設けられ、各送出ベルトには、前記検出部でその位置を検出するためのIDマーク(マーカー)が設けられている。さらに、検出部で検出された野菜の位置およびグレードに基づいて送出ベルトに野菜の送り出しを指示する制御手段を備える。
このように構成された選果機で野菜を分別するには、送出ベルトに野菜を載置して搬送する。そして、検出部にて、野菜のグレード(大きさ、糖度など)を測定するとともに、その送出ベルトに付されたIDマークを読み取る。これら2つのデータを制御手段によって1つの野菜の情報として合成して、制御手段は、搬送コンベアに前記野菜を所望の位置で搬送コンベアから送り出すように指令を出す。搬送コンベアより送り出された野菜は、たとえば、別の搬送コンベアなどに送られた後、箱詰めされる。
特開2009−113934号公報
このように構成された選果機では、送出ベルト上に付されるIDマークが、送出ベルトと識別しにくく、検出部にて読み取りエラーを起こし、野菜を適切に分別することができないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、正確に物体を分別可能な物体分別装置を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、物体を搬送して分別する第1搬送体と、
前記搬送される物体の位置を光学的に検出する位置検出手段と、
前記物体のグレードを測定するグレード測定手段と、
前記第1搬送体上にその搬送方向に一定間隔に設けられ、前記物体を所望の位置で前記第1搬送体から直交方向に送り出す複数の送出ベルトと、
前記位置検出手段で検出された前記物体の位置および前記グレード測定手段で測定された前記物体のグレードに基づいて前記送出ベルトに前記物体の送り出しを指示する制御手段と、を備える物体分別装置において、
前記送出ベルトから送り出された前記物体を受け取って送り出し方向にさらに搬送する送出ローラを備え、
前記送出ベルト上に前記位置検出手段で前記物体の位置を検出するためのマーカーを設け、
前記物体が載置された送出ローラは、前記第1搬送体の前記搬送方向に移動することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物体分別装置において、前記マーカーの色の明度と前記送出ベルトの表面の色の明度との差に基づいて前記マーカーの色が選択されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の物体分別装置において、前記送出ベルトの幅は、前記物体の長径の1/2よりも小さいことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の物体分別装置において、前記送出ベルト上に前記物体を送り出すときに前記物体を後方より支持するための突起を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、物体を搬送して分別する第1搬送体と、搬送される物体の位置を光学的に検出する位置検出手段と、物体のグレードを測定するグレード測定手段と、第1搬送体上にその搬送方向に一定間隔に設けられ、物体を所望の位置で第1搬送体から直交方向に送り出す複数の送出ベルトと、位置検出手段で検出された物体の位置およびグレード測定手段で測定された物体のグレードに基づいて送出ベルトに物体の送り出しを指示する制御手段と、を備える物体分別装置において、送出ベルトから送り出された物体を受け取って送り出し方向にさらに搬送する送出ローラを備え、送出ベルト上に位置検出手段で物体の位置を検出するためのマーカーを設け、物体が載置された送出ローラは、第1搬送体の搬送方向に移動するので、位置検出手段がマーカーを正確に検出できるようになる。このため、制御手段が第1搬送体に対して正確な指示を出すことができ、物体を正確に分別可能な物体分別装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、マーカーの色の明度と送出ベルトの表面の色の明度との差に基づいてマーカーの色が選択されるので、いっそうマーカーの視認性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、送出ベルトの幅は、物体の長径の1/2よりも小さいので、物体の大きさに対して送出ベルトの幅が大きすぎることに起因する、搬送スペースのムダを回避することができ、効率よく物体を搬送可能な物体分別装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、送出ベルト上に物体を送り出すときに物体を後方より支持するための突起を備えるので、物体を送出ベルトから送り出す際に、物体がその慣性力によってその場に留まろうとした場合であってもそれを背後から抑えることができる。したがって、送出ベルトから確実に物体を送り出すことができる。
