JP5552798B2 - レーザを用いた元素分析方法及び元素分析装置 - Google Patents

レーザを用いた元素分析方法及び元素分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザを試料に照射して試料の一部を原子化しプラズマを生成させるレーザ発光分析法、および試料の一部を原子化しプラズマ生成した後、分析目的元素を共鳴励起して蛍光を発生させて蛍光強度を測定するレーザ誘起蛍光法に関するものであり、特に、鉄鋼を含む金属の精錬炉内の溶融金属を分光学的測定法により連続モニタリングする元素分析方法および連続モニタリングするための元素分析装置に関する。
金属材料の精錬工程において、精錬反応進行中の溶融金属中の成分元素濃度をリアルタイムでモニターすることは、精錬工程最適化制御の上で非常に重要である。以下、金属材料として鉄鋼を例として説明する。
鉄鋼の製造工程のなかで、酸素吹錬によって脱炭を行なう転炉精錬においては、過度の吹錬によるスラグ中トータルFe濃度の増加、溶鋼中フリー酸素濃度過多、FeやMnの歩留まり低下といった製鋼コスト増要因の完全な抑制のためには、現状のサブランスによる点測定のみでは不十分であり、溶鋼中炭素濃度の連続的なモニタリングが強く要求されている。
次に、2次精錬技術では、例えば大量生産の脱ガス装置RHにおける場合を述べる。RHの主要な目標は脱炭であるが、最適な精錬制御のために炭素濃度の挙動を把握することは重要であり、炭素濃度を迅速に測定することが求められる。特に目標とする炭素濃度に到達した時点で処理を終了することで、真空化する際の蒸気の無駄な使用を避けてコスト削減が可能となる。これまで、以下に述べる2つの方法が一般的に採用されている。
脱ガスでは槽内を真空にして炭素をCOガスとして除去する。処理中の炭素濃度は排気ガスの中のCO濃度を測定し処理開始時点の溶鋼中炭素濃度から排出された炭素量を差し引いて、処理中の溶鋼中炭素濃度を推定しているが、必ずしも精度が高くない。他の方法は、取鍋の表面に近い溶鋼のサンプルを採取して、迅速に発光分析装置で分析する方法で、炭素とその他Mnなどの成分分析が可能であるが、サンプルをバッチで採取する上に、脱ガス装置とは離れた場所の分析装置で処理するので、脱ガス処理における成分変化に迅速に追従できないのが欠点である。
溶鋼中化学成分濃度を連続的にモニタリングするための技術として、尖頭出力の高いパルスレーザ光を集光して溶鋼に照射することによってプラズマ状態を生成し、このレーザ生成プラズマからの発光を分光分析するレーザ発光分析法が開示されている(例えば特許文献1〜3)。
レーザ生成プラズマからの発光の観測においては、主成分、合金成分等試料に含まれる全元素の発光が同時に放出されるので、個々の元素の発光強度を測定するためには、これらを分別するのに十分な分解能を有する大型の分光器が必要である。このような大型の精密機器は、精錬設備の熱、振動、塵埃等の影響を受けない場所に設置する必要がある。従って、精錬炉内の溶鋼面で発生した発光の分光器への伝送にはフレキシブルな光ファイバーを用いるのが最適である。
レーザ発光分析法に対して、目的元素の共鳴波長の一つに波長をチューニングしたレーザ光を蒸気原子に照射して、この原子の蛍光を誘起するレーザ誘起蛍光法は、高感度でありかつ選択性に優れた分析法として知られており、本発明者は、この点に注目して、レーザ誘起蛍光法による溶鋼中炭素やリンのモニタリング技術を開発した。これらの技術の詳細は、特許文献4および5に開示されているところである。レーザ誘起蛍光法を用いた分析では、先ず試料の一部を蒸発・原子化するためにアブレーションレーザ光を照射する。そして、アブレーションレーザ光パルスから適当な遅延時間経過後、選択励起レーザ光を照射する。このとき、目的元素の蛍光のみが選択的に放出されるので、大型の分光器を用いる必要はなく、光電子増倍管やフォトダイオード等の光量測定器によって、直接、目的元素から放出されたシグナル光量を測定することができる。
しかし、精錬炉内の分析を実施するに当たっては、以下に述べるように、分析室内での分析においては顕在化しなかった問題が発生することが、実験の結果、明らかとなった。
