JP5551313B2 - インサートを用いた慣性調整機能を有するテンプ - Google Patents

インサートを用いた慣性調整機能を有するテンプ Download PDF

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Description

本発明は、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプセットを作製する方法に関し、このテンプセットは、一方では、テンプ面と直交するテンプ軸と恊働するよう配設されたハブと、上記ハブに少なくとも1つの連結面によって接続された、周縁部の連続的又は不連続的な外縁とを含むテンプと、他方では、少なくとも1つのインサートと、を備える。上記テンプは更に、上記外縁の周縁部に、上記少なくとも1つのインサートを受容するための凹部を備え、上記インサートは、上記凹部が備えるガイド手段と相補的な外形を有する相補的ガイド手段を備える。
本発明は更に、このタイプのテンプセットのために設計された、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプに関し、このテンプは、テンプ面と直交するテンプ軸と恊働するよう配設されたハブと、上記ハブに少なくとも1つの連結面によって接続された、周縁部の連続的又は不連続的な外縁とを含む。上記テンプセットは、上記外縁の周縁部に、少なくとも1つのインサートを受容するための少なくとも1つの凹部を備え、上記インサートは、上記凹部が備えるガイド手段と相補的な外形を有する相補的ガイド手段を備える。
本発明は更に、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプセットに関し、このテンプセットは上記方法に従って組付けられ、テンプを備え、このテンプは、一方では、テンプ面と直交するテンプ軸と恊働するよう配設されたハブと、上記ハブに少なくとも1つの連結面によって接続された、周縁部の連続的又は不連続的な外縁とを含む。上記テンプは、上記外縁の周縁部に、上記少なくとも1つのインサートを受容するための凹部を備え、上記インサートは、上記凹部が備えるガイド手段と相補的な外形を有する相補的ガイド手段を備える。
本発明はまた、このタイプのテンプを組み込んだばね−テンプにも関する。
本発明はまた、このタイプのばね−テンプ又はテンプを組み込んだ時計にも関する。
本発明は、時計の統制部材の分野に関し、より詳細には、テンプ又はばね−テンプに関する。
キャリバーの精度は、その統制部材の品質に依存し、特にテンプに関して適切な統制部材を考案しない限り、2.5〜4Hzの通常の周波数に比べて極めて高い、例えば10Hzの発振周波数を得ることはできない。
実際、弾性ヒゲゼンマイトルクの形で発振を維持するために供給されるエネルギは、一方で枢軸の周りでのテンプの慣性と、他方で周波数の2乗との積に比例する。よって、例えば、エネルギが同じであれば、4Hzから10Hzへの周波数の変化により、慣性は約1/6になる。このタイプのテンプは従来より、9〜10mmの直径を有するため、周波数が4Hzである場合、テンプの慣性としては12mg/cm2が良好と考えられる。よって、10Hzで使用するテンプは、小さい慣性値、特に2mg/cm2未満の慣性値を有する必要がある。
最適な動作のために、10Hzで使用するテンプはまた、最小の質量、特に30mg未満の質量を有する必要があり、これによって軸受における摩擦を減少させて、様々な使用位置における等時性の妨害を回避する。
高周波数発振子のテンプはまた、その質量及び慣性が小さくても、静的にも動的にも、アンバランスの調整と完璧なバランス修正を行うことができなければならず、その構造は、設定及び/又は調整操作を可能にするものでなければならない。従って、Straumannによる特許文献1、又はLIPによる特許文献2に開示されている、外縁がスポークを有するテンプのような、重量が軽めのテンプを用いた従来技術又は解決法を用いることはできない。実際、これらのテンプの質量を減少させても、十分に低い慣性を得られるわけではない。同様に、MONTRES BREGUET SAによる特許文献3による、チタン製の外縁及びアームを備えかつ部品が削減されているチタン製テンプの質量及び慣性でも依然として、最適な動作に必要な質量及び慣性よりも大きい。
500程度のQ値、良質の時計において220〜280付近のQ値である従来の発振子よりも有意に高いQ値も必要とされる。このQ値は、シリコン製などのヒゲゼンマイを上述の条件を満たすテンプと組み合わせることによってしか得られない。高いQ値を得ることに加えて、設定及び調整の可能性と組み合わせて、インデックス組立体を削除することも必要である。
その上、ユニットの質量は制限されているため、好ましくは、構成要素の数を可能な限り少なくするべきである。
しかし、シリコンや水晶等の精密機械加工可能な材料は、製造工程において、理論的には極めて精密な許容公差で限定された寸法で作製されるが、あとで機械加工するのが容易ではない。
テンプの改良を記載した様々な文献が公知である。ROLEX MONTRESによる特許文献4は、慣性ブロックピンで形成されるインサートをロックする、スロットの形状の弾性保持手段を備えるテンプ外縁を開示する。COMPLITIME SAによる特許文献5は、摩擦係合のためのスロットを設けた慣性ブロックを開示する。CHOPARD MANUFACTURE SAによる特許文献6は、外縁の凹部に弾性変形によって挿入される、U字形の弾性慣性ブロックを開示する。ROLEX WATCHESによる特許文献7は、慣性ブロックを保持し、弾性的に把持するためのスリットスリーブを開示する。PATEK PHILIPPEによる特許文献8は、それ自体の弾性によってスタッド上にセンタリングされ固定される、調整錘を開示する。PAUL DITISHEIMによる特許文献9は、ネジ切りされていてもいなくてもよいキャビティの壁に、それ自体の弾性によって保持される、はみ出すことのない充填式錘を開示する。PATEK PHILIPPEによる特許文献10は、スタッド上に弾性的に設置される調整錘であって、その重心は上記スタッドの中心から外れている、調整錘を提示する。