この発明の物体分別装置としての選果機の平面図である。 その一部拡大平面図である。 (a)は、図2のX矢視断面図、(b)は、(a)のZ矢視平面図である。 (a)は、第1搬送コンベアの内部の平面図であり、(b)は、そのY矢視断面図である。 (a)〜(c)は、選果機でトマトを分別する動作を説明するためのものである。 この発明の物体分別装置の別の例の平面図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1はこの発明の物体分別装置の一例としての、トマト(物体)Cをサイズ(グレード)ごとに分別する選果機の平面図である。選果機1は、第1コンベア(第1搬送体)10と、このコンベアの搬送方向Jに直交する方向に第2コンベア(第2搬送体)14A,14B,14Cを備える。選果機1は、入側から出側に向かって、ゾーンP、ゾーンQ、ゾーンRの3つに区分される。ゾーンPは、作業者が農場より届いたトマトCを第1コンベア10に載置するエリアである。ゾーンQは、第1コンベア10上における、トマトCの位置情報(第1コンベア10のどの送出ベルト13上に載置されているか)と、トマトCのサイズを測定するエリアである。そして、ゾーンRは、サイズの特定されたトマトCを第1コンベア10から第2コンベア14A(大サイズ),14B(中サイズ),14C(小サイズ)に分別して送り出すエリアである。
ゾーンQには、位置検出手段11とグレード測定手段12とを備える。位置検出手段11は、第1コンベア10上における、トマトCの位置情報(第1コンベア10のどこに載置されているか)を後述する白色の目印Wとともに光学的に読み取るものである。また、グレード測定手段12は、トマトCのサイズを光学的に測定するものである。なお、位置検出手段11には、第1コンベア10を上方から照らすライトと専用カメラなどを備える。また、グレード測定手段12には、第1コンベア10を上方から照らす別のライトと専用カメラなどを備える。グレード測定手段12によって得られた情報は、別に備える不図示の制御手段に送信され、この制御手段においてトマトCのグレードを大・中・小に特定する、そして、位置検出手段11より得られたそのトマトCの第1コンベア10上における位置情報と合成して1つのトマトCのデータとする。そして、このデータに基づいて第1コンベア10に対してそのトマトCを第2コンベア14A,14B,14Cのいずれに送り出すかの指示を発信する。
ゾーンRでは、第1コンベア10上を搬送される複数のトマトCを、上記制御手段からの指示に基づいて、第1コンベア10から第2コンベア14A,14B,14Cのいずれかに送り出す。
次に、選果機1の構造について詳述する。選果機1は、トマトCを搬送して分別する第1コンベア10と、搬送されるトマトCの位置を検出する位置検出手段11と、トマトCのサイズを測定するグレード測定手段12と、トマトCを送り出す送出ベルト13、送出ベルト13から送り出されたトマトCを受け取ってさらに搬送するための送出ローラユニット23、そして送出ローラユニット23のさらに先に、複数(この例では3つ)の第2コンベア(第2搬送体)14A,14B,14C、第1コンベア10を駆動する駆動部、ギアなどを備える。
図2に示すように、送出ローラユニット23は、4列のローラよりなる。そして、送出ローラユニット23は金属製の支持軸23aに樹脂製の複数のローラ23bを回転自在に備えるなお、ローラ23bは、短く分割された複数のローラが支持軸23aに遊嵌されており、軸方向にも摺動自在である。支持軸23aの両端は、送出ローラユニット23のフレームに固設されている。そして、ローラ23bの下側には幅広ベルトが押圧ローラによってローラ23b全てに押し当てられている。この幅広ベルトは不図示の駆動ローラによって回転するように構成されている。すなわち、ローラ23bは下方より押し当てられた幅広ベルトによって回転するようになっている。また、支持軸23aの両端には磁石M1を固設する。そして、この磁石M1と同一磁極の磁石M2を、磁石M1に最も近いローラ23bの外側に取り付けることで、磁石M1と、磁石M2を取り付けたローラ23bとが反発し合い、常に一定以上の距離を保つことができる。4列のローラ23bはすべてこの構成となっている。なお、磁石M1,M2は永久磁石を用いるものとする。
