JP5551469B2 - レーザ加工機および保持装置 - Google Patents

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Description

本発明はレーザ加工機および保持装置に関し、特に、加工精度を向上できるレーザ加工機および保持装置に関するものである。
金属製の薄板からなる被加工物に微細な加工を行う場合、レーザ加工機が使用される。薄板は、レーザ加工機の保持装置に取り付けられて緊張保持され、XY方向へ移動されつつレーザ光が照射されることで加工される。出願人は先に、レーザ加工される薄板を緊張保持できる保持装置を開発している(特許文献1)。ここで、図5を参照して、特許文献1に開示される技術を説明する。図5は従来のレーザ加工機100の平面図である。
レーザ加工機100は、集光したレーザ光を薄板に照射する加工ヘッド(図示せず)と、その加工ヘッドとの間に薄板Wを挟み込む加工台(図示せず)とが定盤に対して固定配置されると共に、XYステージ101が定盤に対してXY方向へ移動可能に取り付けられている。XYステージ101は、所定間隔を隔てて対向する2本の第1枠材101a,101bの端部同士を2本の第2枠材101c,101dで連結して、平面視略額縁状に形成されている。
XYステージ101には、薄板Wの両端を挟持し薄板Wを保持する保持装置が取り付けられている。保持装置は、第2枠材101c,101dに平行に配設される固定部材102及び可動部材103と、それらの上面に配設される挟持具104とを主に備えて構成されている。固定部材102は、両端が移動部材105に締結ボルト102aによって締結固定されており、第2枠材101cの内側に沿って、移動部材105を介して第1枠材101a,101b間に架設されている。移動部材105は、第1枠材101a,101bの上面に配設される部材であり、第1枠材101a,101bの長手方向(図5左右方向)に形成された案内溝(図示せず)に沿って移動可能に構成されると共に、ハンドル105aを回転することで第1枠材101a,101bの任意の位置で締結固定可能に構成されている。
可動部材103は第2枠材101dの内側に沿って設けられ、その長手方向両端部(図5上下方向端部)が第1枠材101a,101bに摺動可能に構成されている。第1枠材101a,101bに締結固定される移動部材105の位置を変えることにより、保持される薄板Wの大きさに応じて、固定部材102と可動部材103との間隔を任意に変えることができる。これにより、種々の長さ(図5左右方向)の薄板Wの保持が可能となる。
駆動装置106は、固定部材102と可動部材103とに保持される薄板Wに張力を付与する装置である。駆動装置106の一部としてのシリンダ106aは、可動部材103よりもXYステージ101の幅方向外側となる位置であって、XYステージ101の幅方向(図5上下方向)中央を通る仮想線(図示せず)に対して対称となる位置に1個ずつが配設されている。シリンダ106aは、ロッド106bを可動部材103側へ向けた状態で第2枠材101dに取着され、ロッド106bの先端側は可動部材103の側面に連結されている。これにより、シリンダ106aを動作させ、ロッド106bを収縮駆動した場合には、その収縮力により可動部材103がシリンダ106a側(図5右側)へ引き寄せられ、薄板Wに張力が付与されるので、薄板Wは緊張した状態で固定部材102及び可動部材103に保持される。
特開2004−160495号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、固定部材102は移動部材105を介して両端が第1枠材101a,101bに固定されて第1枠材101a,101b間に架設されており、可動部材103はシリンダ106aを介して第2枠材101dに連結されている。そのため、シリンダ106aを収縮駆動して可動部材103を移動させて薄板Wに張力を付与すると、薄板Wには、固定部材102の端(移動部材105)と駆動装置106とを結ぶ斜め方向(図5に矢印で示す方向)に力が作用する。これにより、特に、薄板Wの第1枠材101a,101bに沿う縁部近傍がいびつに弾性変形する。
