JP5551659B2 - ランドセル用錠前金具 - Google Patents

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本発明は、ランドセルの開口部を開閉可能に覆う蓋板の先端を着脱可能に施錠する錠前金具に関する。
従来、ランドセルの蓋板の先端を着脱可能に施錠する錠前金具または掛止金具からなる蓋板の係止機構は、ランドセル本体の外底面に取付けた錠前金具に、蓋板の先端に取付けた金属製の掛止板を着脱可能に取付けたものが多く使用されている。前記錠前金具は、内部中央に永久磁石を備えた本体の中央に、軸杆の外端に一体成形でT形に形成した摘子を回転可能に植設して支持すると共に、蓋板の先端に取付けた掛止板には蓋板の締緩調整をするため横長の嵌合孔を任意間隔で二段や三段に設けて形成されている。
ランドセル本体の外底面に取付けた金具本体と、蓋板に取付けた掛止板をロックする場合、掛止板の嵌合孔のいずれかを前記取付金具の摘子に嵌合すると、掛止板が取付金具に内蔵された永久磁石によって取付金具の表面に吸着される。次いで、掛止板の表面に突出した摘子を回転させて前記掛止板の嵌合孔の長手方向と直交させることによりロックしている。掛止板をアンロックする場合、掛止板の嵌合孔の長手方向と直交させてある摘子を回転させて嵌合孔の長手方向と並行に位置させた後、永久磁石によって吸着されている掛止板を離脱させることにより行うものが知られている。
特開2001−252121号公報 実開昭63−5818号公報
前記ランドセル本体の開口部を蓋板で閉じる場合、掛止板に設けた複数の嵌合孔のいずれかを選択してロックするかは、ランドセル本体内に収容される教科書や参考書またはノートなどの量によって異なる。即ち、ランドセル本体内に収容される教科書の量が少ない場合には強く締め、教科書が多い場合は緩く被せている。しかし、収容する教科書やノートが少ないときに蓋板を緩く閉めると収容室内の教科書やノートが移動して傷付きやすい。そのため、蓋板を閉じたときに適正な状態に締めることができる判断をすることができれば問題がないが、特に、ランドセルを使用する低学年の子供が使用する場合、適正な締め状態であるか否かを判断して蓋板を閉じることは困難である。
蓋板が適正な締め状態でない場合は、前記したごとく、前記掛止板を一度ロックした摘子を回転させて摘子の長手方向と掛止板の嵌合孔を合致させてアンロックし、掛止板を摘子から離脱させてから再度、適正な位置の嵌合孔に摘子を合わせて挿入した後、摘子を回転させてロックしなければならない。この掛止板の掛け替え作業は、比較的面倒であることから蓋板の調整作業を行うことが少なく、蓋板が浮き上がった状態のまま使用される場合が多い。そのためランドセル本体内に収容される教科書や教材などが傷みやすいなどの多くの問題点を有している。
本発明は、錠前金具の構成部品に永久磁石を使用することなく、蓋板の先端に取付けた差込板をワンタッチで確実に錠前金具に装着することができるようにし、且つ、差込板を錠前金具に装着した状態のままで蓋板の締緩調節を可能にしたことにより、蓋板の締緩操作を簡単に誰でもすることができ、さらには、錠前金具に連結する差込板のロックやアンロックをする場合、摘子を回転させて着脱操作をしないことから低学年の小学生でも簡単で安全に操作することができる錠前装置を提供することを目的とする。