また、ある力を受けて磁石M2を取り付けたローラ23bが磁石M1に近づいたとしても、両磁石の反発力がその力に抗して上記ローラ23bを離れる方向に追いやることができる。
第1コンベア10には、複数の送出ベルト13を備える。送出ベルト13は、送り出し方向が第1コンベア10の搬送方向Jと直交するように設けられ、第1コンベア10全体にわたって一定間隔dで設けられる。そして2つの送出ベルト13を1組としてユニットベース25に取り付けられている。送出ベルト13は、一組のローラ20a,20bと、それらに緑色のベルト22を掛けまわして構成される。このベルト22は滑りにくい素材(表面のざらざらした、摩擦抵抗の高い素材)で構成されることが望ましい。ベルト22の表面には、直方体状の突起15を固設する。突起15の幅は、このベルト22の幅と同じ程度、また、突起15の高さは、トマトCの断面の直径と同じ程度とすることが望ましい。また、ベルト22の表面には、突起15から一定の距離をもって両側にそれぞれ白色のライン(目印W)と黒色のライン(目印B)とを第1コンベア10の搬送方向に直線状に設ける。これらの目印Wと目印Bは塗料などを塗布して形成される。
このとき、目印Wの白色は、その背景色であるベルト22の緑色との組み合わせにおいて視認性が高く、後述する一検出手段11が容易に識別することができる。目印Wは白色に限定されるものではなく、背景色である緑色との組み合わせで視認性が高い色であればよい。視認性の向上には、明度、彩度、色相(色の3属性)がこの順に影響力が大きく係わる(明度>彩度>色相)。したがって、目印Wの色と、ベルト22の色との明度の差を大きくすることが、視認性を高めるのに最も効果的である。また、目印Wの幅mは1cm程度、長さはベルト22の幅全域にわたることが望ましい。
ローラ20a,20bは、それぞれ回転軸21a,21bに回転自在に支持され、回転軸21a,21bの両端はユニットベース25に固設される。なお、ローラ20a,20b、回転軸21a,21bはそれぞれのベルト22ごとに備えられる。したがって、それぞれの送出ベルト13は独立して動くことができる。
ところで、送出ベルト13の幅lは、その上に載置するトマトCの長径Lの1/2よりも小さく構成する。加えて、送出ベルト13がトマトCを送り出すときに、そのトマトCを支持する突起15を、送出ベルト13上に設ける。1つのトマトCは、複数(この例では2つ)の送出ベルト13上に載置される。
第2コンベア14A,14B,14Cは、サイズによって分別されたトマトCを受け取って、出荷のために箱詰めするためのものである。なお、上流側の第2コンベアは連続運転、下流側の第2コンベアは、トマトCが送り出されるときのみ作動する、間欠運転である。第2コンベア14A,14B,14Cは、広幅のゴム製のベルトを2つのローラに掛け回して構成される。2つのローラのうち一方は、駆動ローラ、他方は従動ローラである。間欠運転するタイミングは、制御手段より指示される。
図3に示すように、送出ベルト13の裏面側には、樹脂製のガイド棒(丸棒)31を突設する。詳しくは、ベルト22の幅方向中央に丸孔を形成し、この丸孔にガイド棒31を貫通させる。ガイド棒31の終端部分は樹脂製の固定板32に固設されている。この固定板32をベルト22の裏面側に固定することで、ベルト22とガイド棒31が一体になって動くように構成する。このガイド棒31は、後述するガイドウェイ40A,40Bに到達する程度の長さとする。ユニットベース25の下板には、長孔25Aを形成する。この長孔25Aはベルト22の移動方向に沿って、かつ、ベルト22の中心線に沿って形成される。長孔25Aの長さは、送出ベルト13がトマトCを送り出すときに突起15が移動する距離か、それ以上に設定される。そして、この長孔25Aには、ガイド棒31を遊嵌させる。
第1コンベア10の搬送方向J両側には、それぞれ無端チェーン26を搬送方向Jに沿って備え、無端チェーン26上にユニットベース25を固設する。詳しくは、無端チェーン26に設けられたブラケット27にネジ孔を形成し、そこにボルト28を貫通させて、ユニットベース25の搬送方向Jの前後側面にそれぞれ取り付ける。
無端チェーン26は、第1コンベア10の前後端の両側部にそれぞれ備えるギアに係合するように構成される。なお、第1コンベア10入側の一対のギアには駆動軸を取り付ける。これらのギア、駆動源、チェーンなどは、不図示のケースで覆われている。加えて、このケースの内側では、第1コンベア10の終端部で下側に折り返された複数のユニットベース25が第1コンベア10の入側に向けて上下逆向きで搬送されている。
