JP5552492B2 - 流体消費電池及び流体マネージャを有する装置 - Google Patents

流体消費電池及び流体マネージャを有する装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に流体消費電池を使用する装置に関し、より詳細には、流体消費電極を有する電気化学電池に空気などの流体が入り込むのを制御することに関する。
様々な携帯用電子装置に電力を供給するために、空気脱分極、空気補助及び燃料セル電池セルなどの、セル外部からの酸素及びその他の気体などの流体を活性材料として使用して電気エネルギーを生成する電気化学電池セルを使用することができる。例えば、空気脱分極又は空気補助セルに空気が入り込み、ここで空気を正極活性材料として使用することができ、或いは正極活性材料を再充電することができる。酸素還元電極が、セルの電解液と酸素の反応を、及び最終的には酸素と負極活性材料の酸化を促進する。酸素還元電極内の、電解液と酸素の反応を促進する材料は、触媒と呼ばれることが多い。しかしながら、酸素還元電極内で使用される材料には、特に比較的放電率が高い期間中に少なくとも部分的に還元され得るものもあるので、真の触媒ではないものもある。
1つの種類の空気脱分極電池セルに亜鉛/空気セルがある。この種のセルは、負活性材料として亜鉛を使用し、(KOHなどの)水性アルカリ性電解物を有する。亜鉛/空気セル内で使用できる酸化マンガンは、特に空気電極内への酸素の拡散速度が不十分な場合、負極活性材料の酸化に呼応して電気化学還元され得る。その後、これらの酸化マンガンは、より低速な放電又は静止期間中に酸素によって再酸化され得る。
空気補助電池セルは、消費可能な正及び負の電極活性材料と、酸素還元電極とを含むハイブリッドセルである。正極は、長期にわたって高い放電率を持続することができるが、より低い放電期間又は非放電期間中には、酸素が酸素還元電極を通じて正極を部分的に再充電することができるので、全体的なセルの放電能力の大部分に酸素を使用することができる。このことは、一般に全体的なセル能力を高めるために、セルに入れる正極活性材料の量を減少させて負極活性材料の量を増加させることができることを意味する。同一出願人による米国特許第6,383,674号及び米国特許第5,079,106号には、空気補助セルの例が開示されている。
流体消費電池セルに入る空気の量を制御するための数多くの方法が提案されてきた。例えば、空気の量を制御するために、米国特許第6,641,947号、米国特許出願公開第2003/0186099号及び米国特許出願公開第2008/0085443号に開示されるような弁が使用されてきた。しかしながら、従来の弁のなかには、一般に電池との実装が困難であり、弁を動作させるために比較的複雑な電子的及び/又は外部的手段を必要とし、また電池からエネルギーを消費し得るものもある。しかも、通常、従来の弁では電池及び/又は装置のコストが増加する。
さらに、多くの従来の装置には、1又はそれ以上の電池を収容するための電池室が設けられる。しかしながら、1又はそれ以上の電池に対する空気などの流体の管理は、制御が困難となり得る。電池への流体侵入を制御するために、電池室全体を、さらには装置全体を密封する筺体を提供する必要が生じることもある。これには、電池室又は装置の壁を密封し、電池室の蓋を密封し、電気的又は機械的接続部の周囲を密封閉鎖することが必要となる可能性があり、これが装置の複雑さ及びコストをさらに増加させる恐れがある。
通常、上述の方法は複雑でコストが掛かり、電池の動作寿命を短縮させることがある。従って、電池からのエネルギーを必要とせず、装置で使用される流体消費電池の流体消費電極への流体侵入を安価で、確実に、かつ容易に制御できるようにする空気マネージャを提供することが望ましい。
本発明の1つの態様によれば、使用する流体消費電池への流体侵入を制御する装置が提供される。この装置は、流体消費電極と第1の流体侵入ポートとを有する少なくとも1つの流体消費電池を収容するように構成された電池室を含む。装置は、装置の一部に配置された第2の流体侵入ポートも含む。装置はまた、装置の壁と流体消費電池との間に配置された流体流制限器も含み、これにより装置外部からの流体消費電極への流体の流量が流体流制限器の圧縮部分によって制御されるようになる。
実施形態は、以下の特徴のいずれか1つ又はいずれかの組み合わせを含むことができる。
・流体流制限器が発泡材料を含み、発泡層が1又はそれ以上のエラストマー発泡材料を含むことができ、発泡材料が独立気泡発泡体又は開放気泡発泡体を含む。
・流体流制限器が、25パーセントの偏差で0.0281〜4218g/cm2の硬度を有する。
・流量制限器が複数の構成要素を含む。
・流量制限器が複数の層を含み、個々の隣接する層を互いに接着することができ、又はこれらを互いに接着することができない。
・流体流制限器が流体制御層及びバッキング層を含み、ある実施形態では、バッキング層が圧縮可能であるとともに第1の流体透過率を有し、流体制御層が第1の透過率未満の第2の流体透過率を有し、ある実施形態では、流体制御層がシリコンゴムを含む。
・装置がカバーを含み、流体流制限器が、カバーと少なくとも1つの流体消費電池との間で圧縮される。
・第2の流体侵入ポートが、カバーでない装置の壁に形成される。
・流体流制限器が、流体流制限器の第2の流体侵入ポートに隣接する表面から流体流制限器の第1の流体侵入ポートに隣接する表面までの流体透過経路を含む。
・装置の壁が内向きの突起を含み、この突起の表面と少なくとも1つの流体消費電池の表面との間で流体制限器が圧縮されることにより、これらの間で圧縮された流体流制限器が、流体透過経路の流体透過率よりも低い流体透過率を有するようになる。
・流体流制限器が、装置の壁と少なくとも1つの流体消費電池との間にシールを含み、いくつかの実施形態では、流体が第2及び第1の流体侵入ポートを通過して流体消費電極へ移動することができ、基本的に流体がシールを通過しないようにされ、いくつかの実施形態では、シールが環状シール部材を含み、いくつかの実施形態では、流体流制限器が、シールから径方向内向きに配置された、第2の流体侵入ポートに隣接する表面から圧縮された中心部を通って第1の流体侵入ポートに隣接する反対側の表面までの流体透過経路とともに第1の流体侵入ポートと第2の流体侵入ポートとの間で圧縮された部分をさらに含む。
・流体消費電池が、複数の第1の流体侵入ポートを有する。
・装置が、複数の第2の流体侵入ポートを有する。
・少なくとも1つの流体消費電池が、酸素消費電極を備えた空気消費セルを含む。
・少なくとも1つの流体消費電池が、装置内に交換可能に配置される。
当業者であれば、以下の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面を参照することにより、本発明のこれらの及びその他の特徴、利点、並びに目的をさらに理解するであろう。
本明細書では、特に指定しない限り、全ての開示する方法、特徴、数値及び範囲は、室温(約20〜25℃)及び周囲大気圧並びに相対湿度で測定したものである。数値を標準国際単位及び非標準単位の両方で示している場合、標準国際単位は、非標準単位と同等に計算したものである。