本発明は、ランドセル本体Aの外底面Bに取付ける取付基台10と、蓋板Cの一端に設けた舌片Dに取付ける差込板2とからなり、前記差込板2は板部3の中央下辺に水平部5を設けた係止窓孔4を形成して前記板部3の上方に前記蓋板Cに設けた舌片Dに連結するための鋲孔6を設け、前記取付基10は左右方向に拡げた固定部11の表面にランドセル本体Aの背負ベルトEの一端を連結する連結具Fを回転可能に取付ける座部12を形成し、中央の上下方向に一体に設けた摺動部13に、前記蓋板Cの一端に取付けた差込板2をロックする施錠機構45と差込板2をアンロックする開錠機構71を内蔵した可動体31とを、前記取付基台10と可動体31との間に設けた摺動機構38で上下動可能に取付け、前記可動体の上下動を所定位置で停止(ロック)させる停止機構24を設けてなることを特徴とする。また、前記摺動機構38は、前記摺動部13の中央上下方向に設けた摺動孔14に、前記可動体31を構成する下部基板32の下面に突出させたガイド支持部34を嵌合し、該ガイド支持部の外底面に取付けるガイド板41で前記摺動孔14の鍔部15を挟持して摺動可能に形成したことを特徴とする。さらに、前記停止機構24は、前記摺動部13の両側に設けた案内壁部18の中央に形成した切欠溝部19に、一対の作動片25をばね28でそれぞれ付勢させて押圧可能に収容し、該作動片に設けた係止爪部26と、前記可動体31を構成する上部枠体65の下面両側の対称位置に任意間隔で複数設けた係止凹部66とを嵌合可能に形成してなり、前記ばね28で付勢された作動片25の係止爪部26が、上部枠体65の係止凹部66に嵌合して可動体31を停止(ロック)させ、前記案内壁部18の両側に設けた一対の作動片25をランドセル本体Aの外底面B方向へ同時に押圧すると、係止爪部26が係止凹部66から離脱させて可動体31を開錠させて上下方向に摺動可能にしたことを特徴とする。さらにはまた、前記可動体31は、板部33の中央長手方向を断面L字形で先端を互いに対向させて下面側に突出させたガイド支持部34を設け、且つ、板部33の長手方向両側を内側に折り曲げて断面コ字形に対向させた左右一対の保持枠部35を設けた下部基板32と、下端内縁に前記下部基板32を取付ける嵌合段部70を形成し、長手方向の両側端面に前記停止機構24を構成する作動片25の係止爪部26が嵌合する複数の係止凹部66を設け、該上部枠体65の上側中央に前記差込板2を挿入する差込口67を形成し、表面側の下方に開錠機構71を構成する押釦76を挿通する釦孔68を設け、該釦孔の上縁に押釦76の誤操作を防止するための鍔部69を設けてなる上部枠体65と、該上部枠体の上端面中央に設けた差込口67に取付ける差込ガイド板78とからなることを特徴とする。また、前記可動体31に収容した施錠機構45は、下部基板32の両側に対向させて設けた保持枠部35の上方を幅方向に貫通させて係止窓孔36を形成し、該係止窓孔に下辺中央を楔状に突出させた係止爪部47を有した板状の押圧部48を挿通した可動ロック板46と、該可動ロック板の裏側を付勢して可動ロック板46を揺動可能に形成した円錐ばね49と、前記保持枠部35の下方内部に収容する正面側を縦長に開口して内部にばね55を収容した左右一対の下部枠片52と、該下部枠片の上方に、前記下部枠片内に収容したばね55で上下方向に摺動可能に付勢して前記可動体31内に差し込まれた差込板2の先端面と当接するスライダー板58とからなり、前記可動体31の差込口67から差し込んだ差込板2の先端が、スライダー板58を押下げながら進入すると、可動ロック板46の係止爪部47が差込板2の係止窓部4に嵌合して差込板2の進入を停止してロックされることを特徴とする。さらに、前記可動体31に収容した開錠機構71は、前記可動体31を構成する上部枠体65の裏側の上方に、水平方向に設けた支持軸73で枢動可能に取付けたレバー板72と、該レバー板の下方に前記上部枠体65の釦孔68内に位置した押釦76と、前記レバー板72の上方で左右両側に設けた押圧腕部74の先端を前記可動ロック板46の左右両側に設けた押圧部48に当接してなり、前記レバー板72の下部に取付けた押釦76を押すと、押圧腕部74の先端が可動ロック板46の押圧部48を押圧して係止爪部47を係止窓部4から離脱させると同時に、ばね55の弾発力でスライダー板58が上昇して差込板2を可動体31の差込口67方向に押し出して離脱させて開錠することを特徴とする。