すなわち、精錬炉内の分析においては、レーザ光照射手段は、溶鋼の熱が機器に致命的な影響を与えない程度に溶鋼面から離れた位置に設置しなければならない。その結果、レーザ光照射手段から溶鋼面までの距離が長いため、レーザ光の伝播方向にわずかな変化があっても、溶鋼面上の照射点に無視できない程度の変位を与えてしまう。溶鋼面から検出器までの距離も同様に長いため、溶鋼面上のレーザ照射点のずれは、検出光学系にも同様の軸ずれを引き起こし、溶鋼面上で発生した元素の発光シグナルや蛍光シグナルの検出効率が変化してしまうという問題があった。
また、熱がレーザ光照射手段に及ぼす別の影響として、共振器内の熱レンズ効果が変化することによって、レーザ光の発散角が変化し、焦点が移動するという問題があった。
特許文献6には、レーザ光の照射によって試料面に発生したプラズマからの発光を導入する光路上で該発光を分岐しカメラで観測することによって、レーザ光照射スポット位置のずれを検出、修正する方法及び装置が開示されている。しかし、上述したように、本発明者は、レーザの照射スポット位置だけではなく、試料面におけるレーザ光軸上の焦点の変動、すなわち、試料面におけるレーザ光スポット面積の変化を検出し、これを修正する必要があることを見出し、本発明に至ったものである。
特開昭60−231141号公報 特開昭61−140842号公報 特開平8−219993号公報 特開2001−356096号公報 特許第3962362号 特開平3−148048号公報
本発明は、上記した、主として熱の影響に起因する、精錬炉内溶鋼分析に固有の問題、すなわち、レーザ照射方向のずれや焦点の変動によってシグナル光検出効率が変化するという問題を解決し、レーザを利用した元素分析における精度を向上させることを目的とする。
上述の目的を達成するための本発明の主旨は、以下の通りである。
(1)レーザ光を試料に照射して発生させた元素固有の波長のシグナル光の強度を観測するレーザを用いた元素分析方法において、レーザ光照射手段と前記試料との間にレーザ光分岐素子を配置して前記レーザ光の一部を分岐させ、該分岐光を撮像素子でモニターして、前記レーザ光の照射位置を調整するレーザを用いた元素分析方法であって、前記レーザ光照射手段と前記レーザ光分岐素子との間にレーザ光反射ミラーおよびレーザ光集光レンズを配置して、前記撮像素子により撮像素子上に定義されるXY平面上におけるレーザ光の分岐光のスポットの中心位置(X,Y)並びにスポット径d若しくはスポット面積Sを測定し、点(X,Y)がXY平面上の一定の中心点(X,Y)および一定の半径rthで定められる円内に入るように、前記レーザ光反射ミラーの向きを調整し、dを任意の直径、Sを任意の面積として、XY平面上におけるレーザ光スポット径dまたはスポット面積Sを、一定の範囲内
(1−α)d<d<(1+α)d
または
(1−β)S<S<(1+β)S
ただし、0<α<1,0<β<1
に入るように、レーザ光集光レンズの位置を調整することを特徴とするレーザを用いた元素分析方法。
(2)前記レーザ光分岐素子から前記試料の表面までの光路長と前記レーザ光分岐素子から前記撮像素子までの光路長とが等しいことを特徴とする(1)に記載のレーザを用いた元素分析方法。
(3)第1のレーザ光照射手段により前記試料にレーザ光を照射し前記試料の一部を蒸発させプラズマを発生させる工程と、第2のレーザ光照射手段により前記プラズマにレーザ光を照射し該プラズマ中の目的元素を共鳴励起して蛍光を誘起し該蛍光の強度を測定することにより目的元素濃度を測定する工程とを有することを特徴とする(1)、(2)のいずれかに記載のレーザを用いた元素分析方法。
(4)試料の一部を蒸発させプラズマを発生させる第1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、前記プラズマ中の目的元素を共鳴励起して蛍光を誘起する第2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、前記第1のレーザ光を反射する第1のレーザ光反射ミラーと、前記第1のレーザ光を透過させ前記第2のレーザ光を前記第1のレーザ光反射ミラーで反射された前記第1のレーザ光と同軸に反射する第2のレーザ光反射ミラーと、前記第1のレーザ光反射ミラーの向きを変え該レーザ光反射ミラーによる前記第1のレーザ光の反射光の方向を変更するレーザ光反射ミラー駆動手段と、前記第1のレーザ光照射手段と前記