電池室カバーを閉鎖位置で示す、流体消費電池を含む装置の斜視図である。 電池室カバーが開放位置にあり、第1の実施形態による、カバーに取り付けられた流体流制限器を示す、図1に示す装置の斜視図である。 電池、流体流制限器及び電池室カバーを示す、図1に示す装置の分解斜視図である。 図1の線IV−IVを通じて切り取った断面図である。 第2の実施形態による、電池室カバーの内側に取り付けられた流体流制限器を使用する装置の斜視部分図である。 線VI−VIを通じて切り取った図5に示す装置の断面図である。 電池室カバーの内面上に設けた、電池への流体流を制限するためのシールを示す、第3の実施形態による装置の斜視部分図である。 図7の線VIII−VIIIを通じて切り取った断面図である。 気体消費電池のための空気管理システムを設計する方法のフロー図である。 制限電流を、21℃及び50パーセントの相対湿度で蓄電したPP355亜鉛−空気セル電池の蓄電時間の関数として示すプロットである。 制限電流を、35℃及び75パーセントの相対湿度で蓄電したPP355亜鉛−空気セル電池の蓄電時間の関数として示すプロットである。 制限電流を、35℃及び25パーセントの相対湿度で蓄電したPP355亜鉛−空気セル電池の蓄電時間の関数として示すプロットである。 図10のプロットを作成した元となる制限電流試験結果をまとめた表である。 図11のプロットを作成した元となる制限電流試験結果をまとめた表である。 図12のプロットを作成した元となる制限電流試験結果をまとめた表である。 セル電流を3種類の発泡体流体流制限器の圧縮率の関数としてmAで示すグラフである。
本発明の実施形態は、電極の一方のための活性材料としてセル外部からの(酸素又は別の気体などの)流体を利用する電気化学セルを含む電池を含む。電池セルは、酸素還元電極などの流体消費電極を有する。電池セルは、空気脱分極セル、空気補助セル、又は燃料セルとすることができる。この電池は、(空気脱分極及び空気補助セル内の空気電極などの)流体消費電極への流体の通過量を、特に高速又は高電力でのセルの放電に対して十分な流体量をセル外部から提供する一方で、低速又は無放電期間中における流体消費電極への流体の侵入及びセルとの間の水の損益を最小にするように調整するための流体調整器も有する。
特に指定しない限り、本明細書で使用する「流体」という用語は、流体消費電池の流体消費電極が、セルによる電気エネルギーの生成において消費し得る流体を意味する。以下、酸素還元電極を備えた空気脱分極セルによって本発明を例示するが、本発明を、セルハウジング外部からの様々な気体をセル電極の両方の活性材料として使用する燃料セルにおいてより一般的に使用することもできる。
図1〜図8を参照すると、様々な実施形態による、流体消費電池40と、この電池40との間の流体の侵入及び放出を管理するための空気マネージャとを使用する電気的又は電子的に動作する装置10を大まかに示している。1つの実施形態によれば、電子装置10は、大まかに示すようにリモコン装置であってもよい。しかしながら、装置10は、以下に限定されるわけではないが、補聴器、音楽プレーヤ、懐中電灯、電源パック及び動作電力を供給するためのその他の装置などの、装置内で流体消費電池を使用するいずれの電子装置であってもよいと理解されたい。空気マネージャは、外部環境と流体消費電池40との間を通過する空気などの流体の侵入及び放出を制御して、装置10の動作を強化するとともに電池40の寿命が延びるようにする。
例示的な実施形態では、流体消費電池40を、亜鉛の形の金属活性材料を負極活性材料として使用し、(KOHなどの)水性アルカリ性電解物を有する空気脱分極電池セルとして示す。流体消費電池40は、電極の一方のための活性材料としてセル外部からの(酸素又は別の気体などの)流体を利用する電気化学セルを含む。電池40は、酸素還元電極などの流体消費電極を有する。様々な実施形態によれば、流体消費電池40は、空気脱分極セル、空気補助セル又は燃料セルを含むことができ、また電池は、図示のようにプリズム状であってもよく、或いは(ボタン形、円筒形及び正方形などの)他の形状を有することもでき、様々なサイズで構成できると理解されたい。
流体消費電池40に含まれるセルハウジングは、それぞれカン44及びカバー48などの第1のハウジング構成要素及び第2のハウジング構成要素を含むことができ、或いはカン又はカバーを検討したであろうものとは異なる形状又はサイズを有することができる。例示を目的として、以下、第1のハウジング構成要素をカン44と呼び、第2のハウジング構成要素をカバー又はカップ48と呼ぶ。カン44及びカバー48は、両方とも導電性材料で作られるが、例えばガスケット46により互いに電気的に絶縁される。いくつかの実施形態では、カン44が、流体消費電池40の外部正接触端子として機能するのに対し、カバー48は、外部負接触端子として機能する。電池40は、正極(すなわちカソード)とすることができる、開示する実施形態では空気電極と呼ぶ流体消費電極である第1の電極50と、負極(すなわちアノード)とすることができる第2の電極54と、第1の電極50と第2の電極54との間に配置された分離器52とをさらに含む。流体消費電極50は、酸化マンガンなどの触媒材料と、炭素又は黒鉛などの導電性材料と、ポリマー樹脂などの結合剤とを含むことができる。負極54は、亜鉛などの金属と、例えばKOH又はNaOHなどを含む水性アルカリ性電解物とを含むことができる。第1の流体消費電極50がカン44に電気的に結合されるのに対し、第2の電極54はカバー48に電気的に結合される。
一般に、カン44は、(空気などの)流体が電池セルハウジングの内部に移動して流体消費電極50に到達できるように、1又はそれ以上の流体侵入ポート42を設けた表面45を含む。図示の実施形態では、カン44の上面45内に8つ(8)の流体侵入ポート42を設けているが、流体が、空気のアクセスを制御して流体消費電極50に分配する空気マネージャを通じて流体消費電極50へ移動できるようにするためには、様々なサイズ及び形状の数多くの流体侵入ポート42をいくつ使用してもよいと理解されたい。
上壁、底壁及び側壁を有するハウジング12と、ハウジング12内に形成された電池室16に通じる開口部14とを有する装置10を示している。電池室16は、1又はそれ以上の流体消費電池40を収容するようにされたサイズ及び形状で構成された開口部14を含む。本明細書では電池40を1つ示しているが、装置10は、1又はそれ以上の流体消費電池40を使用できると理解されたい。当業者には明らかであろうが、一般に、装置10は、流体消費電池40の各々と装置10内の電気回路との間に電気接点を形成できるようにする電気接続部(図示せず)を含む。この電気接続部は、カン44の側面及びカバー48の底部などの、一般的には流体流制限器30の外部にある電池端子、及びこれにより提供されるシール領域と接触するように電池室内に配置された導電性接点を含むことができる。