なお、この例では、2つの送出ベルト13が1つのユニットとしてユニットベース25に取り付けられているが、1つの送出ベルトユニットを構成する送出ベルト13の数は、第1コンベア10の前後端のギアの直径に依存する。すなわち、ギアの直径が大きければ、送出ベルトユニットが追随する曲率が大きくなるので、1ユニットあたりの送出ベルト13の数を多くすることができるし、ギアの直径が小さければ、送出ベルトユニットが追随する曲率が小さくなるので、1ユニットあたりの送出ベルト13の数は少なくなる。
第1コンベア10の内側(裏側)には、図4に示すような送り出し機構が設けられている。この送り出し機構は、送出ベルト13を作動させてトマトCを送出ローラユニット23に向けて送り出すためのものである。送り出し機構は第1コンベア10内側で、かつ各送出ローラユニット23の直前に設けられる。送り出し機構は、駆動プーリ44、従動軸43、この両者の間に掛け回された補助ベルト42などからなる。駆動プーリ44は、不図示のモータにより回転する。従動軸43の近傍には、方向切替板41を鉛直方向に昇降自在に備える。そして、方向切替板41の前後方向には、ガイドウェイ40A,40Bを備える。このガイドウェイ40A,40B内は、ガイド棒31が移動する。これら、ガイドウェイ40A,40B、方向切替板41、従動軸43、駆動プーリ44は、第1コンベア10のケース内の指示板45上に設けられている。
方向切替板41は、第1コンベア10の搬送方向Jに沿ってガイドウェイ40A内を移動してきたガイド棒31の方向をa方向、b方向に切り替えるためのものである。方向切替板41が所定の高さに上昇するとガイド棒31は方向切替板41に当接して矢印a方向にガイドされる。そして、回転する補助ベルト42によって付勢されながら、さらにa方向へ進む。第1コンベア10が搬送方向Jに作動しながらガイド棒31がこのような動作をすると、ベルト22は送出ローラユニット23に向けてトマトCを送り出す方向に動く。一方、方向切替板41が下降している状態では、ガイド棒31は方向切替板41には当接せずに直進(矢印b方向)して、ガイドウェイ40Bへと進むので、ベルト22は送り出し方向には動かない。方向切替板41の昇降は不図示のソレノイドとコイルバネとの組み合わせによって行われる。
次に、このように構成された選果機1でトマトCを選別する動作を説明する(図1〜4参照)。まず、ゾーンPにて作業者がトマトCを稼働中の第1コンベア10の送出ベルト13(緑色)上に置く。このとき、送出ベルト13の表面に表示された黒色の目印Bを載置目安として、トマトCを載置する。送出ベルト13の幅は、トマトCの長さの1/2よりも小さいので、この例ではトマトCは2つの送出ベルト13上に載置されている。トマトCは矢印J方向に搬送されて、位置検出手段11に到達する。ここでは、第1コンベア10の上方よりライトが照射される。そして、専用のカメラにてトマトCの載置されている2つの送出ベルト13を特定する。この情報は不図示の制御手段に送信される。
なお、緑色のベルト22上に塗布された目印Wは白色であるので、背景色の緑との明度の差が大きく、カメラは確実に目印Wを認識することができる。次に、トマトCは、グレード測定手段12に備える専用のカメラにて、大きさが撮影されて、制御手段に送られる。制御手段では、トマトCの大きさのグレード(大、中、小)を特定する。そして、位置情報と合成し、どの送出ベルト13にどの大きさのトマトCが載置されているかというデータを作成する。このデータに基づいて、制御手段は第1コンベア10、第2コンベア14に対して動作の指示を送信する。
次に、トマトCが中サイズと判定され、そのトマトCが搬送ベルト13A,13Bに載置されている場合について、トマトCの動きを説明する。この動作については、図1〜4に加えて、図5(a)〜(c)も用いて説明する。なお、トマトCの前部をG1、後部をG3と称する。
トマトCの前部G1を載置した送出ベルト13Aが第2コンベア14Bに近づくと、第2コンベア14B直前に設けられた、送り出し機構の方向切替板41が上昇する。送出ベルト13Aが送り出し機構に到達すると、送出ベルト13Aのガイド棒31が方向切替板41に当接して矢印a方向に導かれる。そして、補助ベルト42に側方より動力を伝達されながらさらにa方向へ進む。ガイド棒31がベルト22の下側を第2コンベア14Bから離れる方向に動かすことで、ベルト22の上側は第2コンベア14Bに向けて動くことになり、これによって、送出ベルト13Aが作動して、トマトCの前部G1を送出ローラユニット23に送り出す(図5(a))。このとき、トマトCの後部G3が載置されている送出ベルト13Bは作動していないので、前部G1を中心としてトマトCは図中で時計回りにやや回転する。