第1のレーザ光反射ミラーとの間に配置され前記第1のレーザ光を集光するレーザ光集光レンズと、前記レーザ光集光レンズを光軸方向に移動させるレーザ光集光レンズ移動手段と、前記第2のレーザ光反射ミラーと前記試料との間に配置され前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光の一部を分岐するレーザ光分岐素子と、前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光の分岐光を撮像するための撮像素子と、前記分岐光のスポットの中心位置(X、Y)及びスポット径dまたはスポット面積Sを測定するための撮像データ処理装置と、前記レーザ光分岐素子と前記試料との間に配置され、前記第1のレーザ光と第2のレーザ光が内部を通過する中空管と、を備え、前記試料及び前記撮像素子が前記レーザ光分岐素子から等距離に配置されていることを特徴とするレーザを用いた元素分析装置。
本発明によれば、精錬炉の熱の影響で引き起こされる、レーザの照射光軸や焦点の変動による測定感度の変動の問題が解決でき、溶鋼中化学成分濃度を高精度に測定することができ、二次精錬における脱炭反応のモニタリング等による製鋼操業の制御性改善に寄与するところ大である。
本発明に関わる元素分析装置の基本構成の一例を説明するための図である。 本発明の元素分析装置の一例を説明する図である。 実施例1によるスポット位置の初期位置からの変動距離の経時変化を示すグラフである。 実施例1による炭素のレーザ誘起蛍光強度の経時変化を示すグラフである。 実施例2によるスポット面積の経時変化を示すグラフである。 実施例2による炭素のレーザ誘起蛍光強度の経時変化を示すグラフである。 実施例3における、サンプリング試料の炭素濃度と溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度の関係を示すグラフである。 比較例における、サンプリング試料の炭素濃度と溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
本発明の元素分析装置の基本的な構成を図1に示す。試料11の一部を蒸発させプラズマを生成するためのレーザ(以下アブレーションレーザと表記する)光照射手段であるアブレーションレーザ発振器1より発振したアブレーションレーザ光aは、アブレーションレーザ光集光レンズ3により集光される。ここで、アブレーションレーザ光aの伝播方向は、アブレーションレーザ光反射ミラー5により試料11の表面11aに向けられる。アブレーションレーザ光aはレーザ光分岐素子8により透過光a1と分岐光a2に分岐される。透過光a1は試料11の表面11aに照射され、分岐光a2は撮像素子12に入射する。撮像素子12のデータは、撮像データ処理装置13に送られ、分岐光a2のスポット位置(X,Y)及びスポット径dまたはスポット面積Sが測定される。ミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15は、撮像データに基づき、スポット位置を、一定の中心点(X,Y)および一定の半径rthで定められる円内に入るように、アブレーションレーザ光反射ミラー5のミラー仰角制御用駆動装置6に制御信号を発信し、ミラーホルダー18の仰角を調整して反射レーザ光の向きを調整する。また、スポット径dまたはスポット面積Sを、一定の範囲内
(1−α)d<d<(1+α)d
または
(1−β)S<S<(1+β)S
ただし、0<α<1,0<β<1
に入るように、アブレーションレーザ光集光レンズ3の可動レンズホルダー4の位置を調整するための制御信号を、レンズホルダー駆動装置16に発信する。ここで、αやβの値は、必要な測定精度にも依存するが、例えば、分析面におけるアブレーションレーザ光のエネルギー密度の変動を10%以内に抑えることが必要である場合、αは0.05以下、βは0.1以下とすることが適切である。スポット位置(X,Y)及びスポット径dまたはスポット面積Sは、モニター14に表示される。