ハウジング12には、電池室16を覆う上面を定める蓋又はカバー18が含まれる。ユーザは、カバー18を開いて電池室16にアクセスできるようにすることができ、またこれを閉じて電池室16及び流体消費電池40を覆うことができる。カバー18が確実に閉じられるようにするために、カバー18は、装置ハウジング12内のスロット24と係合してカバー18を閉鎖位置に保持するロッキングタブ22を含むことができる。この結果、電池40を取り出し及び/又は挿入する必要がある場合、ユーザがタブ22を操作してスロット24との接続を外し、カバー18を開放位置に枢動させることができる。
ここで図1〜図4を参照すると、第1の実施形態による流体流制限器30の形の空気マネージャを使用する装置10を示している。流体流制限器30は、カバー18の内面に接触させて配置することができる。流体流制限器30は、外部環境と、電池40の流体侵入ポート42との間の流体の流量を制御することができる、流体透過性で圧縮性の材料から作成された単一の層を有する単一の構成要素とすることができる。また、流体流制限器30は、カバー18が閉鎖位置にあるときには流体消費電池40の上面に対して流体シールを提供して、流体が流体侵入ポート20と電池40の上面45との間を無制限に流れないようにすることができる。1つの実施形態によれば、流体流制限器30により提供されるシールが、空気などの流体をカバー内の流体侵入ポート20から流体流制限器30の厚みを通じて電池40の流体侵入ポート42へ透過できるようにする一方で、流体流制限器30の外部からの無制限な流体流を防ぐことができる。別の実施形態によれば、流体流制限器30が、流体侵入ポート20から流体侵入ポート42までの第1の透過率の第1の透過経路と、流体流制限器30の外部からの第2の透過率の第2の透過経路とを提供して、必要に応じて空気が側面から軸方向へ侵入できるようにすることができる。さらに別の実施形態(図示せず)では、流体侵入ポート20を、電池室16の別の表面内などの、カバー18と流体流制限器30との間の境界面の外に配置することができ、及び/又はカバー18と開口部14との間の隙間が流体侵入ポートとして機能することができる。この実施形態では、流体流制限器30が、流体流制限器30の外部から流体侵入ポート42までの透過経路を提供する。流体流制限器30を様々な方法で構成して、異なる装置に対して異なる空気透過率を有するようにすることができる。
流体流制限器30は、接着層32によって(カバー18などの)電池室16の表面に接着することができる。接着剤32は、例えばアクリル系接着剤を含むことができる。流体流制限器30を電池室16の内面に接着することにより、装置10に異なる電池を組み込んで交換するときに、流体流制限器30を異なる電池とともに容易に使用することができる。1つの実施形態では、接着層32を、カバー18内の流体侵入ポート20を遮断しないように流体流制限器30上に配置することができる。他の実施形態によれば、接着層32が流体侵入ポート20を覆うことができ、この接着層32を、ここを通過する流体を調整するための(空気などの)所望の流体透過率を有する流体透過制御層として機能するように選択することができる。他の実施形態では、流体流制限材料を電池室16の別の内面に接着することができ、又は接着剤を使用せずに装置内に配置することができる。流体侵入ポート20を電池室16の蓋14又は別の部分に配置して、及び/又はカバー18と開口部14との間の隙間が流体侵入ポートとして機能するようにすることもできる。
図2及び図3で分かるように、流体流制限器30は、電池40の上面45の形状及びサイズと同様に構成された形状及びサイズを有することができ、カバー18の閉鎖時には、特に流体侵入ポート20と流体侵入ポート42との間の領域内の、カバー18と流体消費電池40との間の空間量を消費する。流体流制限器30は、外部雰囲気から流体消費電池40への流体流を、制御された流体透過率に制限する。流体流制限器30は、圧縮された流体流制限器材料の流体透過率に基づいて流体のアクセスを制御する。電池室16のカバー18の閉鎖時には、流体流制限器30が、カバー18の内面と流体消費電池40の上面45との間で圧縮されて、電池40の表面45に対して流体シールを提供することにより、カン44内の流体侵入ポート42への流体のアクセスが流体流制限器30によって制限されるようになる。
1つの実施形態によれば、流体流制限器30が、流体消費電池40と、カバー18を含む電池室16との寸法変化を可能にする圧縮性発泡層を含む。流体流制限器30は、圧縮性、空気制限性であるとともに、流体が装置10の流体消費電池40に到達するために通過するスロットリング機構として機能する1又はそれ以上の層を有する発泡材料を含むことができる。流体流制限器30はまた、電池40の表面45に対して予測可能かつ再生可能なシールも提供し、発泡材料の弾力性による圧縮によって流体シールを保持する。流体流制限器30の流体消費電池40に接する表面は空気拡散を制限することができるが、流体流制限器30のバルクは空気拡散をそれほど制限することはできない。バルク材料の反対面は、接着によってカバー18などの装置の室壁に確実に固定することができ、或いは流体流制限器30を固定する他の好適な手段を使用することができる。流体流制限器30に使用する材料の種類は異なることができ、密封要件も、装置の種類及びその用途に応じて異なることができる。
流体流制限器30は、以下の望ましい特性のいずれかを有することができる。発泡材料が、開放又は独立気泡発泡体構造を有することができ、任意に1又はそれ以上の表面が、バルク発泡体上のスキン又は二次半透水層を有することができる。いくつかの実施形態では、発泡材料が、再密閉可能な電池室16を実現するために、迅速回復(低圧縮永久ひずみ/高度回復)性のエラストマー発泡材料を含むことができる。エラストマーは、例えば、弾性硬化、架橋又は加硫エラストマーとすることができる。好適なエラストマー発泡材料の例としては、ポリウレタンエラストマー、ポリエチレン、ポリクロロプレン(ネオプレン)、ポリブタジエン、クロロイソブチレンイソプレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エピクロロヒドリン、エチレンプロピレン、エチレンプロピレンジエンモノマー、エチレンビニルアセテート、水素化ニトリルブタジエン、ポリイソプレン、イソプレンブチレン(ブチル)、(Ashtabula Rubber社から提供されているBUNA−N(商標)などの)ブタジエンアクリロニトリル、(Ashtabula Rubber社から提供されているBUNA−S(商標)などの)スチレンブタジエン、(DuPont社から提供されているVITON(登録商標)及びKALREZ(登録商標)などの)フルオロエラストマー、シリコン、及びこれらの誘導体のうちの1又はそれ以上が挙げられる。