送出ベルト13Aが動作を開始して間もなく、トマトCの後部G3を載置した送出ベルト13Bが送り出し機構に接近し、送出ベルト13Bのガイド棒31が方向切替板41に当接して矢印a方向に導かれる。これによって、送出ベルト13Bが作動して、トマトCの後部G3を送出ローラユニット23に送り出す(図5(b))。なお、送出ベルト13Bが方向切替板41に当接して、トマトCを送出ローラユニット23に送り出す動作は、送出ベルト13Aと同様であるので説明を省略する。
このとき、トマトCの前部G1は、送出ローラユニット23に到達し、第1コンベア10側にある2列のローラ23b上に乗り移っており、ローラ23bは、第2コンベア14Bに向けて(図中で下向き)トマトCを搬送するように作動している。一方、トマトCの後部G3は、送出ベルト13Bに載置されており、第1コンベア10の搬送方向(図中で右向き)に搬送されながら、かつ、送出ベルト13Bが第2コンベア14Bに向けて(図中で下向きに)送り出すように作動している。
したがって、トマトCの前部G1と後部G3とでは運動方向が異なっている。すなわち、トマトCの前部G1は、第2コンベア14Bに向かう運動成分のみで、第1コンベア10の搬送方向への運動成分を有しない。一方、トマトCの後部G3は、第2コンベア14Bに向かう運動成分に加えて、第1コンベア10の搬送方向への運動成分を有する。
前部G1、後部G3は、同一のトマトCの部分であり一体に構成されていることから、上記2つの異なる動作によってトマトC全体に運動方向の歪みを生じる。ここで、前述したようにベルト22は摩擦抵抗の高い素材で構成されているので、トマトCはベルト22上で滑りにくい。一方、ローラ23bの右端には、磁石M1と磁石M2との間の反発力によって一定の間隙が形成されているため動きやすく、トマトCの前部G1が、この距離を縮める方向(右向き)にローラ23bを移動させることで上記運動方向の歪みを解消する。言い換えると、トマトCの前部G1が載置されたローラ23bが第1コンベア10の搬送方向へ移動することでこの方向の運動成分を吸収する(打ち消す)ものである。これと同時に、トマトCの前部G1はローラ23bの回転によって第2コンベア14Bに向けて搬送される。このようにして、トマトCは、搬送方向Jの運動成分を送出ローラユニット23にて打ち消しながら図中で時計まわりに回動して、前部G1から送出ローラユニット23を経て第2コンベア14Bに乗り移る(図5(c))。
なお、2つある第2コンベア14Bのうち、下流側は間欠運転されている。運転のタイミングは、前記制御手段からの指令によるものである。また、下流側の第2コンベア14Bの運転時間は、トマトCの先部G1が乗り移ってからトマトCの後部G3が乗り移るまでの間であり、その後は再び運転を停止する。
このようにして、直交する2つのコンベア(第1コンベア10と第2コンベア14B)との間でトマトCを乗り移らせる際に、トマトCの長手方向を2つのコンベアの搬送方向に向けて搬送することができる。
この際、送出コンベア13A,13Bにはそれぞれ突起15を備えるので、万一トマトCが送り出し方向に逆らって動いたときにも、トマトCを後方から押して、送出ローラユニット23に向けて確実にトマトCを送り出すことができる。
上述の例では、第1コンベア(第1搬送体)を直線状に構成したが、この発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、U字状に構成されてもよいし、L字状に構成されてもよい。また、上述の例では、突起を送出ベルトの略中央に1つ設けたが、この発明はこれに限定されるものではなく、物体を載置する側とは反対側の側部に設けるようにしてもよい。さらに、突起15は1つではなく、2つ以上設けてもよい。
また、上述の例では、ローラ23bの端部に永久磁石M2を設け、支持軸23aの端部に固設した永久磁石M1と対峙させて両者の間に一定の距離を設けたが、永久磁石に変えて、電磁石を用いて、電流を変化させることで、磁力を必要に応じて変更できるようにしてもよい。また、磁石M1,M2に変えて、コイルバネを用いてローラ23bの端部に一定の空間を形成するようにしてもよい。この場合、コイルバネの中心に支持軸23aを回転自在に挿入して構成する。また、第2コンベア14を第1コンベア10に対して略直角方向に設けたが、これに限定されるものではなく、斜め前方または、第1コンベア10に平行に設けてもよい。
なお、グレード測定手段12では、サイズの測定のみならず、たとえば、果実の糖度や、物体の重量などを測定するようにしてもよい。この場合には、それぞれ、糖度センサー、重量はかりなどを搭載するものとする。