以上のごとく、本発明は、ランドセル本体Aの外底面Bに設けた取付基台10の中央に可動体31を摺動可能に取付け、この可動体31内にランドセル本体Aの開口部を覆う蓋板Cの一端に取付けた差込板2を差し込むだけのワンタッチ操作で簡単にロックすることができる施錠機構45と、押釦76を押すだけの簡単な操作で開錠することができる開錠機構71を備え、また、前記取付基台10と可動体31との間に、一度連結した差込板2を可動体31から外すことなく、前記差込板2を装着したままの状態で可動体31を摺動させる摺動機構38と、所定箇所で停止させる停止機構24を備えたことにより、差込板2を可動体31に差し込んだままで蓋板Cの締緩調整を簡単に行うことができるので、ランドセル本体内に収容された教科書や教材などの傷みを防止することができ、また、低学年の小学生でも簡単に操作することができて便利である。
ランドセルの外底面に本発明の錠前金具を取付けた状態の正面図である。 取付基台の可動体に差込板を差し込まれる前の状態を示す正面図である。 可動体を取付た取付基台の平面図である。 図2のA―A線断面図である。 差込板が可動体に差し込まれる前の停止機構と施錠機構を示す図4のB―B線断面図である。 差込板が可動体に差し込まれたロック状態の停止機構と施錠機構を示す図4のB―B線断面図である。 取付基台の背面図である。 取付基台の一部を破断した図2のC―C線断面図である。 停止機構の要部拡大断面図である。 可動体の下部枠板に取付けた摺動機構と施錠機構を示す縦断面図である。 停止機構で作動片をアンロックした状態を示す一部破断した底面図である。 可動体を移動させた状態を示す錠前金具の正面図である。 差込板が可動体にロックされた状態を示す縦断面図である。 下部枠片にスライダー板を装着した正面図である。 下部基板に施錠機構である可動ロック板と下部枠片とスライダー板を取付けた状態の正面図である。 開錠機構を備えた上部枠体の縦断面図である。 差込板をロックした状態の施錠機構と開錠機構の配置正面図である。 差込板をロックした状態の施錠機構と開錠機構の配置側面図である。 差込板が開錠機構によって開錠された状態を示す可動体の縦断面図である。 差込板が開錠された状態を示す開錠機構の配置図である。
本発明の実施の形態を図面により説明すると、図1はランドセルの外底面に本発明の錠前金具を取付けた状態の正面図、図2は取付基台の可動体に差込板を差し込まれる前の状態を示す正面図、図3は可動体を取付た取付基台の平面図、図4は図2のA―A線断面図、図5は差込板が可動体に差し込まれる前の停止機構と施錠機構を示す図4のB―B線断面図、図6は差込板が可動体に差し込まれた後の停止機構と施錠機構を示す図4のB―B線断面図、図7は取付基台の背面図、図8は取付基台の一部を破断した図2のC―C線断面図、図9は停止機構の要部拡大断面図、図10は可動体の下部枠板に取付けた摺動機構と施錠機構を示す縦断面図である。錠前金具1は、図1に示すごとく、ランドセル本体Aの外底面Bに取付ける取付基台10の中央に、前記ランドセル本体Aの蓋板Cの一端に設けた舌片Dに取付けた差込板2を着脱可能に取付ける可動体31を上下方向に摺動可能に取付けてなり、前記差込板2は、図2に示すごとく、板部3の中央に、下辺に水平部5を設けた係止窓孔4を形成し、前記板部3の上方に前記蓋板Cに設けた舌片Dに連結するための鋲孔6を設けてある。
