JP2000067937A - 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック - Google Patents

空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック

Info

Publication number
JP2000067937A
JP2000067937A JP23320498A JP23320498A JP2000067937A JP 2000067937 A JP2000067937 A JP 2000067937A JP 23320498 A JP23320498 A JP 23320498A JP 23320498 A JP23320498 A JP 23320498A JP 2000067937 A JP2000067937 A JP 2000067937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
battery
air hole
hole
battery pack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23320498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyasu Oya
邦泰 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP23320498A priority Critical patent/JP2000067937A/ja
Publication of JP2000067937A publication Critical patent/JP2000067937A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/128

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列に配列された場合であっても正極缶に形
成された第1の空気孔が閉塞されて空気の流入が阻害さ
れない空気電池及び外装缶外部から効率よく空気が供給
されかつ耐漏液性に優れる電池パックを提供する。 【解決手段】 空気取り入れ用の第1の空気孔5が正極
缶2の底面2a側に形成された空気電池1は、正極缶2
の底面2aの略中央部に外方側に突き出る突起部4が形
成され、第1の空気孔5が突起部4の周辺に形成され
る。また、空気電池1が複数個内部に収納された電池パ
ック10は、外装缶11に形成された空気取り入れ用の
第2の空気孔12が第1の空気孔5との距離が最も短く
なりかつ第1の空気孔5と相対向しない位置に形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用電子機器の
駆動用電源として用いられる空気電池とこの空気電池を
用いた電池パックに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯用電子機器の普及に伴い、該
携帯用電子機器の携帯型の駆動用電源に対しては種々の
要求が生じてきている。特に、駆動用電源として用いら
れる電池に対しては、より軽量で、より小型でかつより
長寿命の、いわゆる高エネルギー密度電池の登場が望ま
れている。
【0003】上述したような高エネルギー密度電池とし
ては、近年、空気電池がページャーや補聴器等の小型の
電子機器の駆動用電源として広く用いられるようになっ
てきている。空気電池50は、図5に示すように、外部
から正極活物質である空気中の酸素を取り入れるための
第1の空気孔51が形成された正極缶52内に、図示を
省略する正極を構成する空気極や負極活物質等が収容さ
れ、負極カップ53により封口される構造を有するもの
である。空気電池51は、上述したように正極活物質と
して空気中の酸素を用いるため、単体でも、また複数個
繋げた電池パックでも、軽量かつ大容量の高エネルギー
密度の駆動用電源の提供が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気電池50は、図6に示すように、正極缶52と負極
カップ53とを直接接触させて直列に2個以上配列する
場合にその形状が問題となっていた。すなわち、従来の
空気電池50は、一の空気電池50の負極端子を兼ねる
負極カップ53を他の空気電池50の正極缶52に直接
接触させた場合に、正極缶52の底面52a側に形成さ
れた第1の空気孔51が負極カップ53により閉塞され
てしまう場合がある。空気電池50は、第1の空気孔5
1が閉塞されて正極活物質である酸素の空気電池50内
への流入が阻害されると、電池としてほとんど機能しな
くなるという問題があった。
【0005】また、空気電池50を用いた電池パックに
おいては、外装缶内部に収納された空気電池50に対し
て外装缶外部から空気を供給する必要があるため、外装
缶に第2の空気孔が形成されている。電池パックは、空
気電池50に形成された第1の空気孔51と外装缶に形
成された第2の空気孔との位置関係や開口面積の割合に
よっては空気電池に対する空気の流入の効率が悪くな
り、空気電池50の発電効率が低下するという問題があ
った。
【0006】さらに、空気電池50は、正極缶52に第
1の空気孔51が形成されているため、耐漏液性におい
て信頼性が低いが、電池パックの外装缶内に収納するこ
とによって、電解液が外部に漏出する可能性が低くな
り、耐漏液性が改善される。しかし、電池パックは、第
1の空気孔51と第2の空気孔との位置関係によって