従って、このような材料で作製した部材を統制するために、又はこのタイプの材料で作製した少なくとも1つの構成要素を組み込むために、機械加工を回避し、設定可能性を優先しながら、周波数及び/又は慣性調整の可能性を有することが必要である。
フランス特許第1275357号 フランス特許第1301938号 欧州特許第1562087号 スイス特許第343904A号 WO2008/080570A2 欧州特許第1351103A1号 スイス特許第345600A号 スイス特許第261431A号 スイス特許第89273A号 スイス特許第280067A号
発明的ステップは、ハブ、外縁、及びこれら2つの構成要素の間の接続を含むできる限り軽量なテンプ構造に関する条件を、上記ハブを上記構造より高い質量密度から最も遠くに移動させることによって作り出すこと、並びに、上記構造の中に、機械加工を繰り返すことなく設定及び調整を実施するための統制手段を組み込むこと、からなる。
従って、本発明は、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整を行う。時計のテンプに関し、このテンプは、テンプ面と直交するテンプ軸の周りで枢動するアーバと恊働するよう配設されたハブと、上記ハブに少なくとも1つの連結面によって接続された、周縁部の連続的又は不連続的な外縁とを備える。上記テンプは、上記外縁の周縁部に、上記少なくとも1つのインサートを受容するための少なくとも1つの凹部を備え、上記インサートは、上記凹部が備えるガイド手段と相補的な外形を有する相補的ガイド手段を備えるタイプのインサートであり、上記凹部は、上記インサートを上記凹部に挿入したあとに、上記インサートを上記凹部の内側に保持するための弾性保持手段を備え、上記弾性手段は、上記インサートの両側に延伸して、上記インサートに反対方向に負荷又はトルクをかける、少なくとも2つの弾性リップを含む。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記テンプの上記外縁内に作製され、上記インサートの径方向の調整のために、上記インサートを上記凹部の内側に、上記テンプ軸に関して径方向に保持するよう配設される。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記テンプの上記外縁内に作製され、上記インサートを上記凹部の内側に、上記テンプ軸に関して径方向に保持するよう配設され、上記弾性保持手段は更に、上記インサートを、上記凹部内にある少なくとも1つの固定された又は弾性の停止部材に対して押す傾向のある、軸受面で形成されるスラスト作用手段を形成する。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記テンプの上記外縁内に作製され、上記インサートを上記凹部の内側に、上記外縁に関して接線方向に保持するよう配設される。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記テンプの上記外縁内に作製され、上記インサートを上記凹部の内側に、上記テンプ軸に関して径方向にも、上記外縁に関して接線方向にも保持するよう配設される。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、第1の弾性保持手段及び第2の弾性保持手段を含み、上記第1の弾性保持手段、又は上記第2の弾性保持手段は、それぞれ、上記第2の弾性保持手段、又は上記第1の弾性保持手段が上記インサートを枢動させる時に、留めツメの機能を果たす。
本発明の特徴によると、上記外縁は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られるタイプの合金で、上記連結面及び上記ハブを有する単一の部品として作製される。
本発明は更に、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプセットに関し、このテンプセットは、一方では、ガイド手段を有する少なくとも1つの凹部を含むテンプと、他方では、上記ガイド手段と相補的な外形を有する相補的ガイド手段を備える少なくとも1つのインサートを備え、上記テンプ及び/又は上記インサートは、弾性保持手段を備え、この弾性保持手段は、上記弾性保持手段に負荷がかかる第1の挿入位置に、上記インサートを上記凹部に挿入することができるよう配設され、また、上記弾性保持手段が解放される第2の保持位置に、上記インサートが上記凹部から除去されるのを防ぐよう配設され、上記弾性保持手段に負荷をかけて、上記第1の挿入位置にすることにより、上記インサートを上記凹部に挿入することができ、上記凹部への各上記インサートの挿入が完了した後、上記インサートを上記凹部の内側に保持するために、上記弾性保持手段を上記第2の保持位置へと解放することができる。上記テンプは、上記弾性手段を備え、この弾性手段は、上記インサートの両側に延伸して、上記インサートに反対方向に負荷又はトルクをかける、少なくとも2つの弾性リップを含む。
本発明の特徴によると、上記インサートは、弾性保持手段を備え、この弾性保持手段は、上記弾性保持手段に負荷がかかる第1の挿入位置に、上記インサートを上記凹部に挿入することができるよう配設され、また、上記弾性保持手段が解放される第2の保持位置に、上記インサートが上記凹部から除去されるのを防ぐよう配設される。
本発明の特徴によると、上記インサートは剛性である。
本発明の特徴によると、上記インサートは、少なくとも2つのフランジの間で把持及び密閉され、これらのフランジは、上記外縁の両側に、恒久的組付け手段によって互いに組み付けられるよう配設され、これによって、上記2つのフランジで形成されるサブアセンブリは、上記外縁に対して枢動又は並進運動するにあたり、最大1つの自由度を有する。
本発明の特徴によると、上記インサートは、上記テンプに挿入したあと、精密機械加工又はレーザによる材料除去を行うことができる材料で作製された少なくとも1つの可視面を有するように配設される。