前記取付基台10は、図2、3、7に示すごとく、左右方向に拡げた固定部11の表面両側にランドセル本体Aの背負ベルトEの一端を連結する連結具Fを回転可能に取付ける座部12をそれぞれ形成し、前記固定部11の中央両側部分に案内壁部18をそれぞれ設けた摺動部13を一体に形成し、該摺動部の上面上下方向に凹凸状の溝部16を設け、該摺動部13上を摺動する可動体31との摩擦抵抗を減少させてスムースに上下動可能に形成してある。
前記可動体31は、図2、4、15、16に示すごとく、取付基板10の摺動部13上に摺動機構38により摺動可能に取付け、且つ、可動体31を摺動部13上の所定位置に停止(ロック)させる停止機構24を、前記摺動部13の両側に設けた案内壁部18と可動体31との間に設けてある。
前記停止(ロック)機構24は、図8に示すごとく、摺動部13の両側に設けた案内壁部18、18の内側に形成した切欠溝部19の下面に形成した嵌合凹部20に、ばね28で付勢させて天地方向に押圧可能な一対の作動片25と、前記可動体31を構成する上部枠体65の両側下端面の対称位置に設けた複数の係止凹部66とからなり、図9に示すごとく、前記作動片25を収容する嵌合凹部20は、下方にばね受部21と作動片25の係止爪部26が挿通する開口部22を設け、作動片25の内部で下面を開口して設けたばね受溝部27にばね28を収容し、該ばねの下端を前記ばね受部21に支持させて作動片25を上方に付勢させ、作動片25の内側に突設した係止爪部26と前記上部枠体65の下面に設けた係止凹部66とを嵌合可能に取付けてある。
前記停止機構24によりロックされた可動体31のアンロックは、前記案内壁部18の中央に設けた一対の作動片25の両方をランドセル本体Aの底面部B方向へ同時に押圧すると、係止爪部26が係止凹部66から開口部22方向に移動して離脱させることにより可動体31を上下方向に摺動させることができる(図11)。
前記摺動機構38は、図4、8、10に示すごとく、前記摺動部13の中央上下方向で内周面に鍔部15を有した摺動孔14に、前記可動体31の下部基板32の下面に互いの端面を対抗させて突出した鉤形のガイド支持部34を嵌合し、該ガイド支持部の内底面に保持片39を収容し、外底面側に前記摺動孔14の鍔部15を挟持するガイド板41を前記ガイド支持部34の外側から前記保持片39に止めねじ42で固定することにより可動体31が摺動孔14内を上下方向に摺動可能に取付けてある。
前記可動体31は、図4に示すごとく、扁平な板部33からなる下部基板32と、該下部基板の上面に被せる上部枠体65と、該上部枠体の上側の中央に設けた差込口67と、該差込口と前記下部基板32との間に取付ける差込ガイド板78とからなり、前記下部基板32は前記したごとく、板部33の下面側に断面L字形で互いに対向させて突出させたガイド支持部34を設け、板部33の長手方向両側を内側に折り曲げて断面コ字形に対向させた左右一対の保持枠部35を形成し、該保持枠部の上方両側を幅方向にそれぞれ貫通させて係止窓孔36を設けてある(図15)。
前記上部枠体65は、図16に示すごとく、下端周縁に前記下部基板32を取付ける嵌合段部70を形成し、長手方向の両側端面に前記停止機構24を構成する作動片25の係止爪部26が嵌合するための係止凹部66を一定間隔で複数設け、該上部枠体の上側中央に前記差込板2を挿入する差込口67を形成し、下方側の表面側に開錠機構71を構成する押釦76が挿通する釦孔68を形成し、該釦孔の上縁に押釦76の誤操作を防止するための鍔部69を設けてある。前記上部枠体65の上側中央に設けた差込口67と下部基板32との間に前記差込板2を確実に差込口67に案内するための差込ガイド板78を取付け、差込板2をスムースに差込口67に挿入可能に取付けてある。