は、外装缶に形成された第2の空気孔から外装缶外部に
電解液が漏出するおそれがある。空気電池50において
は、一般的に電解液に高濃度の水酸化カリウム水溶液が
用いられるため、電解液が漏出して使用者の皮膚に付着
した場合に、使用者の肌を冒すおそれがあるという問題
があった。
【0007】そこで、本発明は、直列に配列された場合
であっても正極缶に形成された第1の空気孔が閉塞され
て空気の流入が阻害されない空気電池及び外装缶外部か
ら効率よく空気が供給されかつ耐漏液性に優れる電池パ
ックを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係る空気電池は、正極缶底面の略中央部に外方
側に突き出る突起部が形成され、空気孔が突起部の周辺
に形成される。
【0009】上述した構成を有する本発明に係る空気電
池によれば、2個以上の空気電池を正極缶と負極カップ
を直接接触させて直列に接続した場合に、正極缶の外方
に突き出て形成されかつ空気孔が形成されていない突起
部が負極カップと接触するとともに、突起部の周辺に形
成された空気孔と負極カップとの間に隙間ができるた
め、空気孔が閉塞されず、空気電池内へ空気が効率よく
流入する。
【0010】また、上述した目的を達成する本発明に係
る電池パックは、正極缶底面外方に突き出た突起部が形
成されるとともに、突起部周辺に空気取り入れ用の第1
の空気孔が形成された空気電池と、空気電池が複数個内
部に収納されかつ空気取り入れ用の第2の空気孔が形成
された外装缶とを備えて構成され、第2の空気孔は、第
1の空気孔との距離が最も短くなりかつ第1の空気孔と
相対向しない位置に形成される。
【0011】上述した構成を有する本発明に係る電池パ
ックは、外装缶に形成された第2の空気孔が空気電池の
第1の空気孔との距離が最も短くなりかつ第1の空気孔
と相対向しない位置に形成されるため、空気電池への空
気の流入が効率よく行われるとともに、耐漏液性が向上
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気電池及び
この空気電池を用いた電池パックの具体的な実施の形態
について図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本
実施の形態に係る空気電池1は、図1に示すように、正
極缶2と、負極カップ3とを備えて構成されている。空
気電池1は、一端面が開口した有底円筒状に形成された
正極缶2内部に亜鉛等の負極活物質、水酸化カリウム水
溶液等の電解液等が収納され、負極カップ3により正極
缶2の開口部を封口して構成される。
【0013】正極缶2には、底面2a側の略中央部に突
起部4が形成されている。突起部4は、正極缶2の外方
側に突き出て形成され、空気電池1が2個以上直列に接
続された場合に、負極端子を兼ねる負極カップ3と接触
する。
【0014】正極缶2には、底面2aの突起部4の周辺
に、外部から正極活物質となる空気中の酸素を取り入れ
るための第1の空気孔5が形成されている。第1の空気
孔5は、複数個形成され、空気電池1の非使用状態にあ
っては図示を省略するシールによって閉塞されている。
【0015】空気電池1は、図2に示すように、負極端
子を兼ねる一方の負極カップ3が他方の正極缶2の底面
2aに接触して、直列に2個以上接続されて使用される
場合がある。空気電池1は、正極缶2の底面2aに突き
出て形成された突起部4と負極カップ3とが接触するた
め、突起部4の周辺に形成された第1の空気孔5と負極
カップ3との間に隙間ができ、第1の空気孔5が負極カ
ップ3によって閉塞されない。このため、空気電池1
は、正極缶2内部への空気の流入が阻害されず、放電寿
命が長くなり、効率よく放電する。
【0016】以下、上述した構成を有する空気電池1を
図2に示すように2個直列に接続した実施例1と、正極
缶の底面が平らで突起部が形成されていない従来の空気
電池2個直列に接続した比較例1とを使用して放電寿命
を調査した。この結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1により明らかなように、実施例1は、
突起部4によって第1の空気孔5と負極カップ3との間
に隙間ができ、空気電池1内への空気の流入が効率よく
行われるため20時間放電可能な長寿命の電池であるこ
とが判断できる。これに対し、比較例1の従来の空気電
池は、負極カップによって第1の空気孔が閉塞されてし
まうため空気が空気電池内部に流入せず、ほとんど放電
時間がないことが判断できる。
【0019】このように、空気電池においては、複数個
の空気電池が縦に直列接続された場合、負極カップに接
する正極缶の底面部分に突起部が形成された方が、放電
寿命が長くなると判断できる。
【0020】次に、上述した構成を有する空気電池1を
用いた電池パック10の具体的な実施の形態について説
明する。電池パック10は、図3に示すように、外装缶
11内に、空気電池1が複数個縦に配列され、一方の負
極カップ3が他方の正極缶2の底面2aに接触して直列
に接続されて構成されている。
【0021】電池パック10は、内部に収納された複数
個の空気電池1に対して外部から空気を供給するため
に、外装缶11に第2の空気孔12が形成されている。
第2の空気孔12は、図3に示すように、負極カップ3
と突起部4とが接触する位置と略同位置に形成されてい
る。
【0022】第2の空気孔12は、空気電池1に形成さ
れた第1の空気孔5に最も近い位置に形成され、空気電
池1に対して効率よく空気を供給している。電池パック
10は、第1の空気孔5と第2の空気孔12との距離が
遠くなると、第2の空気孔12から入ってきた空気が外