ここで、レーザ加工はシリンダ106aを伸縮駆動させて薄板Wに張力を付与した状態で施され、レーザ加工後はシリンダ106aが伸長駆動されて緊張が開放され、薄板Wは緊張前の状態に戻る。張力が付与されることで薄板Wが所定の変形比率で均一に弾性変形するのであれば、目標寸法に変形比率を乗じた補正寸法に基づいてレーザ加工を行うことで、緊張が開放されて弾性回復した薄板Wには目標寸法通りの加工が行われている。
これに対して、従来は、図5に矢印で示す斜め方向の力が薄板Wに作用し、薄板Wの縁部近傍がいびつに弾性変形するので、縁部近傍の変形比率が不規則となるため、正確な補正寸法を算出することが困難であった。従って、薄板Wに目標寸法通りの加工を施すことができず、薄板Wの加工精度、特に縁部近傍の加工精度が低下するという問題点があった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、加工精度を向上できるレーザ加工機および保持装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために、請求項1記載のレーザ加工機によれば、両端が移動部材に固定されると共に固定部材に並設される横部材と、その横部材と固定部材とを締結する締結部材とを備えているので、固定部材の両端を移動部材に固定しなくても、横部材を介して固定部材が移動部材に固定される。よって、移動部材や可動部材を移動させ、固定部材および可動部材に保持される薄板に張力を付与すると、固定部材および可動部材に両端が保持された薄板の両側縁部から張力を付与できる。そのため、薄板がいびつに弾性変形することを防止でき、加工精度を向上できる効果がある。
また、固定部材の端部と移動部材の端部とは密接することなく、隙間が形成されているので、固定部材が移動部材に拘束されることを防ぐことができる。よって、駆動装置を収縮駆動して可動部材を移動させても、薄板に固定部材の端(移動部材の端)と駆動装置とを結ぶ斜め方向に力が作用することを防止できる。そのため、薄板がいびつに弾性変形することを防止でき、加工精度を向上できる効果がある。
請求項2記載のレーザ加工機によれば、締結部材および駆動装置は、締結部材の固定部材における締結位置と、駆動装置の可動部材における連結位置とを結ぶ複数の直線が平行となるような位置に配設されているので、駆動装置を収縮駆動して可動部材を移動させ、固定部材および可動部材に保持される薄板に張力を付与すると、薄板に、締結部材と駆動装置とを結ぶ平行方向に力を作用させることができる。これにより、請求項1記載のレーザ加工機の奏する効果に加え、さらに加工精度を向上できる効果がある。
請求項3記載のレーザ加工機によれば、横部材は、固定部材および可動部材が位置する平面内であって固定部材の可動部材から離れた側に並設されているので、薄板を緊張させるときに作用する力の方向に対して、固定部材の剛性を大きくできる。
また、締結部材は、その軸線を固定部材および可動部材の長手方向と直交する方向に沿わせて配設されているので、薄板を緊張させるときに作用する力の方向と、締結部材の軸線の方向とを一致させることができる。これにより、締結部材に曲げ応力が作用することを防止でき、固定部材の剛性を大きくできる。これらの結果、固定部材が変形することが抑制され、張力を薄板に均一に与えることができる。その結果、請求項1又は2に記載のレーザ加工機の奏する効果に加え、加工精度を向上できる効果がある。
請求項4記載のレーザ加工機によれば、横部材はウェブ及びフランジを備えているので、横部材を軽量化しつつ曲げ剛性を向上できる。これにより、請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ加工機の奏する効果に加え、保持装置を軽量化することができるため、平面移動するXYステージの移動装置を小型化することができると共に、その移動装置を駆動するのに必要なエネルギーを抑えることができ、省エネルギー性を向上できる効果がある。
請求項5記載の保持装置によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ加工機に使用される保持装置と同等の効果がある。
本発明の第1実施の形態におけるレーザ加工機の平面図である。 図1のII−II線における保持装置の断面図である。 図1の矢印III方向から見た保持装置の要部側面図である。 第2実施の形態におけるレーザ加工機の保持装置の断面図である。 従来のレーザ加工機の平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施の形態におけるレーザ加工機1の平面図である。なお、従来のレーザ加工機100と同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図1においては、第1枠材101a,101bの長手方向中央付近の記載を省略している。