なお、図6に示すように、選果機の第2コンベア(第2搬送体)を第1コンベア(第1搬送体)の搬送方向Jに対して斜め前方に向けて配置するようにしてもよい。たとえば、第2コンベア14A´,14B´,14C´を第1コンベア10の搬送方向Jに対して70度の角度をもって配置する。なお、送出ローラユニット23は、第1コンベア10に直交して配置されるので、送出ローラユニット23と第2コンベア14A´,14B´,14C´との間に隙間ができてしまう。このため、第2コンベア14A´,14B´,14C´の上流側のコンベアの、送出ローラユニット23に近接する端部には、斜めローラを配置することでこの隙間を埋めるようにする。
このように第2コンベア14A´,14B´,14C´を配置すると、第1の例と比較して、第2コンベア14A´,14B´,14C´の延長を同一長さとしたままで、選果機が占有する選果場のスペースを削減することができる。
この発明の物体分別装置は、キュウリやトマトなどの農作物(物体)の分別をすることに限定されるものではなく、たとえば、キャンドルなど工業製品を大きさや品質ごとに分別することに用いるなど、あらゆる物体を分別することに適用しうる。
1 選果機(物体分別装置)
10 第1コンベア(第1搬送体)
11 位置検出手段
12 グレード測定手段
13,113 送出ベルト
14A,14B,14C,14A´,14B´,14C´ 第2コンベア(第2搬送体)
15 突起
20a,20b ローラ
21a,21b 回転軸
22,122 ベルト
23 送出ローラユニット
23a 回転軸
23b ローラ
25 ユニットベース
B,W 目印
C トマト(物体)
M1,M2 磁石

Claims (4)

  1. 物体を搬送して分別する第1搬送体と、
    前記搬送される物体の位置を光学的に検出する位置検出手段と、
    前記物体のグレードを測定するグレード測定手段と、
    前記第1搬送体上にその搬送方向に一定間隔に設けられ、前記物体を所望の位置で前記第1搬送体から直交方向に送り出す複数の送出ベルトと、
    前記位置検出手段で検出された前記物体の位置および前記グレード測定手段で測定された前記物体のグレードに基づいて前記送出ベルトに前記物体の送り出しを指示する制御手段と、を備える物体分別装置において、
    前記送出ベルトから送り出された前記物体を受け取って送り出し方向にさらに搬送する送出ローラを備え、
    前記送出ベルト上に前記位置検出手段で前記物体の位置を検出するためのマーカーを設け、
    前記物体が載置された送出ローラは、前記第1搬送体の前記搬送方向に移動することを特徴とする、物体分別装置。
  2. 前記マーカーの色の明度と前記送出ベルトの表面の色の明度との差に基づいて前記マーカーの色が選択されることを特徴とする、請求項1に記載の物体分別装置。
  3. 前記送出ベルトの幅は、前記物体の長径の1/2よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の物体分別装置。
  4. 前記送出ベルト上に前記物体を送り出すときに前記物体を後方より支持するための突起を備えることを特徴とする、請求項1に記載の物体分別装置。
JP2009172184A 2009-07-23 2009-07-23 物体分別装置 Active JP5553551B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172184A JP5553551B2 (ja) 2009-07-23 2009-07-23 物体分別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009172184A JP5553551B2 (ja) 2009-07-23 2009-07-23 物体分別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025134A JP2011025134A (ja) 2011-02-10
JP5553551B2 true JP5553551B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43634527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009172184A Active JP5553551B2 (ja) 2009-07-23 2009-07-23 物体分別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5553551B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5856918B2 (ja) * 2012-07-27 2016-02-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及びプログラム