1つの実施形態によれば、発泡タイプの流体流制限器30が、カバー18などの電池室16の表面、又は電池40の(単複の)流体侵入ポート42が位置する表面に接着するために、片面に発泡層及び接着層32を含むことができる。様々な発泡材料が市販されている。1つの例として、両面にスキンを、片面に接着層32を有する開放気泡ポリウレタン発泡体の三辺シートである、(ロジャース・コーポレーション社により部品番号4701−60−20031−04として製造された)McMaster Carr社のカタログ番号86375K161などのポリウレタン発泡体がある。開放気泡発泡体の別の例として、両面にスキンを有し、接着層を有していないポリウレタン開放気泡発泡シートである、McMaster Carr社のカタログ番号86375K132がある。発泡材料の別の例として、片面にスキンを有し、接着層を有していない独立気泡ポリウレタン発泡体のシートである、McMaster Carr社のカタログ番号8722K622などのポリエチレン発泡体がある。発泡材料のさらに別の例として、スキン又は接着層を有していない独立気泡エチレンビニルアセテート発泡体のシートである、McMaster Carr社のカタログ番号86095K41などのエチレンビニルアセテート発泡体がある。他の材料で作った発泡体を使用することもできる。発泡材料が、セルの(単複の)流体侵入ポートを有する表面又はカバーなどの電池室の表面に流体流制限器を接着するための接着層を含む場合、流体流制限器がセル又は装置電池室に貼り付けられるまで、除去可能な保護層が接着剤を覆うことができる。
流体流制限器材料は、低クリープを有するとともに、電解液による酸化及び劣化、並びに湿度などの環境条件に耐性を示すことが好ましい。材料は、シートの形で提供することができ、接着剤を裏当てすることができ、及び/又は装置に貼り付けやすいように材料を接着剤とともに購入することができる。材料は、少なくとも−40℃〜+90℃の温度範囲を使用する装置内で物理的に安定することが好ましい。材料は、25パーセントの偏差で(すなわち、元の厚みの25パーセントまで圧縮された場合)0.0281〜7031g/cm2(0.4〜100psi)の範囲の硬度を有することができ、この硬度は、25パーセントの偏差で4218g/cm2(60psi)以下であることが好ましく、25パーセントの偏差で1758g/cm2(25psi)以下であることがより好ましく、25%の偏差で1055g/cm2(15psi)以下であることが最も好ましい。材料は、好適な引張強度、剪断強度、延伸限界及び密度をさらに含むべきである。材料は、油、研磨、引き裂き、衝撃、天候、化学物質、電気及び炎に対して耐性を有するとともに、性能に悪影響を与えない容認可能な水分感度を有することができる所望の粗度の表面仕上げを有することができる。
発泡材料は、以下で流体流制限器30に関してさらに詳述するように、多層を含むことができると理解されたい。例えば、発泡材料は、片面又は両面に追加のスキン層を有することができ、一方のスキン層をカン44に接触させることができる。この追加のスキン層は、横方向の(空気などの)流体の漏出(すなわち、発泡層30とカン44の間の境界面を通る無制限な流対流)を最小にするために、シリコンゴムなどの流体制限材料を含むことができる。発泡材料及び追加のスキン層の流体透過率は同じにすることができ、或いは透過率を異なるものにして、スキン層が、例えば空気の流量を制御するより制限的な材料となるようにすることもできる。
発泡材料を熱、化学物質、又は熱と化学物質の組み合わせで変化させることによって1又はそれ以上のスキン層を形成し、所望の流体透過率を有する制御層を実現することができる。発泡材料の表面をこのように融解又は溶解して材料の気孔率を減少させることにより、所望の透過率を実現することができる。
発泡材料をカン44に対して圧縮するのに必要な力、及び発泡体の圧縮率を求めて、装置10にとって最適な電池40の電気性能を実現することができる。流体流制限器30により制限された流体消費電池セルを電気的に試験して、セルに対して流体制御を行う流体流制限器30を備えたセルの最大持続放電率容量を測定することができる。この測定は、発泡材料をカン44の上面45に対して圧縮し、流体侵入ポート42を覆い、流体流制限器30内の流体消費電極50とカン44の上部内面との間の空間に収容できる流体量を消費するのに十分な時間にわたってセルを(1.0ボルトなどの)定電圧に保持し、その後このセルに対する放電時間の最後にセル電流を測定することによって行うことができる。この試験は、特定の装置10の電流要件に基づく最適な圧縮を決定するために、異なる量だけ圧縮された流体流制限器30を使用して行うことができる。
図5及び図6を参照すると、流体消費電池40への流体の侵入及び放出を制御するための流体流制限器60を含む空気マネージャを有する別の実施形態による装置10を示している。この実施形態では、流体流制限器60が、流体制御層62及びバッキング層64を含む。バッキング層64は、電池室カバー18が閉鎖位置にあるときに電池を押し下げる力を提供して、電池40及び電池室カバー18の寸法変化を可能にする。バッキング層64は、流体制御層62と比較して流体が比較的制限なく通過できるようにもする。流体制御層62は、電池40の表面45上にシールを提供し、流体制御層材料の流体透過率に基づいて流体アクセスを制御する。流体流制限器60は、基本的にバッキング層64しか圧縮されないので、流体流制限器60の圧縮量に左右されない透過率の流体制御層62を提供するという利点を有する。また、流体流制限器60をカバー18などの電池室16の内面に接着するために、バッキング層64上に接着層66を設けることができる。バッキング層64の流体透過率は、流体流制限器60を通過する流体の流量(透過率)がバッキング層64によって制限されないぐらい十分に大きいことが好ましい。
図5及び図6に示す実施形態では、十分に圧縮された場合に流体流制限器60とカン44の上面45との間に流体の漏出を防ぐためのシールを提供し、流体が外部環境から流体侵入ポート20を通じて流体制御層62へ比較的制限なく通過できるようにする弾力性発泡材料でバッキング層64を作成することができる。バッキング層64の例としては、上述したような発泡体を挙げることができる。発泡体は、圧縮永久ひずみが非常に低い(すなわち、圧縮がその元々の圧縮されていない厚み近くまで良好に回復する)開放気泡発泡体とすることができ、バッキング層64の流体透過率は、流体制御層62の流体透過率よりも大きいことが好ましい。
カバー18の内面は、この実施形態では流体消費電池40の流体侵入ポート42を含む上面45のほぼ周囲に延びるU字形の突出部として大まかに示す内向きの突出部80を含むように構成することができる。突出部80は、流体流制限器60内に高度に圧縮されたリングを提供し、密閉を強化して流体の横方向の透過を阻止又は減少させるように十分に下向きに延びる。突出部80は、様々なサイズ及び形状で提供することができ、また本明細書で説明する他の実施形態では、これを使用して発泡体の圧縮により密閉機能を強化することができる。
流体制御層62は、ポート42の総表面積と、(厚みなどの)透過経路長と、材料の流体透過率とに依存する流体の透過を実現することができる。流体制御層62は、液体を遮断して、制御された量の空気が層62を通過できるようにする1又はそれ以上のスキン層の形をとることができる。流体制御層62の多孔度は、バッキング層64よりも低くすることができる。