図1に示すように、レーザ加工機1は、定盤(図示せず)に対してXY方向へ移動可能に取り付けられるXYステージ101と、XYステージ101に取り付けられる保持装置20とを備えている。XYステージ101は、加工ヘッド(図示せず)から薄板Wに向けて照射されるレーザ光の光軸に対して直交する平面内を水平移動される装置である。保持装置20は、第2枠材101c,101dに平行に配設される横部材2、固定部材3及び可動部材5と、固定部材3及び可動部材5の上面に配設される挟持具10とを主に備えて構成されており、薄板Wの両端を挟持し、薄板Wを保持する装置である。
横部材2は、第2枠材101cの内側に沿って第1枠材101a,101b間に架設され、第1枠材101a,101bの上面に配設された移動部材105の第2枠材101c側(図1左側)の側面に締結ボルト6で両端が締結固定されている。
固定部材3は、両端が移動部材105の上に載置されると共に、横部材2の第2枠材101d側(図1右側)の側面に沿って配設されている。固定部材3は、XYステージ101の幅方向(図1上下方向)中央を通る仮想線(図示せず)に対して対称となる位置の2個所に、固定部材3の第2枠材101d側(図1右側)の側面から横部材2側(図1左側)の側面まで貫通する貫通孔3aが形成されている。その貫通孔3aと連通する貫通孔2cが、横部材2の固定部材3側(図1右側)の側面から第2枠材101c側(図1左側)の側面まで貫通形成されている。固定部材3と横部材2とは、貫通孔3a,2cに挿通された締結部材4によって締結固定されている。
可動部材5は、第2枠材101dの内側に沿って配設されており、第1枠材101a,101bに固定されたガイド部材7の案内面(図示せず)に両端部が摺動可能に構成されている。駆動装置106のシリンダ106aは、ロッド106bを可動部材5側へ向けた状態で第2枠材101dに取着され、ロッド106bの先端には、リンク106cの一端側が揺動可能にピン結合されている。一方、リンク106cの他端側には、可動部材5の側面に締結固定されたステー部材106dが揺動可能にピン結合されている。
これにより、シリンダ106aを動作させ、ロッド106bを収縮駆動した場合には、その収縮力により可動部材5がリンク106cを介してシリンダ106a側(図1右側)へ引き寄せられ、薄板Wに張力が付与されるので、緊張させた状態で薄板Wを固定部材3及び可動部材5に保持できる。また、可動部材5の長手方向両端部がガイド部材7の案内面に前後左右方向へ摺動可能に保持されると共に、2本のリンク106cを介して可動部材5がシリンダ106aに連結されているので、薄板Wが若干弛んだ状態で固定されていたとしても、可動部材5を水平方向に傾けて薄板Wを緊張させることができる。
このように、移動部材105を介して第1枠材101a,101bに両端が固定されると共に固定部材3に並設される横部材2と、その横部材2と固定部材3とを締結する締結部材4とを備えているので、駆動装置106を収縮駆動して可動部材5を移動させ、固定部材3及び可動部材5に保持される薄板Wに張力を付与すると、固定部材3及び可動部材5に両端が保持された薄板Wに両側縁部から張力を付与できる。そのため、薄板Wがいびつに弾性変形することを防止できる。これにより、薄板Wの変形比率を薄板Wの全体について正確に求め、正確な補正寸法を算出することが可能となる。従って、薄板Wに目標寸法通りのレーザ加工を施すことができ、薄板Wの加工精度を向上できる。
さらに、締結部材4及び駆動装置106は、締結部材4の固定部材3における締結位置(図1に示すA)と、駆動装置106(ステー部材106d)の可動部材5における連結位置(図1に示すB)とを結ぶ2本の直線L(仮想線)が平行となるような位置に配設されている。これにより、駆動装置106を収縮駆動して可動部材5を移動させ、固定部材3及び可動部材5に保持される薄板Wに張力を付与すると、薄板Wに、締結部材4と駆動装置106とを結ぶ平行方向(図1に示す白抜き矢印方向)に力が作用されるため、さらに加工精度を向上できる。