本発明の特徴によると、上記ガイド手段及び上記相補的ガイド手段は、上記第2の保持位置において、上記インサートが上記凹部の内側で並進運動又は枢動できるように配設される。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記インサートを上記凹部の内側に、上記凹部の内側の上記インサートの枢軸に関して角度のある枢動位置で保持するよう配設される。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、共に弾性リップで形成される第1の弾性保持手段及び第2の弾性保持手段を含み、上記インサートの上記相補的ガイド手段は、上記インサートの周縁の歯部の形状に作製され、これは、互いに交差するような方向になっている上記弾性リップの端部と恊働する。
本発明の特徴によると、上記第1の弾性保持手段、又は上記第2の弾性保持手段は、それぞれ、上記第2の弾性保持手段、又は上記第1の弾性保持手段が上記インサートを枢動させる時に、留めツメの機能を果たし、これによって、上記インサートの枢軸の周りでの両枢動方向において二重ラチェット設定調整を実施する。
本発明の特徴によると、上記弾性保持手段は、上記手段を上記第2の保持位置から離そうとする負荷の効果の下で、上記凹部の内側の上記インサートを、上記凹部の内側の上記インサートの枢軸に関して枢動させるよう配設される。
本発明の特徴によると、上記インサートは、それぞれネジ切り通路部分又はノッチ若しくは溝の間を移動することができる、調整ネジ又はスプライン付きシャフトで形成され、このネジ切り通路又はノッチ若しくは溝は、互いに相対して配置され、かつ2つの相対する弾性リップに担持されており、また、これらは、上記インサートを調整後にロックするために配設される。
本発明はまた、少なくとも1つのこのようなテンプセット又は少なくとも1つのこのようなテンプを組み込んだばね−テンプにも関し、テンプの外縁は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られるタイプの合金の、上記連結面及び上記ハブと単一の部品である。
本発明は更に、少なくとも1つのこのタイプのばね−テンプ又は少なくとも1つのこのタイプのテンプ又は少なくとも1つのこのタイプのテンプセットを組み込んだ時計に関し、テンプの外縁は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られるタイプの合金の、上記連結面及び上記ハブと単一の部品である。
本発明は更に、少なくとも1つのこのようなテンプを組み込んだばね−テンプに関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこのようなばね−テンプ又は少なくとも1つのこのようなテンプを組み込んだ時計にも関する。
シリコンの好ましい使用により、極めて軽量かつ極めて剛性の高いテンプ構造を得ることができ、このテンプ構造は、ハブと外縁の間の接合領域においてハニカム構造であってよい。周縁部におけるインサートの担持は、ネジによって提供してよく、これは、テンプの総質量が極めて小さいにも関わらず適切な寸法を有する慣性を得るのに役立つ。調整及びバランス修正機能を保証し、促進する。
このタイプのテンプは、10Hz及び10Hzより高い周波数における良好な動作に完璧に適している。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、以下の記載を読むことによって明らかになるであろう。
図1は、本発明によって作製された、第1のテンプセットの変形例の外縁の周縁部を詳細に示した、テンプ軸に垂直な概略部分断面図である。 図2は、本発明の第2の変形例の、図1と同様の図である。 図3は、本発明の第3の変形例の、図1と同様の図である。 図4は、本発明の第4の変形例の、図1と同様の図である。 図5は、本発明の第5の変形例の、概略斜視図である。 図6は、図5の第5の実施形態を詳細に示した、図1と同様の図である。 図7は、特定のテンプ構造を詳細に示した、概略部分正面図である。 図8は、図5の第5の実施形態を詳細に示した、テンプ軸を通る概略部分断面図である。 図9は、本発明による第6のテンプの変形例の、概略部分斜視図である。 図10は、図9の第6の変形例の、概略部分端面図である。 図11は、第6の変形例によるテンプセットの、概略部分正面図である。 図12は、本発明による第7のテンプの変形例の、概略部分斜視図である。 図13は、図12の第7の実施例の、概略部分端面図である。 図14は、第7の変形例によるテンプセットの、概略部分正面図である。
本発明は、時計の統制部材の分野に関し、より詳細には、テンプ又はばね−テンプに関する。
より詳細には、本発明は、10Hz以上の高い発振周波数のテンプの製造を対象とする。
限定を意図するものではない5つの変形実施形態を図面に示す。
本発明は、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプセット100の作製に関する。
時計のテンプセット100は、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプ1を含む。このテンプ1は、テンプ面4と直交するテンプ軸3の周りで枢動するアーバと恊働するよう配設されたハブ2と、周縁部の連続的又は不連続的な外縁5とを備える。この外縁5は、実際には、テンプをより軽量化するために不連続であってよい。図5に示す連続的な外縁5は、良好な剛性及び良好な空気力学特性という利点を提供し、また、テンプ1がワープするのを防止することにより、いかなる局所的な屈曲も制限する。
この外縁5は、少なくとも1つの連結面6によって、ハブ2に接続され、この連結面6は、穴の開いた若しくは開いていないディスクのような連続面から、又は複数のアーム20によって形成してよい。穴の開いた連結面6、特に、良好な三角形分割を提供する側面部材の間に、貫通していてもいなくてもよい切り抜き部分を有する連結面6を作製することで、テンプの質量をさらに削減する。