一定の中心点(X,Y)は、例えば、予め光軸調整において、最大のシグナル光強度が得られるレーザ光照射位置として決定することができる。基準となるレーザ光スポット径dやスポット面積Sは、例えばガウシアンビームの場合、ビームウェストにおけるスポット径やスポット面積として求めることができる。これら(X,Y)、dまたはSをミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15に記憶させ、精錬炉内分析実行中に、実測される位置(X,Y)及びスポット径dまたはスポット面積Sをもとにして上述した制御をリアルタイムで行う。
ここで、レーザ光分岐素子8、撮像素子12は、レーザ光分岐素子8から試料11の表面11aまで及び撮像素子12までの各光路長が等しくなるように配置することが望ましい。このため、アブレーションレーザ光aの照射方向の変化が発生した場合に、試料11の表面11aにおける透過光a1のスポット位置の変化に等しい変化を、撮像素子12によって分岐光a2のスポット位置の変化として検出することができる。また、試料11の表面11aにおける透過光a1と大きさの等しいスポットを撮像素子12で観測することができるので、アブレーションレーザ発振器1に発生した熱レンズの焦点距離の変化によってアブレーションレーザ光aの集光性に変化が発生した場合には、撮像素子12で得られた分岐光a2のスポット径またはスポット面積をもとにして、試料11の表面11aにおける透過光a1のスポットサイズを制御することが可能となる。
本発明をレーザ発光分析法に適用する場合には、透過光a1の照射によって試料11の表面11a上に生成したプラズマから放出される発光は、シグナル光反射ミラー9により反射された後、分光分析装置10にて、元素固有のシグナル光強度が測定される。
本発明をレーザ誘起蛍光法に適用する場合には、アブレーションレーザ光aの照射から適当な時間間隔をとって、目的元素に共鳴する波長の選択励起レーザ発振器2より、選択励起レーザ光bを発振して試料11の表面11a上のプラズマに照射し、目的元素の蛍光を誘起して分光分析装置10にて蛍光強度を測定する。この場合、選択励起レーザ光bも、レーザ光分岐素子8により、透過光b1と分岐光b2に分岐される。アブレーションレーザ光aと選択励起レーザ光bの各分岐光a2とb2の位置が一致するように、ミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15により、選択励起レーザ光反射ミラー7のミラー仰角制御用駆動装置17を制御してミラーホルダー19の仰角を調整する。その結果、試料11の表面11aにおけるアブレーションレーザ光aと選択励起レーザ光bの各透過光a1とb1のスポット位置が一致し、アブレーションレーザ光aの照射によって発生したプラズマの選択励起レーザ光bによる照射効率を一定に維持することができる。
精錬炉内の試料の分析においてレーザ光照射方向が変化する原因は、溶鋼の輻射熱等によりレーザ照射手段や反射ミラー等の光学素子を保持するホルダー等に発生する熱ひずみに起因するものが主であると推定される。これにより、アブレーションレーザ光aの照射方向が変化して試料11の表面11a上におけるプラズマ発生点が移動(変動)し、このとき、分光分析装置10に至る光軸もずれることにより、シグナル光の検出効率が変化するため、分析精度が劣化する原因となっていた。
また、アブレーションレーザ光aの焦点の変化もまた、溶鋼からの熱の影響で、アブレーションレーザ発振器1の共振器内に熱レンズの変化が生じ、発散角が変化するためであると推定される。このような焦点の変動が生じると、試料面11上のスポット面積が変化し、アブレーションレーザエネルギー密度が変化するため、分析精度が劣化する原因となる。
本発明では、これらの変動をモニターし、アブレーション光反射ミラー5の角度やアブレーション集光レンズ3の位置を制御することにより、試料面11上のプラズマ発生点やスポット面積を一定の許容範囲内に維持することを可能とするので、精度を向上させることができる。
レーザ光分岐素子8には、アブレーションレーザ光aや選択励起レーザ光bを90%以上透過する材質を用いることが適当である。例えば、いずれかのレーザ波長が紫外光である場合は、溶融石英が最適である。分岐光a2の強度は、分岐前のレーザ光強度の極一部で十分であるので、通常は特に反射率を制御するための表面コーティング等の必要はなく、無処理の表面における反射光を利用することができる。アブレーションレーザ光aと分岐光a2とのなす角は90°に限られるものではない。