CN103752527A (zh) * 2014-01-06 2014-04-30 歌尔声学股份有限公司 自动标识电子产品不良品的方法
JP6531626B2 (ja) * 2015-11-10 2019-06-19 村田機械株式会社 自動倉庫システム
CN112605010A (zh) * 2020-12-04 2021-04-06 苏州天准科技股份有限公司 下料分选装置及硅片智能分选机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6269109A (ja) * 1985-09-21 1987-03-30 Fuji Electric Co Ltd コンベヤベルト接合部検査装置
JP2003114558A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Yuka Denshi Co Ltd エンドレスベルト及び画像形成装置
JP2003164811A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Nippon Kyodo Kikaku Kk 果菜自動選別装置
JP5148247B2 (ja) * 2007-11-07 2013-02-20 ヤンマー株式会社 物品の仕分装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011025134A (ja) 2011-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1169691C (zh) 用于将烟盒送出包装机器的装置
DK2969865T3 (en) Package transport systems and similar procedures
US20170008706A1 (en) Closed gap transfer for a conveyor and method of using same
JP5550275B2 (ja) 物体分別装置
CN102224093B (zh) 封套输送装置和相关方法
JP5553551B2 (ja) 物体分別装置
JP2018187633A (ja) 果菜自動選別方法と、果菜載せ体と、果菜自動選別装置
JP5808442B2 (ja) 選果機
JP2006525109A (ja) 扁平な郵便物を狭幅側を下に方向付けるための方法と装置
JP6253910B2 (ja) 果菜自動選別装置
JP5476065B2 (ja) トマト分別装置
WO2009156926A3 (en) Inspection system for inspecting the quality of printed sheets
JP7253799B2 (ja) 果菜載せ体及び果菜自動選別装置
JP5213247B2 (ja) ローラコンベヤ装置及びこれを備えた物品仕分装置
JP6312371B2 (ja) 果菜自動選別方法と果菜自動選別装置と果菜キャリア
JP5784952B2 (ja) 物品仕分装置
JP5917239B2 (ja) 果菜自動選別方法と、果菜自動選別用背凭れ具と、果菜自動選別用果菜キャリアと、果菜自動選別装置
JP2016175011A (ja) 果菜載せ体及び果菜自動選別装置
JP6173051B2 (ja) 物品仕分装置
US20190233238A1 (en) Redirection and sampling device and method for a plate-shaped element
JP6166583B2 (ja) 果菜自動選別箱詰め装置
JP6502827B2 (ja) 果菜自動選別装置
JP2013202454A (ja) 果菜選別装置
JP4705003B2 (ja) 物品仕分装置
JP6211967B2 (ja) 偏平状材料の仕分け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5553551

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350