好ましくは、以下に記載する全ての実施形態の全ての変形例では、10Hz以上の周波数において高いレベルの性能を有するテンプを得るために、外縁5を、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られるタイプの合金、特に、限定するものではないが、「LIGA」法で得られるニッケル又はアルミをベースとした合金で、連結面6及びハブ2を有する単一の部品として作製する。シリコンを選択すると、特に良好な結果が得られるため、これは好ましい解決法である。
このテンプセット100は更に、少なくとも1つのインサート7を受容するために、外縁5の周縁部に配置される、少なくとも1つの凹部8を含む。
このテンプセット100は更に、少なくとも1つのインサート7を含む。このインサート7を、このタイプの凹部8の中で、外縁5上又は外縁5の内部に追加する。この凹部8は、ガイド手段9を備える。インサート7は、ガイド手段9と相補的な外形を有する相補的ガイド手段9Aを含む。
好ましくは、インサート7又は上記インサートを形成する各部品を、外縁5を形成する第1の材料より密度が高い材料で作製する。
本発明によると、
−テンプ1及び/又はインサート7は、弾性保持手段10を備えており、弾性保持手段10は、この弾性保持手段10に負荷がかかる第1の挿入位置に、インサート7を凹部8に挿入することができるよう配設され、また、弾性保持手段10が解放される第2の保持位置に、インサート7が凹部8から除去されるのを防ぐよう配設される。好ましくは、テンプ1の少なくとも凹部8は、上記インサート7をその中に挿入したあと、このインサート7を凹部8内に保持するために、このタイプの弾性保持手段10を含む。好ましくは、この弾性手段10は、図2に示すように、少なくとも1つの弾性リップを含む。また、好ましくは、この弾性手段10は、図1、3及び12〜14に示すように、上記インサート7の両側に延伸して、上記インサート7に反対方向に負荷又はトルクをかける、少なくとも2つの弾性リップ13、14を含む。
−弾性保持手段10に負荷をかけて、第1の挿入位置にすることにより、各インサート7を凹部8に挿入する。
−凹部8への各インサート7の挿入が完了した後、弾性保持手段10を第2の保持位置へと解放する。
よって、この弾性保持手段10は、図示したように、上記インサート7を凹部8へ挿入することができるように、また、上記インサート7が除去されるのを防止することができるように、配設される。好ましくは、手段10を、好ましくは逆に組付けることができないクリップ手段及び相補的クリップ手段によって形成する。
好ましくは、ガイド手段9及び相補的ガイド手段9Aは、上記インサート7が凹部8の内側で並進運動及び/又は枢動できるように配設される。
ある程度の自由度による並進運動を、図1及び11に図示する。
ある程度の自由度による枢動を、図2〜7に図示する。この場合、限定するものではないが、好ましくは、ガイド手段9及び相補的ガイド手段9Aは、正確な円筒形であるか、または実質的な円筒形である。
従って、本発明の結果、テンプセット100が形成され、このテンプセット100は、特に10Hz以上の高い周波数で発振することができ、また、精密な設定又は調整操作を可能とすることができる。このテンプセット100は、弾性保持手段10を以下のどこに作製することを選択するかによって、異なる構成を有してよい:
−テンプ1上;
−1つ又は複数のインサート7上;
−一方でテンプ1上、他方で1つ又は複数のインサート7上の両方。
特定の実施形態では、インサート7として剛性のものを選択し、弾性保持手段10をテンプ1の外縁5内に作製する。
第1の実施形態では、弾性保持手段10をテンプ1上に配置する。そしてインサート7は、剛性でも弾性でもよい。
有利な実施形態では、テンプ1が備える凹部8のうち少なくとも1つは、上記インサート7をその中に挿入したあと、インサート7を凹部8内に保持するために、弾性保持手段10を含む。好ましくは、これらの凹部8のうちいくつか、好ましくはこれらの全てが、この弾性保持手段10を備え、これらは、以下に記載するような様々な変形例に配設してよい。テンプ1をシリコンから作製する場合、シリコンの特性は、テンプ1の本体に組み込む弾性保持手段10を形成するのに特に適している。
第2の実施形態では、弾性保持手段10をインサート7上に配置する。
ここでは、弾性保持手段10を1つ又は複数のインサート7上に作製し、テンプセット100はテンプ1を含み、このテンプ1は、外縁5の周縁部に、少なくとも1つのインサート7を受容するための少なくとも1つの凹部8を含む点、及び凹部8は必ずしも弾性保持手段を含む必要はない点において、第1の実施形態のテンプ1とは異なる。実際、この第2の実施形態では、図4又は図7に示すように、挿入後に上記インサート7を凹部8内に保持するための弾性保持手段10を含むのはインサート7であり、インサート7は、インサート7に十分な可撓性を与えるスロット16を含む。よって、このインサート7は、スロット16によるアンバランスを有するスリット入り慣性ブロックを形成し、この構成は、特に上記テンプ1をシリコン等で作製した場合、テンプ1に破壊点を超える力を加えることなく、1つの部分が他の部分に嵌合できることを意味する。このスロット16はまた、有利には、凹部8内にあるスロット16の枢軸17に関するスロット16の枢動を調整するためのツールの端部を受容するためにも用いる。
図示していない第3の実施形態では、弾性保持手段10を、テンプ1上及び1つ又は複数のインサート7上の両方に作製する。ここで、インサート7は、このタイプの弾性保持手段10を含み、凹部8もまた、挿入後にインサート7を凹部8内に保持するための弾性保持手段10を含む。
第3の実施形態では、凹部8、インサート7及び弾性保持手段10は、以下に説明する好ましい非限定的な構成を含む、様々な構成をとってよい。
好ましくは、弾性保持手段10を、テンプ1の外縁5内に作製する。
図1の第1の変形例又は図11の第6の変形例で図示した、第1の径方向の構成では、好ましくは外縁5内に作製された弾性保持手段10を、特にインサート7の径方向の調整のために、インサート7を凹部8内に、テンプ軸3に関して径方向に保持するよう配設する。