撮像素子12としては、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体素子)を使用することができる。分岐光a2の強度が強過ぎる場合は、光学フィルター等により強度を調整することができる。
ミラー仰角制御用駆動装置6、17やレンズホルダー駆動装置16としては、ステップモーターやピエゾ素子を用いたアクチュエーターを用いることができる。
アブレーションレーザとしては、尖頭出力が1〜100MWのパルスレーザが最適である。例えば、QスイッチNd:YAGレーザやNレーザ等を用いることができる。選択励起レーザとしては、色素レーザ、チタンサファイアレーザ、OPO(オプティカルパラメトリックオシレーター)等の波長可変レーザが最適である。
分光分析装置10としては、波長分散型の分光器を用いることができる。シグナル光は、スリットを通して分光器内に入射させるが、必要に応じて、レンズ等を用いて結像した後、スリットへ入射させてもよい。シグナル光を光ファイバーで分光分析装置10に伝送することも可能である。この場合、レンズを用いてシグナル光を光ファイバーの入射端面に結合させる。分光分析装置10としては他に、光フィルターと光量検出器とを組み合わせたものを用いることもできる。光量検出器としては、例えば、光電子増倍管やフォトダイオード等が挙げられる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
誘導溶解炉で溶融させた溶鋼表面に、図2に示した装置を近づけて、レーザ誘起蛍光法により溶鋼中炭素濃度を測定した。図2において、図1と実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。図2に示すように、各レーザ光発振器やレンズ、ミラー、分光分析装置等は、周辺からの熱、振動、塵埃等の影響を受けないように、保護ケース22内に配置した。アブレーションレーザ光aとしてQスイッチパルスNd:YAGレーザを、選択励起レーザ光bとしては、チタンサファイアレーザを用いた。アブレーションレーザ光a及び選択励起レーザ光bの波長は、それぞれ1064nm及び248nmとし、アブレーションレーザ光aの照射から選択励起レーザ光bの照射の時間間隔(すなわち、遅延時間)は、70μsに設定した。アブレーションレーザ光aと選択励起レーザ光bのパルス繰返し周波数は、10Hzとした。アブレーションレーザ光aの溶鋼照射パルスエネルギーは200mJとした。アブレーションレーザ光集光レンズ3には、焦点距離f=2000mmの凸レンズを用いた。
レーザ光分岐素子8としては、溶融石英基板を用いた。レーザ光分岐素子8の表面で反射した分岐光a2は、撮像素子12に入射させ、レーザ光分岐素子8を透過した透過光a1は、中空管23を通過後、試料11の表面11aに照射させた。中空管23は、内径8mmで長さは1000mmとした。レーザ光分岐素子8から試料11の表面11aまでと撮像素子12までの距離は、いずれも1200mmとした。
撮像素子12としては、1.3メガピクセルのCMOSカメラモジュールを用いた。撮像データ処理装置13によって得られた、スポット位置(X,Y)、スポット面積Sをミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15に転送し、ミラー仰角制御用駆動装置6、17の駆動量により、それぞれミラーホルダー18、19に支持されたアブレーションレーザ光反射ミラー5及び選択励起レーザ光反射ミラー7の仰角を制御し、レンズホルダー駆動装置16による可動レンズホルダー4の駆動量により、アブレーションレーザ光集光レンズ3のレーザ光軸上での位置を制御した。ミラー仰角制御用駆動装置6、17やレンズホルダー駆動装置16としては、ステッピングモーターを使用した。
スポット位置の変動を制御する円の半径rthは、500μmに設定した。
試料面11上で発生した炭素の蛍光は、シグナル光反射ミラー9で反射させて、シグナル光集光レンズ20及び光学フィルター21を通過後、その光量を分光分析装置10で検出した。分光分析装置10は光電子増倍管とした。