また、横部材2は、固定部材3及び可動部材5が位置する平面内であって固定部材3の可動部材5から離れた側(第2枠材101c側)に並設されているので、固定部材3の底面側(図1紙面奥側)に横部材を並設した場合と比較して、薄板Wを緊張させるときに作用する力の方向に対して固定部材3の剛性を大きくできる。これにより、固定部材3の変形も抑制されるため、張力を薄板Wに均一に与えることができ、加工精度を向上できる。
挟持具10は、固定部材3及び可動部材5の縁部に沿って配設される細長い板状の受部材11と、受部材11の上部に配設される押え部材12と、その押え部材12に押圧力を付与する締付具13とを備えている。締付具13は、固定部材3及び可動部材5にそれぞれ4個がXYステージ101の幅方向(図1上下方向)中央を通る仮想線(図示せず)に対して対称となる位置に配設されている。
次いで、図2を参照して横部材2及び挟持具10の詳細構成について説明する。図2は図1のII−II線における保持装置20の断面図である。図2に示すように、横部材2はウェブ2a及びフランジ2bを有する断面略L状の山形鋼で形成されている。ウェブ2aは固定部材3の第2枠材101c(図1参照)側の側面に位置され、フランジ2bは固定部材3の底面に位置されている。ウェブ2aに貫通孔2cが形成され締結部材4が挿通されて、固定部材3が締結固定されている。横部材2がウェブ2a及びフランジ2bを有しているので、断面2次モーメントを大きくすることができ、曲げ剛性を高めつつ横部材2を軽量化できる。
即ち、駆動装置106(図1参照)の移動方向に対して、ウェブ2aの平面が直交しフランジ2bの平面が平行する方向に配設されているので、横部材2の曲げ剛性を向上できる。これにより、保持装置20を軽量化することができるため、平面移動するXYステージ101(図1参照)の移動装置(図示せず)を小型化することができると共に、その移動装置を駆動するのに必要なエネルギーを抑えることができ、省エネルギー性を向上できる。また、固定部材3の底面にフランジ2bが位置するように横部材2が配設されているので、横部材2を固定部材3の側面および底面に沿わせることができ、横部材2及び固定部材3が占有するスペースを小さくすることができる。
また、締結部材4は、フランジ2bとの間で固定部材3を締結するのではなく、ウェブ2aとの間で固定部材3を締結することで、締結部材4の軸線を固定部材3及び可動部材5(図1参照)の長手方向と直交する方向(図1左右方向)に沿わせて配設されている。その結果、薄板Wを緊張させるときに作用する力の方向と、締結部材4の軸線の方向とを一致させることができる。これにより、締結部材4に曲げ応力が作用することを防止でき、固定部材3の剛性を大きくできる。そのため、固定部材3が変形することが抑制され、張力を薄板Wに均一に与えることができ、加工精度を向上できる。
次に、薄板Wを挟持する挟持具10について説明する。図2に示すように、挟持具10は、薄板Wが載上される載上面11aを有する受部材11と、載上面11aの長手方向に沿って対向する押圧面12aを有する押え部材12を備えて構成されている。
受部材11は、載上面11aの後端側(図2左側)に立設される壁部11bと、その壁部11bの上端と連絡され載上面11aと段差状に形成される上段部11cとを備えて構成されており、押え部材12を上向きに付勢する付勢部材(図示せず)が上段部11cに凹設された孔部(図示せず)に収容されている。付勢部材によって押え部材12が上向きに付勢されているので、載上面11aと押圧面12aとの間に隙間を設けておくことができる。保持装置20で薄板を保持する場合には、まず、この隙間に薄板Wを差し込めば良いので、容易に作業を行うことができる。
受部材11は、固定部材3の上面の内側(図2右側)縁部近傍にボルト等によって固定されており、載上面11aは受部材11の長手方向に亘って受部材11の内側(図2右側)に薄板Wの幅(図1上下方向)よりも長く形成されている。載上面11aの内側端部には、突条状に形成された凸部11dが長手方向に亘って上向きに凸設されている。