好ましくは、図1に示すように、インサート7をこの径方向に保持し、弾性保持手段10はまた、インサート7を、凹部8内にある少なくとも1つの固定された又は弾性の停止部材12に対して押す傾向のある、軸受面11で形成されるスラスト作用手段を形成する。
図2〜7の第2、第3、第4及び第5の変形例で図示した、第2の接線方向の構成では、弾性保持手段10を、インサート7を凹部8内に、外縁5に関して接線方向に挿入及び/又は保持するよう配設する。
更に別の構成では、弾性保持手段10を、インサート7を凹部8内に、テンプ軸3に関して径方向及び外縁5に関して接線方向の両方に保持するよう配設する。
図1の第1の変形例では、インサート7は外縁5の外径を径方向にスライドしてテンプ1に挿入され、径方向及び接線方向の保持のための弾性保持手段10で、凹部8内の所定の位置に保持される。有利な実施形態では、弾性保持手段10を、第1の弾性保持手段13と第2の弾性保持手段14に分割する。この弾性保持手段10は、ここでは、軸受面11を含み、インサート7の底部停止部材として作用するよう配設される第1の弾性リップ13と、停止部材12を備え、インサート7の頂部停止部材として作用するよう配設される第2の弾性リップ14とで形成される、ばねとクリップの二重システムの形態をとる。第1の弾性保持手段13及び第2の弾性保持手段14は、有利には、好ましくは互いに平行でない方向に、特に互いに直交する方向に可動であり、かつインサート7に反対方向の負荷をかける、弾性リップで形成される。
この図1の第1の変形例では、インサート7が、テンプの調整及びバランス修正のための調整ネジを受容するための、図示していない少なくとも1つのネジ切りを備える。この調整ネジは、ネジ切り内で、テンプ軸3に対して径方向に可動である。
この第2の、接線方向の構成では、凹部8及びインサート7を、好ましくは、インサート7が凹部8に、テンプ軸3と平行な方向に確実に挿入されるよう配設する。
図2の第2の変形例は、この配置を示す。インサート7は、外縁5の上面又は底面を通って、部分的に弾性リップ13で形成された円筒形の凹部8内へと駆動又はスライドされ、この弾性リップは、バネを形成してインサート7を所定の位置に保持する弾性保持手段10も構成する。このインサート7はその枢軸17に関して、アンバランスを有する。このアンバランスは、例えば、インサートによって作られ空っぽのままになっており、従って角度のある枢動調整を実施するためのツールを挿入することができる、空洞15によるものであり得る。しかし、このアンバランスはまた、このタイプの空洞15又は適当な凹部内での、インサート7よりも高い密度を有する追加の構成要素の組付けによるものでもあり得る。
好ましい実施形態では、弾性保持手段10を、インサート7を凹部8内に、凹部8内の上記インサート7の枢動ピン17に対して角度のある枢動位置に保持するよう配設する。好ましくは、インサート7のこの枢軸17は、テンプ軸3と平行である。これは、図2〜6の変形例の場合である。
図3の第3の変形例に示すように、弾性保持手段10を、上記保持手段を第2の保持位置から遠ざかるように動かす傾向のある負荷の効果の下で、凹部8の内側のインサート7を、枢軸17に関して枢動させるように配設する。このインサート7は、好ましくは、図2の第2の変形例におけるものと同様、アンバランスを有するタイプのものであり、しかし、このインサート7は、歯部18の形状に作製した相補的ガイド手段9Aを有し、この相補的ガイド手段9Aは、ここでは円筒形の空隙で形成した、凹部8のガイド手段9と恊働する。
この第3の変形例では、共に弾性保持手段10を形成する第1の弾性保持手段13、又は第2の弾性保持手段14は、それぞれ、第2の弾性保持手段14、又は第1の弾性保持手段13がインサート7を枢動させる時に、留めツメとして作用する。ここでもまた、第1の弾性保持手段13及び第2の弾性保持手段14は、有利には、互いに交差するような方向になっており、かつ端部13A、14aが、インサート7の周縁部が担持する歯部18と恊働する、弾性リップで形成される。この第3の変形例は、インサート7の枢軸17の周りでの両枢動方向において二重ツメ設定調整を作り出す。それぞれ弾性リップで形成される第1の弾性保持手段13及び第2の弾性保持手段14は、インサート7に反対方向にトルクをかける。
周縁部の歯部18を有するインサート7のこの配置は、特定の角度位置での保持を容易にするため、当然、他の変形例においても使用することができる。
図5及び8に示す第5の変形例では、インサート7を、少なくとも2つのフランジ7A及び7Bの間で把持及び密閉し、これらのフランジは、上記外縁5の両側に、恒久的組付け手段によって互いに組み付けられるよう配設され、これらは例えば、リベット留めやボルト留め等の方法で、駆動、クリップ留め、接着等されており、これによって、これら2つのフランジ7A及び7Bを組立てて形成されるサブアセンブリは、外縁5に対して枢動又は並進運動するにあたり、ある程度の自由度をその最大値で有する。この実施形態は、インサート7がテンプ1の外縁5に対して分離するのを防ぐ。これらのフランジ7A及び7Bのような、少なくとも2つの相補的な部品の中にインサート7を作製することも想定できる。
図2〜4の第2、第3又は第4の変形例を組み合わせることができる特定の実施形態では、テンプセット100が備える全ての又は一部のインサート7は、上述のような2つの部品7A及び7Bの中のインサート7の形態で作製される。
後続の精密な調整の可能性を留保しておくために、図5に示すように、インサート7を、テンプ1に挿入したあと、精密機械加工又はレーザによる材料除去を行うことができる材料で作製された少なくとも1つの可視面を有するように作製する。実際、これによって、一方で、アンバランスを調整することでテンプ1のバランスを都合良く修正でき、他方で慣性を修正でき、特に、発振周波数を極めて高い精度で調整できるはずである。テンプのバランス修正は重要な操作であり、マイクログラム×cmオーダーの高いバランス修正精度が要求される。
有利には、各インサート7に、以下のことを別個に又は同時に可能とするために、特定の形状を与える:
−テンプ面4に平行な、平坦な「平行面」、又は、テンプ面4及びテンプ軸3から始まる径方向の直線に垂直な、平坦な「端面」で形成される、少なくとも1つの平坦な面が存在することにより、バランス修正を容易にする。同一のインサート7は、1つ又は複数の平行面及び1つ又は複数の端面の両方を含んでよい;
−テンプ面4及びテンプ軸3を通る平面に垂直ないずれの部分において、インサート7は、それ自体と空気との摩擦を減らすために、放射状及び/又は傾斜した空気力学的プロフィールを含むことにより、空気力学的抗力を減少させる。空気力学的抗力を制限するために、各インサート7を好ましくは、有利には調整ネジ等のような追加の要素を備えてよい上記インサート7を形成し得る部品のあらゆる相対位置において、外縁5に外接する円筒から距離を置いて設置する。
このようにすると、これらの表面の1つへのミリング、エッチング若しくはその他の手段によって、又は、特に鑞接、溶接、若しくはインサート7の可視面が金属である場合はプラズマによる、材料の追加によって、容易にバランス修正を行うことができる。
好ましい実施形態では、少なくとも1つのアーム20で連結面6を形成する。シリコン技術を使用することにより、このアームをいかなる外形にも、特に局面を有する、又はその他の外形にも適合させ得る。アーム20は、このアームを横切っていてもいなくてもよい、軽量の部分を備えてもよく、これは例えば三角形のポケット形状であり、これにより、重量が有意に減少するにもかかわらず剛性を提供することができる。図5は、直径の反対側で対になっている整数本のアームを有する例を示す。
図7は、様々な部品からなる、穴の開いた構造を備えるアーム20を有する例示的実施形態を示し、これは、リブ30で分割された、連結面6の、具体的にはアーム20の全厚を貫通するポケット29、及び/又は、連結面6の、具体的にはアーム20の厚さの一部分だけ、例えば1/3だけを通過するブラインドポケット31を有し、この厚さは、それぞれアーム20の反対側に位置する、同等の厚さを有する別の同様のブラインドポケットによって、分割されている。適切に行われた三角形分割は、実質的な質量の節約を可能にする。機械抵抗及び捩れ抵抗に関して重要である側部30は、有限要素を用いた従来の計算で決定することができる。当然、外縁5の環状部分にも、同様にして穴を開けてもよい。ディスク状等の連続的な連結面6が要求される場合も、同様である。
テンプを更に軽量化する目的で、外縁5は、その周縁部又は外縁5の内部に、1つ又は複数の切り抜き部分23を備えてよい。
テンプ軸3に対するインサート7の径方向の挿入及び調整を含む、本発明の第1の、径方向の構成を、図9〜11に示す第6の変形例で更に図示しており、ここでは、インサート7を、図11で可視化されている調整ネジ23で形成する。この調整ネジ23は、実質的にテンプ1の正中面4Aに互いに相対して配置された、ネジ切り通路部分21及び21Aと恊働する。互いに対向する2つの直線の歯部22及び22Aを作製する際に、実質的に円形の外形を有する溝と同じ形状の先細部分を作ることにより、好ましくはシリコンで作製したテンプ1内に、これらのネジ切り通路部分21及び21Aを得る。「DRIE」プロセスによって、傾斜した先細部分又は上述の形状の先細部分を製造するが、ここでは後者の方が好ましく、それは、少なくとも1つの弾性リップ13の形態で作製された弾性保持手段と組み合わせる際に、この形状によって調整ネジ23をクランプ留めできるからである。上記ネジのネジ山25は、円形先細部分を作製する際に平面4Aに垂直な方向に作り出される先細歯部要素28及び28Aと従来の方法で恊働し、この先細歯部要素28及び28Aはそれぞれ、直線の歯部要素22及び22Aを再現する。要するに、これらの歯部要素28及び28Aは、切頂ネジ山を正確に再現する。調整ネジ23を金などで作製し、調整スロット24などを設けるよう選択することで、精度の高い調整が可能となる。この調整ネジ23は、弾性リップ13の、又は例えば凹部8の両側に2つ以上ある場合は複数の弾性リップの、適切なサイズ決めによって、凹部8にネジ込まれる。
第6の変形例を参照すると、調整ネジ23をスプライン付きシャフト40で置き換えてもよく、これは、歯部28、28Aを置き換えたノッチ又は溝41と恊働する。
この構成を、図12〜14に示す第7の有利な変形例の文脈で図示する。この第7の変形例は、インサート40の両側にそれぞれ少なくとも1つの弾性リップ42、43を含む。これらの弾性リップ42、43は、スロット44、45を備える。
当然、この第7の変形例を、両側の歯部要素と恊働する調整ネジを有する第6の変形例に適合させてもよく、そうすると、これら歯部要素はそれぞれ、2つの弾性リップ42、43によって担持される
このスプライン付き又はノッチ付き又はこぶ付きシャフト40は、回転するものである必要はないことに留意されたい。これらは特に、方形の部分、即ち平行な面の組を備える部分を有してよい。
ノッチ付きの壁の間にスプライン付き等のインサートを配設することによるこの解決法は、特に経済的な実施形態であり、ここで上記壁の少なくとも1つは弾性リップであり、好ましくはノッチ付き又はスプライン付きの2つの壁は弾性リップである。
可塑性変形を可能にする変形可能な層を形成する、特にシリコン化合物である基材より低い弾性係数を有する表面コーティングによって、この第6又は第7の変形例を改良することもできる。好ましくは、シリコン又はその化合物と組み合わせて、この表面コーティングのヤング率を8GPa未満、好ましくは4GPa未満に選択する。この変形可能な層は、特に、気相を蒸着したポリマー層で形成してよい。
この表面コーティングは、特にシリコン及びシリコン化合物である基材と良好な親和性を有するように選択する必要があり、インサート7又は調整ネジ23のための凹部8を直接形成するためにも用いてよい。
本発明は更に、上述のいずれの実施形態及び変形例による少なくとも1つのこのようなテンプ1又は少なくとも1つのこのようなテンプセット100を組み込んだ、ばね−テンプに関する。
本発明はまた、少なくとも1つのこのようなばね−テンプ、又は少なくとも1つのこのようなテンプ1若しくは少なくとも1つのこのようなテンプセット100を組み込んだ、時計にも適用できる。