前記施錠機構45は、図6、10、13に示すごとく、前記下部基板32の両側に設けた保持枠部35の上方を幅方向にそれぞれ貫通させて設けた係止窓孔36に揺動可能に取付けた可動ロック板46と、該可動ロック板の背面側を前記保持片39の上面に設けた座部40に着座させた円錐ばね49の上端とを当接させて付勢し、前記可動ロック板46は、下辺中央を楔状に突出させて係止爪部47を設け、左右両側に設けた押圧部48を前記係止窓孔36に挿通して揺動可能に取付けてある。
下部枠片52は、図14に示すごとく、前記保持枠部35の下方に収容され、縦長で正面側を開口した左右一対のばね筒部53を断面コ字形に形成し、該ばね筒部の内底面にばね55の一端を支持するばね止軸56を設け、且つ、前記ばね筒部53の側面の上下方向を連結部54でそれぞれ連結してある。前記ばね筒部53に収容したばね55は、下端を前記ばね止軸56に支持し、上端を前記差込板2の先端面と当接する板受部59を有したスライダー板58のばね軸部61に支持させて前記スライダー板58を上下方向に摺動可能に付勢させて取付けてある(図15)。
開錠機構71は、図16、18に示すごとく、前記可動体31を構成する上部枠体65の裏側に取付けたレバー板72と、該レバー板を操作する押釦76とからなり、前記レバー板72は、上方水平方向に設けた支持軸73を上部枠体65の裏側に枢動可能に軸支し、幅方向の左右両側に設けた押圧腕部74の先端を前記可動ロック板46に当接し、レバー板72の下方に取付けた押釦76をランドセル方向に押圧してレバー板72を枢動させることにより、レバー板72の押圧腕部74の先端で前記可動ロック板46を押圧可能に形成してある。
以下、本発明の実施の形態の作用について説明すると、ランドセル本体Aの外底面Bに取付けた取付基台10には、中央上下方向に設けた摺動部13を摺動する可動体31を取付けてある。この可動体31に、蓋板Cの一端に設けた舌片Dに取付けてある差込板2を着脱可能に挿入する場合、図6に示すごとく、差込板2の先端を可動体31の差込口67から差し込むと、差込板2の先端がスライダー板58を押下げながら進入すると、可動ロック板46の係止爪部47が差込板2に押されて円錐ばね49方向に後退し、可動ロック板46の係止爪部47が差込板2の係止窓孔4と一致すると、円錐ばね49の弾発力で押圧されている可動ロック板46の係止爪部47が差込板2の係止窓孔4に嵌合して停止(ロック)する(図13)。
したがって、施錠機構45によってロックされた差込板2は、先端をスライダー板58によって付勢され、差込板2の係止窓孔4に係止された可動ロック板46の係止爪部47は、円錐ばね49で付勢されているため差込板2が、がたつくことなく確実にロックすることができる。
開錠機構71による差込板2の開錠は、図16、19、20に示すごとく、可動体31の表面に設けた釦孔68内に収容されている押釦76を押圧すると、レバー板72が枢動して押圧腕部74の先端が可動ロック板46の押圧部48を押圧し、可動ロック板46の係止爪部47が差込板2の係止窓孔4から離脱すると同時に、差込板2により押圧されていたスライダー板58がばね55の弾発力で上昇する。前記スライダー板58で押圧された差込板2は、係止窓孔4を可動ロック板46の係止爪部47より上方に位置し、差込板2を可動体31の差込口67から引き抜くことにより、ワンタッチで簡単に離脱させることができる。
したがって、従来のごとく、永久磁石を使用して差込板2を取付基台に吸着させてから摘子を回転させてロックするのではなく、可動体31の差込口67に差込板2を差し込むだけのワンタッチで確実に施錠することができ、且つ、差込板2の素材に金属板を使用することなく合成樹脂材からなる差込板を使用することができるので、安価であると共にランドセルの軽量化を図ることができる。