上述したように、バッキング層64の表面に熱又は化学物質を加えることによってスキン層を形成することができ、或いは流体制御層62をシリコン又はシリコンゴムなどの異なる材料で作成することができる。一般に、シリコンゴムは酸素透過性であり、これにより流体消費電池セル40内への酸素の流量を制御することができる。シリコンゴムは、液体を遮断するものの酸素などの気体に対する透過率が高いので、制御された量の気体の通過を可能にすることができる。1つの例によれば、シリコンゴム流体制御層62が、最低量の酸素が電池セル40に侵入できるようにするために、約0.82ミリメートル(0.032インチ)の最大厚を有する。この最大厚は、表面積が変化するにつれて比例的に変化することができる。表面積、酸素透過率及び透過経路長の要件を前提として、電池セル及び装置の電流引き込み要件に応じて、電池セルごとに最適な酸素制御層62を提供することができる。
本明細書では、いくつかの実施形態による単一層の流体流制限器30及び二重層の流体流制限器60を図示し説明しているが、発泡材料は、3又は4層などのその他の多層も使用できると理解されたい。また、発泡体の単一層を熱又は化学物質で変化させることにより、バッキング層64及びスキン層62を有するように材料60を形成して、所望の空気又は流体透過を有する制御層62を形成することができると理解されたい。1つの実施形態によれば、発泡体の表面を融解又は溶解させて気孔を減少させることにより、これを実現することができる。
図7及び図8を参照すると、第3の実施形態による、カバー18の内面と流体消費電池40の上面45との間に密封閉鎖を採用する装置10を示している。この実施形態では、カバー18の内面に接して(円形である必要はないがOリング型シールのような)環状シールなどのシール部材70が配置される。シール部材70は、流体侵入ポート42をカバー18内の開口部20に露出させるために、流体消費電池40に対して流体侵入ポート42の外側の領域に一次シールを提供する。カバー18が閉鎖位置にある場合、シール部材70が電池の上面45に押し付けられて適所に保持され、電池40の上面45に対して十分な密閉力を与える。この実施形態では、電池カン44内の流体侵入ポート42と、流体侵入ポート20を含む電池室カバー18との間にプレナム72を実現する隙間が存在する。プレナム72は、流体がカバー18内の流体侵入ポート20を出入りするとともに電池40内の流体ポート42を出入りして電池40への正しい流体アクセスを確実にするように装置10の残り部分から密封され、これにより基本的にシール部材70が、電池室16及び装置10内の他の場所から流体が流体侵入ポート42へ流れ込むのを防いで、プレナム72への流体の流れが流体侵入ポート20の個数及びサイズに基づいて制御されるようにする。シール部材70は、装置10を通常の完全動作で動作させるのに十分な流体漏出を許容しない低透過率の熱硬化性エラストマーを含むことができる。しかしながら、シール部材70の材料を、例えば、電池の所望の開路電圧を保持するのに十分な、又は装置10を低い機能性で又は「スリープ」モードで動作させるのに十分な、より大きな流体透過を可能にするように選択することもできる。使用できる熱硬化性エラストマー材料の例として、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコン、アクリロニトリルブタジエンイソプレン、ネオプレン及びフルオロエラストマー(ヘキサフルオロプロピレン及びフッ化ビニリデンのコポリマー、並びにテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン及びヘキサフルオロプロピレンのターポリマーなど)が挙げられる。
この実施形態では、開放容積のプレナム72を図示し説明しているが、別の実施形態によれば、流体流制限器30又は60の一方をカバー18と電池40の間に挿入し、シール部材70と組み合わせて使用できることを理解されたい。その際、例えば、流体流制限器30又は60をシール部材70の径方向内向きに提供することができ、流体流制限器60が、バッキング層64及び制御層62を含むことができる。電池40への流体の最大流量は、電池カン44内の流体侵入ポート42又はカバー18内の流体侵入ポート20の個数及びサイズにより制限することができる。
発泡タイプの流体流制限器を含む実施形態では、一般に、電池室に電池が取り付けられて電池室が閉じている場合、発泡体が約10%よりも多く圧縮されることが望ましい。発泡体は、少なくとも約25%圧縮されることが好ましく、少なくとも約40%圧縮されることがより好ましい。発泡体が十分に圧縮されないと、流体流制限器の流体透過率が高くなりすぎる可能性があり、或いは流体流制限器と電池と間のシールが弱くなる可能性があり、この結果、電池の耐用年数が低下する。一方で、発泡体が過度に圧縮されると、電池への流体流が、装置を正しく動作させるのに不十分となる可能性があり、或いは(硬度、圧縮回復及び流体透過などの)発泡特性がより急速に悪化する可能性があり、従って、発泡体の圧縮率は約75%以下であることが好ましく、約60%以下であることがより好ましい。
装置10は、装置メーカーが、例えば流体消費電池40のための異なる放電要件を有する異なるモデルを提案できるようにするために、様々な装置に固有の流体制御層を提供できるようにするという1つの解決法を有利に提供する。本明細書では、流体マネージャの様々な実施形態を開示し説明したが、上述した様々な流体マネージャは、単独で又は互いに組み合わせて使用することができ、さらに、装置10内に配置された或いは流体消費電池40内に配置された又はこれに接続された能動的及び受動的流体マネージャなどの他の種類の流体マネージャと組み合わせて使用できると理解されたい。
空気管理には、非空気管理から開始して、単純な空気制限のようなスロットリングへ、その後より複雑な開閉弁へと続く異なる度合いが存在する。一般に、電子装置が気体消費電池によって動くというニーズを満たすには、最も単純かつ最も安価な度合いの空気管理を使用することが望ましい。
図9は、適当な種類の空気マネージャを決定する方法900を示すフロー図である。方法900は、非空気管理、(上述した図1〜図8に示すような流体流制限器を含む空気マネージャを使用する不変スロットリングなどの)受動的空気管理、及び気体消費電池のための(弁の開閉又は可変スロットリングなどの)能動的空気管理を含むいくつかの空気管理の選択肢の1つを選択するステップを含む。空気管理は、空気及びその他の気体の外部環境と気体消費電池セルとの間を通じた侵入及び放出を制御する。特に指定しない限り、「スロットリング」という用語及びその派生語は、空気マネージャによる空気又は他の気体流の可変的制限ではなく不変的制限を意味する。