装缶11内を通って第1の空気孔5へ到達する時間が長
くなり、空気の供給が効率よく行われない。
【0023】また、第2の空気孔12は、総開口面積
が、電池パック10内の空気電池1に形成された全ての
第1の空気孔5の開口面積よりも大きくなるように形成
されている。電池パックは10、第1の空気孔5の総開
口面積よりも第2の空気孔12の総開口面積を大きくす
ることで空気電池1内への空気の流入量よりも外装缶1
1内への空気の流入量が多くなり、空気電池1に対する
空気の流入効率がよくなる。
【0024】電池パック20は、図4に示すように、外
装缶21内に、空気電池1が複数個接続されて横に配列
されている。電池パック20は、空気電池1の正極缶2
の底面2aと対向する面に第2の空気孔22が形成され
ている。第2の空気孔22は、空気電池1に形成された
第1の空気孔5と相対向しない位置に形成される。第2
の空気孔22は、第1の空気孔5と対向する位置に形成
されると、空気電池1から漏出した電解液が外装缶21
外に漏れやすくなり、電池パック20の耐漏液性が低下
する。
【0025】また、第2の空気孔22は、周辺部に仕切
り板23が形成されている。仕切り板23は、空気電池
1から漏出した電解液が直接第2の空気孔22に流れ込
むことを防ぎ、電池パック20の耐漏液性を向上させ
る。
【0026】なお、第2の空気孔22は、上述した電池
パック10に形成された第2の空気孔12と同様に、総
開口面積が空気電池1に形成された全ての第1の空気孔
5の開口面積よりも大きくなるように形成されている。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る空気電池によれば、正極缶の底面に突起部が形成され
ることにより、複数個の空域電池を一方の負極カップと
他方の正極缶を直接接触させて直列に接続する場合に、
負極カップと正極缶に形成された第1の空気孔との間に
隙間ができるため第1の空気孔が形成されず、空気電池
内に効率よく空気が供給できる。
【0028】また、本発明に係る電池パックによれば、
外装缶に形成された第2の空気孔が内部に収納された空
気電池の第1の空気孔と最も近くにかつ空気電池から漏
出した電解液が直接第2の空気孔に流れ込まないように
第1の空気孔と相対向しない位置に形成されるため、空
気電池に対し効率よく空気を供給できるとともに、耐漏
液性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気電池の構成を説明するための図である。
【図2】縦に直列接続された空気電池を説明するための
図である。
【図3】縦に直列接続された複数個の空気電池が収納さ
れた電池パックの構成を説明するための図である。
【図4】横に直列接続された複数個の空気電池が収納さ
れた電池パックの構成を説明するための図である。
【図5】従来の空気電池の構成を説明するための図であ
る。
【図6】縦に直列接続された従来の空気電池を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 空気電池,2 正極缶,3 負極カップ,4 突起
部,5 第1の空気孔,10 電池パック,11 外装
缶,12 第2の空気孔,23 仕切り板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気取り入れ用の空気孔が正極缶の底面
    側に形成された空気電池において、 上記正極缶には、底面の略中央部に外方側に突き出る突
    起部が形成され、 上記空気孔は、上記突起部の周辺に形成されたことを特
    徴とする空気電池。
  2. 【請求項2】 正極缶底面外方に突き出た突起部が形成
    されるとともに、突起部周辺に空気取り入れ用の第1の
    空気孔が形成された空気電池と、 上記空気電池が複数個内部に収納されかつ空気取り入れ
    用の第2の空気孔が形成された外装缶とを備えて構成さ
    れ、 上記第2の空気孔は、上記第1の空気孔との距離が最も
    短くなりかつ第1の空気孔と相対向しない位置に形成さ
    れることを特徴とする電池パック。
  3. 【請求項3】 上記空気電池は、ボタン型の空気電池で
    あることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 【請求項4】 上記第2の空気孔は、総開口面積が上記
    第1の空気孔の総開口面積よりも広く形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  5. 【請求項5】 上記外装缶は、空気孔の近傍に仕切り板
    が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電
    池パック。
JP23320498A 1998-08-19 1998-08-19 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック Withdrawn JP2000067937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23320498A JP2000067937A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23320498A JP2000067937A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000067937A true JP2000067937A (ja) 2000-03-03