壁部11bは、載上面11aの後端側(図2左側)に受部材11の長手方向(図2紙面垂直方向)に亘って立設されており、下部よりも上部が内側(図2右側)にせり出して形成されている。壁部11bの上部が下部よりもせり出しているため、載上面11aと押え部材12の押圧面12aとの間に薄板Wを差し込んだときに、差し込まれた薄板Wの先端が壁部11bを乗り越えてしまうことが防止される。なお、薄板Wが壁部11bを乗り越えてしまうと、受部材11に押え部材12を押し付けたときに、薄板Wの先端が壁部11bや上段部11cで折曲されてしまう。薄板Wへのレーザ加工は、薄板Wの一方の面からレーザ光を照射して切断した後、薄板Wを裏返して反対面にレーザ光で文字等を刻設することがあるが、薄板Wの先端が折曲されてしまうと、裏返した薄板Wの挟持が困難になるので、これを防止する必要があるからである。
上段部11cは、壁部11bの上端と連絡され載上面11aと段差状に形成される部位であり、受部材11の両端(図1上下方向)近傍の2箇所に孔部(図示せず)が凹設されている。その孔部に押え部材を上向きに付勢する付勢部材が収容されている。このように、壁部11bによって載上面11aと段差状に形成された上段部11cに付勢部材(図示せず)が収容されているので、受部材11と押え部材12との間に薄板Wを差し込むときに、薄板Wは壁部11bに邪魔されて付勢部材に達することができない。よって、薄板Wの端部が突き当たって付勢部材が損傷することを防止できる。
押え部材12は、受部材11の上段部11cが収装される凹溝12bが長手方向に亘って形成されている。押え部材12に凹溝12bが形成されており、これに受部材11の上段部11cが収装される。そのため、受部材11に対して押え部材12が短手方向(図2左右方向)に位置ずれすることが防止される。
押圧面12aは、凹溝12bより内側(図2右側)に長手方向に亘って形成されている。押圧面12aは、受部材11の載上面11aに押圧される部位である。押圧面12aの長手方向の長さは、可動部材5(図1参照)の相対移動方向(図2左右方向)と直交方向における薄板Wの幅よりも長く形成されている。これにより、押え部材12の押圧面12aと受部材11の載上面11aとの間で、薄板Wに歪みが生じることなく挟持できる。その結果、受部材11の長手方向に亘って薄板Wの変形にばらつきが生じることを防ぎ、加工精度を向上できる。
図2に示すように、押圧面12aの短手方向(図2左右方向)の長さは、載上面11aの短手方向の長さより小さく形成されている。これにより、受部材11の載上面11aに薄板Wを載せた後、押え部材12の押圧面12aを薄板Wに押し付けて薄板Wを挟持すると、薄板Wは載上面11aに凸設された凸部11dに接触する。これにより、シリンダ106a(図1参照)を駆動して薄板Wを緊張させたときに、その緊張力の分力が押圧面12aや載上面11aに作用する。その結果、それらの面と薄板Wとの摩擦抵抗を大きくできるため、緊張させた薄板Wが滑って、押圧面12a及び載上面11aの間から抜けてしまうことが抑制される。
締付具13は、押え部材12に形成された押圧面12aの上部を押圧する加圧体13aがリンク13bに取り付けられ、そのリンク13bが固定部材3の上面に固定されたブラケット13cにピン13dで連結されている。さらに持ち手13eがピン13fでリンク13bに連結されると共に、リンク13gを介してブラケット13cにピン13hで連結されている。これにより、持ち手13eを押し下げると、加圧体13aが押え部材12を押し付けて、載上面11aと押圧面12aとの間に差し込んだ薄板Wが挟持される。また、持ち手13eを上方に上げると、リンク13bが反時計回りに回動し加圧体13aが上方へ移動するので、押え部材12は付勢部材による付勢力で上昇し、載上面11aと押圧面12aとに隙間が形成される。その結果、載上面11aと押圧面12aとの間で薄板Wを挟持させるために、この間に薄板Wを差し込むことが可能となる。
規制部14は、上向きに付勢された押え部材12の上方向への移動量を規制する部材であり、押え部材12の両端(図1上下方向)近傍の2箇所に配設されている(図1参照)。本実施の形態においては、規制部14は軸部と頭部とを備えたボルトで形成されており、押え部材の厚さ方向(図2上下方向)に貫通形成された貫通孔(図示せず)に軸部が挿通され、その軸部は受部材11に螺着されている。頭部の外径は貫通孔の内径より大きく設定されており、その結果、頭部の下面に押え部材12の上面が当接することで、押え部材12のそれ以上の上方向への移動が規制される。
次に、図3を参照して、横部材2(図1参照)が締結固定される移動部材105について説明する。図3は図1の矢印III方向から見た保持装置20の要部側面図である。なお、図3においては、固定部材3の長手方向の記載および横部材2の記載を省略している。