方法900は、ブロック902から開始し、ここで装置の装置パラメータが提供又は取得される。装置は、以下に限定されるわけではないが、補聴器、音楽プレーヤ、懐中電灯、電源パック及び動作電力を供給するためのその他の装置を含む、装置内に気体消費電池を採用する(単複の)電子装置を含むことができる。装置の例には、図1に示す装置10がある。パラメータは、動作電力要件、動作温度、電力使用パターン、動作時間、未使用時間、及び動作寿命などの、装置に関する情報を含む。動作電力要件は、例えば、平均電力使用、最大電力使用、(定電力、定電流、定抵抗又は定電圧などの)電力消費の種類などを含むことができる。使用パターンは、連続的、変動的及び断続的、並びに各々の相対持続期間などの、装置の通常の又は予想される使用パターンである。1つの例では、このパターンが連続的電力である。別の例では、このパターンが、第1の電力使用期間後に異なる電力使用期間が続く断続的使用である。動作寿命は、最初に電池が作動した時点から電池を交換又は再充電せずに装置が使用されていると予想される全体的な予想される又は望ましい時間長である。保存寿命とも呼ばれる未使用時間は、電池を取り付け又は充電した後の装置が作動していない期間であり、装置を最初に使用する前の時間、及び最初に使用した後ではあるが電池を取り除く前、又は基本的に電池の容量を使用し尽くす前の時間を含む。
ブロック904において、気体消費電池を選択する。例示的な実施形態では、電池が、亜鉛の形の金属活性材料を負極活性材料として使用するとともに(KOHなどの)水性アルカリ性電解物を有する空気脱分極電池セルである。気体消費電池は、電極の一方のための活性材料としてセル外部からの(酸素などの)気体を利用する電気化学セルを含む。電池は、酸素還元電極などの気体消費電極を有する。様々な実施形態によれば、気体消費電池は、空気脱分極セル、空気補助セル又は燃料セルを含むことができ、また電池は、図示のようにプリズム状であってもよく、或いは(ボタン形、円筒形及び正方形などの)他の形状を有することもでき、様々なサイズで構成できると理解されたい。この実施形態では、電池自体は空気管理システムを含まない。しかしながら、代替の実施形態は、空気管理システムを備えた空気消費電池を含むことができると理解されたい。
ブロック906において、非空気管理の電池によって装置パラメータを満たすことができるかどうかに関して判定を行う。この判定を行うために、非空気管理の電池の動作特性を参照する。非空気管理とは、電池の能力である最大放電率(電流、電力、その他)を可能にするのに十分な量の空気が電池に供給されていることを意味する。1つの例では、特性が適切であるかどうかを確かめるために、非空気管理の電池の電流対時間を示すグラフを参照する。
ブロック908において、装置要件を満たすために非能動的(すなわち受動的)空気管理で十分かどうかに関して判定を行う。この判定を行うために、非能動的空気管理を使用する電池の動作特性を参照する。スロットリングとも呼ばれる非能動的空気管理は、基本的に一定量の限られた空気を電池に供給して、電池が動作できるはずの完全放電率未満に放電率を制限することを意味する。1つの例では、特性が適切であるかどうかを確かめるために、スロットリング空気管理を使用する電池の電流対時間を示すグラフを参照する。
ブロック910において、装置要件を満たすために能動的空気管理で十分であるかどうかに関して判定を行う。この判定を行うために、能動的空気管理を使用する電池の動作特性を参照する。能動的空気管理を使用することにより、最大放電率未満しか必要でないときに放電を行って空気の供給を緩和した場合、流体を能動的に提供又は供給するために必要な最大放電率を可能にするのに十分な量の空気を電池に供給できるようになる。電池を実質的に放電しない場合に電池への空気アクセスを十分に制限するために、好適なシールが必要となる。特性が適切であるかどうかを確かめるために、能動的空気管理を使用する電池の電流対時間を示すグラフを参照することができる。
ブロック912において、適切な電池及び(単複の)適切な空気管理機構を選択する。装置に空気管理を組み入れるべきである場合、(単複の)選択した空気管理機構及び装置の電池室のためのシールを含めて装置を製造することができる。
電池が最初に作動した後に(電池の空気侵入ポートから密封タブを取り除くこと、又は密封容器から電池を取り除くことなどにより)気体消費電池を外部環境にさらすという望ましくない影響を低減させることにより、空気管理が有利となり得る。例えば、アルカリ亜鉛−空気電池が電池外部の空気にさらされると、たとえ電池が装置に電力を供給していなくても、酸素が還元されて亜鉛が酸化されると電池の放電能力の一部が消費される。電池外部からの空気中において二酸化炭素が電池のアルカリ性電解物と反応すること、及び外部雰囲気との水蒸気交換の両方により、電池の速度能力(電池が提供できる最大電流)が時間とともに低下する恐れがあり、一般に二酸化炭素に起因する影響の方が、水の取得及び損失に起因する影響よりも大きい。速度能力の低下は、放電能力の損失よりも非常に大きな悪影響を電池性能に及ぼすことが判明している。
例えば、空気管理を追加していない電池及びスロットリングの度合いが異なる電池に関して、サンプル電池の制限電流を様々な時点で、好ましくは(温度及び湿度などの)予想される電池使用条件下で試験することにより、時間に伴う電池の速度能力を求めることができる。初期速度能力が、装置を電池で動かすための最大電流要件を満たすのに不十分な場合、この電池タイプは適切ではなく、別の電池タイプを選択することができ、或いは電池の速度能力を増加させるように電池を修正することができる。初期速度能力が満足できるものである場合には、完全に開放されている場合及びスロットリングされている場合に必要な速度能力を保持できる最大時間を、電池を使用する所望の時間、及び選択された所望の使用時間を提供するのに必要なスロットリングの度合い(存在すれば)と比較することができる。不変スロットリングが十分でない場合、速度能力データを使用して、装置の要件を満たすのに弁の調整で十分かどうか、及び十分であれば、弁が閉じているときにはどの程度の密閉が適当であり、弁が開放位置にある(完全に又は部分的に開いている)ときにはどの程度の空気流の制限が適当であるかを判定することができる。
制限電流は様々な方法で試験することができ、使用する特定の試験は、例えば特定の電子装置又は装置のカテゴリに基づいて、或いは選択されたスロットリング条件に基づいて選択することができる。1つの種類の制限電流試験では、(電流が実質的に定常状態に到達できるようにするために)30秒などの特定の時間後に1.1ボルトなどの定電圧で電流を測定する。電池をスロットリングした状態又はしていない状態で制限電流を試験することができる。(温度及び湿度などの)様々な環境条件下で試験を行うこともできる。特に指定しない限り、この例示的な実施形態で使用する制限電流試験は、21℃及び50パーセントの相対湿度における非スロットリング電池の、1.1ボルトの定電圧での30秒後のミリアンペア(mA)電流である。
サンプル電池を、1又はそれ以上の放電計画下で放電能力を求めるように試験することもできる。この試験は、必要に応じて様々な時点、異なる環境条件において及び/又は異なる程度のスロットリングを使用して行うことができる。結果を所望の最小放電能力と比較して、選択した電池が、最初に及び/又はスロットリングを伴わない又は伴う期間後に所望の能力を有することを確認することができる。