シリコンを使用することによって、同等の慣性を有する従来の構造のテンプで得られるよりも相当に大きな直径の寸法決めを行うことができる。シリコンの高い弾性は、本発明の弾性保持手段10を作製するにあたって特に有利である。
特に、シリコンを選択することで、外縁5内に弾性保持手段10を、とりわけ弾性リップ13又は14の形態で作製することができる。同様に、ツメの形態の停止手段を、シリコン製外縁内に作製したこのようなストリップ又はバネと組み合わせてもよい。
シリコン又は「LIGA」プロセスによって得られる若しくは一般にはMEMS技術に由来する合金を選択することで、成形時の高い解像度のおかげで、外縁5のジオメトリを確実に極めて正確なものとし、従って、振動を発生させたり、発振子の適切な動作に悪影響を与えたりしがちないかなる遊びも回避する。
更に、シリコンを選択することで、テンプ及び表面構造にエッチングや装飾の挿入を行うことが可能となる。
好ましくは、各インサート7の各部品、及び/又は各調整ネジ23は、重金属、即ち銅又はベリリウム又は金又はプラチナ又はタンタル又はモリブデン、又はその酸化物若しくは窒化物、又はその合金、又はこれらに基づく錯体の1つである材料で作製する。
本発明によると、本発明によるシリコン製ヒゲゼンマイ及びテンプ又はテンプセットを組み込んだ発振子について、500近いQ値の測定値を得ることができる。
一方でこの高いQ値と、他方で、その実際の調整機能に加えて、バランス修正調整及び周波数設定操作の間に材料を追加又は除去するための機械加工プラットフォームとして作用する、という新しい機能を果たすインサートによって得られる、設定及び調整の可能性とを組み合わせることで、インデックス組立体の必要がなくなる。
テンプの設計によって、テンプが一体化されているばね−テンプの発振周波数を極めて正確に調整することができる。テンプの設定及び調整は極めて正確であり、テンプを、10Hz以上の高周波数で使用できる。
達成するために提案した本発明の目的は、このようにして完全に達成される。

Claims (17)

  1. テンプセット(100)は、一方では、テンプ面(4)と直交するテンプ軸(3)と恊働するよう配設されたハブ(2)と、前記ハブ(2)に少なくとも1つの連結面(6)によって接続された、周縁部の連続的又は不連続的な外縁(5)とを含むテンプ(1)と、他方では、少なくとも1つのインサート(7)と、を備え、
    前記テンプ(1)は更に、前記外縁(5)の周縁部に、前記少なくとも1つのインサート(7)を受容するための少なくとも1つの凹部(8)を備え、
    前記インサート(7)は、前記凹部(8)が備えるガイド手段(9)と相補的な外形を有する相補的ガイド手段(9A)を備える時計のテンプセット(100)を作製する方法であって、
    前記方法は、
    −前記テンプ(1)及び/又は前記インサート(7)は、弾性保持手段(10)を備え、前記弾性保持手段(10)は、前記弾性保持手段(10)に負荷がかかる第1の挿入位置に、前記インサート(7)を前記凹部(8)に挿入することができるよう配設され、また、前記弾性保持手段(10)が解放される第2の保持位置に、前記インサート(7)が前記凹部(8)から除去されるのを防ぐよう配設され、
    −各前記インサート(7)は、前記弾性保持手段(10)に負荷をかけて前記第1の挿入位置にすることにより、前記凹部(8)に挿入され、
    −前記凹部(8)への各前記インサート(7)の挿入が完了した後、前記弾性保持手段を前記第2の保持位置へと解放し、
    前記弾性保持手段(10)は、前記インサート(7)を前記凹部(8)の内側に、前記凹部(8)の内側の前記インサート(7)の枢軸(17)に関して角度のある枢動位置で保持するよう配設されること、及び 前記弾性保持手段(10)は、第1の弾性保持手段(13)と第2の弾性保持手段(14)に分割され、前記第1の弾性保持手段(13)、又は前記第2の弾性保持手段(14)は、それぞれ、前記第2の弾性保持手段(14)、又は前記第1の弾性保持手段(13)が前記インサート(7)を枢動させる時に、留めツメの機能を果たすことを特徴とする、テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整機能を有する、時計のテンプセット(100)を作製する方法。
  2. 前記テンプ(1)及び前記インサート(7)は、前記弾性保持手段(10)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記テンプ(1)及び前記インサート(7)の前記弾性保持手段(10)は、前記テンプ(1)の前記外縁(5)内に作製されること、並びに 前記外縁(5)は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られる合金で、前記連結面(6)及び前記ハブ(2)と単一の部品として作製されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. テンプの慣性及び/又はバランス修正及び/又は発振周波数を調整するための慣性調整を有する、時計のテンプセット(100)であって、
    前記テンプセット(100)は、一方では、ガイド手段(9)を有する少なくとも1つの凹部(8)を含むテンプ(1)と、他方では、前記ガイド手段(9)と相補的な外形を有する相補的ガイド手段(9A)を備える少なくとも1つのインサート(7)を備え、
    前記テンプ(1)及び/又は前記インサート(7)は、弾性保持手段(10)を備え、前記弾性保持手段(10)は、前記弾性保持手段(10)に負荷がかかる第1の挿入位置に、前記インサート(7)を前記凹部(8)に挿入することができるよう配設され、また、前記弾性保持手段(10)が解放される第2の保持位置に、前記インサート(7)が前記凹部(8)から除去されるのを防ぐよう配設され、
    前記弾性保持手段(10)に負荷をかけて、前記第1の挿入位置にすることにより、前記インサート(7)を前記凹部(8)に挿入することができ、