図3に示すように、第1枠材101aの上面に配設される移動部材105の第2枠材101c(図1参照)側の側面105bには、内周にねじ山が形成された孔部105cが穿孔されている。横部材2(図1参照)に、これら孔部105cと対応する貫通孔を形成し、締結ボルト6(図1参照)で締結固定することにより、横部材2は移動部材105に固定される。なお、横部材2は、固定部材3の底面に沿うフランジ2b(図2参照)を有しているので、フランジ2bが移動部材105への固定の妨げにならないように、移動部材105の側面105bにフランジ2bが収装される凹部を設けるか、移動部材105のところだけフランジ2bを部分的に除去する。
移動部材105の正面側(図3右側)の端部は、垂直面105d,105fと水平面105e,105gとを有する階段状に形成されている。一方、固定部材3の端部も、移動部材105の端部の形状と対応する垂直面3b,3dと水平面3c,3eとを有する階段状に形成されている。固定部材3の端部の水平面3c,3eが移動部材105の端部の水平面105e,105gに当接することにより、固定部材3の両端は移動部材105に載置される。このように固定部材3は、締結部材4によって横部材2と締結固定されるのに加え、両端が移動部材105に載置されているので、上下方向(図3上下方向)にがたつくことなく横部材2に安定に固定される。
また、固定部材3の端部の垂直面3b,3dと移動部材105の端部の垂直面105d,105fとは密接することなく、隙間が形成されているので、固定部材3が移動部材105に拘束されることを防ぎ、シリンダ106a(図1参照)を収縮駆動したときに、薄板Wに固定部材3の端(移動部材105)とシリンダ106aとを結ぶ斜め方向に力が作用することを防止できる。これにより、薄板Wの第1枠材101a,101bに沿う縁部近傍がいびつに弾性変形することが防止される。
次に、図4を参照して、第2実施の形態について説明する。図4は第2実施の形態におけるレーザ加工機の保持装置30の断面図である。なお、第1実施の形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略する。第1実施の形態では、横部材2が山形鋼で形成されており、ウェブ2aが固定部材3の側面に固定され、フランジ2bが固定部材3の底面に沿って配設された場合について説明した。
これに対し、第2実施の形態では、横部材22が山形鋼で形成されている点、横部材22のウェブ22aが固定部材3の側面に固定されている点では共通しているが、フランジ22bを第2枠材101c(図1参照)側(図4左側)に張り出させている点が相違する。この相違により、フランジ22bが配設されることを考慮して固定部材3の底面を設計する必要がないため、固定部材3の設計の自由度を向上できる。また、移動部材105との関係でフランジ22bを部分的に除去等する必要がなく、横部材22の装着も容易である。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量等)は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、固定部材3に締結部材4が2個配設され、可動部材5の対応する位置に駆動装置106が2個配設された場合(締結部材4と駆動装置106とが同数の場合)について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形態とすることも可能である。他の形態としては、例えば、締結部材4が2個以上の複数個配設された場合に、駆動装置106を、XYステージ101の幅方向(図1上下方向)中央を通る仮想線(図示せず)と合致する位置に1個配設することや、締結部材4と駆動装置106との数を異ならせて、XYステージ101の幅方向中央を通る仮想線に対して対称状に複数個配設することも可能である。これらの場合も、固定部材3の両端が第1枠材101a,101bに拘束されることが防止され、薄板Wがいびつに変形することが防止される。
上記各実施の形態では、横部材2,22が断面L型状の山形鋼で形成された場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の横部材を採用することも当然可能である。他の横部材としては、例えば、中実の角柱状や中空の角筒状の部材、或いはH形鋼、I形鋼、溝形鋼、Z形鋼等のウェブ及びフランジを備える各種形鋼が挙げられる。また、形鋼に限られるものではなく、曲げ加工や溶接等により鉄板や鋼板などでフランジ及びウェブが形成された部材を採用することも可能である。