炭素を約15μg/g含有する極低炭素鋼を溶解し、図2に示した装置により、アブレーションレーザ光のスポット位置の変動距離及び炭素のレーザ誘起蛍光強度を測定した結果を、それぞれ、図3及び図4に示す。アブレーションレーザ光のスポット位置は、15s間隔で100パルスの積算を繰り返すことによって測定した。炭素のレーザ誘起蛍光強度は、1min間隔で測定した。60minの測定中、開始時と30min経過時、及び終了時に溶鋼をサンプリングし、燃焼赤外線吸収法で測定した炭素濃度は、分析誤差の範囲内で一定(15μg/g)であった。
図3にみられるように、アブレーションレーザ光のスポット位置には、測定開始から12min後に、初期値に対して500μmを超える変動が観測された(図中矢印A)。このため、ミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15及びミラー仰角制御用駆動装置6(ステップモーター)の動作によりアブレーションレーザ光反射ミラー5の仰角が制御され、初期値からのスポット位置の距離が予め設定した500μm以内となるように修正された。同様のアクションが、測定開始から49min後にも実施された(図中矢印B)。炭素のレーザ誘起蛍光強度の変動は、図4にみられるように、±10%以内であり、実用上の測定精度を満たした。
実施例1と同様の条件で、炭素濃度15μg/gの溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度を測定した。
100パルスの積算によるアブレーションレーザ光のスポット面積Sと炭素のレーザ誘起蛍光強度の測定を、10min間隔で行った。それぞれの結果を、図5及び図6に示す。スポット面積Sは、0.9S<S<1.1Sを満たすように制御した。ここに、Sは、0.27mmであった。
図5にみられるように、測定開始から120min後にスポット面積Sが1.1Sを超えた(図中矢印C)。このため、ミラーホルダー/レンズホルダー制御装置15及びレンズホルダー駆動装置16(ステップモーター)で駆動された可動レンズホルダー4の動作によりスポット面積Sが、0.9S<S<1.1Sとなるように、アブレーションレーザ光集光レンズ3の光軸上の位置が制御された。図6にみられるように、炭素のレーザ誘起蛍光強度の変動は、±10%以内であり、実用上の測定精度を満たした。
実施例1と同様の条件で、溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度を測定した。炭素を約15μg/g含有する極低炭素鋼を溶解し、順次炭素濃度を段階的に増加させ、各濃度水準において、炭素のレーザ誘起蛍光強度を測定した。全濃度水準の分析には、135minを要した。100パルスの積算によるアブレーションレーザ光のスポット位置、スポット面積の測定を10min間隔で行った。スポット位置の変動を制御する円の半径rthは、500μmに設定した。スポット面積Sは、0.9S<S<1.1Sを満たすように制御した。ここに、Sは、0.27mmであった。
各濃度水準におけるサンプリング試料の燃焼赤外線吸収法による炭素濃度と、溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度との関係を図7に示した。燃焼赤外線吸収法による炭素濃度と炭素のレーザ誘起蛍光強度との間には良好な直線相関が認められ、残差平方和(R)は、0.99を越えた。
比較例として、実施例3と同様の条件で、溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度を測定した。但し、アブレーションレーザ光のスポット位置及びスポット面積の測定に基づくミラーやレンズの制御は行わなかった。
図8にみられるように、各濃度水準におけるサンプリング試料の燃焼赤外線吸収法による炭素濃度と、溶鋼中炭素のレーザ誘起蛍光強度とは、直線相関から乖離する場合が発生し、残差平方和(R)は0.95程度であり、実用上必要な測定精度が得られなかった。
本発明は、溶融金属中の成分元素濃度をリアルタイムで連続モニタリングする際に適用できる。
1 アブレーションレーザ発振器
2 選択励起レーザ発振器
3 アブレーションレーザ光集光レンズ
4 可動レンズホルダー
5 アブレーションレーザ光反射ミラー
6、17 ミラー仰角制御用駆動装置
7 選択励起レーザ光反射ミラー
8 レーザ光分岐素子
9 シグナル光反射ミラー
10 分光分析装置
11 試料
11a 試料面