差込板2を可動体31にロックした状態で蓋板Cの弛みを締める場合、従来は、可動体31にロックされた差込板2を一度、外してから違う孔に差し込んで施錠しなければならなかったが、本願の錠前金具1は、ランドセル本体Aの外底面Bに取付けた取付基台10の可動体3に蓋板Cの一端に取付けてある差込板2を挿入して施錠された状態で、取付基台10の案内壁部18に設けた停止機構24である一対の作動片25を同時に外底面B方向に押し下げることにより、係止爪部26を可動体31の係止凹部66から離脱させて、フリーになった可動体31を蓋板Cが締まる方向にスライドさせるだけの簡単な操作で締めることができるので、ランドセル本体内に収容される教科書や教材などが傷みを防止することができる(図11、12)。
係止凹部66から離脱させて可動体31をフリーにした後、作動片25を離すと係止爪部26は、可動体31の上部枠体の端面に当接し、可動体31を締め方向にスライドさせて蓋板Cを締めると、上部枠体65の端面に設けた他の係止凹部66にばね28で付勢されている作動片25の係止爪部26が嵌合して可動体31を停止(ロック)させることができる。したがって、従来のごとく、一度差込板2を外してから違う孔に差し込んで施錠する手間が省け、簡単に調節することができるので、低学年の生徒でも簡単に操作することができるので便利である。
1 錠前金具
2 差込板
4 係止窓孔
10 取付基台
11 固定部
13 摺動部
14 摺動孔
18 案内壁部
19 切欠溝部
24 停止機構
25 作動片
26 係止爪部
28 ばね
31 可動体
32 下部基板
34 ガイド支持部
35 保持枠部
36 係止窓孔
38 摺動機構
39 保持片
45 施錠機構
46 可動ロック板
47 係止爪部
49 円錐ばね
52 下部枠片
53 ばね筒部
55 ばね
58 スライダー板
59 板受部
65 上部枠体
66 係止凹部
67 差込口
68 釦孔
71 開錠機構
72 レバー板
74 押圧腕部
76 押釦
78 差込ガイド板
A ランドセル本体
B 外底面
C 蓋板
D 舌片

Claims (6)

  1. ランドセル本体Aの外底面Bに取付ける取付基台(10)と、蓋板Cの一端に設けた舌片Dに取付ける差込板(2)とからなり、
    前記差込板(2)は、板部(3)の中央下辺に水平部(5)を設けた係止窓孔(4)を形成して前記板部(3)の上方に前記蓋板Cに設けた舌片Dに連結するための鋲孔(6)を設け、前記取付基(10)は、左右方向に拡げた固定部(11)の表面にランドセル本体Aの背負ベルトEの一端を連結する連結具Fを回転可能に取付ける座部(12)を形成し、中央の上下方向に一体に設けた摺動部(13)に、前記蓋板Cの一端に取付けた差込板(2)をロックする施錠機構(45)と、差込板(2)をアンロックする開錠機構(71)を内蔵した可動体(31)とを、前記取付基台(10)と可動体(31)との間に設けた摺動機構(38)で上下動可能に取付け、前記可動体の上下動を所定位置で停止(ロック)させる停止機構(24)を備えてなることを特徴とするランドセル用錠前金具。
  2. 前記摺動機構(38)は、前記摺動部(13)の中央上下方向に設けた摺動孔(14)に、前記可動体(31)を構成する下部基板(32)の下面に突出させたガイド支持部(34)を嵌合し、該ガイド支持部の外底面に取付けたガイド板(41)で前記摺動孔(14)の鍔部(15)を挟持して摺動可能に取付けてなることを特徴とする請求項1記載のランドセル用錠前金具。