    前記凹部(8)への各前記インサート(7)の挿入が完了した後、前記インサート(7)を前記凹部(8)の内側に保持するために、前記弾性保持手段(10)を前記第2の保持位置へと解放することができ、
    前記テンプ(1)は、請求項1〜3のいずれか1つに従って作製されており、弾性リップで形成され、かつ前記インサート(7)の両側に延伸して、前記インサート(7)に反対方向に負荷又はトルクをかける、少なくとも第1の弾性保持手段(13)と第2の弾性保持手段(14)を含む前記弾性保持手段(10)を備えることを特徴とする、テンプセット(100)。
  5. 前記インサート(7)は、少なくとも2つのフランジ(7A;7B)の間で把持及び密閉され、前記2つのフランジ(7A;7B)は、前記外縁(5)の両側に、恒久的組付け手段によって互いに組み付けられるよう配設され、これによって、前記2つのフランジ(7A;7B)で形成されるサブアセンブリは、前記外縁(5)に対して枢動又は並進運動するにあたり、最大1つの自由度を有することを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  6. 前記インサート(7)は、前記テンプ(1)に挿入したあと、精密機械加工又はレーザによる材料除去を行うことができる材料で作製された少なくとも1つの可視面を有するように配設されることを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  7. 前記弾性保持手段(10)は、前記インサート(7)を前記凹部(8)の内側に、前記凹部(8)の内側の前記インサート(7)の枢軸(17)に関して角度のある枢動位置で保持するよう配設されること、及び 前記インサート(7)の前記相補的ガイド手段(9A)は、前記インサート(7)の周縁の歯部(18)の形状に作製され、前記歯部(18)は、互いに交差するような方向になっている前記弾性リップ(13、14)の端部(13A;14A)と恊働することを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  8. 前記第1の弾性保持手段(13)、又は前記第2の弾性保持手段(14)は、それぞれ、前記第2の弾性保持手段(14)、又は前記第1の弾性保持手段(13)が前記インサート(7)を枢動させる時に、留めツメの機能を果たし、これによって、前記インサート(7)の枢軸(17)の周りでの両枢動方向において二重ラチェット設定調整を実施することを特徴とする、請求項7に記載のテンプセット(100)。
  9. 前記弾性保持手段(10)は、前記弾性手段を前記第2の保持位置から離そうとする負荷の効果の下で、前記凹部(8)の内側の前記インサート(7)を、前記凹部(8)の内側の前記インサート(7)の枢軸(17)に関して枢動させるよう配設されることを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  10. 前記インサート(7)は、互いに相対して配置されるネジ切り通路部分(21、21A)の間を移動することができる調整ネジ(23)で形成されることを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  11. 前記ネジ切り通路部分(21、21A)はそれぞれ、互いに対向する2つの直線の歯部(22、22A)を作製する際に形成された、実質的に円形の断面を有する溝の形態の先細部分を備えることを特徴とする、請求項10に記載のテンプセット(100)。
  12. 前記先細部分は、少なくとも1つの弾性リップ(13)の形態の弾性保持手段と組み合わせる際に、調整ネジ23をクランプ留めし、前記調整ネジのネジ山(25)は、前記先細部分を作製する際に作り出される先細の外形を有する歯部要素(28、28A)と恊働し、前記歯部要素(28、28A)は、切頂ネジ山を正確に再現することを特徴とする、請求項11に記載のテンプセット(100)。
  13. 前記弾性保持手段(10)は、前記テンプ(1)の前記外縁(5)内に作製され、前記インサート(7)の径方向調整のために、前記インサート(7)を前記凹部(8)の内側に、前記テンプ軸(3)に関して径方向に保持するよう配設されることを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  14. 前記ガイド手段(9)及び前記相補的ガイド手段(9A)は、前記第2の保持位置において、前記インサート(7)が前記凹部(8)の内側で並進運動及び/又は枢動できるように配設されることを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  15. 前記弾性保持手段(10)は、前記テンプ(1)の前記外縁(5)内に作製され、前記インサート(7)を前記凹部(8)の内側に、前記テンプ軸(3)に関して径方向に保持するよう配設され、前記弾性保持手段(10)は続いて、前記インサート(7)を前記凹部(8)内にある少なくとも1つの固定された又は弾性の停止部材(12)に対して押す傾向のある軸受面(11)を形成することによって、スラスト作用手段を形成することを特徴とする、請求項4に記載のテンプセット(100)。
  16. 請求項4に記載の少なくとも1つのテンプセット(100)を組み込んだばね−テンプであって、
    前記外縁(5)は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又は「LIGA」法で得られる合金で、前記連結面(6)及び前記ハブ(2)と単一の部品として作製されることを特徴とする、ばね−テンプ。
  17. 請求項16に記載の少なくとも1つのばね−テンプ、又は請求項4に記載の少なくとも1つのテンプセット(100)を組み込んだ時計であって、
    前記外縁(5)は、精密機械加工可能な材料、即ちシリコン、又は水晶、又はこれらの化合物、又はMEMS技術に由来する合金、又はLIGA法で得られる合金で、前記連結面(6)及び前記ハブ(2)と単一の部品として作製されることを特徴とする、時計。
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