必要に応じて、能力データを補充した速度能力データを使用することにより、上述した図9に示す方法を使用して、空気管理が必要であるかどうか、必要であるとしたら、空気管理システムにおいて不変スロットリング又は弁の調整が十分であるかどうかを判定することができる。不変スロットリングが十分である場合、このデータを使用して、必要とされる望ましい度合いのスロットリングを決定することができ、ここから空気透過特性を定めて適当な材料を選択することができる。全体的な動作寿命をさらに延ばすことが望ましい場合には、能動的空気管理を検討することができる。例えば、2又はそれ以上の装置動作モードに関する最大電流要件を各々速度能力データと比較することができ、このデータ及び装置が動作モードの各々に入る予想される時間の割合から全体の動作寿命を求めることができる。動作モードごとに電池に望ましい程度の空気制限をもたらすように弁の位置を設定することができる。
流対流制限器を含む及び含まないPP355プリズム状亜鉛−空気電池セルを試験した。PP355電池は、ほぼ矩形断面を有する単一セルのプリズム状アルカリ亜鉛−空気電池であり、長さ約32.2mm、幅約13.7mm、及び高さ約5.0mmである。カソードカンの上部の流体侵入ポートの総面積は8.46mm2であった。両面にスキン層を、及び片面に接着層を有する約mm(0.031インチ)厚のポリウレタン発泡体のシート(McMaster Carr社のカタログ番号86375K161、製品番号4547、製品説明4701−60−20031−04、ロジャース・コーポレーション社製)を、カソードカンの上部全体に対して十分に大きく寸断した。発泡体に関する追加情報は、以下の表1に含める。接着層を使用して、発泡体の個々の断片を剛性非多孔質板に装着した。試験のために、発泡体を使用しないセル、未使用の発泡体を使用するセル、及び再利用の発泡体を使用するセルを準備した。試験される発泡体を使用するセルに関しては、装着された発泡体の断片を、個々の試験セルのカン上部に接するように配置して、セルに対して907.2kg(2ポンド)の重量(元の発泡体の厚さの59パーセントに等しい量だけ2つの平板の間で発泡体を圧縮するのに十分な重量)で圧縮し、発泡体が流体流制限器として機能して、空気が流体侵入ポートを通じてセルに侵入できる速度を制御するようにした。
セルの各々を1.0ボルトの定電圧で48時間にわたって保持した後、1.0ボルトでセル電流を測定した。未使用発泡体と再利用発泡体との間にはあまり差がなく、これらの両方が約1ミリアンペア(0.0167cm3/分の空気透過率と同等)の電流速度を有していたのに対し、カソードカンの上部に対して圧縮された一枚の発泡体を有していない同じ種類のセルでは約100ミリアンペア(1.67cm3/分の空気透過率と同等)であった。この試験により、セルへの酸素侵入率を低下させる上で発泡体が約100倍効果的であったこと、及び発泡体の流体透過率を有意に変化させることなく発泡体を再利用できることが分かった。
異なる量を圧縮した3つの異なる種類の発泡材料を含むPP355セルを実施例1として試験した。発泡体の説明は表1に示す。
結果を、100パーセントの偏差まで外挿した曲線を含む、セル電流を発泡体の偏差率の関数としてmAで示すグラフである図16にまとめる。この結果は、(表1で説明するような発泡体A110、発泡体B120及び発泡体C130などの)異なる種類の発泡材料は異なる流体透過率を有することができ、圧縮が増加する(すなわち、偏差が減少する)とともに測定電流(及び空気及び酸素透過率)が減少することを示している。図16から、59パーセントの偏差において、発泡体B120は、3.2mA(1分間当たり空気の0.05cm3)の電流を提供するのに十分な酸素の透過を可能にすると予想され、発泡体C130は、2.4mA(1分間当たり空気の0.04cm3)の電流を提供するのに十分な酸素の透過を可能にすると予想される。独立気泡発泡体(B120及びC130)は、開放気泡発泡体A110よりも酸素透過率が低かった。
表1
Figure 0005552492
異なる空気露出(不変スロットリング)条件及び異なる環境(温度及び湿度)条件下で蓄電した場合の時間に伴う速度能力の変化を求めるためにPP355電池を試験した。この実施例のPP355電池は、2.32グラムの亜鉛及び約33重量パーセントのKOHを含む水酸化カリウム電解液を含む負極を有していた。異なるスロットリング条件によって、異なる量の空気が電池に侵入し、これにより電池能力を消費して電池放電率能力を異なる速度で低下させることができるようにした。空気制限を行わない場合、未使用のPP355セルは、1.1ボルトの定電圧で30秒後に試験したときに約100mA(指標)を生成することができる。ボタン亜鉛−空気セル電池に使用する密封タブと同様の密封タブで覆った場合、初期電池速度能力は、約1μA(5桁)まで低下又は制限される。他の様々な半透過性材料を使用して、電池への空気アクセスを様々な中間程度まで制限した。21℃及び50パーセントの相対湿度において様々なスロットリング条件下でセルを蓄電させた。定期的に、個々のスロットリング条件からのいくつかのセルを蓄電から取り除き、スロットリングテープを取り除いて、非スロットリングセルを制限電流試験に関して試験して速度能力の傾斜を求め、これをスロットリング蓄電条件ごとの蓄電時間の関数としてプロットした。スロットリングを受けている間のスロットリングの速度能力に対する効果を「T曲線」という用語で説明し、Tの後の数字により、スロットリング電池がmAで示すことができる最大持続可能速度の1桁近似値を示す。従って、T100曲線は、スロットリングセルが100mAの電流を持続できることを示し、T0.001曲線は、スロットリングセルが1μAの電流を供給できることを意味する。
これらの試験データから、図10に示すように、スロットリングを受けている間のスロットリングの速度能力に対する効果を記述するように「T曲線」をプロットした。個々の曲線は、凡例内で文字「T」の後の数字により識別され、数字は、最大持続可能速度の1桁近似値をスロットリング電池が供給できるmAで示している。x軸上に時間及びy軸上に制限電流を取り、21℃の温度の場合のT100(線1006)、T10(線1005)、T1(線1004)、T0.1(線1003)、T0.01(線1002)、及びT0.001(線1001)のためのT曲線を生成した。曲線の各々は、非スロットリング速度能力(mAの制限電流)の悪化をスロットリング条件における蓄電時間の関数として示している。図13は、同じ試験データを表にまとめた概要である。
35℃、75パーセントの相対湿度及び35℃、25パーセントの相対湿度で蓄電したPP355電池を、21℃及び50パーセントの相対湿度で蓄電したPP355電池に関して、上述した同じスロットリング条件下で制限電流を試験した。生成されたT曲線をそれぞれ図11及び図12に示しており、対応する表にまとめた概要をそれぞれ図14及び図15に示している。
このようなT曲線を使用して、実施例4に示すように、電池及び装置が予想通りに動作することを保証し、或いは電池及び装置がうまく適合しないと判断するように空気管理システムを設計することができる。
図10のプロット1000とともに方法900を使用して、装置のための電池及び空気管理システムを選択した。装置は、21℃及び50パーセントの相対湿度で定電力放電が最大50mW及び動作寿命が1年という要件を有するBluetoothヘッドフォンであった。これらの要件は、ブロック902において取得される。気体消費電池は、ブロック904において選択した。図10から、PP355電池は、1.1V(約110mW)で約100mAの電流を生成することができるので、この電池は、電池が新品である場合、装置が必要とする電力を供給するための要件を満たしていた。