12 撮像素子
13 撮像データ処理装置
14 モニター
15 ミラーホルダー/レンズホルダー制御装置
16 レンズホルダー駆動装置
18、19 ミラーホルダー
20 シグナル光集光レンズ
21 光学フィルター
22 保護ケース
23 中空管
a アブレーションレーザ光
b 選択励起レーザ光
、b 透過光
、b 分岐光

Claims (4)

  1. レーザ光を試料に照射して発生させた元素固有の波長のシグナル光の強度を観測するレーザを用いた元素分析方法において、
    レーザ光照射手段と前記試料との間にレーザ光分岐素子を配置して前記レーザ光の一部を分岐させ、該分岐光を撮像素子でモニターして、前記レーザ光の照射位置を調整するレーザを用いた元素分析方法であって、
    前記レーザ光照射手段と前記レーザ光分岐素子との間にレーザ光反射ミラーおよびレーザ光集光レンズを配置して、
    前記撮像素子により撮像素子上に定義されるXY平面上におけるレーザ光の分岐光のスポットの中心位置(X,Y)並びにスポット径d若しくはスポット面積Sを測定し、
    点(X,Y)がXY平面上の一定の中心点(X,Y)および一定の半径rthで定められる円内に入るように、前記レーザ光反射ミラーの向きを調整し、
    を任意の直径、Sを任意の面積として、XY平面上におけるレーザ光スポット径dまたはスポット面積Sを、一定の範囲内
    (1−α)d<d<(1+α)d
    または
    (1−β)S<S<(1+β)S
    ただし、0<α<1,0<β<1
    に入るように、レーザ光集光レンズの位置を調整することを特徴とするレーザを用いた元素分析方法。
  2. 前記レーザ光分岐素子から前記試料の表面までの光路長と前記レーザ光分岐素子から前記撮像素子までの光路長とが等しいことを特徴とする請求項1に記載のレーザを用いた元素分析方法。
  3. 第1のレーザ光照射手段により前記試料にレーザ光を照射し前記試料の一部を蒸発させプラズマを発生させる工程と、第2のレーザ光照射手段により前記プラズマにレーザ光を照射し該プラズマ中の目的元素を共鳴励起して蛍光を誘起し該蛍光の強度を測定することにより目的元素濃度を測定する工程とを有することを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載のレーザを用いた元素分析方法。
  4. 試料の一部を蒸発させプラズマを発生させる第1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、
    前記プラズマ中の目的元素を共鳴励起して蛍光を誘起する第2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、
    前記第1のレーザ光を反射する第1のレーザ光反射ミラーと、
    前記第1のレーザ光を透過させ前記第2のレーザ光を前記第1のレーザ光反射ミラーで反射された前記第1のレーザ光と同軸に反射する第2のレーザ光反射ミラーと、
    前記第1のレーザ光反射ミラーの向きを変え該レーザ光反射ミラーによる前記第1のレーザ光の反射光の方向を変更するレーザ光反射ミラー駆動手段と、
    前記第1のレーザ光照射手段と前記第1のレーザ光反射ミラーとの間に配置され前記第1のレーザ光を集光するレーザ光集光レンズと、
    前記レーザ光集光レンズを光軸方向に移動させるレーザ光集光レンズ移動手段と、前記第2のレーザ光反射ミラーと前記試料との間に配置され前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光の一部を分岐するレーザ光分岐素子と、
    前記第1のレーザ光と前記第2のレーザ光の分岐光を撮像するための撮像素子と、
    前記分岐光のスポットの中心位置(X、Y)及びスポット径dまたはスポット面積Sを測定するための撮像データ処理装置と、
    前記レーザ光分岐素子と前記試料との間に配置され、前記第1のレーザ光と第2のレーザ光が内部を通過する中空管と、
    を備え、前記試料及び前記撮像素子が前記レーザ光分岐素子から等距離に配置されていることを特徴とするレーザを用いた元素分析装置。
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