  3. 前記停止機構(24)は、前記摺動部(13)の両側に設けた案内壁部(18)の中央に形成した切欠溝部(19)に、一対の作動片(25)をばね(28)でそれぞれ付勢させて押圧可能に収容し、該作動片に設けた係止爪部(26)と、前記可動体(31)を構成する上部枠体(65)の下面両側の対称位置に任意間隔で複数設けた係止凹部(66)とを嵌合可能に形成してなり、前記ばね(28)で付勢された作動片(25)の係止爪部(26)が、上部枠体(65)の係止凹部(66)に嵌合して可動体(31)を停止(ロック)させ、前記案内壁部(18)の両側に設けた一対の作動片(25)をランドセル本体Aの外底面B方向へ同時に押圧すると、係止爪部(26)が係止凹部(66)から離脱させて可動体(31)を開錠させて上下方向に摺動可能にしたことを特徴とする請求項1記載のランドセル用錠前金具。
  4. 前記可動体(31)は、板部(33)の中央長手方向を断面L字形で先端を互いに対向させて下面側に突出させたガイド支持部(34)を形成し、且つ、板部(33)の長手方向両側を内側に折り曲げて断面コ字形に対向させた左右一対の保持枠部(35)を設けた下部基板(32)と、下端内縁に前記下部基板(32)を取付ける嵌合段部(70)を形成し、長手方向の両側端面に前記停止機構(24)を構成する作動片(25)の係止爪部(26)が嵌合する複数の係止凹部(66)を設け、該上部枠体(65)の上側中央に前記差込板(2)を挿入する差込口(67)を形成し、該表面側の下方に開錠機構(71)を構成する押釦(76)が挿通する釦孔(68)を設け、該釦孔の上縁に押釦(76)の誤操作を防止するための鍔部(69)を設けてなる上部枠体(65)と、該上部枠体の上端面中央に設けた差込口(67)に取付ける差込ガイド板(78)とからなることを特徴とする請求項記載のランドセル用錠前金具。
  5. 前記可動体(31)に収容した施錠機構(45)は、下部基板(32)の両側に対向させて設けた保持枠部(35)の上方を幅方向に貫通させて係止窓孔(36)を形成し、該係止窓孔に下辺中央を楔状に突出させた係止爪部(47)を有した板状の押圧部(48)を挿通した可動ロック板(46)と、該可動ロック板の裏側を付勢して可動ロック板(46)を揺動可能に形成した円錐ばね(49)と、前記保持枠部(35)の下方内部に収容する正面側を縦長に開口して内部にばね(55)を収容した左右一対の下部枠片(52)と、該下部枠片の上方に、前記下部枠片内に収容したばね(55)で上下方向に摺動可能に付勢して前記可動体(31)内に差し込まれた差込板(2)の先端面と当接するスライダー板(58)とからなり、前記可動体(31)の差込口(67)から差し込んだ差込板(2)の先端が、スライダー板(58)を押下げながら進入すると、可動ロック板(46)の係止爪部(47)が差込板(2)の係止窓部(4)に嵌合して差込板(2)の進入を停止してロックすることを特徴とする請求項1または4記載のランドセル用錠前金具。
  6. 前記可動体(31)に収容した開錠機構(71)は、前記可動体(31)を構成する上部枠体(65)の裏側の上方に、水平方向に設けた支持軸(73)で枢動可能に取付けたレバー板(72)と、該レバー板の下方に前記上部枠体(65)の釦孔(68)内に位置した押釦(76)と、前記レバー板(72)の上方で左右両側に設けた押圧腕部(74)の先端を前記可動ロック板(46)の左右両側に設けた押圧部(48)に当接してなり、前記レバー板(72)の下部に取付けた押釦(76)を押すと、押圧腕部(74)の先端が可動ロック板(46)の押圧部(48)を押圧して係止爪部(47)を係止窓孔(4)から離脱させると同時に、ばね55の弾発力でスライダー板(58)を上昇させて差込板(2)を可動体(31)の差込口(67)方向に押し出して離脱させることにより開錠することを特徴とする請求項1または4記載のランドセル用錠前金具。
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