ブロック906において、装置特性を満たすのに非空気管理が十分であるかどうかを判定するためにプロット1000を参照する。線1006(T100)が、空気管理が行われなければ4週以内に電流出力が50mWを下回るであろうことを示している。従って、非空気管理は1年の動作寿命に対する選択肢ではない。
ブロック908において、装置特性を満たすのに受動空気管理(不変スロットリング)が十分であるかどうかを判定するためにプロット1000を参照した。線1005(T10)が、スロットリングを受けているときに1.1Vで最大10mAしか提供できないセルを表しており、このセルは、装置の50mWという電力要件に対して不十分である。線1006と線1005との間を補間することにより、1.1V(又は約55mW)で50mAを供給できるセルを表すT50の線を推定したが、この線は、装置の最小電力要件は満たすであろうが、予想動作寿命は、望ましい1年をはるかに下回る約16週に過ぎないと考えられる。従って、スロットリング空気管理は、装置要件を満たすには不十分であると判定した。
ブロック910において、装置特性を満たすのに能動的空気管理(弁の調整)が十分であるかどうかを判定するためにプロット1000を参照した。閉鎖時に線1002(T0.01)と同様の動作特性を生じる弁を含む能動的空気管理システムを仮定すれば、この種の弁は、装置要件を満たすのに十分な、1年後に約70mA(70mW以上)の速度能力を可能にするであろうと判定した。線1001(T0.001)から、改良したシールが改善された動作特性を生じ、装置要件を満たすのに十分であろうとも判定した。この結果、ブロック912において、能動的空気管理システム及びPP355電池を選択した。
10 装置
12 ハウジング
14 開口部
16 電池室
18 カバー
20 流体侵入ポート
22 タブ
24 スロット
30 流体流制限器
32 接着層
40 電池
42 流体侵入ポート
44 カン
45 上面
48 カバー

Claims (15)

  1. 流体消費電極と第1の流体侵入ポートとを有する少なくとも1つの流体消費電池を収容するように構成された電池室を備え、前記第1の流体侵入ポートは前記流体消費電池に形成され、
    装置壁に形成された第2の流体侵入ポートと、
    前記第1の流体侵入ポートと第2の流体侵入ポートとの間に流体連通状態で配置された流体流制限器とを備え、
    前記流体流制限器が複数の層を含み、
    装置外部からの流体の前記流体消費電池への流量速度が、前記流体流制限器の圧縮された部分を介しての流体の浸透速度になるように該流体流制限器が、前記装置壁と前記流体消費電池との間で圧縮されている、ことを特徴とする装置。
  2. 前記流体流制限器が発泡材料を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記流体流制限器が複数の構成要素を含む、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの請求項に記載の装置。
  4. 前記流体流制限器が、流体制御層及びバッキング層を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の装置。
  5. 前記バッキング層が、圧縮可能であるとともに第1の流体透過率を有し、前記流体制御層が、前記第1の流体透過率未満の第2の流体透過率を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の装置。
  6. 前記装置がカバーを含み、前記流体流制限器が、前記カバーと前記少なくとも1つの流体消費電池との間で圧縮される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項に記載の装置。
  7. 前記第2の流体侵入ポートが、カバーではない装置の壁に形成される、
    ことを特徴とする請求項に記載の装置。
  8. 前記カバーに前記第2の侵入ポートが形成され、前記流体流制限器が、前記第2の流体侵入ポートに隣接する前記流体流制限器の表面から前記第1の流体侵入ポートに隣接する前記流体流制限器の反対側の表面までの流体透過経路を含む、
    ことを特徴とする請求項記載の装置。
  9. 流体消費電極と第1の流体侵入ポートとを有する少なくとも1つの流体消費電池を収容するように構成された電池室を備え、前記第1の流体侵入ポートは前記流体消費電池に形成され、
    装置壁に形成された第2の流体侵入ポートと、
    前記第1の流体侵入ポートと第2の流体侵入ポートとの間に流体連通状態で配置された流体流制限器とを備え、
    装置外部からの流体の前記流体消費電池への流量速度が、前記流体流制限器の圧縮された部分を介しての流体の浸透速度になるように該流体流制限器が、前記装置壁と前記流体消費電池との間で圧縮され、
    前記装置の壁が内向きの突起を含み、前記流体流制限器が、前記突起の表面と前記少なくとも1つの流体消費電池の表面との間で圧縮されることにより、これらの間で圧縮された前記流体流制限器が、前記流体透過経路の流体透過率よりも低い流体透過率を有するようになる、
    ことを特徴とする装置。
  10. 前記流体流制限器が、前記装置の壁と前記少なくとも1つの流体消費電池との間にシールを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 流体が、前記第2及び第1の流体侵入ポートを通じて前記流体消費電極へ移動することができ、流体が前記シールを通過することが防がれる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記シールが環状シール部材を含む、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  13. 前記流体流制限器が、前記シールから径方向内向きに配置された中心部分をさらに含み、該中心部分が、前記第2の流体侵入ポートに隣接する表面から前記中心部分を通じて前記第1の流体侵入ポートに隣接する反対側の表面までの流体透過経路とともに前記第1の流体侵入ポートと第2の流体侵入ポートとの間で圧縮される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  14. 前記少なくとも1つの流体消費電池が、酸素消費電極を備えた空気消費セルを含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の装置。
  15. 前記少なくとも1つの流体消費電池が、前記装置内に交換可能に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載の装置。
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