上記各実施の形態では、横部材2,22が移動部材105を介して第1枠材101a,101bに固定される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、締結ボルト等を用いて横部材2,22の両端を直接、第1枠材101a,101bに固定することも可能である。
上記各実施の形態では、締結部材4がボルト及びナットで形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、止金具などのボルト及びナット以外の他の締結部材を用いることも当然可能である。
上記各実施の形態では、移動部材105の端部および固定部材3の端部が階段状に形成された垂直面105d,105f,3b,3d及び水平面105e,105g,3c,3eを備える場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、垂直面および垂直面を、水平方向および鉛直方向に対して傾斜した面とすることも可能である。水平荷重に対して移動部材105に固定部材3が拘束されていなければ、上記各実施の形態と同様の作用・効果が得られるからである。
1 レーザ加工機
2,22 横部材
2a,22a ウェブ
2b,22b フランジ
3 固定部材
4 締結部材
5 可動部材
20,30 保持装置
101 XYステージ
101a,101b 第1枠材
101c,101d 第2枠材
105 移動部材
106 駆動装置
W 薄板

Claims (5)

  1. 被加工物となる薄板へ向けてレーザ光を照射する加工ヘッドと、その加工ヘッドから照射されるレーザ光の光軸に対して直交する方向に平面移動すると共に所定間隔を隔ててそれぞれ互いに対向する第1枠材および第2枠材を備えるXYステージと、そのXYステージに配設されると共に前記薄板を保持する保持装置とを備えるレーザ加工機において、
    前記保持装置は、
    前記第1枠材の上面に配設されると共に前記第1枠材に沿って移動可能に構成される移動部材と、
    その移動部材に載置され前記薄板の一端を保持する固定部材と、
    その固定部材に保持される薄板の一端と反対側の他端を保持すると共に前記第1枠材に沿って移動可能に配設される可動部材と、
    その可動部材を前記第2枠材に連結すると共に前記可動部材を付勢して前記薄板に張力を付与する駆動装置と、
    両端が前記移動部材に固定されると共に、前記固定部材に並設される横部材と、
    その横部材と前記固定部材とを締結する締結部材とを備え
    前記固定部材は、前記横部材を介して前記移動部材に固定されることで前記第1枠材に沿って移動可能に構成され、
    前記固定部材の端部と前記移動部材の端部とは密接することなく、隙間が形成されていることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記締結部材および前記駆動装置は、前記固定部材および前記可動部材の複数個所に配設されると共に、前記締結部材の前記固定部材における締結位置と、前記駆動装置の前記可動部材における連結位置とを結ぶ複数の直線が平行となるような位置に配設されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工機。
  3. 前記横部材は、前記固定部材および前記可動部材が位置する平面内であって前記固定部材の前記可動部材から離れた側に並設され、
    前記締結部材は、その軸線が前記直線に沿って配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工機。
  4. 前記横部材は、ウェブ及びフランジを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ加工機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ加工機に使用されることを特徴とする保持装置。
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