JPS59228355A - 空気電池の収納ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はボタン型空気電池のように、電池の外装部材に
設けた空気孔から流入する空気中の酸素を正極活物質と
して利用する空気電池の収納ケースに関する。

従来例の構成とその問題点 従来、ボタン型空気電池を電源とする機器、例えば補聴
器の電池収納ケースは、単に電池を収納し、その端子に
接触する接片を設けるだけの構成であるＱそのため、電
池自体に設けられている空気孔は電源の大切に関係なく
常時開放状態にある。

したがって、次のような不都合が生じる。

（１）機器の不使用時においても、電池の空気孔より空
気の補給が行なわれるので、電池内へ炭酸ガスが入り込
み、電解液中に炭酸カリウムのような炭酸塩を形成して
電池の内部抵抗が上昇する。

（２）負極活物質の亜鉛が空気と反応して自己放電する
ので、電池容量が減少する。

（３）空気孔より水分が蒸発するので、内部抵抗が上が
る。

以上のような空気電池特有の問題に対して、従来は電池
を使用しないときは電池を機器より取り出し、その空気
孔をシールテープで密封し、使用時にはテープをはがし
て機器にセットするという方法が一般的であった。

この方法によると、電池の機器に対する脱着、シール貼
り及び取り外し等使用者にとって面倒であり、通常は電
池を機器の収納ケースに入れたままとなり、電池の持つ
性能を最大限に発揮させることは困難であった。

発明の目的 本発明は、以上のような従来の不都合を除き、面倒な操
作を要することなく電池使用時以外は電池の空気孔を閉
塞できるようにして、空気電池の性能を最大限発揮でき
る電池収納ケースを提供することを目的とする。

発明の構成 本発明の空気電池収納ケースは機器の電源スィッチの開
閉と連動して、空気電池の空気孔を開閉する手段を設け
たことを特徴とする。

本発明の構成によれば、機器の電池収納ケース内の電池
は電源の大切操作のみによって、空気孔が自動的に開閉
されるので、従来のように機器に対する電池の脱着やシ
ールテープの脱着などのわずられしい操作から開放され
、電池の性能を最大限に発揮することができる。

実施例の説明 寸ず、第１図によりボタン型空気電池の構成を説明する
。この空気電池１は底面に空気孔２ａを有する電池ケー
ス２と封口板３およびガスケット４により発電要素を封
入したものである。５は亜鉛負極、６は電解液含浸材、
７はセパレータ、８は正極触媒層、９は撥水性膜、１０
は空気拡散紙である。この電池は空気孔２ａがら空気拡
散紙９、撥水性膜８を透過する空気中の酸素が触媒層７
に達して起電反応する。そして、電池未使用時はケース
底面に貼りつけたシールテープ１１によって空気孔２ａ
を閉塞している。

第２図は電池収納ケースの第１の実施例を示す０１２は
機器本体に設けた電池収納ケースであり、電池１はその
空気孔２ａを上側にしてケース内に固定される。ケース
１２の内面には電池の負極端子を構成する封口板３と接
触する接片１３と、電池の正極端子を構成する電池ケー
ス２の側面に接触する接片１４とを固定しており、一方
の接片１３は機器の負荷１５の一端に接続し、他方の接
片１４はケース１２の外面に露出して設けた接片１６に
接続している０ １７はケース」二面に左右に摺動自在に設けた電源スイ
ツチ操作片で、負荷１５と接続された接片１８を有して
おり、接片１８と接片１６との接離により電源をオン・
オフするものである。

１９はケース１２の土壁部に、電池１と対向させて設け
た円盤状の閉塞部材で、その軸部１９ａはケース土壁部
に上下動自在に装着されている。

２０は閉塞部材１９を常時上方へ付勢するばねである。

図は電池１の空気孔２ａが開放され、接片１８と１６と
が接触して電源スイツチオンの状態であるが、スイッチ
操作片１７を左方へ動かすと、その先端の斜面部１７ａ
が軸部１９ａを押し下げ、接片１８が接片１６から離れ
た位置まで移動すると、閉塞部材１９は電池ケース２に
接触し、空気孔２ａを閉塞する。

第３図は第２の実施例を示す。２１は機器本体に設けた
電池収納ケースであり、電池１はケース内に」二下動自
在に挿入されている。ケース２１の底部には電池の負極
端子３に接触する接片２２がスプリング２３により上方
へ付勢して設けてあり、スプリング２３は電池１をケー
スの土壁に押しつけるに十分な圧力を有する。

一方、ケースの土壁部には導電性の接触子２４ゑばね２
５により」ニガへ付勢して上下動自在に設け、さらにケ
ース外面には左右に摺動自在なスイッチ操作片２６を設
けている。

２７は機器の負荷であシ、その一端は接片２２に、また
他端は接触子２４に接続されている。

図は接触子２４が操作片２６により押し下げられ、これ
に伴って電池も下降した位置にあり、したがって電池の
空気孔２ａが開放され、また接触子２４が電池の正極端
子と接触していて電源スイツチオンの状態である。次に
操作片２６を右方へ移動させると、接触子２４は操作片
２６から開放され、ばね２５の圧力により上方へ押し上
げられる。同時に電池はスプリング２３により押し上げ
られて電池ケース２はケース２１の上壁面に密着し、空
気孔２ａが閉塞される。この状態では接触子２４は電池
ケース２から離れ、電源スィッチはオフとなる。スイッ
チを入れるには、操作片２θを左方へ移動させ、その先
端の斜面部２６ａで接触子２４を押し下げ、図示のよう
な状態にすればよい０ 以上のように、本発明によれば、電源スィッチの開閉と
連動して電池の空気孔を開閉できるので、取り扱いも容
易で、電池不使用時の性能劣化を防止することができる
。

上記の電池収納ケースを使用した場合Ａと、空気孔を開
放した場合Ｂについて、２　ｍＡで１日１ｏ時間ずつ放
電したときの放電持続時間を比較すると、次表のように
なった。すなわち本発明によれば、電池寿命が約３０％
向上したことになる。

実施例では本発明の原理を示したにすぎず、種々の変形
が可能である。

また、空気電池もボタン型電池に限らない。

発明の効果 本発明によれば、簡単な操作で不使用時には電池の空気
孔を閉塞できるので、空気孔を開放した１ま放置する場
合の不都合をなくし、電池性能を最大限発揮させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気電池の構成例を示す要部の断面図、第２図
および第３図は収納ケースの構成例を示す要部の断面図
である。 １・・・・・・空気電池、２ａ・・・・・空気孔、１７
・・・・・スイッチ操作片、１８・・・・・・接片、１
９・・・・・・閉塞部材、２４・・・・接触子、２６・
・・・・スイッチ操作片。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電池使用機器の電源スィッチの開閉と連動して空気電池
   の空気孔を開閉する手段を設けたことを特徴とする空気
   電池の収納ケース。