Family

ID=16951393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23320498A Withdrawn JP2000067937A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000067937A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013111702A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 日産自動車株式会社 空気電池とこれを用いた組電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013111702A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 日産自動車株式会社 空気電池とこれを用いた組電池
US9502741B2 (en) 2012-01-25 2016-11-22 Nissan Motor Co., Ltd. Air battery and battery pack using same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6455190B1 (en) Battery module, and connecting structure of cells in the battery module
EP1397841B1 (en) Monoblock battery
JPH11514137A (ja) 金属空気電池内の空気濃度を減少させる空気管理システム
US4957830A (en) Rechargeable metal oxide-hydrogen battery
JP2001057199A (ja) 集合型二次電池
JP2010521882A (ja) 二次電池及び電池を充電するための電気接点を備えた補聴器
KR20040071298A (ko) 예비 배터리
US5225291A (en) Deferred actuated battery assembly
WO2002058171A3 (en) Electrolyte balance in electrochemical cells
AU2006262463B2 (en) Air cell with modified sealing tab
US3982966A (en) Alkaline cell with double collector positive, negative and third terminal connections
US20040023112A1 (en) Granular anode for metal-air fuel cell battery
US20080241645A1 (en) Lithium ion secondary batteries
JP2004178909A (ja) 密閉式二次電池
JP2000067937A (ja) 空気電池及びこの空気電池を用いた電池パック
KR100303541B1 (ko) 리튬이온이차전지
CN116345088A (zh) 电池模块
US6602636B2 (en) Battery module
EP1029376B1 (en) Miniature galvanic cell having optimum low surface area conductive collector
KR100614394B1 (ko) 전해액 보충 부재를 구비하는 이차 전지
KR20200119450A (ko) 금속공기전지용 전해질 순환처리장치
DE69802070D1 (de) Zelle für Metall-Luft Batterie
EP4016691A1 (en) Electrode assembly and secondary battery comprising same
US4442186A (en) Porous annulus providing gas channels between electrode compartments
JP2000067824A (ja) 電池パック

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101